JPH0688394B2 - 化粧シ−ト - Google Patents

化粧シ−ト

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JPH0688394B2
JPH0688394B2 JP60181444A JP18144485A JPH0688394B2 JP H0688394 B2 JPH0688394 B2 JP H0688394B2 JP 60181444 A JP60181444 A JP 60181444A JP 18144485 A JP18144485 A JP 18144485A JP H0688394 B2 JPH0688394 B2 JP H0688394B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、家具や壁面等に表面化粧シートとして適用さ
れる化粧シートに関するもので、耐溶剤性、耐擦傷性、
耐摩耗性等の表面物性に優れた性質を奏する化粧シート
を提供するものである。
〔従来の技術〕
家具や壁面等に表面化粧シートとして適用される化粧シ
ートには、印刷が付されている基材シートにウレタン樹
脂,アミノアルキツド樹脂等の熱硬化型樹脂や二液硬化
型樹脂からなる上塗り塗料を塗布してこれを硬化させた
プレコート紙タイプのもの、及び、基材シートに各種の
樹脂により上塗り塗料を塗布,乾燥後、これを化粧板基
材となる合板等に貼着し、更に、その表面にアミノアル
キツド樹脂を塗布,硬化させたアフターコート紙タイプ
のものが存する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、前記従来のプレコート紙タイプの化粧シート
は、その表面物性が十分でなく、特に高度の耐擦傷性や
耐摩耗性等が要求される水平面箇所への適用には難点を
有するし、また後者のアフターコート紙タイプのもの
は、アフターコート及び硬化のための時間と経費とが嵩
み高価になるという欠点を有している。
これに対して、本発明の化粧シートは従来のプレコート
紙タイプの範疇に属するもので、従来のプレコート紙タ
イプの化粧シートと同様に製作が容易であり、しかも、
高度の耐擦傷性や耐摩耗性が要求される水平面箇所へも
適用し得る優れた表面物性を具備する新規な構造の化粧
シートである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の化粧シートは、セルロース系樹脂を少なくとい
もベヒクル中の一成分として含有する印刷インキによる
印刷が表面に付されている紙またはセルロース混抄紙か
らなる基材シートと、前記基材シートの印刷面に塗布,
硬化されている上塗り塗料層とで構成されているもので
あり、前記上塗り塗料層が、未硬化状態においても常温
で固体状を呈する熱可塑性の電離放射線硬化型樹脂を主
成分とする上塗り塗料の塗布工程と、電離放射線の照射
工程とで形成されているもので、少なくとも基材シート
の表面に存在している電離放射線硬化型樹脂が前記電離
放射線の照射により架橋構造化されているものである。
前記構成からなる本発明の化粧シートにおいて基材シー
トとして利用される紙またはセルロース混抄紙は、その
構成成分の一部または全部がセルロース系成分からなる
印刷適性を具備するシートからなるもので、最も一般的
には建材用プリント用紙、純白紙、樹脂混抄紙からなる
強化薄葉紙等の坪量23〜120g/m2程度の紙が利用され
る。尚、前記セルロース系成分としては、純粋セルロー
ス,ヘミセルロース,硝化綿,酢酸セルロース,ヒドロ
キシメチルセルロース,カルボキシメチルセルロース等
が利用される。
前記基材シートの表面に印刷を付す際に利用される印刷
インキ中に含有されるセルロース系樹脂としては、硝化
綿,アルキツド樹脂,酢酸セルロース,ヒドロキシメチ
ルセルロース,カルボキシメチルセルロース等が利用さ
れるが、これらのセルロース系樹脂は、前記印刷インキ
のベヒクル中の20〜100重量%、印刷インキ中の5〜30
重量%程度の範囲内で利用されるのが好ましい。尚、印
刷は、例えば、グラビア印刷,グラビアオフセツト印
刷,平版オフセツト印刷,ダイリソ印刷,凸版印刷,凹
版印刷,ジエツトプリント,シルクスクリーン印刷,静
電印刷等で施される。
更に、前記表面に印刷が付されている紙またはセルロー
ス混抄紙からなる基材シートに塗布される上塗り塗料に
おける主成分たる樹脂、すなわち、未硬化状態において
も常温で固体状を呈する熱可塑性の電離放射線硬化型樹
脂は、ラジカル重合性不飽和基を具備する樹脂であり、
ラジカル重合性不飽和基が導入されているガラス転位温
度0〜250℃の重合体(1)と、ラジカル重合性不飽和
基を具備する融点20〜250℃の単量体化合物(2)とが
存する。以下、前述のラジカル重合性不飽和基が導入さ
れている重合体(1)とラルカル重合性不飽和基を具備
する単量体化合物(2)とについて説明する。
ラジカル重合性不飽和基が導入されている重合体(1) 以下に説明する化合物1)〜7)の単独重合体あるいは
共重合体に更に後述する方法(イ)〜(ニ)によりラジ
カル重合性不飽和基を導入することによつて得られる重
合体、あるいは前記化合物1)〜7)の単独重合体ある
いは共重合体のガラス転位点を調節したりまたは得られ
る硬化膜の物性を調節したりするために、前記単独重合
体あるいは共重合体と共重合可能な単量体、例えばメチ
ルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレー
ト、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブ
チルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブ
チルメタクリレート、t-ブチルアクリレート、t-ブチル
メタクレート、イソアミルアクリレート、イソアミルメ
タクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シロヘキ
シルメタクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、
2-エチルヘキシルメタクリレートなどを前記単独重合体
あるいは共重合体に共重合させた共重合体が存する。
化合物1)〜7) 1) 水酸基を有する単量体:N-メチロールアクリルア
ミド、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシ
エチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、2-ヒドロ
キシブチルアクリレート、2-ヒドロキシブチルメタクリ
レート、2-ヒドロキシ‐3-フエノキシプロピルメタクリ
レート、2-ヒドロキシ‐3-フエノキシプロピルアクリレ
ートなど 2) カルボキシル基を有する単量体:アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリロイルオキシエチルモノサクシネー
トなど 3) エポキシ基を有する単量体:グリシジルメタクリ
レートなど 4) アジリジニル基を有する単量体:2-アジリジニル
エチルメタクリレート、2-アジリジニルプロピオン酸ア
リルなど 5) アミノ基を有する単量体:アクリルアミド、メタ
クリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、ジメチル
アミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメ
タクリレートなど 6) スルフオン基を有する単量体:2-アクリルアミド
‐2-メチルプロパンスルフオン酸など 7) イソシアネート基を有する単量体:2,4-トルエン
ジイソシアネートと2-ヒドロキシエチルアクリレートと
の等モル付加物などのジイソシアネートと活性水素を有
するラジカル重合性単量体との付加物など ラジカル重合性不飽和基の導入方法 (イ) 水酸基を有する単量体の重合体または共重合体
の場合にはアクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシ
ル基を有する単量体などを縮合反応させる (ロ) カルボキシル基、スルフオン基を有する単量体
の重合体または共重合体の場合には前述の水酸基を有す
る単量体を縮合反応させる (ハ) エポキシ基、イシアネート基あるいはアジリジ
ニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に
は前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシル基
を有する単量体を付加反応させる (ニ) 水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体
の重合体または共重合体の場合にはエポキシ基を有する
単量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいは
ジイソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステ
ル単量体の1対1モルの付加物を付加反応させる ラジカル重合性不飽和基を具備する単量体化合物(2) ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、
トリアクリルイソシアヌレート、シクロヘキサンジオー
ルジアクリレート、シクロヘキサンジオールジメタクリ
レート、スピログリコールジアクリレート、スピログリ
コールジメタクリレーとなどが存する。
尚、本発明において使用する上塗り塗料においては、前
述のラジカル重合性不飽和基が導入されている重合体
(1)とラジカル重合性不飽和基を具備する単量体化合
物(2)とを併用し得ることは勿論のこと、電離放射線
の照射による架橋密度を増大させて耐熱性の向上を計る
目的で、例えば、エチレングリコールジアクリレート、
エチレングリコールメタクリレート、ポリエチレングリ
コールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタ
クリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサ
ンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、ト
リメチロールプロパンジメタクリレート、ペンタエリス
リトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサメタクリレート、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテルジアクリレート、エチレングリ
コールジグリシジルエーテルジメタクリレート、ポリエ
レングリコールジグリシジルエーテルジアクリレート、
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルジメタク
リレート、プロピレングリコールジグリシジルエーテル
ジアクリレート、プロピレングリコールジグリシジルエ
ーテルジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジ
グリシジルエーテルジアクリレート、ポリプロピレング
リコールジグリシジルエーテルジメタクリレート、ソル
ビトールテトラグリシジルエーテルテトラアクリレー
ト、ソリビトールテトラグリシジルエーテルテトラメタ
クリレートなどのラジカル重合性不飽和単量体を、前記
ラジカル重合性不飽和基が導入されている重合体(1)
の0.1〜100重量%程度添加することも可能である。
本発明で使用する上塗り塗料、すなわち、未硬化状態に
おいても常温で固体状を呈する熱可塑性の電離放射線硬
化型樹脂を主成分とする上塗り塗料は、電子線で十分に
硬化し得るが、紫外線照射で硬化させる場合には、ベン
ゾキノン,ベンゾイン,ベンゾインメチルエーテルなど
のベンゾインエーテル類、ハロゲン化アセトフエノン
類、ビアセチル類等の増感剤を混合しておくことが好ま
しい。
前記上塗り塗料を基材シートの印刷面に塗布する際の塗
工方法は、例えば、ナチュラルロールコート,リバース
ロールコート,グラビアコート,バーコート,スプレー
コート,メツシユロールコート,フローコート,ナイフ
コート,スクリーンコート,ボトムコート等の方法を使
用し得る。
前述の上塗り塗料が塗布された後に該塗料の塗布面に施
される電離放射線の照射は、例えば、コツクロフトワル
トン型、パンテグラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧
器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電
子加速機から放出される50〜1000KeV、好ましくは100〜
300KeVの範囲内のエネルギーを有する電子線や、超高圧
水銀灯,高圧水銀灯,低圧水銀灯,カーボンアーク,ク
セノンアーク,メタルハライドランプ等の光源を用いた
紫外線が利用される。
紙またはセルロース混抄紙からなる基材シートの裏面に
必要に応じて形成されている熱可塑性樹脂による接着剤
層は、例えば、ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,ポリ塩
化ビニリデン,ポリビニルアルコール,ポリスチレン,
ポリプロピレン,弗素樹脂等のビニル系樹脂、ポリカー
ボネート,ポリエチレンテレフタレートなどのポリエス
テル系樹脂、セルロースアセテート,セルロースブチレ
ート,セルロースジアセテート,セルローストリアセテ
ート等のセルロースエステル系樹脂、ポリアミド,ポリ
イミド等の熱可塑性樹脂の単独または混合物で形成され
るが、接着性能の良好なポリエチレンビニルアセテート
が最も好適である。また、この接着剤層中には、ジオク
チルフタレートやジブチルフタレート等の可塑剤や、二
酸化チタン等の隠蔽性能を有する顔料等を混合しておく
ことも何ら差し支えない。尚、前記接着剤層は、エクス
トル‐ジョンコート法や溶融樹脂コート法等の塗工方法
で、一般に、5〜200g/m2好ましくは20〜30g/m2程度に
形成されるものである。
前述の接着剤層に必要に応じて積層されている紙やセル
ロース混抄紙としては、前記基材シートとして説明した
ものと略同種の紙やセルロース混抄紙が利用される。同
じく、前述の接着剤層に必要に応じて積層されているプ
ラスチツクフイルムとしては、例えば、ポリエステルフ
イルム,ポリエチレンフイルム,ポリプロピレンフイル
ム,ポリ塩化ビニルフイルム,ポリ塩化ビニリデンフイ
ルム,ポリカーボネートフイルム,ナイロンフイルム,
ポリスチレンフイルム,エチレン・ビニルアルコール共
重合体フイルム等の公知の熱可塑性フイルムが利用され
る。更に同じく、熱硬化性樹脂またはゴムラテツクスが
含浸されている含浸紙としては、不飽和ポリエステル樹
脂,ジアリルフタレート樹脂,エポキシ樹脂,フエノー
ル樹脂,ウレタン樹脂,メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂
や、SBR,CR,BR,NR等のゴムラテツクスが、坪量80〜400g
/m2程度の紙に、含浸率20〜50wt.%程度に含浸されてい
る含浸紙が利用される。
〔実施例〕
以下、本発明の化粧シートの具体的な構成を製造実施例
で以つて説明する。
実施例1 坪量65g/m2の樹脂混抄紙〔三興製紙(株)製:CB-FIX-65
S〕からなる基材シートの表面にアクリル系のインキ
〔諸星インキ(株)製:KL-HAT〕によるベタ刷りを行つ
た後、この上に、ニトロセルロース系インキ〔昭和イン
ク(株)製:SAM〕による抽象柄の印刷を施した。次い
で、トリアジン系アクリレート〔紫外線硬化型樹脂:融
点120℃〕を主成分とする上塗り塗料〔三菱油化フアイ
ン(株)製:ユピマー〕による塗料層を、グラビア印刷
機でベタ刷りで形成し、更に、オゾン含有タイプの高圧
水銀灯(160W/cm・4灯)の下を10m/minで通過させて上
塗り塗料層を硬化させ、本発明の一実施例品たる化粧シ
ートを得た。
実施例2 坪量30g/m2の樹脂混抄紙〔三興製紙(株)製:FIX-30〕
からなる基材シートの表面にニトロセルロース系インキ
〔昭和インク(株)製:SAM〕による抽象柄の印刷した
後、5重量%のマイクロシリカが添加されているトリア
ジン系アクリレート〔紫外線硬化型樹脂:融点120℃〕
を主成分とする上塗り塗料〔三菱油化フアイン(株)
製:ユピマー〕による塗料層をベタ刷りで形成し、更
に、オゾン含有タイプの高圧水銀灯(160W/cm・4灯)
の下を10m/minで通過させ、前記上塗り塗料層を硬化さ
せた。
次いで、前記得られたシートの裏面に、ポリエチレンを
溶融押出しコートしつゝ、同時に坪量30g/cm2の樹脂混
抄紙〔三興製紙(株)製:FIX-30〕を積層し、本発明の
一実施例品たる化粧シートを得た。
前記実施例1〜実施例2で得られた化粧シートは、いず
れも、耐溶剤性,耐擦傷性,耐摩耗性等の表面物性にお
いて極めて優れた性質を奏するものであつた。
〔本発明の作用及び効果〕
本発明の化粧シートは、未硬化状態においても常温で固
体状を呈する熱可塑性の電離放電硬化型樹脂が基材シー
トの表面に塗工され、前記樹脂の中の少なくとも基材シ
ートの表面に存在している樹脂が電離放射線の照射で架
橋されて硬化されているものであるから、化粧シート表
面における耐溶剤性,耐擦傷性,耐摩耗性等が極めて優
れており、特に耐擦傷性,耐摩耗性等に優れた表面物性
が要求される水平面箇所へも十分に使用し得るものであ
る。
また本発明の化粧シートは、未硬化状態においても常温
で固体状を呈する電離放射線硬化型樹脂が基材シートの
表面に塗工され、これが電離放射線の照射で架橋,硬化
されているものであるから、基材シート内部に含浸され
ている樹脂が電離放射線の照射を受けることなく未硬化
状態のままであつても、この未硬化状態の樹脂にはべと
付きの発生がなく、密着不良を生ずるようなことがない
ので、高品質の化粧シートとなる。因みに、未硬化状態
において常温で液状を呈する電離放射線硬化型樹脂を塗
工後電離放射線を照射して硬化させたものは、基材シー
ト内部に浸透した樹脂には電離放射線が到達することが
無く、未硬化状態のままとなり、べと付きが発生し密着
不良を発生するという欠点を有することと比較して、本
発明の化粧シートの前記した作用,効果は特筆される事
項である。
更に本発明の化粧シートは、その製造工程中、未硬化状
態において常温で固体状を呈する電離放射線硬化型樹脂
が塗工された後で、しかも該シートに電離放射線が照射
される以前においても、表面に樹脂のべと付きが無く、
これをロール状に巻き取ることが可能であるから、製作
のための工程が容易であるという作用,効果も奏する。
更にまた、本発明の化粧シートは、電離放射線硬化型樹
脂を主成分とする上塗り塗料が施される印刷面の印刷
が、セルロース系樹脂を少なくともベヒクル中の一成分
として含有する印刷インキで形成されているので、前記
上塗り塗料と印刷面との間の密着性が良好であるという
作用,効果も奏する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙またはセルロース混抄紙からなる基材シ
    ートの表面にセルロース系樹脂を少なくともベヒクル中
    の一成分として含有する印刷インキによる印刷が付され
    ており、かつ、前記基材シートの印刷面には、未硬化状
    態においても常温で固体状を呈する熱可塑性の電離放射
    線硬化型樹脂を主成分する上塗り塗料が塗布され、しか
    も前記上塗り塗料の塗布面には電離放射線が照射され
    て、少なくとも前記基材シートの表面に存在している前
    述の電離放射線硬化型樹脂が前記電離放射線の照射によ
    り架橋,硬化されていることを特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】紙またはセルロース混抄紙からなる基材シ
    ートが、該シートの裏面に熱可塑性樹脂による接着剤層
    を具備している特許請求の範囲第1項記載の化粧シー
    ト。
  3. 【請求項3】紙またはセルロース混抄紙からなる基材シ
    ートが、該シートの裏面に、熱可塑性樹脂による接着剤
    層を介して、紙,セルロース混抄紙,プラスチツクフイ
    ルム,あるいは熱硬化性樹脂またはゴムラテツクスが含
    浸されている含浸紙が積層されている積層シートである
    特許請求の範囲第1項記載の化粧シート。
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