JPH0480432A - 透水性仮土留材、透水性枠構造体およびコンクリート壁築造工法 - Google Patents

透水性仮土留材、透水性枠構造体およびコンクリート壁築造工法

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JPH0480432A
JPH0480432A JP19145690A JP19145690A JPH0480432A JP H0480432 A JPH0480432 A JP H0480432A JP 19145690 A JP19145690 A JP 19145690A JP 19145690 A JP19145690 A JP 19145690A JP H0480432 A JPH0480432 A JP H0480432A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、建築物造成地、道路構築等の際に設けるコン
クリート擁壁あるいはコンクリートブロク土留の築造工
法に関し、特に該築造工法に用いる仮土留材に関する。
[従来の技術] 従来のコンクリート擁壁築造工法は、第8図に示すよう
に、まず、地山線30の位置にある地山を地山切り取り
線31の位置に切り取り、床掘りをした後に高さ約30
〜180cmの裏型枠32と前型枠33を組み上げ、両
型枠32.33間にコンクリートを打設し、一定時間の
間コンクリートを硬化させ、コンクリート擁壁35が背
面土砂36、グリ石、砕石等からなる裏込め材37の埋
め戻しあるいは締め固めに充分耐えられる強度に硬化し
た後に裏型枠32を解体し、地山切り取り線31とコン
クリート擁壁35間に裏込め材37と背面土砂36を埋
め戻す方法を用いていた。このコンクリート擁壁築造工
法の一連の作業を繰り返し、所定の高さのコンクリート
擁壁35を築造するのが一般的であった。
このとき、打設済みのコンクリート擁壁35が自立型で
なく、もたれ式のコンクリート擁壁35である場合は、
断面的に見て、前面および裏面が地山側へ傾いた形状と
なり、コンクリート擁壁35を打ち上げるにつれ、重心
位置が地山側へ後退し転倒しやすくなるものである。し
たがって、パイプサポート38等を支保材として使用し
て、施工中のコンクリート擁壁35が地山側へ倒れる限
界近くまて打設済みコンクリート支持用の両型枠32.
33を解体しないで、それに上段の両型枠32.33を
継ぎ足す方法かよく採られている。
この方法がよく用いられる理由の一つは、コンクリート
打設済みの両型枠32.33を取りはずして、改めて寸
法を計って両型枠32.33を組み立てる必要かないか
らである。戸な、他の理由は先に述べたように、コンク
リート打設済みの型枠32.33を解体して、コンクリ
ート擁壁35裏側に背面土砂36、裏込め材37を埋め
戻すためにはコンクリート擁壁35が埋め戻し材36.
37による荷重に充分耐えられる程に硬化してなければ
ならないが、そのためには約−週間程度のコンクリート
硬化期間が必要なことにある。そのため、工事期間を節
約する意味てコンクリート硬化期間中に上段の型枠32
.33を組み立てることが行われる1通常は背面土砂3
6、裏込め材37を埋め戻さない状態ではパイプサポー
ト38等で地山側へ転倒しないよう地山切り取りMB2
から裏型枠32を支持して、コンクリート擁壁35を約
3m程度の高さまでは築造することがてきる。
なお、裏込め材37は地山部から出てくる地下水あるい
は降水をコンクリート擁壁35前面に排水するために必
要な部材で第6図に示すようにコンクリート擁壁35の
裏面部に接するように配置される。前記地下水、降水は
水抜きパイプ47からコンクリート擁壁35前面に抜き
出す。
また、コンクリートブロック土留工法においては、第9
図に示すように、高さ約30cIIの間知ブロック49
をまず一段積み上げ、その裏面部にダンボール紙などか
らなる抜き型枠50を張った後、裏込め材37を設計必
要幅投入し、その背面に背面土砂36を埋め戻して抜き
型枠50の支持を図った後に、胴込めコンクリート51
を打込み、抜き型枠50を抜き取る方法が取られていた
。この場合、関知ブロック49はそれ自体自立し得ない
ので、高さ約30CI11毎に上記の作業を繰り返して
いき、所定の高さのコンクリートブロック壁体52を築
造していた。
また、加縮式ブロック53を用いるコンクリートブロッ
ク土留工法においては、第10図に示すように、高さ約
30cmの加縮式ブロック53をまず一段積み上げ、そ
の裏面部には抜き型を張ることなく裏込め材37.背面
土砂36を埋め戻す。
また、この後、胴込めコンクリート51を打ち込むこと
なく、次の段の加縮式ブロック53を積み上げ、同じ作
業を繰り返しコンクリートブロック壁体52を築造して
いた。なお、積み上げた加縮式ブロック53が背面土砂
36等による水平荷重により前面に押し出される、いわ
ゆるはらみ出しを防ぐため、最高的2mの高さ以内に積
み上げる毎に胴込めコンクリート51が打ち込まれる。
また、最下部の加縮式ブロック53を安定させるために
、最初に、あるいは随時、胴込めコンクリート51が打
ち込まれる場合もある。
間知ブロック49を用いるコンクリートブロック土留工
法は、胴込めコンクリート51がある程度硬化しないと
次段の間知ブロック49を積み上げることができないが
、加縮式ブロック53を用いる工法では加縮式ブロック
53の裏面側の継目に楔55を打ち込むことにより胴込
めコンクリート51が硬化しなくても加縮式ブロック5
3を次々と積み上げることができる。
[発明が解決しようとする課題] 上記の従来のコンクリート擁壁築造工法またはコンクリ
ートブロック土留工法において、コンクリート壁35.
52を一段毎に積み上げるたびに、例えば高さ約30c
II毎に裏込め材37、背面土砂36を同時に埋め戻す
必要があるが、どちらか先に投入した埋め戻し材料36
.37の裾部が拡がるため必要な断面寸法の不均質を招
きやすく、それを整え直す作業に多くの人手を要してい
た。また、コンクリートが充分硬化してない時期にはこ
れら埋め戻し材料36.37を投入したり、振動機等で
締め固める作業かできなかった。
一方、コンクリート擁壁築造法においても上記埋め戻し
材料36.37の裾部が拡がる欠点があるが、さらに、
コンクリート硬化期間を含めて、多大な工事日数を必要
とし、コンクリート擁壁35の背面部に作業員が入って
の裏型枠32の組み立て、解体、裏型枠32の材料の搬
入と搬出、埋め戻し材料36.37の搬入に多くの人手
を要していた。そのうえ、数段に亙ってコンクリート支
持型枠32.33を継ぎ足してコンクリート擁壁35を
築造する場合には、高さが約3mにも立ち上がったコン
クリート擁壁35と地山切り取り線31との間に作業員
が入っての型枠32.33の組み立て、解体作業および
裏込め材37、背面土砂36の埋め戻し作業が行われる
。そのため、断面において重心値1が高く、しかも、地
山側にあるため、非常に倒れやすいコンクリート擁壁3
5の裏部での裏型枠32の解体作業はパイプサポート(
図示せず。)等での支保材を付は替えながらの作業とな
り、多くの危険をはらんでいる。そして本来土留壁が必
要な状態の地山は、地山切り取り線31でコンクリート
擁壁35の施工上−時的に床堀りするために非常に不安
定な状態となっている。その地山の切り取り法面から転
石、地山崩壊の危険が常にあり、裏込め材37、背面土
砂36の埋め戻し作業中に地山からの転石等のため、逃
げ場所がなくなった作業員の人身事故がしばしば発生し
ていた。
本発明は上記従来技術の欠点を解決し、コンクリート擁
壁築造工法またはコンクリートブロック土留工法におい
て、作業の省力化と安全性および工事日数の減少を図る
ことを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明の上記目的は次の構成によって達成される。
すなわち、地山床面上にコンクリート壁を築造し、地山
法面とコンクリート壁間に裏込め材とからなる背面土砂
からなる埋め戻し材料を埋め戻すコンクリート壁築造工
法に用いる築造中のコンクリート壁と地山法面間の地山
床面上に順次積み重ねられる仮土留材であって、自立可
能な透水性枠構造体と、該枠構造体内に埋め込む透水性
裏込め材とからなる背面土砂および硬化中のコンクリー
ト壁支持用のコンクリート壁築造用透水性仮土留材、ま
たは、 内部に透水性裏込め材を埋め込むことのできる背面土砂
および/または硬化中のコンクリート壁支持用の自立可
能な透水性枠構造体、または、上下方向から埋め戻し材
料により締め固め得る位置に展開可能な網体を一側面部
に取り付けた上記透水性枠構造体、または、 地山床面上にコンクリート壁を築造し、地山法面とコン
クリート壁間に埋め戻し材料を埋め戻すコンクリート壁
築造工法に用いる築造中のコンクリート壁と地山法面間
の地山床面上に順次積み重ねられる仮土留材であって、
上面と下面とにそれぞれ、上段と下段に配置される透水
性コンクリートブロックとの嵌合用凹凸部、を設けた透
水性コンクリートブロックからなる仮土留材、または、
前記透水性仮土留材をコンクリート壁の裏面側に配置し
て、裏型枠として用い、かつ、上記透水性仮土留材で前
型枠を支持するコンクリート壁築造工法、または、 前記透水性仮土留材をコンクリートプロ・ンク壁の裏面
側に配置して、硬化中のコンクリートブロック壁を支持
するコンクリート壁築造工法、である。
なお、本発明でいう地山とは自然の地山のみなちす、平
地に土を盛り上げた盛土を含むものとする。
[作用] コンクリート擁壁築造工法においては、まず、透水性仮
土留材の透水性枠構造体を床掘り後の地山床面に自立さ
せ、その透水性枠構遺体内に砕石などの裏込め材を入れ
、さらにその裏部に背面土砂を埋め戻し、この作業と前
後してコンクリート打設用の前型枠を支持させ、仮土留
材と前型枠間にコンクリートを打設する。このとき、裏
込め材および背面土砂によるコンクリートにかかる荷重
は仮土留材により軽減され、硬化中のコンクリート内部
の引張り応力の発生を抑えることができる。
上記、枠構造体とその中に入れる裏込め材の代わりに透
水性コンクリートブロックを用いても同様に裏込め材お
よび背面土砂によるコンクリートにかかる荷重は仮土留
材により軽減され、硬化中のコンクリート内部の引張り
応力の発生を抑えることができる。
また、透水性枠構造体の一側面部に網体を展開し、埋め
戻し材料により上下方向から挟み締め固めることにより
、仮土留材のいわゆる、はらみ出しを抑えることができ
る。
また、コンクリートブロック土留工法によるコンクリー
ト壁築造法においても同様に、透水性仮土留材の透水性
枠構造体を地山床面に自立させ、その枠構造体内に裏込
め材を入れ、さらにその裏面部に背面土砂の埋め戻すと
共に、その前面側に関知ブロックまたは加縮式ブロック
を仮土留材に支持させながら配置する。
関知ブロックを用いる場合には関知ブロックと該仮土留
材の間に胴込めコンクリートを打込み、仮土留材で間知
ブロックおよび硬化中の胴込めコンクリートを支持させ
る。
また、加縮式ブロックを用いる場合には仮土留材で加縮
式ブロックを支持させながら、該ブロック内の凹部に胴
込めコンクリートを打設する。
[実施例] 本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
まず、透水性仮土留材1について詳細に説明する。
第1図(a)、(b)および(c)に示す仮土留材1の
枠構造体2は矩形枠体3に2枚の網状パネル5およびそ
の2枚の網状パネル5間に透水性マツトロを張り付けた
透水板7を組み付けて得られるものである。第1図(a
)に示す枠構造体2は2枚の透水板7の一側端部同志を
連結し、連結された各透水板7の対向する自由側端部同
志を剛性部材11で連結して枠構造体2を作る。透水板
7の一方は前面部として、他方を底面部として用いる。
透水板7の枠体3に透水板7同志を連結するための連結
用穴9を設けておき、ボルト、ナツトまたはクランプ等
の適宜の連結部材で連結する。
例えば、図示のように、枠構造体2同志の連結は、連結
用穴9に金属板12を介してU字形ナツト13とボルト
15で行う。
また、第1図(b)に示した枠構造体2は、上面のみ解
放状態にして底面部の縦、横の長さは上面部のそれより
縦横とも小さくすることで底面部は他の枠構造体2上面
開口部に差し込める形とし、逆台形透水板7を4枚組み
付け、他の1枚の矩形透水板7を底面部にして合計5枚
の透水板7を組み付は箱状にしたものである。前面部、
後面部に位置する透水板7の少なくとも下方の両端部に
は5cm程度の縦長穴16を設け、上方の両端部には単
穴17を設ける。
また、この箱状枠構造体2同志の連結方法は、下段の裏
込め材37の入った枠構造体2の上に別の裏込め材37
の入った枠構造体2を差し込み、下部枠構造体2の上端
部の単穴17と上部枠構造体2の下端部にある縦長穴1
6を前後で重なるようにし、少なくとも前後の透水板7
の横両端2ケ所とも剛性部材19で貫き、隣り合う枠構
造体2とは鋼板20を介してボルト等で連結する。これ
により上下方向には遊びがある枠構造体2の連結ができ
る。そして箱型枠構造体2中に裏込め材37を入れてて
きる仮土留材1が大型になり、前面部と後面部が内部の
裏込め材37等により変形をきたす場合に、前面部と後
面部の透水板7の間に適宜の数の棒状の間隔保持材(図
示せず)を取り付けられるように、前面部および後面部
に位置する透水板17にそれぞれ穴(図示せず)を別途
設けておくこともできる。なお、作業性をよくするため
、一対の吊り上げフック21を上面側の枠体3に設けて
おくこともできる。
また、第1図(c)に示すように平行に配置した2枚の
透水板7を複数の剛性部材22で連結したものでもよい
透水板7の透水面は地山からの水を排水し、かつ、枠構
造体2中に埋め込むグリ石等の埋め込め材37を保持し
うるものであれば、いかなる材質および透水形状をもつ
ものでもよい。したかつて、透水マツトロを省略し、金
網などの網状パネルのみを用いるものでもよく透水孔を
もつプラスチック板を用いてもよい。辺長において、種
々の大きさのものを用意しておけば、適宜の大きさの透
水板7を組み付けることによりコンクリート壁築造現場
に適した大きさの仮土留材1を提供できる。
なお、上記のように透水板7を組み付けるのではなくて
、第1図(b)に示した逆台形状の箱体を一体的に成型
して枠構造体2とすることもできる。特に、合成樹脂製
のものは透水面を含めて一体的に製造し得る利点がある
。この場合は、箱体ブロックの寸法を、例えば、上面部
の縦、横の長さをそれぞれ30cm、50C11のよう
に規格化しておくと、作業現場に応して、いずれの面を
前面部あるいは側面部として使用するか選択することが
できる。
一体的に予め成型した箱体を仮土留材1の枠構造体2と
する場合には各側面には透水孔および連結穴を必要数を
設けておく。
第1図(a)に示した仮土留材1の枠構造体2はコンク
リート築造現場の状況に応じて前面部透水板7と底面部
透水板7とのなす図示の角度αは変更し得るようにしで
ある。
第1図(b)および(c)に示した枠構造体2に裏込め
材37を入れて得られる仮土留材1を積み上げた場合に
は、上下の仮土留材1の枠構造体2同志では剛体的な連
結がなされていないのでそれらの間には遊びが生ずる。
上下の仮土留材1間に遊びがあるとコンクリート壁35
.52あるいは背面土砂36からの荷重、そして上部の
仮土留材1内の裏込め材37により発生する荷重を直接
、仮土留材1の枠構造体2が受けることなく、枠構造体
2内の埋め戻し材料である裏込め材37に分担させるこ
とができる。
また、第1図(a)に示した枠構造体2内に裏込め材3
7を入れて仮土留材1として用いるときには枠構造体2
の前面部は相互に連結部材10で固定される。
なお、第1図(a)〜(c)に示す務構造体2に一端を
支持されて水平状に前面に突き出している部材26はコ
ンクリート擁壁35を築造するときに用いる前型枠33
を支持するためのセパレートタイである。
次に第2図に裏込め材37が必要でない程度の透水性に
優れた埋め戻し材料が現場にある場合に使用する本発明
のコンクリート壁築造法で得られるコンクリート壁面部
断面図を示す。
これは第1図(a>に示す枠構造体2を用いる仮土留材
1を使用した例である。
まず、床掘りをした地山に法平面23を造る。
法平面23上に第1[IJ (a)に示す枠構造体2の
一平面部25を前面に向って配置し、枠構造体2内に砕
石、グリ石またはれき石混り土など透水性のある裏込め
材37を埋込む。次に、こうしてできた仮土留材1に一
端部を支持されたセパレートタイ26によりコンクリー
ト打設用の前型枠33を支持させ、仮土留材1および前
型枠33間にコンクリート27を打設する。このコンク
リート打設作業に前後して、背面土砂36を仮土留材l
の裏面部に埋め込む。その後、コンクリート硬化中に、
次の段の枠構造体2を前面平面部25を下段の枠構造体
2の前面平面部25と面一になるように配置し、連結器
具(第1図参照)で締結する。
なお、透水板7・を組み付けた枠構造体2はその中に裏
込め材37を埋め戻す前の状態でも自立できるので、裏
込め材37の投入前の枠構造体2に前型枠33を支持さ
せ、−コンクリート27を打込み、その後裏込め材37
および背面土砂36を埋め戻してもよい。
こうして順次、高さ1’30cm程度毎にこの作業を繰
り返し、所定の高さのコンクリート擁壁35を築造する
ことができる。
第3図は現場に透水性の優れた埋め戻し材かない場合に
おいて、コンクリート擁壁35背面に裏込め材37を別
途用意する必要がある場合に、箱状の仮土留材1を用い
て築造したコンクリート擁壁35の断面図である。第1
図で説明した部材は同一の図面番号を用いて説明は省略
する。
町な、第4図(a>に示すように、例えば第1図(a)
に示した仮土留材1の枠構造体2の底面部用の透水板に
金属製または合成樹脂製の網体28を取り付け、埋め戻
し材料36.37を埋め戻すときに、網体28を水平方
向に延ばし、埋め戻し材料36.37でサンドウィッチ
状に挟むことが好ましい。埋め戻し材料36.37を締
め固めなから埋め戻すと網体28の引張り抵抗により、
埋め戻し材料36.37のせん断による地山法面破壊が
防止できるとともに網体28の引き抜き抵抗により仮土
留材1のいわゆる、はらみ出しを抑えることができる。
網体28は第4図(b)に示すように枠構造体2の底面
部を構成する透水板7に、例えば図示のように針金コイ
ル29で取り付けるなど適宜の方法を採用し得る。また
、網体28の幅および奥行も埋め戻し材料36.37の
性状および仮土留材1の施工高さにより適宜の長さとし
得る。この仮土留材1の枠構造体2に網体28を付設す
る工法は前述の他の仮土留にも適用でき、地山切り取り
線31にコンクリート壁を築造する場合に用いられるが
、盛土部にコンクリート壁を築造する場合に特に有効で
ある。
次に仮土留材1として、透水性コンクリートブロックを
用いる場合について説明する。
なお、透水性コンクリートブロックは内部に連続した空
隙を有する多孔質コンクリートであり、上記連続した空
隙により水や空気を通す性質を有する。
その製法の一つは、粒度を調整した砕石等の骨材とセメ
ントペーストを一定の割り合いて混合し、締め固めた後
、養生して得られる多孔質コ〉・クリートである。この
とき、骨材の粒径は比較的小さく、しかもセメントペー
ストの使用量が比較的多いものがよく知られた透水コン
クリートであるが、第5図に概念図を示すように、骨材
として比較的粒径の大きい擁壁裏込め用の砕石40を用
い、セメントペースト41の使用量を比較的少なくシ5
充分な締め固めを行い養生すると、砕石4oを主要成分
とし、互いに接合した砕石40間に空隙42のある経済
的な透水性コンクリートが得られることを本発明者は見
い出した。
また、別の透水性コンクリートの製造としては、セメン
トミルクに起泡材を混入させ、気泡を発生させたままの
発泡性コンクリートとする方法が知られている。
このようにして作成された透水コンクリートを仮土留材
として利用する場合には、第7図に示すように長方体状
の透水性コンクリートブロック43の一対の対向面にそ
れぞれ突条部44と該突条部44が嵌入し得る大きさの
溝部45を設ける。
この透水性コンクリートブロック43の前記突条部44
を第6図に示すように他の透水性コンクリートブロック
43の溝部45に嵌め込みながら積み重ねることができ
る。
また、透水性コンクリートブロック43はコンクリート
擁壁35の前面側からみて互いに千鳥配列状に積み重ね
る。この透水性コンクリートブロック43のサイズは自
立できるような奥行き幅(約300mm以上)があれば
、その他の高さ、横幅は施工場所に応じて任意の大きさ
にしてよい。また、コンクリート擁壁35側に対向する
透水性コンクリートブロック43の面には前型枠33を
支持するためのセパレートタイ26連結用のアンカー4
6が埋め込まれている。なお、第6図に示すようにコン
クリート擁壁35を貫通して、水抜きバイブ47を適宜
個数を設ける。第2〜4図、第8〜10図には水抜きバ
イブ47を図示していないが、当然これらのコンクリー
ト擁壁35にも適宜個数の水抜きバイブ47が設けられ
ている。
[発明の効果] 本発明の枠構造体からなる仮土留材を用いることにより
、仮土留材の枠構造体中に裏込め材を保持できるので、
埋め戻した裏込め材の裾部か拡がることがなく、裏込め
材用の必要断面寸法をコンクリート壁面に沿って均等に
とることがてきる。
このため裾部の拡がりを整え直す手間かはふけると同時
に、裾部が拡がることによる裏込め材ロスが少なくなる
さらに、仮土留材を設置後に、裏込め材、背面土砂を振
動機等で締め固めても、仮土留材により支持されている
硬化中のコンクリートには水平方向の荷重かかかりにく
い。そのため、硬化中のコンクリートは次の上段部に打
設されるコンクリートによる垂直荷重に耐える強度があ
れは、コンクリート硬化期間中に、次の透水性仮土留材
を自立させ、直ちに次の段のコンクリート壁の打設作業
が行える。
コンクリートブロック土留工法においても、仮土留材は
硬化中の胴込めコンクリートにかかる黄土圧による水平
荷重を少なくして、築造中の間知フロックが黄土圧によ
り前面側に押し出される、いわゆるブロックコンクリー
ト壁のはらみ出しを防ぐことができる。このことは間知
ブロックのみならず加縮式ブロックを用いるコンクリー
トブロック土留工法においても同様である。
また、本発明の仮土留材は自立可能のため、そのまま、
あるいはさらに仮土留材の背面部に埋め戻し材料を埋め
戻すことで、仮土留材の前面部にコンクリートを打込む
こと、あるいはコンクリートブロック材を組み上げてい
くことができるのでコンクリート擁壁築造の場合は裏型
枠が不要となり、間知ブロックを用いるコンクリートブ
ロック土留築造の場合は抜き型が不要となる。このよう
に、材料節約のみならずこれらの型材の組み立て、解体
、抜き取り仮設材の搬出作業がいらなくなる。
コンクリート擁壁築造中の不安定な地山を早い時点で仮
に土留をすることができ、地山の大きな崩壊を防止でき
る。特に、コンクリート擁壁築造時に型枠の組み立て、
解体作業を、出来上がったコンクリート擁壁と地山間で
行う必要がなくなるので、背面土砂の崩壊、落石による
人身事故を防ぐことができる。
さらに、仮土留材の後方下端部に取り付けた網体を水平
状に置き、背面土砂でサンドウィッチ状に挟むことによ
り、仮土留材のはらみ出しを防ぐことができ、安定した
安全性を供給できる。
また、本発明の透水性コンクリートブロックを仮土留材
として用いる場合には、コンクリート擁壁と透水性コン
クリートブロックが一体性をなし、その合成力により、
黄土圧に対抗することができる。そのため、従来コンク
リート擁壁と裏込め砕石とが必要とするコンクリート壁
断面上の総幅を減少させることができる。このため、資
材の節約と同時に施工上地上の切り取り幅を減すること
ができ、地山の安定性を損なうことが少なくなり、作業
性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(c)は枠構造体登用いる仮土留材の斜
視図、第2図は本発明のコンクリート擁壁築造工法の一
実施例により得られるコンクリート擁壁部の断面図、第
3図は本発明のコンクリート擁壁築造工法の他の実施例
によりえられるコンクリート擁壁部の断面図、第4図は
本発明の網体を取り付けた枠構造体の斜視図とそれを用
いたコンクリート壁部の断面図、第5図は本発明の砕石
ブロック型透水コンクリートの概念図、第6図は本発明
の透水コンクリートを仮土留材とするコンクリート擁壁
部分の断面図、第7図は本発明の透水コンクリートを用
いた仮土留材の斜視図、第8図は従来のコンクリート擁
壁築造工法によるコンクリート壁部の断面図、第9図は
従来の関知ブロックを用いるコンクリートブロック土留
工法により得られるコンクリート壁部の断面図、第1O
図は従来の加縮ブロックを用いるコンクリートブロック
土留工法により得られるコンクリート壁部の断面図であ
る。 1・・・仮土留材、2・・・枠構造体、7・・・透水板
、33・・・前型枠、35・・・コンクリート擁壁、3
6・・背面土砂、37・・・裏込め材、43・・透水性
コンクリートブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)地山床面上にコンクリート壁を築造し、地山法面
    とコンクリート壁間に裏込め材と背面土砂とからなる埋
    め戻し材料を埋め戻すコンクリート壁築造工法に用いる
    築造中のコンクリート壁と地山法面間の地山床面上に順
    次積み重ねられる仮土留材であって、自立可能な透水性
    枠構造体と、該枠構造体に埋め込まれる透水性裏込め材
    と、からなる背面土砂支持用および硬化中のコンクリー
    ト壁支持用の透水性仮土留材。
  2. (2)請求項1記載の透水性仮土留材の構成部材であっ
    て、内部に透水性裏込め材を埋め込むことのできる背面
    土砂および硬化中のコンクリート壁支持用の自立可能な
    透水性枠構造体。
  3. (3)上下方向から埋め戻し材料により締め固め得る位
    置に展開可能な網体を一側面部に取り付けたことを特徴
    とする請求項2記載の透水性枠構造体。
  4. (4)地山床面上にコンクリート壁を築造し、地山法面
    とコンクリート壁間に埋め戻し材料を埋め戻すコンクリ
    ート壁築造工法に用いる築造中のコンクリート壁と地山
    法面間の地山床面上に順次積み重ねられる仮土留材であ
    って、上面と下面とにそれぞれ、上段と下段に配置され
    る透水性コンクリートブロックとの嵌合用凹凸部を設け
    た透水性コンクリートブロックからなる仮土留材。
  5. (5)請求項1または4記載の透水性仮土留材をコンク
    リート壁の裏面側に配置して、コンクリート壁築造用の
    裏型枠として用い、かつ、該透水性仮土留材でコンクリ
    ート壁築造用の前型枠を支持することを特徴とするコン
    クリート壁築造工法。
  6. (6)請求項1または4記載の透水性仮土留材をコンク
    リートブロック壁の裏面側に配置して、硬化中のコンク
    リートブロック壁を支持することを特徴とするコンクリ
    ート壁築造工法。
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