JPH0720823Y2 - スイッチ切換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本案はマイクロスイッチの切換装置に関するもので、例
えば照明器具等に使用するものである。

（ロ） 従来の技術 マイクロスイッチが本体ケースの内面近くに取付けられ
ている場合には、マイクロスイッチの操作子をそのまま
本体ケースの外側に突出して、その突出部分を指で操作
することができるが、マイクロスイッチが本体ケースの
奥に取付けられている場合には、そのままでは操作する
ことができない。そのような場合には、実公昭59-28477
号公報に示すように、補助具を使って外部から操作でき
るようにしている。

（ハ） 考案が解決しようとする課題 しかし、この公報に示されているものは、数多くの補助
具を使用しているために、組立てにくい欠点がある。本
案は単純な構造で、本体内部のマイクロスイッチを操作
できるようにしたものである。

（ニ） 課題を解決するための手段 本体ケースの内面に一体形成した角筒状の操作板取付部
と、該取付部内に挿通した操作板とより構成し、前記操
作板取付部はその先端側を二又状にして一対の弾性部を
形成すると共に、両弾性部の相対向する内面に前記操作
板の枢支軸を受入れるための凹所を形成し、又、前記操
作板は前記枢支軸を一体に形成すると共に、基端側に鍔
部を、先端側にマイクロスイッチの作動子への係合凹部
を夫々形成し、且つ側面に、前記角筒状操作板取付部の
内面に摺接してがたつきを防止する凸部を設けることに
よって課題を解決したのである。

（ホ） 作用 このような構成とすることによって、マイクロスイッチ
が本体ケースの奥深くに取付けられている場合にも、操
作板を摘んでスライドさせるだけで、マイクロスイッチ
を切換えることができる。

（ヘ） 実施例 以下図に基いて説明すると、（１）は上ケース（２）と
下ケース（３）よりなる本体ケースで、該本体ケースの
上面に半球状の透光カバー（４）を装着し、該カバー内
に豆球（５）と反射鏡（６）を取付けている。（７）
（７）は一対の電極板で、両電極板間を指でさわって短
絡させることによって微弱な電流を流し、半導体回路を
起動して前記豆球（５）を点灯するようになっている。
又、本体ケース（１）内には、第１マイクロスイッチ
（８）、第２マイクロスイッチ（９）等を備えたプリン
ト基板（10）が設けられ、更に本体ケース下面、即ち下
ケース（３）の下面には乾電池（11）を収納する為の凹
所（12）が設けられて蓋（13）で被われている。（14）
は前記第１マイクロスイッチ（８）を操作するための摘
子、（15）は第２マイクロスイッチ（９）用の操作板で
ある。

而してこの操作板（15）は、先端に前記第２マイクロス
イッチ（９）の作動子（16）に対する係合凹部（17）
を、基端側に鍔部（18）を夫々形成すると共に、中間部
に枢支軸（19）と凸部（20）を形成している。（21）は
この操作板（15）を取付けるための角筒状の操作板取付
部で、下ケース（３）の内面に一体に形成されている。
この操作板取付部（21）の先端は二又状になって一対の
弾性部（22）（22）を形成しており、両弾性部の対向内
面に枢支軸受入れ用の凹所（23）（23）を形成してい
る。前記操作板（15）は前記操作板取付部（21）内に下
方から挿入されて取付けられる。挿入過程に於て、一対
の弾性部（22）（22）は枢支軸（19）（19）によって若
干押し広げられるが、この枢支軸が弾性部に形成した凹
所（23）（23）内に嵌入した時に、この弾性部（22）
（22）が元の形状に復帰して操作板が所定位置に取付け
られる。なお、鍔部（18）は、操作板（15）が必要以上
に操作板取付部（21）内に押入されないためのストッパ
ーの役目をしている。操作板（15）を所定位置まで挿入
した時、先端の係合凹部（17）が前記第２マイクロスイ
ッチ（９）の作動子（16）に係合する。この状態で操作
板（15）を左右動することによって、第２マイクロスイ
ッチ（９）を切換えることができる。この時操作板（1
5）に設けた凸部（20）は、角筒状の操作板取付部（2
1）内面に接触しながら動き、操作板（15）のがたつき
を防止する。

第３図はプリント基板上の電気回路を示しており、前記
電極板（７）（７）間を指で短絡させることによってタ
イマースイッチ（24）が一定時間作動し、トランジスタ
（25）が導通して豆球（５）が点灯する。（26）はタイ
マICで、前記摘子（14）によって第１マイクロスイッチ
（８）を押すことにより動作して一定時間トランジスタ
（27）を導通し、フリップフロップ回路（28）を介して
LED群（29）（29）（29）と（30）（30）（30）を交互
に点滅させる。（31）はメロディ用ICで、操作板（15）
による第２マイクロスイッチ（９）の切換操作によりト
ランジスタ（31）が導通又は遮断し、導通時にはスピー
カ（32）からメロディが流れるようになっている。

（ト） 考案の効果 本案は以上のように構成しているので、角筒状の操作板
取付部内に操作板を挿入するだけで、この操作板を所定
位置に取付けることができ、組立てが非常に簡単になる
と同時に、設計時に枢支軸の位置を調節するだけで、ど
のようなストロークのマイクロスイッチにも対応するこ
とができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案スイッチ切換装置を備えた照明装置の断面
図、第２図は本案装置部分の分解斜視図、第３図は要部
斜視図、第４図は本案装置部分の断面図、第５図は電気
回路図である。 （１）……本体ケース、（８）……第１マイクロスイッ
チ、（９）……第２マイクロスイッチ、（15）……操作
板、（16）……第２マイクロスイッチの作動子、（17）
……係合凹部、（18）……鍔部、（19）……枢支軸、
（20）……突部、（21）……操作板取付部、（22）……
弾性部、（23）……凹所。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケースの内面に一体形成した角筒状の
   操作板取付部と、該取付部内に挿通した操作板とよりな
   り、前記操作板取付部はその先端側を二又状にして一対
   の弾性部を形成すると共に、両弾性部の相対向する内面
   に前記操作板の枢支軸を受入れるための凹所を形成して
   なり、又前記操作板には前記枢支軸を一体に形成すると
   共に、基端側に鍔部を、先端側にマイクロスイッチの作
   動子への係合凹部を夫々形成し、且つ側面に、前記操作
   板取付部の内面に摺接してがたつきを防止する凸部を設
   けてなるスイッチ切換装置。