JP2000043184A - 難燃性化粧板及びその製造方法 - Google Patents
難燃性化粧板及びその製造方法Info
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- JP2000043184A JP2000043184A JP10215172A JP21517298A JP2000043184A JP 2000043184 A JP2000043184 A JP 2000043184A JP 10215172 A JP10215172 A JP 10215172A JP 21517298 A JP21517298 A JP 21517298A JP 2000043184 A JP2000043184 A JP 2000043184A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 流し台、ガスコンロ等のキッチン回りのキッ
チンバックパネルに用いられる、耐火性、耐熱性、耐汚
染性、耐摩耗性等を有する、低コストな難燃性化粧板及
びその難燃性化粧板を容易に製造することができる製造
方法を提供することにある。 【解決手段】 無機質系基板の一方の面に、接着剤層、
化粧シート層、表面保護層が順次積層された積層体にお
いて、前記表面保護層が難燃剤を添加した硬化性樹脂か
らなる難燃性化粧板及びその製造方法である。
チンバックパネルに用いられる、耐火性、耐熱性、耐汚
染性、耐摩耗性等を有する、低コストな難燃性化粧板及
びその難燃性化粧板を容易に製造することができる製造
方法を提供することにある。 【解決手段】 無機質系基板の一方の面に、接着剤層、
化粧シート層、表面保護層が順次積層された積層体にお
いて、前記表面保護層が難燃剤を添加した硬化性樹脂か
らなる難燃性化粧板及びその製造方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装材、特
に、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いられ
る、良好な耐火性、耐熱性、耐汚染性、耐摩耗性等を有
する難燃性化粧板及びその製造方法に関するものであ
る。
に、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いられ
る、良好な耐火性、耐熱性、耐汚染性、耐摩耗性等を有
する難燃性化粧板及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、流し台、ガスコンロ等のキッチン
回りに用いられる無機質系化粧板としては、珪酸カルシ
ウム板、石綿スレート板、セメントスレート板等の無機
質系基材に、例えば、(1)絵柄模様が形成された紙質
系シートの表面にウレタン樹脂、アミノアルキツド樹脂
等の硬化型樹脂からなる上塗り塗料を塗布後これを硬化
させた表面保護層を有する化粧材をエマルジョン系接着
剤を用いて貼着したもの、(2)転写紙を用いて無機質
系基材面に絵柄模様を転写する方法等によって絵柄模様
を設けた後、該絵柄模様層の上から透明塗料を塗装し表
面保護層としたものが知られていた。
回りに用いられる無機質系化粧板としては、珪酸カルシ
ウム板、石綿スレート板、セメントスレート板等の無機
質系基材に、例えば、(1)絵柄模様が形成された紙質
系シートの表面にウレタン樹脂、アミノアルキツド樹脂
等の硬化型樹脂からなる上塗り塗料を塗布後これを硬化
させた表面保護層を有する化粧材をエマルジョン系接着
剤を用いて貼着したもの、(2)転写紙を用いて無機質
系基材面に絵柄模様を転写する方法等によって絵柄模様
を設けた後、該絵柄模様層の上から透明塗料を塗装し表
面保護層としたものが知られていた。
【0003】しかし、上記(1)のエマルジョン系接着
剤で貼着した化粧板は、耐熱性に劣り、(2)の化粧板
は耐熱性については満足のいくものであるが、工程が複
雑となり、歩留りも悪く、また転写紙を用いるために高
コストになるという問題があった。
剤で貼着した化粧板は、耐熱性に劣り、(2)の化粧板
は耐熱性については満足のいくものであるが、工程が複
雑となり、歩留りも悪く、また転写紙を用いるために高
コストになるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、主に流し台、ガスコンロ等のキッチン回りのキッチ
ンバックパネルに用いられる、耐火性、耐熱性、耐汚染
性、耐摩耗性等を有する、低コストな難燃性化粧板及び
その難燃性化粧板を容易に製造することができる製造方
法を提供することにある。
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、主に流し台、ガスコンロ等のキッチン回りのキッチ
ンバックパネルに用いられる、耐火性、耐熱性、耐汚染
性、耐摩耗性等を有する、低コストな難燃性化粧板及び
その難燃性化粧板を容易に製造することができる製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、無機質系基板の一方の面に、接
着剤層、化粧シート層、表面保護層が順次積層された積
層体において、前記表面保護層が難燃剤を添加した硬化
性樹脂からなる難燃性化粧板とすることである。この構
成とすることにより、表面保護層が難燃剤を添加した硬
化性樹脂からなるため、無機質系化粧板の最表面層が耐
火性、耐汚染性、耐摩耗性に優れたものとすることがで
きる。
の本発明の解決手段は、無機質系基板の一方の面に、接
着剤層、化粧シート層、表面保護層が順次積層された積
層体において、前記表面保護層が難燃剤を添加した硬化
性樹脂からなる難燃性化粧板とすることである。この構
成とすることにより、表面保護層が難燃剤を添加した硬
化性樹脂からなるため、無機質系化粧板の最表面層が耐
火性、耐汚染性、耐摩耗性に優れたものとすることがで
きる。
【0006】また、表面保護層を形成する硬化性樹脂が
電離放射線硬化性樹脂よりなるものとすることにより、
化粧板表面の耐汚染性、耐摩耗性、耐擦傷性が向上し、
簡単に汚れを拭き取ることが可能となる。
電離放射線硬化性樹脂よりなるものとすることにより、
化粧板表面の耐汚染性、耐摩耗性、耐擦傷性が向上し、
簡単に汚れを拭き取ることが可能となる。
【0007】また、接着剤層が熱硬化性樹脂よりなるこ
とにより、接着剤層の耐熱性が優れた難燃性化粧板とす
ることができる。
とにより、接着剤層の耐熱性が優れた難燃性化粧板とす
ることができる。
【0008】さらに、化粧シート層が紙質系シートであ
り、前記基板の反対面に絵柄印刷を施した化粧板とする
ことにより、表面保護層、接着剤層として設ける硬化性
樹脂および熱硬化性樹脂の塗工が行いやすく、浸透させ
易いため、化粧板全体の層間接着強度が高くなり、耐火
性、耐熱性等に優れたものとなる。
り、前記基板の反対面に絵柄印刷を施した化粧板とする
ことにより、表面保護層、接着剤層として設ける硬化性
樹脂および熱硬化性樹脂の塗工が行いやすく、浸透させ
易いため、化粧板全体の層間接着強度が高くなり、耐火
性、耐熱性等に優れたものとなる。
【0009】絵柄印刷層が形成された化粧シートの一方
の面に難燃剤を添加した硬化性樹脂を塗布し、硬化後、
前記化粧シートの他方の面に熱硬化性樹脂を塗布し、指
触乾燥するとともに、前記化粧シートの前記熱硬化性樹
脂面が、無機質系基板の一方の面に対向するように重ね
合わせ加圧・加熱して、前記熱硬化性樹脂を硬化させる
ことで得られる難燃性化粧板の製造方法とすることによ
り、耐火性、耐熱性、耐汚染性、耐摩耗性に優れた、ま
た、生産工程が簡略化されるため、生産効率、歩留りの
良い、安価な難燃性化粧板が容易に確実に製造できるも
のである。
の面に難燃剤を添加した硬化性樹脂を塗布し、硬化後、
前記化粧シートの他方の面に熱硬化性樹脂を塗布し、指
触乾燥するとともに、前記化粧シートの前記熱硬化性樹
脂面が、無機質系基板の一方の面に対向するように重ね
合わせ加圧・加熱して、前記熱硬化性樹脂を硬化させる
ことで得られる難燃性化粧板の製造方法とすることによ
り、耐火性、耐熱性、耐汚染性、耐摩耗性に優れた、ま
た、生産工程が簡略化されるため、生産効率、歩留りの
良い、安価な難燃性化粧板が容易に確実に製造できるも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係わる
難燃性化粧板の実施例を示す断面図、図2は本発明の難
燃性化粧板の製造工程を説明する断面図であり、1は難
燃性化粧板、2は無機質系基板、3は接着剤層、4は化
粧シート層、5は紙質系シート、6は絵柄印刷層、7は
表面保護層、10は熱盤をそれぞれ表している。
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係わる
難燃性化粧板の実施例を示す断面図、図2は本発明の難
燃性化粧板の製造工程を説明する断面図であり、1は難
燃性化粧板、2は無機質系基板、3は接着剤層、4は化
粧シート層、5は紙質系シート、6は絵柄印刷層、7は
表面保護層、10は熱盤をそれぞれ表している。
【0011】本発明の難燃性化粧板1の構成は図1に示
すように、無機質系基板2の上面に接着剤層3、化粧シ
ート層4および表面保護層7が積層されたものであり、
難燃性化粧板1の特徴としては、表面保護層7を難燃剤
を添加した硬化性樹脂により形成することにより、耐火
性、耐汚染性、耐摩耗性に優れた化粧板となる。また、
化粧シート層4が紙質系シート5よりなり、その下面に
熱硬化性樹脂よりなる接着剤層3によって無機質系基板
2に積層した構成となっているため、耐熱性に優れた化
粧板となる。
すように、無機質系基板2の上面に接着剤層3、化粧シ
ート層4および表面保護層7が積層されたものであり、
難燃性化粧板1の特徴としては、表面保護層7を難燃剤
を添加した硬化性樹脂により形成することにより、耐火
性、耐汚染性、耐摩耗性に優れた化粧板となる。また、
化粧シート層4が紙質系シート5よりなり、その下面に
熱硬化性樹脂よりなる接着剤層3によって無機質系基板
2に積層した構成となっているため、耐熱性に優れた化
粧板となる。
【0012】次に、本発明の難燃性化粧板1の製造方法
について図面を用いて説明する。先ず、図2(イ)に示
すように、紙質系シート5の表面に絵柄印刷層6を設け
て化粧シート層4を作製し、続いて図2(ロ)に示すよ
うに、絵柄印刷層6の上面より難燃剤を添加した電離放
射線硬化性樹脂を塗布し、硬化させて表面保護層7を形
成した後、さらに、図2(ハ)に示すように、化粧シー
ト層4の該紙質系シート5の下面に熱硬化性樹脂(接着
剤層3)を塗布し指触乾燥状態とする。続いて、図2
(ニ)に示すように、化粧シート層4の熱硬化性樹脂
(接着剤層3)面を無機質系基板2の上面に重ね合わ
せ、これを加熱された熱盤10の間に挿入し、加圧・加
熱する。化粧シート層4の紙質系シート5に塗布した熱
硬化性樹脂(接着剤層3)は硬化一体化して図2
(ホ)、即ち、図1に示すような耐火性、耐熱性、耐汚
染性、耐摩耗性等に優れた本発明の難燃性化粧板1が得
られる。
について図面を用いて説明する。先ず、図2(イ)に示
すように、紙質系シート5の表面に絵柄印刷層6を設け
て化粧シート層4を作製し、続いて図2(ロ)に示すよ
うに、絵柄印刷層6の上面より難燃剤を添加した電離放
射線硬化性樹脂を塗布し、硬化させて表面保護層7を形
成した後、さらに、図2(ハ)に示すように、化粧シー
ト層4の該紙質系シート5の下面に熱硬化性樹脂(接着
剤層3)を塗布し指触乾燥状態とする。続いて、図2
(ニ)に示すように、化粧シート層4の熱硬化性樹脂
(接着剤層3)面を無機質系基板2の上面に重ね合わ
せ、これを加熱された熱盤10の間に挿入し、加圧・加
熱する。化粧シート層4の紙質系シート5に塗布した熱
硬化性樹脂(接着剤層3)は硬化一体化して図2
(ホ)、即ち、図1に示すような耐火性、耐熱性、耐汚
染性、耐摩耗性等に優れた本発明の難燃性化粧板1が得
られる。
【0013】本発明の無機質系化粧板1に用いられる無
機質系基板2としては、一般的には、珪酸カルシウム
板、石綿スレート板、セメントスレート板、軽量発泡コ
ンクリート板、中空押出セメント板等が挙げられる。
機質系基板2としては、一般的には、珪酸カルシウム
板、石綿スレート板、セメントスレート板、軽量発泡コ
ンクリート板、中空押出セメント板等が挙げられる。
【0014】本発明の難燃性化粧板1に使用する紙質系
シート5としては、秤量30〜80g/m2 の建材用プ
リント用紙、純白紙、晒または未晒のクラフト紙、チタ
ン紙等の通常のものや、いわゆる合成樹脂等を混抄した
混抄紙、ラテックス等を含浸した含浸紙等が使用され、
表面保護層7としての硬化性樹脂および接着剤層3とし
ての熱硬化性樹脂が付着浸透可能なように、密度、厚み
を十分管理して抄造し、表面を平滑にするカレンダーロ
ール加工をしたものが好ましく、その厚みとしては、秤
量50g/m2 程度のものが好ましい。また含浸紙であ
れば紙間強度も強くなりさらに好ましいものである。
シート5としては、秤量30〜80g/m2 の建材用プ
リント用紙、純白紙、晒または未晒のクラフト紙、チタ
ン紙等の通常のものや、いわゆる合成樹脂等を混抄した
混抄紙、ラテックス等を含浸した含浸紙等が使用され、
表面保護層7としての硬化性樹脂および接着剤層3とし
ての熱硬化性樹脂が付着浸透可能なように、密度、厚み
を十分管理して抄造し、表面を平滑にするカレンダーロ
ール加工をしたものが好ましく、その厚みとしては、秤
量50g/m2 程度のものが好ましい。また含浸紙であ
れば紙間強度も強くなりさらに好ましいものである。
【0015】絵柄印刷層6は木目柄、抽象柄、石目柄等
任意の模様を印刷形成した絵柄インキ層や、全面的に印
刷を施したベタインキ層からなり、絵柄印刷層6を形成
するインキは、ベヒクルに顔料または染料である着色
剤、可塑剤、安定剤、その他の添加剤、溶剤または希釈
剤を混練してなるものを用いる。ベヒクルとして適当な
材料は、エチルセルロース、硝酸セルロース、エチルヒ
ドロキシセルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、アクリル
ポリオール、ブチラール等が良好に用いられる。
任意の模様を印刷形成した絵柄インキ層や、全面的に印
刷を施したベタインキ層からなり、絵柄印刷層6を形成
するインキは、ベヒクルに顔料または染料である着色
剤、可塑剤、安定剤、その他の添加剤、溶剤または希釈
剤を混練してなるものを用いる。ベヒクルとして適当な
材料は、エチルセルロース、硝酸セルロース、エチルヒ
ドロキシセルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、アクリル
ポリオール、ブチラール等が良好に用いられる。
【0016】本発明において、表面保護層7を紙質系シ
ート5の表面に形成するために用いる硬化性樹脂は、電
離放射線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂(常温硬化型樹
脂、2液反応硬化型樹脂を含む)等の従来公知の化粧板
に使用される硬化性樹脂として用いられる樹脂が利用で
きる。その硬化性樹脂としては、電離放射線硬化性樹脂
が硬化速度が速く作業性も良好であり、しかも柔軟性や
硬度等の樹脂の物性の調節も容易であり、耐汚染性、耐
擦傷性、耐摩耗性、耐溶剤性等の物性に優れるため好ま
しいものである。
ート5の表面に形成するために用いる硬化性樹脂は、電
離放射線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂(常温硬化型樹
脂、2液反応硬化型樹脂を含む)等の従来公知の化粧板
に使用される硬化性樹脂として用いられる樹脂が利用で
きる。その硬化性樹脂としては、電離放射線硬化性樹脂
が硬化速度が速く作業性も良好であり、しかも柔軟性や
硬度等の樹脂の物性の調節も容易であり、耐汚染性、耐
擦傷性、耐摩耗性、耐溶剤性等の物性に優れるため好ま
しいものである。
【0017】また、本発明の難燃性化粧板1の表面保護
層7を形成する硬化性樹脂に添加される難燃剤として
は、無機系難燃剤、リン系難燃剤、ハロゲン系難燃剤の
中から選択された一種又は二種以上のものが用いられ
る。無機系難燃剤としては、炭酸カルシウム、三酸化ア
ンチモン、アンチモンソーダ、珪酸ジルコン、酸化ジル
コン等のジルコニウム化合物、水酸化アルミニウム、塩
基性炭酸マグネシウム、硼砂、硼酸亜鉛、三酸化モリブ
デン、或いはジモリブデン酸アンチモンと水酸化アルミ
の醋体等、三酸化アンチモンとシリカの醋体、三酸化ア
ンチモンと亜鉛華の醋体、ジルコニウムの珪酸塩、ジル
コニウム化合物と三酸化アンチモンの醋体等の複合無機
系難燃剤等が挙げられ、リン系難燃剤としては、トリス
(β−クロロエチル)ホスフェート、リン酸アンモン、
トリクレジルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフ
ェート等のリン酸エステル等が、また、ハロゲン系難燃
剤としては、塩化パラフィン、塩化アンチモン、塩化ジ
フェニル等が好適なものとして挙げられる。また、無機
系充填剤として、例えば、酸化アルミニウム(アルミ
ナ)、酸化チタン、二酸化ケイ素、珪酸アルミニウム、
珪酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、硫
酸バリウム、水酸化アルミニウム、タルクなどが発煙
量、発熱量を下げる効果で使用できるものである。
層7を形成する硬化性樹脂に添加される難燃剤として
は、無機系難燃剤、リン系難燃剤、ハロゲン系難燃剤の
中から選択された一種又は二種以上のものが用いられ
る。無機系難燃剤としては、炭酸カルシウム、三酸化ア
ンチモン、アンチモンソーダ、珪酸ジルコン、酸化ジル
コン等のジルコニウム化合物、水酸化アルミニウム、塩
基性炭酸マグネシウム、硼砂、硼酸亜鉛、三酸化モリブ
デン、或いはジモリブデン酸アンチモンと水酸化アルミ
の醋体等、三酸化アンチモンとシリカの醋体、三酸化ア
ンチモンと亜鉛華の醋体、ジルコニウムの珪酸塩、ジル
コニウム化合物と三酸化アンチモンの醋体等の複合無機
系難燃剤等が挙げられ、リン系難燃剤としては、トリス
(β−クロロエチル)ホスフェート、リン酸アンモン、
トリクレジルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフ
ェート等のリン酸エステル等が、また、ハロゲン系難燃
剤としては、塩化パラフィン、塩化アンチモン、塩化ジ
フェニル等が好適なものとして挙げられる。また、無機
系充填剤として、例えば、酸化アルミニウム(アルミ
ナ)、酸化チタン、二酸化ケイ素、珪酸アルミニウム、
珪酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、硫
酸バリウム、水酸化アルミニウム、タルクなどが発煙
量、発熱量を下げる効果で使用できるものである。
【0018】表面保護層7を形成する電離放射線硬化性
樹脂は、分子中に、(メタ)アクリロイル基、(メタ)
アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、又
はエポキシ基等のカチオン重合性官能基を有する単量
体、プレポリマー又はポリマー(以下、これらを総称し
て化合物と呼称する)からなる。これら単量体、プレポ
リマー、及びポリマーは、単体で用いるか、或いは複数
種混合して用いる。尚、本明細書で(メタ)アクリレー
トとは、アクリレート又はメタアクリレートの意味で用
いる。
樹脂は、分子中に、(メタ)アクリロイル基、(メタ)
アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、又
はエポキシ基等のカチオン重合性官能基を有する単量
体、プレポリマー又はポリマー(以下、これらを総称し
て化合物と呼称する)からなる。これら単量体、プレポ
リマー、及びポリマーは、単体で用いるか、或いは複数
種混合して用いる。尚、本明細書で(メタ)アクリレー
トとは、アクリレート又はメタアクリレートの意味で用
いる。
【0019】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)ア
クリレート、シリコン(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、トリアジン(メタ)アクリレート、ポリビニルピロ
リドン等が挙げられる。このプレポリマーは、通常、分
子量が10000程度以下のものが用いられる。分子量
が10000を超えると硬化した樹脂層の耐擦傷性、耐
摩耗性、耐薬品性、耐熱性等の表面物性が不足する。上
記のアクリレートとメタアクリレートは共用し得るが、
電離放射線での架橋硬化速度という点ではアクリレート
の方が速い為、高速度、短時間で能率よく硬化させると
いう目的ではアクリレートの方が有利である。
マーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)ア
クリレート、シリコン(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、トリアジン(メタ)アクリレート、ポリビニルピロ
リドン等が挙げられる。このプレポリマーは、通常、分
子量が10000程度以下のものが用いられる。分子量
が10000を超えると硬化した樹脂層の耐擦傷性、耐
摩耗性、耐薬品性、耐熱性等の表面物性が不足する。上
記のアクリレートとメタアクリレートは共用し得るが、
電離放射線での架橋硬化速度という点ではアクリレート
の方が速い為、高速度、短時間で能率よく硬化させると
いう目的ではアクリレートの方が有利である。
【0020】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等のエポキシ系
樹脂、脂肪族系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテ
ル、ウレタン系ビニルエーテル、エステル系ビニルエー
テル等のビニルエーテル系樹脂、環状エーテル化合物、
スピロ化合物等のプレポリマーが挙げられる。
ーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等のエポキシ系
樹脂、脂肪族系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテ
ル、ウレタン系ビニルエーテル、エステル系ビニルエー
テル等のビニルエーテル系樹脂、環状エーテル化合物、
スピロ化合物等のプレポリマーが挙げられる。
【0021】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メト
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリ
レート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイド
ロゲンテレフタレート等が挙げられる。
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メト
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリ
レート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイド
ロゲンテレフタレート等が挙げられる。
【0022】また、ラジカル重合性不飽和基を有する多
官能単量体として、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノール−A−ジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオ
キサイドトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンポリエチレン
オキサイドトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)
アクリロイルオキシエチルフォスフェ−ト等が挙げられ
る。
官能単量体として、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノール−A−ジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオ
キサイドトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンポリエチレン
オキサイドトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)
アクリロイルオキシエチルフォスフェ−ト等が挙げられ
る。
【0023】カチオン重合性官能基を有する単量体は、
上記カチオン重合性官能基を有するプレポリマーの単量
体を用いることができる。
上記カチオン重合性官能基を有するプレポリマーの単量
体を用いることができる。
【0024】表面保護層7を形成する電離放射線硬化性
樹脂を紫外線又は可視光線で硬化させる場合には、光重
合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基を有する
樹脂系の場合の光重合開始剤は、アセトフェノン類、ベ
ンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベン
ゾインメチルエーテル、ミヒラーベンゾイルベンゾエー
ト、ミヒラーケトン、ジフェニルサルファイド、ジベン
ジルジサルファイド、ジエチルオキサイト、トリフェニ
ルビイミダゾール、イソプロピル−N,N−ジメチルア
ミノベンゾエート等を単独又は混合して用いることがで
きる。又、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合
は、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メ
タロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル、フリ
ールオキシスルホキソニウムジアリルヨードシル塩等を
単独又は混合物として用いることができる。尚、これら
光開始剤の添加量は一般に、電離放射線硬化性樹脂10
0重量部に対して、0.1〜10重量部程度である。
樹脂を紫外線又は可視光線で硬化させる場合には、光重
合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基を有する
樹脂系の場合の光重合開始剤は、アセトフェノン類、ベ
ンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベン
ゾインメチルエーテル、ミヒラーベンゾイルベンゾエー
ト、ミヒラーケトン、ジフェニルサルファイド、ジベン
ジルジサルファイド、ジエチルオキサイト、トリフェニ
ルビイミダゾール、イソプロピル−N,N−ジメチルア
ミノベンゾエート等を単独又は混合して用いることがで
きる。又、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合
は、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メ
タロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル、フリ
ールオキシスルホキソニウムジアリルヨードシル塩等を
単独又は混合物として用いることができる。尚、これら
光開始剤の添加量は一般に、電離放射線硬化性樹脂10
0重量部に対して、0.1〜10重量部程度である。
【0025】本発明において用いる電離放射線は、電磁
波または荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネ
ルギー量子を有するものを意味し、可視光線、紫外線
(近紫外線、真空紫外線等)X線、電子線、イオン線等
がある。通常は紫外線や電子線が用いられる。紫外線源
としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カ
ーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライ
ドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長として
は、通常1900〜3800Åの波長域が主として用い
られる。又、電子線源としては、コックロフトワルトン
型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器
型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型灯の
各種電子線加速器を用い、100〜1000KeV、好
ましくは100〜300KeVのエネルギーをもつ電子
を照射するものを使用できる。電離放射線の照射によ
り、電離放射線硬化性樹脂は架橋重合反応を起こし3次
元の高分子構造に変化する。
波または荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネ
ルギー量子を有するものを意味し、可視光線、紫外線
(近紫外線、真空紫外線等)X線、電子線、イオン線等
がある。通常は紫外線や電子線が用いられる。紫外線源
としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カ
ーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライ
ドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長として
は、通常1900〜3800Åの波長域が主として用い
られる。又、電子線源としては、コックロフトワルトン
型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器
型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型灯の
各種電子線加速器を用い、100〜1000KeV、好
ましくは100〜300KeVのエネルギーをもつ電子
を照射するものを使用できる。電離放射線の照射によ
り、電離放射線硬化性樹脂は架橋重合反応を起こし3次
元の高分子構造に変化する。
【0026】電離放射線硬化性樹脂の塗工方法は、グラ
ビアコート、グラビアリバースコート、グラビアオフセ
ットコート、ナチュラルロールコート、リバースロール
コート、バーコート、ナイフコート、スクリーンコー
ト、フローコート、スプレーコート等の公知の塗工手段
を用いることができ、塗工量としてはドライ時に5〜3
0g/m2 が適当である。また、必要に応じて顔料や染
料等を加えて着色してもよい。
ビアコート、グラビアリバースコート、グラビアオフセ
ットコート、ナチュラルロールコート、リバースロール
コート、バーコート、ナイフコート、スクリーンコー
ト、フローコート、スプレーコート等の公知の塗工手段
を用いることができ、塗工量としてはドライ時に5〜3
0g/m2 が適当である。また、必要に応じて顔料や染
料等を加えて着色してもよい。
【0027】紙質系シート5の下面側に塗布、含浸し、
加圧・加熱して硬化し紙質系シート5と無機質系基板2
とを接着一体化する接着剤層3に用いられる熱硬化性樹
脂としては、具体的にはメラミン樹脂、フェノール樹
脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−尿素共縮合
樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル系
樹脂等がある。前記熱硬化性樹脂の中でジアリルフタレ
ート樹脂は熱圧成形を行う際に熱いままで処理を行うこ
とができるため、ベルトプレス成形、ロールプレス成形
による連続加工も可能であり、処理能力が高く、好まし
いものである。さらに、耐アルカリ性を付与したり、反
応硬化速度を調整するために不飽和ポリエステル樹脂を
ジアリルフタレート樹脂に添加し、その性能の向上を図
ったものとしてもよいものである。
加圧・加熱して硬化し紙質系シート5と無機質系基板2
とを接着一体化する接着剤層3に用いられる熱硬化性樹
脂としては、具体的にはメラミン樹脂、フェノール樹
脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−尿素共縮合
樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル系
樹脂等がある。前記熱硬化性樹脂の中でジアリルフタレ
ート樹脂は熱圧成形を行う際に熱いままで処理を行うこ
とができるため、ベルトプレス成形、ロールプレス成形
による連続加工も可能であり、処理能力が高く、好まし
いものである。さらに、耐アルカリ性を付与したり、反
応硬化速度を調整するために不飽和ポリエステル樹脂を
ジアリルフタレート樹脂に添加し、その性能の向上を図
ったものとしてもよいものである。
【0028】また、図示していないが、無機質系基板2
の上面には、無機質系基板2からのアルカリ成分溶出の
防止を目的としてシーラー層を設けてもよいものであ
り、品質性能を高める方法として、ポリイソシアネート
系樹脂、湿気硬化型ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等
の硬化性樹脂を用いることが望ましいものである。
の上面には、無機質系基板2からのアルカリ成分溶出の
防止を目的としてシーラー層を設けてもよいものであ
り、品質性能を高める方法として、ポリイソシアネート
系樹脂、湿気硬化型ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等
の硬化性樹脂を用いることが望ましいものである。
【0029】本発明の難燃性化粧板1の製造方法におけ
る熱圧成形工程は、平板プレスまたはロールプレスによ
るプレス成形工程であり、一般的には、温度120〜1
50℃、圧力10〜20kg/cm2 、時間5〜20分
程度の条件による熱圧成形により製造されるものであ
る。
る熱圧成形工程は、平板プレスまたはロールプレスによ
るプレス成形工程であり、一般的には、温度120〜1
50℃、圧力10〜20kg/cm2 、時間5〜20分
程度の条件による熱圧成形により製造されるものであ
る。
【0030】
【実施例】実施例1 秤量50g/m2 の含浸紙(天間特殊製紙「OAP−5
0」)の表面に通常のグラビア印刷機でアクリルポリオ
ール系インキを用いてベタ印刷層および硝酸セルロース
系インキで石目柄印刷層を施した後、さらに、その上か
ら表面保護層として、ウレタンアクリレート系電子線硬
化型樹脂100重量部にシリコーンアクリレート樹脂1
重量部、難燃剤としてトリス(β−クロロエチル)ホス
フェートを6重量部添加した電子線硬化型樹脂塗料を1
0g/m2 (ドライ)塗工し、100℃の熱風にて乾燥
し、次いで電子線を3Mrad(175kv)照射し、
EBコート紙を得た。次いで、前記EBコート紙の裏面
にジアリルフタレート樹脂を40g/m2 (ドライ)塗
工し、80℃で15分間放置して指触乾燥した。続い
て、前記EBコート紙のジアリルフタレート樹脂層面を
厚さ5mmの珪酸カルシウム板と接するように重ね合わ
せ、熱圧プレス内にセットし、温度145℃、圧力10
kg/cm2 にて5分間加熱加圧して硬化一体化し、難
燃性化粧板を作製した。
0」)の表面に通常のグラビア印刷機でアクリルポリオ
ール系インキを用いてベタ印刷層および硝酸セルロース
系インキで石目柄印刷層を施した後、さらに、その上か
ら表面保護層として、ウレタンアクリレート系電子線硬
化型樹脂100重量部にシリコーンアクリレート樹脂1
重量部、難燃剤としてトリス(β−クロロエチル)ホス
フェートを6重量部添加した電子線硬化型樹脂塗料を1
0g/m2 (ドライ)塗工し、100℃の熱風にて乾燥
し、次いで電子線を3Mrad(175kv)照射し、
EBコート紙を得た。次いで、前記EBコート紙の裏面
にジアリルフタレート樹脂を40g/m2 (ドライ)塗
工し、80℃で15分間放置して指触乾燥した。続い
て、前記EBコート紙のジアリルフタレート樹脂層面を
厚さ5mmの珪酸カルシウム板と接するように重ね合わ
せ、熱圧プレス内にセットし、温度145℃、圧力10
kg/cm2 にて5分間加熱加圧して硬化一体化し、難
燃性化粧板を作製した。
【0031】実施例2 実施例1において、表面保護層として、ウレタンアクリ
レート系電子線硬化型樹脂100重量部にシリコーンア
クリレート樹脂1重量部、難燃剤としてアルミナ粒子を
10重量部添加した電子線硬化型樹脂塗料を用いた以外
は、実施例1と同様にして難燃性化粧板を作製した。
レート系電子線硬化型樹脂100重量部にシリコーンア
クリレート樹脂1重量部、難燃剤としてアルミナ粒子を
10重量部添加した電子線硬化型樹脂塗料を用いた以外
は、実施例1と同様にして難燃性化粧板を作製した。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の難燃性化
粧板は、無機質系基板面に熱硬化性樹脂を介して化粧シ
ート層が積層され、最表面層が難燃剤を添加した硬化性
樹脂からなつているため、耐火性、耐熱性、耐汚染性、
耐摩耗性に優れたものとなり、また、生産工程が簡略化
されるため、生産効率、歩留りが向上し、安価な難燃性
化粧板を得ることが出来る。
粧板は、無機質系基板面に熱硬化性樹脂を介して化粧シ
ート層が積層され、最表面層が難燃剤を添加した硬化性
樹脂からなつているため、耐火性、耐熱性、耐汚染性、
耐摩耗性に優れたものとなり、また、生産工程が簡略化
されるため、生産効率、歩留りが向上し、安価な難燃性
化粧板を得ることが出来る。
【0033】また、表面保護層を電離放射線硬化性樹脂
とすることにより、化粧板表面の耐汚染性、耐摩耗性、
耐擦傷性が向上し、簡単に汚れを拭き取ることが可能な
難燃性化粧板を得ることが出来る。
とすることにより、化粧板表面の耐汚染性、耐摩耗性、
耐擦傷性が向上し、簡単に汚れを拭き取ることが可能な
難燃性化粧板を得ることが出来る。
【0034】更に、接着剤層として熱硬化性樹脂を用い
ているために、耐熱性に優れ、また、製造工程において
は、熱圧成形後に冷却する必要がないため連続処理が可
能になって、生産能率が向上するとともに、連続ものの
難燃性化粧板を得ることが可能となる。
ているために、耐熱性に優れ、また、製造工程において
は、熱圧成形後に冷却する必要がないため連続処理が可
能になって、生産能率が向上するとともに、連続ものの
難燃性化粧板を得ることが可能となる。
【図1】本発明の難燃性化粧板の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の難燃性化粧板の製造工程を説明する断
面図である。
面図である。
1 難燃性化粧板 2 無機質系基板 3 接着剤層 4 化粧シート層 5 紙質系シート 6 絵柄印刷層 7 表面保護層 10 熱盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AD00A AE00A AE09 AH00B AH00D AH10 AK01C AK13 AK25 AK51 AK52 AL06 AR00B AR00C AR00D AT00A BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D CA08C DG10B EC182 EJ861 GB08 HB11 HB31 JB13C JB13G JB14C JJ03 JJ07 JK09 JL06
Claims (5)
- 【請求項1】 無機質系基板の一方の面に、接着剤層、
化粧シート層、表面保護層が順次積層された積層体にお
いて、前記表面保護層が難燃剤を添加した硬化性樹脂か
らなることを特徴とする難燃性化粧板。 - 【請求項2】 前記表面保護層を形成する硬化性樹脂が
電離放射線硬化性樹脂よりなることを特徴とする請求項
1に記載の難燃性化粧板。 - 【請求項3】 前記接着剤層が熱硬化性樹脂からなるこ
とを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の難
燃性化粧板。 - 【請求項4】 前記化粧シート層が紙質系シートよりな
り、前記基板の反対面に絵柄印刷層が施されていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の難燃性化
粧板。 - 【請求項5】 絵柄印刷層が形成された化粧シートの一
方の面に難燃剤を添加した硬化性樹脂を塗布し、硬化
後、前記化粧シートの他方の面に熱硬化性樹脂を塗布
し、指触乾燥するとともに、前記化粧シートの前記熱硬
化性樹脂面が、無機質系基板の一方の面に対向するよう
に重ね合わせ加圧・加熱して、前記熱硬化性樹脂を硬化
させて得られることを特徴とする難燃性化粧板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10215172A JP2000043184A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 難燃性化粧板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10215172A JP2000043184A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 難燃性化粧板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000043184A true JP2000043184A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16667862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10215172A Withdrawn JP2000043184A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 難燃性化粧板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000043184A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356073A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-12-10 | Kimoto & Co Ltd | 印刷物の不燃化処理方法および不燃化処理された印刷物 |
JP2011092816A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Nichiha Corp | 建築板の製造方法 |
JP2011094314A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Nichiha Corp | 建築板 |
JP2013099954A (ja) * | 2013-01-15 | 2013-05-23 | Dainippon Printing Co Ltd | キッチン吊り戸の底板用化粧板の製造方法 |
CN106626553A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-05-10 | 无锡祁龙胶粘制品有限公司 | 一种耐高温的牛皮纸保护膜 |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP10215172A patent/JP2000043184A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356073A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-12-10 | Kimoto & Co Ltd | 印刷物の不燃化処理方法および不燃化処理された印刷物 |
JP2011092816A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Nichiha Corp | 建築板の製造方法 |
JP2011094314A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Nichiha Corp | 建築板 |
JP2013099954A (ja) * | 2013-01-15 | 2013-05-23 | Dainippon Printing Co Ltd | キッチン吊り戸の底板用化粧板の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |