JP3461416B2 - 機械式駐車設備 - Google Patents

機械式駐車設備

Info

Publication number
JP3461416B2
JP3461416B2 JP04276396A JP4276396A JP3461416B2 JP 3461416 B2 JP3461416 B2 JP 3461416B2 JP 04276396 A JP04276396 A JP 04276396A JP 4276396 A JP4276396 A JP 4276396A JP 3461416 B2 JP3461416 B2 JP 3461416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
vehicle
space
turning
exit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04276396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09235906A (ja
Inventor
実 池田
憲司 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shinmaywa Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinmaywa Industries Ltd filed Critical Shinmaywa Industries Ltd
Priority to JP04276396A priority Critical patent/JP3461416B2/ja
Publication of JPH09235906A publication Critical patent/JPH09235906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3461416B2 publication Critical patent/JP3461416B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、地上又は地下に構
築した車両格納部に対して入出庫部より車両を入出庫さ
せる機械式駐車設備に関し、特に、入出庫部において車
両を旋回させる旋回手段の旋回スペースを小さくするも
のに係る。 【0002】 【従来の技術】従来より、機械式駐車設備として、例え
ば、特開昭63−300175号公報、特開昭58−1
60477号公報、及び実開平3−75264号公報に
開示されるように、車両をパレットごと格納するための
横方向に延びる横移送路が上下に形成され、その各横移
送路の両端部において該各横移送路との間でのパレット
の受け渡しが行われるように構成されているとともに、
上記各横移送路一端側に、車両を入出庫させるための入
出庫部との間を連絡するリフトなどの受渡手段が設けら
れているものは知られている。 【0003】そして、入庫時には、入出庫部において上
昇待機中の空パレット上に車両を乗入れた後、該パレッ
トを受渡手段により所望の横移送路の一側方まで下降さ
せ、その横移送路の空きスペースに車両をパレットごと
払い出して格納する。一方、出庫時には、目的とするパ
レットが存在する横移送路の全パレット及びその上方
(又は下方)の横移送路の全パレットを、これら両横移
送路によって形成される循環系路に沿って1個ずつ循環
させ、その目的とするパレットを横移送路一端側におい
て受渡手段に受け渡し、該受渡手段により入出庫部から
車両を出庫させるようにしている。 【0004】ところで、機械式駐車設備の入出庫の円滑
性を向上するため、入出庫部に本来の入出庫スペースと
は別に車両を受渡手段に対して専従して受け渡す授受ス
ペースを隣接して設け、入出庫スペースに進入した車両
を横方向にスライド移動させて授受スペースに受け渡す
ようにしたものを本出願人は先に出願している(特願平
7−285954号公報参照)。この機械式駐車設備
は、具体的には、図13に示すように、入出庫部aに、
車両bの自走による進入および退出を可能とする入出庫
スペースdと、該入出庫スペースdとの間で車両bを横
方向にパレットcごと授受する授受スペースgとが車両
bの幅方向に隣接して設けられており、地下(又は地
上)に構築した列状の格納棚e1,e2からなる車両格
納部eと上記授受スペースgとの間で車両bをパレット
cごと受け渡す受渡手段fが設けられ、上記両スペース
d,g間で車両bをパレットcごと横方向に水平移動さ
せて該両スペースd,g間での授受が行われるようにな
っている。上記受渡手段fは、授受スペースgに対して
昇降するリフトiと、該リフトiと各格納棚e1,e2
との間で車両bをパレットcごと搬送する搬送台車hと
を有している。また、この搬送台車hには入出庫スペー
スdとの間を昇降する昇降装置h1も備えている。 【0005】そして、入庫時には、入出庫スペースdに
待機中のパレットc上に車両bを乗入れた後、授受スペ
ースgに車両bをパレットcごと受け渡してリフトiを
下降させ、次いで、搬送台車hに車両bをパレットcご
と受け渡し、その後、該搬送台車hを所定の格納棚e1
(又はe2)の側方まで走行させて該格納棚e1(又は
e2)に車両bをパレットcごと格納する。一方、出庫
時には、車両bをパレットcごと格納棚e1(又はe
2)から上記搬送台車hに払い出した後、該搬送台車h
を上記リフトiの側方に走行させて該リフトiに車両b
をパレットcごと受け渡し、その後、該リフトiを授受
スペースgに上昇させて入出庫スペースdより車両bを
出庫させるようにしている。また、上記リフトiの稼動
と独立して上記搬送台車hが上記入出庫スペースdとの
間で直接パレットcの受渡しを行って、入出庫の円滑性
を向上させている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記入出庫
部aに入出庫スペースdと授受スペースgを設けた機械
式駐車設備において、入出庫部aのレイアウト上、入出
庫スペースdの車両進入方向手前に開口する進退出入口
より車両bの進入及び退出が兼用して行われる場合に
は、その進退出入口に対して入庫時の進入および出庫時
の退出のいずれか一方を後進で行う必要があり、車両b
の入出庫が非常に困難なものになる。 【0007】そのため、図14に示すように、入出庫部
aに車両bの進退方向をパレットcごと変更するターン
テーブルm1などを備えた旋回手段mを付設し、例えば
進退兼用口nから前進で入庫した車両bの出庫時に、旋
回手段mにより車両bをパレットcごと180°旋回さ
せ、該進退兼用口nより前進で退出できるようにするこ
とが考えられる。しかし、この旋回手段mの旋回中心o
(ターンテーブルm1の軸心)が授受スペースgのリフ
トiの中心p(リフト芯p)に一致して設けられている
と、昇降装置h1の入出庫スペースdへの上昇時の干渉
を防ぐため、入出庫スペースdに対してターンテーブル
m1部分が平面視でオーバーラップしないように、入出
庫スペースdと授受スペースgとを互いに離して配置す
る必要がある。しかも、旋回位置にあるパレットcを受
渡手段fで下方に抜き取る構造上、旋回位置の下方に旋
回駆動部を設けることができず、パレットcの周囲を支
持するとともに、旋回軌道をガイドレールなどで案内支
持しつつ旋回させる必要性から、旋回手段mはパレット
cよりも大きなターンテーブルm1が必要となり、入出
庫部aに広い床面積が必要となる上、リフト芯pもかな
り搬送台車hの走行路よりも外側にオフセットされて車
両格納部e自体もかなり大きなものとなる。 【0008】一方、図示しないが、旋回手段mの旋回中
心oが入出庫スペースdの中心に一致して設けられてい
ると、リフトiの授受スペースgへの上昇時の干渉を防
ぐため、授受スペースgに対してターンテーブル部分が
平面視でオーバーラップしないように、両スペースを互
いに離して配置する必要があり、同様に入出庫部に広い
床面積が必要となる上、リフト芯pもかなり搬送台車h
の走行路よりも外側にオフセットされて大きな車両格納
部となる。 【0009】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ターンテーブルを廃止
し、車両旋回時にのみ旋回手段の旋回軌跡を両スペース
に対して平面視でオーバーラップさせる旋回手段を構成
して、入出庫部の床面積及び車両格納部の増大を抑制す
ることにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、車両旋回前の停止状態では両スペース
に干渉しない旋回手段を構成している。 【0011】具体的には、請求項1記載の発明が講じた
解決手段は、車両の自走による進入および退出を可能と
する入出庫スペースと、該入出庫スペースとの間で車両
を授受する授受スペースとが入出庫部に車幅方向に隣接
して設けられており、車両格納部と上記授受スペースと
の間で車両を受け渡す受渡手段が設けられているととも
に、上記両スペース間で車両を水平移動させる水平移動
手段が設けられている機械式駐車設備を前提とし、上記
両スペース間に、上記水平移動手段により車両を両スペ
ース間に停止させた状態で該車両を旋回させる旋回手段
を設ける。そして、上記旋回手段を、非旋回状態では上
記両スペースに対して干渉しないよう両スペース間に納
めて停止させておき、旋回状態では旋回手段の旋回軌跡
を上記両スペースに対して平面視でオーバーラップさせ
るように旋回させている。また、受渡手段として、授受
スペースに対して昇降するリフトと、車両格納部に設け
られた複数の格納棚と上記リフトとの間でパレットを受
け渡す搬送台車とを備えたものとする。さらに、入出庫
スペースにパレット出入口を設ける。そして、上記搬送
台車に昇降装置を設け、該昇降装置を、搬送台車と上記
パレット出入口との間でパレットの受渡しが可能なよう
に上記入出庫スペースまで上昇するように構成したもの
である。 【0012】この構成により、請求項1記載の発明で
は、非旋回状態において両スペース間に旋回手段が納め
られて該両スペースに干渉しておらず(つまり旋回手段
が受渡手段と干渉しておらず)、旋回状態においてのみ
旋回手段の旋回軌跡が両スペースに対して平面視でオー
バーラップするようになっている。そのため、大きなタ
ーンテーブルにより車両を旋回させる場合にそのターン
テーブル部分と一方のスペースとの干渉を回避する上で
必要であった両スペース間の離間距離は、両スペース間
に停止した非旋回状態の旋回手段が該両スペースに干渉
しない程度の寸法、つまり非旋回状態における旋回手段
の幅方向の寸法まで短縮され、これに伴い入出庫部の床
面積が縮小される。しかも、旋回手段はその旋回中心が
両スペース間に位置することになり、車両格納部が一方
のスペース側に増大することもないし、旋回位置の下方
に旋回駆動部を設けることもできるため、大きなターン
テーブルを廃止して旋回手段を小型化でき、入出庫部の
床面積が縮小されるとともに、旋回手段の部品価格がか
なり低廉化されたものとなる。 【0013】また、先行車両に引き続いて後続車両の入
庫を行う場合、例えば先行車両の搬送台車への受け渡し
態勢が整うまでの間に、空パレットを搬送台車で入出庫
スペースのパレット出入口の対向位置に搬送して昇降装
置により入出庫スペースまで上昇させ、該空パレットを
パレット出入口に保持して後続車両の入庫に備えておく
ことが可能となり、入庫時における先行車両の入庫動作
が完了するまでの間の後続車両の待機が不要となる。一
方、先行車両に引き続いて後続車両の出庫を行う場合、
例えば後続車両がリフトにより授受スペースに乗入れる
までの間に、搬送台車の昇降装置を入出庫スペースまで
上昇させて入出庫スペースにある空パレットをパレット
出入口から搬送台車に受け渡し、該入出庫スペースにパ
レットがないようにして後続車両の出庫に備えておくこ
とで、出庫時における先行車両の出庫後に空になったパ
レットを格納するまでの間の後続車両の待機が不要とな
る。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1および図5において、1は入
出庫階、2は機械式駐車設備全体を覆う躯体であって、
該躯体2の内部は格納階3(車両格納部)として構成さ
れ、上記入出庫階1には、入出庫時、車両Cが進入・退
出する入出庫部4が設けられ、該入出庫部4には、車両
Cの進入方向手前側にドア4aが設けられている。該ド
ア4aは、車両Cの進入時又は退出時に開口する進退兼
用口4bを不使用時に遮蔽するようになっている。上記
入出庫部4には、その床面に配置されたパレットP上に
進退兼用口4bを介した車両Cの自走による進入および
退出を可能とする入出庫スペース5と、該入出庫スペー
ス5との間で車両CをパレットPごと授受する授受スペ
ース6とが車幅方向に隣接して設けられている。また、
上記授受スペース6の床面には、該授受スペース6と格
納階3とを連絡する授受側パレット出入口6aが矩形に
開口され、この授受スペース6と格納階3との間には、
リフト7が昇降可能に配置されている。 【0015】上記格納階3のほぼ中央には走行路8が図
5の紙面に対して垂直方向に延びて設けられ、該走行路
8の両側には、車両CをパレットPごと格納する格納棚
9が車両Cの車幅方向に2列並べて走行路8に沿って設
けられているとともに、搬送台車10が格納棚列に沿っ
て走行可能に配置されている。そして、この搬送台車1
0と上記リフト7とにより、上記各格納棚9と授受スペ
ース6との間で車両CをパレットPごと受け渡す受渡手
段Aが構成されている。なお、格納棚9は上下方向に3
段積上げ式になっているが、リフト7の設置箇所ではリ
フト7が下降停止するところであることから、最上段の
格納棚9には車両Cを格納せずリフト7の昇降スペース
としている。 【0016】図6にも示すように、上記入出庫スペース
5の床面には、該入出庫スペース5と格納階3とを連絡
する入出庫側パレット出入口5a(パレット出入口)が
矩形に開口され、該入出庫側パレット出入口5aには、
互いに対向する2対のパレット保持装置12が突出又は
没入可能に配置されている。図7にも示すように、該各
パレット保持装置12は揺動シリンダ13を備えてな
り、該各揺動シリンダ13は、入出庫側パレット出入口
5a縁の側壁に固定された据付台14に揺動可能に据え
付けられている。上記揺動シリンダ13のピストンロッ
ド13a先端には水平方向に延びるシャフト15の中程
が回転自在に連結され、該シャフト15の両端は一対の
回動アーム16の中寄りに連結されている。該各回動ア
ーム16の下端は、入出庫側パレット出入口5a縁の側
壁の下端部に固定されたブロック17に回転自在に連結
されているとともに、上記両回動アーム16の上端に
は、上方に開口するU字溝を有する支持フレーム18の
中程が固定され、該各支持フレーム18のU字溝には5
個の案内ローラ19,…が転動自在に配置されている。 【0017】そして、上記両揺動シリンダ13を同期し
て収縮作動させることにより、上記両支持フレーム18
を図6の仮想線で示すように入出庫側パレット出入口5
a縁の側壁に向かって後退させ、上記搬送台車10のパ
レットPを搭載した後述する搭載台29の入出庫側パレ
ット出入口5aに対する昇降を後退状態で許容する一
方、上記両揺動シリンダ13を同期して伸長させること
により、上記両支持フレーム18を図6の実線で示すよ
うに入出庫側パレット出入口5a内に向かって進出さ
せ、この進出状態でパレットPの外側受け部材を案内ロ
ーラ19で下方から保持するようになされている。 【0018】図8に示すように、上記リフト7は、授受
スペース6下方の格納棚9に設置された4基の2段スト
ローク方式の昇降シリンダ20,…を備えてなり、前後
に2基ずつ配置された昇降シリンダ20の上方に延びる
ピストンロッド20aの先端には、上方に開口するU字
溝を有する支持フレーム21の両端が固定され、該各支
持フレーム21のU字溝には5個の案内ローラ22,…
が転動自在に配置されている。 【0019】そして、上記4基の昇降シリンダ20,…
を同期して伸長作動させることにより、上記両支持フレ
ーム21を授受スペース6に位置付けて入出庫車両Cを
入出庫スペース5と授受スペース6との間でパレットP
ごと乗入れたり、逆に乗り出す一方、上記4基の昇降シ
リンダ20,…を同期して収縮作動させることにより、
上記両支持フレーム21を格納階3の最上段の格納棚レ
ベルに位置付けて入出庫車両Cを上記搬送台車10との
間で受け渡すように成されている。 【0020】また、図7に示すように、上記入出庫スペ
ース5の入出庫側パレット出入口5aと授受スペース6
の授受側パレット出入口6aとの間の床面には、上方に
開口するU字溝を有する支持フレーム23が、上記パレ
ット保持装置12の支持フレーム18とリフト7の支持
フレーム21とを結ぶ線上に位置するように固定され、
該各支持フレーム23のU字溝には3個の案内ローラ2
4が転動自在に配置され、これら3組の支持フレーム1
8,21,23により、車載パレットPを入出庫スペー
ス5と授受スペース6との間で受け渡す際に水平方向に
案内するようになっている。 【0021】図9ないし図11に示すように、上記搬送
台車10は、矩形に枠組まれたフレームからなる台車本
体25を備えてなり、台車本体25の四隅には車輪26
が1つずつ回転自在に取り付けられ、該各車輪26は上
記走行路8に敷設された2条のレール27に図示しない
モータの起動により転動可能に乗架されている。 【0022】上記台車本体25の前後両端には支柱28
が1つずつ立設され、該両支柱28の間には矩形に枠組
まれたフレームからなる搭載台29が後述する中間昇降
フレーム43を介して昇降可能に配置され、該搭載台2
9の前後には2つの支持フレーム30,30が上記パレ
ット保持装置12の回動アーム16,16上端に固定し
た各支持フレーム18,18の配置間隔よりも狭い間隔
で橋絡され、該各支持フレーム30には3個の案内ロー
ラ31が転動自在に配置され、これらの案内ローラ31
で車両CをパレットPごとその内側受け部材を支持して
台車本体25つまり搬送台車10に搭載するようになっ
ている。 【0023】上記台車本体25の前後2本の支柱28に
は、昇降装置32が1基ずつ設置され、該各昇降装置3
2は、具体的には次のような構成となっている。 【0024】すなわち、昇降装置32は、上記支柱28
の上端よりに設置された昇降モータ33を備えてなり、
該昇降モータ33の出力軸には駆動スプロケット35が
固定されている。また、上記昇降モータ33の側方には
2個の巻上げドラム36がシャフト37に支持されて配
置され、該シャフト37には従動スプロケット38が固
定され、この従動スプロケット38と上記駆動スプロケ
ット35にはエンドレスの駆動チェーン39が巻き掛け
られて上記昇降モータ33の起動によって両巻上げドラ
ム36を巻上げ・巻戻し作動させるようになっている。 【0025】また、上記搭載台29と上記支柱28との
間には、支柱28に案内されて昇降する一方、搭載台2
9の昇降を案内する中間昇降フレーム43が上下方向に
延びて介装されている。そして、支柱28の上記昇降モ
ータ33の上方には2個のガイドプーリ40がシャフト
41に支持されて配置され、該各ガイドプーリ40には
上記各巻上げドラム36に巻き付けられたワイヤロープ
42が上方から掛け渡されて下方に延び、下端が上記中
間昇降フレーム43の下端寄りに連結されている。 【0026】一方、上記各中間昇降フレーム43の上端
にはガイドスプロケット44が回転自在に取り付けら
れ、該各ガイドスプロケット44にはチェーン45が上
方から掛け渡され、該各チェーン45の一端は、上記搭
載台29の四隅に、他端は上記台車本体25の四隅にそ
れぞれ連結されている。 【0027】そして、前後の2台の昇降モータ33を同
期駆動することにより、4条のワイヤロープ42を各巻
上げドラム36に巻き上げたりあるいは巻き戻しして中
間昇降フレーム43を動作させると、この動作に伴って
4条のチェーン45が各ガイドスプロケット44を走行
することで搭載台29を中間昇降フレーム43の動作の
2倍速で昇降させるようになっている。また、パレット
Pを入出庫スペース5との間で受け渡す際には、搬送台
車10を入出庫側パレット出入口5aの真下に移動させ
た状態で前後の2基の昇降装置32の同期した上昇動作
により、搭載台29を図9及び図10にそれぞれ仮想線
で示すように入出庫側パレット出入口5aに臨ませる最
上昇位置まで上昇させる一方、パレットPを各格納棚9
または下降したリフト7との間で受け渡す際や、搬送台
車10が走行する際には、前後の2基の昇降装置32の
同期した下降動作により、搭載台29を目的に応じて各
搭載棚レベルや、図9及び図10にそれぞれ実線で示す
ように最下段の格納棚レベルまで下降させるようになっ
ている。 【0028】上記搬送台車10の搭載台29には、車両
CをパレットPごと水平方向に横移動させて受け渡す水
平移動手段としての水平移動装置46が搭載されてい
る。具体的には、図12に拡大詳示するように、上記水
平移動装置46は、搭載台29に設けられた固定架台4
7の2本の固定フレーム47aに設置され、入出庫時、
搭載台29が入出庫側パレット出入口5aに上昇した状
態で、入出庫スペース5と授受スペース6との間、つま
り上記搭載台29とリフト7との間、又は上記パレット
保持装置12とリフト7との間で車載パレットPあるい
は空パレットPを受け渡すようになっている。また、こ
の水平移動装置46は、上記の受け渡しだけでなく、格
納階3において最上段の格納棚レベルに下降した状態の
搭載台29とリフト7との間でのパレットPの受け渡し
や、さらには各格納棚9との間でのパレットPの受け渡
しにも利用されるものである。 【0029】上記水平移動装置46は、搭載台29の固
定架台47に搭載された移動架台48を備えてなり、該
移動架台48裏面の4隅にはスライダー49が設けら
れ、該各スライダー49は、上記固定架台47の固定フ
レーム47aに敷設された2条のガイドレール50に係
合せしめられ、これにより上記移動架台48をガイドレ
ール50に沿って水平移動可能に案内するようになされ
ている。 【0030】上記移動架台48には図示しない第1モー
タが搭載され、該第1モータは減速機51を経て出力軸
52に駆動連結され、該出力軸52には第1アーム53
の基端が回転一体に固定されている。該第1アーム53
の先端には回転軸54が回転可能に取り付けられ、該回
転軸54には第2アーム55が回転一体に固定されてい
る。また、該第2アーム55の先端にはローラ56が転
動可能に取り付けられ、該ローラ56は、パレット移載
時、パレットPの裏面に設けられた長短3つの係合溝P
1(図7参照)のいずれかに係脱可能に係合するように
成されている。因みに、2つの短い係合溝P1は格納棚
9との間におけるパレット受け渡し用であり、残りの1
つの長い係合溝P1はリフト7との間におけるパレット
受け渡し用である。 【0031】上記移動架台48には、駆動スプロケット
57が上記出力軸52に中心を合致せしめて移動架台4
8に一体に固定され、一方、上記第1アーム53先端の
回転軸54には従動スプロケット58が回転一体に固定
され、これらの駆動スプロケット57と従動スプロケッ
ト58とにはチェーン59が巻き掛けられている。そし
て、第1及び第2アーム53,55の折り畳み状態で、
出力軸52を図12の時計回り方向に回動させると、第
1アーム53が一体となって図12の時計回り方向に回
動し、これに伴い第2アーム55が図12の反時計回り
方向に回動し、結果として図12の右側において第1及
び第2アーム53,55が伸長状態となる。また、これ
とは反対に、出力軸52を図12の反時計回り方向に回
動させると、第1アーム53が一体となって図12の反
時計回り方向に回動し、これに伴い第2アーム55が図
12の時計回り方向に回動し、結果として第1及び第2
アーム53,55が図12の左側において伸長状態とな
る。また、第1及び第2アーム53,55の伸長状態か
ら折り畳み状態となるのは上記と逆の動作により行われ
る。 【0032】上記移動架台48の一端側にはラック60
が取り付けられ、一方、上記固定架台47の固定フレー
ム47aには第2モータ61が設置され、該第2モータ
61に減速機62が駆動連結され、該減速機62の出力
軸63には上記ラック60に噛合するピニオン64が回
転一体に固定されている。そして、パレット移載時、上
記第2モータ61の駆動により移動架台48をガイドレ
ール50に沿って移動させ、ローラ56をパレットPの
3つの係合溝P1のいずれかに係脱可能に係合させるよ
うになされている。 【0033】次に、上述の如く構成された水平移動装置
46の作動を、格納棚9から車載パレットPを引き出す
場合を例に挙げて説明する。 【0034】先ず、搬送台車10を出庫しようとする目
的の格納棚9の側方に移動させて停止させる。この際、
該搬送台車10上の水平移動装置46は、第1及び第2
アーム53,55が上下に折り畳まれた状態になってい
る。 【0035】次いで、奥部側又は手前の格納棚9から出
庫する場合には、第1モータを駆動させて第1及び第2
アーム53,55を伸長させてローラ56を奥部側又は
手前の格納棚9まで延ばし、そこに格納されている車載
パレットPの近いほうの短い係合溝P1に対応させる。
その後、第2モータ61を駆動させて移動架台48を水
平移動させて上記ローラ56を車載パレットPの近いほ
うの短い係合溝P1に係合させる。しかる後、上記第1
モータを駆動させて第1及び第2アーム53,55を収
縮させ、車載パレットPを搭載台29上に引き出す。そ
の後、搬送台車10をリフト7の側方に走行させて車両
Cを出庫する。 【0036】入庫は上記の出庫動作と逆の動作によって
行われるので、詳細な説明は省略する。 【0037】また、図2及び図3に示すように、上記入
出庫スペース5の床面の周囲には、該入出庫スペース5
のパレットP上の車両Cに対して乗降者の乗降を可能と
する乗降エリア65が設けられている。該各乗降エリア
65の床面には、入出庫スペース5にあるパレットPの
周縁に対して周縁部のみが上方から僅かにオーバーラッ
プするように該パレットPより若干小さな矩形の開口5
bが設けられている。この乗降エリア65の床面は、入
出庫スペース5に前進で入庫した車両Cの前後両部分6
5a,65bと左側方部分65cとに3分割されている
とともに、その各分割部分65a〜65cの反パレット
側縁がそれぞれ躯体2に対して個別に上下にスイングす
るように回動自在に取り付けられている。該各分割部分
65a〜65cの中程は、それぞれ入出庫側パレット出
入口5a縁の側壁に取り付けられた伸縮シリンダ67の
ピストンロッド67a先端に回動自在に取り付けられ、
車両Cを入出庫スペース5に対して入出庫させるときに
各伸縮シリンダ67を同期して収縮させることで入出庫
側パレット出入口5aまで上昇しているパレットPとほ
ぼ面一状となる水平倒伏位置まで各分割部分65a〜6
5cを下降させて乗降者の乗降が円滑に行えるようにす
る一方、授受スペース6との間でパレットPを受け渡す
ときに各伸縮シリンダ67を同期して伸長させることで
上方回避位置まで各分割部分65a〜65cを上昇させ
て該パレットPとの干渉が回避されるようにしている。
一方、上記授受スペース6の床面は、その一部が入出庫
スペース5側(前進入庫した車両Cの右側部分)にまで
跨がる大きな一枚床よりなり、入出庫スペース5と授受
スペース6との間でパレットPを受け渡すときに授受ス
ペース6の床面全体が上方へ退避する昇降デッキ68に
構成されている。この昇降デッキ68は、授受スペース
6に設けられた昇降装置69により、入出庫側パレット
出入口5aまで上昇しているパレットPとほぼ面一状と
なる下降位置と、入出庫スペース5との間でパレットP
を受け渡すときに該パレットP又はパレットP上の車両
Cとの干渉を回避する上昇位置との間で昇降するように
なっている。上記昇降装置69は、昇降モータ71を備
えてなり、この昇降モータ71は、授受スペース6にお
いて車両Cの乗入れ方向から視て前後左右の四隅に立設
された支柱70のうちの所望する一本の支柱70(右後
側の支柱)の上方に配設されている。該昇降モータ71
の出力軸には駆動スプロケット72が回転一体に連結さ
れている。上記各支柱70の上端面にはその左右の支柱
70間を連結する横梁73がそれぞれ前後に設けられて
いる。上記右後側及び右前側の両支柱70の上端には、
傘歯車同士の噛み合いにより前後軸回りの回転力を左右
軸回りの回転力に変換するベベルギヤボックス74が横
梁73を介して取り付けられている。上記右前側及び右
後側の支柱70間には、前後方向に延びる第1シャフト
75が設けられ、該第1シャフト75の両端は、上記両
ベベルギヤボックス74の前後軸にジョイント76(図
では前側のみ示す)を介して回転一体に連結されてい
る。上記両ベベルギヤボックス74の左右軸には、横梁
73に左右一対の軸受77,77を介して回動自在に支
持された第2シャフト78の一端(右端)が回転一体に
連結されている。該第2シャフト78の左右両側部には
2個1組みの巻上げスプロケット79,79が固定され
ている。この巻上げスプロケット79には、一端が上記
昇降デッキ68に連結されたチェーン80が巻き掛けら
れており、該チェーン80の他端はウェイト81に連結
されている。さらに、上記右後側のベベルギヤボックス
74の前後軸には従動スプロケット82が回転一体に連
結されている。この従動スプロケット82と上記駆動ス
プロケット72にはエンドレスの駆動チェーン83が巻
き掛けられていて、上記昇降モータ71の起動時に、前
後の両第2シャフト78を第1シャフト75によって同
期して回転させることで各巻上げスプロケット79を巻
戻し・巻上げ動作させて昇降デッキ68を水平状態に保
ちつつ昇降させるようになっている。 【0038】そして、図4にも示すように、上記入出庫
スペース5と授受スペース6との間には、車両Cの進退
方向をパレットPごと180°旋回させて変更する旋回
手段としての旋回装置84が設けられている。該旋回装
置84は、その両スペース5,6のほぼ中央に旋回中心
Mが位置するように設置されている。この旋回中心M
は、上記授受側及び入出庫側パレット出入口5a,6a
とを仕切るように車両Cの進退方向へ延びる細長い仕切
壁2a(仕切部分)の中央位置に配置されている。上記
仕切壁2aは、パレットPの幅方向の寸法よりも細く形
成されている。上記旋回装置84は、出庫時又は入庫時
に入出庫スペース5と授受スペース6との間で水平移動
装置46により水平移動する車載パレットCが旋回装置
84の直上方にきたときに該車載パレットCを下方から
支持する旋回支持部材85を備えている。この旋回装置
84の直上方に車載パレットCがきたときには、上記水
平移動装置46の第1及び第2アーム53,55の伸縮
動作を停止させて車載パレットCの水平移動を一旦停止
(図7に示す一点鎖線位置)させ、この停止位置で水平
移動装置46の第2モータ61を駆動し、移動架台48
を水平移動させた後、第1及び2アーム53,55を収
縮させてローラ56と係合溝P1との係合を解除するこ
とで、該車載パレットCを旋回支持部材85に受け渡す
ようになっている。上記旋回支持部材85(旋回装置8
4)は、上記仕切壁2aとほぼ同じ幅で該仕切壁2aの
上面側を車体前後方向に延びて平面視で矩形状を呈して
なり、非旋回状態では上記両スペース5,6に対して干
渉しないよう仕切壁2aの上面に沿って納められて停止
している。上記旋回支持部材85は、車両Cの進入方向
に長尺な下側部分85aと、該下側部分85aよりも短
尺な上側部分85bとからなる。上記旋回支持部材85
の長手方向両端部下面には、該旋回支持部材85を昇降
させる昇降手段としてのパンタグラフ式の昇降機86が
設けられている。該昇降機86は、パレットPの移動水
平面よりも下方に退避する退避位置とパレットPを移動
水平面よりも上方に持ち上げた状態で後述する旋回モー
タ87により旋回作動を行う旋回位置との間で上記旋回
支持部材85を昇降させるようになっている。この昇降
機86は、一端が仕切壁2a側に他端が昇降機86側に
支持されたパワーシリンダ(図示せず)の伸縮動作に従
い旋回支持部材85を昇降させるようになっている。ま
た、上記旋回装置84は、上記下側部分85aに固定さ
れた旋回作動手段としての旋回モータ87を備えてい
る。 【0039】さらに、上記下側部分85a及び上側部分
85bの上下で互いに対向する中央部間には、上側部分
85bを下側部分85aに対して上下方向に延びる旋回
軸(旋回中心M)回りに回転可能に支持する回転支持部
90が設けられ、車載パレットPは実質的に上側部分8
5bにより支持される。該回転支持部90は、下側部分
85aの上面中心位置に固定され、上記旋回中心M上に
中心を有するインナレース88と、該インナレース88
に対して旋回中心M回りに回転自在に支持され、上側部
分85bの下面中心位置に固定されたアウタレース89
とを備えてなる。このアウタレース89の外周面には、
上記旋回モータ87の出力軸に固定された出力ギヤ87
aに噛合するギヤが刳設されており、旋回モータ87の
起動により、アウタレース89をインナレース88に対
して回転させて上側部分85bを下側部分85aに対し
て旋回させるようにしている。そして、上記旋回支持部
材85は、旋回状態では上側部分85bの旋回軌跡Sが
上記両スペース5,6の両パレット出入口5a,6aに
対して平面視でほぼ均等に跨がるようにオーバーラップ
している。この場合、車載パレットPは、旋回支持部材
85の退避位置では非旋回状態のままで両スペース5,
6に対して移動水平面上で干渉しているものの、旋回支
持部材85の旋回位置では非旋回状態のままで移動水平
面から持ち上げられて移動水平面上で両スペース5,6
に干渉しないようになっている。 【0040】ここで、上述の如く構成された機械式駐車
設備の入出庫手順について説明する。この場合、前提と
して、入出庫スペース5の入出庫側パレット出入口5a
には、進出状態にあるパレット保持装置12によって空
パレットPが保持されていると共に搬送台車10の搭載
台29が最上昇位置で待機しており、授受スペース6の
授受側パレット出入口6aにはリフト7が上昇待機して
いるものとする。 【0041】入庫時、入出庫スペース5に前進で進入し
た車両CをパレットP上に停止させて乗員が降車した
後、各伸縮シリンダ67を同期して伸長させて乗降エリ
ア65の各分割部分65a〜65c(床面)を上方回避
位置まで移動させるとともに、昇降モータ71を起動さ
せて授受スペース6の昇降デッキ68(床面)を車載パ
レットPとの干渉を回避する上昇位置まで上昇させる。
次いで、車載パレットPを、搭載台29上の水平移動装
置46の作動によって入出庫スペース5から授受スペー
ス6まで移動水平面上において受け渡した後、この授受
スペース6においてリフト7に受け渡す。そして、この
リフト7への車載パレットPの受け渡しが完了した時点
で、水平移動装置46の各アーム53,55を収縮させ
て搬送台車10の搭載台29を水平移動装置46ごとリ
フト7の下降位置まで下降させておく。その後、リフト
7より車載パレットPを格納階3に下降させて搬送台車
10に受け渡した後、該搬送台車10を所定の格納棚9
の側方に走行させて該格納棚9に車載パレットPを格納
する。この先行車両Cに引続いて後続車両Cの入庫が行
われるときには、該先行車両Cの搬送台車10への受渡
し態勢が整うまでの間に、空パレットPを搬送台車10
で入出庫スペース5の入出庫側パレット出入口5aの真
下に搬送して最上昇位置まで上昇させ、空パレットPを
入出庫側パレット出入口5aに保持して後続車両Cの入
庫に備える。 【0042】一方、出庫時、車載パレットPを格納棚9
から搬送台車10に払い出した後、該搬送台車10をリ
フト7の側方まで走行させて該リフト7に車載パレット
Pを受け渡す。この後、搬送台車10の搭載台29を入
出庫スペース5の入出庫側パレット出入口5aまで上昇
させておき、その後、リフト7により車載パレットPが
授受スペース6まで上昇すると、水平移動装置46の各
アーム53,55を授受スペース側に伸長させてローラ
56を該車載パレットPの係合溝P1に係合させて、授
受スペース6の車載パレットPを入出庫スペース5に向
けて移動水平面上で移動させる。そして、この車載パレ
ットPが旋回装置84の直上方にきたときに水平移動装
置46の作動を停止して車載パレットPを一旦停止さ
せ、水平移動装置46のローラ56による係合溝P1と
の係合を一旦解除し、第1及び第2アーム53,55を
収縮させて該車載パレットCを移動水平面上にフリー状
態で支持する。次いで、昇降機86により旋回支持部材
85を車載パレットPと共に移動水平面よりも上方に持
ち上げて上記車載パレットPを旋回支持部材85の上側
部分85bに受け渡した後、旋回モータ87を起動させ
て上側部分85bを下側部分85aに対して180°旋
回させる。しかる後、昇降機86により旋回支持部材8
5を車載パレットPと共に下降させて該車載パレットP
を移動水平面に再び戻し、水平移動装置46の第1及び
第2アーム53,55を伸長させてローラ56による係
合溝P1との係合を再度行って車載パレットPを入出庫
スペース5に受け渡した後、各伸縮シリンダ67を同期
して収縮させて乗降エリア65の各分割部分65a〜6
5cを水平倒伏位置まで移動させるとともに、昇降モー
タ71を起動させて授受スペース6の昇降デッキ68を
下降位置まで下降させる。この先行車両Cに引続いて後
続車両Cの出庫が行われるときには、該後続車両Cがリ
フト7により授受スペース6に乗入れるまでの間に、入
出庫スペース5にある空パレットPを入出庫側パレット
出入口5aから搬送台車10に受け渡し、入出庫スペー
ス5にパレットPがないようにして後続車両Cの出庫に
備えておく。 【0043】したがって、上記実施の形態では、旋回支
持部材85は、非旋回状態で両スペース5,6間の仕切
壁2a上面に納められて該両スペース5,6に干渉して
おらず、旋回状態においてのみ旋回支持部材85の上側
部分85bの旋回軌跡Sが両スペース5,6に対して平
面視でオーバーラップするようになっている。 【0044】その場合、パレットPは、旋回支持部材8
5を移動水平面よりも下方の退避位置まで下降させるこ
とで、両スペース5,6間でのパレットPの水平移動が
許容される。一方、旋回支持部材85によって移動水平
面より上方の旋回位置まで車載パレットPが持ち上げら
れ、旋回支持部材85の退避位置と旋回位置との2位置
間で非旋回状態のままパレットPが昇降するので、非旋
回状態のパレットPが両スペース5,6に対して旋回支
持部材85の退避位置において移動水平面上で干渉して
いたとしても、旋回位置では該パレットPが移動水平面
上から持ち上げられて両スペース5,6には干渉しては
おらず、この旋回位置への上昇によりその両スペース
5,6間上方の空き空間を有効利用して車載パレットP
が旋回するようになっている。そのため、大きなターン
テーブルにより車両を旋回させる場合にそのターンテー
ブル部分と一方のスペースとの干渉を回避する上で必要
であった両スペース5,6間の離間距離が、移動水平面
上でのパレットPの幅方向の寸法に規制されることなく
旋回装置84を付設しないものと遜色ない程度まで短縮
され、入出庫部4の床面積を飛躍的に縮小させることが
できる。しかも、旋回装置84はその旋回中心Mが両ス
ペース5,6間の仕切壁2aの中央に位置して設けられ
て、上側部分85bの旋回軌跡Sの径方向全域が両スペ
ース5,6のパレット出入口5a,6aに対して平面視
でほぼ均等に跨がるようにオーバーラップしているの
で、格納階3の増大を一方のスペース側に偏らせること
なく効率良く抑制できる。 【0045】さらに、旋回装置84は、両スペース5,
6間の仕切壁2aの幅とほぼ同じ寸法で矩形状を呈して
いるとともに、非旋回状態では仕切壁2aの上面い沿っ
て納められているので、大きなターンテーブルを廃止し
て昇降装置84の部品価格をかなり低廉化することがで
きる。また、車両Cの受け渡しを同じ規格のパレットP
により行えて、受け渡し作業を円滑かつ確実なものにす
ることができる。 【0046】しかも、搬送台車10からのパレットPを
入出庫スペース5に受け渡す入出庫側パレット出入口5
aが設けられているので、先行車両Cに引き続いて後続
車両Cの入庫を行う場合、先行車両Cの搬送台車10へ
の受け渡し態勢が整うまでの間に、空パレットPを搬送
台車10で入出庫スペース5の入出庫側パレット出入口
5aの下方に搬送して上昇させ、該空パレットPを入出
庫側パレット出入口5aに保持して後続車両Cの入庫に
備えておくことで、入庫時における先行車両Cの入庫動
作が完了するまでの間の後続車両Cの待機が不要とな
る。一方、先行車両Cに引き続いて後続車両Cの出庫を
行う場合、後続車両Cがリフト7により授受スペース6
に乗入れるまでの間に、入出庫スペース5にある空パレ
ットPを入出庫側パレット出入口5aから搬送台車10
に受け渡し、該入出庫スペース5にパレットPがないよ
うにして後続車両Cの出庫に備えておくことで、出庫時
における先行車両Cの出庫後に空になったパレットPを
格納するまでの間の後続車両Cの待機が不要となる。こ
れにより、車両Cの入出庫効率を高めることができる。 【0047】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記実施の形態では、旋回装置84により
車両CをパレットPごと旋回させるようにしたが、車両
単体のみが旋回装置により旋回するようにしても良い。
さらに、上記実施の形態では、旋回装置84を昇降機8
6により昇降可能に構成したが、パレットの移動水平面
上において両スペース間に車両単体又はパレットの幅方
向の寸法分の間隔が設けられておれば、その両スペース
間の移動水平面上で車両又はパレットを旋回させるよう
にしても良く、その場合には、旋回装置に昇降手段が不
要となって旋回装置のさらなる低廉化が可能となる。 【0048】また、上記実施の形態では、旋回装置84
の旋回中心Mを両スペース5,6のほぼ中央となる仕切
壁2aの中央位置に位置させたが、旋回状態で両スペー
スに対してパレットの旋回軌跡が平面視でオーバーラッ
プしていれば旋回中心の位置は特に限定されるものでは
ない。また、上記実施の形態では、入出庫スペース5と
授受スペース6との間のパレットPの移動の際に、搬送
台車10に設けた水平移動装置46を用いたが、これに
限らず、リフト7側にも水平移動装置を設けても良く、
その場合、授受側パレット出入口6aにも入出庫側パレ
ット出入口5aと同様のパレット保持装置12を配置す
れば、両スペース間のパレット移動の際に搬送台車10
およびリフト7の自由度が高くなり、入出庫効率をさら
に高めることが可能となる。 【0049】さらに、上記実施の形態では、入出庫スペ
ース5に入出庫側パレット出入口5aを設けたが、入出
庫スペースに入出庫側パレット出入口が設けられていな
くとも良く、その場合には、入出庫スペースと搬送台車
との間でのパレットの受け渡しは行われず、水平移動装
置もリフトの支持フレーム間などに別途設けられる。 【0050】しかも、上記実施の形態では、出庫時に授
受スペース6から入出庫スペース5に車両Cをパレット
Pごと受け渡すときに車載パレットPを旋回させるよう
にしたが、入庫時に入出庫スペースから授受スペースに
受け渡すときにその両スペース間で車載パレットを旋回
させるようにしても良いのは勿論である。さらに、本発
明は、他のさまざまな機械式駐車設備にも応用すること
が可能であり、地上式、地下式、車両の格納方式及び循
環方式等に制限のあるものではなく、車両を乗入れある
いは乗出すスペースと授受スペースとが隣接した入出庫
部を備えるもの全てに適用できるものである。 【0051】 【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る機械式駐車設備によれば、非旋回状態で両スペース間
に旋回手段を納め、旋回状態で旋回手段の旋回軌跡を両
スペースに対して平面視でオーバーラップさせたので、
両スペース間の離間距離を両スペース間に停止した非旋
回状態の旋回手段の幅寸法に短縮し、入出庫部の床面積
を縮小させることができるとともに、両スペース間に旋
回中心を位置させて車両格納部の一方のスペース側への
増大を抑制することができる。また、旋回位置の下方に
旋回駆動部を設けることもできるため、大きなターンテ
ーブルを廃止して旋回手段を小型化でき、入出庫部の床
面積を縮小できるとともに、旋回手段の部品価格をかな
り低廉化させることができる。さらに、入出庫スペース
にパレット出入口を設け、搬送台車に設けた昇降装置を
上記入出庫スペースまで上昇させて上記搬送台車とパレ
ット出入口との間でパレットの受渡しをするようにした
ので、入庫時における先行車両の入庫動作が完了するま
での間の後続車両の待機、及び出庫時における先行車両
の出庫後に空になったパレットを格納するまでの間の後
続車両の待機を不要にし、車両の入出庫効率を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る入出庫部の平面図で
ある。 【図2】 図1のX−X線における断面図である。 【図3】 反車両進入側より視た入出庫部の縦断背面図
である。 【図4】 旋回装置の斜視図である。 【図5】 機械式駐車設備の縦断正面図である。 【図6】 パレット保持装置の側面図である。 【図7】 搬送台車に設置された水平移動装置とパレッ
ト保持装置の平面図である。 【図8】 リフトの側面図である。 【図9】 搬送台車の正面図である。 【図10】 搬送台車の側面図である。 【図11】 搬送台車の平面図である。 【図12】 水平移動装置の斜視図である。 【図13】 従来例に係る図5相当図である。 【図14】 他の従来例に係る図5相当図である。 【符号の説明】 2a仕切壁(仕切部分) 3格納階(車両格納部) 4入出庫部 5入出庫スペース 5a入出庫側パレット出入口(パレット出入口) 6授受スペース 7リフト 10搬送台車 32昇降装置 46水平移動装置(水平移動手段) 84旋回装置(旋回手段) 85旋回支持部材 86昇降機(昇降手段) 87旋回モータ(旋回作動手段) A受渡手段 C車両 M旋回中心 Pパレット S旋回支持部材の上側部分の旋回軌跡(旋回手段の旋回
軌跡)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/18 601,606,607 E04H 6/18 611,612 E04H 6/22 E04H 6/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両の自走による進入および退出を可能
    とする入出庫スペースと、該入出庫スペースとの間で車
    両を授受する授受スペースとが入出庫部に車幅方向に隣
    接して設けられており、 車両格納部と上記授受スペースとの間で車両を受け渡す
    受渡手段が設けられているとともに、 上記両スペース間で車両を水平移動させる水平移動手段
    が設けられている機械式駐車設備において、 上記両スペース間には、上記水平移動手段により車両を
    両スペース間に停止させた状態で該車両を旋回させる旋
    回手段が設けられ、 該旋回手段は、非旋回状態では上記両スペースに対して
    干渉しないよう両スペース間に納められて停止してい
    て、旋回状態では旋回手段の旋回軌跡が上記両スペース
    に対して平面視でオーバーラップするよう旋回し、 上記受渡手段は、上記授受スペースに対して昇降するリ
    フトと、上記車両格納部に設けられた複数の格納棚と上
    記リフトとの間でパレットを受け渡す搬送台車とを備
    え、 上記入出庫スペースにはパレット出入口が設けられてい
    るとともに、 上記搬送台車には昇降装置が設けられ、該昇降装置は、
    搬送台車と上記パレット出入口との間でパレットの受渡
    しが可能なように上記入出庫スペースまで上昇するよう
    に構成されてい ることを特徴とする機械式駐車設備
JP04276396A 1996-02-29 1996-02-29 機械式駐車設備 Expired - Lifetime JP3461416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04276396A JP3461416B2 (ja) 1996-02-29 1996-02-29 機械式駐車設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04276396A JP3461416B2 (ja) 1996-02-29 1996-02-29 機械式駐車設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09235906A JPH09235906A (ja) 1997-09-09
JP3461416B2 true JP3461416B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=12645027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04276396A Expired - Lifetime JP3461416B2 (ja) 1996-02-29 1996-02-29 機械式駐車設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3461416B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023120772A1 (ko) * 2021-12-23 2023-06-29 오텍오티스파킹시스템 유한회사 승강기식 주차 시스템

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6010401B2 (ja) * 2012-09-04 2016-10-19 新明和工業株式会社 駐車装置
JP6010400B2 (ja) * 2012-09-04 2016-10-19 新明和工業株式会社 駐車装置
CN105672711B (zh) * 2016-01-19 2017-10-10 赵明知 免安装缩放式智能停车库
JP6216424B2 (ja) * 2016-08-31 2017-10-18 新明和工業株式会社 駐車装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023120772A1 (ko) * 2021-12-23 2023-06-29 오텍오티스파킹시스템 유한회사 승강기식 주차 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09235906A (ja) 1997-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4680720B2 (ja) 自動車の入出庫システム
JP2002167999A (ja) 車受渡し装置およびこの車受渡し装置を有する櫛歯式立体駐車設備
JP3357771B2 (ja) 地下立体駐車装置
JP2004211513A (ja) エレベータ式駐車装置
JP3461416B2 (ja) 機械式駐車設備
JP2863705B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JP3056139B2 (ja) 機械式駐車場
JP3606342B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JP4104905B2 (ja) 二段式収納装置及びそれを用いた貨物車両
JPH09144356A (ja) 車両搬送装置及び該装置を備えた駐車装置
JP3282007B2 (ja) 平面往復式駐車設備
JP3018371U (ja) 駐車装置のパレット移載機構
JP2990050B2 (ja) 車両搬送台車を備えた駐車装置
JP2880115B2 (ja) 機械式駐車場
JP4065633B2 (ja) 機械式駐車装置
JP2649183B2 (ja) エレベータ式立体駐車装置
JP2774764B2 (ja) 機械式駐車場
JPH11303444A (ja) 機械式駐車場の乗降室構造
JP3554434B2 (ja) エレベータ式立体駐車装置
JP2633180B2 (ja) 中間乗入型エレベータ式駐車装置及び車両の入出庫方法
JPH0643374Y2 (ja) 駐車設備
JPH07217247A (ja) エレベータ方式立体駐車装置
JP3657829B2 (ja) 平面往復式駐車装置及びその入出庫方法
JP3295064B2 (ja) 駐車設備及び駐車設備の隙間塞ぎ装置
JPH09256662A (ja) 機械式駐車装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term