JPH07102681B2 - 印刷原版評価用の装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、印刷原版を評価するための、さらに特定化す
れば輪転機のゾーンごとのインク制御のための装置であ
つて、その装置は表示スクリーンと、印刷原版に向いた
光学装置とを有している、に関するものである。

〔従来技術〕

西独特許出願公開公報第（DE−A1）3 325 006号は、印
刷機に使用されるインク制御装置用の表示装置を開示し
ており、その中ではインクの濃度値、調節および許容
値、ならびにセツト値および実際値が表示スクリーン装
置上に表示される。表示されるべき値は、インク制御パ
ネルからキーインされるか、またはインクゾーンに設け
られた検出器によつて検出されるかの、いずれかによつ
て得られるものである。印刷原版上で走査されるイメー
ジは、スクリーン上に表示された値に重ね合わせられ
る。表示された値とイメージ（印刷像）との間の明確な
対応付けが、こうして可能となり、さらに印刷技術者は
イメージと表示された値とを一目で検知することが可能
となつた。この公知の装置の不都合は、完全なイメー
ジ、すなわちこれは次にイメージコンバーター、イメー
ジ混合器、サイン波発生器または類似機器のような、さ
らに別の電子回路装置によつて変換されるべきイメー
ジ、を検出するためには、手の込んだ高価な記録用電子
機器（ビデオカメラ）を必要とすることである。

〔発明が解決しようとする課題〕 印刷原版から表示ユニツト（表示スクリーン）への、ま
たはメモリーへの、さらにはその逆の、個々の命令の伝
達を簡略化させた装置を提供することが本発明の目的で
ある。

〔課題解決のための手段〕

本発明の特許請求の範囲第１項、第６項および第９項の
主要特徴部の構成要件を用いれば、上記課題は解決され
る。本発明の発展形態は、引用請求項クレームから、そ
して本発明の実施例を概略的に図解した図面を用いた説
明から明らかになる。

〔実施例〕

都合の良いことに、イメージ（像）３を含む印刷原版２
が、制御パネル１上に置かれている。制御パネルにはゾ
ーンごとの（インク）制御用の２つのキー列を有してい
るが、ここでは単に１つの（マイナス）キー５および１
つの（プラス）キー６が示されている。十字またはダツ
シユまたはドツトの形状であることが望ましい光学マー
キング８は表示スクリーン７上に表示されている。これ
は制御パネル１の上か、あるいはその近くに設けられた
表示スクリーンユニツト９の１部である。

概略図に示されるように、同様な光学マーキング８が光
源10によつて印刷原版２上に発生されることが望まし
い。光源はコヒーレント光を発生することが望ましく、
そしてこのため、レーザー光であることが望ましい。つ
いでながら、光源10は２方向に旋回できるような取付台
11に支持されているため、光源10は原版２のいかなる部
分にも向けることが可能である。十字形のマーキング８
は、こうして印刷原版２のいかなる望ましい場所にでも
発生させることができる。

作動（制御）−すなわち、旋回情報の供給−は、制御ユ
ニツト13に接続された線路12によつて行なわれる。制御
ユニツトはプログラム可能なコンピユーターと、必要な
らば、他の電子機器とを有している。

本発明によれば、示されている装置は手動ポインター制
御器14、例えばロールボールまたはジヨイステイツクま
たはマウスまたはグラフイツクタブレツトまたはカーソ
ルキーの形をとる、を持つている。考慮に値する重要な
点は、通常のＸおよびＹ信号である座標信号が制御器に
よつて発生され、そして制御ユニツト13によつて座標系
の２方向において光源10を旋回動作させ、こうして光源
10を印刷原版２のいかなる部分にも向くことができるこ
とである。制御器14は線路15によつて制御ユニツト13に
接続され、そしてもし必要であれば、制御ユニツトは線
路16によつてポインター制御器14に制御またはモニター
命令を入力することができる。

概略図においては、光源10が制御パネル１−すなわち印
刷原版２−の上に設けられて、マーキング８の形態をな
す光学ポインターはトツプライト（上方照明）により発
生されている。しかし、そして特に印刷原版が薄い−す
なわち透明な−紙で作られている場合には、光源17がパ
ネル１の中に−すなわち印刷原版２の背後に−設けられ
て、光学マーキング８が透過光によつて発生されること
もできる。この場合、光源10によつて発生される光ビー
ム18は、前からではなく後ろから印刷原版２の上に投射
される。

これまでに説明した本発明による装置を用いれば、印刷
原版２上のマーキング８は、ポインター制御器14の適切
な操作によつて、いかなる望ましい場所にでもないし任
意の個所に移動させることが可能である。特に、簡単な
場合にはマーキング８を単に水平にシフトさせるだけで
十分であり、その時には第２（Ｙ）方向における旋回と
そのようなシフトに必要な制御装置とは不要である。

制御ユニツト13の働きにより、マーキング８′はスクリ
ーン７上を、印刷原版２上のマーキング８と同時にマー
キング８と同じ量だけ、そして同じ方向に、移動する
が、しかし普通はスクリーン７が原版２よりも小さいた
めに、縮小された寸法で移動する。前に述べたように、
垂直線またはストロークの形をとる命令は、例えば、個
別のインクゾーンのインクアジヤスターまたはインクロ
ーラーブレードの、位置を判断するためにスクリーン７
上に表示させることができる。

これらのアジヤスター20はインク（出し）ローラー19上
に概略的に示されている。それらは、ゾーンごとの所要
インク量等を調整するためインクゾーンアクチユエータ
ー21によつて調節される。この目的のため、各アクチユ
エーター21は線路22とセレクター23によつてトリガーさ
れ、セレクター23は線路24,25によつてそれぞれキーボ
ード5,6に、および表示ユニツト９に、接続されてい
る。この結果、アジヤスター20は、キーボード6,5によ
るか、または表示ユニツトによるかの選択をすることに
よつて、あるいは、線路または各線路26はこの目的のた
めに設けられているのであるが、制御ユニツト13によつ
て、適切に作動されることが可能である。

ポインター制御器14の適切な操作によつて、操作者は印
刷原版２上のマーキング８を所定（特定）の場所（位
置）に移動させることができ、それと同時にマーキング
８′は、スクリーン７上の相当する位置に置かれる。こ
れは例えば、印刷原版２の特定のゾーンでより多くのイ
ンクが要求される時に、必要となる。このゾーンは表示
スクリーン７上の光学マーキング８′により規定され、
操作者（印刷者）はインクまたはダンパーに関する必要
な要求を調節するために、キーボードによるか、または
直接的にタツチ制御スクリーンによるかのいずれかによ
つて、このゾーンにおけるインクゾーンアジヤスターを
作動させることができる。セレクター23は前もつて切り
替えておかれるべきなのは、言うまでもない。

本発明による装置は、原位置、例えば原版、から抽象モ
デル、例えば表示ユニツト、へのそしてその逆の、位置
変換を可能とする。こうして、本発明の背後にある主な
アイデアは、ポインター８が入力ユニツト、例えばポイ
ンター制御器14により印刷原版２上を移動することであ
る。ポインター８の実際の位置は制御ユニツト13によつ
て伝達されて、そして表示スクリーン７上に表示され
る。こうして、どのような必要な位置も、原位置から表
示ユニツトのグラフイツク位置に、およびその逆にも、
簡単な方法で変換することができる。

説明は次に、制御ユニツト13がメモリー27を有するよう
な、２つの別の有利な実施例に関して行なわれる。光ビ
ーム18に関する、そして光源10に関する、調節またはセ
ツトアツプ命令は、メモリー27の中に蓄積されるが、そ
の形式は光源10または光ビーム18が印刷の、または印刷
原版２のあらゆる位置に偏向できるようにＸ−Ｙ調節値
の形とされることが望ましい。それら蓄積されたビーム
偏向座標はユーザーのガイドとして、例えば印刷者に関
して、光ビーム18が印刷原版２の所定（特定）位置に連
続的に向けられるために、有益に使用されることができ
る。それらの位置は、例えば、インクアジヤスター20の
個別の調節のための適切な制御にその値を用いることが
できるように、手動濃度計によつて測定されたインク値
を印刷者が記録してある、測定場所または測定位置を現
わすことができる。こうして、これはセミオートマチツ
クのユーザーガイドとなる。それらの位置−すなわち座
標−が適切なシーケンスでメモリー27に存在しているな
ら、１つの測定位置から他へと、または１つのレジスタ
ーマークから他へと、あるいはインクフリーゾーンから
インクフリーゾーンへと、または同様に、印刷者を導く
ことができる。

本発明によるアイデアの別の有利な構成または実施例に
おいては、本装置が座標入力用に用いられる。入力は手
動あるいは自動で実行できる。光源10は入力またはメモ
リーされるべき、印刷原版２上の特定位置の座標に向い
ている。信号の発生、例えばキー操作への応答、によつ
て、光源の、すなわち光ビーム18の偏向の、位置Ｘおよ
びＹ値が検出されて、そして蓄積される。この結果、測
定ポイント、測定マーク、レジスターマーク、インクフ
リーゾーンの座標の、シフトされた対象（印刷プレート
上の有効ゾーンの位置）の、イメージに関する重要ゾー
ンの、調節されるべきゾーンの、そして測定ストライプ
の位置の、ＸおよびＹ位置が検出され、そして清刷りの
補正がそのゾーン内で必要となり、また長さ検出（電子
物差し）を容易にするためのスタート位置からエンド位
置までのゾーンも明確となる。

以上の説明は、本発明の概念が広範な変形において使用
できることを示している。

〔発明の効果〕

本発明によれば印刷原版から表示ユニツトへの、または
メモリーへの、そしてその逆の、個々の命令の伝達を簡
略化させた装置が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例を示す概略図である。 １……制御パネル、２……印刷原版、３……イメージ、
5,6……キー、７……スクリーン、８……マーキング、
９……表示ユニツト、10……光源、11……取付台、12…
…線路、13……制御ユニツト、14……制御器、15,16…
…線路、17……光源、18……光ビーム、19……インクロ
ーラ、20……アジヤスター、21……アクチユエーター、
22……線路、23……セレクター、24〜26……線路、27…
…メモリー

Claims (24)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】表示スクリーンと印刷原版に向かって配向
   された光学装置とを備えた印刷原版評価用の装置におい
   て、 前記光学装置（10,11）は、可視マーキング（８）を発
   生させるために印刷原版（２）上に光ビーム（18）を投
   射する光源（10）を有しており、 前記光ビーム（18）は、手動で制御できる座標信号を発
   生する装置（14）によって印刷原版（２）の任意の個所
   に偏向可能であり、 前記印刷原版（２）上の光ビーム（18）の偏向と同様に
   可視マーキング（８′）が表示装置（９）の表示スクリ
   ーン（７）上を移動可能であることを特徴とする、印刷
   原版評価用の装置。
2. 【請求項２】前記表示スクリーン（７）上のマーキング
   （８′）によって識別されるインクゾーンにおけるイン
   ク調量部材が調節可能である、特許請求の範囲第１項記
   載の装置。
3. 【請求項３】前記表示スクリーン（７）は接触感応表示
   スクリーンであって、該スクリーンを介してインクゾー
   ン調節装置（21）が作動される、特許請求の範囲第１項
   または第２項記載の装置。
4. 【請求項４】インクゾーンアクチュエーター（21）がキ
   ーボード（5,6）によって調節可能である、特許請求の
   範囲第１項または第２項記載の装置。
5. 【請求項５】制御ユニット（13）を介して、表示装置
   （7,9）および光源（10,11）が制御可能であり、前記座
   標信号発生装置（14）によって発生された座標信号が制
   御ユニットに供給され得る、特許請求の範囲第１項〜第
   ４項のいずれか１項記載の装置。
6. 【請求項６】前記光源（10）は２次元で旋回可能なマウ
   ンティングないし保持具（11）上に置かれている、特許
   請求の範囲第１項〜第５項のいずれか１項記載の装置。
7. 【請求項７】前記光源（10）はコヒーレント光を発生す
   る、特許請求の範囲第１項〜第６項のいずれか１項記載
   の装置。
8. 【請求項８】前記光源（10）はレーザーである、特許請
   求の範囲第１項〜第７項のいずれか１項記載の装置。
9. 【請求項９】座標信号を発生する装置（14）は、Ｘ−Ｙ
   座標信号を発生するロールボールまたはジョイスティッ
   クまたはカーソルキーである、特許請求の範囲第１項か
   ら第８項のいずれか１項記載の装置。
10. 【請求項１０】前記表示スクリーン（７）上にマーキン
    グ（８′）とともにインクゾーンにおけるインク調量部
    材の測定値または設定値が表示される、特許請求の範囲
    第１項〜第９項のいずれか１項記載の装置。
11. 【請求項１１】表示が透過光方式によって行われる、特
    許請求の範囲第１項〜第10項のいずれか１項記載の装
    置。
12. 【請求項１２】印刷原版に向かって配向された光学装置
    を有する印刷原版評価用の装置において、 前記光学装置（10,11）は、可視マーキング（８）を発
    生するために印刷原版（２）上に光ビーム（18）を投射
    する光源（10）を有しており、 前記光ビーム（18）は、印刷原版（２）上の所定の局部
    位置のＸ−Ｙ座標を検出するために１つの所定位置に偏
    向可能であり、 ある１つの位置の座標に相応するビーム偏向座標がその
    つどメモリー（27）中に記憶可能であることを特徴とす
    る、印刷原版評価用の装置。
13. 【請求項１３】ビーム偏向座標の記憶がキー操作によっ
    て開始される、特許請求の範囲第12項記載の装置。
14. 【請求項１４】印刷原版（２）上の測定位置、測定マー
    ク、レジスターマーク、色付けゾーンまたは画像セクシ
    ョンないし部分、サブジェクト移動および距離（電子物
    差し）の座標が検知され記憶される、特許請求の範囲第
    13項記載の装置。
15. 【請求項１５】前記光源（10）は２次元で旋回可能なマ
    ウンティングないし保持具（11）上に置かれている、特
    許請求の範囲第12項〜第14項のいずれか１項記載の装
    置。
16. 【請求項１６】前記光源（10）はコヒーレント光を発生
    する、特許請求の範囲第12項〜第15項のいずれか１項記
    載の装置。
17. 【請求項１７】前記光源（10）はレーザーである、特許
    請求の範囲第12項〜第16項のいずれか１項記載の装置。
18. 【請求項１８】表示が透過光方式によって行われる、特
    許請求の範囲第12項〜第17項のいずれか１項記載の装
    置。
19. 【請求項１９】印刷原版に向かって配向された光学装置
    を有する印刷原版評価用の装置において、 前記光学装置（10,11）は、可視マーキング（８）を発
    生させるように印刷原版（２）上に光ビーム（18）を伝
    達する光源（10）を有しており、 前記光ビーム（18）はメモリー（27）内に存在するビー
    ム偏向座標（Ｘ−Ｙ）によって印刷原版（２）の所定の
    位置に順次連続的に向けられることを特徴とする、印刷
    原版評価用の装置。
20. 【請求項２０】前記光ビーム（18）を旋回させる光学装
    置（10,11）は、測定位置から測定位置へないしはレジ
    スターマークからレジスターマークへユーザーを案内す
    るユーザーガイドまたはビューファインダーとして構成
    されている、特許請求の範囲第19項記載の装置。
21. 【請求項２１】前記光源（10）は２次元で旋回可能なマ
    ウンティングないし保持具（11）上に置かれている、特
    許請求の範囲第19項または第20項記載の装置。
22. 【請求項２２】前記光源（10）はコヒーレント光を発生
    する、特許請求の範囲第19項〜第21項のいずれか１項記
    載の装置。
23. 【請求項２３】前記光源（10）はレーザーである、特許
    請求の範囲第19項〜第22項のいずれか１項記載の装置。
24. 【請求項２４】表示が透過光方式によって行われる、特
    許請求の範囲第19項〜第23項のいずれか１項記載の装
    置。