JPH06980B2 - 鋼矢板笠コンクリートの打設方法 - Google Patents

鋼矢板笠コンクリートの打設方法

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JPH06980B2
JPH06980B2 JP63245313A JP24531388A JPH06980B2 JP H06980 B2 JPH06980 B2 JP H06980B2 JP 63245313 A JP63245313 A JP 63245313A JP 24531388 A JP24531388 A JP 24531388A JP H06980 B2 JPH06980 B2 JP H06980B2
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寛 大竹
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NISHIKI KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、護岸工事における鋼矢板笠コンクリートの打
設方法に関するものである。
[従来の技術] 護岸工事に関する従来の技術は、下記のようなものにな
っている。
すなわち、従来工法では二次製品を使う考えはなく、現
場で打ち込まれた鋼矢板に型枠を設置しコンクリートを
打ち込んでいた。
[発明が解決しようとする課題] 従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題
点を有していた。
1)現場で打ち込まれた鋼矢板12に型枠12Aを設置
しコンクリートを打ち込んでいた。
そのため、水位が高ければ型枠取付作業ができず、仮締
め切り工12B等で水位を下げる工法がとられていた。
しかし、仮締め切り工は工事が終了後取除く必要があ
り、工事に時間がかかり、費用が多くかかった。
2)従来は現場打ちコンクリートであるため、美観上限
界があった。
3)現場打ちの場合、堤外地側は下部に面取りをつける
必要上、底に型枠をつける必要があった。
しかし、底の型枠は一個一個型が違うため、時間のかか
る作業である(当然、水があっては作業はできない)。
本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、上述の問
題を解決できるものを提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明のものは下記のよう
になるものである。
すなわち本願のものは、 2個の板材の上方部が鋼材またはコンクリート等によっ
て、一定の間隔をとって結合し固定されている笠門型状
コンクリート製品を所定の位置に打ち込まれた鋼矢板の
頂部を包み込むように定位置に固定する。
次に、笠門型状コンクリート製品における堤内地側のコ
ンクリート板の下方と鋼矢板との間の開口部を土砂また
は板等によって塞ぐ。
また、笠門型状コンクリート製品における堤外地側のコ
ンクリート板と鋼矢板との間の空間に、コンクリートの
打設部分の容積を充分満たす網状の網袋を打設部分内部
に配し、それを打ち込まれるコンクリートの重量等で外
れないように取付け、内部にコンクリートを打ち込むこ
とにより側面は網目よりしみでたモルタルが鋼矢板及び
笠門型状コンクリート製品と接着するように作用し、鋼
矢板と笠門型状コンクリート製品と接着する品を一体化
させるものである。
この場合、当該網袋の底部の網目は、側面の網目より細
かく構成し、当該網袋の底部からモルタルの流下を防止
するよう構成されている。
[作用] 効果と共に説明する。
[発明の実施例] 図面を参照して本発明の実施例の詳細を説明する。
図中、1は川底である。
2は水位で、鋼矢板の頂部より下にあり、取付けようと
する笠コンクリートの底部より上にある(これは一般的
な状況である)。
堤内地側の下方開口部は土砂にて塞ぐ。
堤外地側の下方は塞ぐことが困難であるとする(仮締め
切り工をしない場合)。
第1工程(第1図参照) 鋼矢板3を所定の位置に打ち込み、堤内地側4と堤外地
側5に仕切る。
第2工程(第3図参照) 鋼矢板3の上面は計画高になるよう処理したのち(この
処理は一般的にはガス切断で行なう)、上記鋼矢板3に
おける堤内地側上端面部と堤外地側上端面部に2本の鋼
材6を、溶接などの方法で固定する。
この場合、当然2本の鋼材6は、同じ高さ(計画高)に
すると共に、鋼材6の上に配設するため予め作ってある
笠門型状コンクリート製品、及び打ち込まれたコンクリ
ート等を充分支えられる強度を持つように構成すること
になる。
この場合、必要であればアンカー7を張設することにな
る。7Aは控杭である(第2図参照)。
なお、上記鋼材については、第23図の如くチヤンネル
6A等を使用しても良い。
これらは鋼矢板を整列するのに効果がある。
第3工程(第4図参照) 上記鋼矢板3の上端面部の鋼材6の上に笠門型状コンク
リート製品8を設置する。
8Aは堤外地側のコンクリート板で、内部には鉄筋が配
され、8Bは堤内地側のコンクリート板で鉄筋が配さ
れ、8Cは上記堤外地側のコンクリート板8Aと上記堤
内地側のコンクリート板8Bとを固定している連結部材
で、鋼材またはコンクリートである。
この場合、上記連結部材8Cは、両コンクリート板8
A,8Bの上方に位置して笠門型状コンクリート製品
が、設置時に安定するよう左右2個が平行に適当な間隔
をとって配設されている。
上記両コンクリート板8A,8Bや連結部材8Cは笠門
型状の構造に鉄筋等により補強されて構成され、コンク
リート打設時に変形が生じない構造である。
それを鋼材6の上に設置し溶接等で固定する。
11Bは連結板で、笠門型状コンクリート製品の隣同志
を連結するもので、取付後ナットで締付ける。
11B1は上記両コンクリート板8A,8Bの内面上方
に植設したボルトで、上記連結板に貫入する。
隣同志のコンクリート板8A,8Bが第21図の如く、
かみ合う構造とすると、打設したコンクリートの漏れが
なくなる。
両コンクリート板8A,8Bについてはコンクリートと
は限らず、例えば、鉄,プラスチック等であっても良
い。
第4工程(第5図参照) 上記笠門型状コンクリート製品8における堤内地側のコ
ンクリート板8Bの下方と鋼矢板の間の開口は土砂9等
で塞ぐ。
第5工程(第5図参照) 鋼矢板3と上記堤外地側のコンクリート板8Aとの間の
空間に、網で構成された網袋10を配設する。
この網袋10は当該空間の容積を充分満たす寸法に構成
され、かつ、底部10Aは上記堤外地側のコンクリート
板8Aの底部の高さとする。
10Bは当該網袋10を固定する輪で、10Cは上記輪
10Bをかけるフックで、上記鋼矢板3の上端面などに
突設されている。
上記輪は紐であっても良い。
上記網袋10、輪10B、フック10Cは当該網袋10
の内部にコンクリートを打ち込んだ時に充分耐える構造
に構成されていることは当然である。
なお、網袋の底部10Aの網目10A1は、側面10D
の網目10D1より細かく構成されている。
これは骨材が網目を塞ぎモルタルが流下しないためであ
る。
なお、第22図の如く、コンクリート板8Aの内面下部
に突起8A1を設けると、コンクリートの入った袋が落
ちようとするのを当該突起の抵抗を防ぐことができる。
さらに、コンクリート板8Aと鋼矢板3の間隔が広い場
合、小単位の網袋と網袋とを接触させて設置することに
より、打ち込まれたコンクリートがコンクリート板8A
と鋼矢板3の間の容積を充分満たし、網袋よりしみでた
モルタルが、コンクリート板8Aと網矢板3とコンクリ
ートを一体化させることができるものである。
第12図においては1個ずつの網袋10を使用したもの
となっているが、容量の小さい網袋を2〜3個使用する
ようにしても良い。
第6工程(第6図参照) 上記網袋10の内部にコンクリート11を打ち込んだの
ち、堤内地側の上方開口部よりコンクリート11,11
Aを打ち込む。
第7図において、笠門型状コンクリート製品8の上部に
フェンス等を設ける場合は、フェンス8Dを取付た後、
同時にコンクリートを打設する。
第7工程 コンクリートを養生したのち、堤内地側を土砂等で埋め
戻し工事を完了する。
[発明の効果] 本発明は、上述の通り構成されているので次に記載する
効果を奏する。
1)現場での型枠設置作業がなくなるため、工期が短縮
できる。
2)型枠設置作業がなくなることにより仮締め切り工が
不要となり、工費が大幅に減り、また、工期が大幅に短
縮となった。
3)水位による工事時期の拘束がなくなった。
4)堤外地側コンクリート打設時、上述のような網袋1
0を使用するため、寸法取りの面倒な底型枠が不要であ
る。
5)上記笠門型状コンクリート製品8は二次製品である
ため品質管理が良いだけに表面が美しい。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1工程の縦断面図、 第2図は同上の他の実施例の説明図、 第3図は第1工程の斜視図、 第4図,第5図,第6図,第7図は第3工程ないし第6
工程を順に示す縦断面図、 第8図は施工状態の1部を切り欠いた斜視図、 第9図は網袋の略図的斜視図、 第10図,第11図は網袋の使用状態の略図的斜視図、 第12図は鋼矢板と網袋の関係を示す略図的平面図、 第13図は笠門型状コンクリート製品の側面図、 第14図は同上の正面図、 第15図は笠門型状コンクリート製品の側面図、 第16図は同上の正面図、 第17図は笠門型状コンクリート製品の側面図、 第18図は同上の正面図、 第19図,第20図は施工工程の略図的縦断面図、 第21図はコンクリート板の他の実施例の斜視図、 第22図はコンクリート板と網袋との関係の他の実施例
の縦断面図、 第23図は鋼矢板と鋼材との関係の他の実施例の斜視図
である。 3・・・鋼矢板、 6・・・鋼材、 8・・・笠門型状コンクリート製品、 9・・・土砂、 10・・・網袋、 11,11A・・・コンクリート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の第1工程ないし第7工程からなるこ
    とを特徴とする鋼矢板笠コンクリートの打設方法。 第1工程 鋼矢板3を所定の位置に打ち込み、堤内地側4と堤外地
    側5に仕切る。 第2工程 鋼矢板3の上面は計画高になるよう処理したのち、上記
    鋼矢板3における堤内地側上端面部と堤外地側上端面部
    に2本の鋼材6を、溶接などの方法で固定する。 第3工程 上記鋼矢板3の上端面部の鋼材6の上に、堤外地側のコ
    ンクリート板8Aと堤内地側のコンクリート板8Bを、
    連結部材8Cで連結してなる笠門型状コンクリート製品
    8を設置する。 第4工程 上記笠門型状コンクリート製品8における堤内地側のコ
    ンクリート板8Bの下方と鋼矢板の間の開口部は土砂9
    等で塞ぐ。 第5工程 鋼矢板3と上記堤外地側のコンクリート板8Aとの間の
    空間に、網で構成された網袋10を配設し、当該網袋の
    底部10Aの網目10A1は、側面10Dの網目10D
    1より細かく構成し、当該網袋の底部からモルタルの流
    下を防止するよう構成されている。 第6工程 上記網袋10の内部にコンクリート11を打ち込んだの
    ち、堤内地側の上方開口部よりコンクリート11Aを打
    ち込む。 第7工程 コンクリートを養生したのち、堤内地側を土砂等で埋め
    戻し工事を完了する。
  2. 【請求項2】上記笠門型状コンクリート製品8における
    両コンクリート板8A,8Bは鉄,プラスチック等で構
    成されている請求項1記載の鋼矢板笠コンクリートの打
    設方法。
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