JPH0590520A - 半導体保護装置 - Google Patents

半導体保護装置

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JPH0590520A
JPH0590520A JP3274614A JP27461491A JPH0590520A JP H0590520 A JPH0590520 A JP H0590520A JP 3274614 A JP3274614 A JP 3274614A JP 27461491 A JP27461491 A JP 27461491A JP H0590520 A JPH0590520 A JP H0590520A
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JP
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region
diode
parasitic
terminal
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JP3274614A
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English (en)
Inventor
Koichi Murakami
浩一 村上
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/0203Particular design considerations for integrated circuits
    • H01L27/0248Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection
    • H01L27/0251Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection for MOS devices

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常電圧に起因する電流の大部分を既知の特
性を有する第2の保護回路へ流すことで、異常電圧印加
による素子自体の破壊を防止することができる半導体保
護装置を提供する。 【構成】 CMOSトランジスタ、電源端子VDD、接地
端子VSSおよび入出力用外部端子を備えた半導体装置に
対し、前記外部端子に異常電圧が印加されたときにCM
OSトランジスタの破壊を防止するための半導体保護装
置において、電源端子VDDと接地端子VSSとの間に設け
られ、CMOSトランジスタ内に形成される寄生素子2
7〜29、36、40より低い電圧でブレークダウンす
るダイオード57と、電源端子VDDと接地端子VSSとの
間に設けられ、ダイオード57のブレークダウン電圧で
ターンオンするバイポーラトランジスタ58とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ESD(Electro-Stat
ic Discharge)等のサージによる破壊等からCMOSト
ランジスタを保護するための半導体保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6および図7は、入力保護回路として
2個のダイオードを利用したCMOSトランジスタから
なる従来の半導体装置を示すもので、図6は装置の断面
図、図7は各種寄生素子を含んだ等価回路である。図6
において、半導体回路の電源端子および接地端子を
DD、VSSで表している。
【0003】図6で示されるように、入力保護回路を有
する半導体装置はN型半導体基板11上に一体に形成さ
れており、17、18はそれぞれ入力保護回路を構成す
るプルアップ、プルダウンダイオード、20、30はそ
れぞれCMOSFET(相補型金属酸化膜電界効果トラ
ンジスタ)を構成するNMOSFETおよびPMOSF
ETである。
【0004】プルアップダイオード17は、N型半導体
基板11の表面に高濃度P型拡散領域13を形成するこ
とでこの基板11上に形成されている。プルダウンダイ
オード18は、N型半導体基板11上に第1のP型ウェ
ル領域12を形成し、この第1のP型ウェル領域12の
表面に高濃度N型拡散領域14を形成することでダイオ
ード17と同一基板上に形成されている。
【0005】ダイオード17のカソードを構成するN型
半導体基板11は、その表面に形成された高濃度N型拡
散領域(基板コンタクト領域)16を介して電源端子V
DDに接続され、ダイオード17のアノードを構成する高
濃度P型拡散領域13は入力端子に接続されている。一
方、ダイオード18のカソードを構成する高濃度N型拡
散領域14は入力端子に接続され、ダイオード18のア
ノードを構成する第1のP型ウェル領域12は、その表
面に形成された高濃度P型拡散領域(Pウェル領域コン
タクト領域)15を介して接地端子VSSに接続されてい
る。
【0006】入力保護回路を構成するダイオード17、
18は入力にESD等の過電圧が印加された際にCMO
SFETのゲート酸化膜に過電圧が加わらないように、
電圧をクランプすることで入力保護回路として機能して
いるものである。
【0007】N型半導体基板11には、これらダイオー
ド17、18に近接してCMOSFETが形成されてい
る。すなわち、N型半導体基板11上には、第1のP型
ウェル領域12の近傍に第2のP型ウェル領域21が形
成されており、この第2のP型ウェル領域の表面には所
定間隔を置いて2つの高濃度N型拡散領域23、24が
形成されている。そして、高濃度N型拡散領域23、2
4をそれぞれソース領域、ドレイン領域とし、それらの
間にゲート酸化膜26を介して入力端子に接続されたゲ
ート電極25が設けられたNMOSFET20が形成さ
れている。第2のP型ウェル領域21は、その表面に形
成された高濃度P型拡散領域22を介して接地端子VSS
に接続されている。
【0008】同様に、N型半導体基板11上には、所定
間隔を置いて2つの高濃度P型拡散領域31、32が形
成されており、高濃度拡散領域31、32をそれぞれド
レイン領域、ソース領域とし、それらの間にゲート酸化
膜35を介して入力端子に接続したPMOSFET30
用ゲート電極34が設けられたPMOSFET30が形
成されている。
【0009】NMOSFET20のドレイン領域24と
PMOSFET30のドレイン領域31とは次段回路の
入力端子(入力ゲート)に共通に接続されている。さら
に、PMOSFET30近傍のN型半導体基板11は、
高濃度N型拡散領域(基板コンタクト領域)33を介し
て電源端子VDDに接続されている。
【0010】37、39はそれぞれ層間絶縁膜、フィー
ルド酸化膜であり、38は各素子を電気的に接続するた
めのアルミニウム等からなる金属配線である。
【0011】図6に示す回路には、上述の素子に付随し
て各種の寄生素子が同時に形成されている。具体的に
は、NMOSFET20のソース領域23、ドレイン領
域24および第2のP型ウェル領域21(基板コンタク
ト領域22)をそれぞれエミッタ、コレクタおよびベー
スとする寄生横型NPNトランジスタ27が、NMOS
FET20のソース領域23、第2のP型ウェル領域2
1およびN型半導体基板11をそれぞれエミッタ、ベー
スおよびコレクタとする寄生縦型NPNトランジスタ2
8がそれぞれ付随的に形成されている。また、PMOS
FET30のソース領域32、ドレイン領域31および
N型半導体基板11をそれぞれエミッタ、コレクタおよ
びベースとする寄生横型PNPトランジスタ36が付随
的に形成されている。さらに、NMOSFET20のド
レイン領域24と第2のP型ウェル領域21とにより寄
生ダイオード29が、PMOSFET30のドレイン領
域31とN型半導体基板11とにより寄生ダイオード4
0が付随的に形成されている。
【0012】一方、図8は出力保護回路を備えたCMO
SFETからなる従来の半導体装置を示す断面図であ
り、図9はその等価回路である。
【0013】N型半導体基板71上にはP型ウェル領域
72が形成されており、このP型ウェル領域72の表面
には所定間隔を置いて2つの高濃度N型拡散領域74、
75が形成されている。そして、高濃度N型拡散領域7
4、75をそれぞれソース領域、ドレイン領域とし、そ
れらの間にゲート酸化膜90を介してゲート入力端子に
接続されたゲート電極76が設けられたNMOSFET
77が形成されている。P型ウェル領域72は、その表
面に形成された高濃度P型拡散領域73を介して接地端
子VSSに接続されている。
【0014】また、N型半導体基板71上には所定間隔
を置いて2つの高濃度P型拡散領域79、80が形成さ
れており、高濃度拡散領域79、80をそれぞれソース
領域、ドレイン領域とし、それらの間にゲート酸化膜9
1を介してゲート入力端子に接続されたゲート電極81
が設けられたPMOSFET82が形成されている。N
MOSFET77のドレイン領域75とPMOSFET
82のドレイン領域80とは出力端子に共通に接続され
ている。さらに、PMOSFET82近傍のN型半導体
基板71は、高濃度N型拡散領域(基板コンタクト領
域)78を介して電源端子VDDに接続されている。
【0015】図8に示す回路にも、各素子に付随して各
種の寄生素子が同時に形成されている。具体的には、N
MOSFET77のソース領域74、ドレイン領域75
およびP型ウェル領域72(基板コンタクト領域73)
をそれぞれエミッタ、コレクタおよびベースとする寄生
横型NPNトランジスタ83が、NMOSFET77の
ソース領域74、P型ウェル領域72およびN型半導体
基板71をそれぞれエミッタ、ベースおよびコレクタと
する寄生縦型NPNトランジスタ84がそれぞれ付随的
に形成されている。また、PMOSFET82のソース
領域79、ドレイン領域80およびN型半導体基板71
をそれぞれエミッタ、コレクタおよびベースとする寄生
横型PNPトランジスタ85が付随的に形成されてい
る。さらに、NMOSFET77のドレイン領域75と
P型ウェル領域72とにより寄生ダイオード86が、P
MOSFET82のドレイン領域80とN型半導体基板
71とにより寄生ダイオード87がそれぞれ付随的に形
成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の入力保護回路もしくは出力保護回路を有する半
導体回路にあっては、ESD等のサージが入力端子もし
くは出力端子から与えられた場合、入力保護回路もしく
は出力保護回路以外に半導体回路に寄生した寄生素子に
も過剰の電流が流れることになる。この場合、半導体回
路の各素子の特性によっては一部の寄生素子にサージ電
流が集中し、半導体回路自体を破壊する可能性がある、
という問題があった。以下、サージ電圧に起因するサー
ジ電流の経路について図7および図9の等価回路を参照
して説明する。
【0017】図7に等価回路で示す回路の入力−電源端
子VDD間に入力端子から負のサージ電圧が印加された場
合、半導体回路内のサージ電流の経路としては、プルア
ップダイオード17のブレークダウン電流として電源端
子(VDD)側から入力端子側へ流れる経路以外に、寄生
素子に起因する以下の2つの経路が考えられる。1つの
経路は、サージ電圧印加によりCMOSFETを構成す
るPMOSFET30がターンオンすることで寄生横型
NPNトランジスタ27がブレークダウンし、これら電
源端子VDD、PMOSFET30およびトランジスタ2
7を通して接地端子VSSにブレークダウン電流が流れ、
さらに接地側ダイオード18を通して入力端子へ流出す
る経路である。他の経路は、寄生ラテラルNPNトラン
ジスタ27とほぼ同時に寄生バーティカルNPNトラン
ジスタ28がターンオンし、電源端子VDD、トランジス
タ28および接地側ダイオード18を通して入力端子側
へ流れる経路である。
【0018】ここで、寄生ラテラルNPNトランジスタ
27および寄生縦型NPNトランジスタ28のエミッタ
は内部回路であるので有効面積(電流の流出入面積)が
小さく、さらにゲート電極25近傍の拡散層23のエッ
ジには電流が集中し易いので、これらの流出入経路を流
れるサージ電流の大きさによっては、破壊しやすいとい
う問題点がある。
【0019】一方、図7の回路の入力−接地端子VSS
に入力端子から正のサージ電圧が印加された場合、半導
体回路内のサージ電流の経路としては、接地側ダイオー
ド18のブレークダウン電流として入力端子側から接地
端子(VSS)側へ流れる経路以外に以下の経路がある。
すなわち、サージ電圧の印加によりダイオード18のブ
レークダウンと同時にNMOSFET20がターンオン
し、寄生トランジスタ36がブレークダウンする。この
トランジスタ36のブレークダウンにより、サージ電圧
が入力端子からダイオード17を通って電源端子VDD
流れ、さらにブレークダウンした寄生トランジスタ36
からターンオンしたNMOSFET20を通って接地端
子VSSへと流れる経路である。この場合、寄生PNPト
ランジスタ36はその耐圧が高いため、この経路を流れ
るサージ電流はダイオード18のブレークダウンによる
サージ電流に比し無視できる量である。従ってサージ電
流の大部分がプルダウンダイオード18のブレークダウ
ン電流として流れるため、ダイオード18が破壊しやす
くなる。
【0020】次に、図9に等価回路で示す回路の出力−
電源端子(VDD)間に出力から負のサージ電圧が印加さ
れた場合、寄生ダイオード87、すなわち寄生横型PN
Pトランジスタ85がブレークダウンし、ブレークダウ
ン電流として出力端子側に流出する。この場合、PNP
トランジスタ85の耐圧は高く、2次降伏も起こさない
ため、電源端子(VDD)から寄生縦型NPNトランジス
タ84、寄生ダイオード86を通って出力端子へ流れる
電流の経路はない。従って、寄生横型PNPトランジス
タ85にのみサージ電流が集中するので、図9に示す回
路によっても、高いサージ耐量を得ることが困難とな
る。
【0021】以上述べたように、従来の入出力回路に対
する保護装置では、寄生素子の一部に集中的にサージ電
流が流れて素子自体を破壊するおそれがあった。
【0022】本発明の目的は、異常電圧に起因する電流
の大部分を電源端子(VDD),接地端子(VSS)間に形
成された既知の特性を有する第2の保護回路へ流すこと
で、異常電圧印加による素子自体の破壊を防止すること
ができる半導体保護装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図2により説明すると、本発明は、外部端子と、該外
部端子に接続され第1導電形の半導体基板11表面に形
成されたCMOSトランジスタ20,30とを有する半
導体保護装置において、前記半導体基板11表面に形成
された第2導電形の第1の領域52と、少なくとも前記
第1の領域52表面に形成された第2の領域55と、該
第2の領域55の底面もしくは側面に接し、前記第2の
領域55と反対の導電形を有する第3の領域56とを有
し、前記第2の領域55と第3の領域56とから構成さ
れ、前記CMOSトランジスタに形成される寄生素子よ
り低い電圧でブレークダウンするダイオード57と、前
記半導体基板11をコレクタ、前記第1の領域52をベ
ース、前記第1の領域表面に形成された第1導電形の第
4の領域53をエミッタとして構成され、電源端子VDD
および接地端子VSS間に接続されると共に前記第1の領
域52および前記第4の領域53は同電位とされ、前記
ダイオードのブレークダウンに基づきターンオンする縦
型バイポーラトランジスタ58とを有することを特徴と
する。
【0024】
【作用】サージ電圧等の異常電圧が外部端子と電源端子
間または外部端子と接地端子間に印加されると、電源端
子VDDと接地端子VSS間に設けられた第2および第3の
領域からなるダイオード57がCMOSトランジスタ内
に形成される寄生素子27〜29、36、40よりも先
にブレークダウンする。そして、ダイオード57を介し
て第1の領域52に電流がながれ、第1の領域52をベ
ースとする縦型バイポーラトランジスタ58がターンオ
ンする。これにより異常電圧に起因する電流の大部分は
CMOSトランジスタを経ることなく流出する。
【0025】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0026】
【実施例】−第1実施例− 図1〜図3は、本発明による半導体保護装置の第1実施
例が適用された半導体装置を示す図であって、図1およ
び図2は断面図、図3はその等価回路図である。図1お
よび図2は切断線A−A′を介して連続する図である。
なお、本実施例は、図6に示す入力保護回路および半導
体回路に付設されたものであり、従って、同一の構成要
素については同一の符号を付し、その説明を簡略化す
る。
【0027】図1および図2において、N型半導体基板
11の表面にはP型ウェル領域52が形成され、P型ウ
ェル領域52の表面には、所定距離を置いて高濃度N型
拡散領域53と高濃度P型拡散領域(Pウェル領域コン
タクト領域)54とが形成されている。これら高濃度N
型拡散領域53および高濃度P型拡散領域54は共に接
地端子VSSに接続されている。そして、高濃度N型拡散
領域53、P型ウェル領域52およびN型基板11によ
り、これらをそれぞれエミッタ、ベースおよびコレクタ
とするバーティカルNPNトランジスタ58が形成され
ている。
【0028】トランジスタ58のベースと接地端子VSS
とはP型ウェル領域52中の寄生抵抗Rを介して接続さ
れている。この寄生抵抗はベース抵抗であり、バーティ
カルNPNトランジスタ58をターンオンしやすくする
ために意図的に設けられている。ベース抵抗Rの抵抗値
はN型拡散領域53,P型拡散領域54の距離およびP
型ウェル領域52の不純物濃度で定まり、後述のツェナ
ーダイオード57のブレークダウン電流,ひいてはバー
ティカルNPNトランジスタ58のベース電流の大きさ
を決め、このトランジスタ58の駆動電流を決める。
【0029】N型半導体基板11とP型ウェル領域52
との間には、これらの表面にまたがるように高濃度N型
拡散領域55が形成されている。この高濃度N型拡散領
域55には電源端子VDDを介して電源電圧が印加されて
いる。さらに、P型ウェル領域52に接する高濃度N型
拡散領域55の底部もしくは側部には高濃度P型拡散領
域56が形成されており、これら高濃度N型拡散領域5
5と高濃度P型拡散領域56とでツェナーダイオード5
7が構成されている。このツェナーダイオード57は、
そのブレークダウン電圧が各種ダイオード17、18、
29、40または各種寄生バイポーラトランジスタ2
7、28、36の耐圧より小さくなるように、拡散領域
55、56の不純物濃度等が設定されている。
【0030】なお、請求の範囲と実施例との対応におい
て、N型半導体基板11は第一導電型の半導体基板を、
寄生横型NPNトランジスタ27、寄生縦型NPNトラ
ンジスタ28、寄生ダイオード29、寄生横型PNPト
ランジスタ36および寄生ダイオード40は寄生素子
を、ダイオード17、18は第1の保護回路を、ツェナ
ーダイオード57はダイオードを、バーティカルNPN
トランジスタ58はバイポーラトランジスタをそれぞれ
構成している。
【0031】次に、図3を参照して、本実施例の半導体
保護装置の動作について説明する。図3の入力回路の入
力−電源端子(VDD)間に入力から負のサージ電圧が印
加された場合、上述のようにツェナーダイオード57の
ブレークダウン電圧は各種ダイオード17、18、4
0、29等または各種寄生バイポーラトランジスタ2
7、36、28等の耐圧よりも小さく設定されているの
で、まず最初にツェナーダイオード57がブレークダウ
ンする。このブレークダウン電流は抵抗R,ダイオード
17を通って入力端子へ流れる。同時に、バーティカル
NPNトランジスタ58のベース−エミッタ間に電位差
が生じ、これによりバーティカルNPNトランジスタ5
8がターンオンする。従って、サージ電流は電源端子V
DDからバーティカルNPNトランジスタ58、ダイオー
ド18を通って入力端子へ流れる。
【0032】また、サージ電流の大きさによっては、電
源端子VDDからダイオード17を通って入力端子に流れ
る経路と、電源端子VDDからターンオンしたPMOSF
ET30、ブレークダウンした寄生ラテラルNPNトラ
ンジスタ27およびダイオード18を通って入力端子へ
流れる経路と、電源端子VDDから寄生NPNトランジス
タ28、接地側ダイオード18を通って入力端子へ流れ
る経路とがあるが、いずれにせよ大部分のサージ電流が
トランジスタ58とダイオード18を通って入力端子へ
流れてしまうので、寄生素子の破壊を防止することがで
きる。
【0033】−第1実施例の変形例− 図4は、図8で示される出力回路に本発明の第1実施例
を適用した例を示す等価回路図である。なお、半導体回
路の構成は図1および図2と実質的に同一であるのでそ
れらの説明は省略する。また、図8と同一の素子につい
ては同一の符号を付している。
【0034】このような図4の出力回路の出力−電源端
子(VDD)間に出力から負のサージ電圧が印加された場
合、上述の第1実施例と同様に、ツェナーダイオード5
7のブレークダウン電圧は他のダイオードおよびトラン
ジスタの耐圧よりも小さく設定されているので、まず最
初にツェナーダイオード57がブレークダウンし、バー
ティカルNPNトランジスタ58がターンオンする。従
って、大部分のサージ電流はトランジスタ58を介して
ダイオード86を通って出力端子へ流れるので、出力端
子においてもサージ耐量を向上することができる。
【0035】−第2実施例− 図5は、本発明による半導体保護装置の第2実施例を示
す断面図である。図5では半導体保護装置を単独で描い
ているが、本実施例も図1および図2で示される入力保
護回路および半導体回路に一体に設けられている。
【0036】図5において、N型半導体基板11の表面
にはP型ウェル領域62が形成され、P型ウェル領域6
2の表面には、所定距離を置いて高濃度N型拡散領域6
3と高濃度P型拡散領域(Pウェル領域コンタクト領
域)64とが形成されている。これら高濃度N型拡散領
域63および高濃度P型拡散領域64は共に接地端子V
SSに接続されている。そして、高濃度N型拡散領域6
3、P型ウェル領域62およびN型基板11により、こ
れらをそれぞれエミッタ、ベースおよびコレクタとする
バーティカルNPNトランジスタ69が形成されてい
る。
【0037】トランジスタ69のベースと接地端子VSS
とはP型ウェル領域62中の寄生抵抗Rを介して接続さ
れている。この寄生抵抗はベース抵抗であり、バーティ
カルNPNトランジスタ69をターンオンしやすくする
ために意図的に設けられている。
【0038】N型半導体基板11とP型ウェル領域62
との間には、これらの表面にまたがる様に高濃度のP型
拡散領域65が形成されている。さらにN型基板11に
接する高濃度P型拡散領域65の底部もしくは側部には
高濃度N型拡散領域66が形成されており、これら高濃
度P型拡散領域65と高濃度N型拡散領域66とでツェ
ナーダイオード68が構成されている。なお、基板11
はその表面に形成された高濃度N型拡散領域67を介し
て電源端子VDDに接続されている。
【0039】図5の半導体保護装置の断面構造は図1お
よび図2の半導体保護装置と異なるが、等価回路、保護
動作および効果は同一である。
【0040】なお、本発明の半導体保護装置は、その細
部が上述の各実施例に限定されず、種々の変形が可能で
ある。一例として、上述の各実施例はP型ウェル領域を
有するN型半導体基板についてのものであったが、N型
ウェル領域を有するP型半導体基板を用いても、各拡散
領域の不純物の導電型を逆にし、電圧の極性を逆にする
ことで同様の効果が得られる。
【0041】さらに、本発明の半導体保護装置は入出力
回路を問わず全ての回路に対する保護装置として機能す
ることができるので、例えば同一基板上に各種の素子を
形成した一つのLSI上に本発明の半導体保護装置を最
低一つ設けるだけでもよい。また、上述した実施例では
第1の保護回路として2個のダイオード(プルアップダ
イオードおよびプルダウンダイオード)が用いられてい
たが、他の素子からなる保護回路を用いていても同一の
効果が得られることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、外部端子への異常電圧の印加に対して、これに起因
する電流の大部分を第2の保護回路を介して流出させる
ことができるので、CMOSトランジスタおよびその寄
生素子へのサージ電流の集中的な流入を防ぎ、半導体回
路自体の破壊を防止することができる。そのためESD
等のサージに対する破壊耐量の向上を計ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である半導体保護装置が適
用された半導体装置を示す断面図である。
【図2】図1に連続する図である。
【図3】図1および図2の半導体装置の等価回路を示す
図である。
【図4】第1実施例の変形例を示す等価回路図である。
【図5】本発明の第2実施例である半導体保護装置を示
す断面図である。
【図6】従来の半導体保護装置の一例が適用された半導
体装置を示す断面図である。
【図7】図6の半導体装置の等価回路図である。
【図8】従来の半導体装置の他の例が適用された半導体
装置を示す断面図である。
【図9】図8の半導体装置の等価回路図である。
【符号の説明】
DD 電源端子 VSS 接地端子 11 N型半導体基板 17、18 ダイオード 20 NMOSFET 21 P型ウェル領域 27 寄生横型NPNトランジスタ 28 寄生縦型NPNトランジスタ 29 寄生ダイオード 30 PMOSFET 36 寄生横型PNPトランジスタ 40 寄生ダイオード 52 P型ウェル領域 53 高濃度N型拡散領域 54 高濃度P型拡散領域 55 高濃度N型拡散領域 56 高濃度P型拡散領域 57 ツェナーダイオード 58 バーティカルNPNトランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部端子と、 該外部端子に接続され第1導電形の半導体基板表面に形
    成されたCMOSトランジスタとを有する半導体保護装
    置において、 前記半導体基板表面に形成された第2導電形の第1の領
    域と、 少なくとも前記第1の領域表面に形成された第2の領域
    と、 該第2の領域の底面もしくは側面に接し、前記第2の領
    域と反対の導電形を有する第3の領域とを有し、前記第
    2の領域と第3の領域とから構成され、前記CMOSト
    ランジスタに形成される寄生素子より低い電圧でブレー
    クダウンするダイオードと、 前記半導体基板をコレクタ、前記第1の領域をベース、
    前記第1の領域表面に形成された第1導電形の第4の領
    域をエミッタとして構成され、電源端子および接地端子
    間に接続されると共に前記第1の領域および前記第4の
    領域は同電位とされ、前記ダイオードのブレークダウン
    に基づきターンオンする縦型バイポーラトランジスタと
    を有することを特徴とする半導体保護装置。
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