JPH0688463B2 - 電飾用印刷材 - Google Patents

電飾用印刷材

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JPH0688463B2
JPH0688463B2 JP63246840A JP24684088A JPH0688463B2 JP H0688463 B2 JPH0688463 B2 JP H0688463B2 JP 63246840 A JP63246840 A JP 63246840A JP 24684088 A JP24684088 A JP 24684088A JP H0688463 B2 JPH0688463 B2 JP H0688463B2
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勉 麻生
正光 長谷川
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、全天候型の電飾用看板として使用される印刷
材に関するものである。
[従来の技術] 従来、プラスチックシートなどの疎水性物質に水性イン
クを吹き付け印刷(主としてインクジェットプリンター
による印刷)する際、シートが未処理のままであると、
吹き付けたインクをはじいたり、インクの表面との密着
が不充分であったりして良好な画像が得られない。
このため、本出願人は先に、プラスチックシートの表面
に、多孔質無機充てん剤と高吸水性樹脂を、接着性の良
いバインダーに均一に分散させた処理液で塗工して水性
インク吸収性を高める方法を提案した(特願昭62−1387
37号)。この方法による塗工シートは、水性インクを用
いて印刷することができ、全反射光で見るポスターや透
過光で見る電飾用シートとして使用される。
しかし、このままでは、耐水性がないため、印刷物が水
に濡れたり、高温高湿の雰囲気に長時間曝されるとイン
クがにじんだりするという不利があった。
そのため、本出願人は、さらにこの塗工シート表面に、
ポリイソシアネート化合物を塗工し、硬化させて耐水性
を付与する方法を提案した(特願昭62−301776号)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記の処理を行なうと、ポリイソシアネート化
合物が光を拡散する水性インク吸収層中の多孔質無機充
てん剤のポアにしみこんで、これを埋めてしまうため、
透過光がほとんど分散されず、発色しなくなり、電飾用
としての実用性が失なわれてしまうという問題があっ
た。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、プラスチックシ
ートに、光拡散性粉末を含有する塗工剤で水性インクの
吸収層を設け、その表面に印刷後、ポリイソシアネート
化合物を被覆したものとすると、印刷後のポリイソシア
ネート化合物の処理により、多孔質無機充てん剤のポア
を埋めてしまったとしても、同時に添加される光拡散性
粉末によって、透過光による発色が損なわれない電飾用
看板として最適な印刷材となることを見出し、本発明に
到達した。
本発明に使用される塗工剤は、高吸水性樹脂、多孔質無
機充てん剤、光拡散性粉末およびバインダーを有機溶剤
中で混合してなるものを好適とする。
この塗工剤に用いられる高吸水性樹脂としては例えば、
ポリアクリル酸エステル、酢酸ビニル−アクリル酸エス
テル共重合体ケン化物、酢酸ビニル−マレイン酸共重合
体ケン化物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体架
橋物、ポリアクリルニトリルケン化物、デンプン−アク
リルニトリルグラフト共重合体ケン化物、デンプン−ア
クリル酸グラフト共重合体が挙げられ、その添加量は、
バインダー100重量部に対して、30〜80重量部、好まし
くは40〜60重量部とすることがよい。これが30重量部未
満ではインクの吸収量が小さく、画像の色濃度が薄くな
り、また、80重量部を超えると、プラスチックシートと
コーティング層との密着性が悪くなる。
多孔質無機充てん剤としては、シリカ、クレー、タル
ク、水酸化アルミニウム、珪酸ソーダ、微粉末けい素、
炭酸カルシウムなどが挙げられ、その添加量は、バイン
ダー100重量部に対して、50〜120重量部、好ましくは70
〜100重量部とすることがよい。これが50重量部未満で
はインクの吸収量が小さくなり、インクがにじんでしま
い、120重量部を超えるとプラスチックシートとコーテ
ィング層との密着性が悪くなる。
バインダーとしては例えば、飽和ポリエステル、不飽和
ポリエステル、アクリル、ポリウレタン、酢酸ビニル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリアミド、エポキシ、ポリイソシアネー
ト、クロロプレン、ニトリルゴム、SBR、シリコーンな
どの樹脂およびゴム系のものが挙げられる。
また、光拡散性粉末としては、白色で隠蔽力の強い白色
顔料が挙げられ、例えば、酸化チタン、亜鉛華、硫酸バ
リウム、炭酸カルシウム、アルミナホワイトなどが例示
されるが、隠蔽力の強さから酸化チタンが最も望まし
い。
この粉末の添加量は、バインダー100重量部に対して、
5〜60重量部、好ましくは10〜30重量部とすることがよ
い。これが5重量部未満ではポリイソシアネート化合物
の塗工後、光の分散が少なく透過光による発光濃度が薄
くなり、60重量部を超えると、印刷物の隠蔽力が強すぎ
て光が通らなくなるため発色が悪くなり、また、プラス
チックシートとコーティング層との密着性も悪くなる。
また、この粉末の粒子径は、0.03μm未満であると光の
分散が少なく、透過光による発色濃度が薄くなり、3μ
mを超えてもやはり、光の分散が減少し、発色しなくな
るので0.03〜3μm、好ましくは0.01〜1μmとするこ
とがよい。
本発明に使用される上記塗工剤は、有機溶剤で混合し、
必要に応じて発色性向上剤、消泡剤などを添加してプラ
スチックシート上に塗工され、水性インクの吸収層が形
成される。
この有機溶剤の種類としては、トルエン、キシレン、酢
酸エチルなどが挙げられ、プラスチックシートとして
は、軟質または硬質のポリ塩化ビニル、アクリル、ポリ
カーボネート、ポリエステル、酢酸セルロース、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、などが例示される。形成され
た上記吸収層の厚さは乾燥状態で5〜80μm、好ましく
は40〜70μmとすることがよい。これが5μm未満で
は、インクを完全に吸収できず、インクがにじんでしま
い、80μmを超えるとインクの吸収能力が大きすぎて色
が薄くなり、さらにプラスチックシートとコーティング
層との密着性も悪くなる。
本発明による電飾用印刷材は、この吸収層の表面に、主
としてインクジェットプリンターを用いて印刷を施し、
さらにポリイソシアネート化合物で被覆される。
このポリイソシアネート化合物としては、トリレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、多
官能性ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネートなどが挙げられ、
その塗工量は、5〜40g/m2が好ましい。
[実施例] 次に、本発明の具体的態様を実施例および比較例に基づ
いてさらに詳細に説明する。
実施例1、比較例1〜4 光拡散性粉末として平均粒子径0.3μmの酸化チタン・J
A−1[帝国化工(株)製商品名]20重量部と高吸水性
樹脂としてアクリル酸ソーダ重合体・スミカゲルNP−10
10[住友化学工業(株)製商品名]50重量部と多孔質無
機充てん剤としてシリカ粉末・サイロイド404[富士デ
ヴィソン(株)製商品名]70重量部および有機系バイン
ダーとして飽和ポリエステル樹脂・LP−035[日本合成
化学(株)製商品名(固形分50%)]200重量部とをト
ルエン230重量部中に均一に混合分散させた後、さらに
発色性を向上させるためにポリエチレングリコール・PE
G−400[日本油脂(株)製商品名]5重量部を添加混合
して処理液とし、これにコンマコーターを用いて厚さ0.
1mmの硬質の透明塩化ビニルシート上に、塗膜の厚さが5
0μmになるように塗布し、インクの吸収層を形成し
た。
このシートに水性インクを用いてインクジェットプリン
ター・Jetgraphy−3000[富士写真フィルム(株)製商
品名]で印刷を行なった後、ポリイソシアネート化合物
・コロネートHL[日本ポリウレタン(株)製商品名]を
ハンドローラーで塗工した。このときコロネートHLが吸
水層の深部まで浸み込むように溶剤で希釈し、コロネー
トHL:トルエンを100:50とした。塗工後、溶剤を揮発乾
燥させ、常温で5日間放置してポリイソシアネート化合
物を完全に硬化させて耐水性電飾用印刷物を得た。
この印刷物について、マクベス透過濃度計・TD−901
[マグベス社製商品名]で色濃度を測定し、さらに密着
性についても下記の判断基準で評価した。
○・・・良好 ×・・・簡単にはがれる 比較のため酸化チタンの添加量および粒子径が異なるほ
かは、同一の条件で作製した印刷物についても測定を行
なった(比較例1〜4)。
以上の結果を第1表に示す。
第1表において色濃度とは、印刷面の赤、青、黄、黒、
白の部分のマクベス濃度をそれぞれ測定した値の平均値
であり、色濃度が0.8より小さい場合は、光の拡散が少
なく透明度が高過ぎて発色が悪く、3.2より大きい場合
は、隠蔽力が強すぎるため光が通らなくなり、発色が悪
い。このため、第1図に示すように酸化チタンの粒子径
が0.3μmの場合、添加量は、バインダー100重量部に対
して5〜60重量部とすることがよい。
また、上記で得られた印刷物のままでも、電飾用看板と
して使用可能だが、さらに厚みをもたせ通常の看板らし
くするため、次のようにした。
実施例2 実施例1で得られた耐水性電飾用印刷物のインク吸収層
側に、飽和ポリエステル樹脂・LP−035をトルエンで、L
P−035:トルエンが100:100の割合で希釈したものを400
重量部とし、これにポリイソシアネート化合物・コロネ
ートHLを5phrを混合したものを接着剤としてハンドロー
ラーを用いて厚さ0.2mmの硬質の透明塩化ビニルシート
上に塗工し、140℃、25kg/cm2の熱圧条件で熱接着し、
さらにこのシートに、厚さ5mmの乳白色のアクリル板・
アクリライトL432[三菱レイヨン(株)製商品名]をフ
ィルム両面接着テープ・No.764[(株)寺岡製作所製商
品名]を用いてラミネーターで貼り合わせた。
[発明の効果] プラスチックシートに水性インク吸収層を形成するため
の塗工剤中に光拡散性粉末を一定の条件のもとに一定量
添加することによって、この添加物が光を乱反射するた
め、印刷面にポリイソシアネート化合物を塗工しても透
過光による発色濃度が損なわれず、全天候型の電飾看板
用の印刷材として最適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に用いられる光拡散性粉末・酸化チタ
ンの粒子径および添加量に対する色濃度の値を示した図
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックシートに、光拡散性粉末を含
    有する塗工剤で水性インクの吸収層を設け、その表面に
    印刷後、ポリイソシアネート化合物を被覆したことを特
    徴とする電飾用印刷材。
  2. 【請求項2】塗工剤が、バインダー100重量部に対し
    て、高吸水性樹脂30〜80重量部,多孔質無機充てん剤50
    〜120重量部,および光拡散性粉末5〜60重量部からな
    ることを特徴とする請求項1に記載の電飾用印刷材。
  3. 【請求項3】光拡散性粉末が平均粒子径0.03〜3μmで
    あることを特徴とする請求項1に記載の電飾用印刷材。
  4. 【請求項4】水性インクの吸収層が、乾燥状態で厚さ5
    〜80μmであることを特徴とする請求項1に記載の電飾
    用印刷材。
JP63246840A 1988-09-30 1988-09-30 電飾用印刷材 Expired - Lifetime JPH0688463B2 (ja)

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GB2463026A (en) * 2008-08-28 2010-03-03 Surdec Llc Ink receiving layer, comprising light scattering particles in binder

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