JP3214064B2 - 照光押ボタンスイッチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は制御用配電盤などに広く
用いられる照光押ボタンスイッチに関する。

【０００２】

【従来の技術】図２は従来の照光押ボタンスイッチを示
し、図２（ａ）は分解斜視図、図２（ｂ）は図２（ａ）
の発光部２の断面図である。図２において、照光押ボタ
ンスイッチはその内部に主スイッチ１１（ケース内にあ
って図示されていない）および照光用端子１２を有する
スイッチ本体１と、このスイッチ本体１の上部に組み込
まれ、照光用端子１２に接続される発光ダイオード２１
およびこの発光ダイオード２１に直列に接続された限流
抵抗２２を有する発光部２と、その上面が透光面３１か
らなる筒状をなし、その内孔に発光部２を収容し、かつ
スイッチ本体１の上部に上下方向に所定距離移動自在に
組み込まれ、この透光面３１を押圧して下方向に移動さ
せることにより、この筒状の下方向に設けられた操作板
３２によって、スイッチ本体１内の主スイッチ１１を閉
路する操作部３とからなっている。

【０００３】発光部２はホルダ２３の底部に設けられた
プリント板２４の上面に、ホルダ２３の貫通孔を介し１
個またはそれ以上の発光ダイオード２１が装着され、こ
のプリント板２４の下面には限流抵抗２２が装着され
る。これら発光ダイオード２１と限流抵抗２２は直列に
接続され、更にホルダ２３に下方向に設けられた接続片
２５に接続される。そして発光部２をスイッチ本体１の
上部に組み込んだとき、この接続片２５はスイッチ本体
１の照光用端子１２に接続される。

【０００４】スイッチ本体１，発光部２および操作部３
を一体に組み込み、操作部３を押圧すると主スイッチ１
１が閉路される。また、スイッチ本体１の照光用端子１
２に電圧を印加することにより発光ダイオード２１は点
灯し、操作部３の透光面３１を通して照光する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】制御用配電盤などにお
いては、照光押ボタンスイッチはスイッチの使用目的な
どに応じて発光色の異なるものが要求されることが多
い。発光色の変更が生じた場合、発光部は指定の発光色
の発光ダイオードを用いて新しく製作する必要があり、
コスト上昇の要因となっていた。

【０００６】本発明の目的は、照光押ボタンスイッチに
おいて、発光色の変更が生じた場合、単に部品の組み替
えで対処できる照光押ボタンスイッチを提供することに
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は主スイッチおよび照光用端子を有するス
イッチ本体と、このスイッチ本体の上部に組み込まれ前
記照光用端子に接続される発光ダイオードおよびこの発
光ダイオードに直列に接続された限流抵抗とを有する発
光部と、その上面が透光面からなる筒状をなし、その内
孔に前記発光部を収容し、かつ前記スイッチ本体の上部
に上下方向に所定距離移動自在に組み込まれ、この透光
面を押圧して下方向に移動させることにより前記スイッ
チ本体内の主スイッチを閉路する操作部とからなる照光
押ボタンスイッチにおいて、前記発光部は発光ダイオー
ドを第1のプリント板に搭載した発光ユニットと、限流
抵抗を搭載した第２のプリント板をホルダの下部に取付
けた発光部本体とからなり、前記ホルダの上部に前記発
光ダイオードを搭載した第１のプリント板を着脱自在に
取付けて前記発光ユニットと前記発光部本体とを機械的
および電気的に結合してなるようにする。

【０００８】

【作用】本発明の照光押ボタンスイッチにおいては、発
光部は互いに着脱自在に分割構成された発光ダイオード
を有する発光ユニットと限流抵抗を組込んだ発光部本体
とを機械的および電気的に結合してなるようにしたの
で、発光色の変更が生じた場合、指定発光色の発光ダイ
オードユニットを発光部本体に組み込むことにより対処
することができる。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の照光押ボタンスイッチの一実
施例を示し、図１（ａ）は分解斜視図、図１（ｂ）は図
１（ａ）の発光部２の断面図である。図１に示す本発明
の照光押ボタンスイッチが図２に示す従来の照光押ボタ
ンスイッチと異なるところは、発光部２の構造にある。
すなわち、図１において発光部２は互いに着脱自在に分
割構成された発光ダイオード２１を有する発光ユニット
２Ａと、限流抵抗２２を組込んだ発光部本体２Ｂとを機
械的および電気的に結合してなっている。

【００１０】発光ユニット２Ａは、プリント板２４Ａの
上面に１個またはそれ以上の発光ダイオード２１が装着
されている。なお、この図では発光ダイオード２１はチ
ップとして画かれているが、図２のように素子であって
も勿論差支えない。発光部本体２Ｂはホルダ２３の底部
に設けられたプリント板２４Ｂの下面に限流抵抗２２が
装着され、またこのホルダ２３の対面する一対の外辺に
それぞれ上方向にその先端部にはめ合せ凸部２６Ｂを有
する係合板２６が設けられ、このはめ合せ凸部２６Ｂは
発光ユニット２Ａのプリント板２４Ａに設けられたはめ
合せ凹部２６Ａと係合するようになっている。また、ホ
ルダ２３には貫通孔２３Ａが設けられ、この貫通孔２３
Ａには導電性のスプリング２７が挿入されている。そし
て発光ユニット２Ａを上方より発光部本体２Ｂに押し込
みはめ合せ凸部２６Ｂおよびはめ合せ凹部２６Ａを係合
させて一体化すると、発光ダイオード２１は導電性のス
プリング２７を通して限流抵抗２２と直列に接続され、
更にホルダ２３に下方向に設けられた接続片２５に接続
される。

【００１１】なお、その他の構造，機能については図２
と同様であるが、この照光押ボタンスイッチでは、発熱
源である限流抵抗と発光ダイオードとの間の間隔が大き
く、発光ダイオードに与えられる発熱の影響が緩和され
る。

【００１２】

【発明の効果】本発明の照光押ボタンスイッチにおいて
は、発光部は互いに着脱自在に分割構成された発光ダイ
オードを有する発光ユニットと限流抵抗を組込んだ発光
部本体とを機械的および電気的に結合してなるようにし
たので、発光色の変更が生じた場合、指定発光色の発光
ユニットを発光部本体に組み込むことにより対処するこ
とができるので、作業性が著るしく向上され、コストが
低下する。更に発熱源である限流抵抗と発光ダイオード
との間の間隔が大きく、発光ダイオードに与えられる発
熱の影響が緩和されるので発光ダイオードの個数を増加
して照光光度をあげるなどの設計上の裕度が高められ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の照光押ボタンスイッチの一実施例を示
し、（ａ）は分解斜視図、（ｂ）は（ａ）の発光部の断
面図

【図２】従来の照光押ボタンスイッチの一例を示し、
（ａ）は分解斜視図、（ｂ）は（ａ）の発光部の断面図

【符号の説明】

１ スイッチ本体 １１ 主スイッチ １２ 照光用端子 ２ 発光部 ２Ａ 発光ユニット ２Ｂ 発光部本体 ２１ 発光ダイオード ２２ 限流抵抗 ３ 操作部 ３１ 透光面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下山 栄治郎 神奈川県川崎市川崎区田辺新田１番１号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−208708（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−117415（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−164119（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−141426（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−70319（ＪＰ，Ｕ) 実公 平３−41376（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭57−3131（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H01H 13/02

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】主スイッチおよび照光用端子を有するスイ
   ッチ本体と、このスイッチ本体の上部に組み込まれ前記
   照光用端子に接続される発光ダイオードおよびこの発光
   ダイオードに直列に接続された限流抵抗とを有する発光
   部と、その上面が透光面からなる筒状をなし、その内孔
   に前記発光部を収容し、かつ前記スイッチ本体の上部に
   上下方向に所定距離移動自在に組み込まれ、この透光面
   を押圧して下方向に移動させることにより前記スイッチ
   本体内の主スイッチを閉路する操作部とからなる照光押
   ボタンスイッチにおいて、前記発光部は発光ダイオード
   を第1のプリント板に搭載した発光ユニットと、限流抵
   抗を搭載した第２のプリント板をホルダの下部に取付け
   た発光部本体とからなり、前記ホルダの上部に前記発光
   ダイオードを搭載した第１のプリント板を着脱自在に取
   付けて前記発光ユニットと前記発光部本体とを機械的お
   よび電気的に結合してなることを特徴とする照光押ボタ
   ンスイッチ。