JPH0687430U - 杭の継手構造 - Google Patents

杭の継手構造

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JPH0687430U
JPH0687430U JP85894U JP85894U JPH0687430U JP H0687430 U JPH0687430 U JP H0687430U JP 85894 U JP85894 U JP 85894U JP 85894 U JP85894 U JP 85894U JP H0687430 U JPH0687430 U JP H0687430U
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宏道 寿上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】杭の継手を溶接構造ではなく工場製作の部品を
組立てる方式とし、一定品質で信頼性の高いものとす
る。 【構成】接続すべき杭1a,1bの端部に円環溝4a,
4bを設け、この円環溝4a,4bに嵌合する円環突条
7を内径に有し外径に円錐テーパをつけた2つ割りの円
筒状の内リング6を杭1a,1bの外径に嵌め、その外
径にテーパ10をもつ円筒形状の外リング9をはめ、内
リングを締付ける構造とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、地中に打設するコンクリート杭等の支持杭の継手構造に関する。本 考案の適用される杭は直径300〜1000mmφに及ぶものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の杭の継手構造は、一般に杭の接続端部金物の外周に開先部を設け、下杭 に上杭を突き合わせてアーク溶接にて開先部を接合する溶接継手構造である。 このような杭を連結する溶接作業は、 (1)野外の作業のため、天候に大きく左右される。降雨時は溶接効果が阻害 され、感電の恐れもあり、作業は中止となり工期遅延等の問題点があった。また 、溶接方法も最近は手溶接の他、CO2 溶接、ノンガス溶接法等あり、溶接作業 能率も向上しているが、野外作業のためこれら溶接方法はそれぞれ一長一短あり 、溶接作業時間の占める割合は依然として大変大きい。
【0003】 (2)高度な溶接技能が必要であり、溶接技能有資格者が必要である。溶接継 手部の強度は作業者の技能によって決まるので、信頼できる技能者を確保しなけ ればならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
杭の接続における溶接継手構造は、その溶接作業に長時間を必要とし、特に今 後杭が大径化する傾向にある現状では、溶接時間の占める比重がますます大きく なり、杭打込作業に大きく影響する。また、足場の悪い水場での作業や降雨時の 作業は感電の危険性、溶接効果の阻害等によって作業中断を余儀なくされるなど 、ますます工期遅延の原因となる。さらに、ガス発生の恐れのあるような、火気 厳禁の場所では火花発生の観点からアーク溶接が不可能なところもある。その上 最近では溶接作業従事者が少なくなる傾向にあり、特に杭等の屋外溶接技能作業 者の確保が難しくなっている。
【0005】 本考案はこれらの問題点を根本的に解決した全く新規な杭の継手構造を提供す ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため杭の接続を溶接継手構造から、円筒くさび式 継手構造に改善したものである。 すなわち、本考案は、接続すべき杭の突合わせ端部近傍の外径に1条もしくは 数条の円環溝をそれぞれ設け、該円環溝に嵌合する円環突条を内径に有し外径に 円錐テーパを付し円周を2つ割りした円筒状の内リングを両方の杭にまたがって 杭の外径に外嵌し、内径に前記内リングの外径の円錐テーパに外嵌する内径円錐 テーパをもつ円筒形状の外リングを前記内リングにはめ、杭軸方向に内リング上 を摺動移動させ、内リングを締めつける構造であることを特徴とする杭の継手構 造である。
【0007】 本考案では、接続すべき杭のそれぞれの突合わせ端部近傍の外径の円周上に1 条もしくは数条の円環溝をそれぞれ設ける。この円環溝の断面は台形状、半円な いし劣弧状、またはこれらに類似する開口幅の広い形状であればその形を問わな い。上記円環溝の形成部の外径に接続用リングを外嵌する。接続用リングは1組 の内リングと外リングから構成されている。内リングは2つ割り形の円筒状でそ の内径は接続する隣接杭の両方の端部の外径に外嵌すると共に、その双方の円環 溝に嵌合する円環突条を内径に有し、かつ外径はテーパを付してある。又、外リ ングはその内径に内リングの外径テーパに外嵌するテーパを有し、全体は円筒形 状であって、外リングを杭軸方向に内リング上を摺動移動させ、テーパを介して 強く内リングに外嵌させる。本考案の継手構造は、テーパが内リングを締めつけ 、杭の強固な接続が可能である。
【0008】
【作用】
本考案に係る杭の継手構造は、杭打現場において、接続すべき一方の杭にまず 外リングを遊嵌状態で嵌めておき、杭の端部を突合わせ、2つ割の内リングを杭 の双方にわたって円環溝に円環突条を合致させて嵌め、その外径のテーパに前記 外リングを移動して外嵌させ、これを軸方向に摺動させて締めつけることによっ て形成する。したがって、屋外現場での溶接を必要としないので、溶接設備、溶 接技能者を必要としない。天候にもあまり影響されない。又この継手構造を形成 する部材は工場内で製作でき、杭端部の円環溝はコンクリート杭と一体化した補 強バンドに形成しておくので継手の寸法や精度を規格化し一定品質のものを容易 に製作することができる。
【0009】
【実施例】
図1、図2により本考案に係る一実施例を説明する。 図1は杭1a、1bの接続部の一部破断側面図である。図2は破断斜視図であ る。 接続する下杭1aと上杭1bには杭端部金具2a、2bが取りつけられている 。数条の円環溝4a、4bを有する杭端部外周補強バンド3a、3bは端部金具 2a、2bの外周で接続され、コンクリート杭1a、1bと密着している。これ らの杭端部金物2a、2b及び杭端部外周補強バンド3a、3bはPC鋼棒5a 、5bのプレストレスにより、コンクリートと一体形成されている。杭端部外周 補強バンドの外周には内リング6が外嵌している。内リング6は2つ割りの形と なっており、杭を完全に締付けて接続完了した時にも、2つ割の合せ目は少しの 間隔8を有するような寸法となっている。内リング6の内径には杭1a、1bの 円環溝4a、4bに嵌合する環状突条7を設けてある。内リング6の外径は長手 方向にテーパを設けてある。
【0010】 外リング9は内リング6に外嵌するもので、その内径10は杭の接続完了時に 、内リング6の外径のテーパとよく一致し外嵌する形状にしてある。 なお、内リング6、外リング9の形状、寸法は制限されるものではなく、例え ば、図4に示すように杭端部金物2a、2bの外径2a’、2b’を小さくし、 内リング6の外径が杭の外径より僅か大きくなる程度とし、外リング9の外径が 杭の外径に比して著しく大きくならないようにすると好ましい。
【0011】 本考案の接続リングの接続方法を説明する。 打込後の下杭1aに外リング9の内径テーパ10の径の大きい方を上方にして 通しておき、次いで上杭1bの下端部を下杭1aの上端部にのせて位置決めする 。2つ割りの内リング6のテーパ外径の小さい方を下方にして内径の環状突条7 を上杭1b、下杭1aの円環溝部4a、4bに外周から囲むようにして合わせた 後、外リング9を上方に移動し、内リング6のテーパ外径部にその内径テーパ部 10を強く嵌合させる。下杭1a、上杭1bは内リング6の内径で締付けられ、 また、円環溝4a、4bに環状突条7が嵌合することにより下杭1aと上杭1b は抜けて離れることがなく強力に接続することができる。なお、この際接合部に 接着剤等を注入使用すれば効果はさらに増加する。
【0012】 なお、本考案の継手構造は、溶接作業を必要とせずに強固な接続をすることが できるものであるが、補助的に点溶接などを行って例えば内外リングの溶接止め を施すことなどを排除するものではない。 また、図2に示すように、端部金具2a、2bの外径に溶接接続用開先11a 、11bを設けておき、溶接接続にも供し得るようにしておくことは自由である し、さらにこの溶接継手と本考案の継手構造の二者を併用することを妨げるもの ではない。
【0013】 次に本考案の継手構造の性能を示す試験結果の一例について説明する。図3は JISA5337PHCパイル試験方法による荷重−たわみ曲線を示したもので ある。試験はPHC−B400−10(5+5)の杭について、端板式溶接継手 (従来例)と本考案の継手構造(実施例)とを比較して示した。本考案の継手で は、同一載荷重に大してたわみが10〜30%少なく曲げ合成が大である。
【0014】
【考案の効果】
本考案に係る杭の継手構造は上述の如く屋外での溶接作業を行わないので、溶 接設備溶接技能者を必要とせず、足場の悪い水場や降雨時での感電の恐れもなく 、また、火気厳禁の場所でも、誰にでも容易に杭の接続作業を行うことができる ものである。
【0015】 その上、この継手構造を形成する各部材は工場内で製作することができるので 一定品質で信頼できるものである。 今後、杭が大径化する傾向にある折柄、本考案に係る杭の継手は消費時間の大 きい溶接作業を必要とせず作業も簡単で大幅に工期を短縮することができる等多 大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の杭の継手構造を示す一部破断
側面図である。
【図2】その断面斜視図である。
【図3】従来の溶接構造の例と比較して示した本考案の
継手構造の荷重とたわみの関係を示すグラフである。
【図4】別の実施例の部分縦断面図である。
【符号の説明】
1a、1b 杭 2a、2b 端部金具 3a、3b 補強バンド 4a、4b 杭端部外周円環溝 5a、5b PC鋼棒 6 内リング 7 環状突条 8 内リング2つ割りの間隔 9 外リング 10 テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 寿上 宏道 東京都足立区東和3丁目18番16号

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続すべき杭の突合わせ端部近傍の外径
    に1条もしくは数条の円環溝をそれぞれ設け、該円環溝
    に嵌合する円環突条を内径に有し外径に円錐テーパを付
    し円周を2つ割りした円筒状の内リングを両方の杭にま
    たがって杭の外径に外嵌し、内径に前記内リングの外径
    の円錐テーパに外嵌する内径円錐テーパをもつ円筒形状
    の外リングを前記内リングにはめ、杭軸方向に内リング
    上を摺動移動させ、内リングを締めつける構造であるこ
    とを特徴とする杭の継手構造。
JP85894U 1994-02-21 1994-02-21 杭の継手構造 Expired - Lifetime JP2502226Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010180693A (ja) * 2009-01-07 2010-08-19 Kubota Corp 杭の継手構造

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JP2010180693A (ja) * 2009-01-07 2010-08-19 Kubota Corp 杭の継手構造

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