JPH11227121A - 化粧材 - Google Patents

化粧材

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JPH11227121A
JPH11227121A JP5005998A JP5005998A JPH11227121A JP H11227121 A JPH11227121 A JP H11227121A JP 5005998 A JP5005998 A JP 5005998A JP 5005998 A JP5005998 A JP 5005998A JP H11227121 A JPH11227121 A JP H11227121A
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JP
Japan
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ink
layer
top coat
ionizing radiation
coat layer
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Application number
JP5005998A
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English (en)
Inventor
Masataka Takemoto
正孝 竹本
Kazuhiro Takahashi
一弘 高橋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、プレコート化粧紙は、トップコート層
とインキ絵柄層との間の密着力が弱く剥離し易く、耐久
性不十分であった。 【解決手段】 基材1表面にアクリル硝化綿系インキか
らなるインキ層2を設け、該インキ層2表面に、電離放
射線硬化性樹脂からなるトップコート層3を設けて構成
した化粧材を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレコート化粧紙としては、紙基
材の上にウレタン系樹脂を用いたインキ絵柄層を設け、
その上に電離放射線硬化性樹脂をトップコート層として
設けてなるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の化粧紙は、絵柄層とトップコート層との密着が不充
分で、セロテープ剥離試験、耐スクラッチ性試験(鉛筆
硬度、ホフマンスクラッチ、テーバースクラッチ等)等
によってトップコート層が絵柄層や紙基材から剥離する
ことがあり、耐久性不充分であると共に外観を良好な状
態に長期間維持し得ないものであった。
【0004】本発明は如上の問題に鑑み、上記従来の欠
点を解消するためになされたものであり、耐久性を向上
して良好な外観を長期間維持できる化粧材を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)基材に
アクリル硝化綿系インキからなるインキ層を設け、該イ
ンキ層に、電離放射線硬化性樹脂からなるトップコート
層を設けてなることを特徴とする化粧材、(2)基材に
アクリル硝化綿系インキからなるインキベタ層を設け、
該インキベタ層にアクリル硝化綿系インキからなるイン
キ柄層を設け、インキベタ層及びインキ柄層に、電離放
射線硬化性樹脂からなるトップコート層を設けてなるこ
とを特徴とする化粧材及び(3)トップコート層がマッ
ト剤を含有した電離放射線硬化性樹脂からなる(1)又
は(2)記載の化粧材を要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細
に説明する。図1は本発明の化粧材の一例を示す縦断面
図である。本発明において、化粧材は、基材1の表面に
アクリル硝化綿系インキからなるインキ層2が設けら
れ、該インキ層2の表面に、電離放射線硬化性樹脂から
なるトップコート層3が設けられて構成されている。
【0007】基材1としては、薄葉紙、クラフト紙、チ
タン紙、リンター紙、板紙、石膏ボード紙、紙にポリ塩
化ビニルをゾル塗工又はドライラミネートしたいわゆる
ビニル壁紙原反、或いは上質紙、コート紙、アート紙、
硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙等
の紙、硝子繊維,石綿,チタン酸カリウム繊維,アルミ
ナ繊維,シリカ繊維,炭素繊維等の無機質繊維からなる
シート又はフィルム、ポリエステルやビニロン等の有機
樹脂等を用いた織布又は不織布、ポリエチレン,ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン樹脂,ポリ塩化ビニル,ポ
リ塩化ビニリデン,ポリビニルアルコール,エチレン−
酢酸ビニル共重合体,エチレン−ビニルアルコール共重
合体等のビニル系樹脂,ポリエチレンテレフタレート,
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂,ポ
リメタクリル酸メチル,ポリアクリル酸メチル,ポリメ
タクリル酸エチル等のアクリル樹脂,ポリスチレン、ア
クリロニトリル・ブタジエン−スチレン共重合体(AB
S),三酢酸セルロース,セロハン,ポリカーボネート
等の樹脂からなるシート又はフィルム、アルミニウム,
鉄,ステンレス鋼,銅等の金属箔等を用いることができ
る。
【0008】インキ層2に用いるアクリル硝化綿系イン
キは、アクリル樹脂と硝化綿の混合物であり、両者を任
意の割合で混合して用いることができる。アクリル樹脂
としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メ
タ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸メチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メ
タ)アクリル酸エチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重
合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、
スチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体等の(メ
タ)アクリル酸エステルを含む単独又は共重合体からな
るアクリル樹脂(但し、ここで(メタ)アクリルとはア
クリル又はメタアクリルを意味するものとし、以下同様
である。)が挙げられる。これらのアクリル樹脂から選
ばれた少なくとも1種と硝化綿を混合してインキ層に用
いる。
【0009】インキ層2には、着色顔料等の着色剤が含
有される。着色顔料としては、通常使用される有機又は
無機系の顔料が使用できる。黄色顔料としては、モノア
ゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、イソインドリ
ノン等の有機顔料、黄鉛、黄色酸化鉄、カドミウムイエ
ロー、チタンイエロー、アンチモン黄等の無機顔料が使
用できる。赤色顔料としては、モノアゾ、ジスアゾ、ポ
リアゾ等のアゾ系顔料、キナクリドン等の有機顔料、弁
柄、朱、カドミウムレッド、クロムバーミリオン等の無
機顔料が使用できる。青色顔料としては、フタロシアニ
ンブルー、インダスレンブルー等の有機顔料、紺青、群
青、コバルトブルー等の無機顔料が使用できる。黒色顔
料としては、アニリンブラック等の有機顔料、カーボン
ブラック等の無機顔料が使用できる。白色顔料として
は、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の無機
顔料が使用できる。
【0010】インキ層2はアクリル硝化綿系インキで構
成されているので、トップコート層3との間の密着に優
れ、耐久性や長期に亘る外観維持性に優れている。特
に、インキ層2が、トップコート層3と近似した高硬度
を有していてトップコート層3との硬度差がH〜5H
(鉛筆硬度)であれば、耐スクラッチ性に優れたものと
できる。
【0011】本発明において、インキ層2としては、図
1に示すようなインキベタ層4として構成されたもので
あっても或いは図2に示すようなインキ柄層5として構
成されたものであってもよいが、トップコート層3の密
着の点からはベタ層が好ましい。インキ層2がベタ層で
あれば、トップコート層3はインキ層2とのみ密接着し
ており基材1には接着しておらず、インキ層2と比較し
てトップコート層3との密着力に劣る基材1との接着面
がないので、トップコート層3とインキ層2との間にお
いて強力な接着面が広くとれ、密着力に優れる。
【0012】上記インキ層2の態様のうち、ベタ層は柄
等の模様のない全面インキからなる層であり、層厚方向
任意断面において該層は常に平面方向に連続している。
柄層はインキにより線や面やそれらの組み合わせからな
る、絵柄や図形、文字等やそれらの組み合わせ等からな
る模様を形成した層であり、層厚方向任意断面において
該層は平面方向に必ずしも連続していない。
【0013】インキ層2は、該層2を構成するアクリル
硝化綿系インキを塗工或いは印刷等によって設けた後、
乾燥硬化させて形成する。インキ層2をベタ層とする場
合は塗工や印刷により設けることができる。インキ層2
を絵柄層とする場合は通常、印刷により設ける。インキ
層2のインキを塗工するには公知の各種方法、例えばロ
ールコート、カーテンフローコート、ワイヤーバーコー
ト、リバースコート、グラビアコート、グラビアリバー
スコート、エアーナイフコート、キスコート、ブレード
コート、スムーズコート、コンマコート、スプレーコー
ト、かけ流しコート、刷毛塗り等の方法を用い、乾燥時
で通常、1.0〜10.0μm程度の膜厚に塗工する。
また、インキ層2のインキを印刷する場合は、クラビ
ア,活版,フレキソ等の凸版印刷、平版オフセット,ダ
イリソ印刷等の平版印刷、シルクスクリーン等の孔版印
刷、静電印刷、インキジェットプリント等の公知の各種
方法を用いることができる。
【0014】本発明においては、図3に示すように、基
材1の表面にアクリル硝化綿系インキからなるインキベ
タ層4を設け、更に該インキベタ層4の表面にアクリル
硝化綿系インキからなるインキ柄層5を設け、インキベ
タ層4及びインキ柄層5の表面に電離放射線硬化性樹脂
からなるトップコート層3を設けて構成することもでき
る。このように構成すれば、所望の柄を付与して且つト
ップコート層3とその下層との密着を向上することがで
きる。
【0015】尚、本発明においては、図4に示すよう
に、アクリル硝化綿系インキからなるインキ層2をイン
キベタ層4とインキ柄層5とから構成し、且つインキ柄
層5を基材1側に設け、インキベタ層4をトップコート
層3側に設けるようにすることもできる。この場合、イ
ンキベタ層4は、無色でも或いは前記した如き着色剤に
よって着色されていてもよいが、少なくとも透明性を有
している必要がある。
【0016】トップコート層3は、後述する電離放射線
硬化性樹脂組成物を硬化せしめてなるものである。トッ
プコート層3の膜厚は通常、8〜15g/m2 程度とす
る。該トップコート層3にはマット剤を加えても良く、
加えることにより艶消しの効果が得られる。マット剤と
してはシリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミ
ナ、ガラスバルーン、ポリエチレン等の無機又は有機の
フィラー乃至微粉末が挙げられる。該マット剤の形状は
任意であるが球状又は略球状が好ましい。マット剤の粒
径としては径0.1〜10μm程度のものを用いること
ができるが、9〜10μmのものが好ましい。粒径が9
〜10μmであると均一に分散して美麗なマット面を形
成し得ると共に、トップコート層3表面に目立った凹凸
を形成せず比較的表面平滑に形成できる。また、マット
剤の含有量は、艶消し効果を充分に発現させるためには
5〜20重量%が好ましく、更に、耐スクラッチ性の向
上のためには5〜20重量%が好ましい。
【0017】トップコート層3を、粒径9〜10μmの
マット剤を5〜20重量%含有した膜厚8〜10g/m
2 に形成すれば、耐スクラッチ性及び耐マーリング性に
優れたものとできる。
【0018】トップコート層3に用いられる電離放射線
硬化性樹脂としては、電磁波又は荷電粒子線のうち分子
を重合、架橋し得るエネルギー量子を有する、紫外線、
電子線等の電離放射線により硬化し得る樹脂であって、
分子中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有するプレ
ポリマー、オリゴマー、及び/又は単量体を適宜混合し
た組成物が用いられる。これらの組成物としては、ウレ
タンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキ
シアクリレート等のアクリレート、シロキサン等の珪素
樹脂、ポリエステル、エポキシ等が挙げられる。
【0019】前記プレポリマー、オリゴマーの例として
は不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不
飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、ポ
リエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオ
ールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレ
ート類等が挙げられる。
【0020】また、前記単量体の例としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸
フェニル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシメチ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ラウリル等の
メタクリル酸エステル類、アクリル酸−2−(N、N−
ジエチルアミノ)エチル、メタクリル酸−2−(N、N
−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸−2−(N、N
−ジベンジルアミノ)エチル、メタクリル酸−2−
(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル酸−2−
(N、N−ジエチルアミノ)プロピル等の不飽和酸の置
換アミノアルコースエステル類、アクリルアミド、メタ
クリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、エチレング
リコールジアクリレート、プロピレングリコールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジ
アクリレート等の化合物、ジプロピレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールアクリレート、プロピ
レングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/又は、
分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオール化
合物、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコ
レート、トリメチロールプロパントリチオプロピレー
ト、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等が挙
げられる。
【0021】以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2
種以上混合して用いるが、樹脂組成物に通常の塗工適性
を付与するために、前記プレポリマー又はオリゴマーを
5重量%以上、前記単量体及び/又はポリチオールを9
5重量%以下とすることが好ましい。
【0022】単量体の選定に際しては、硬化物の可撓性
が要求される場合には塗工適性上支障のない範囲で単量
体の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレー
ト系単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。ま
た、硬化物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場
合には塗工適性上支障のない範囲で単量体の量を多めに
したり、3官能以上のアクリレート系単量体を用い高架
橋密度の構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と
3官能以上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性と
を調整することもできる。以上のような1官能アクリレ
ート系単量体としては、2−ヒドロキシアクリレート、
2−ヘキシルアクリレート、フェノキシエチルアクリレ
ート等が挙げられる。また、2官能アクリレート系単量
体としては、エチレングリコールジアクリレート、1,
6−ヘキサンジオールアクリレート等が、3官能以上の
アクリレート系単量体としてはトリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等
が挙げられる。
【0023】また、硬化物の可撓性、表面硬度等の物性
を調節するために前記プレポリマー、オリゴマー、単量
体の少なくとも1種に対して、以下のような電離放射線
非硬化性樹脂を1〜70重量%、好ましくは5〜50重
量%、混合して用いることができる。電離放射線非硬化
性樹脂としては、ウレタン系、繊維素系、ポリエステル
系、アクリル系、ブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル等の熱可塑性樹脂を用いることができ、特に可
撓性の点から繊維素系、ウレタン系、ブチラールが好ま
しい。
【0024】上述した如き電離放射線硬化性樹脂組成物
を、特に紫外線で硬化させる場合には、該電離放射線硬
化性樹脂組成物に光重合開始剤として、アセトフェノン
類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエー
ト、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチウラム
モノサルファイド、チオキサントン類、及び/又は光増
感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ
−n−ブチルホスフィン等を混合して用いることもでき
る。
【0025】トップコート層3にマット剤を含有させる
場合には、上記した電離放射線硬化性樹脂組成物に前記
した如きマット剤を混合して分散させる。
【0026】トップコート層3は、以上の如き電離放射
線硬化性樹脂組成物を塗工等によって設けた後、電離放
射線を照射して硬化させて形成する。電離放射線硬化性
組成物は、前記したインキ層2の形成用インキを全面ベ
タの態様で塗工する場合の方法と同じ方法を用いること
ができ、乾燥時で通常、0.1〜100μm程度の膜厚
に塗工する。
【0027】前記電離放射線のうちの紫外線の発生源と
しては超高圧水銀燈、高圧水銀燈、低圧水銀燈、カーボ
ンアーク、ブラックライトランプ、メタルハライドラン
プ等を用いることができる。また、電子線源としてはコ
ックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器
型、絶縁コア変圧器型、或いは直線型、ダイナミトロン
型、高周波等の各種電子線加速器を用い、100〜10
00keV、好ましくは100〜300keVのエネル
ギーを持つ電子を照射する。電子線の照射線量としては
通常、0.5〜30Mrad程度である。
【0028】本発明の化粧材は、家具、壁面などの表面
保護性能が必要とされる部材等に好適に使用できる。
【0029】
【実施例】次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。 実施例 一般紙(三興製紙製 プリント30g/m2 )に、アク
リル硝化綿系インキ〔ザ・インクテック(株)製:HA
T〕よりなるベタ層、該アクリル硝化綿系インキよりな
る絵柄層をグラビア印刷により施し、次いで電離放射線
硬化型樹脂〔ザ・インクテック(株)製:EB40 エ
ポキシアクリレート系樹脂)をロールコートにより10
0m/minでコーティングを行い、電子線(5Mra
d)を照射して硬化させた。
【0030】比較例 一般紙(三興製紙製 プリント30g/m2 )に、ウレ
タン樹脂系インキ〔(株)昭和インキ工業所製:UE、
FW硬化剤6部添加〕よりなるベタ層、該ウレタン樹脂
系インキよりなる絵柄層をグラビア印刷により施し、次
いで電離放射線硬化型樹脂〔ザ・インクテック(株)
製:EB40 エポキシアクリレート系樹脂)をロール
コートにより100m/minでコーティングし、電子
線(5Mrad)を照射して硬化させた。
【0031】〔密着性の評価〕実施例及び比較例で得ら
れた化粧材について、碁盤目セロテープを用いて剥離試
験を行った。その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】 注)比較例はいずれも、トップコート層剥離を起こしていた。
【0033】〔耐スクラッチ性の評価〕実施例及び比較
例で得られた化粧材について、鉛筆硬度、ホフマンスク
ラッチ及びテーバースクラッチを測定した。その結果を
表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明の化粧材は以上のように構成され
ているので、トップコート層とインキ層、又はトップコ
ート層とインキ層及び基材との接着力が強く耐久性に優
れ、長期に亘る外観維持性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材の一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の化粧材の別の例を示す縦断面図であ
る。
【図3】本発明の化粧材の更に別の例を示す縦断面図で
ある。
【図4】本発明の化粧材の更に別の例を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基材 2 インキ層 3 トップコート層 4 インキベタ層 5 インキ柄層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材にアクリル硝化綿系インキからなる
    インキ層を設け、該インキ層に、電離放射線硬化性樹脂
    からなるトップコート層を設けてなることを特徴とする
    化粧材。
  2. 【請求項2】 基材にアクリル硝化綿系インキからなる
    インキベタ層を設け、該インキベタ層にアクリル硝化綿
    系インキからなるインキ柄層を設け、インキベタ層及び
    インキ柄層に、電離放射線硬化性樹脂からなるトップコ
    ート層を設けてなることを特徴とする化粧材。
  3. 【請求項3】 トップコート層がマット剤を含有した電
    離放射線硬化性樹脂からなる請求項1叉は2記載の化粧
    材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7692740B2 (en) 2002-05-30 2010-04-06 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display having a reflective electrode formed on an organic resin film
JP2016083889A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 株式会社トッパン・コスモ 化粧紙

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