JPH0695400A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JPH0695400A
JPH0695400A JP26979792A JP26979792A JPH0695400A JP H0695400 A JPH0695400 A JP H0695400A JP 26979792 A JP26979792 A JP 26979792A JP 26979792 A JP26979792 A JP 26979792A JP H0695400 A JPH0695400 A JP H0695400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive layer
layer
charge
charge generating
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26979792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3289050B2 (ja
Inventor
Tatsuya Niimi
達也 新美
Minoru Umeda
実 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP26979792A priority Critical patent/JP3289050B2/ja
Publication of JPH0695400A publication Critical patent/JPH0695400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3289050B2 publication Critical patent/JP3289050B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度で、残留電位が極めて少ない電子写真
感光体を提供する。 【構成】 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生物質
と電荷輸送物質を共に含有してなる感光層を有する電子
写真感光体において、感光層中の電荷発生物質濃度が、
作像形成のための露光入射側の最も離れた側から近い側
に向かって順次高くなっている感光層(該濃度の異なる
多層構造の感光層、または、濃度勾配を有する単層構造
の感光層)を設けたことを特徴とする電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体としては、セレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電体を使用
したものが公知である。最近、該無機光導電体の代り
に、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアント
ラセン等の有機光導電体を使用したものが開発されてき
た。有機光導電体を使用した電子写真感光体には、導電
性支持体上に電荷発生物質及び電荷輸送物質をバインダ
ー樹脂に分散させた感光層を設けた単層型のものと、導
電性支持体上に電荷発生物質をバインダー樹脂に分散さ
せた電荷発生層及び電荷輸送物質をバインダー樹脂に分
散させた電荷輸送層とを積層した機能分離型のものがあ
る。
【0003】前記単層型の電子写真感光体として、特開
昭61−7840、特開昭61−48861、特開昭6
3−246749等に記載されたものがあるが、これら
は、いずれもキャリア発生サイト(電位減衰のための露
光をほとんど吸収する領域)でのバインダー樹脂濃度が
高く、キヤリア発生効率があまり良くなく、未だ高感度
な感光体が得られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非常に高感
度、かつ残留電位の小さい電子写真感光体を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
支持体上に、少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を
共に含有してなる感光層を有する電子写真感光体におい
て、該感光層が少なくとも2層以上積層した感光層であ
り、かつ、感光層の各層中の電荷発生物質濃度が、作像
形成のための露光入射側の最もはなれた側から近い側に
向かって、順次高くなっていることを特徴とする電子写
真感光体、および、導電性支持体上に、少なくとも電荷
発生物質と電荷輸送物質を共に含有してなる感光層を有
する電子写真感光体において、該感光層が単層であり、
かつ、感光層中の電荷発生物質濃度が、作像形成のため
の露光入射側の最もはなれた側から近い側に向かって、
連続的に高くなっていることを特徴とする電子写真感光
体、および、これらの電子写真感光体における感光層の
うち、作像形成のための露光入射側に最も近い部分のバ
インダー樹脂濃度が40重量%以下であることを特徴と
する電子写真感光体が提供される。
【0006】有機電子写真感光体においては、その高感
度化が重要なポイントになっている。感光体を高感度化
するためには、量子効率を大きくするか、あるいは移動
度を大きくするかの2つの方法が考えられるが、本発明
者らは前者に注目して検討を重ねた。その結果、有機電
子写真感光体のキャリア発生過程においては、キャリア
発生初期過程が電荷発生物質と電荷輸送物質との間の電
子移動反応により起こることが明らかになった。すなわ
ち、キャリア発生、注入過程に電荷発生物質と電荷輸送
物質の接触が重要な役割を持ち、電荷発生物質と電荷輸
送物質の接触量が大きいほど、キャリア発生効率が大き
くなることを突き止めた。つまり、感光体を作成した時
点で、電荷発生物質と電荷輸送物質の接触量が大きくな
るような構造(形態)にしてやることが、高感度化させ
ることの1つの条件であることがわかった。
【0007】従来の感光体においては、感光層の接着性
をよくするため、あるいは繰り返し使用時における感光
体の疲労を低減させ、摩耗量を小さくするために、感光
層中にバインダー樹脂を含有させることは常識となって
おり、有効な手段となっている。一方、本発明者らの検
討によれば、上記の有効な手段であるバインダー樹脂
が、電荷発生物質と電荷輸送物質との接触を阻害してい
ることが明らかになった。つまり、電荷発生層中にバイ
ンダー樹脂が存在しているため、電荷発生物質と電荷輸
送物質の接触面積が小さくなっており、電子移動反応が
効率良く行なわれていない事が判明した。
【0008】電子移動反応を効率良く行なわせるために
は、感光層中にバインダー樹脂を含有させなければよい
訳であるが、その場合、やはり感光層とその下層との接
着性が悪くなり、あるいは繰り返し使用時における感光
体の疲労が増大するといった問題点はやはり存在する。
そこで、上記問題点を改善しつつ、電子移動反応効率を
大きくする(高感度にする)方法の検討を行なった結
果、前記所謂単層型の電子写真感光体において、感光層
を2層以上の構成とし、感光層中の電荷発生物質濃度を
作像形成のための露光入射側の最もはなれた側から近い
側に向かって順次高くなる構成にするか、あるいは感光
層を単層の構成とし、感光層中の電荷発生物質濃度を作
像形成のための露光入射側の最もはなれた側から近い側
に向かって連続的に高くなる(濃度勾配をつける)構成
にすることにより達成できることを見出した。さらに感
光層中の作像形成のための露光入射側の最も近い部分の
バインダー樹脂濃度が40重量%以下であることによ
り、達成できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】ここで、作像形成のための露光入射側につ
いて説明する。例えば通常のように、感光体表面側から
露光する場合には、作像形成のための露光入射側とは表
面側であり、支持体側から露光する場合には、作像形成
のための露光入射側とは支持体側を意味する。
【0010】次に、感光層中に電荷輸送物質濃度を順次
変化させる方法について説明する。 1)段階的に変化させる方法について 電荷発生物質濃度を変えた、2種類以上の感光層用塗工
液を用い、順次重ね塗りする。この際に、作像形成のた
めの露光入射側の最もはなれた側から近い側に向かっ
て、電荷発生物質濃度が順次高い感光層用塗工液を用い
る。 2)連続的に変化させる方法について 電荷発生物質濃度を変えた、2種類以上の感光層用塗液
を用い、下層がwetな状態のうちに順次重ね塗りす
る。この際にも、作像形成のための露光入射側の最もは
なれた側から近い側に向かって、電荷発送物質濃度が順
次高い感光層用塗工液を用いる。 1)、2)のいずれの場合にも、作像形成のための露光
入射側の最もはなれた側から近い側へ向っての感光層の
電荷発生物質濃度が高くなっていることが重要である。
特に、作像形成のための露光入射側の最も近い部分のバ
インダー樹脂濃度が40重量%以下であることが重要で
ある。好ましくは、電荷発生物質濃度が5重量%以上、
電荷輸送物質濃度が50重量%以上であり、更に好まし
くは、作像形成のための露光入射側の最も近い側の感光
層においては、その構成を電荷発生物質と電荷輸送物質
のみにすることである。
【0011】ここで、感光層が最上層にくる感光体の場
合、最表層の感光層中の電荷発生物質濃度が大きすぎる
と、繰り返し使用における膜削れ等の問題点が発生す
る。この場合には、電気特性上問題の無い範囲にてバイ
ンダー樹脂を使用すればよい。または、感光層の表面側
のバインダー樹脂濃度が高くなるような構成とし、露光
を裏面側から行なうことは有効な手段である。更に、感
光層の上に、保護層を設けることも有効な手段である。
【0012】次に図面を用いて本発明を更に詳細に説明
する。図は、感光体表面側から露光する場合の構成例を
示す。図1は、本発明の感光体の構成例を示す断面図で
あり、導電性支持体11上に、多層構造の感光層15が
設けられている。図2は、本発明の感光体の他の構成例
を示す断面図であり、導電性支持体11上に単層の感光
層15が設けられている。図3は、本発明の感光体の別
の構成例を示す断面図であり、感光層15上に、保護層
17を設けたものである。図4は、本発明の感光体の更
に別の構成例を示す断面図であり、導電性支持体11と
感光層15の間に、中間層19を設けたものである。感
光層が多層の場合(図1、3、4)で、感光層を15−
1、15−2、15−3と表記した。電荷発生物質濃度
は、表面側から露光する場合は、15−1>15−2>
15−3である。また感光層が単層の場合(図2)で、
表面側から露光する場合は、感光層の電荷発生物質濃度
は支持側から表面側に向かって大きくなっている。ま
た、支持体側から露光する場合、それぞれの構成におい
て、電荷発生物質の濃度の匂配を逆にすればよい。
【0013】導電性支持体11としては、体積抵抗10
10Ω以下の導電性を示すもの、例えばアルミニウム、ニ
ッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金、などの
金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの酸化物を、蒸着
またはスパッタリングによりフィルム状もしくは円筒状
のプラスチック、紙等に被覆したもの、あるいはアルミ
ニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなど
の板およびそれらをD.I.,I.I.,押出し、引き
抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨など
で表面処理した管などを使用することが出来る。
【0014】次に感光層15について説明する。感光層
15は、電荷発生物質濃度の異なる多層構造(少なくと
も2層以上の層)あるいは電荷発生物質濃度が連続的に
変化した層であり、電荷発生物質および電荷輸送物質を
主成分とする層で、必要に応じてバインダー樹脂を用い
ることもある。バインダー樹脂としては、ポリアミド、
ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリビニル
ケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリカーボネート(ビスフェノールAタイプ、ビス
フェノールZタイプ)、ポリエステル、メタクリル樹
脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキッ
ド樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルホルマール、ポリアクリレート、ポリアクリルアミ
ド、フェノキシ樹脂などが用いられる。これらのバイン
ダーは、単独または2種類以上の混合物として用いるこ
とが出来る。
【0015】電荷発生物質としては、公知の材料を用い
ることが出来る。例えば、金属フタロシアニン、無金属
フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズレニ
ウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾー
ル骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有
するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔
料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオ
レノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を
有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペ
リレン系顔料、アントラキノン系または多環キノン系顔
料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフ
ェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系
顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系
顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などがあげられ
る。これらの電荷発生物質は、単独または2種以上の混
合物として用いることが出来る。
【0016】次に、電荷輸送物質について説明する。電
荷輸送物質には、電子輸送物質と正孔輸送物質とがあ
る。電子輸送物質としては、たとえばクロルアニル、ブ
ロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,
4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリ
ニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4
オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−
5,5−ジオキサイドなどの電子受容性物質が挙げられ
る。これらの電子輸送物質は、単独または2種以上の混
合物として用いることが出来る。
【0017】正孔輸送物質としては、以下に表わされる
電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。たとえ
ば、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、
ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルメタートおよびその
誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘
導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、
オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダ
ゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−
ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス
−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリ
ルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラ
ゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘
導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリ
ジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンスイミダゾール
誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。これらの
正孔輸送物質は、単独または2種以上の混合物として用
いることが出来る。
【0018】導電性支持体11と感光層15との間に設
けられる中間層19は、接着性を向上させる目的で設け
られ、その材料としてはSiO2、Al23、シランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリ
ング剤などの無機材料やポリアミド樹脂、アルコール可
溶性ポリアミド樹脂、水溶性ポリビニルブチラール、ポ
リビニルブチラール、PVAなどの接着性のよいバイン
ダー樹脂などを使用される。その他、前記接着性のよい
バインダー樹脂に、ZnO、TiO2、ZnSなどを分
散したものも使用できる。中間層の形成法としては、無
機材料単独の場合はスパッタリング、蒸着などの方法
が、また有機材料を用いた場合は、通常の塗布法が採用
される。なお、中間層の膜厚は5μm以下が適当であ
る。
【0019】保護層17は、感光体表面保護の目的で設
けられ、これに使用される材料としては、ABS樹脂、
ACS樹脂、オレフィン〜ビニルモノマー共重合体、塩
素化ポリエーテル、アリル樹脂、ポリアセタール、ポリ
アミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリア
リルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、
アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、
ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレ
ン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウ
レタン、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂など、またこれ
らの内、硬化可能な材料と硬化剤との硬化物が挙げられ
る。保護層にはその他、耐摩耗性を向上する目的でポリ
テトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコー
ン樹脂、およびこれらの樹脂に酸化チタン、酸化錫、チ
タン酸カリウムなどの無機材料を分散したものなどを使
用することが出来る。保護層の形成法としては通常の塗
布法が採用される。なお、膜厚は0.5〜10μm程度
である。
【0020】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例中使用する部は、すべて重量部を表
わす。 実施例1 アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、下記組成の、感光層1塗工液、感光層2塗
工液を塗布・乾燥して、20μm厚の感光層1及び2μ
m厚の感光層2(本発明における請求項1の感光層)を
形成し、本発明の電子写真感光体を作製した。 感光層1塗工液 下記構造(化1)の電荷発生物質 0.6部
【化1】 下記構造(化2)の電荷輸送物質 10部
【化2】 ポリカーボネート(帝人化成(株):パンライトL−1250) 10部 テトラヒドロフラン 200部 感光層2塗工液 前記構造(化1)の電荷発生物質 1部 前記構造(化2)の電荷輸送物質 10部 ポリカーボネート(帝人化成(株):パンライトL−1250) 5部 テトラヒドロフラン 200部
【0021】実施例2 実施例1と同じ支持体上に、下記組成の下引き層塗工
液、感光層1塗工液、感光層2塗工液を順次、塗布・乾
燥して、それぞれ0.3μm厚の下引き層、17μm厚
の感光層1及び3μm厚の感光層2(本発明における請
求項1の感光層)を形成し、本発明の電子写真感光体を
作製した。 下引き層塗工液 水溶性ポリビニルブチラールの25%水溶液 50部 (積水化学工業(株):エスレックW−201) 水 100部 メタノール 200部 感光層1塗工液 下記構造(化3)の電荷発生物質 0.8部
【化3】 下記構造(化4)の電荷輸送物質 9部
【化4】 ポリカーボネート(帝人化成(株):パンライトk−1300) 10部 塩化メチレン 150部 感光層2塗工液 前記構造(化3)の電荷発生物質 2部 前記構造(化4)の電荷輸送物質 9部 ポリカーボネート(帝人化成(株):パンライトk−1300) 6部 塩化メチレン 100部
【0022】実施例3 ハステロイ導電層を設けたポリエチレンテレフタレート
フィルム上に、下記組成の下引き層塗工液を塗布・乾燥
して、その上に感光層1塗工液を塗布し、wet状態に
てスプレー法にて感光層2塗工液を積層して感光層(本
発明における請求項2の感光層)を形成し、それぞれ2
μm厚の下引き層、25μm厚の感光層を形成し、本発
明の電子写真感光体を作製した。 下引き層塗工液 二酸化チタン 5部 ポリエステル(東洋紡績(株)バイロン200) 5部 トルイレン−2,4−ジイソシアネート 0.5部 2−ブタノン 100部 4−メチル−2−ペンタノン 50部 感光層1塗工液 下記構造(化5)の電荷発生物質 1部
【化5】 下記構造(化6)の電荷輸送物質 10部
【化6】 ポリアリレート(ユニチカ(株)製U−100) 10部 テトラヒドロフラン 180部 感光層2塗工液 前記構造(化5)の電荷発生物質 4部 前記構造(化6)の電荷輸送物質 10部 ポリアリレート(ユニチカ(株)製U−100) 5部 テトラヒドロフラン 200部
【0023】実施例4 実施例3と同じ支持体上に、下記組成の感光層1塗工液
を塗布し、wet状態にてスプレー法にて感光層2塗工
液を積層して感光層(本発明における請求項2の感光
層)を形成し、乾燥して、22μm厚の感光層を形成
し、本発明の電子写真感光体を作製した。 感光層1塗工液 下記構造(化7)の電荷発生物質 3部
【化7】 下記構造(化8)の電荷輸送物質 9部
【化8】 塩化メチレン 8部 感光層2塗工液 前記構造(化7)の電荷発生物質 0.9部 前記構造(化8)の電荷輸送物質 9部 ポリカーボネート(GE社:レキサン−141) 10部 塩化メチレン 190部
【0024】比較例1 実施例1における感光層を感光層1塗工液のみで形成し
た他は、実施例1と全く同様にして、電子写真感光体を
作製した。
【0025】比較例2 実施例2における感光層を感光層1塗工液のみで形成し
た他は、実施例2と全く同様にして、電子写真感光体を
作製した。
【0026】比較例3 実施例3における感光層を感光層1塗工液のみで形成し
た他は、実施例3と全く同様にして、電子写真感光体を
作製した。
【0027】比較例4 実施例4における感光層を感光層2塗工液のみで形成し
た他は、実施例4と全く同様に作製した。
【0028】実施例5 実施例1における感光層2塗工液を以下のものに変更し
た以外は全く同様に作成した。 感光層2塗工液 前記構造(化1)の電荷発生物質 1部 前記構造(化2)の電荷輸送物質 10部 ポリカーボネート(帝人化成(株):パンライトL−1250) 7部 テトラヒドロフラン 200部
【0029】以上、作製した実施例1〜3、5および比
較例1〜3の各感光体の特性を静電複写紙試験装置(川
口電気製作所:SP−428型)を用いて次の様に評価
した。まず、6.0kVもしくは−6.0kVの放電電
圧にて、コロナ放電を20秒間行ない、次いで暗減衰さ
せて表面電位が800Vもしくは−800Vになったと
ころで、6.0luxのタングステン光を照射した。こ
の時の表面電位が400Vもしくは−400Vになるの
に必要な露光量E1/2(lux・sec)、タングステ
ン光照射20秒後の電位V20(V)を測定した。実施例
1〜3、5比較例1〜3の感光体は、前記静電複写紙試
験装置を用いて、表面(感光層側)から電光を行ない、
また、実施例4及び比較例4の感光体は、静電複写紙試
験装置を一部改造した装置を用いて、裏面(電極側)か
ら露光を行ない、それぞれ感光体の電気特性を測定し
た。実施例4及び比較例4の感光体の場合は負帯電で評
価した。結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、非常に高感
度であり、また、残留電位が極めて少ない電子写真感光
体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層構造の感光層を有する電子写真感
光体の断面図である。
【図2】本発明の単層構造の感光層を有する電子写真感
光体の断面図である。
【図3】本発明の保護層を設けた電子写真感光体の断面
図である。
【図4】本発明の中間層を設けた電子写真感光体の断面
図である。
【符号の説明】
11…導電性支持体 15…感光層 15−1…多層構造の感光層を構成する層 15−2…多層構造の感光層を構成する層 15−3…多層構造の感光層を構成する層 17…保護層 19…中間層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生
    物質と電荷輸送物質を共に含有してなる感光層を有する
    電子写真感光体において、該感光層が少なくとも2層以
    上積層した感光層であり、かつ、感光層の各層中の電荷
    発生物質濃度が、作像形成のための露光入射側の最もは
    なれた側から近い側に向かって、順次高くなっているこ
    とを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生
    物質と電荷輸送物質を共に含有してなる感光層を有する
    電子写真感光体において、該感光層が単層であり、か
    つ、感光層中の電荷発生物質濃度が、作像形成のための
    露光入射側の最もはなれた側から近い側に向かって、連
    続的に高くなっていることを特徴とする電子写真感光
    体。
  3. 【請求項3】 前記感光層のうち、作像形成のための露
    光入射側に最も近い部分のバインダー樹脂濃度が40重
    量%以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    電子写真感光体。
JP26979792A 1992-09-11 1992-09-11 電子写真感光体 Expired - Lifetime JP3289050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26979792A JP3289050B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26979792A JP3289050B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 電子写真感光体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0695400A true JPH0695400A (ja) 1994-04-08
JP3289050B2 JP3289050B2 (ja) 2002-06-04

Family

ID=17477302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26979792A Expired - Lifetime JP3289050B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3289050B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017040750A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017161773A (ja) 2016-03-10 2017-09-14 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2018054695A (ja) 2016-09-26 2018-04-05 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017040750A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3289050B2 (ja) 2002-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3811201B2 (ja) 電子写真感光体
JPH0547822B2 (ja)
JP3409107B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3289050B2 (ja) 電子写真感光体
JP2668360B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3246680B2 (ja) 電子写真感光体
JPH0566577A (ja) 電子写真感光体
JPH0644156B2 (ja) 正帯電用電子写真感光体
JP3333825B2 (ja) 電子写真感光体
JPH0567232B2 (ja)
JPH05265232A (ja) 電子写真感光体
JP2010181911A (ja) 電子写真感光体およびそれを用いた電子写真装置
JPH05142793A (ja) 電子写真感光体
JP3309305B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH0689035A (ja) 電子写真感光体
JPH06148914A (ja) 電子写真感光体
JPH07181703A (ja) 電子写真感光体及び電子写真方法
JP3398767B2 (ja) 電子写真感光体及びその製造方法
JP3154523B2 (ja) 電子写真感光体
JPH0675395A (ja) 電子写真感光体
JPH05119485A (ja) 電子写真感光体
JPH07281458A (ja) 電子写真感光体及びそれを用いた電子写真装置
JPH08101516A (ja) 電子写真感光体
JPH06317914A (ja) 電子写真感光体
JPH0823710B2 (ja) 電子写真感光体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090322

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120322

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130322

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130322

Year of fee payment: 11