JPH069020U - パネルスイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ラバーキートップの押圧部表面たる照光部の輝
度を向上させ、視認性の優れた照光機構を有するパネル
スイッチを提供すること。 【構成】プリント回路基板１０には、照光用光源たるＬ
ＥＤ１１とキートップ押下時に接続される一対の接点１
３ａ，１３ｂと、弾性取付けされた透過性材料からなる
ラバーキートップ１５とを設ける。ラバーキートップ裏
面側にはラバーキートップ押下時に前記接点間を導通接
続させる導電性部材１６が一体的に取付けられている。
ＬＥＤ１１をラバーキートップの直下に配置する。導電
性部材１６のＬＥＤ対応部には透光穴１６ａを形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパネルスイッチに関し、特にＯＡ機器や電話機などの操作パネル上の キートップを照光させるための機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の照光式キートップのパネルスイッチは、図５（組立完成を示す部分斜視 図）、図６（分解状態を示す部分斜視図）、及び図７（組立完成を示す部分断面 図）に示すように、プリント回路基板上５０に設けられたＬＥＤ５１及び電気接 点（一対の接点５３ａ，５３ｂから構成される）と、該接点５３を覆うように設 けられたラバーキートップ５５と、ラバーキートップ５５の押圧部５５ａのみを 露出して全体を覆うケース５７とから構成されている。

【０００３】 ラバーキートップ５５は、円柱状の押圧部５５ａと、その下部に一体に形成さ れている中空円錐状の取付部５５ｂと、取付部５５ｂの内側であって押圧部５５ ａの裏面側に設けられた導電性ゴム等の導電性部材５６とを有する。また、この ラバーキートップ５５は後述するＬＥＤ５１の光を照光させるため透過性となっ ている。

【０００４】 ラバーキートップ５５をプリント回路基板５０に取付けるに際しては、その取 付部５５ｂの所定の部位がＬＥＤ５１に対面するようにして取付けている。した がって、ＬＥＤ５１が発光すると、図７に示すように、ＬＥＤ５１からの光を押 圧部５５ａに伝送させ、その表面を照光する。

【０００５】 また、ラバーキートップ５５の裏面側に設けられた導電性部材５６は、プリン ト回路基板５０上の接点５３と対向しており、押圧部５５ａを押下したとき、図 ８に示すように、一対の接点５３ａ，５３ｂ間を電気的導通状態にし、各キート ップに割り振られた所定の信号を出力する。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記したような形式の従来の照光機構にあっては、ＬＥＤ５１から発 光された光をラバーキートップ５５の円錐状の取付部５５ｂ内を伝送させるため 、照光部の輝度が低く視認性が劣るといった問題点があった。

【０００７】 それ故に本考案の課題は、ラバーキートップの押圧部表面たる照光部の輝度を 向上させ、視認性の優れた照光機構を有するパネルスイッチを提供することにあ る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、プリント回路基板上に、照光用光源たるＬＥＤと、キートッ プ押下時に接続される一対の接点と、弾性取付けされた透過性材料からなるラバ ーキートップとが設けられており、ラバーキートップ裏面側にはラバーキートッ プ押下時に前記接点間を導通接続させる導電性部材が一体的に取付けられている パネルスイッチにおいて、前記ＬＥＤがラバーキートップの直下に配置されてお り、かつ、前記導電性部材のＬＥＤ対応部に透光穴が形成されていることを特徴 とするパネルスイッチが得られる。

【０００９】

【作用】

本考案によれば、ＬＥＤが透過性ラバーキートップの直下に配置されており、 しかも、導電性部材に透光穴が形成されているので、ＬＥＤの光を直接ラバーキ ートップの押圧部に入射させることができ、照光部たる押圧部の輝度を低下させ ることがない。

【００１０】

【実施例】

本考案の一実施例による照光式キートップのパネルスイッチは、図１（組立完 成を示す部分斜視図）、図２（分解状態を示す部分斜視図）、及び図３（組立完 成を示す部分断面図）に示すように、プリント回路基板上１０に設けられたＬＥ Ｄ１１及び電気接点（一対の接点１３ａ，１３ｂから構成される）と、該接点１ ３を覆うように設けられたラバーキートップ１５と、ラバーキートップ１５の押 圧部１５ａのみを露出して全体を覆うケース１７とから構成されている。

【００１１】 ラバーキートップ１５は、略円柱状の押圧部１５ａと、その下部に一体に形成 されている中空円錐状の取付部１５ｂとから構成されている。取付部１５ｂの内 側であって押圧部１５ａの裏面側には円筒形状の導電性部材１６が設けられてい る。この導電性部材１６の材料は特に限定されないが、導電性ゴムを通常用いる 。また、このラバーキートップ５５の押圧部の表面が照光部となるので、ラバー キートップの少なくとも押圧部１５ａは後述するＬＥＤ５１の光を照光させるた め透過性材料から構成されていることが必要である。

【００１２】 照光用の光源たるＬＥＤ１１は、各構成部品の組み付け完成時にラバーキート ップ１５の押圧部１５ａの直下に位置するようにプリント回路基板１０に取付け ておく。

【００１３】 また、接点１３ａ，１３ｂは、このＬＥＤ１１を取り囲むようにして、かつ、 前記導電性部材１６に相互に接触可能なように配置されている。

【００１４】 そして、ラバーキートップ１５をＬＥＤ１１及び接点１３ａ，１３ｂを覆うよ うにしてプリント回路基板１０に取付ける。この後、ケース１７をラバーキート ップ１５の押圧部１５ａが穴から露出するようにして基板１０に取付ける。

【００１５】 このようにして組み付けされたパネルスイッチは、図３に示すように、導電性 部材１６には透光穴１６ａが形成されているので、ＬＥＤ１１からの光が、直接 ラバーキートップ１５の押圧部１５ａの裏面側に入射され、押圧部１５ａ表面を 高い輝度でもって照光させる。

【００１６】 また、接点１３ａ，１３ｂは前記導電性部材１６と接触可能な位置に配置され ているので、ラバーキートップ１５の押圧部５５ａを押下したとき、図４に示す ように、ラバーキートップ１５の取付部１５ｂが外側方向に撓んで、その下面側 に設けられた導電性部材１６を両接点１３ａ，１３ｂに接触させ、接点間を電気 的導通状態にし、各キートップに割り振られた所定の信号を出力する。

【００１７】 上記ラバーキートップの押圧部を略円柱状として、キー表面形状が円形となる ように図示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、角形のキー表面形 状のものであっても応用できることはいうまでもない。また、ラバーキートップ の取付部や導電性部材などの形状も図示のものに限定されるものでないこともい うまでもない。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ＬＥＤがラバーキートップの照光部た る押圧部の直下に設けられているので、照光部を均一で高輝度に照光させること ができ、視認性の優れたパネルスイッチを提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のパネルスイッチの照光機構を示す組立
状態における部分斜視図。

【図２】本考案のパネルスイッチの照光機構を示す分解
状態を示す部分斜視図。

【図３】本考案のパネルスイッチの照光機構を示す組立
状態における部分断面図。

【図４】本考案のパネルスイッチの照光機構の作動状態
を示す部分断面図。

【図５】従来のパネルスイッチの照光機構を示す組立状
態における部分斜視図。

【図６】従来のパネルスイッチの照光機構を示す分解状
態を示す部分斜視図。

【図７】従来のパネルスイッチの照光機構を示す組立状
態における部分断面図。

【図８】従来のパネルスイッチの照光機構の作動状態を
示す部分断面図。

【符号の説明】

１０ プリント回路基板 １１ チップＬＥＤ １３ａ 接点 １３ｂ 接点 １５ ラバーキートップ １５ａ 押圧部 １５ｂ 取付部 １６ 導電性部材 １６ａ 透光穴 １７ ケース ５０ プリント回路基板 ５１ チップＬＥＤ ５３ａ 接点 ５３ｂ 接点 ５５ ラバーキートップ ５５ａ 押圧部 ５５ｂ 取付部 ５６ 導電性部材 ５７ ケース

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリント回路基板上に、照光用光源たる
   ＬＥＤと、キートップ押下時に接続される一対の接点
   と、弾性取付けされた透過性材料からなるラバーキート
   ップとが設けられており、ラバーキートップ裏面側には
   ラバーキートップ押下時に前記接点間を導通接続させる
   導電性部材が一体的に取付けられているパネルスイッチ
   において、 前記ＬＥＤがラバーキートップの直下に配置されてお
   り、かつ、前記導電性部材のＬＥＤ対応部に透光穴が形
   成されていることを特徴とするパネルスイッチ。