JP3162865B2 - 電離性放射線硬化型樹脂による再塗装用のプレコート化粧シート - Google Patents

電離性放射線硬化型樹脂による再塗装用のプレコート化粧シート

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JP3162865B2
JP3162865B2 JP05298893A JP5298893A JP3162865B2 JP 3162865 B2 JP3162865 B2 JP 3162865B2 JP 05298893 A JP05298893 A JP 05298893A JP 5298893 A JP5298893 A JP 5298893A JP 3162865 B2 JP3162865 B2 JP 3162865B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装材用基体に貼着さ
れた後に、その表面に電離性放射線硬化型樹脂による再
塗装が施されることによって、家具等の塗装材となる再
塗装用のプレコート化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】表面に再塗装が施されることによって家
具等の材料になるときの再塗装に付されるシートを再塗
装用のプレコート化粧シートと呼称している。
【0003】この再塗装に付されるプレコート化粧シー
トとしては、(1) セルロース系化粧シート用基材と、該
化粧シート用基材に形成されているセルロース系樹脂を
ビヒクルとする印刷絵柄層とからなるもの、或いは(2)
セルロース系化粧シート用基材と、該化粧シート用基材
に形成されているセルロース系樹脂をビヒクルとする印
刷絵柄層と、該印刷絵柄層の形成面に施されているポリ
オール、イソシアネート、及びセルロース系化合物を含
む上塗り塗料層とからなるもの(特公平4−19938
号公報)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の再塗装
用のプレコート化粧シートのうちの前者の(1) のもの
は、再塗装を施す前のプレコート化粧シートを家具等の
材料になる塗装材用基体にラミネートする工程やその他
の取り扱い工程中に、プレコート化粧シートの表面に傷
が入り易く、そのための不良品の発生率が高い。また、
再塗装を行なう際に、塗料がプレコート化粧シート中に
浸透し易く、再塗装によって形成される塗膜の表面が斑
になり易い。
【0005】また、プレコート化粧シートのうちの後者
の(2) のものは、これに電離性放射線硬化型樹脂による
再塗装を施すと、プレコート化粧シートの上塗り塗料層
と電離性放射線硬化型樹脂による塗膜との間の密着性が
悪く、プレコート化粧シートの上塗り塗料層と再塗装に
よる塗膜との界面で剥離し易い。
【0006】なお、電離性放射線硬化型樹脂による再塗
装は、高光沢が得られ、又高度の耐擦傷性が付与される
だけでなく、塗装作業をノンソルベントタイプで行なえ
るというメリットもある。
【0007】これに対して本発明は、塗装材用基体に貼
着された後に、その表面に電離性放射線硬化型樹脂によ
る塗膜を形成するための再塗装用のプレコート化粧シー
トであって、しかもプレコート化粧シートの上塗り塗料
層と再塗装によって形成される塗膜との間の密着性が高
く、これによって良好な品質を有する塗装材になる再塗
装用のプレコート化粧シートを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、以下に記載
する構成による本発明の電離性放射線硬化型樹脂による
再塗装用のプレコート化粧シートによって解決される。
【0009】すなわち本発明は、化粧シート用基材と、
該化粧シート用基材に形成されている印刷絵柄層と、該
印刷絵柄層の形成面に施されている上塗り塗料層とを有
する再塗装用のプレコート化粧シートであり、塗装材用
基体に貼着された後に前記上塗り塗料層面に電離性放射
線硬化型樹脂による再塗装が施されて塗装材となるプレ
コート化粧シートにおいて、前記化粧シート用基材が、
少なくともセルロース系成分を含有する繊維状材料の抄
造シートからなり、又前記印刷絵柄層が、ビヒクルとし
て少なくともセルロース系樹脂を含有する印刷インキに
よって形成されており、しかも前記上塗り塗料層が、ポ
リオール化合物、イソシアネート化合物及びラジカル重
合性不飽和基を有するモノマー及び/又はプレポリマー
を含有する塗料で形成されている電離性放射線硬化型樹
脂による再塗装用のプレコート化粧シートからなる。
【0010】前記構成による本発明の電離性放射線硬化
型樹脂による再塗装用のプレコート化粧シートにおい
て、化粧シート用基材としては、少なくともセルロース
系成分を含有する、すなわちセルロース系成分を構成成
分の1部または全部とする抄造シートが利用され、通常
の印刷用基材としての機能を果たすもの、好ましくは紙
層構造を有するもの、より好ましくは23〜120g/
2 程度の坪量を有する抄造シートが利用される。化粧
シート用基材の坪量が23g/m2 未満になると、印刷
インキの裏抜け及び隠蔽力不足が発生し易く、又120
g/m2 を超えるとコスト高になる。
【0011】化粧シート用基材におけるセルロース系成
分は、純粋セルロース,ヘミセルロース,ニトロセルロ
ース,酢酸セルロース,ヒドロキシメチルセルロース,
カルボキシメチルセルロース,ビスコースレーヨン等で
あり、これらの単独あるいは混合物がセルロース系成分
として使用される。
【0012】化粧シート用基材におけるセルロース系成
分以外の成分は、例えば二酸化チタン,各種の顔料,ビ
ニロンや熱可塑性ポリエステル等の熱可塑性樹脂,熱硬
化型不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂,ラテック
ス,でんぷん,その他の添加剤等である。
【0013】化粧シート用基材は、少なくともセルロー
ス系成分を含有する繊維状材料の抄造シートからなって
いるので、印刷インキや上塗り塗料に対する浸透性,投
錨効果による密着性等において好ましい性質を示す。化
粧シート用基材として利用される抄造シートは、具体的
には紙や不織布であり、例えば上質紙,薄葉紙,クラフ
ト紙,和紙等のセルロース系パルプからなる紙、ポリエ
ステルやビニロン等の熱可塑性樹脂とセルロース系パル
プとの混抄紙等である。
【0014】化粧シート用基材には、ビヒクルとして少
なくともセルロース系樹脂を含有する印刷インキによる
印刷絵柄層、すなわちビヒクルの1部または全部がセル
ロース系樹脂で構成されている印刷インキによる印刷絵
柄層が形成される。印刷絵柄層の形成に先立ってベタ印
刷層を予め形成することにより、絵柄印刷層の印刷効果
を高めることができる。
【0015】印刷絵柄層におけるビヒクルとしてのセル
ロース系樹脂は、ニトロセルロース,酢酸セルロース,
ヒドロキシメチルセルロース,カルボキシメチルセルロ
ース等であり、特に限定されるものではない。
【0016】印刷絵柄層を形成する印刷インキに必要に
応じて添加されるセルロース系樹脂以外のビヒクルは、
アルキッド樹脂,塩化ビニル樹脂,酢酸ビニル樹脂,ア
クリル樹脂,ポリエステル樹脂,ポリビニルブチラール
樹脂,ポリウレタン樹脂あるいはこれらの共重合樹脂等
であり、これらの樹脂の単独あるいは混合物が利用され
る。印刷絵柄層を形成する印刷インキには、さらに必要
に応じて、ジオクチルフタレート,樟脳等の可塑剤、炭
酸カルシウム等の体質顔料、熱安定剤等が添加される。
【0017】なお、印刷絵柄層は、例えば、木目柄,石
目柄,布目柄をはじめ、水玉模様,縞模様等の抽象柄、
さらには、全面ベタ柄等に形成される。
【0018】印刷絵柄層の上に施される上塗り塗料層
は、電離性放射線硬化型樹脂による再塗装の際の塗料の
浸透過剰を防止する作用をも有するものであり、ポリオ
ール化合物と、イソシアネート化合物とラジカル重合性
不飽和基を有するモノマー及び/又はプレポリマーとを
含有する塗料で形成される。
【0019】上塗り塗料層に利用されるポリオール化合
物は、例えば塩ビポリオール,アクリルポリオール,ポ
リエステルポリオール,ポリエーテルポリオール等であ
る。また、イソシアネート化合物は、トリレンジイソシ
アネート,メチレンジイソシアネート,キシレンジイソ
シアネート,ヘキサメチレンジイソシアネート等であ
る。
【0020】上塗り塗料層の形成に利用する塗料として
は、化粧シート用基材への再塗装用塗料の過度の浸透に
よる裏抜けや、化粧シート用基材の地合斑に起因する塗
膜の艶斑等を防止し、更には化粧シート用基材や絵柄印
刷層との接着力の向上を図るために、該塗料中のイソシ
アネート化合物とポリオール化合物との配合比を、ウレ
タン結合の理論上必要十分な配合比よりも、イソシアネ
ート化合物の量を5〜20重量%程度余剰に使用するの
が好ましい。
【0021】上塗り塗料層の形成に利用する塗料中のラ
ジカル重合性不飽和基を有するモノマー及び/又はプレ
ポリマーとしては、ビニルモノマー、分子の主鎖または
側鎖にラジカル重合性の炭素−炭素の二重結合を有する
化合物からなるプレポリマー、さらにはポリオール化合
物やイソシアネート化合物にラジカル重合性の炭素−炭
素の二重結合を導入した化合物等が挙げられる。
【0022】分子の主鎖または側鎖にラジカル重合性の
炭素−炭素の二重結合を有する化合物からなるプレポリ
マーは、例えば無水マレイン酸やフマル酸などの不飽和
二塩基酸と、飽和二塩基酸及びグリコール類を原料とし
て縮合反応によって合成した不飽和ポリエステルや、樹
脂骨格に後からアクリレートやメタクリレートの不飽和
基を導入した不飽和樹脂等である。前者の無水マレイン
酸やフマル酸などの不飽和二塩基酸と、飽和二塩基酸及
びグリコール類を原料として縮合反応によって合成した
不飽和ポリエステルは、不飽和基が主鎖に導入されてい
るものであり、また後者の樹脂骨格に後からアクリレー
トやメタクリレートの不飽和基を導入した不飽和樹脂
は、基体樹脂骨格が例えばアクリル樹脂,アルキッド樹
脂,エポキシ樹脂,ウレタン樹脂等からなり、不飽和基
が樹脂分子の側鎖または末端に導入されているものであ
る。
【0023】これらの不飽和プレポリマーの具体例は、
前述の不飽和ポリエステル、エポキシ化合物と(メタ)
アクリル酸の付加反応物、多価アルコールとジイソシア
ネート化合物と(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル
の付加反応物、末端にカルボキシル基を有するポリエス
テルと(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルまたはメ
タクリル酸グリシジルの反応物、末端に水酸基を有する
ポリエステルと(メタ)アクリル酸の反応物、ポリエー
テルグリコールと(メタ)アクリル酸の反応物、低分子
量アクリル共重合体の側鎖の感応基、例えば水酸基,カ
ルボキシル基,エポキシ基等を利用して不飽和基を導入
したアクリル系化合物、乾性油または半乾性油から導入
されたエポキシ化油と(メタ)アクリル酸との付加反応
物、脂肪酸と(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルま
たはメタクリル酸グリシジルとの反応物、不飽和ポリブ
タジエン、メラミンアクリレート、長側鎖ビニル化合物
等である。
【0024】上塗り塗料層を形成するための塗料におい
て、ラジカル重合性不飽和基を有するモノマー及び/又
はプレポリマーが塗料中の50重量%を超えると、上塗
り塗料層の物性が悪くなり、又5重量%未満になると電
離性放射線硬化型樹脂による再塗装の塗膜との間の密着
性が悪くなる。このため、ラジカル重合性不飽和基を有
するモノマー及び/又はプレポリマーは、塗料中の50
重量%以下、好ましくは5〜30重量%の割合いで使用
される。
【0025】以上の構成による再塗装用のプレコート化
粧シートは、該プレコート化粧シートを例えば家具等に
する塗装材用基体に接着剤を使用して貼着した後に、こ
の再塗装用のプレコート化粧シートの上塗り塗料層面に
電離性放射線硬化型樹脂による再塗装が施されて、塗装
材になる。
【0026】プレコート化粧シートの上塗り塗料層面
に、電離性放射線硬化型樹脂による塗料の塗工層を形成
し、続いて該塗工層に電離性放射線を照射することによ
り、再塗装による硬化塗膜が形成される。なお電離性放
射線としては、例えば紫外線,可視光線,X線等の電磁
波、又は電子線等の荷電粒子線が用いられる。
【0027】再塗装のための塗料に利用される電離性放
射線硬化型樹脂は、分子中に1個以上の重合性不飽和結
合またはエポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマ
ー、及び/又は単量体を適宜混合した組成物からなるも
のであり、具体的にはウレタンアクリレート、ポリエス
テルアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリレ
ート系樹脂、シロキサン等の珪素樹脂、不飽和ポリエス
テル、エポキシ樹脂等である。
【0028】再塗装用のプレコート化粧シートの上塗り
塗料層面に塗工される電離性放射線硬化型樹脂による塗
料は、該塗料の塗工適性を考慮して、通常前述のプレポ
リマー又はオリゴマーの5〜95重量%と単量体の95
〜5重量%との混合組成物が利用される。
【0029】また、電離性放射線硬化型樹脂による塗料
中には、該塗料による塗工層を紫外線の照射によって硬
化する場合には、例えばアセトフェノン類,ベンゾフェ
ノン類,ミヒラーベンゾイルベンゾエート,α・アミロ
キシムエステル,テトラメチルメウラムモノサルファイ
ド,チオキサントン類等による光重合開始剤と、必要に
応じて添加される光増感剤、例えばn−ブチルアミン,
トリエチルアミン,トリ−n−ブチルホスフィン等によ
る光増感剤とが添加されることは、勿論である。
【0030】さらに、前記電離性放射線硬化型樹脂によ
る塗料の塗工層は、例えば超高圧水銀灯,高圧水銀灯,
低圧水銀灯,カーボンアーク,ブラックライトランプ,
メタルハライドランプ等による光源の紫外線照射で硬化
されるか、あるいはコックロフトワルトン型,ハンデグ
ラフ型,共振変圧器型,絶縁コア変圧器型,直線型,ダ
イナミトロン型,高周波型等の各種の電子線加速器によ
る電子線の照射によって硬化される。
【0031】
【作用】本発明の電離性放射線硬化型樹脂による再塗装
用のプレコート化粧シートは、化粧シート用基材と、該
化粧シート用基材に形成されている印刷絵柄層と、該印
刷絵柄層の形成面に施されている上塗り塗料層とを有し
ており、塗装材用基体に貼着された後に前記上塗り塗料
層面に電離性放射線硬化型樹脂による再塗装が施されて
塗装材となるプレコート化粧シートであって、前記化粧
シート用基材が、少なくともセルロース系成分を含有す
る繊維状材料の抄造シートからなり、又前記印刷絵柄層
が、ビヒクルとして少なくともセルロース系樹脂を含有
する印刷インキによって形成されており、しかも前記上
塗り塗料層が、ポリオール化合物、イソシアネート化合
物及びラジカル重合性不飽和基を有するモノマー及び/
又はプレポリマーを含有する塗料で形成されているもの
である。
【0032】前記構成による本発明の電離性放射線硬化
型樹脂による再塗装用のプレコート化粧シートにおいて
は、上塗り塗料層と電離性放射線硬化型樹脂による再塗
装の塗膜との密着性が極めて良好であり、再塗装による
塗膜がプレコート化粧シートから剥れるようなことがな
い。
【0033】又、本発明の電離性放射線硬化型樹脂によ
る再塗装用のプレコート化粧シートは、上塗り塗料層を
有するものであるために、再塗装の塗膜の形成の際の塗
料の過度の浸透がなく、又化粧シート用基材の地合斑に
起因する塗料の浸透度合のバラツキがなくなるために、
再塗装による塗膜に表面斑が無く、品質の高い塗装材に
なる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の電離性放射線硬化型樹脂によ
る再塗装用のプレコート化粧シートの具体的な構成を、
製造実施例を以って説明する。
【0035】実施例1 [図1]において、下記組成[A]を利用してセルロー
スパルプを抄造した坪量30g/m2 の薄葉紙からなる
化粧シート用基材2の表面に、下記組成[B]による印
刷インキにより、グラビア印刷機を利用し、全面ベタの
アンダーコート層3を形成した。
【0036】組成[A] ケミカルパルプ・・・・・・・・・・・・・・・・90重量部 ロジンサイズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1重量部 硫酸アルミニウム・・・・・・・・・・・・・・ 1重量部 アニオン性アクリルアミド・・・・・・ 3重量部 カチオン性澱粉・・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部
【0037】組成[B] ニトロセルロース・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 アクリル樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・10重量部 酸化チタン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20重量部 酸化鉄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2重量部 カーボン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1重量部 メタノール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22重量部
【0038】次いで、全面ベタのアンダーコート層3の
上に、下記の組成[C]と組成[D]とによる印刷イン
キにより、グラビア印刷機を利用し、檜の柾目模様から
なる印刷絵柄層4を形成した。
【0039】組成[C] ニトロセルロース・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 アルキッド樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 ジスアゾイエロー・・・・・・・・・・・・・・10重量部 モノアゾレッド・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25重量部 イソプロピルアルコール・・・・・・・・25重量部
【0040】[組成D] ニトロセルロース・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 アルキッド樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 ジスアゾイエロー・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 モノアゾレッド・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 酸化鉄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 カーボン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24重量部 イソプロピルアルコール・・・・・・・・24重量部
【0041】続いて、印刷絵柄層4の形成面である印刷
絵柄層4の上に、下記の組成[E]による上塗り塗料を
グラビア印刷機により5g(dry)/m2 に全面塗工
して上塗り塗料層5を形成し、再塗装用のプレコート化
粧シート1を得た。
【0042】[組成E] ポリエステルポリオール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部 ヘキサメチレンジイソシアネート・・・・・・・・・・・・・・・・10重量部 トリメチロールプロパントリメタクリレート・・・・・・10重量部 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50重量部
【0043】さらに[図2]において、尿素系接着剤層
7を利用し、厚さ9mmのパーティクルボードからなる
塗装材用基体8の上に、前記プレコート化粧シート1
を、該プレコート化粧シート1の化粧シート用基材2面
が接着剤層7に接するようにして貼着した後、プレコー
ト化粧シート1の上塗り塗料層5面に、下記の[組成
F]からなる塗料をカーテンコート法により20g(d
ry)/m2 に塗工し、電離性放射線硬化型樹脂による
塗工層を形成した。
【0044】しかる後に、前記塗工層面に、加速電圧1
75KV、ビーム電流183mAにて、電子線5Mra
dを照射し、該塗工層を硬化させることにより、プレコ
ート化粧シート1の表面に符号6で表示される再塗装に
よる塗膜を形成し、深みのある塗装ボードからなる塗装
材9を得た。
【0045】[組成F] ポリエステルアクリレート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート・・・・・・・・10重量部 1,6−ヘキアンジオールジアクリレート・・・・・・・・30重量部
【0046】この塗装ボードからなる塗装材9は、電離
性放射線硬化型樹脂による再塗装の塗膜6と再塗装用プ
レコート化粧シート1の上塗り塗料層5との間の密着性
が良好であり、再塗装の塗膜6が上塗り塗料層5から剥
れるようなことが無かった。
【0047】
【発明の効果】本発明のプレコート化粧シートは、該プ
レコート化粧シートが塗装材用基体に貼着された後に、
このプレコート化粧シートの上塗り塗料層面に電離性放
射線硬化型樹脂による再塗装が施されて、塗装材になる
ものであり、本発明のプレコート化粧シートは、ポリオ
ール化合物、イソシアネート化合物及びラジカル重合性
不飽和基を有するモノマー及び/又はプレポリマーを含
有する塗料による上塗り塗料層を具備しているために、
再塗装工程での塗料の過度の浸透がなく、又化粧シート
用基材の地合斑による塗料の浸透度合のバラツキがな
く、これによって品質の高い再塗装による塗膜を具備す
る塗装材になる。
【0048】又、本発明のプレコート化粧シートは、該
プレコート化粧シートの上塗り塗料層、つまりポリオー
ル化合物、イソシアネート化合物及びラジカル重合性不
飽和基を有するモノマー及び/又はプレポリマーを含有
する塗料による塗工層の上に、電離性放射線硬化型樹脂
による再塗装が施されるものであるから、再塗装による
塗膜とプレコート化粧シートとの密着性が良好であり、
再塗装による塗膜がプレコート化粧シートから剥れるよ
うなことがなく、優れた品質の塗装材になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】再塗装用のプレコート化粧シートの1実施例品
の模型断面図である。
【図2】図1に示されたプレコート化粧シートを利用し
て得られた塗装材の模型断面図である。
【符号の説明】
1:再塗装用のプレコート化粧シート 2:化粧シート用基材 4:印刷絵柄層 5:上塗り塗料層 6:電離性放射線硬化型樹脂による再塗装の塗膜 8:塗装材用基体 9:塗装材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−149457(JP,A) 特開 昭62−41040(JP,A) 特開 昭61−83264(JP,A) 特開 平4−94931(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧シート用基材と、該化粧シート用基
    材に形成されている印刷絵柄層と、該印刷絵柄層の形成
    面に施されている上塗り塗料層とを有しており、塗装材
    用基体に貼着された後に前記上塗り塗料層面に電離性放
    射線硬化型樹脂による再塗装が施されて塗装材となるプ
    レコート化粧シートであって、前記化粧シート用基材
    が、少なくともセルロース系成分を含有する繊維状材料
    の抄造シートからなり、又前記印刷絵柄層が、ビヒクル
    として少なくともセルロース系樹脂を含有する印刷イン
    キによって形成されており、しかも前記上塗り塗料層
    が、ポリオール化合物、イソシアネート化合物及びラジ
    カル重合性不飽和基を有するモノマー及び/又はプレポ
    リマーを含有する塗料で形成されていることを特徴とす
    る電離性放射線硬化型樹脂による再塗装用のプレコート
    化粧シート。
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