JP3037169U - コンクリートブロック - Google Patents

コンクリートブロック

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JP3037169U
JP3037169U JP1996010811U JP1081196U JP3037169U JP 3037169 U JP3037169 U JP 3037169U JP 1996010811 U JP1996010811 U JP 1996010811U JP 1081196 U JP1081196 U JP 1081196U JP 3037169 U JP3037169 U JP 3037169U
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concrete
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Inventor
設楽繁昌
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株式会社球磨グリーン企画
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 道路脇の擁壁や河川などの護岸を構築する際
に自然の景観と調和するコンクリートブロックを提供す
る。 【構成】 型枠14に2つのパイプ15を貫通させ、そ
のパイプ15の上に金網などで成る支持板16を架設す
る。また、支持板16の上には複数個の自然石12を互
いに近接する状態にして配置し、その状態にして型枠1
4中にコンクリートCを注入する。これにより、コンク
リートCが固化して成るベースの表面に自然石12が固
設されたコンクリートブロックを得る。そして、そのコ
ンクリートブロックによれば、相互に結合することによ
り道路脇の擁壁や河川などの護岸を構築でき、特にそれ
らの壁面は自然石12の表出により自然の景観と良く調
和することになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、道路脇の擁壁や護岸工事あるいは河床の根固めなどに有用なコンク リートブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、道路脇その他の擁壁や護岸工事などにおいて、多種多様なコンクリー トブロックが多用されている。例えば、その種のコンクリートブロックとして、 表面積を1m2 とした直方体形の平米ブロックや裏面に控部と称する突起物を延 設した間知ブロックなどが良く知られているが、それらのコンクリートブロック は表面が単調な平面であったため、自然の景観を損なうなどの問題があった。
【0003】 そこで、コンクリートブロックの表面に凹凸を形成する案が提唱され、その種 のコンクリートブロックが実用に供されてきた。特に、玉石などの形を象った型 枠を用い、複数の突起を一体に形成して石積みの趣をもたせたコンクリートブロ ックは定評があり、河川護岸用などとして広く利用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、表面に凹凸を形成した従来のコンクリートブロックによれば、 立体感があるも型枠の製造が煩わしく困難であってコスト高になるなどの欠点が あった。特に、石積調に仕上げたコンクリートブロックでは、石に見立てた突起 部分をコンクリートで一体的に形成しているからコンクリートの使用量が多く、 耐久性にも劣るという欠点があった。更に、石積調にしても模造感があることは 否めず、景観との調和性の点で不十分であった。
【0005】 そこで、本考案は製造が容易であって、道路脇の擁壁や護岸用にして最適なコ ンクリートブロックを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の目的を達成するため、コンクリート製のベースに、その一端面 から他端面に通じる結合用孔が形成されたコンクリートブロックにおいて、前記 ベースの表面に複数個の自然石が近接して固設されていることを特徴とするコン クリートブロックを提供するものである。
【0007】 特に、本考案はより好適な態様として、ベースが1平方メートルの表面積をも ち、その内部に自然石に隣接して多孔状かつ平面状の骨材が埋設されているコン クリートブロックを提供するものである。
【0008】 また、本考案では、型枠の一端面から他端面に向けてパイプを並列状に貫通さ せ、そのパイプの上に多孔状の支持板を架設し、その支持板の上に複数個の自然 石を近接して配置した後、前記型枠中に支持板を通して前記自然石の下部が浸漬 されるまでコンクリートを注入し、そのコンクリートの固化後に前記パイプと型 枠を除去することにより得られるコンクリートブロックを提供するものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の適用例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本願に係る コンクリートブロックの使用例として、河川沿岸に構築した護岸を示す断面図で ある。
【0010】 図1において、1は地盤を掘削して敷設した基礎栗石、2は基礎栗石1の上に 固定したプレキャストあるいは現場打ちの基礎コンクリート、3は基礎コンクリ ート2の裏側に打設した排水用の捨てコンクリート、4は護岸の構築面に沿って 充填される裏込栗石であり、本願に係るコンクリートブロック5は裏込栗石4で 支持される状態にして基礎コンクリート2上に一定の勾配を付けて順次積み上げ られる。なお、6は最上段のコンクリートブロック5の上部に打設した天端コン クリートである。
【0011】 次に、図2に本願に係るコンクリートブロックの好適な一例を示す。図2にお いて、7は1平方メートルの表面積をもつコンクリート製のベースであり、この ベース7には並列状にして一端面から他端面に通じる2つの結合用孔8を形成し ている。特に、ベース7の両側端面には半円状の側溝9を形成し、上下両端面に は結合用孔8の両端部にて半円形の突条10と溝部11を形成している。なお、 このベース7には多孔状かつ平面状の骨材として、後述するような支持板を埋設 してある。
【0012】 また、12は天然の自然石であり、それら自然石12,・・は互いに近接する 状態でベース7の表面に固設され、その自然石12に上述の支持板が隣接してい る。特に、それら自然石12は、ベース7を固定用の下地として一部を該ベース 7に埋設して固定し、残余部がベース7の表面より突出するようにしてある。な お、自然石12の大きさは固着力の点からベース7の厚さに対して30〜70% 程度の径のものを使用し、その突出量は全体の半分程度、すなわち平均径10〜 30cmの塊状にして5〜15cm程度とすることが好ましい。
【0013】 ここで、自然石12として、花崗岩や玄武岩などの火成岩のほか、礫岩や砂岩 などの堆積岩、または結晶質石灰岩などの変成岩が上げられる。特に、自然石1 2として、それら岩石を破砕機などにて所定の大きさに破砕した割石、あるいは 無加工の玉石として使用することができる。
【0014】 次に、図3はコンクリートブロックを相互に結合した状態を示す。この図に示 すように、上述のように構成されるコンクリートブロック5は、例えば各段の縦 目地部13を互い違いにして千鳥状に積層されるのであり、このとき図2に示し た結合用孔8が上下方向で互いに連通される。そして、その結合用孔8に鉄筋を 通してコンクリートを注入することにより、上下のコンクリートブロック5が相 互に結合されることになる。
【0015】 なお、河川などの護岸用にして図2に示す側溝9には水密性の意味でコンクリ ートを注入するが、道路などの擁壁を構築する際には側溝9にはコンクリートを 注入せず排水路として利用する。また、コンクリートブロック5を積み上げたと きには、突条10と溝部11が相互に嵌合することになる。
【0016】 ここで、上述のように構成したコンクリートブロック5を製造するには、先ず 図4に示すように公知の製造法に基づいて有底の型枠14の一端面14aから対 向する他端面14bに向けて2つのパイプ15を並列状に貫通させる。なお、パ イプ15は互いに高さを等しくして型枠14の端面14a,14bのほぼ中央に 通せるようにしてある。
【0017】 そこで、次にそのパイプ15の上に骨材としての支持板16を架設する。特に 、その支持板16は、一定のメッシュをもつ金網など多孔状にしてコンクリート が通過できるようなものを使用する。
【0018】 次いで、型枠14の大きさなどをみて予め準備した自然石の中から適当な大き さのものを複数個選定し、それらを支持板16の上に近接して配置する。そして 、その状態にして、型枠14の中に支持板16を通して自然石の下部が浸漬する までコンクリートを注入するのである。なお、コンクリートは、セメント、水、 細骨材、及び砂利や砕石その他の粗骨材、場合によってはこれらに混和材料を加 えて練り上げたものを型枠14中に注入する。
【0019】 ここで、型枠14中にコンクリートを注入した状態を図5に示す。この図で明 らかなように、型枠14中に注入されたコンクリートCは支持板16を通過し、 型枠14の内部全体を満たしてパイプ15と支持板16および自然石12の一部 を覆うことになる。
【0020】 そして、その状態で一定時間放置し、好ましくはバイブレータなどを用いてコ ンクリートCに振動を与えて均整化を図った上でコンクリートCが固化するまで 放置し、そのコンクリートCの固化後にパイプ15と型枠14を除去することに よりコンクリートブロック5を得る。
【0021】 ここで、パイプ15を抜き取った部分は図2に示した結合用孔8として形成さ れることになる。なお、パイプ15は先細りのテーパ軸であり、コンクリートC の固化後には容易に抜き取ることができるが、好ましくはその表面に予めパラフ ィンなどの剥離剤を塗布しておくとよい。また、型枠14も容易に解体できるよ うにしてあるが、その内面に同様の剥離剤を塗布しておくことが好ましい。
【0022】 一方、自然石12は支持板16で支持されて安定状態を保つので、コンクリー トCの注入後に沈下することなく初期状態のまま一部がコンクリートCに埋没し た状態でベース7に堅固に固定されることになる。
【0023】 以上、本考案の適用例を図面に基づき詳細に説明したが、本願に係るコンクリ ートブロックの使用形態として、河川などの護岸用のほか、道路脇などの擁壁や 河床の根固め材としての使用法もある。
【0024】 また、図にはコンクリートブロックの一例として、直方体状の形態を例示して いるが、表面の形状として三角形や五角形などの多角形もあり、特にベースの裏 側に控部と称する突起物を延設して間知ブロックとすることもできる。
【0025】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、ベースの表面に自然石を固設 しているから、人造感がなく道路脇の擁壁や河川などの護岸用にして自然の景観 と調和し、しかも自然石が凹凸面を形成することになるから河床の根固め材にし てせせらぎを生み、水中生物の生息を促すことができる。特に、自然石は変色な どの経時変化が少ないので、自然石がもつ自然な色合いなどを長期に亙って保つ ことができる。
【0026】 また、複数個の自然石が一つの構造体として集積するため、個々の自然石を現 場で積み上げる施工法に代わり石造壁を容易に構築できる。特に、自然石を近接 して配置していることから、年月の経過とともに自然石相互間に土砂が堆積する ことになる。このため、その部分に植物が繁殖することになり、ひいては昆虫類 その他の生息も可能になり自然の生態系を保てる。
【0027】 更に、自然石はコンクリートブロックのベースを成すコンクリートに一部を埋 設して固着しているので、強固な固着力をもって一体化できる。特に、固着時に は支持板にて支持するようにしているから固化前のコンクリート中に沈下するこ とがなく、しかもコンクリートの固化後にはその内部に支持板が骨材として残存 することになるから強度も上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願に係るコンクリートブロックの使用例とし
て河川の護岸を示した断面図
【図2】同コンクリートブロックの好適な一例を示した
斜視図
【図3】同コンクリートブロックを相互に結合した状態
を示す平面概略図
【図4】同コンクリートブロックの製造工程を示した斜
視図
【図5】同コンクリートブロックの製造工程を示した断
面図
【符号の説明】
5 コンクリートブロック 7 ベース 8 結合用孔 9 側溝 10 突条 11 溝部 12 自然石 14 型枠 15 パイプ 16 支持板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製のベースに、その一端面
    から他端面に通じる結合用孔が形成されたコンクリート
    ブロックにおいて、前記ベースの表面に複数個の自然石
    が近接して固設されていることを特徴とするコンクリー
    トブロック。
  2. 【請求項2】 ベースは1平方メートルの表面積をも
    ち、その内部に自然石に隣接して多孔状かつ平面状の骨
    材が埋設されていることを特徴とする請求項1に記載し
    たコンクリートブロック。
  3. 【請求項3】 型枠の一端面から他端面に向けてパイプ
    を並列状に貫通させ、そのパイプの上に多孔状の支持板
    を架設し、その支持板の上に複数個の自然石を近接して
    配置した後、前記型枠中に支持板を通して前記自然石の
    下部が浸漬されるまでコンクリートを注入し、そのコン
    クリートの固化後に前記パイプと型枠を除去することに
    より得られるコンクリートブロック。
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