JP3129605B2 - 法面覆工構造、法面覆工用マット及びその製造方法 - Google Patents
法面覆工構造、法面覆工用マット及びその製造方法Info
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- JP3129605B2 JP3129605B2 JP06187078A JP18707894A JP3129605B2 JP 3129605 B2 JP3129605 B2 JP 3129605B2 JP 06187078 A JP06187078 A JP 06187078A JP 18707894 A JP18707894 A JP 18707894A JP 3129605 B2 JP3129605 B2 JP 3129605B2
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Description
築される盛り土や切り土地盤の地表面を覆工するために
適用される法面覆工構造、法面覆工用マットおよび法面
覆工用マットの製造方法に関する。
に、盛り土や切り土の地表面は、勾配が急な場合、崩壊
しないように保護する必要があるが、従来、この種の保
護工法としては、法面上に鉄筋コンクリート製の法枠を
構築したり、あるいは法面上にモルタルやコンクリート
等を直接吹き付ける等の方法が行われている。
トパネルに補強部材を連結し、この補強部材の上に盛り
土層を構築する工程を繰り返し行う方法等が知られてい
る(図20参照)。
ルや金網で法面の表面を被覆すると共に、これらを補強
部材として盛り土層の中に埋設しながら盛り土する方
法、あるいはコンクリートパネルを直立させ、このコン
クリートパネルにネット、アンカー、金属製帯状体など
の補強部材を連結しながら盛り土して土留め擁壁を構築
する補強土工法が知られている。
ートブロックを張り付けたシートを岸辺の地形の凹凸に
沿って設置する洗掘防止を行う方法が知られている。
ように構成されているが、法面上に鉄筋コンクリート製
の法枠を構築する方法は、盛り土や切り土の壁面が複雑
に起伏している場合等には、型枠の組立及び鉄筋の配筋
などが面倒で、施工が面倒になる等の課題があった。
を直接吹き付ける方法は、法面がモルタル等の吹付け材
で完全に覆われてしまうので、緑化ができなくなってし
まう等の課題があった。
面を被覆すると共に、これらを補強部材として盛り土層
中に埋設しながら盛り土する方法は、法面の表面が合成
樹脂や金網などで覆われるため、機械的強度や耐久性が
不充分となる等の課題があった。
のコンクリートパネルにネット、アンカー、金属製帯状
体などの補強部材を連結しながら盛り土して土留め擁壁
を構築する方法は、コンクリートパネルに可撓性がない
ので、盛り土内部の補強部材に伸びが生ずると、コンク
リートパネルが変位してしまい、しかも、コンクリート
パネルに変位に対する順応性がないので、破壊してしま
う等の課題があった。
きいジオテキスタイルを補強部材として連結すると、ジ
オテキスタイルの伸びによってコンクリート壁面が破壊
してしまい、不適当であった。
ックを張り付け、これを岸辺に設置して洗掘防止を行う
方法は、シートが可撓性を有するために護岸表面の凹凸
に追随して設置できるので、現地盤と密着性がよく洗掘
防止に役立つ等のメリットがあるが、この方法はあくま
で、緩やかな護岸斜面を河川の洗掘防止のために使用す
るのが目的であって、切り土法面のような急勾配の斜面
では、コンクリートブロックのような重量部材が張り付
けられたシートは、簡単に滑り落ちてしまったり、コン
クリートブロックがシートから剥離してしまうことがあ
り、また、同様の理由で直立に近い法面や補強土擁壁の
壁面部材として用いることは考えられていなかった。
なされたもので、特に複雑に起伏する急傾斜の切り土法
面の覆工も容易に行うことができ、また、補強盛り土工
法の壁面構造に用いることができ、しかも、コンクリー
トブロックのように剛性が大きく、機械的強度の大きい
壁面構造材を補強土工法の壁面に用いながら、補強部材
の伸びが生じても、あるいはジオテキスタイル等の伸び
の大きな補強部材を用いても壁面が崩壊しないで順応
し、かつ緑化も可能な法面覆工構造、法面覆工用マット
および法面覆工用マットの製造方法を提供することを目
的とする。
めに、この発明に係る請求項1記載の法面覆工構造は、
所定の大きさをなすネット又はシートに複数のブロック
を所定間隔に取り付け、かつ前記ブロックのそれぞれ又
は一部の背面部に補強部材をそれぞれ取り付けてなる。
ットの製造方法は、請求項1記載の法面覆工用マットを
法面の上に設置するとともに、その背部に透水性または
不透水性のシートを設置し、かつ前記法面覆工用マット
と法面との間に充填材を充填してなる。
トの製造方法は、所定の大きさをなすネットに複数のブ
ロックを所定間隔に取り付けることにより構成される法
面覆工用マットの製造方法であって、下部型枠の上にネ
ットを、前記下部型枠に形成された溝に嵌め込んで設置
し、次にこの下部型枠の上に上部型枠を設置し、次に前
記下部型枠と上部型枠のます目の中にコンクリートをそ
れぞれ打設し、かつ養生後、前記下部型枠と上部型枠を
脱型する。
は、地山面に所定の勾配を有して枠組を格子状に設置
し、この枠組の上に所定の大きさをなすネット又はシー
トに複数のブロックを所定間隔に取り付けることにより
形成された法面覆工用マットを取り付けるとともに、前
記枠組と法面覆工用マットを補強部材によって前記地山
面に固定し、かつ前記法面覆工用マットと地山面との間
に充填材を充填してなる。
は、地盤面上に最下段の法面覆工用マットと補強部材を
設置し、前記補強部材の上に土砂を巻きだし、転圧して
盛り土層を形成し、同様にして前記盛り土層の上に連続
する盛り土層を形成し、以下この作業を繰り返し行って
盛り土層全体を構築してなる法面覆工構造において、鋼
製ネット又は合成樹脂製ネットに複数のブロックを所定
間隔に取り付けて形成された法面覆工用マットを前記盛
り土層の先端に設置するとともに、前記盛り土層内に設
置した補強部材で固定してなる。
は、請求項5の法面覆工構造において、鋼製ネット又は
合成樹脂製ネットの下端部に、盛り土内に水平に突出す
る脚部を有し、かつ前記上下の鋼製ネット又は合成樹脂
製ネットを連結してなる。
は、地盤面上に最下段の法面覆工用マットと補強部材を
設置し、前記補強部材の上に土砂を巻きだし、転圧して
盛り土層を形成し、同様にして前記盛り土層の上に連続
する盛り土層を形成し、以下この作業を繰り返し行って
盛り土層全体を構築してなる法面覆工構造において、鋼
製ネット又は合成樹脂製ネットに複数のブロックを所定
間隔に有し、かつ前記鋼製ネット又は合成樹脂製ネット
の下端部に前記盛り土層内に水平に突出する脚部を有し
て形成された法面覆工用マットを、前記盛り土層の先端
に盛り土層と交互に設置するとともに、前記盛り土層の
法面に固定し、かつ前記上下の法面覆工用マットをそれ
ぞれ連結してなる。
は、請求項6又は7の法面覆工構造において、鋼製ネッ
ト又は合成樹脂製ネットを断面略L字状に形成する。
は、地盤面上に最下段の法面覆工用マットと補強部材を
設置し、前記補強部材の上に土砂を巻きだし、転圧して
盛り土層を形成し、同様にして前記盛り土層の上に連続
する地盤面上に最下段の法面覆工用マットと補強部材を
設置し、前記補強部材の上に土盛り土層を形成し、以下
この作業を繰り返し行って盛り土層全体を構築してなる
法面覆工構造において、鋼製ネット又は合成樹脂製ネッ
トに複数のブロックを所定間隔に取り付け、かつ前記鋼
製ネット又は合成樹脂製ネットの下端部に、前記盛り土
内に水平に突出する脚部を有して形成された法面覆工用
マットを相対して設置し、その上に盛り土することを繰
り返しおこなって構築してなる。
は、地盤面上に最下段の法面覆工用マットと補強部材を
設置し、前記補強部材の上に土砂を巻きだし、転圧して
盛り土層を形成し、同様にして前記盛り土層の上に連続
する盛り土層を形成し、以下この作業を繰り返し行って
盛り土層全体を構築してなる法面覆工構造において、合
成樹脂製のネット又シートに複数のブロックを取り付
け、かつ前記ネット又はシートの先端を所定長さ延長し
て補強部材を形成した法面覆工用マットを設置するとと
もに、前記補強部材を立ち上げ、かつ巻き込み、その上
に盛り土を巻き出し、転圧して構築してなる。
は、請求項10の法面覆工構造において、先端に土のう
を所定の高さに積み上げ、その背部に盛り土して構築し
てなる。
を示し、図において、符号1は道路などに面して形成さ
れた盛土又は切り土などの法面、2は複数個のブロック
2aとネット又はシート2bより構成され、かつ、法面
1の上に設置され、法面1を保護する覆工用マット、3
は法面1の地盤中に埋設され、覆工用マット2を法面1
に固定する補強部材、そして、符号4は法面1と覆工用
マット2との間に充填され、法面1と覆工用マット2と
の間を埋め、法面1と覆工用マット2とを一体化するモ
ルタル、コンクリート、硬化性流動体、あるいは現地で
発生し、硬化材が混入された土や排水性のある材料、さ
らには、発泡ウレタンや硬化性軽量盛土材などからなる
充填材である。
連結された例を示し、補強部材3は切り土表面と覆工用
マット2との間に充填された充填材4の中に埋設して固
定されいる。
たネット又はシート2bの上に複数個のブロック2aを
所定間隔に取り付けることにより構成されている(図
2,図3(a),(b) 参照)。
ト2bの上に接着材で一個一個接着することにより取り
付けられているが、ネット又はシート2bをサンドイッ
チ状に挟んだ状態にコンクリートを打設する等してブロ
ック2aをネット又はシート2bと一体的に形成するこ
とによりきわめて強固な構造とすることができる。
凸に自由に追従し、法面1に密着して敷設できるように
優れた可撓性を有し、かつ、耐腐食性及び耐候性に優れ
た、例えば金網類、織布、不織布、合成樹脂ネット、ジ
オテキスタイル等より形成されている。
状保持性を有することが好ましい場合は、ネット2bと
して複数本の鉄筋を交差させ、交点部を溶接することに
より構成された溶接金網やエキスパンドメタルが使用さ
れることがある。
は覆工用マット2を形成するための上部型枠6と下部型
枠7とを示し、6aはネット2bが嵌めこまれる溝を示
し、7aは型枠台、7bはネット2bが嵌め込まれる溝
を示す。
部型枠7の上にネット2bを張り、その上に上部型枠6
を設置し、下部型枠7及び上部型枠6のます目の中にコ
ンクリートを打設し、充分養生したのち、上部型枠6及
び下部型枠7を脱型することにより、図6に図示するよ
うな覆工用マット2が形成される。
7を不織布や発泡スチロール、ダンボール等の可撓性の
材料より形成し、コンクリート内にそのまま埋め殺しと
すれば、上部型枠6及び下部型枠7はブロック2a間の
隙間と同様の機能をなし、本発明の覆工用マットを形成
することができる。勿論、ブロック2aどうしの間の型
枠を全て外せるように構成できることはいうまでもな
い。
ク、その他現場の環境に応じて様々な形状、大きさ、色
彩の天然石、あるいは合成樹脂製ブロックより形成され
ている。
2a間に隙間を有し、かつネット又はシート2bが可撓
性を有するので、ブロック2aそのものが剛性材である
にもかかわらず、覆工用マット2が背部の土圧や外部か
らの圧力によって変位しても、ブロック2aそのものが
破壊されず、コンクリート体としての強固な覆工効果を
発揮できる。
付けてもよく、或いは、ブロック2a, 2a間に植生が
できるように間隔を開けて取り付けてもよい。
を用いた場合は、背部の土砂や充填物がブロック2aの
隙間から流出しないようにその背部に透水性又は不透水
性のシート(図省略)を設置することもできる。
の形状の擬似玉石や擬石を形どったブロックを使用する
ことができる。さらに、ブロック2a, 2a間の隙間
は、ブロック2aどうしが直接接触する程であっても応
力集中を防止できるので、覆工用マット2の可撓性は保
持される。
地盤に固定する補強部材3との連結は、補強部材3をブ
ロック2aに直接連結することによりなされている(図
1,図7(a),(b) 参照)。
いは一部のブロック2aの背面部に補強部材8を取り付
けたものであるが、補強部材8のフック8aに補強部材
3をさらに連結してもよい(図7(c) 参照)。
所定間隔おきに埋設され、その端部に覆工用マット2の
ブッロク2aが補強部材8のフック8aを介して移動し
ないように固定されている(図7(c) 参照)。
ット2によって覆われ、この場合、補強部材3には鉄筋
若しくは帯状鋼材、鉄筋網、エキスパンドメタル、ある
いは合成樹脂製補強部材やジオテキスタイル等、任意の
引張材が使用されている。
面や切り土壁面をきわめて簡単に覆工できる効果があ
る。
の他の実施例を示し、図において、符号9は自然の風化
などにより凹凸状に形成された地山面、10はこの地山
面に所定の勾配を有して格子状に組み立てられた枠組、
11はこの枠組10の上に敷設され、覆工面を構成する
覆工用マット、12は地山面9の地盤中に深く埋設さ
れ、枠組10及び覆工用マット11を地山面に固定する
補強部材、そして、符号13は地山面9と覆工用マット
11との間に充填され、地山面9と覆工用マット11と
の間を埋めるコンクリート、モルタル、あるいは現地で
発生する土等の充填材である。
接若しくは接合ボルトで連結しながら格子状に組み立て
られている。また、覆工用マット11及び補強部材12
には実施例1のものと全く同じものも使用されている。
なお、補強部材12は充填材13の中に埋設されていて
もよい。
って凹凸状に形成された、きわめて硬質の地山面も容易
に覆工できる効果がある。
実施例を示し、図において、符号14は入念に転圧しつ
つ、所定の高さまで盛られた盛り土層、15はこの盛り
土層14の先端に連結しつつ、複数段に積み重ねられ、
盛り土層14の法面を崩壊しないように保持する覆工用
マットである。
添え付けられるネット15aと、このネット15aに壁
面に沿って上下及び横方向に所定間隔おきに取り付けら
れた複数個のブロック15bとを備えて構成されている
(図11(a),(b) 参照)。
14内に水平に突設され、覆工用マット15を盛り土層
14の法面に固定する脚部15cが形成されている。脚
部15cには補強部材16が連結金具16aを介して取
り付けられている。
一体化された部材として現場に搬入されてもよい(例え
ば、図14(a) 参照)。
覆工用マット15のネット15aが鋼製ネットでも合成
樹脂製ネットでもよいが、鉄筋網を用いると、自立性が
あるので施工がし易くなる。
11(a) はブロック15bを取り付ける前のネット15
aを示す。
本の縦鉄筋と横鉄筋とを格子状に配置し、その接点部を
一体的に溶接することにより構成される鉄筋グリットよ
り形成されているが、ラス金網、あるいはエキスパンド
メタル等より形成されることもある。
ットを連結するためのリング15dが形成されている。
ト15のネット15aの網目に突出され、かつ、リング
15dに鉄筋等からなる連結棒17が挿入されて上下覆
工用マット15が連結されている。
に複数個のブロック15bを取り付けることにより構成
された覆工用マット15の構造を示す図である。
ブロック15bを一度に打設できる型枠内にネット15
aを略水平に張り、その上からコンクリートを打設し養
生した後、型枠を脱型することにより構成される(図
4,図5参照)。
示す。この補強部材18の端部にはリング18aが形成
されている。
材18とを鉄筋などからなる横棒17によって連結した
構造を示す断面図である。
dを介して連結する覆工用マットを示しているが、リン
グ15dを無くして脚部15cを補強部材18を兼ねる
ように長く延在することにより、補強部材18と覆工用
マット15とが一体に構成された構造とみなしてもよ
い。
を用いた構造を示す。図12(a) は固定プレート19が
脚部15cに溶接されており、固定プレート19には溝
が形成された鋼棒が溶接されている。図12(b) は支圧
アンカーを示し、符号20は支圧プレートである。
出された脚部21c,21cを有する覆工用マット21
の断面図である。図13(b) は上下の覆工用マット2
1,21をボルト22によって連結した構造の断面図で
ある。なお、覆工用マット21のネット21bは金網で
も合成樹脂ネットでもよい。
15bと補強部材16とが一体に構成された覆工用マッ
トを示す。
連結状況を示す。下部覆工用マット15の上端のリング
15dが上部覆工用マット15の目を通して突出せし
め、横棒17をリング15dに挿入することによって上
下覆工用マット15が連結されている。
ット15を用いて構成した補強土構造物の断面図であ
る。また、図15(b) は、地盤上に相対して覆工用マッ
ト15を設置し、かつ、盛り土14を盛り土する工程を
繰り返し行って構築された補強土構造物の例である。
気泡剤を入れた軽量盛り土材であるモルタルと土と固化
剤の混合物等の固結性流動体を用いてもよいし、合成樹
脂性発泡ブロックや発泡ガラスビーズで形成されたブロ
ックでもよい。流動体を用いた場合は、覆工用マット1
5の背面に不織布やシート等を設けて、外部に流動体が
流出しないようにすることができる。
方法を図16(a) 〜(d) に基いて説明する。
いた覆工用マット15を設置し、この覆工用マット15
の脚部15cに鉄筋等の補強部材18を連結する( 図1
6(a))。また、覆工用マット15の内側に土砂流失防
止用シートを取り付ける。なお、土砂流失防止用シート
を取り付ける代わりに植生マットを設置してもよい。
し、充分に転圧して盛り土層14aを構築する( 図16
(a) 参照) 。
部15cに補強部材18が連結され、かつ鉄筋網の剛性
とL型の形状により特に支持しなくとも自立している。
を行って盛り土層14aと連続する盛り土層14bを構
築する(図16(b) )。この場合、覆工用マット15
と、この覆工用マットの上側に設置された覆工用マット
15とを連結する(図16(b) 参照)。
り土層14aの上に覆工用マット15を設置してすぐ
に、上部の覆工用マット15の壁面部の内側に下部の覆
工用マット15の壁面部の上端部を重ね合わせると共
に、上部覆工用マット15の網目より下部覆工用マット
15の上端のリング15dを突出させ、かつこのリング
15dに横から連結棒17を水平に挿入する(図14
(b) 参照)。
目より土砂を投入し、充分に転圧する(図16(b) 参
照)。
部上端部が上側の覆工用マット15に前記のような方法
で連結されているので、下側の覆工用マット15の立ち
上がり部が転圧で前に傾くようなことはない。
し行って盛り土層14を連続して構築することにより(図
16(c),(d) 参照) 、盛り土層全体を構築する(図10
参照)。
他に固結材を混入した改良土や軽量盛り土材を用いても
よく、また、発泡モルタル等のような施工時は流動性の
ある硬化性流動体を用いることもできる。
によって腹付け工法に用いることもできる。
トを用いた覆工用マットによる補強土構造物の施工方法
を示したものである。
ト23aに複数個のブロック23bを取り付けることに
より構成された覆工用マット23と、この覆工用マット
23の先端にネット23aを所定長さ延長して形成され
た補強部材24とが一体的に形成された例を示す。
する位置に複数の土のう26を所定の高さに積み上げ、
その背部に盛り土層25を構築したものである。図17
(c) は、覆工用マット23端部の補強部材24を立ち上
げ巻き込んだ状態を示す。
24の上に盛り材を巻き出し、転圧して盛り土層25を構
築した状況を示す。このようにすることにより安定した
盛り土層の端部を構築できる。
キスタイル(ネット)と覆工用マット21とを横棒17
によって固定した場合の例を示す。
り、既設法面上に、ネット又はシートに複数個のブロッ
クを所定間隔おきに取り付けて構成される覆工用マット
を設置し、この覆工用マットを前記既設法面に複数本の
補強部材で固定し、さらに前記覆工用マットと前記既設
法面との間にコンクリート、あるいは土などの充填材を
充填することにより構築されているので、法面が複雑に
起伏していても、覆工用マットを法面の凹凸に追従させ
て設置することにより、既設法面を容易に覆工できる効
果がある。
土層の先端部に、前記盛り土層の法面に設置されるネッ
トと、このネットに所定間隔おきに設置される複数個の
ブロックとを備えて構成される覆工用マットを設置する
ことにより構築されているので、機械的強度の優れたブ
ロックを用いながら変位に順応できる覆工が可能な盛り
土構造を構築できる効果がある。
により、ネット又はシートに複数個のブロックが所定間
隔おきに取り付けられ、隣接するブロック間に法面が露
出する隙間を設けることにより、法面の緑化が図れる効
果もある。
することにより、施工の容易性が図れ、覆工用マットと
補強部材とを一体化することにより施工の迅速化が図
れ、さらに、施工性の向上が図れる効果がある。
はその一部平面図である。
視図である。
ある。
その縦断面図である。
ある。
図、(b) は断面L字状に形成された覆工用マットの斜視
図、(c) は補強部材の一部側面図、(d) は断面L字状に
形成されたネットの縦断面図である。
一部側面図、(b) は支圧アンカーの側面図である。
覆工用マットからなる法面覆工構造の縦断面図である。
工用マットの連結部の拡大断面図である。
る。
である。
図である。
ある。
…補強部材、4…充填材、5…連結金具、6…上部型
枠、7…下部型枠、8…補強部材、9…地山面、10…
枠組、11…覆工用マット(法面覆工用マット)、1
2…補強部材、13…充填材、14…盛り土層、15…
覆工用マット(法面覆工用マット)、16…補強部材、
17…連結棒、18…補強部材、19…固定プレート、
20…支圧プレート。
Claims (11)
- 【請求項1】 所定の大きさをなすネット又はシートに
複数のブロックを所定間隔に取り付け、かつ前記ブロッ
クのそれぞれ又は一部の背面部に補強部材をそれぞれ取
り付けてなることを特徴とする法面覆工用マット。 - 【請求項2】 請求項1記載の法面覆工用マットを法面
の上に設置するとともに、その背部に透水性または不透
水性のシートを設置し、かつ前記法面覆工用マットと法
面との間に充填材を充填してなることを特徴とする法面
覆工構造。 - 【請求項3】 所定の大きさをなすネットに複数のブロ
ックを所定間隔に取り付けることにより構成される法面
覆工用マットの製造方法であって、下部型枠の上にネッ
トを、前記下部型枠に形成された溝に嵌め込んで設置
し、次にこの下部型枠の上に上部型枠を設置し、次に前
記下部型枠と上部型枠のます目の中にコンクリートをそ
れぞれ打設し、かつ養生後、前記下部型枠と上部型枠を
脱型することを特徴とする法面覆工用マットの製造方
法。 - 【請求項4】 地山面に所定の勾配を有して枠組を格子
状に設置し、この枠組の上に所定の大きさをなすネット
又はシートに複数のブロックを所定間隔に取り付けるこ
とにより形成された法面覆工用マットを取り付けるとと
もに、前記枠組と法面覆工用マットを補強部材によって
前記地山面に固定し、かつ前記法面覆工用マットと地山
面との間に充填材を充填してなることを特徴とする法面
覆工構造。 - 【請求項5】 地盤面上に最下段の法面覆工用マットと
補強部材を設置し、前記補強部材の上に土砂を巻きだ
し、転圧して盛り土層を形成し、同様にして前記盛り土
層の上に連続する盛り土層を形成し、以下この作業を繰
り返し行って盛り土層全体を構築してなる法面覆工構造
において、鋼製ネット又は合成樹脂製ネットに複数のブ
ロックを所定間隔に取り付けて形成された法面覆工用マ
ットを前記盛り土層の先端に設置するとともに、前記盛
り土層内に設置した補強部材で固定してなることを特徴
とする法面覆工構造。 - 【請求項6】 鋼製ネット又は合成樹脂製ネットの下端
部に、盛り土内に水平に突出する脚部を有し、かつ前記
上下の鋼製ネット又は合成樹脂製ネットを連結してなる
ことを特徴とする請求項5記載の法面覆工構造。 - 【請求項7】 地盤面上に最下段の法面覆工用マットと
補強部材を設置し、前記補強部材の上に土砂を巻きだ
し、転圧して盛り土層を形成し、同様にして前記盛り土
層の上に連続する盛り土層を形成し、以下この作業を繰
り返し行って盛り土層全体を構築してなる法面覆工構造
において、鋼製ネット又は合成樹脂製ネットに複数のブ
ロックを所定間隔に有し、かつ前記鋼製ネット又は合成
樹脂製ネットの下端部に前記盛り土層内に水平に突出す
る脚部を有して形成された法面覆工用マットを、前記盛
り土層の先端に盛り土層と交互に設置するとともに、前
記盛り土層の法面に固定し、かつ前記上下の法面覆工用
マットをそれぞれ連結してなることを特徴とする法面覆
工構造。 - 【請求項8】 鋼製ネット又は合成樹脂製ネットを断面
略L字状に形成してなることを特徴とする請求項6又は
7記載の法面覆工構造。 - 【請求項9】 地盤面上に最下段の法面覆工用マットと
補強部材を設置し、前記補強部材の上に土砂を巻きだ
し、転圧して盛り土層を形成し、同様にして前記盛り土
層の上に連続する土盛り土層を形成し、以下この作業を
繰り返し行って盛り土層全体を構築してなる法面覆工構
造において、鋼製ネット又は合成樹脂製ネットに複数の
ブロックを所定間隔に取り付け、かつ前記鋼製ネット又
は合成樹脂製ネットの下端部に、前記盛り土内に水平に
突出する脚部を有して形成された法面覆工用マットを相
対して設置し、その上に盛り土することを繰り返しおこ
なって構築してなることを特徴とする法面覆工構造。 - 【請求項10】 地盤面上に最下段の法面覆工用マット
と補強部材を設置し、前記補強部材の上に土砂を巻きだ
し、転圧して盛り土層を形成し、同様にして前記盛り土
層の上に連続する盛り土層を形成し、以下この作業を繰
り返し行って盛り土層全体を構築してなる法面覆工構造
において、合成樹脂製のネット又シートに複数のブロッ
クを取り付け、かつ前記ネット又はシートの先端を所定
長さ延長して補強部材を形成した法面覆工用マットを設
置するとともに、前記補強部材を立ち上げ、かつ巻き込
み、その上に盛り土を巻き出し、転圧して構築してなる
ことを特徴とする法面覆工構造。 - 【請求項11】 先端に土のうを所定の高さに積み上
げ、その背部に盛り土して構築してあるとを特徴とする
請求項10記載の法面覆工構造。
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