JPH11227148A - 化粧材 - Google Patents
化粧材Info
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- JPH11227148A JPH11227148A JP5440898A JP5440898A JPH11227148A JP H11227148 A JPH11227148 A JP H11227148A JP 5440898 A JP5440898 A JP 5440898A JP 5440898 A JP5440898 A JP 5440898A JP H11227148 A JPH11227148 A JP H11227148A
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Abstract
の耐スクラッチ性が不充分で、傷付き難さにおいて不充
分であった。 【解決手段】 基材1表面に架橋性樹脂を含むインキか
らなるインキ層2を設け、該インキ層2表面及び基材1
表面に、電離放射線硬化性樹脂からなるトップコート層
3を設けて構成した化粧材を提供する。
Description
材の上にアクリル硝化綿を用いたインキ絵柄層を設け、
その上に電離放射線硬化性樹脂をトップコート層として
設けてなるものが知られている。
来の化粧紙は、トップコート層の耐スクラッチ性が不充
分で傷付き難さにおいて不充分であった。また、絵柄層
とトップコート層との密着が不充分で、耐セローテープ
試験、スクラッチ試験等によってトップコート層が絵柄
層や紙基材から剥離することがあり、耐久性不充分であ
ると共に外観を良好な状態に長期間維持し得ないもので
あった。
点を解消するためになされたものであり、表面が傷付き
難い化粧材を提供すること、及び耐久性を向上して良好
な外観を長期間維持できる化粧材を提供することを目的
とする。
架橋性樹脂を含むインキ層を設け、次いで該インキ層に
電離放射線硬化性樹脂からなるトップコート層を設けて
なることを特徴とする化粧材、(2)基材に架橋性樹脂
を含むインキベタ層を設け、次いで該インキベタ層上に
架橋性樹脂を含むインキからなるインキ柄層を設け、更
に該インキベタ層及び該インキ柄層の上に、電離放射線
硬化性樹脂からなるトップコート層を設けてなることを
特徴とする化粧材及び(3)トップコート層が、マット
剤を含有した電離放射線硬化性樹脂からなる(1)又は
(2)に記載の化粧材を要旨とする。
に説明する。図1は本発明の化粧材の一例を示す縦断面
図である。本発明において、化粧材は、基材1の表面に
架橋型系インキからなるインキ層2が設けられ、該イン
キ層2の表面に、電離放射線硬化性樹脂からなるトップ
コート層3が設けられて構成されている。
ン紙、リンター紙、板紙、石膏ボード紙、紙にポリ塩化
ビニルをゾル塗工又はドライラミネートしたいわゆるビ
ニル壁紙原反、或いは上質紙、コート紙、アート紙、硫
酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙等の
紙、硝子繊維,石綿,チタン酸カリウム繊維,アルミナ
繊維,シリカ繊維,炭素繊維等の無機質繊維からなるシ
ート又はフィルム、ポリエステルやビニロン等の有機樹
脂等を用いた織布又は不織布、ポリエチレン,ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン樹脂,ポリ塩化ビニル,ポリ
塩化ビニリデン,ポリビニルアルコール,エチレン−酢
酸ビニル共重合体,エチレン−ビニルアルコール共重合
体等のビニル系樹脂,ポリエチレンテレフタレート,ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂,ポリ
メタクリル酸メチル,ポリアクリル酸メチル,ポリメタ
クリル酸エチル等のアクリル樹脂,ポリスチレン、アク
リロニトリル・ブタジエン−スチレン共重合体(AB
S),三酢酸セルロース,セロハン,ポリカーボネート
等の樹脂からなるシート又はフィルム、アルミニウム,
鉄,ステンレス鋼,銅等の金属箔等を用いることができ
る。
それに顔料等の色素を加えて得られるインキ層であり、
そこに用いられる架橋性樹脂としては、ウレタンアクリ
レート、エポキシアクリレート、アクリルポリオール及
びポリエステルアクリレートの少なくとも1種と硬化剤
を用いて架橋反応して得られる樹脂、さらに後述する電
離放射線硬化性樹脂をそのまま又は硬化剤を用いて架橋
硬化させた樹脂が挙げられる。これらの樹脂から選ばれ
た少なくとも1種を用いるこができる。これらの樹脂の
中で、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、
アクリルポリオール及びポリエステルアクリレートより
選ばれたる少なくとも1種と硬化剤と架橋反応して得ら
れる樹脂が好ましい。
ては、通常イソシアネート類又は有機スルホン酸塩が不
飽和ポリエステル系樹脂やポリウレタン系樹脂に、アミ
ン類がエポキシ系樹脂に用いられ、更にラジカル重合開
始剤として、メチルエチルケトンパーオキサイドやアゾ
ビスイソブチルニトリル等が使用される。
肪族又は芳香族イソシアネートが使用できるが、具体的
には、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシア
ネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート等が挙げられる。
は荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネルギー
量子を有する、紫外線、電子線等の電離放射線により硬
化し得る樹脂であって、分子中に重合性不飽和結合又は
エポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー、及び/
又は単量体を適宜混合した組成物が用いられる。これら
の組成物としては、ウレタンアクリレート、ポリエステ
ルアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリレー
ト、シロキサン等の珪素樹脂、ポリエステル、エポキシ
樹脂等が挙げられる。
は不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不
飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、ポ
リエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオ
ールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレ
ート類等が挙げられる。
ン系の各プレポリマーやオリゴマーを用いる場合には、
各々の硬化に用いる硬化剤、アミンやイソシアネートを
混合して2液性混合物として使用することができる。
ン、α−メチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸
フェニル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシメチ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ラウリル等の
メタクリル酸エステル類、アクリル酸−2−(N、N−
ジエチルアミノ)エチル、メタクリル酸−2−(N、N
−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸−2−(N、N
−ジベンジルアミノ)エチル、メタクリル酸−2−
(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル酸−2−
(N、N−ジエチルアミノ)プロピル等の不飽和酸の置
換アミノアルコースエステル類、アクリルアミド、メタ
クリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、エチレング
リコールジアクリレート、プロピレングリコールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジ
アクリレート等の化合物、ジプロピレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールアクリレート、プロピ
レングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/又は、
分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオール化
合物、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコ
レート、トリメチロールプロパントリチオプロピレー
ト、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等が挙
げられる。
種以上混合して用いるが、樹脂組成物に通常の塗工適性
を付与するために、前記プレポリマー又はオリゴマーを
5重量%以上、前記単量体及び/又はポリチオールを9
5重量%以下とすることが好ましい。
が要求される場合には塗工適性上支障のない範囲で単量
体の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレー
ト系単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。ま
た、硬化物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場
合には塗工適性上支障のない範囲で単量体の量を多めに
したり、3官能以上のアクリレート系単量体を用い高架
橋密度の構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と
3官能以上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性と
を調整することもできる。以上のような1官能アクリレ
ート系単量体としては、2−ヒドロキシアクリレート、
2−ヘキシルアクリレート、フェノキシエチルアクリレ
ート等が挙げられる。また、2官能アクリレート系単量
体としては、エチレングリコールジアクリレート、1,
6−ヘキサンジオールアクリレート等が、3官能以上の
アクリレート系単量体としてはトリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等
が挙げられる。
性樹脂を架橋性樹脂に用いる時には、硬化剤と反応する
官能基を有するのが好ましく、官能基としてOH基、S
H基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基等が挙げ
られる。しかしこれらの官能基を有していなくても、重
合性不飽和二重結合を有していれば、重合により硬化さ
せて用いることができる。つまり、本願発明の架橋性樹
脂は、硬化剤を用いて架橋される樹脂と、硬化剤を用い
ずにラジカル重合により硬化される樹脂を含んでおり、
例えばウレタンアクリレート、エポキシアクリレートや
アクリルポリオール等を用いる場合には、OH基やエポ
キシ基は硬化剤による架橋反応を起こして硬化が進み、
さらに、アクリル基の二重結合はラジカル重合を起こし
て各々硬化するのである。従って生成後の架橋性樹脂
は、架橋反応生成物と重合生成物が別々に生成している
場合もあれば、同一分子中に架橋により生じる構造と重
合により生じる構造が存在する場合がある。又架橋反応
生成物と重合生成物の各々に重合性二重結合が存在すれ
ば、両反応生成物が重合反応を起こして1分子を形成す
ることもある。
有される。着色顔料としては、通常使用される有機又は
無機系の顔料が使用できる。黄色顔料としては、モノア
ゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、イソインドリ
ノン等の有機顔料、黄鉛、黄色酸化鉄、カドミウムイエ
ロー、チタンイエロー、アンチモン黄等の無機顔料が使
用できる。赤色顔料としては、モノアゾ、ジスアゾ、ポ
リアゾ等のアゾ系顔料、キナクリドン等の有機顔料、弁
柄、朱、カドミウムレッド、クロムバーミリオン等の無
機顔料が使用できる。青色顔料としては、フタロシアニ
ンブルー、インダスレンブルー等の有機顔料、紺青、群
青、コバルトブルー等の無機顔料が使用できる。黒色顔
料としては、アニリンブラック等の有機顔料、カーボン
ブラック等の無機顔料が使用できる。白色顔料として
は、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の無機
顔料が使用できる。
は、上記した架橋性樹脂に用いる官能基又は及び重合性
二重結合を有する樹脂、プレポリマー又はオリゴマーを
硬化剤又は重合触媒等を混合した混合物として塗布する
こともできる。また該混合物の硬化が進行して塗布に適
宜な粘性に達したのちに塗布することもできる。
電離放射線硬化性樹脂を塗布するのであるが、インキ層
2を構成する架橋性樹脂は、上記したように電離放射線
硬化性樹脂を原料として用いているため、あらゆる物理
的及び化学的性状が極めて類似しているので、密着性も
良く、殆ど一体的な層を形成していると言える。
離放射線を照射してトップコート層4を硬化させるので
あるが、当然電離放射線はインキ層2にも照射され、イ
ンキ層2を構成する架橋性樹脂に残存する重合性二重結
合は、活性化されて重合反応を起こす。これにより電離
放射線硬化性樹脂を含むインキ層2とトップコート層4
は、硬化が進み、インキ層の硬度が向上する共に、両層
間及び両層と基材との密着性がさらに向上する。同時に
表面硬度も高くなるので、トップコート層4は耐スクラ
ッチ性に優れ、傷つき難くなり、長期にわたる美麗な外
観を保持することができるようになる。
は高硬度を有しており、トップコート層3との硬度差も
小さくなり、トップコート層3の耐スクラッチ性が更に
優れたものとなる。特に、インキ層2とトップコート層
3との硬度差がH〜2H(鉛筆硬度)となるように各層
を選択すれば、より一層耐スクラッチ性に優れたものと
することができる。ここにおいてトップコート層3の硬
度は4H以上、特に7H以上であるのが好ましい。ま
た、インキ層2はトップコート層3に用いる樹脂と共通
しており、それと顔料からなるのでトップコート層3と
の間の密着性に更に優れ、両層間の剥離は起こし難く耐
久性に優れている。
1に示すようなインキベタ層4として構成されたもので
あっても或いは図2に示すようなインキ柄層5として構
成されたものであってもよいが、何れの層も上記した架
橋性樹脂により構成されているので、トップコート層3
との密着性にすぐれている。
層はインキ柄等の模様のない全面インキからなる層であ
り、層厚方向任意断面において該層は常に平面方向に連
続している。インキ柄層はインキにより線や面やそれら
の組み合わせからなる、絵柄や図形、文字等やそれらの
組み合わせ等からなる模様を形成した層であり、層厚方
向任意断面において該層は平面方向に必ずしも連続して
いない。
脂を含むインキを塗工或いは印刷等によって設けた後、
乾燥硬化させて形成する。インキ層2をインキベタ層と
する場合は塗工や印刷により設けることができる。イン
キ層2をインキ柄層とする場合は通常、印刷により設け
る。インキ層2のインキを塗工するには公知の各種方
法、例えばロールコート、カーテンフローコート、ワイ
ヤーバーコート、リバースコート、グラビアコート、グ
ラビアリバースコート、エアーナイフコート、キスコー
ト、ブレードコート、スムーズコート、コンマコート、
スプレーコート、かけ流しコート、刷毛塗り等の方法を
用い、乾燥時で通常、1.0〜10.0μm程度の膜厚
に塗工する。また、インキ層2のインキを印刷する場合
は、クラビア,活版,フレキソ等の凸版印刷、平版オフ
セット,ダイリソ印刷等の平版印刷、シルクスクリーン
等の孔版印刷、静電印刷、インキジェットプリント等の
公知の各種方法を用いることができる。
材1の表面に架橋性樹脂を含むインキからなるインキベ
タ層4を設け、更に該インキベタ層4の表面に架橋性樹
脂を含むインキからなるインキ柄層5を設け、インキベ
タ層4及びインキ柄層5の表面に電離放射線硬化性樹脂
からなるトップコート層3を設けて構成することもでき
る。このように構成すれば、所望の柄を付与して且つト
ップコート層3とその下層との密着性を向上させること
ができる。
に、架橋性樹脂を含むインキからなるインキ層2をイン
キベタ層4とインキ柄層5とから構成し、且つインキ柄
層5を基材1側に設け、インキベタ層4をトップコート
層3側に設けるようにすることもできる。この場合、イ
ンキベタ層4は、無色でも或いは前記した如き着色剤に
よって着色されていてもよいが、少なくとも透明性を有
している必要がある。
硬化性樹脂組成物をインキ層やインキベタ層の上に塗布
した後、電離放射線を照射して硬化せしめてなるもので
ある。トップコート層3の膜厚は、通常8〜15g/m
2 になるように塗工する。塗工は上記インキ層2の塗工
と同様に行う。
ることができ、それにより艶消しの効果が得られる。マ
ット剤としてはシリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、アルミナ、ガラスバルーン、ポリエチレン等の無機
又は有機のフィラー乃至微粉末が挙げられる。該マット
剤の形状は任意であるが球状又は略球状が好ましい。マ
ット剤の粒径としては0.1〜10μm程度のものを用
いることができるが、最大径が9〜10μmのものが好
ましい。粒径が9〜10μmの範囲内であると均一に分
散して美麗なマット面を形成し得ると共に、トップコー
ト層3表面に目立った凹凸を形成せず比較的表面平滑に
形成できる。また、マット剤の含有量は、艶消し硬化を
充分に発現させるためには5〜20重量%が好ましく、
更に、耐スクラッチ性の向上のためには5〜20重量%
が好ましい。
マット剤を5〜20重量%含有し、膜厚8〜15g/m
2 に形成すれば、耐スクラッチ性及び耐マーリング性に
優れたものとできる。
を、特に紫外線で硬化させる場合には、該電離放射線硬
化性樹脂組成物に光重合開始剤として、アセトフェノン
類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエー
ト、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチウラム
モノサルファイド、チオキサントン類、及び/又は光増
感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ
−n−ブチルホスフィン等を混合して用いることもでき
る。
場合には、上記した電離放射線硬化性樹脂組成物に前記
した如きマット剤を混合して分散させる。
線硬化性樹脂組成物を塗工等によって設けた後、電離放
射線を照射して硬化させて形成する。電離放射線硬化性
組成物は、前記したインキ層2の形成用インキを全面ベ
タの態様で塗工する場合の方法と同じ方法を用いること
ができ、乾燥時で通常、0.1〜100μm程度の膜厚
に塗工する。
しては超高圧水銀燈、高圧水銀燈、低圧水銀燈、カーボ
ンアーク、ブラックライトランプ、メタルハライドラン
プ等を用いることができる。また、電子線源としてはコ
ックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器
型、絶縁コア変圧器型、或いは直線型、ダイナミトロン
型、高周波等の各種電子線加速器を用い、100〜10
00keV、好ましくは100〜300keVのエネル
ギーを持つ電子線を照射する。電子線の照射線量として
は通常、0.5〜30Mrad程度である。
とインキ柄層5を設け、その上にトップコート層3を設
けた場合においても、上記した基材1上にインキ層2を
設けた場合と同様に、インキベタ層4とインキ柄層5に
用いる架橋性樹脂は硬化又は重合により硬化され、更に
トップコート層3上より照射する電離放射線によっても
硬化されるので、基材1とインキベタ層4とインキ柄層
5及びトップコート層3との密着性は向上し、剥離する
ことのない耐久性のある化粧材が得られる。さらに、耐
スクラッチ性に優れ、傷付き難いトップコート層が得ら
れる。
保護性能が必要とされる部材等に好適に使用できる。
細に説明する。 実施例 一般紙(三興製紙製:プリント30g/m2 )に、下記
の組成からなる樹脂に顔料を加えたインキベタ層をグラ
ビア印刷にて形成し、さらに同組成のインキ絵柄層を該
インキベタ層の上に積層した。 インキ層樹脂組成物 ウレタンアクリレート 50重量部 アクリルポリオール 50重量部 ヘキサメチレンジイソシアネート 3重量部 次いでトップコート層としてエポキシアクリレート系樹
脂〔ザ・インクテック(株)製:EB40)をロールコ
ートによりコーティングし、電子線(5Mrad)を照
射して、インキベタ層、インキ絵柄層及びトップコート
層を硬化させた。
リル硝化綿系インク〔昭和インク(株)製:UE、FW
硬化剤6部添加〕よりなるベタ層、該アクリル硝化綿系
インクよりなる絵柄層をグラビア印刷により施し、次い
でトップコート層としてエポキシアクリレート系樹脂
〔ザ・インクテック(株)製:EB40)をロールコー
トによりコーティングし、電子線(5Mrad)を照射
してトップコート層を硬化させた。
て、碁盤目セロテープ剥離試験を行った。その結果を表
1に示す。
で得られた化粧材について、鉛筆硬度、ホフマンスクラ
ッチ、テーバースクラッチの測定を行った。その結果を
表2に示す。
ているので、トップコート層の耐スチラッチ性に優れ、
傷付き難い。また、トップコート層とインキ層、又はト
ップコート層とインキ層及び基材との接着力が強く耐久
性に優れ、長期に亘る外観維持性に優れている。
る。
ある。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 基材に架橋性樹脂を含むインキからなる
インキ層を設け、次いで該インキ層に電離放射線硬化性
樹脂からなるトップコート層を設けてなることを特徴と
する化粧材。 - 【請求項2】 基材に架橋性樹脂を含むインキからなる
インキベタ層を設け、次いで該インキベタ層上に架橋型
ポリマーを主成分として含むインキからなるインキ柄層
を設け、更にインキベタ層及びインキ柄層の上に、電離
放射線硬化性樹脂からなるトップコート層を設けてなる
ことを特徴とする化粧材。 - 【請求項3】 トップコート層がマット剤を含有した電
離放射線硬化性樹脂からなる請求項1又は2記載の化粧
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5440898A JPH11227148A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 化粧材 |
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Related Child Applications (1)
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JPH11227148A true JPH11227148A (ja) | 1999-08-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5440898A Withdrawn JPH11227148A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 化粧材 |
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JP2020055179A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 大日本印刷株式会社 | 包装材料及び包装製品 |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP5440898A patent/JPH11227148A/ja not_active Withdrawn
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