JPH0691194B2 - 半導体集積回路の寄生効果防止方法 - Google Patents

半導体集積回路の寄生効果防止方法

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JPH0691194B2
JPH0691194B2 JP61303192A JP30319286A JPH0691194B2 JP H0691194 B2 JPH0691194 B2 JP H0691194B2 JP 61303192 A JP61303192 A JP 61303192A JP 30319286 A JP30319286 A JP 30319286A JP H0691194 B2 JPH0691194 B2 JP H0691194B2
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昌喜 中井
捷男 浅井
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ロ−ム株式会社
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers
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    • H01L27/0248Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、バイポーラ集積回路などの半導体集積回路
の寄生効果防止方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に、バイポーラ集積回路(IC)では、第3図および
第4図に示すように、特定の能動素子としてトランジス
タTr1が設置された場合、そのコレクタを構成するエピ
タキシャル層2が、トランジスタTr1の動作によって分
離領域4(基板6)の電位より低い電位(負電位)にな
ると、寄生効果によって、隣接したトランジスタTr2
動作に影響を及ぼすことが知られている。
そこで、トランジスタTr1の周囲に巡らせた分離領域4
の周囲にエピタキシャル層2と同時に形成されるエピタ
キシャル層8を設置し、これを直流最高電位(電源電圧
Vcc)によってバイアスすることにより、エピタキシャ
ル層2が分離領域4より低い電位に移行するとき、エピ
タキシャル層8によりトランジスタTr1の周囲に強制的
に寄生効果を生じさせて、隣接するトランジスタTr2
の影響を回避する方法が取られている。なお、トランジ
スタTr2の周囲には、分離領域10が設置されている。
たとえば、P型半導体によって形成された基板6の表面
領域に、基板6とは反対導電型(N型)の高濃度の埋込
み層12、14が形成されるとともに、その上部側に同時に
エピタキシャル層2、8が形成され、各エピタキシャル
層2、8は、基板6と同一導電型の分離領域4によって
絶縁分離される。エピタキシャル層2は、第3図に示し
たトランジスタTr1の形成領域を成し、また、エピタキ
シャル層8は、トランジスタTr1の形成領域であるエピ
タキシャル層2の周囲に、分離領域4を介在させて設置
されているのである。
そして、エピタキシャル層2、8には、エピタキシャル
層2と同一導電型の高濃度領域からなるコンタクト用の
導電領域16、18がそれぞれ形成され、また、分離領域4
にも分離領域4と同一導電型の高濃度領域からなる導電
領域20が形成されて、分離領域4は接地され、また、エ
ピタキシャル層8は電源電圧Vccによってバイアスされ
る。
このように設定されると、分離領域4がP型半導体、エ
ピタキシャル層2、8がN型半導体で構成されるので、
分離領域4をベース、エピタキシャル層8をコレクタ、
エピタキシャル層2をエミッタとする寄生トランジスタ
(NPN型トランジスタ)Tr0が生起する。そして、この寄
生トランジスタTr0は、エミッタであるエピタキシャル
層2がトランジスタTr1の動作に応じて負電位に移行し
たときに動作領域に入るので、この寄生トランジスタTr
0の強制的な動作によって、エピタキシャル層2が負電
位に移行することによる他の素子であるトランジスタTr
2や、他の受動素子に対して寄生効果の影響が及ぶのを
回避しているのである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、このように、エピタキシャル層8をトランジ
スタTr1の周囲に巡らして電源電圧Vccに保持し、トラン
ジスタTr1の動作に応じて強制的に寄生トランジスタTr0
を生起させ、隣接する他の素子に対する寄生効果の影響
を抑制する方法では、電源電圧Vccによってバイアスす
べきエピタキシャル層8の大きさが回路機能やトランジ
スタTr1の大きさなどでまちまちになり、寄生効果の影
響が及ぶ範囲が特定できないため、適切な大きさに設定
することが困難であり、集積回路を構成する上でレイア
ウト設計が厄介であるとともに、エピタキシャル層8の
占有面積が大きくなるため、集積度を妨げるおそれがあ
った。
そこで、この発明は、寄生効果を強制的に生起させて他
の素子への影響を回避するために設置するエピタキシャ
ル層の大きさを特定しかつ削減化を実現し、他の素子に
対する寄生効果の影響を回避しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明の半導体集積回路の寄生効果防止方法は、第1
図に例示するように、半導体基板(基板6)に形成され
たエピタキシャル層(2、8)を前記半導体基板と同一
導電型の分離領域(4)を以て第1及び第2のエピタキ
シャル層(2、8)に分離し、前記第1及び第2のエピ
タキシャル層に個別に能動素子が形成される半導体集積
回路の寄生効果防止方法であって、前記第1のエピタキ
シャル層が前記半導体基板より低電位に移行したことを
検出する電位検出手段(電位検出部22)と、第1及び第
2のトランジスタ(26、28)からなる電流ミラー回路に
よって、前記第1のエピタキシャル層側に生じた前記低
電位に応じて前記電位検出手段側に前記第1のトランジ
スタから電流を引き込むとともに、この電流を第2のト
ランジスタを通して前記分離領域側に流し込む電流源
(24)とを備え、かつ、前記第2のエピタキシャル層を
高電位点に接続し、前記分離領域を前記半導体基板と共
通の電位に設定することにより、前記第2のエピタキシ
ャル層をコレクタ、前記分離領域をベース、前記第1の
エピタキシャル層をエミッタとする寄生トランジスタを
強制的に生起させ、前記電流源に発生させた前記電流を
前記分離領域に流し込むことを特徴とする。
〔作用〕
この発明によると、能動素子(トランジスタTr1)が基
板電位より低い電位になることに応じて、能動素子(ト
ランジスタTr1)を取り囲む分離領域4に電流を流すの
で、局所的に分離領域4の電位が持ち上げられ、この結
果、その部分で寄生効果が強調される。すなわち、寄生
効果が強調された部分では、生起した寄生トランジスタ
Tr0のゲインが高く、寄生効果が強調されない他の部分
で生起された寄生トランジスタTr0のゲインが低くな
り、生起する寄生トランジスタTr0にゲイン勾配が発生
する。したがって、寄生効果の影響を回避するために設
置される第2のエピタキシャル層8の範囲は、寄生効果
を強調するための箇所に限定される。
〔実 施 例〕
第1図は、この発明の半導体集積回路の寄生効果防止方
法の実施例を示す。
この集積回路は、特定の能動素子としてたとえば、トラ
ンジスタTr1が設置された場合、その形成領域である導
電領域として第1のエピタキシャル層2とともに、他の
素子の形成領域との間にエピタキシャル層2と同一導電
型の導電領域としての第2のエピタキシャル層8が形成
されており、エピタキシャル層2、8は、エピタキシャ
ル層2、8とは反対導電型の分離領域4をエピタキシャ
ル層2の周囲に巡らせて分離されている。エピタキシャ
ル層8は、高電位点としてたとえば電源電圧Vccに接続
され、また、分離領域4は接地されて基板6の電位と共
通化されている。
したがって、トランジスタTr1のコレクタを成すエピタ
キシャル層2、他の素子であるトランジスタTr2との絶
縁手段としての分離領域4およびエピタキシャル層8に
よって、エピタキシャル層2をエミッタ、分離領域4を
ベースおよびエピタキシャル層8をコレクタとする寄生
トランジスタTr0が生起され、トランジスタTr1の動作に
応じてエピタキシャル層2が基板6の電位より低い電位
である負電位に移行したとき、寄生トランジスタTr0
強制的に動作させて、他の素子に対する影響を抑制して
いるのである。
そして、エピタキシャル層2が基板6の電位より低い電
位、たとえば、負電位になったことを検出する電位Vnの
検出手段として電位検出部22が設けられ、この電位検出
部22の電位Vnの検出に基づいて、特定の電流を発生する
電流源24が設置され、電流源24が発生した電流を電流源
24から分離領域4に流し込む。
すなわち、電位検出部22は、トランジスタTr1のエピタ
キシャル層2に発生した負電位Vnを検出してその電位Vn
に応じた電流Iを電位検出出力として引き込むのであ
る。電流源24は、たとえば、第1及び第2のトランジス
タ26、28からなる電流ミラー回路で構成し、電位検出部
22に引き込まれた電流Iを、トランジスタ26、28の電流
ミラー効果によってトランジスタ28に流し、トランジス
タ28から分離領域4に供給している。
このようにすると、トランジスタTr1のコレクタを成す
エピタキシャル層2が負電位に移行した際、トランジス
タTr1を取り囲む分離領域4に負電位の発生に応じて電
流Iを流し込むので、電流Iが流し込まれた点Qを頂点
として電圧降下が生じる。
この結果、寄生効果の影響を及ぼす範囲を制限するため
のエピタキシャル層8の必要な設置範囲は、第2図に示
すように、隣接する素子であるトランジスタTr2への影
響を回避するための部分的な範囲に削減でき、その範囲
は電流Iの供給点Qとの関係において明確になり、必要
最小限に止めることができるのである。
なお、この電位検出部22および電流源24は、基板6上に
集積回路の一部として設置してもよく、また、集積回路
に付随する回路として別に設けてもよい。
〔発明の効果〕
この発明によれば、能動素子に基板電位より低い電位が
生じた場合に、能動素子の周囲に形成された分離領域に
電流を流し込むので、寄生効果が局所的に強調されて他
の部分への影響を抑えることができるとともに、寄生効
果の生じる箇所を任意に設定でき、かつ、寄生トランジ
スタにゲイン勾配が生じるため、エピタキシャル層の位
置が特定されて狭い範囲に設定できることから、レイア
ウト設計が容易になり、寄生トランジスタを生起させる
ためのエピタキシャル層の削減での集積度の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の半導体集積回路の寄生効果防止方
法の実施例を示す図、 第2図は、この発明の半導体集積回路の寄生効果防止方
法を実施した場合の半導体集積回路の構成を示す図、 第3図は一般的な半導体集積回路の構成を示す図、 第4図は第3図に示した半導体集積回路の寄生効果防止
方法を示す図である。 Tr1……トランジスタ(能動素子) Tr2……トランジスタ(他の素子) Tr0……寄生トランジスタ 2……第1のエピタキシャル層 4……分離領域 6……基板(半導体基板) 8……第2のエピタキシャル層 22……電位検出部(電位検出手段) 24……電流源 26……第1のトランジスタ(電流ミラー回路) 28……第2のトランジスタ(電流ミラー回路)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に形成されたエピタキシャル層
    を前記半導体基板と同一導電型の分離領域を以て第1及
    び第2のエピタキシャル層に分離し、前記第1及び第2
    のエピタキシャル層に個別に能動素子が形成される半導
    体集積回路の寄生効果防止方法であって、 前記第1のエピタキシャル層が前記半導体基板より低電
    位に移行したことを検出する電位検出手段と、 第1及び第2のトランジスタからなる電流ミラー回路に
    よって、前記第1のエピタキシャル層側に生じた前記低
    電位に応じて前記電位検出手段側に前記第1のトランジ
    スタから電流を引き込むとともに、この電流を第2のト
    ランジスタを通して前記分離領域側に流し込む電流源
    と、 を備え、かつ、前記第2のエピタキシャル層を高電位点
    に接続し、前記分離領域を前記半導体基板と共通の電位
    に設定することにより、前記第2のエピタキシャル層を
    コレクタ、前記分離領域をベース、前記第1のエピタキ
    シャル層をエミッタとする寄生トランジスタを強制的に
    生起させ、前記電流源に発生させた前記電流を前記分離
    領域に流し込むことを特徴とする半導体集積回路の寄生
    効果防止方法。
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JPS6337644A (ja) * 1986-07-31 1988-02-18 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路装置

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