JP3816854B2 - 自然石パネルの製造方法 - Google Patents

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    • E02D29/0258Retaining or protecting walls characterised by constructional features
    • E02D29/0291Retaining or protecting walls characterised by constructional features made up of filled, bag-like elements

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に複数の自然石が現出するように複数の自然石が並べられて成る自然石パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、表面に複数の自然石が現出するように、複数の自然石が横に平板状(断面直線状)並べられた状態で固化されている石垣用ブロックが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【特許文献1】
特許第2559179号公報
【特許文献2】
特許第3126885号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の石垣用ブロックは、平板状の板の上に複数の自然石を並べてそれを生コンクリートで固化するだけのものであるため、石垣の構築用に使用する場合でも、単に、景観や自然環境に適しているというメリットを有するだけで、それ以上のメリット、例えば、擁壁で支持された土地の有効利用、擁壁で護岸された河川や港湾の有効利用、カーブのある道路や河川のための擁壁構築作業の効率化や擁壁の見栄えの向上などのメリットを生じることはできなかった。
【0004】
本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、単なる景観や自然環境適応性のメリットを超えるメリット、例えば、擁壁で支持された土地の有効利用、擁壁で護岸された河川や港湾の有効利用、カーブのある道路や河川のための擁壁構築作業の効率化と景観・見栄えの向上、擁壁等の構造物の半永久的な強度と耐久性の向上などのメリットを実現することができ、さらに、下型枠の側部から自然石が外側にはみ出してしまって上型枠を下型枠の上にスムーズに取り付けることができないという不都合を防止して曲面状の自然石パネル製造の作業をより効率化することができる、自然石パネルの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような従来技術の課題を解決するための本発明による自然石パネルの製造方法は、複数の自然石が湾曲面とほぼ並行に並べられた状態で固化されている自然石パネルの製造方法であって、上面が凹状又は凸状に湾曲した曲面となっている底板を含む下型枠を形成又は用意する工程と、前記下型枠の底板の上面の上に複数の大径の自然石を並べる工程と、前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間から前記底板の上面に砂などの粒状体を落して、前記粒状体を前記自然石の高さの半分より低い高さまで敷き詰めて、この敷き詰めた前記粒状体を水で締める工程と、前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間に、前記隙間が上方から見て露出しなくなるように、それぞれ一つ又は複数の小径の自然石を配置する工程と、前記下型枠の上部に、前記下型枠とほぼ同じ平面形状を有しており上方及び下方が開口部となっている上型枠を取り付ける工程と、前記上型枠の上方の開口部から、前記複数の大径及び小径の自然石を互いに固化するための生コンクリートなどの固化材を、その上面が前記下型枠の底板の上面とほぼ並行な曲面になるように、前記上型枠の内部に入れる工程と、前記固化材が固化した後、前記上型枠及び下型枠を取り除く工程(より望ましくは、固化材が固化した後、前記上型枠及び下型枠を取り除き、クレーンやパワーショベルなどで自然石パネルのコンクリート部分に埋め込まれたアンカー(アンカーフック・アンカーボルト)を吊り上げて自然石パネルを起こして、前記粒状体を水で洗い落とす工程)と、を含むことを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明の自然石パネルの製造方法においては、前記大径の自然石を並べる前に、前記下型枠の側部の上部に、前記大径の自然石が前記下型枠の側部から外側にはみ出すことを防止するためのはみ出し防止用仮枠を備えるようにした、ことが望ましい。
【0007】
また、本発明の自然石バネルの製造方法においては、前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間にそれぞれ一つ又は複数の小径の自然石を配置した後、前記小径の自然石の上に砂などの粒状体を落下させて、この落下させた前記粒状体を水で締めるようにした、ことが望ましい。
【0008】
また、本発明の自然石パネルの製造方法においては、前記下型枠の上部に前記上型枠を取り付けた後、前記複数の大径の自然石の上に、前記固化材を補強するための鉄筋を取り付けるようにした、ことが望ましい。
【0009】
また、本発明による自然石パネルの製造方法においては、前記下型枠は、その側部の上端の高さが、前記下型枠の底板の上面に並べられた前記大径の自然石の半分の高さよりも低い位置となるように構成されている、ことが望ましい。
【0010】
また、本発明による自然石パネルの製造方法は、複数の自然石が湾曲面とほぼ並行に並べられた状態で固化されている自然石パネルの製造方法であって、上面が平板状になっている底板を含む下型枠を形成又は用意する工程と、前記下型枠の底板の上面の上に、砂などの粒状体から成りその上面が凹状又は凸状に湾曲した曲面となるように、砂などの粒状体を敷き詰める工程と、前記粒状体から成り凹状又は凸状に湾曲した上面の上に、複数の大径の自然石を並べる工程と、前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間から、砂などの粒状体を落して、前記粒状体を前記自然石の高さの半分より低い高さまで敷き詰めて、その後下方に水を放出することにより、前記粒状体を水で締める工程と、前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間に、前記隙間が上方から見て露出しなくなるように、それぞれ一つ又は複数の小径の自然石を配置する工程と、前記下型枠の上部に、前記下型枠とほぼ同じ平面形状を有しており上方及び下方が開口部となっている上型枠を取り付ける工程と、前記上型枠の上方の開口部から、前記複数の大径及び小径の自然石を互いに固化するための生コンクリートなどの固化材を、その上面が前記粒状体から成り凹状又は凸状に湾曲した上面とほぼ並行な曲面になるように、前記上型枠の内部に入れる工程と、前記固化材が固化した後、前記上型枠及び下型枠を取り除く工程(より望ましくは、固化材が固化した後、前記上型枠及び下型枠を取り除き、クレーンやパワーショベルなどで自然石パネルのコンクリート部分に埋め込まれたアンカー(アンカーフック・アンカーボルト)を吊り上げて自然石パネルを起こして、前記粒状体を水で洗い落とす工程)と、を含むことを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の自然石パネルの製造方法においては、前記大径の自然石を並べる前に、前記下型枠の側部の上部に、前記大径の自然石が前記下型枠の側部から外側にはみ出すことを防止するためのはみ出し防止用仮枠を備えるようにした、ことが望ましい。
【0012】
また、本発明の自然石バネルの製造方法においては、前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間にそれぞれ一つ又は複数の小径の自然石を配置した後、前記複数の小径の自然石の上に砂などの粒状体を落下させて、この落下させた前記粒状体を水で締めるようにした、ことが望ましい。
【0013】
また、本発明の自然石パネルの製造方法においては、前記下型枠の上部に前記上型枠を取り付けた後、前記複数の大径の自然石の上に、前記固化材を補強するための鉄筋を取り付けるようにした、ことが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施形態1) 以下、図1−4を参照して本発明の実施形態1による自然石パネルの製造方法を、各工程毎に説明する。本実施形態1では、まず、図1(a)の断面図及び図1(b)の斜視図に示すような下型枠1を用意する。この下型枠1の底板1aは、その上面が凹状に湾曲した曲面状に形成されている。また、前記下型枠1の4つの側面から成る側部1bは、図示前方と後方の2つの側面の上端と下端が前記底板1aの上面の曲面と並行に延びる曲線となっている(また、前記下型枠1の側部1bの図示左右の2つの側面は、長方形状となっている)。前記下型枠1は、当初から前記底板1aが前記側部1bと固定されていてもよいし、擁壁工事などの現場で前記底板1aに前記側部1bをピンなどで取り付けるようにしてもよい。
【0015】
次に、図2(a)の断面図及び図2(b)の斜視図に示すような鉄筋製の仮枠2を、前記下型枠1の側部1bの上部に取り付ける。前記仮枠2は、その下端が前記下型枠1の側部1bの上面に形成されている複数の穴に挿入されることにより、前記下型枠1に取り付けられるようになっている。なお、前記仮枠2は、後述する大径の自然石を前記下型枠1内に配置するとき、大径の自然石が前記下型枠1の側部1bから外側にはみ出さないようにするためのものである。
【0016】
次に、図3(a)の断面図に示すように、前記下型枠1内の曲面状の底板1aの上面の上に、複数の大径の自然石3(例えば、約20cm又は40cm以上)を並べていく。その際、前記複数の大径の自然石3は、相互の間になるべく隙間が無くなるように又はなるべく隙間が小さくなるように、お互いにびっしりと詰めて並べるようにする。また、その際、前記仮枠2により、前記大径の自然石3が前記下型枠1の側部1bの外側にはみ出すことが防止される。
【0017】
なお、本実施形態1においては、前記下型枠1の側部1bの高さは、前記大径の自然石3の高さの半分よりも低いサイズとなるように設定されている(逆に言うと、前記大径の自然石3は、その高さが、前記下型枠1の側部1bの高さの2倍以上のサイズのものだけに選別されている)。その理由は、前記のように並べられた複数の自然石3を後述の固化材(生コンクリートなど)で互いに固定したとき、前記自然石3が固化材から抜け落ちることが無いようにするためである。
【0018】
次に、図3(b)の断面図に示すように、大径の自然石3の上方から砂4を前記下型枠1の中に振り掛けて、前記砂4を、前記大径の自然石3の相互の間の隙間から前記下型枠1の底板1aの上に落して堆積させて行く。その際、前記大径の自然石3と前記底板1aとの間の隙間が前記砂4で充填され、さらに、前記下型枠1の側部1bの上端の線(曲線)まで前記砂4で充填されるように、前記砂4を敷き詰めるようにする。その結果、前記砂4の上面は、前記下型枠1の底板1aの曲面とほぼ並行な曲面となる。その後、図示していないが、水を前記砂4の上方から振り掛けて、前記砂4を水で締めるようにする(前記砂4が水に塗れて互いに強く結びついて容易に変形しないようにする)。なお、前記水を振り掛けたとき、前記砂4を通過して下降した余分な水は、前記下型枠1の側部1bと底板1aとの間の隙間から外部に流出していく。また、この水の外部への流出をよりスムーズに行なうため、前記底板1aに複数の穴を形成しておいてもよい。
【0019】
次に、図3(c)の断面図に示すように、前記大径の自然石3の相互の間の隙間が存在するとき、それらの隙間に、それぞれ、一つ又は複数の小径の自然石5を配置していく。この小径の自然石5は、前記隙間が図示上方から見えなくなる(前記隙間が図示上方に露出しないように)ように、1つ以上配置するようにする。その後、図示していないが、前記小径の自然石5の上に砂を所定量振り掛けて、その振り掛けた砂の上に水を振り掛けて、その砂を締めるようにする。
【0020】
次に、図4(a)の断面図に示すように、前記仮枠2を前記下型枠1から取り外して、前記下型枠1の上に上型枠6をピンなどで取り付ける。前記上型枠6は、図示前方と後方の2つの側面の上端と下端が、前記下型枠1の底板1aの曲面とほぼ並行な曲線となるように形成されている。また、前記上型枠6の図示左右の2つの側面は、長方形状となっている。また、前記上型枠6は、その下方と上方が開放されている。
【0021】
次に、図4(b)の断面図に示すように、前記上型枠6内の前記大径の自然石3の上に、補強用の用心鉄筋としてのメッシュ鉄筋7を入れる。
【0022】
次に、図4(c)の断面図に示すように、前記上型枠6の上方から、前記大径の自然石3及び小径の自然石5を互いに結合・固化させるための固化材(繋ぎ材)としての生コンクリート8を打設する。その際、前記生コンクリート8の図示上面は、前記下型枠1の底板1aの曲面とほぼ並行な曲面となるようにする。
【0023】
次に、図4(d)の断面図に示すように、前記生コンクリート8が固化した後、前記上型枠6と下型枠1を取り除き、さらに、クレーンやパワーショベルなどで自然石パネルのコンクリート部分に埋め込まれたアンカー(アンカーフック・アンカーボルト)を吊り上げて自然石パネルを起こして、前記砂4を水で洗い落とす。
【0024】
これにより、図5の斜視図に示すような、その表面側(図示上側)には前記大径の自然石3及び前記小径の自然石5だけが露出しており、且つ、その表面側が凸状に湾曲し裏面側も前記表面側と並行に湾曲している(そして、表面側の大径の自然石3及び小径の自然石5は裏面側のコンクリート8により互いに結合・固化されている)自然石パネルが製造される。
【0025】
(実施形態2) 次に、本発明の実施形態2を図6−10を参照して説明する。なお、以下においては、前記の実施形態1に関して前述した図1−5の説明と重複する部分は一部省略して説明する。
【0026】
本実施形態2では、まず、図6(a)の断面図及び図6(b)の斜視図に示すように、その上面が凸状に湾曲した曲面となっている底板11aと、図示前方と後方の2つの面の上端と下端が前記底板11aの曲面(上面)と並行に延びる曲線となっている側部11bとから成る下型枠11を用意する。
【0027】
次に、図7(a)の断面図及び図7(b)の斜視図に示すように、前記下型枠11の側部11bの上面に、鉄筋製の仮枠12を取り付ける。この仮枠12は、前記下型枠11の中に後述の大径の自然石を並べるとき、前記大径の自然石が前記下型枠11の側部11bの外側にはみ出さないようにするためのものである。
【0028】
次に、図8(a)の断面図に示すように、前記下型枠11の中に、大径の自然石13をびっしりと並べていく。このとき、前記大径の自然石13は、その下半分より下の部分が前記下型枠11の中に埋没するように設置する。すなわち、前記大径の自然石13は、その下半分の高さが、前記下型枠11の側部11bの高さよりも高いものだけを選別しておくようにする(その理由は、後の工程で前記複数の大径の自然石13を互いにコンクリートで固化したとき、前記大径の自然石13が固化したコンクリートから脱落しないようにするためである)。
【0029】
次に、図8(b)の断面図に示すように、図示上方から砂14を振り掛けて、前記砂を、前記複数の大径の自然石13の相互間の隙間から前記底板11aの上に流し落して堆積させて行く。その際、前記大径の自然石13と前記底板11aとの間の隙間が前記砂14で充填され、さらに、前記下型枠11の側部11bの上端(曲線)まで前記砂14が充填されるように、前記砂14を敷き詰める。その後、前記砂14の上に水を振り掛けて、前記砂14を水で締めるようにする。
【0030】
次に、図8(c)の断面図に示すように、前記大径の自然石13同士の間の隙間に、前記隙間が塞がるように(前記隙間に在る前記砂14が図示上方に露出しないように)1つ以上の小径の自然石15を詰めていく。さらに、その後、前記小径の自然石15の上に所定量の砂を振りかけて、さらに、その振り掛けた砂の上に水を振り掛けて、前記砂を締めるようにする。
【0031】
次に、図9(a)の断面図に示すように、前記仮枠12を取り外して、上型枠16を取り付ける。この上型枠16は、その上下が開口部となっている。また、この上型枠16は、その図示前方と後方の2つの側面の上端と下端が、前記下型枠11の底板11aの曲面と並行な曲線となっている。また、前記上型枠16の図示左右の2つの側面は、長方形状となっている。
【0032】
次に、図9(b)の断面図に示すように、前記上型枠16の中の前記大径の自然石13の上に、用心鉄筋としてのメッシュ鉄筋17を設置する。
【0033】
次に、図9(c)の断面図に示すように、前記メッシュ鉄筋を設置した前記上型枠16の中に、図示上方から生コンクリート18を打設する。この生コンクリートは、前記の複数の大径の自然石13及び小径の自然石15を互いに繋ぎ固化させるためのものである。また、この生コンクリート18は、その図示上面が、前記下型枠11の底板11aの曲面とほぼ並行な曲面となるようにする。
【0034】
次に、図9(d)の断面図に示すように、前記上型枠16と下型枠11を取り除き、クレーンやパワーショベルなどで自然石パネルのコンクリート部分に埋め込まれたアンカー(アンカーフック・アンカーボルト)を吊り上げて自然石パネルを起こして、前記砂14を水で洗い落とす。
【0035】
これにより、図10の斜視図に示すような、その表面側(図示上側)には前記大径の自然石13及び前記小径の自然石15だけが露出しており、且つ、その表面側が凹状に湾曲し裏面側も前記表面側と並行に湾曲している(表面側の大径の自然石13及び小径の自然石15は裏面側のコンクリート18により互いに結合・固化されている)自然石パネルが製造される。
【0036】
(実施形態3) 次に、本発明の実施形態3を図11に基づいて説明する。本実施形態3では、まず、図11(a)に示すように、平面状に形成された底板21aと、4つの長方形状の板から成る側部21bとから成る下型枠21を用意する。そして、前記下型枠21の底板21aの上に、砂24を敷き詰める。その際、前記砂24は、その上面24aが図示のように凹状の曲面となるように、敷き詰めるようにする。
【0037】
次に、図11(b)に示すように、前の工程でその上面24aが凹状の曲面となるように敷き詰めた砂24の上に、複数の大径の自然石23を並べていく。その際、前記複数の大径の自然石23は、互いの間の隙間がなるべく無いように又はなるべく隙間が小さくなるように、びっしりと敷き詰めていく。
【0038】
次に、図11(c)に示すように、前記複数の大径の自然石23の上方から、砂24bを振り掛けて、前記砂24bが前記複数の大径の自然石23の相互の間の隙間から流れ落ちるようにし、前記砂24bを前記上面24aの上に堆積させていく。その際、前記の振り掛けた砂24bが、前記下型枠21内の前記大径の自然石23の高さの半分より低い高さの位置まで充填されるように、前記砂24bを敷き詰めるようにする。その後、前記砂24bに水を振り掛けて、前記砂24bを締めるようにする。さらに、その後、前記複数の大径の自然石23の間の隙間に、小径の自然石25を詰めていく。その際、前記小径の自然石25は、前記隙間(隙間に在る砂24b)が図示上方から見えなくなるように(前記隙間が図示上方には露出していないように)びっしりと詰めていく。その後、前記の詰めた小径の自然石25の上に所定量の砂を振りかけて、この振り掛けた砂の上に水を掛けて前記砂を締めるようにする。
【0039】
次に、図11(d)に示すように、前記下型枠21の上に上型枠26を取り付ける。この上型枠26は、4つの長方形状の側板から成るもので、その上方と下方は開放されている。そして、この上型枠26の上方から生コンクリート28を打設する。その際、前記生コンクリート28は、その図示上面28aが前記砂24の上面24aの曲面とほぼ並行な曲面となるように打設する。その後、コンクリート28が固化したら、前記上型枠26と下型枠21とを取り除き、クレーンやパワーショベルなどで自然石パネルのコンクリート部分に埋め込まれたアンカー(アンカーフック・アンカーボルト)を吊り上げて自然石パネルを起こして、前記砂24及び24bを水で洗い落とす。
【0040】
以上により、本実施形態3においても、前記実施形態1と同様の、その表面側には前記大径の自然石23及び前記小径の自然石25だけが露出しており、且つ、その表面側凸凹状に湾曲しその裏面側も前記表面側と並行に湾曲している(表面側の大径の自然石23及び小径の自然石25は裏面側のコンクリート28により互いに結合・固化されている)自然石パネル(図5参照)が製造されるようになる。
【0041】
(実施形態4) 次に、本発明の実施形態4を図12に基づいて説明する。本実施形態4では、まず、図12(a)に示すように、平板状に形成された底板31aと、4つの長方形状の板から成る側部31bとから成る下型枠31を用意する。そして、前記下型枠31の底板31aの上に、砂34を敷き詰める。その際、前記砂34は、その上面34aが図示のように凸状の曲面となるように、敷き詰めるようにする。
【0042】
次に、図12(b)に示すように、前の工程でその上面34aが凸状の曲面となるように敷き詰めた砂34の上に、複数の大径の自然石33を並べていく。その際、前記複数の大径の自然石33は、互いの間の隙間がなるべく無いように又はなるべく隙間が小さくなるように、びっしりと敷き詰めていく。
【0043】
次に、図12(c)に示すように、砂34bを前記複数の大径の自然石33の上方から振り掛けて、前記砂34bが前記複数の大径の自然石33の相互間の隙間から流れ落ちるようにし、前記砂34bを前記上面34aの上に堆積させていく。その際、前記の振り掛けた砂34bが、前記下型枠31内の前記大径の自然石33の高さの半分以下の高さの位置まで充填されるように、前記砂34bを敷き詰めるようにする。その後、前記砂34bに水を振り掛けて、前記砂34bを締めるようにする。さらに、その後、前記複数の大径の自然石33の間の隙間に、小径の自然石35を詰めていく。その際、前記小径の自然石35は、前記隙間(隙間に在る砂34b)が図示上方から見えなくなるように(前記隙間が図示上方には露出していないように)びっしりと詰めていく。その後、前記の詰めた小径の自然石35の上に砂を振りかけて、この振り掛けた砂の上に水を掛けて前記砂を締めるようにする。
【0044】
次に、図12(d)に示すように、前記下型枠31の上に上型枠36を取り付ける。この上型枠36は、4つの長方形状の側板から成るもので、その上方と下方は開放されている。そして、この上型枠36の上方から生コンクリート38を打設する。その際、前記生コンクリート38は、その図示上面38aが前記砂34の上面34aの曲面とほぼ並行な曲面となるように打設する。その後、コンクリート38が固化したら、前記上型枠36と下型枠31とを取り除き、前記砂34,34bも、前記自然石パネルを吊り上げて起こしてから、水で洗い落とす
【0045】
以上により、本実施形態4においても、前記実施形態2と同様の、その表面側には前記大径の自然石33及び前記小径の自然石35だけが露出しており、且つ、その表面側が凹状に湾曲しその裏面側も前記表面側と並行に湾曲している(表面側の大径の自然石33及び小径の自然石35は裏面側のコンクリート38により互いに結合・固化されている)自然石パネル(図10参照)が製造されるようになる。
【0046】
次に、前記本実施形態1−4のメリット・効果について、図13−15を参照して説明する。まず、本実施形態2,4による平面が湾曲した自然石パネル(図10参照)を建物を建設するための敷地用の擁壁の構造物として使用した場合のメリットを、図13を参照して説明する。図13(a)は、本実施形態2,4の自然石パネル(図10参照)を使用して前記擁壁を構成したときの図、図13(b)は従来の平面が湾曲していない平板状ブロックを使用して前記擁壁を構成したときの図である。
【0047】
図13において、地盤面Gの2地点A,Bから上方に擁壁を構成する場合に、従来の平板状ブロックにより擁壁を構成するときは、図13(b)に示すように、A””−B””間の距離を一辺とする面積しか敷地として確保することはできない。これに対して、地盤面Gの2地点A,Bから上方に擁壁を構成する場合に、本実施形態2,4の自然石パネルにより擁壁を構成するときは、図13(a)に示すようにA’−B’間の距離(A””−B””間の距離よりも長い距離)を一辺とする大きな面積を敷地として確保することができる。したがって、本実施形態2,4の自然石パネルを擁壁に使用することにより、土地を有効利用することができる。
【0048】
また、一般的に、擁壁は、図13(b)のように断面が直線状のものよりも、図13(a)のように断面が凹状の曲線状のものの方が、耐久性が大きいと言われている。なぜなら、上方からの建物などの重量が擁壁に掛かかると、図13(b)のように断面が直線状だと外側に凸状に盛り上がってしまう(崩れやすくなる)可能性があるが、図13(a)のように断面が凹状の曲線状だとその可能性が無くなるからである。よって、本実施形態2,4による自然石パネルで擁壁を構成すれば、擁壁の耐久性を高めることができる。しかも、本実施形態のような自然石パネルを使用した擁壁は、コンクリートブロックを使用した擁壁よりも格段に耐久性が高いので、本実施形態ではこの点からも擁壁の耐久性が高められる。
【0049】
次に、本実施形態2,4による平面が湾曲した自然石パネル(図10参照)を河川の護岸用の擁壁の構造物として使用した場合のメリットを、図14を参照して説明する。図14(a)は、本実施形態2,4の自然石パネル(図10参照)を使用して護岸擁壁を構成したときの図、図14(b)は従来の平面が湾曲していない平板状ブロックを使用して護岸擁壁を構成したときの図である。
【0050】
図14において、川底の2地点A,Bから上方に護岸擁壁を構成する場合に、従来の平板状ブロックにより護岸擁壁を構成するときは、図14(b)に示すように、「A””から図示左方向、及び、B””から図示右方向の土地」だけしか、道路などの土地として確保することはできない。これに対して、川底の2地点A,Bから上方に擁壁を構成する場合に、本実施形態2,4の曲面状の自然石パネル(図10参照)により護岸擁壁を構成するときは、図14(a)に示すように「A’から図示左方向の土地、及び、B’からずし右方向の土地」(いずれも、前記の「A””から図示左方向、及び、B””から図示右方向の土地」よりも広い)を道路などの土地として利用することができる。したがって、本実施形態2,4の自然石パネルを護岸擁壁に使用することにより、土地を有効利用することができる。
【0051】
また、本実施形態2,4の自然石パネルを使用して河川などの護岸擁壁を構成するときは、図14(b)のCで示す斜線部分だけ、河川が収容可能な水の容量をより多くすることができる。よって、本実施形態2,4によれば、河川が収容可能な水の容量をより多く確保して、水害の発生の危険性などをより低減させることができる。
【0052】
なお、護岸擁壁においても、図14(b)のように断面が直線状のものよりも、図14(a)のように断面が凹状の曲線状のものの方が、長期の耐久性があることは、図13に関して前述したことと同様である。また、以上の河川の護岸擁壁について述べたことは、港湾の護岸擁壁についてもそのまま当てはまるものである。
【0053】
次に、本実施形態1−4による平面が湾曲した自然石パネル(図5,図10参照)をS字カーブなどの湾曲した部分を含む道路や河川の擁壁の構造物として使用した場合のメリットを、図15を参照して説明する。図15(a)は、本実施形態1−4の自然石パネル(図5,図10参照)を使用して前記擁壁を構成したときの擁壁の一部の展開面を含む図、図15(b)は従来の平面が湾曲していない平板状ブロックを使用して前記擁壁を構成したときの擁壁の一部の展開面を含む図である。
【0054】
従来の平板状ブロックを使用して道路や河川のカーブした部分の擁壁を構成するときは、図15(b)に示すように、平板状ブロックの組み合わせだけでは略扇状の展開面の中の長方形状の部分しかカバーすることができず、略扇状の展開面の中の前記平板状ブロックではカバーできない複数の略扇状の部分(図15(b)において矢印Aで指示した斜線部分)については、個々の自然石や小さなコンクリートブロックなどを手作業で積んでいくことが必要になり、擁壁工事の作業効率が悪く、また完成後の擁壁の見栄え・景観も悪くなってしまう。これに対して、本実施形態1−4のような平面が湾曲した自然石パネルを使用して道路や河川のカーブした部分の擁壁を構成するときは、図15(a)に示すように、前記の平面が湾曲した自然石パネルだけで、略扇状の展開面のほぼ全てをカバーすることができる。よって、本実施形態1−4の自然石パネルを使用することにより、道路や河川のカーブした部分の擁壁を構成するときの擁壁工事の作業効率を大幅に向上させることができると共に、完成後の擁壁の見栄え・景観を大幅に向上させられるようになる。
【0055】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の自然石パネルの製造方法により製造した自然石パネルを使用して建物を建設するための敷地用の擁壁や河川や港湾の護岸擁壁を構成するときは、従来の平面が湾曲していない平板状ブロックを使用して前記擁壁を構成したときと比較して、建物の建設や道路設置などに使用できる土地の面積をより多く確保することができるので、土地の有効利用が可能になる。
【0056】
また、一般に擁壁については、従来の平板状ブロックを使用した断面が直線状の擁壁よりも、本発明の曲面状自然石パネルを使用した断面が凹状の曲線状の擁壁の方が、より耐久性が大きい(上方からの建物などの重量が擁壁に掛かかると、断面が直線状の擁壁の場合は外側に凸状に盛り上がってしまう(崩れやすくなる)可能性があるが、断面が凹状の曲線状の擁壁の場合はそのような可能性が無くなるから。しかも、本願発明のような自然石パネルを使用した擁壁は、コンクリートブロックを使用した擁壁よりも格段に耐久性が高い)。したがって、本発明の自然石パネルを使用することにより、擁壁の耐久性を大幅に向上させることが可能になる。
【0057】
また、河川や港湾の護岸擁壁を本発明による自然石パネルを使用して構成するときは、従来の平面が湾曲していない平板状ブロックを使用して前記擁壁を構成したときと比較して、河川や港湾が収容可能な水の容量をより多くすることができ、水害の発生の危険性などをより低減させることができる。
【0058】
さらに、S字カーブなどの湾曲した部分を含む道路や河川の擁壁を本発明による自然石パネルを使用して構成するときは、本発明の曲面状の自然石パネルにより前記擁壁の略扇状の展開面のほぼ全てをカバーすることができるので、道路や河川のカーブした部分の擁壁を構成するときの擁壁工事の作業効率を大幅に向上させることができると共に、完成後の擁壁の見栄え・景観を大幅に向上させられるようになる(これに対して、従来の平面が湾曲していない平板状ブロックを使用して前記擁壁を構成したときは、前記擁壁の略扇状の展開面の一部しかカバーできず、カバーできない部分は個別に自然石やコンクリートブロックなどを積む必要があるため、擁壁工事の作業効率が悪く、完成後の擁壁の見栄え・外観も悪くなってしまう)。
【0059】
また、本発明による自然石パネルの製造方法においては、前記下型枠の側部の上端の高さが、前記下型枠の底板の上面に並べられた前記大径の自然石の半分の高さよりも低い位置となるように構成されている(前記下型枠の底板の上面から側部の上端までの距離が、前記下型枠の底板の上面に並べられた前記大径の自然石の高さの半分よりも短い距離となるように構成されている)ので、前記大径の自然石を前記下型枠の底板の上面に並べた後に、砂などの粒状体を前記大径の自然石の上から振り掛けて前記大径の自然石の相互の隙間から前記底板の上面に落下させるだけで、前記粒状体は、前記下型枠の側部の上端(上端面)の高さまでの均一な高さに堆積され敷き詰められるようになる(前記の振り掛けられた粒状体の中の余分なものは、振り掛けられた後に、前記下型枠の側部の上端面から外側に落下する)。したがって、本発明によれば、前記粒状体を前記大径の自然石の上から振り掛けて前記大径の自然石の相互の隙間から前記底板の上面に落下させるだけで、前記粒状体の堆積の高さ(この高さは、後の小径の自然石を大径の自然石の相互の隙間に配置する工程での小径の自然石の配置「高さ」になり、自然石パネル完成後の自然石パネルの「目地の高さ」になる)が、自然に、前記下型枠の底板の上面に並べられた前記大径の自然石の高さの半分より低い所定の高さに、統一されるようになる。
【0060】
また、特に、本発明の自然石パネルの製造方法においては、下型枠内で大径の自然石を並べる前に、下型枠の側部の上方に延びる「自然石はみ出し防止用仮枠」を備えるようにしているので、下型枠の側部の外側に大径の自然石がはみ出してしまうことが有効に防止されるようになる。したがって、本発明によれば、後の工程で上型枠を下型枠の上に取り付けるときに「下型枠の側部から外側にはみ出した大径の自然石が邪魔になって、上型枠を下型枠にスムーズに取り付けることができない」という不都合を回避することができ、曲面状の自然石パネル製造のための作業をより効率化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の実施形態1による自然石パネルの製造方法の中で使用する下型枠を示す断面図、(b)はその斜視図。
【図2】 (a)は本実施形態1による自然石パネルの製造方法の中で使用する下型枠と仮枠を示す断面図、(b)はその斜視図。
【図3】 本実施形態1による自然石パネルの製造方法を説明するための図。
【図4】 本実施形態1による自然石パネルの製造方法を説明するための図。
【図5】 本実施形態1により製造された自然石パネルを示す斜視図。
【図6】 (a)は本発明の実施形態2による自然石パネルの製造方法の中で使用する下型枠を示す断面図、(b)はその斜視図。
【図7】 (a)は本実施形態2による自然石パネルの製造方法の中で使用する下型枠と仮枠を示す断面図、(b)はその斜視図。
【図8】 本実施形態2による自然石パネルの製造方法を説明するための図。
【図9】 本実施形態2による自然石パネルの製造方法を説明するための図。
【図10】 本実施形態2により製造された自然石パネルを示す斜視図。
【図11】 本発明の実施形態3による自然石パネルの製造方法を説明するための図。
【図12】 本発明の実施形態4による自然石パネルの製造方法を説明するための図。
【図13】 本実施形態1−4により製造された自然石パネルを使用して敷地の擁壁を構成するときのメリットを説明するための図。
【図14】 本実施形態1−4により製造された自然石パネルを使用して河川の護岸擁壁を構成するときのメリットを説明するための図。
【図15】 本実施形態1−4により製造された自然石パネルを使用してカーブのある道路や河川の擁壁を構成するときのメリットを説明するための図。
【符号の説明】
1,11,21,31 下型枠
1b,11b,21b,31b 側部
1a,11a,21a ,31a 底板
2,12 仮枠
3,5,13,15,23,25,33,35 自然石
4,14,24,24b,34,34b 砂
6,16,26 上型枠
7,17 メッシュ鉄筋
8,18,28 コンクリート
24a,34a 上面
A,B 地点
G 地盤面

Claims (7)

  1. 複数の自然石が湾曲した面とほぼ並行に並べられた状態で固化されている自然石パネルの製造方法であって、
    上面が凹状又は凸状に湾曲した曲面となっている底板を含む下型枠を形成又は用意する工程と、
    前記下型枠の側部の上部に、後で前記下型枠の底板の上面の上に並べられる複数のサイズや形状が不揃いで不規則な大径の自然石の一部が前記下型枠の側部から外側にはみ出すことを防止するために、自然石はみ出し防止用仮枠を備える工程と、
    前記下型枠の底板の上面の上に、複数のサイズや形状が不揃いで不規則な大径の自然石を、それらの中の前記下型枠の側部に対向するものが前記側部に近接するように且つ前記下型枠の側部に対向・近接するように配置された前記大径の自然石の上方部分が前記下型枠の側部の上端よりも上方に位置するように、並べる工程と、
    前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間から前記下型枠の底板の上面に砂などの粒状体を落して、前記粒状体を前記大径の自然石の高さの半分よりも低い高さの位置まで敷き詰めて、この敷き詰めた前記粒状体を水で締める工程と、
    前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間に、前記隙間が上方から見て露出しなくなるように、それぞれ一つ又は複数の小径の自然石を配置する工程と、
    前記自然石はみ出し防止用仮枠を前記下型枠から取り外してから、前記下型枠の上部に、前記下型枠とほぼ同じ平面形状を有しており上方及び下方が開口部となっている上型枠を取り付ける工程と、
    前記上型枠の上方の開口部から、前記複数の大径及び小径の自然石を互いに固化するための生コンクリートなどの固化材を、その上面が前記下型枠の底板の上面とほぼ並行な曲面になるように、前記上型枠の内部に入れる工程と、
    前記固化材が固化した後、前記上型枠及び下型枠を取り除く工程と、
    を含むことを特徴とする自然石パネルの製造方法。
  2. 請求項1において、前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間にそれぞれ一つ又は複数の小径の自然石を配置した後、前記小径の自然石の上に砂などの粒状体を落下させて、この落下させた前記粒状体を水で締めるようにした、ことを特徴とする自然石パネルの製造方法。
  3. 請求項1又は2において、前記下型枠の上部に前記上型枠を取り付けた後、前記複数の大径の自然石の上に、前記固化材を補強するための鉄筋を取り付けるようにした、ことを特徴とする自然石パネルの製造方法。
  4. 請求項1,2又は3において、前記下型枠は、その側部の上端の高さが、前記下型枠の底板の上面に並べられた前記大径の自然石の半分の高さよりも低い位置となるように構成されている、ことを特徴とする自然石パネルの製造方法。
  5. 複数の自然石が湾曲面とほぼ並行に並べられた状態で固化されている自然石パネルの製造方法であって、
    上面が平板状になっている底板を含む下型枠を形成又は用意する工程と、
    前記下型枠の底板の上面の上に、砂などの粒状体から成りその上面が凹状又は凸状に湾曲した曲面となるように、砂などの粒状体を敷き詰める工程と、
    前記の粒状体から成り凹状又は凸状に湾曲した上面の上に、複数のサイズや形状が不揃いで不規則な大径の自然石を、それらの中の前記下型枠の側部に対向するものが前記側部に近接するように且つ前記下型枠の側部に対向・近接するように配置された前記大径の自然石の上方部分が前記下型枠の側部の上端よりも上方に位置するように、並べる工程と、
    前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間から、砂などの粒状体を落して、前記粒状体を前記自然石の高さの半分より低い高さ位置まで敷き詰めて、その後前記粒状体に水を振り掛けることにより、前記粒状体を水で締める工程と、
    前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間に、前記隙間が上方から見て露出しなくなるように、それぞれ一つ又は複数の小径の自然石を配置する工程と、
    前記下型枠の上部に、前記下型枠とほぼ同じ平面形状を有しており上方及び下方が開口部となっている上型枠を取り付ける工程と、
    前記上型枠の上方の開口部から、前記複数の大径及び小径の自然石を互いに固化するための生コンクリートなどの固化材を、その上面が前記の粒状体から成り凹状又は凸状に湾曲した上面とほぼ並行な曲面になるように、前記上型枠の内部に入れる工程と、
    前記固化材が固化した後、前記上型枠及び下型枠を取り除く工程と、
    を含み、さらに、前記複数のサイズや形状が不揃いで不規則な大径の自然石を前記の粒状体から成り凹状又は凸状に湾曲した上面の上に並べる前に、前記下型枠の側部の上部に、複数のサイズや形状が不揃いで不規則な大径の自然石の一部が前記下型枠の側部から外側にはみ出すことを防止するために、自然石はみ出し防止用仮枠を備える工程、を含むようにした、ことを特徴とする自然石パネルの製造方法。
  6. 請求項5において、前記複数の大径の自然石同士の間の複数の隙間にそれぞれ一つ又は複数の小径の自然石を配置した後、前記複数の小径の自然石の上に砂などの粒状体を落下させて、この落下させた前記粒状体を水で締めるようにした、ことを特徴とする自然石パネルの製造方法。
  7. 請求項5又は6において、前記下型枠の上部に前記上型枠を取り付けた後、前記複数の大径の自然石の上に、前記固化材を補強するための鉄筋を取り付けるようにした、ことを特徴とする自然石パネルの製造方法。
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