JPH0141795Y2 - - Google Patents

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JPH0141795Y2
JPH0141795Y2 JP1817984U JP1817984U JPH0141795Y2 JP H0141795 Y2 JPH0141795 Y2 JP H0141795Y2 JP 1817984 U JP1817984 U JP 1817984U JP 1817984 U JP1817984 U JP 1817984U JP H0141795 Y2 JPH0141795 Y2 JP H0141795Y2
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JP
Japan
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slope
concrete
stone powder
chestnut
stone
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JP1817984U
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JPS60130843U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は河川堤防、道路、宅地造成工事などに
おける地滑りの危険のある法面を安定させる法面
保護用擁壁に関するものである。
在来地盤を掘削して山の急斜面に新規の道路等
を施工する場合、掘削した後の法面が地滑りを起
こし易いため、蛇篭に栗石を詰め込んだものを数
段積み上げるものが知られている。これは第1図
に示すように、法面1に沿つて栗石2を詰め込ん
だ蛇篭3を順次積み上げて、この蛇篭3の重量で
法面を安定させ地滑りを防止するものである。
しかしながら、この方法は現場で蛇篭3に栗石
2を詰め込んで順次数段積み上げる作業であるた
め、作業がすべて人力に頼つて極めて非能率であ
るとともに工期が長期化して雨が降つたりすると
作業中に地滑りが起きる危険があつた。又、栗石
2の空隙は流水層を形成しており、法面上の流水
によつて法面が浸蝕崩壊する事を防止しているた
め必要であるが、その空隙率が通常35〜40%もあ
るため、栗石2を詰め込んだ蛇篭3の重量には限
度がある。すなわち、栗石2の比重は2.7〜2.8で
あり、蛇篭3の大きさを例えば4m(縦)×2m(横)
×1m(高さ)とすると、理想的な栗石2を詰め込
んだ蛇篭3の重量は21.6tであるが、空隙率が35
〜40%もあるので実際の重量は13.0t〜14.0tにし
かならない。蛇篭3の重量により地滑りを防止す
る工法であるため、重量が重い方が安定性があり
良いが、このように空隙率が大きければ体積ばか
り大きくて掘削した部分が狭まく大きな蛇篭を設
置できない場所では充分な重量を得らないことに
もなる。
本考案は上記欠点に鑑みてなされたものであ
り、法面での作業が極めて容易でよつて工期の短
縮化を図かると共に重量を増して安定性のある法
面保護用擁壁を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本考案の概要は土留
用の栗石と石粉とを複層に重ねたものをコンクリ
ート製箱体に収納し、前記コンクリート製箱体の
側面に前記石粉と連通する流水口を設け、かつ前
記コンクリート製箱体を前記流水口が法面側に位
置するように法面に沿つて複数積み重ね、前記法
面からの流水により前記石粉を流出させて流水層
を形成したものである。
以下、添付図面の一実施例にしたがい本考案の
構成を詳述する。
土留材10はコンクリート製箱体11から成
り、その上面及び下面は土留材10を数段積み上
げた際に互いに嵌合するように複数の凹凸12が
形成されていると共に、一側面及びこれに対向し
た側面は流水が出入する流水口13を設けてい
る。コンクリート製箱体11内には土留用の栗石
14と石粉15が複層しておりサンドイツチ構造
を形成している。この栗石14として他に比重が
高いものであればコンクリート廃材、アスフアル
ト、鉄クズ等の廃材を使用できる。石粉15は数
cmの厚さで栗石14の間に敷設されており、石粉
の含水が3%未満であるため、コンクリートはほ
とんどこの石粉15には浸透せず、かつ水を流し
込むと水により石粉15が流れ出して空隙層すな
わち流水層16となる。尚、前記流水口13はこ
の石粉の位置に連設しており、コンクリート製箱
体11のすべての側面に設けても良い。又17は
空隙である。
この土留材10を製造するには、型枠を設置
し、下面のコンクリート層を形成した後、その層
に上に栗石14と石粉15を交互に敷設した後、
コンクリートを周側面及び上面に流し込んで箱体
を形成する。流れ込んだコンクリートは空隙17
にも流れ込むが石粉15には浸透しない。
このようにしてなる土留材10は、道路を施工
するため掘削した法面の最下部にその流水口13
が法面側に位置するように設置される。そして順
次土留材10はそれらの凹凸12が互いに嵌合す
るように法面に沿つてクレーン等で積み重ね、法
面保護擁壁18を形成する。
以上のように形成された法面保護擁壁18は栗
石14,石粉15及びコンクリートの各層がサン
ドイツチ構造をしており、設置後、法面からの流
水により石粉15が次第に流されて、敷設された
石粉15の層が空隙層となり流水層16が形成さ
れる。又、土留材10はコンクリート製であり、
運搬時に型くずれしないため、工場で製造でき
る。そのため、均一な製品が出来ると共に、例え
ば最下部の土留材として鉄筋を出しておけば基礎
杭として使用できたり、ロープを引掛けるフツク
を出したり種々の加工が容易に出来、現場での設
置時間を短縮できる。
このようにして、従来地滑りの危険のある法面
下で長期にわたり人力により蛇篭3に栗石2を詰
め込んでいた作業を土留材10を積み上げる作業
だけで簡単にかつ迅速に法面保護擁壁18が施工
され工期の大幅な短縮が図れかつ作業中に地滑り
が起きる確率が非常に少なくなる。
又、栗石14と同程度もしくはそれ以上の比重
にある廃材も使できるため、高価な栗石14の量
を削減できコストの低減にもなる。
さらに、外側はすべてコンクリート製であるた
め土留材10の重量が増す。すなわち、土留材1
0の大きさを4m(縦)×2m(横)×1m(高さ)と
し、コンクリート(比重2.3)の厚さを20cmとす
ると、その重量は栗石14の空隙17にコンクリ
ートがまつたく流れ込まない場合約15tになる。
そして、コンクリートを流し込むと空隙17を埋
めるため、この重量は15t以上になり理想の21.6t
に近づくと共に従来の蛇篭方法よりも同体積で重
量が増したものになる。
又、コンクリート製箱体11の上面、下面は凹
凸状になつており、コンクリート製箱体11同士
が嵌合しているため、地盤の圧力によつてコンク
リート製箱体11がすべることを防止している。
以上詳述したように本考案によれば土留用の栗
石と石粉とを複層に重ねたものをコンクリート製
箱体に収納し、前記コンクリート製箱体の側面に
前記石粉と連通する流水口を設け、かつ前記コン
クリート製箱体を前記流水口が法面側に位置する
ように法面に沿つて複数積み重ね、前記法面から
の流水により前記石粉を流出させて流水層を形成
したことにより、地滑りの危険をある法面での土
留作業が簡単でかつ工期の短縮化を図かると共に
重量を増して安定性のある法面保護用擁壁を提供
でき、その実用上の効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は蛇篭を用いた従来の法面保護用擁壁を
示す説明図、第2図は本考案の土留材の一実施例
を示す一部切欠斜視図、第3図は本考案の法面保
護用擁壁を示す説明図である。 10…土留材、11…コンクリート製箱体、1
2…凹凸、13…流水口、14…栗石、15…石
粉、16…流水層、17…空隙、18…法面保護
用擁壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 土留用の栗石と石粉とを複層に重ねたものをコ
    ンクリート製箱体に収納し、前記コンクリート製
    箱体の側面に前記石粉と連通する流水口を設け、
    かつ前記コンクリート製箱体を前記流水口が法面
    側に位置するように法面に沿つて複数積み重ね、
    前記法面からの流水により前記石粉を流出させて
    流水層を形成したことを特徴とする法面保護擁
    壁。
JP1817984U 1984-02-08 1984-02-08 法面保護擁壁 Granted JPS60130843U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1817984U JPS60130843U (ja) 1984-02-08 1984-02-08 法面保護擁壁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1817984U JPS60130843U (ja) 1984-02-08 1984-02-08 法面保護擁壁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60130843U JPS60130843U (ja) 1985-09-02
JPH0141795Y2 true JPH0141795Y2 (ja) 1989-12-08

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ID=30506569

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JP1817984U Granted JPS60130843U (ja) 1984-02-08 1984-02-08 法面保護擁壁

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KR100415453B1 (ko) * 2000-12-18 2004-01-24 주식회사 대성프라스틱 조립식 블럭

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Publication number Publication date
JPS60130843U (ja) 1985-09-02

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