JPH09306999A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH09306999A
JPH09306999A JP8117500A JP11750096A JPH09306999A JP H09306999 A JPH09306999 A JP H09306999A JP 8117500 A JP8117500 A JP 8117500A JP 11750096 A JP11750096 A JP 11750096A JP H09306999 A JPH09306999 A JP H09306999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect transistor
field effect
region
guard band
band region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8117500A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Ota
太田  実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP8117500A priority Critical patent/JPH09306999A/ja
Publication of JPH09306999A publication Critical patent/JPH09306999A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるチャネル極性の電界効果トランジスタ
同士と同一のチャネル極性の電界効果トランジスタ同士
との間でラッチアップが発生する。 【解決手段】 異なるチャネル極性の電界効果トランジ
スタ同士が互いに向かい合う領域と同一のチャネル極性
の電界効果トランジスタ同士が互いに向かい合う領域と
に、電界効果トランジスタのソース領域と接続するガー
ドバンド領域をそれぞれ設ける。これにより、チップサ
イズを増大させることなく充分なラッチアップ防止機能
を発揮することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の構造に
関し、とくにラッチアップを防止する対策を施す相補型
電界効果トランジスタを備える半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NチャネルとPチャネルの電界効果トラ
ンジスタを有する相補型電界効果トランジスタを備える
半導体装置においては、構造上バイポーラトランジスタ
が寄生的に存在する。そして、これらのバイポーラトラ
ンジスタでサイリスタ構造の回路を構成している。
【0003】このため相補型電界効果トランジスタを備
える半導体装置の外部から印加する高い電圧やノイズ、
あるいは相補型電界効果トランジスタ半導体装置の内部
素子の動作で発生するノイズなどの原因でこのサイリス
タ構造の回路がオンすると過大な電源電流が流れる。一
度この過大な電源電流が流れるとサイリスタ構造の回路
をオンさせる原因を取り除いても電流は流れ続ける。
【0004】また多くの寄生的に存在するバイポーラト
ランジスタをオンして流れるため、正常動作時の電源電
流に比らべて、数10倍もの過大な電流値となり、金属
配線の溶断や接合破壊等を引き起こし、最終的には相補
型電界効果トランジスタ半導体装置が破損してしまう。
この現象はラッチアップと呼ばれ、このラッチアップの
防止対策は、相補型電界効果トランジスタを備える半導
体装置にとって必須である。
【0005】一般にラッチアップは相補型電界効果トラ
ンジスタ半導体装置の入出力端子や電源端子に外部から
印加する高い電圧やノイズなどがトリガーとなって発生
する場合と、内部の素子が動作することによって起こる
基板電流などがトリガーとなって発生する場合とがあ
る。
【0006】つぎにラッチアップの発生機構を図面を用
いて説明する。図5はラッチアップを説明するための相
補型電界効果トランジスタ半導体装置を模式的に示す断
面図であり、図6は図5に示す相補型電界効果トランジ
スタ半導体装置に寄生的に存在するバイポーラトランジ
スタによるサイリスタ構造を等価的に示す回路図であ
る。
【0007】図5に示す断面図を用いて相補型電界効果
トランジスタ半導体装置の構成を説明する。図5に示す
ように、N型の半導体基板20にPチャネルの電界効果
トランジスタ13を形成し、N型の半導体基板20に形
成するP型のウェル領域21にNチャネルの電界効果ト
ランジスタ14を形成し、相補型電界効果トランジスタ
回路を構成している。
【0008】これらの相補型電界効果トランジスタ回路
は、同一の半導体基板にP型とN型との不純物拡散領域
を形成するため、寄生的にPNP型バイポーラトランジ
スタQ1とPNP型バイポーラトランジスタQ2とが、
NPN型バイポーラトランジスタQ3とNPN型バイポ
ーラトランジスタQ4とがそれぞれ存在する。さらにN
型の半導体基板20とP型のウェル領域21とにはそれ
ぞれ寄生的に抵抗r1と抵抗r2が存在する。
【0009】またPNP型バイポーラトランジスタQ1
とPNP型バイポーラトランジスタQ2とのコレクタ
と、NPN型バイポーラトランジスタQ3とNPN型バ
イポーラトランジスタQ4とのベースとがP型のウェル
領域12となり、同様にPNP型バイポーラトランジス
タQ1とPNP型バイポーラトランジスタQ2とのベー
スと、NPN型バイポーラトランジスタQ3とNPN型
バイポーラトランジスタQ4とのコレクタとがN型の半
導体基板20となり、サイリスタ構造の回路を構成して
いる。
【0010】図5の断面図と図6のサイリスタ構造の等
価回路図とを用いてサイリスタ構造の回路の動作を以下
に説明する。まずはじめにOUT端子に外部からの高い
電圧やノイズが印加する場合を説明する。
【0011】図6に示すOUT端子に電源VDD以上の
電圧を印加すると、図5に示すPチャネルの電界効果ト
ランジスタ13のドレイン領域が順バイアスとなり、P
NP型バイポーラトランジスタQ2のエミッタとベース
および抵抗r2とを通して電流が流れ、抵抗r2の両端
に電圧が発生する。
【0012】抵抗r2の両端に発生する電圧はNPN型
バイポーラトランジスタQ3のベース電位となり、この
ベース電位が正方向に電圧上昇し、NPN型バイポーラ
トランジスタQ3がオンする。
【0013】NPN型バイポーラトランジスタQ3に電
流が流れると、抵抗r1の両端に電圧が発生し、すなわ
ちPNP型バイポーラトランジスタQ1のベース電位が
下降し、PNP型バイポーラトランジスタQ1がオンす
る。
【0014】このためPNP型バイポーラトランジスタ
Q1のエミッタとベースおよび抵抗r2とを通して電流
が流れ、抵抗r2の両端に再び電圧が発生し、NPN型
バイポーラトランジスタQ3のオン状態を維持し、OU
T端子に印加する電圧を取り除いても電源VDDと電源
VSSとの間で過大な電流は流れ続ける。
【0015】またOUT端子に電源VSS以下の電圧を
印加すると、Nチャネルの電界効果トランジスタ14の
ドレイン領域が順バイアスとなり、抵抗r1と、NPN
型バイポーラトランジスタQ4のベースとエミッタとを
通して電流が流れ、抵抗r1の両端に電圧が発生し、P
NP型バイポーラトランジスタQ1がオンする。
【0016】これによって、抵抗r2の両端に電圧が発
生し、NPN型バイポーラトランジスタQ3がオンす
る。このため抵抗r1の両端に再び電圧が発生し、PN
P型バイポーラトランジスタQ1のオン状態を維持し、
OUT端子に印加する電圧を取り除いても電源VDDと
電源VSSとの間で過大な電流は流れ続ける。
【0017】すなわちこの状態は、OUT端子に電源V
DD以上の電圧を印加する場合と同様に、NPN型バイ
ポーラトランジスタQ3とPNP型バイポーラトランジ
スタQ1のそれぞれのコレクタ電流がベース電流を供給
し合うことになり、電源を切断するまで電流が流れ続け
る。
【0018】相補型電界効果トランジスタ半導体装置に
外部から印加するノイズなどがトリガーとなるラッチア
ップの発生機構は上記に説明した要因だけでなく、多く
の要因が考えられる。いずれの場合においても、相補型
電界効果トランジスタ半導体装置のN型の半導体基板2
0またはP型のウェル領域21内に電流が流れ、内部の
抵抗r1、r2の電圧降下が一定限界値を越えるとラッ
チアップが発生する。
【0019】図6の等価回路図によれば、抵抗r1と抵
抗r2との両端の電圧がPNP型バイポーラトランジス
タQ1とNPN型バイポーラトランジスタQ3とのベー
ス・エミッタ間電圧VBEと等しくなる電圧値が一定限
界値となる。これはラッチアップ発生の条件のひとつで
ある。
【0020】つぎに、相補型電界効果トランジスタを備
える半導体装置内部の素子による動作ノイズがトリガー
となるラッチアップの発生機構を説明する。
【0021】図5の断面図に示すPNP型バイポーラト
ランジスタQ1とPNP型バイポーラトランジスタQ2
と、NPN型バイポーラトランジスタQ3とPNP型バ
イポーラトランジスタQ4との近傍に設置しているこれ
らとは異なる他の電界効果トランジスタがオフ状態から
オン状態に移行した瞬間に、その電界効果トランジスタ
のドレイン領域近傍で発生するホットキャリアが半導体
基板やウェルに注入されラッチアップを引き起こすトリ
ガー電流となる。
【0022】ここでたとえばNチャネルの電界効果トラ
ンジスタ14がオフ状態からオン状態に移行したとき、
Nチャネルの電界効果トランジスタ14のドレイン領域
に発生したホットキャリアはP型のウェル領域21に注
入し、P型のウェル領域21の電位を下げる。
【0023】Nチャネルの電界効果トランジスタ14の
ドレイン領域が順バイアスとなり、抵抗r1およびNP
N型バイポーラトランジスタQ4のベースとエミッタと
を通して電流が流れ、抵抗r1の両端に電圧が発生し、
PNP型バイポーラトランジスタQ1がオンする。以下
前述のOUT端子に電源VSS以下の電圧を印加する場
合の説明と同様な過程を経て、ラッチアップが発生す
る。
【0024】この相補型電界効果トランジスタ半導体装
置内部の素子による動作ノイズがトリガーとなるラッチ
アップの発生は、近年多く報告されている。とくに高い
電源電圧で動作する素子を搭載する相補型電界効果トラ
ンジスタ半導体装置や、異なる2つ以上の電源電圧を必
要とする相補型電界効果トランジスタ半導体装置に多く
発生する問題として知られている。
【0025】このラッチアップを防止するには多くの手
段が提案されている。以下に、ラッチアップを発生させ
るトリガー源が相補型電界効果トランジスタ半導体装置
内部の場合のラッチアップの防止手段を説明する。
【0026】低電位系と高電位系との異なる2つの電位
系で動作するPチャネルの電界効果トランジスタとNチ
ャネルの電界効果トランジスタとからなる相補型電界効
果トランジスタで構成する半導体装置の場合、電源VS
Sと電源VDDとの間の電位で動作する低電位系の相補
型電界効果トランジスタと、電源VSSと電源VPPと
の間の電位で動作する高電位系の相補型電界効果トラン
ジスタとの素子の組み合わせでラッチアップが発生する
場合がある。
【0027】このような異なる2つの電位系を持つ相補
型電界効果トランジスタ半導体装置のラッチアップの防
止手段は、たとえば特開平2−205067号公報に開
示されている。この公報に記載のラッチアップの防止手
段の主旨は、電源VSSと電源VDDとの間の電位で動
作する低電位系の相補型電界効果トランジスタと、電源
VSSと電源VPPとの間の電位で動作する高電位系の
相補型電界効果トランジスタとの境界をはさむ両側の電
界効果トランジスタが、同一チャネル極性となるように
配置するというものである。
【0028】しかしながら、この公報に開示されたラッ
チアップの防止手段は、実際に相補型電界効果トランジ
スタ半導体装置を設計する際、半導体装置の電源に印加
する高い電圧やノイズに対する防止手段にたいする配慮
はされていない。以下に図面を用いて説明する。
【0029】図7は特開平2−205067号公報に開
示されているラッチアップの防止手段を示す図面であ
る。図7の上段に示す図面は平面図を、下段に示す図は
断面図をそれぞれ示している。図7において特開平2−
205067号公報記載の図面と詳細は若干異なるもの
であるが、主旨は同一のものである。
【0030】図7に示すように、相補型電界効果トラン
ジスタを備える半導体装置は、導電型がP型の半導体基
板20にN型の第1のウェル領域21とN型の第2のウ
ェル領域22とを設ける。
【0031】P型の半導体基板20にN型のドレイン領
域23とゲート電極24とN型のソース領域25とP型
のバルク領域26とからなるNチャネルの第1の電界効
果トランジスタ13を設ける。さらに、N型の第1のウ
ェル領域21にN型のバルク領域27とP型のソース領
域28とゲート電極29とP型のドレイン領域30とか
らなるPチャネルの第2の電界効果トランジスタ14を
設ける。
【0032】このNチャネルの第1の電界効果トランジ
スタ13とPチャネルの第2の電界効果トランジスタ1
4とによって、電源VSSと電源VDDとの間の電位で
動作する低電位系の相補型電界効果トランジスタ回路を
構成する。
【0033】N型の第2のウェル領域22にP型のドレ
イン領域31とゲート電極32とP型のソース領域33
とN型のバルク領域34とからなるPチャネルの第4の
電界効果トランジスタ16を設ける。さらに、P型の半
導体基板20にP型のバルク領域35とN型のソース領
域36とゲート電極37とN型のドレイン領域38とか
らなるNチャネルの第3の電界効果トランジスタ15を
設ける。
【0034】このNチャネルの第3の電界効果トランジ
スタ15とPチャネルの第4の電界効果トランジスタ1
6とによって、電源VSSと電源VPPとの間の電位で
動作する高電位系の相補型電界効果トランジスタ回路を
構成する。
【0035】図7に示すように、相補型電界効果トラン
ジスタを備える半導体装置においては、バイポーラトラ
ンジスタと抵抗とが寄生的に存在する。
【0036】低電位系の電界効果トランジスタであるP
チャネルの第2の電界効果トランジスタ14のP型のソ
ース領域28をエミッタとし、N型の第1のウェル領域
21をベースとし、P型の半導体基板20をコレクタと
するPNP型バイポーラトランジスタ42が寄生的に存
在する。
【0037】高電位系の電界効果トランジスタであるP
チャネルの第4の電界効果トランジスタ16のP型のソ
ース領域33をエミッタとし、N型の第2のウェル領域
22をベースとし、P型の半導体基板20をコレクタと
するPNP型バイポーラトランジスタ43が寄生的に存
在する。
【0038】N型の第1のウェル領域21をエミッタと
し、P型の半導体基板20をベースとし、N型の第2の
ウェル領域22をコレクタとするNPN型バイポーラト
ランジスタ41とが寄生的に存在する。
【0039】さらにP型の半導体基板20には抵抗44
が寄生的に存在し、N型の第1のウェル領域21とN型
の第2のウェル領域22とには、それぞれの抵抗45と
抵抗46とが寄生的に存在する。
【0040】図7に示すように、これらのバイポーラト
ランジスタと抵抗とによってサイリスタ構造の回路を構
成する。
【0041】図7に示す相補型電界効果トランジスタ半
導体装置においては、電源VSSと電源VDDとの間の
電位で動作する低電位系の相補型電界効果トランジスタ
と、電源VSSと電源VPPとの間の電位で動作する高
電位系の相補型電界効果トランジスタとの境界をはさむ
両側の電界効果トランジスタが、同一のチャネル極性と
なっている。
【0042】すなわち、低電位系の電界効果トランジス
タであるPチャネルの第2の電界効果トランジスタ14
と、高電位系の電界効果トランジスタであるPチャネル
の第4の電界効果トランジスタ16とは、隣接して設置
している。
【0043】この特開平2−205067号公報に開示
されているラッチアップの防止手段によれば、低電位系
と高電位系との電界効果トランジスタ素子間に寄生的に
存在するバイポーラトランジスタはサイリスタ動作をす
ることはない。したがってラッチアップは発生しない。
【0044】高電位系の電界効果トランジスタがオフ状
態からオン状態に移行し、半導体基板やウェルにホット
キャリアを注入しても、寄生的に存在するバイポーラト
ランジスタによるサイリスタ構造の回路がオンしなけれ
ば、ラッチアップを発生することはない。
【0045】特開平2−205067号公報によれば、
電源VSSと電源VPPとの間の電位で動作する高電位
系の電界効果トランジスタ回路のどこかでホットキャリ
アが発生しても、NPN型バイポーラトランジスタ41
をオンさせるにはP型の半導体基板20の電位が、電源
VSSの電位から電源VDDの電位にP型の半導体基板
20とN型の第1のウェル領域21とのPN接合の順方
向電圧を加えた電圧まで上昇する必要がある。
【0046】しかしながら、特開平2−205067号
公報による電界効果トランジスタ回路の構成によれば、
この電圧までP型の半導体基板20の電位が上昇するこ
とはなく、ラッチアップを引き起こすバイポーラトラン
ジスタと抵抗とによるサイリスタ構造の回路が動作させ
ることはない。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、相補型
電界効果トランジスタ半導体装置にラッチアップを発生
させるトリガー源は、半導体装置内部の素子や回路の動
作によるものだけではなく、半導体装置の電源に外部か
らの高い電圧やノイズが印加する場合であってもラッチ
アップを発生してしまう。
【0048】さきの特開平2−205067号公報に開
示されているラッチアップの防止手段は、半導体装置内
部の素子の動作により発生するホットキャリアがラッチ
アップのトリガー源となる場合を考慮した防止手段であ
って、半導体装置の電源に印加する高い電圧やノイズに
対する防止手段は配慮されていない。
【0049】ここで図7を用いて、低電位系のPチャネ
ルの電界効果トランジスタの電源に負の高い電圧が印加
する場合を例にとって説明する。
【0050】図7に示すように、高電位系のPNP型バ
イポーラトランジスタ43と、低電位系のPNP型バイ
ポーラトランジスタ42と、NPN型バイポーラトラン
ジスタ41とによって、サイリスタ構造の回路を構成し
ている。
【0051】低電位系のPチャネルの電界効果トランジ
スタのソース領域28とバルク領域27とに負の高い電
圧が印加する。低電位系のPチャネルの電界効果トラン
ジスタのN型のウェル領域21とP型の半導体基板20
とがたちどころに順バイアスされ、NPN型バイポーラ
トランジスタ41がオンする。
【0052】高電位系のPチャネルの電界効果トランジ
スタのN型のウェル領域22の抵抗の両端に電位差が発
生するので、PNP型バイポーラトランジスタ43がオ
ンする。
【0053】この状態は、PNP型バイポーラトランジ
スタ43とNPN型バイポーラトランジスタ41との、
それぞれのコレクタ電流がベース電流を供給し合うこと
になり、ラッチアップが発生する。
【0054】以上の説明から明らかなように、特開平2
−205067号公報に開示されているラッチアップの
防止手段では、相補型電界効果トランジスタ回路の電源
に印加する高い電圧やノイズ等に対する防止手段が考慮
されておらず、充分にラッチアップを防止できないとい
う問題がある。
【0055】本発明の目的は、これらの課題を解決し
て、低電位系と高電位系との異なる電源電位で動作する
相補型電界効果トランジスタ半導体装置のチップサイズ
を大きくすることなく、ラッチアップの発生を防止する
ことが可能な半導体装置を提供することである。
【0056】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体装置においては、下記に記載の構造
を採用する。
【0057】本発明の半導体装置は、半導体基板に設け
る第1の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
第1のウェル領域に設ける第2の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第3の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第2のウェル領域に設ける第4
の電界効果トランジスタとからなる電界効果トランジス
タ回路を有する半導体装置であって、半導体基板に第1
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
1のガードバンド領域を設け、第1のウェル領域に第2
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
2のガードバンド領域を設け、半導体基板に第3の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第3のガ
ードバンド領域を設け、第2のウェル領域に第4の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第4のガ
ードバンド領域を設け、第1の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長して第1のガードバンド領域に接続
し、第2の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
てこの第2のガードバンド領域に接続し、第3の電界効
果トランジスタのソース領域を延長してこの第3のガー
ドバンド領域に接続し、第4の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長してこの第4のガードバンド領域に接
続し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果ト
ランジスタとが互いに向かい合う領域に第1のガードバ
ンド領域と第2のガードバンド領域とを平行して、かつ
離間して設置し、第3の電界効果トランジスタと第4の
電界効果トランジスタとが互いに向かい合う領域に第3
のガードバンド領域と第4のガードバンド領域とを平行
して、かつ離間して設置することを特徴とする。
【0058】本発明の半導体装置は、半導体基板に設け
る第1の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
第1のウェル領域に設ける第2の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第3の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第2のウェル領域に設ける第4
の電界効果トランジスタとからなる電界効果トランジス
タ回路を有する半導体装置であって、半導体基板に第1
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
1のガードバンド領域を設け、第1のウェル領域に第2
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
2のガードバンド領域を設け、半導体基板に第3の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第3のガ
ードバンド領域を設け、第2のウェル領域に第4の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第4のガ
ードバンド領域を設け、第1の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長して第1のガードバンド領域に接続
し、第2の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
てこの第2のガードバンド領域に接続し、第3の電界効
果トランジスタのソース領域を延長してこの第3のガー
ドバンド領域に接続し、第4の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長してこの第4のガードバンド領域に接
続し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果ト
ランジスタとが互いに向かい合う領域に第1のガードバ
ンド領域と第2のガードバンド領域とを平行して、かつ
離間して設置し、第3の電界効果トランジスタと第4の
電界効果トランジスタとが互いに向かい合う領域に第3
のガードバンド領域と第4のガードバンド領域とを平行
して、かつ離間して設置し、第2の電界効果トランジス
タと第4の電界効果トランジスタとが互いに向かい合う
領域に第2のガードバンド領域と第4のガードバンド領
域とを平行して、かつ離間して設置することを特徴とす
る。
【0059】本発明の半導体装置は、半導体基板に設け
る第1の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
第1のウェル領域に設ける第2の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第3の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第2のウェル領域に設ける第4
の電界効果トランジスタとからなる電界効果トランジス
タ回路を有する半導体装置であって、半導体基板に第1
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
1のガードバンド領域を設け、第1のウェル領域に第2
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
2のガードバンド領域を設け、半導体基板に第3の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第3のガ
ードバンド領域を設け、第2のウェル領域に第4の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第4のガ
ードバンド領域を設け、第1の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長して第1のガードバンド領域に接続
し、第2の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
てこの第2のガードバンド領域に接続し、第3の電界効
果トランジスタのソース領域を延長してこの第3のガー
ドバンド領域に接続し、第4の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長してこの第4のガードバンド領域に接
続し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果ト
ランジスタとが互いに向かい合う領域に第1のガードバ
ンド領域と第2のガードバンド領域とを平行して、かつ
離間して設置し、第3の電界効果トランジスタと第4の
電界効果トランジスタとが互いに向かい合う領域に第3
のガードバンド領域と第4のガードバンド領域とを平行
して、かつ離間して設置し、第1の電界効果トランジス
タと第2の電界効果トランジスタとが動作する電圧と、
第3の電界効果トランジスタと第4の電界効果トランジ
スタとが動作する電圧とが異なることを特徴とする。
【0060】本発明の半導体装置は、半導体基板に設け
る第1の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
第1のウェル領域に設ける第2の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第3の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第2のウェル領域に設ける第4
の電界効果トランジスタとからなる電界効果トランジス
タ回路を有する半導体装置であって、半導体基板に第1
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
1のガードバンド領域を設け、第1のウェル領域に第2
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
2のガードバンド領域を設け、半導体基板に第3の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第3のガ
ードバンド領域を設け、第2のウェル領域に第4の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第4のガ
ードバンド領域を設け、第1の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長して第1のガードバンド領域に接続
し、第2の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
てこの第2のガードバンド領域に接続し、第3の電界効
果トランジスタのソース領域を延長してこの第3のガー
ドバンド領域に接続し、第4の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長してこの第4のガードバンド領域に接
続し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果ト
ランジスタとが互いに向かい合う領域に第1のガードバ
ンド領域と第2のガードバンド領域とを平行して、かつ
離間して設置し、第3の電界効果トランジスタと第4の
電界効果トランジスタとが互いに向かい合う領域に第3
のガードバンド領域と第4のガードバンド領域とを平行
して、かつ離間して設置し、第2の電界効果トランジス
タと第4の電界効果トランジスタとが互いに向かい合う
領域に第2のガードバンド領域と第4のガードバンド領
域とを平行して、かつ離間して設置し、第1の電界効果
トランジスタと第2の電界効果トランジスタとが動作す
る電圧と、第3の電界効果トランジスタと第4の電界効
果トランジスタとが動作する電圧とが異なることを特徴
とする。
【0061】本発明の半導体装置は、半導体基板に設け
る第1の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
第1のウェル領域に設ける第2の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第3の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第2のウェル領域に設ける第4
の電界効果トランジスタとからなる電界効果トランジス
タ回路を有する半導体装置であって、半導体基板に第1
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
1のガードバンド領域を設け、第1のウェル領域に第2
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
2のガードバンド領域を設け、半導体基板に第3の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第3のガ
ードバンド領域を設け、第2のウェル領域に第4の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第4のガ
ードバンド領域を設け、第1の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長して第1のガードバンド領域に接続
し、第2の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
てこの第2のガードバンド領域に接続し、第3の電界効
果トランジスタのソース領域を延長してこの第3のガー
ドバンド領域に接続し、第4の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長してこの第4のガードバンド領域に接
続し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果ト
ランジスタとが互いに向かい合う領域に第1のガードバ
ンド領域と第2のガードバンド領域とを平行して、かつ
離間して設置し、第3の電界効果トランジスタと第4の
電界効果トランジスタとが互いに向かい合う領域に第3
のガードバンド領域と第4のガードバンド領域とを平行
して、かつ離間して設置し、第1の電界効果トランジス
タと第2の電界効果トランジスタとが動作する電圧と、
第3の電界効果トランジスタと第4の電界効果トランジ
スタとが動作する電圧とが異なり、第2の電界効果トラ
ンジスタと第4の電界効果トランジスタとは同一チャネ
ル極性の電界効果トランジスタであることを特徴とす
る。
【0062】本発明の半導体装置は、半導体基板に設け
る第1の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
第1のウェル領域に設ける第2の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第3の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第2のウェル領域に設ける第4
の電界効果トランジスタとからなる電界効果トランジス
タ回路を有する半導体装置であって、半導体基板に第1
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
1のガードバンド領域を設け、第1のウェル領域に第2
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
2のガードバンド領域を設け、半導体基板に第3の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第3のガ
ードバンド領域を設け、第2のウェル領域に第4の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第4のガ
ードバンド領域を設け、第1の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長して第1のガードバンド領域に接続
し、第2の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
てこの第2のガードバンド領域に接続し、第3の電界効
果トランジスタのソース領域を延長してこの第3のガー
ドバンド領域に接続し、第4の電界効果トランジスタの
ソース領域を延長してこの第4のガードバンド領域に接
続し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果ト
ランジスタとが互いに向かい合う領域に第1のガードバ
ンド領域と第2のガードバンド領域とを平行して、かつ
離間して設置し、第3の電界効果トランジスタと第4の
電界効果トランジスタとが互いに向かい合う領域に第3
のガードバンド領域と第4のガードバンド領域とを平行
して、かつ離間して設置し、第2の電界効果トランジス
タと第4の電界効果トランジスタとが互いに向かい合う
領域に第2のガードバンド領域と第4のガードバンド領
域とを平行して、かつ離間して設置し、第1の電界効果
トランジスタと第2の電界効果トランジスタとが動作す
る電圧と、第3の電界効果トランジスタと第4の電界効
果トランジスタとが動作する電圧とが異なり、第2の電
界効果トランジスタと第4の電界効果トランジスタとは
同一チャネル極性の電界効果トランジスタであることを
特徴とする。
【0063】本発明の半導体装置は、半導体基板に設け
る第1の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
第1のウェル領域に設ける第2の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第3の電界効果トランジスタ
と、半導体基板に設ける第2のウェル領域に設ける第4
の電界効果トランジスタとからなる電界効果トランジス
タ回路を有する半導体装置であって、半導体基板に第1
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
1のガードバンド領域を設け、第1のウェル領域に第2
の電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第
2のガードバンド領域を設け、半導体基板に第3の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第3のガ
ードバンド領域を設け、第2のウェル領域に第4の電界
効果トランジスタのソース領域と反対導電型の第4のガ
ードバンド領域を設け、第1の電界効果トランジスタの
ソース領域に比べ第1のガードバンド領域の深さは深
く、第2の電界効果トランジスタのソース領域に比べ第
2のガードバンド領域の深さは深く、第3の電界効果ト
ランジスタのソース領域に比べ第3のガードバンド領域
の深さは深く、第4の電界効果トランジスタのソース領
域に比べ第4のガードバンド領域の深さは深く、第1の
電界効果トランジスタのソース領域を延長してこの第1
のガードバンド領域に接続し、第2の電界効果トランジ
スタのソース領域を延長してこの第2のガードバンド領
域に接続し、第3の電界効果トランジスタのソース領域
を延長してこの第3のガードバンド領域に接続し、第4
の電界効果トランジスタのソース領域を延長してこの第
4のガードバンド領域に接続し、第1の電界効果トラン
ジスタと第2の電界効果トランジスタとが互いに向かい
合う領域に第1のガードバンド領域と第2のガードバン
ド領域とを平行して、かつ離間して設置し、第3の電界
効果トランジスタと第4の電界効果トランジスタとが互
いに向かい合う領域に第3のガードバンド領域と第4の
ガードバンド領域とを平行して、かつ離間して設置し、
第2の電界効果トランジスタと第4の電界効果トランジ
スタとが互いに向かい合う領域に第2のガードバンド領
域と第4のガードバンド領域とを平行して、かつ離間し
て設置し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効
果トランジスタとが動作する電圧と、第3の電界効果ト
ランジスタと第4の電界効果トランジスタとが動作する
電圧とが異なり、第2の電界効果トランジスタと第4の
電界効果トランジスタとは同一チャネル極性の電界効果
トランジスタであることを特徴とする。
【0064】本発明の半導体装置においては、電界効果
トランジスタのソース領域と反対導電型のガードバンド
領域を設け、電界効果トランジスタのソース領域を延長
しこのガードバンド領域に接続する。
【0065】Pチャネルの電界効果トランジスタとNチ
ャネルの電界効果トランジスタとでそれぞれガードバン
ド領域を設け、Pチャネルの電界効果トランジスタとN
チャネルの電界効果トランジスタとが互いに向かい合う
領域に、これら2つのガードバンド領域を平行して、し
かも離間して設置するように、本発明の半導体装置は構
成する。
【0066】このことによって、Pチャネルの電界効果
トランジスタとNチャネルの電界効果トランジスタと
は、N型のガードバンド領域とP型のガードバンド領域
とを解して離間することができる。
【0067】さらに本発明の半導体装置では、隣接する
他の同一チャネル極性の電界効果トランジスタ同士が互
いに向かい合う領域にも同様に、電界効果トランジスタ
のソース領域と接続する電界効果トランジスタのソース
領域と反対導電型のガードバンド領域を設ける。
【0068】このような構成とすることによって、隣接
する同一チャネル極性の電界効果トランジスタ同士は、
ガードバンド領域によって隔てられる。
【0069】相補型電界効果トランジスタ半導体装置に
外部からの高い電圧やノイズなどが印加する場合でも、
Pチャネルの電界効果トランジスタとNチャネルの電界
効果トランジスタとが互いに向かい合う領域に2つのガ
ードバンド領域を設置することで、半導体基板あるいは
ウェル領域に注入するキャリアをこれら2つのガードバ
ンド領域が吸収するようになっている。このため本発明
の半導体装置では、ラッチアップの発生条件を満たさ
ず、ラッチアップの発生を抑えることができる。
【0070】また、隣接する同一チャネル極性の電界効
果トランジスタ同士が互いに向かい合う領域に互いにガ
ードバンドを設けることにより、半導体基板に寄生する
横型バイポーラトランジスタの動作を制限する。このた
め本発明の半導体装置では、ラッチアップの発生を抑え
ることができる。
【0071】さらに、ガードバンド領域は相補型電界効
果トランジスタ回路の周囲全体を囲うことなく、極性の
異なる電界効果トランジスタとの間の領域にのみに設け
ている。このため、ラッチアップを防止する手段に用い
る面積は極めて小さい。このため本発明の半導体装置で
は、相補型電界効果トランジスタ回路の面積の増加を最
小限にとどめることができる。
【0072】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置を実施
するための最良の実施の形態を、図面を基に説明する。
図1は本発明の実施の形態における相補型電界効果トラ
ンジスタ半導体装置の平面パターン形状を示す平面図で
ある。
【0073】まず、本発明の相補型電界効果トランジス
タ半導体装置の構成を図1を用いて説明する。本発明の
相補型電界効果トランジスタ半導体装置は、低電位系と
高電位系との異なる2つの電源電圧で動作する電界効果
トランジスタとガードバンド領域とからなる。
【0074】図1に示すように、N型の半導体基板20
にPチャネルの第1の電界効果トランジスタ13とPチ
ャネルの第3の電界効果トランジスタ15とを設け、N
型の半導体基板20に設けるP型の第1のウェル領域2
1にNチャネルの第2の電界効果トランジスタ14を設
け、N型の半導体基板20に設けるP型の第2のウェル
領域22にNチャネルの第4の電界効果トランジスタ1
6を設ける。
【0075】N型の半導体基板20にN型の第1のガー
ドバンド領域53とN型の第3のガードバンド領域63
とを設け、P型の第1のウェル領域21にP型の第2の
ガードバンド領域54を設け、P型の第2のウェル領域
22にP型の第4のガードバンド領域64を設ける。
【0076】低電位系の素子はPチャネルの第1の電界
効果トランジスタ13とNチャネルの第2の電界効果ト
ランジスタ14とからなり、これらで相補型電界効果ト
ランジスタ回路を構成する。高電位系の素子はPチャネ
ルの第3の電界効果トランジスタ15とNチャネルの第
4の電界効果トランジスタ16とからなり、これらで相
補型電界効果トランジスタ回路を構成する。
【0077】N型の第1のガードバンド領域53とP型
の第2のガードバンド領域54は、Pチャネルの第1の
電界効果トランジスタ13とNチャネルの第2の電界効
果トランジスタ14とが互いに向い合う領域に互いに平
行して、かつ離間して設け、N型の第3のガードバンド
領域63とP型の第4のガードバンド領域64とは、P
チャネルの第3の電界効果トランジスタ15とNチャネ
ルの第4の電界効果トランジスタ16とが互いに向かい
合う領域に互いに平行して、しかも離間して設ける。
【0078】さらに、P型の第2のガードバンド領域5
4とP型の第4のガードバンド領域64とは、Nチャネ
ルの第2の電界効果トランジスタ14とNチャネルの第
4の電界効果トランジスタ16とが互いに向かい合う領
域に互いに平行して、しかも離間して設ける。
【0079】N型の第1のガードバンド領域53とP型
の第2のガードバンド領域54は、それぞれ金属配線8
と金属配線9とが上部を覆っており、N型の第3のガー
ドバンド領域63とP型の第4のガードバンド領域64
とは、それぞれ金属配線8と金属配線10とが上部を覆
っている。
【0080】P型の第1の電界効果トランジスタ13と
N型の第2の電界効果トランジスタ14とが互いに向か
い合う領域に設けるN型の第1のガードバンド領域53
と、P型の第2のガードバンド領域54との間には、P
型の第1のウェル領域21とN型の半導体基板20との
境界を設けている。すなわちP型の第1のウェル領域2
1とN型の半導体基板20との境界を挟みN型の第1の
ガードバンド領域53とP型の第2のガードバンド領域
54とが対向して設けている。
【0081】P型の第3の電界効果トランジスタ15と
N型の第4の電界効果トランジスタ16とが互いに向か
い合う領域に設けるN型の第3のガードバンド領域63
と、P型の第4のガードバンド領域64との間の領域に
は、P型の第2のウェル領域22とN型の半導体基板2
0との境界を設けている。すなわち、P型の第2のウェ
ル領域22とN型の半導体基板20との境界を挟みN型
の第3のガードバンド領域63とP型の第4のガードバ
ンド領域64とが対向して設けている。
【0082】N型の第1のガードバンド領域53はN型
の第2の電界効果トランジスタ14を構成するN型のソ
ース領域28と同一の不純物濃度で構成し、P型の第2
のガードバンド領域54はP型の第1の電界効果トラン
ジスタ13を構成するP型のソース領域25と同一の不
純物濃度で構成する。
【0083】N型の第3のガードバンド領域63はN型
の第4の電界効果トランジスタ16を構成するN型のソ
ース領域33と同一の不純物濃度で構成し、P型の第4
のガードバンド領域64はP型の第3の電界効果トラン
ジスタ15を構成するP型のソース領域36と同一の不
純物濃度で構成する。
【0084】つぎに各構成要素の接続状態を説明しなが
らさらに本発明の実施の形態における半導体装置の構造
を説明する。Pチャネルの第1の電界効果トランジスタ
13は、P型のドレイン領域23とゲート電極24とP
型のソース領域25とで構成し、P型のソース領域25
はPチャネルの第1の電界効果トランジスタ13から延
長し、N型の第1のガードバンド領域53に接続する。
【0085】電界効果トランジスタは、ソース領域やド
レイン領域やゲート電極のほかにチャネルを形成する半
導体基板やウェルの電位を決定するために半導体基板や
ウェルと同一導電型の領域であるバルク領域を設ける。
たとえばN型の電界効果トランジスタであれば、P型の
バルク領域を設ける。
【0086】N型の第1のガードバンド領域53は電界
効果トランジスタのバルク領域と同一の目的で設けるも
のであり、N型の第1のガードバンド領域53とP型の
ソース領域25とは金属配線8によって接続し、ゼロV
の電位を供給する電源VDD(図示しない)に接続す
る。
【0087】P型のソース領域25はPチャネルの第1
の電界効果トランジスタ13から延長してN型の第1の
ガードバンド領域53と接続するので、これらの接続部
分にはPN接合ができるが、金属配線8によって互いに
接続するためP型のソース領域25とN型の第1のガー
ドバンド領域53とは同電位に保たれる。
【0088】Nチャネルの第2の電界効果トランジスタ
14は、N型のドレイン領域30とゲート電極29とN
型のソース領域28とで構成し、N型のソース領域28
はNチャネルの第2の電界効果トランジスタ14から延
長し、P型の第2のガードバンド領域54に接続する。
【0089】P型の第2のガードバンド領域54は電界
効果トランジスタのバルク領域と同一の目的で設けるも
のであり、P型の第2のガードバンド領域54とN型の
ソース領域28とは金属配線9によって接続し、マイナ
ス3Vの電位を供給する電源VSS(図示しない)に接
続する。
【0090】N型のソース領域28はNチャネルの第2
の電界効果トランジスタ14から延長してP型の第2の
ガードバンド領域54と接続するので、これらの接続部
分にはPN接合ができるが、金属配線9によって互いに
接続するためN型のソース領域28とP型の第2のガー
ドバンド領域54とは同電位に保たれる。
【0091】Pチャネルの第1の電界効果トランジスタ
13のゲート電極24とNチャネルの第2の電界効果ト
ランジスタ14のゲート電極29とは金属配線6で接続
し、Pチャネルの第1の電界効果トランジスタ13のP
型のドレイン領域23とNチャネルの第2の電界効果ト
ランジスタ14のN型のドレイン領域30とは金属配線
11で接続する。
【0092】Pチャネルの第3の電界効果トランジスタ
15は、P型のドレイン領域38とゲート電極37とP
型のソース領域36とで構成し、P型のソース領域36
はPチャネルの第3の電界効果トランジスタ15から延
長し、N型の第3のガードバンド領域63に接続する。
【0093】N型の第3のガードバンド領域63は電界
効果トランジスタのバルク領域と同一の目的で設けるも
のであり、N型の第3のガードバンド領域63とP型の
ソース領域36とは金属配線8によって接続し、ゼロV
の電位を供給する電源VDD(図示しない)に接続す
る。
【0094】P型のソース領域36はPチャネルの第3
の電界効果トランジスタ15から延長してN型の第3の
ガードバンド領域63と接続するので、これらの接続部
分にはPN接合ができるが、金属配線8によって互いに
接続するためP型のソース領域36とN型の第3のガー
ドバンド領域63とは同電位に保たれる。
【0095】Nチャネルの第4の電界効果トランジスタ
16は、N型のドレイン領域31とゲート電極32とN
型のソース領域33とで構成し、N型のソース領域33
はNチャネルの第4の電界効果トランジスタ16から延
長し、P型の第4のガードバンド領域64に接続する。
【0096】P型の第4のガードバンド領域64は電界
効果トランジスタのバルク領域と同一の目的で設けるも
のであり、P型の第4のガードバンド領域64とN型の
ソース領域33とは金属配線10によって接続し、マイ
ナス9Vの電位を供給する電源VPP(図示しない)に
接続する。
【0097】N型のソース領域33はNチャネルの第4
の電界効果トランジスタ16から延長してP型の第4の
ガードバンド領域63と接続するので、これらの接続部
分にはPN接合ができるが、金属配線10によって互い
に接続するためN型のソース領域33とP型の第4のガ
ードバンド領域63とは同電位に保たれる。
【0098】Pチャネルの第3の電界効果トランジスタ
15のゲート電極37とNチャネルの第4の電界効果ト
ランジスタ16のゲート電極32とは金属配線7で接続
し、Pチャネルの第3の電界効果トランジスタ15のP
型のドレイン領域38とNチャネルの第4の電界効果ト
ランジスタ16のN型のドレイン領域31とは金属配線
12で接続する。
【0099】この構造により、電源VDDと電源VSS
との間の3Vの電位差で動作するPチャネルの第1の電
界効果トランジスタ13とNチャネルの第2の電界効果
トランジスタ14との低電位系の相補型電界効果トラン
ジスタ回路と、電源VDDと電源VPPとの間の9Vの
電位差で動作するPチャネルの第3の電界効果トランジ
スタ15とNチャネルの第4の電界効果トランジスタ1
6との高電位系の相補型電界効果トランジスタ回路とが
構成する。
【0100】また電源VDDと電源VSSとの間の電位
で動作する低電位系の相補型電界効果トランジスタのう
ちNチャネルの第2の電界効果トランジスタ14と、電
源VDDと電源VPPとの間の電位で動作する高電位系
の相補型電界効果トランジスタのうちNチャネルの第4
の電界効果トランジスタ16とが互いに向かい合う領域
にはP型の第2のガードバンド領域54とP型の第4の
ガードバンド領域64とが互いに平行して、かつ離間し
て設ける。
【0101】すなわち、P型の第1のウェル領域21と
P型の第2のウェル領域22とが向かい合う領域にP型
の第2のガードバンド領域54とP型の第4のガードバ
ンド領域64とが対向して、かつ離間して設ける。
【0102】つぎに本発明の相補型電界効果トランジス
タ半導体装置の動作を説明する。本発明の相補型電界効
果トランジスタ半導体装置にも構造上バイポーラトラン
ジスタと抵抗とが寄生的に存在しサイリスタ構造の回路
を構成する。図2はこのバイポーラトランジスタと抵抗
との接続を説明するための平面図である。
【0103】図2に示す平面図は図1に示す平面図の細
部を省略してある。すなわち、金属配線6と金属配線8
と金属配線9と金属配線11と金属配線7と金属配線1
0と金属配線12とを省略してある。なお、図1と同一
の構成要素については同一の符号をつけ、詳細な説明は
省略する。
【0104】図1と図2とを用いて異なるチャネル極性
の電界効果トランジスタ間で発生するラッチアップの防
止動作について、電源VDDと電源VSSとの間の電位
で動作する低電位系の相補型電界効果トランジスタを例
に説明する。
【0105】図2に示すようにPチャネルの第1の電界
効果トランジスタ13のP型のソース領域25をエミッ
タとし、N型の半導体基板20をベースとし、P型の第
1のウェル領域21をコレクタとするPNP型バイポー
ラトランジスタQ1と、Nチャネルの第2の電界効果ト
ランジスタ14のN型のソース領域28をエミッタと
し、P型の第1のウェル領域21をベースとし、N型の
半導体基板20をコレクタとするNPN型バイポーラト
ランジスタQ3とが存在する。
【0106】さらに、Pチャネルの第1の電界効果トラ
ンジスタ13のP型のドレイン領域23をエミッタと
し、N型の半導体基板20をベースとし、P型の第1の
ウェル領域21をコレクタとするPNP型バイポーラト
ランジスタQ2と、Nチャネルの第2の電界効果トラン
ジスタ14のN型のドレイン領域30をエミッタとし、
P型の第1のウェル領域21をベースとし、N型の半導
体基板20をコレクタとするNPN型バイポーラトラン
ジスタQ4とが存在する。
【0107】さらにN型の半導体基板20に抵抗r1、
P型の第1のウェル領域21に抵抗r2、N型の第1の
ガードバンド領域53とN型の半導体基板20との間に
抵抗r11、P型の第2のガードバンド領域54とP型
第1のウェル領域21との間に抵抗r22が、それぞれ
存在する。
【0108】図1に示す金属配線11に外部からの高い
電圧やノイズ等が印加する場合、印加する高い電圧やノ
イズ等の極性によって、Pチャネルの第1の電界効果ト
ランジスタ13のP型のドレイン領域23あるいはNチ
ャネルの第2の電界効果トランジスタ14のN型のドレ
イン領域30のどちらかが順バイアスとなる。
【0109】すなわちPNP型バイポーラトランジスタ
Q2か、NPN型バイポーラトランジスタQ4のどちら
かがオンして、N型の半導体基板20あるいはP型の第
1のウェル領域21に電流を流す。
【0110】しかしながら、図1に示すPチャネルの第
1の電界効果トランジスタ13とNチャネルの第2の電
界効果トランジスタ14とが互いに向かい合う領域には
それぞれN型の第1のガードバンド領域53とP型の第
2のガードバンド領域54とが平行して設置してある。
このため図2に示すように、抵抗r1と抵抗r11とは
並列抵抗となり、また抵抗r2と抵抗r22とも並列抵
抗となる。
【0111】したがって、N型の半導体基板20あるい
はP型の第1のウェル領域21に流れる電流によって抵
抗r1あるいは抵抗r2との両端に発生する電圧はPN
P型バイポーラトランジスタQ1またはNPN型バイポ
ーラトランジスタQ3のベース・エミッタ間電圧VBE
を超えることなくラッチアップを起こすことはない。
【0112】すなわち注入するキャリアは、N型の半導
体基板20あるいはP型の第1のウェル領域21に到達
する前に、電源VDDに接続するN型の第1のガードバ
ンド領域53と電源VSSに接続するP型の第2のガー
ドバンド領域54とに吸収される。
【0113】さらにまた、Pチャネルの第1の電界効果
トランジスタ13のP型のソース領域25かNチャネル
の第2の電界効果トランジスタ14のN型のソース領域
28のどちらかに外部からの高い電圧やノイズが印加す
る場合も同様に、ラッチアップを発生することはない。
【0114】以上説明した動作は、電源VDDと電源V
PPとの間の電位で動作する高電位系の相補型電界効果
トランジスタにおいても同様に考えることができる。
【0115】本発明の相補型電界効果トランジスタ半導
体装置を構成する相補型電界効果トランジスタ回路は、
Pチャネルの電界効果トランジスタとNチャネルの電界
効果トランジスタとが互いに向かい合う領域に、それぞ
れのチャネル極性の電界効果トランジスタのソース領域
から延長して接続するP型のガードバンド領域とN型の
ガードバンド領域とを設ける構成である。
【0116】さらに、このガードバンド領域は図1に示
すように電源用の金属配線の下部に設けるので、電界効
果トランジスタの周囲全体に設ける必要がなく、ラッチ
アップの防止対策を施しても電界効果トランジスタのチ
ップサイズ増加を最小限にとどめることができる。
【0117】つぎに同一のチャネル極性の電界効果トラ
ンジスタ間で発生するラッチアップの防止動作について
説明する。
【0118】図3は、電源VDDと電源VSSとの間の
電位で動作する低電位系の相補型電界効果トランジスタ
と、電源VDDと電源VPPとの間の電位で動作する高
電位系の相補型電界効果トランジスタとに寄生的に存在
するバイポーラトランジスタや抵抗で構成するサイリス
タ構造の回路による、同一のチャネル極性の電界効果ト
ランジスタ間で発生するラッチアップの発生およびその
防止についての動作を説明するための平面図である。
【0119】図3に示す平面図は図1に示す平面図の細
部を省略してある。すなわち、金属配線6と金属配線8
と金属配線9と金属配線11と金属配線7と金属配線1
0と金属配線12とを省略してある。なお、図1と同一
の構成要素については同一符号をつけ、詳細な説明は省
略する。
【0120】電源VDDと電源VSSとの間の電位で動
作する低電位系の電界効果トランジスタであるNチャネ
ルの第2の電界効果トランジスタ14と、電源VDDと
電源VPPとの間の電位で動作する高電位系の電界効果
トランジスタであるNチャネルの第4の電界効果トラン
ジスタ16とが互いに向かい合う領域には、P型の第2
のガードバンド領域54とP型の第4のガードバンド領
域64とを設ける。
【0121】図3に示すように、PNP型バイポーラト
ランジスタ41とNPN型バイポーラトランジスタ42
とNPN型バイポーラトランジスタ43、および抵抗4
4aと抵抗44bと抵抗45aと抵抗45bと抵抗46
と抵抗47とが寄生的に存在する。
【0122】PNP型バイポーラトランジスタ41は、
Nチャネルの第2の電界効果トランジスタ14のP型の
第1のウェル領域21をコレクタとし、Nチャネルの第
4の電界効果トランジスタ16のP型の第2のウェル領
域22をエミッタとし、N型の半導体基板20をベース
とする。
【0123】ここでNPN型バイポーラトランジスタ4
2は、Nチャネルの第2の電界効果トランジスタ14の
N型のソース領域28をエミッタとし、P型の第1のウ
ェル領域21をベースとし、N型の半導体基板20をコ
レクタとする。
【0124】さらにNPN型バイポーラトランジスタ4
3は、Nチャネルの第4の電界効果トランジスタ16の
N型のソース領域33をエミッタとし、P型の第2のウ
ェル領域22をベースとし、N型の半導体基板20をコ
レクタとする。
【0125】抵抗44aと抵抗44bとはNチャネルの
第2の電界効果トランジスタ14のP型の第1のウェル
領域21とP型の第2のガードバンド領域54との間の
抵抗である。
【0126】抵抗44aはP型の第2のガードバンド領
域54とNチャネルの第2の電界効果トランジスタ14
のN型のソース領域28とを直接接続するP型の第2の
ガードバンド領域54とP型の第1のウェル領域21と
のあいだの抵抗であり、抵抗44bはNチャネルの第2
の電界効果トランジスタ14のN型のソース領域28と
金属配線9(図3には図示しない)を介して接続するP
型の第2のガードバンド領域54とP型の第1のウェル
領域21との間の抵抗である。
【0127】抵抗45aと抵抗45bとは、Nチャネル
の第4の電界効果トランジスタ16のP型の第2のウェ
ル領域22とP型の第4のガードバンド領域64との間
の抵抗である。
【0128】抵抗45aは、P型の第4のガードバンド
領域64とNチャネルの第4の電界効果トランジスタ1
6のN型のソース領域33とを直接接続するP型の第4
のガードバンド領域64とP型の第2のウェル領域22
との間の抵抗である。さらに抵抗45bは、Nチャネル
の第4の電界効果トランジスタ16のN型のソース領域
33と金属配線10(図3には図示しない)を介して接
続するP型の第4のガードバンド領域64とP型の第2
のウェル領域22との間の抵抗である。
【0129】抵抗46はN型の半導体基板20と、Pチ
ャネルの第1の電界効果トランジスタ13のP型のソー
ス領域25と接続するN型の第1のガードバンド領域5
3との間の抵抗である。
【0130】抵抗47はN型の半導体基板20と、Pチ
ャネルの第3の電界効果トランジスタ15のP型のソー
ス領域36と接続するN型の第3のガードバンド領域6
3との間の抵抗である。
【0131】これら寄生的に存在するPNP型バイポー
ラトランジスタ41とNPN型バイポーラトランジスタ
42とNPN型バイポーラトランジスタ43と、抵抗4
4aと抵抗44bと抵抗45aと抵抗45bと抵抗46
と抵抗47とでサイリスタ構造の回路を構成する。
【0132】外部から印加する高い電圧やノイズが電源
VSSや電源VPPに重畳し、キャリアがNチャネルの
第2の電界効果トランジスタ14のP型の第1のウェル
領域21やNチャネルの第4の電界効果トランジスタ1
6のP型の第2のウェル領域22に注入する場合を例に
あげて説明する。
【0133】このような電源にラッチアップのトリガー
となる高い電圧やノイズが印加する場合であっても、N
チャネルの第2の電界効果トランジスタ14とNチャネ
ルの第4の電界効果トランジスタ16とが互いに向かい
合う領域には、P型の第2のガードバンド領域54とP
型の第4のガードバンド領域64とを設けている。この
ためこれらウェルに存在する抵抗である抵抗44aと抵
抗44bと抵抗45aと抵抗45bとは低く、NPN型
バイポーラトランジスタ42とNPN型バイポーラトラ
ンジスタ43とをオンしにくくする。
【0134】ここでたとえば電源VPPに外部から印加
する高い電圧やノイズが印加し、P型の第2のウェル領
域22にキャリアが注入すると、PNP型バイポーラト
ランジスタ41のエミッタからベースに電流が流れこの
PNP型バイポーラトランジスタ41のエミッタ−コレ
クタ間が導通しそうになる。
【0135】ところがP型の第1のウェル領域21のP
型の第2のガードバンド領域54があるため、たちまち
このP型の第2のガードバンド領域54に電流が流れ
る。これによりP型の第1のウェル領域21の電位が上
昇することはなく、すなわち抵抗44の両端に発生する
電圧が低いためNPN型バイポーラトランジスタ42が
オンすることはない。
【0136】PNP型バイポーラトランジスタ41やN
PN型バイポーラトランジスタ42の動作を制限し、こ
れらで構成するサイリスタ構造の回路を動作させず、ラ
ッチアップの発生を防止する。
【0137】外部から印加する高い電圧やノイズが電界
効果トランジスタのドレイン領域に印加する場合であっ
ても、以上の説明と同じようにラッチアップが発生する
ことはない。
【0138】つぎに以上図1から図3を使用して説明し
た本発明の半導体装置における実施の形態の構成と異な
る実施形態について、図4を用いて説明する。
【0139】図4は図1に示す切断線A−Aで切断した
様子を示す断面図である。なおこの図4の断面図では、
金属配線6と金属配線8と金属配線9と金属配線11と
の図示は省略している。
【0140】図4に示すように、この実施の形態におい
ては、N型の第1のガードバンド領域53と、Pチャネ
ルの第1の電界効果トランジスタ13を構成するP型の
ソース領域25とは、その深さを異なるように構成す
る。
【0141】図4に示す実施の形態では、P型のソース
領域25の深さL1に比らべて、N型の第1のガードバ
ンド領域53の深さL2を深くする構造とする。
【0142】同様にP型の第2のガードバンド領域54
とNチャネルの第2の電界効果トランジスタ14を構成
するN型のソース領域28とは深さが異なり、N型のソ
ース領域28の深さL3に比らべて、P型の第2のガー
ドバンド領域54の深さL4を深くする構造にしてもよ
い。
【0143】すなわち、ガードバンド領域の深さ寸法
と、電界効果トランジスタを構成するソース領域の深さ
寸法とは、同一寸法である必要はない。
【0144】注入するキャリアを効率よく吸収するため
には、N型の第1のガードバンド領域53とP型の第2
のガードバンド領域54とを構成する領域の深さL2と
深さL4とは大きいほうが望ましい。すなわち半導体基
板表面より裏面方向に深く構成するほうがよく、この構
成により半導体基板やウェル注入したキャリアをよく吸
収することができる。
【0145】また、ガードバンド領域の幅寸法は、電界
効果トランジスタ回路をレイアウトする場合の回路の設
置状態によって自由に変更することが可能である。
【0146】すなわち、電界効果トランジスタ回路を設
ける領域に余裕があれば、ガードバンド領域の幅寸法を
大きくする。注入するキャリアを効率よく吸収するため
にはガードバンド領域の幅寸法は平面から見て大きいほ
うが望ましい。
【0147】さらにまた本発明の実施の形態では、半導
体基板はN型を用いて説明したが、P型の半導体基板を
使用しても本発明の特徴を具備する相補型電界効果トラ
ンジスタ半導体装置を構成できる。 いずれの場合にお
いても、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が
可能である。
【0148】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態に基づいて説明
したように、本発明の半導体装置は、低電位系と高電位
系との異なる電位系が混在する相補型電界効果トランジ
スタ半導体装置において、相補型電界効果トランジスタ
半導体装置の外部から印加する高い電圧やノイズ等およ
び相補型電界効果トランジスタ半導体装置の内部の素子
の動作等によるノイズの発生を考慮し、異なるチャネル
極性の電界効果トランジスタとの間と、同一のチャネル
極性の電界効果トランジスタとの間にガードバンド領域
を設け、ラッチアップの発生を防止するものである。
【0149】電界効果トランジスタのソース領域と反対
導電型のガードバンド領域を設け、電界効果トランジス
タのソース領域を延長しこのガードバンド領域に接続す
る。Pチャネルの電界効果トランジスタとNチャネルの
電界効果トランジスタとでそれぞれこのガードバンド領
域を設け、異なるチャネル極性の電界効果トランジスタ
が互いに向かい合う領域にこの2つのガードバンド領域
を平行して、かつ離間して設置する。
【0150】このことによって、Pチャネルの電界効果
トランジスタとNチャネルの電界効果トランジスタとが
N型のガードバンド領域とP型のガードバンド領域とで
隔てられる。
【0151】さらに、低電位系の電界効果トランジスタ
と高電位系の電界効果トランジスタとが隣接する領域に
も同様に、電界効果トランジスタのソース領域と接続す
る電界効果トランジスタのソース領域と反対導電型のガ
ードバンド領域を設け、この2つのガードバンド領域を
平行して、かつ離間して設置する。
【0152】このことによって、低電位系の電界効果ト
ランジスタと高電位系の電界効果トランジスタとが隣接
する領域において、同一チャネル極性の電界効果トラン
ジスタ同士が2つのガードバンド領域によって隔てられ
る。
【0153】相補型電界効果トランジスタ半導体装置に
外部からの高い電圧やノイズ等が印加する場合でも、異
なるチャネル極性の電界効果トランジスタが互いに向か
い合う領域に2つのガードバンド領域を設置すること
で、半導体基板あるいはウェル領域に注入するキャリア
をこれら2つのガードバンド領域が吸収するようになっ
ており、ラッチアップの発生を抑えることができる。
【0154】また、低電位系の電界効果トランジスタと
高電位系の電界効果トランジスタとが隣接する領域にも
互いにガードバンド領域を設けることにより、半導体基
板に寄生する横型バイポーラトランジスタの動作を制限
し、ラッチアップの発生を抑えることができる。
【0155】ガードバンド領域は相補型電界効果トラン
ジスタ回路の周囲全体を囲うことなく、異なるチャネル
極性の電界効果トランジスタとの間や同一のチャネル極
性の電界効果トランジスタとの間に設ける。
【0156】さらに電界効果トランジスタのソース領域
を延長してガードバンド領域と接続するため、ラッチア
ップを防止する手段に用いる面積は極めて小さく、相補
型電界効果トランジスタ回路にラッチアップの防止対策
を施すにも関わらず電界効果トランジスタの面積増加を
最小限にとどめることができる。
【0157】すなわち、ラッチアップを防止する方法と
して、チップサイズを増大させることなく充分な機能を
発揮することが可能で、高い信頼性、高いラッチアップ
耐量を提供するものであり、その効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における相補型電界効果ト
ランジスタを備える半導体装置の平面パターン形状を示
す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態における相補型電界効果ト
ランジスタを備える半導体装置の一部領域を示す平面図
である。
【図3】本発明の実施の形態における相補型電界効果ト
ランジスタを備える半導体装置の一部領域を示す平面図
である。
【図4】本発明の実施の形態における相補型電界効果ト
ランジスタを備える半導体装置の一部領域を示す断面図
である。
【図5】従来技術における相補型電界効果トランジスタ
を備える半導体装置を示す断面図である。
【図6】従来技術における相補型電界効果トランジスタ
を備える半導体装置に寄生的に存在するバイポーラトラ
ンジスタによるサイリスタ構造の等価回路を示す回路図
である。
【図7】従来技術における相補型電界効果トランジスタ
を備える半導体装置を示す平面図である。
【符号の説明】
13 第1の電界効果トランジスタ 14 第2の電界効果トランジスタ 15 第3の電界効果トランジスタ 16 第4の電界効果トランジスタ 20 半導体基板 53 第1のガードバンド領域 54 第2のガードバンド領域 63 第3のガードバンド領域 64 第4のガードバンド領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に設ける第1の電界効果トラ
    ンジスタと、半導体基板に設ける第1のウェル領域に設
    ける第2の電界効果トランジスタと、半導体基板に設け
    る第3の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
    第2のウェル領域に設ける第4の電界効果トランジスタ
    とからなる電界効果トランジスタ回路を有する半導体装
    置であって、半導体基板に第1の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第1のガードバンド領域を
    設け、第1のウェル領域に第2の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第2のガードバンド領域を
    設け、半導体基板に第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第3のガードバンド領域を設け、
    第2のウェル領域に第4の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第4のガードバンド領域を設け、
    第1の電界効果トランジスタのソース領域を延長してこ
    の第1のガードバンド領域に接続し、第2の電界効果ト
    ランジスタのソース領域を延長してこの第2のガードバ
    ンド領域に接続し、第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域を延長してこの第3のガードバンド領域に接続
    し、第4の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
    てこの第4のガードバンド領域に接続し、第1の電界効
    果トランジスタと第2の電界効果トランジスタとが互い
    に向かい合う領域に第1のガードバンド領域と第2のガ
    ードバンド領域とを平行して、かつ離間して設置し、第
    3の電界効果トランジスタと第4の電界効果トランジス
    タとが互いに向かい合う領域に第3のガードバンド領域
    と第4のガードバンド領域とを平行して、かつ離間して
    設置することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板に設ける第1の電界効果トラ
    ンジスタと、半導体基板に設ける第1のウェル領域に設
    ける第2の電界効果トランジスタと、半導体基板に設け
    る第3の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
    第2のウェル領域に設ける第4の電界効果トランジスタ
    とからなる電界効果トランジスタ回路を有する半導体装
    置であって、半導体基板に第1の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第1のガードバンド領域を
    設け、第1のウェル領域に第2の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第2のガードバンド領域を
    設け、半導体基板に第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第3のガードバンド領域を設け、
    第2のウェル領域に第4の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第4のガードバンド領域を設け、
    第1の電界効果トランジスタのソース領域を延長してこ
    の第1のガードバンド領域に接続し、第2の電界効果ト
    ランジスタのソース領域を延長してこの第2のガードバ
    ンド領域に接続し、第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域を延長してこの第3のガードバンド領域に接続
    し、第4の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
    てこの第4のガードバンド領域に接続し、第1の電界効
    果トランジスタと第2の電界効果トランジスタとが互い
    に向かい合う領域に第1のガードバンド領域と第2のガ
    ードバンド領域とを平行して、かつ離間して設置し、第
    3の電界効果トランジスタと第4の電界効果トランジス
    タとが互いに向かい合う領域に第3のガードバンド領域
    と第4のガードバンド領域とを平行して、かつ離間して
    設置し、第2の電界効果トランジスタと第4の電界効果
    トランジスタとが互いに向かい合う領域に第2のガード
    バンド領域と第4のガードバンド領域とを平行して、か
    つ離間して設置することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板に設ける第1の電界効果トラ
    ンジスタと、半導体基板に設ける第1のウェル領域に設
    ける第2の電界効果トランジスタと、半導体基板に設け
    る第3の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
    第2のウェル領域に設ける第4の電界効果トランジスタ
    とからなる電界効果トランジスタ回路を有する半導体装
    置であって、半導体基板に第1の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第1のガードバンド領域を
    設け、第1のウェル領域に第2の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第2のガードバンド領域を
    設け、半導体基板に第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第3のガードバンド領域を設け、
    第2のウェル領域に第4の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第4のガードバンド領域を設け、
    第1の電界効果トランジスタのソース領域を延長してこ
    の第1のガードバンド領域に接続し、第2の電界効果ト
    ランジスタのソース領域を延長してこの第2のガードバ
    ンド領域に接続し、第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域を延長してこの第3のガードバンド領域に接続
    し、第4の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
    てこの第4のガードバンド領域に接続し、第1の電界効
    果トランジスタと第2の電界効果トランジスタとが互い
    に向かい合う領域に第1のガードバンド領域と第2のガ
    ードバンド領域とを平行して、かつ離間して設置し、第
    3の電界効果トランジスタと第4の電界効果トランジス
    タとが互いに向かい合う領域に第3のガードバンド領域
    と第4のガードバンド領域とを平行して、かつ離間して
    設置し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果
    トランジスタとが動作する電圧と、第3の電界効果トラ
    ンジスタと第4の電界効果トランジスタとが動作する電
    圧とが異なることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板に設ける第1の電界効果トラ
    ンジスタと、半導体基板に設ける第1のウェル領域に設
    ける第2の電界効果トランジスタと、半導体基板に設け
    る第3の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
    第2のウェル領域に設ける第4の電界効果トランジスタ
    とからなる電界効果トランジスタ回路を有する半導体装
    置であって、半導体基板に第1の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第1のガードバンド領域を
    設け、第1のウェル領域に第2の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第2のガードバンド領域を
    設け、半導体基板に第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第3のガードバンド領域を設け、
    第2のウェル領域に第4の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第4のガードバンド領域を設け、
    第1の電界効果トランジスタのソース領域を延長してこ
    の第1のガードバンド領域に接続し、第2の電界効果ト
    ランジスタのソース領域を延長してこの第2のガードバ
    ンド領域に接続し、第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域を延長してこの第3のガードバンド領域に接続
    し、第4の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
    てこの第4のガードバンド領域に接続し、第1の電界効
    果トランジスタと第2の電界効果トランジスタとが互い
    に向かい合う領域に第1のガードバンド領域と第2のガ
    ードバンド領域とを平行して、かつ離間して設置し、第
    3の電界効果トランジスタと第4の電界効果トランジス
    タとが互いに向かい合う領域に第3のガードバンド領域
    と第4のガードバンド領域とを平行して、かつ離間して
    設置し、第2の電界効果トランジスタと第4の電界効果
    トランジスタとが互いに向かい合う領域に第2のガード
    バンド領域と第4のガードバンド領域とを平行して、か
    つ離間して設置し、第1の電界効果トランジスタと第2
    の電界効果トランジスタとが動作する電圧と、第3の電
    界効果トランジスタと第4の電界効果トランジスタとが
    動作する電圧とが異なることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板に設ける第1の電界効果トラ
    ンジスタと、半導体基板に設ける第1のウェル領域に設
    ける第2の電界効果トランジスタと、半導体基板に設け
    る第3の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
    第2のウェル領域に設ける第4の電界効果トランジスタ
    とからなる電界効果トランジスタ回路を有する半導体装
    置であって、半導体基板に第1の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第1のガードバンド領域を
    設け、第1のウェル領域に第2の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第2のガードバンド領域を
    設け、半導体基板に第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第3のガードバンド領域を設け、
    第2のウェル領域に第4の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第4のガードバンド領域を設け、
    第1の電界効果トランジスタのソース領域を延長してこ
    の第1のガードバンド領域に接続し、第2の電界効果ト
    ランジスタのソース領域を延長してこの第2のガードバ
    ンド領域に接続し、第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域を延長してこの第3のガードバンド領域に接続
    し、第4の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
    てこの第4のガードバンド領域に接続し、第1の電界効
    果トランジスタと第2の電界効果トランジスタとが互い
    に向かい合う領域に第1のガードバンド領域と第2のガ
    ードバンド領域とを平行して、かつ離間して設置し、第
    3の電界効果トランジスタと第4の電界効果トランジス
    タとが互いに向かい合う領域に第3のガードバンド領域
    と第4のガードバンド領域とを平行して、かつ離間して
    設置し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果
    トランジスタとが動作する電圧と、第3の電界効果トラ
    ンジスタと第4の電界効果トランジスタとが動作する電
    圧とが異なり、第2の電界効果トランジスタと第4の電
    界効果トランジスタとは同一チャネル極性の電界効果ト
    ランジスタであることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板に設ける第1の電界効果トラ
    ンジスタと、半導体基板に設ける第1のウェル領域に設
    ける第2の電界効果トランジスタと、半導体基板に設け
    る第3の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
    第2のウェル領域に設ける第4の電界効果トランジスタ
    とからなる電界効果トランジスタ回路を有する半導体装
    置であって、半導体基板に第1の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第1のガードバンド領域を
    設け、第1のウェル領域に第2の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第2のガードバンド領域を
    設け、半導体基板に第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第3のガードバンド領域を設け、
    第2のウェル領域に第4の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第4のガードバンド領域を設け、
    第1の電界効果トランジスタのソース領域を延長してこ
    の第1のガードバンド領域に接続し、第2の電界効果ト
    ランジスタのソース領域を延長してこの第2のガードバ
    ンド領域に接続し、第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域を延長してこの第3のガードバンド領域に接続
    し、第4の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
    てこの第4のガードバンド領域に接続し、第1の電界効
    果トランジスタと第2の電界効果トランジスタとが互い
    に向かい合う領域に第1のガードバンド領域と第2のガ
    ードバンド領域とを平行して、かつ離間して設置し、第
    3の電界効果トランジスタと第4の電界効果トランジス
    タとが互いに向かい合う領域に第3のガードバンド領域
    と第4のガードバンド領域とを平行して、かつ離間して
    設置し、第2の電界効果トランジスタと第4の電界効果
    トランジスタとが互いに向かい合う領域に第2のガード
    バンド領域と第4のガードバンド領域とを平行して、か
    つ離間して設置し、第1の電界効果トランジスタと第2
    の電界効果トランジスタとが動作する電圧と、第3の電
    界効果トランジスタと第4の電界効果トランジスタとが
    動作する電圧とが異なり、第2の電界効果トランジスタ
    と第4の電界効果トランジスタとは同一チャネル極性の
    電界効果トランジスタであることを特徴とする半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 半導体基板に設ける第1の電界効果トラ
    ンジスタと、半導体基板に設ける第1のウェル領域に設
    ける第2の電界効果トランジスタと、半導体基板に設け
    る第3の電界効果トランジスタと、半導体基板に設ける
    第2のウェル領域に設ける第4の電界効果トランジスタ
    とからなる電界効果トランジスタ回路を有する半導体装
    置であって、半導体基板に第1の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第1のガードバンド領域を
    設け、第1のウェル領域に第2の電界効果トランジスタ
    のソース領域と反対導電型の第2のガードバンド領域を
    設け、半導体基板に第3の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第3のガードバンド領域を設け、
    第2のウェル領域に第4の電界効果トランジスタのソー
    ス領域と反対導電型の第4のガードバンド領域を設け、
    第1の電界効果トランジスタのソース領域に比べ第1の
    ガードバンド領域の深さは深く、第2の電界効果トラン
    ジスタのソース領域に比べ第2のガードバンド領域の深
    さは深く、第3の電界効果トランジスタのソース領域に
    比べ第3のガードバンド領域の深さは深く、第4の電界
    効果トランジスタのソース領域に比べ第4のガードバン
    ド領域の深さは深く、第1の電界効果トランジスタのソ
    ース領域を延長してこの第1のガードバンド領域に接続
    し、第2の電界効果トランジスタのソース領域を延長し
    てこの第2のガードバンド領域に接続し、第3の電界効
    果トランジスタのソース領域を延長してこの第3のガー
    ドバンド領域に接続し、第4の電界効果トランジスタの
    ソース領域を延長してこの第4のガードバンド領域に接
    続し、第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果ト
    ランジスタとが互いに向かい合う領域に第1のガードバ
    ンド領域と第2のガードバンド領域とを平行して、かつ
    離間して設置し、第3の電界効果トランジスタと第4の
    電界効果トランジスタとが互いに向かい合う領域に第3
    のガードバンド領域と第4のガードバンド領域とを平行
    して、かつ離間して設置し、第2の電界効果トランジス
    タと第4の電界効果トランジスタとが互いに向かい合う
    領域に第2のガードバンド領域と第4のガードバンド領
    域とを平行して、かつ離間して設置し、第1の電界効果
    トランジスタと第2の電界効果トランジスタとが動作す
    る電圧と、第3の電界効果トランジスタと第4の電界効
    果トランジスタとが動作する電圧とが異なり、第2の電
    界効果トランジスタと第4の電界効果トランジスタとは
    同一チャネル極性の電界効果トランジスタであることを
    特徴とする半導体装置。
JP8117500A 1996-05-13 1996-05-13 半導体装置 Pending JPH09306999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8117500A JPH09306999A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8117500A JPH09306999A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09306999A true JPH09306999A (ja) 1997-11-28

Family

ID=14713286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8117500A Pending JPH09306999A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09306999A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2392554A (en) * 2002-08-28 2004-03-03 Micron Technology Inc Intermeshed guard bands for multiple voltage supply structures on an integrated circuit
JP2004538618A (ja) * 1999-10-11 2004-12-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 集積回路

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004538618A (ja) * 1999-10-11 2004-12-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 集積回路
GB2392554A (en) * 2002-08-28 2004-03-03 Micron Technology Inc Intermeshed guard bands for multiple voltage supply structures on an integrated circuit
GB2392554B (en) * 2002-08-28 2006-03-29 Micron Technology Inc Intermeshed guard bands for multiple voltage supply structures on an integrated circuit and methods of making same
US7132696B2 (en) 2002-08-28 2006-11-07 Micron Technology, Inc. Intermeshed guard bands for multiple voltage supply structures on an integrated circuit, and methods of making same
US7692210B2 (en) 2002-08-28 2010-04-06 Micron Technology, Inc. Intermeshed guard bands for multiple voltage supply structures on an integrated circuit, and methods of making same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4672584A (en) CMOS integrated circuit
JP2959528B2 (ja) 保護回路
US4543593A (en) Semiconductor protective device
US6215135B1 (en) Integrated circuit provided with ESD protection means
US6847059B2 (en) Semiconductor input protection circuit
KR100749231B1 (ko) 반도체 장치
JPH1065020A (ja) 半導体装置
JP3559075B2 (ja) Cmos技術の集積電子回路用の極性反転保護装置
KR100226508B1 (ko) 풀업 또는 풀다운 저항을 갖는 반도체 장치
JP2001308282A (ja) 半導体装置
US4812891A (en) Bipolar lateral pass-transistor for CMOS circuits
US6642120B2 (en) Semiconductor circuit
US5892263A (en) CMOS device connected to at least three power supplies for preventing latch-up
US6084272A (en) Electrostatic discharge protective circuit for semiconductor device
JPS6197858A (ja) 半導体装置
JPH09306999A (ja) 半導体装置
JPH044755B2 (ja)
KR930001289B1 (ko) 반도체회로
KR19980023935A (ko) 반도체 집적회로
JPH0590520A (ja) 半導体保護装置
JPH09307000A (ja) 半導体装置
US6781804B1 (en) Protection of the logic well of a component including an integrated MOS power transistor
JPH05315552A (ja) 半導体保護装置
US7868392B2 (en) Integrated circuit tolerant to the locking phenomenon
JPH029163A (ja) Cmos半導体装置