JPH0686426B2 - ハロゲン化イミドの製造方法 - Google Patents
ハロゲン化イミドの製造方法Info
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- JPH0686426B2 JPH0686426B2 JP63182770A JP18277088A JPH0686426B2 JP H0686426 B2 JPH0686426 B2 JP H0686426B2 JP 63182770 A JP63182770 A JP 63182770A JP 18277088 A JP18277088 A JP 18277088A JP H0686426 B2 JPH0686426 B2 JP H0686426B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
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- C07D209/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D209/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
- C07D209/44—Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles
- C07D209/48—Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles with oxygen atoms in positions 1 and 3, e.g. phthalimide
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- C07D209/56—Ring systems containing three or more rings
- C07D209/58—[b]- or [c]-condensed
- C07D209/72—4,7-Endo-alkylene-iso-indoles
- C07D209/76—4,7-Endo-alkylene-iso-indoles with oxygen atoms in positions 1 and 3
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ポリハロゲン化イミドの合成方法に関するも
のであり、さらに詳しくは、テトラブロモフタル酸等の
ハロゲン化ジカルボン酸から誘導されるポリハロゲン化
イミドの合成方法に関するものである。
のであり、さらに詳しくは、テトラブロモフタル酸等の
ハロゲン化ジカルボン酸から誘導されるポリハロゲン化
イミドの合成方法に関するものである。
従来の技術 ポリハロゲン化イミド、特にテトラブロモフタルイミド
とビス(テトラブロモフタルイミド)は種々の難燃性材
料、特にプラスチック材料における難燃化剤として用い
られる周知の化合物である。例えば、S.M.スパッツ(SP
ATZ)らによる論文“N−置換テトラブロモフタルイミ
ド難燃性添加剤(Some N-substituted tetrabromophtal
-imidefire-retardant additives)”インダストリアル
アンド エンジニアリング ケミストリー プロダク
ト リサーチ アンド デベロップメント(Industrial
and Engineering Chemistry Product Research and De
velopment)8No.4、1969 P397〜398 並びに米国特許第
3,873,567号、フランス国特許第2,369,261号および日本
国特許出願第74−045062号および第75−064377号参照。
とビス(テトラブロモフタルイミド)は種々の難燃性材
料、特にプラスチック材料における難燃化剤として用い
られる周知の化合物である。例えば、S.M.スパッツ(SP
ATZ)らによる論文“N−置換テトラブロモフタルイミ
ド難燃性添加剤(Some N-substituted tetrabromophtal
-imidefire-retardant additives)”インダストリアル
アンド エンジニアリング ケミストリー プロダク
ト リサーチ アンド デベロップメント(Industrial
and Engineering Chemistry Product Research and De
velopment)8No.4、1969 P397〜398 並びに米国特許第
3,873,567号、フランス国特許第2,369,261号および日本
国特許出願第74−045062号および第75−064377号参照。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記の各文献に記載の製造方法は、収率が低
く、ポリマー材料によっては使用温度で揮発性の物質が
できる場合が極めて多いため、金型の腐蝕の原因とな
る。さらに、ハロゲン化ジカルボン酸無水物を溶解する
ことができ、しかも、水と共沸混合物を形成して、イミ
ド化反応により生じる凝縮水を取り去ることができると
いう理由で、その製造時には、大抵の場合、有機溶剤
(特にキシレン、トルエン、アルコール、酢酸)が用い
られるが、これら溶剤の分離および回収にコストの高い
操作を必要とし、さらには有機溶剤の蒸気を除去するの
に適した乾燥手段が必要となる。
く、ポリマー材料によっては使用温度で揮発性の物質が
できる場合が極めて多いため、金型の腐蝕の原因とな
る。さらに、ハロゲン化ジカルボン酸無水物を溶解する
ことができ、しかも、水と共沸混合物を形成して、イミ
ド化反応により生じる凝縮水を取り去ることができると
いう理由で、その製造時には、大抵の場合、有機溶剤
(特にキシレン、トルエン、アルコール、酢酸)が用い
られるが、これら溶剤の分離および回収にコストの高い
操作を必要とし、さらには有機溶剤の蒸気を除去するの
に適した乾燥手段が必要となる。
上記のような問題点は、特にヒドラジンおよびハロゲン
化無水ジカルボン酸から誘導されたポリハロゲン化イミ
ドの場合に特に多い。
化無水ジカルボン酸から誘導されたポリハロゲン化イミ
ドの場合に特に多い。
本発明者達は、無水物の溶解のためおよび/または凝縮
水の除去のために用いていた上記の有機溶剤は必ずしも
必要ではないということ、並びに所定の条件下で水性媒
体中で操作することにより、排液問題や環境問題を引き
起こすことがなく、予備精製なしに250℃以上の高温で
使用される高分子物質の防炎加工にも完全に適した化合
物を非常に高い収率で製造することができるということ
を発見した。
水の除去のために用いていた上記の有機溶剤は必ずしも
必要ではないということ、並びに所定の条件下で水性媒
体中で操作することにより、排液問題や環境問題を引き
起こすことがなく、予備精製なしに250℃以上の高温で
使用される高分子物質の防炎加工にも完全に適した化合
物を非常に高い収率で製造することができるということ
を発見した。
課題を解決するための手段 本発明は、ヒドラジンとハロゲン化ジカルボン酸無水物
との縮合によるハロゲン化イミドの製造方法において、
上記の縮合反応を水性媒質中で、温度40〜225℃で、無
水物/ヒドラジンのモル比が2未満となる条件下で行う
ことを特徴とする方法を提供する。
との縮合によるハロゲン化イミドの製造方法において、
上記の縮合反応を水性媒質中で、温度40〜225℃で、無
水物/ヒドラジンのモル比が2未満となる条件下で行う
ことを特徴とする方法を提供する。
本発明で使用可能なハロゲン化無水物としては特に、下
記のものを挙げることができる: (1)芳香族(ベンゼン、ナフタレン、アントラセン)
ジカルボン酸無水物、特に、一般式: (ただし、Xは臭素原子または塩素原子を示し、mは2
〜4の整数、nおよびpは0〜2の整数である) で表わされる芳香族ジカルボン酸無水物、 (2)下記の式: (ただし、Xは上記と同義である) に対応する1,4,5,6,7,7−ヘキサブロモ−2.2.1−ビシク
ロ−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸およびその塩素
化同族体(クロレンド酸)等の脂環式ジカルボン酸無水
物。
記のものを挙げることができる: (1)芳香族(ベンゼン、ナフタレン、アントラセン)
ジカルボン酸無水物、特に、一般式: (ただし、Xは臭素原子または塩素原子を示し、mは2
〜4の整数、nおよびpは0〜2の整数である) で表わされる芳香族ジカルボン酸無水物、 (2)下記の式: (ただし、Xは上記と同義である) に対応する1,4,5,6,7,7−ヘキサブロモ−2.2.1−ビシク
ロ−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸およびその塩素
化同族体(クロレンド酸)等の脂環式ジカルボン酸無水
物。
具体的には、例えば、3,−(または3,6−あるいは4,5
−)ジブロモフタル酸無水物、3,4,6−トリブロモフタ
ル酸無水物、さらに詳しくはテトラブロモフタル酸無水
物のようなブロモフタル酸無水物を用いるのが望まし
い。
−)ジブロモフタル酸無水物、3,4,6−トリブロモフタ
ル酸無水物、さらに詳しくはテトラブロモフタル酸無水
物のようなブロモフタル酸無水物を用いるのが望まし
い。
本発明によれば、単一の無水物あるいは、2種以上の無
水物の混合物を用いることができる。市販の無水物は少
量の無機酸を含んでいることが多いが、これも従来のよ
うな精製を行うことなくそのまま使用することができ
る。実際には、用いた無水物の水溶液または水性分散液
が酸性または強酸性(pH7以下)の場合に、特に優れた
結果が得られることが確認されている。
水物の混合物を用いることができる。市販の無水物は少
量の無機酸を含んでいることが多いが、これも従来のよ
うな精製を行うことなくそのまま使用することができ
る。実際には、用いた無水物の水溶液または水性分散液
が酸性または強酸性(pH7以下)の場合に、特に優れた
結果が得られることが確認されている。
本発明方法の反応媒体を構成する水の量は広範囲に変え
ることができ、その唯一の条件は反応物を確実に分散で
き且つ攪拌が良く行えるということだけである。この条
件は、反応媒体中の固形分が約5〜75重量%、さらに好
ましくは20〜40重量%となるような量の水を用いること
により満たされる。
ることができ、その唯一の条件は反応物を確実に分散で
き且つ攪拌が良く行えるということだけである。この条
件は、反応媒体中の固形分が約5〜75重量%、さらに好
ましくは20〜40重量%となるような量の水を用いること
により満たされる。
反応は40〜100℃の温度で大気圧下で行うことができ
る。加圧下で操作する場合は、100〜225℃の温度に上げ
る。好ましくは100〜225℃で操作を行う。これに対応す
る圧力は約1〜25バールである。
る。加圧下で操作する場合は、100〜225℃の温度に上げ
る。好ましくは100〜225℃で操作を行う。これに対応す
る圧力は約1〜25バールである。
水和物またはヒドラジニウム塩(例えば、硫酸塩、ヒド
ロハライド、酢酸塩)の形態のヒドラジンをそのまま、
あるいは希釈水溶液にして用いることができる。好まし
くは、ヒドラジン水和物を市販の水溶液の形態で用い
る。本発明の方法は、予め加熱され且つ攪拌下にあるハ
ロゲン化無水物の溶液または分散液中にヒドラジンを徐
々に導入することにより行うことが望ましい。
ロハライド、酢酸塩)の形態のヒドラジンをそのまま、
あるいは希釈水溶液にして用いることができる。好まし
くは、ヒドラジン水和物を市販の水溶液の形態で用い
る。本発明の方法は、予め加熱され且つ攪拌下にあるハ
ロゲン化無水物の溶液または分散液中にヒドラジンを徐
々に導入することにより行うことが望ましい。
反応時間は広い範囲で選択できるが、一般に1〜20時間
である。反応生成物を冷却した後に、得られた固体懸濁
質を濾過し、必要に応じて中性になるまで水で洗い、従
来の乾燥方法で乾燥する。
である。反応生成物を冷却した後に、得られた固体懸濁
質を濾過し、必要に応じて中性になるまで水で洗い、従
来の乾燥方法で乾燥する。
無水物/ヒドラジンのモル比は種々の値にすることがで
きる。このモル比を約2とし且つ温度を140℃以上にし
た場合に得られる生成物は一般に下記一般構造で表され
るビス(イミド)である: (ただし、Aは用いたハロゲン化無水物の残基を示す) 140℃より低い温度下で得られる生成物は、式(III)の
ビス(イミド)の他に、出発原料のハロゲン化無水物と
下記の一般構造式に対応するN−アミノイミドのほぼ等
モル混合物を最大80重量%含んだものとなる(なお、こ
の混合物の割合は種々変わる): 〔ただし、Aは上記と同じものを表す。このN−アミノ
イミドは塩(硫酸塩、ヒドロハライド、酢酸塩)の形態
であってもよい〕。
きる。このモル比を約2とし且つ温度を140℃以上にし
た場合に得られる生成物は一般に下記一般構造で表され
るビス(イミド)である: (ただし、Aは用いたハロゲン化無水物の残基を示す) 140℃より低い温度下で得られる生成物は、式(III)の
ビス(イミド)の他に、出発原料のハロゲン化無水物と
下記の一般構造式に対応するN−アミノイミドのほぼ等
モル混合物を最大80重量%含んだものとなる(なお、こ
の混合物の割合は種々変わる): 〔ただし、Aは上記と同じものを表す。このN−アミノ
イミドは塩(硫酸塩、ヒドロハライド、酢酸塩)の形態
であってもよい〕。
反応温度が140℃に近づくか、それ以上に高くなるにつ
れて、生成物中のビス(イミド)(III)の含有量も増
加する。
れて、生成物中のビス(イミド)(III)の含有量も増
加する。
上記モル比を1以下または1の近くにした場合には、主
として一般構造式(IV)のN−アミノイミドが得られ
る。所望の生成物がN−アミノイミドである場合には、
ヒドラジンを化学量論的量から50モル過剰量までの間の
量、好ましくは無水物/ヒドラジンのモル比をほぼ1に
して用いるのが好ましい。
として一般構造式(IV)のN−アミノイミドが得られ
る。所望の生成物がN−アミノイミドである場合には、
ヒドラジンを化学量論的量から50モル過剰量までの間の
量、好ましくは無水物/ヒドラジンのモル比をほぼ1に
して用いるのが好ましい。
この無水物/ヒドラジンのモル比を1〜2の間で用いた
場合に得られる上記混合物中のビス(イミド)の割合
は、上記モル比が2に近づくか、温度が上昇するに従っ
て、増加する。
場合に得られる上記混合物中のビス(イミド)の割合
は、上記モル比が2に近づくか、温度が上昇するに従っ
て、増加する。
本発明の方法により得られる生成物が純粋なビス(イミ
ド)の場合でも、ビス(イミド)+N−アミノイミド+
無水物の混合物の場合でも、あるいはN−アミノイミド
の場合でも、これらの生成物はあらゆる種類のプラスチ
ックの難燃剤として用いるのに適している。これらの生
成物は公知任意の方法でプラスチックに添加でき、その
量は可燃性物質の重量に対し5〜40重量%の範囲にする
ことができる。
ド)の場合でも、ビス(イミド)+N−アミノイミド+
無水物の混合物の場合でも、あるいはN−アミノイミド
の場合でも、これらの生成物はあらゆる種類のプラスチ
ックの難燃剤として用いるのに適している。これらの生
成物は公知任意の方法でプラスチックに添加でき、その
量は可燃性物質の重量に対し5〜40重量%の範囲にする
ことができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明はこれらに何ら制限されることはない。尚、実施
例中に示す部および百分率は重量部および重量%であ
る。
本発明はこれらに何ら制限されることはない。尚、実施
例中に示す部および百分率は重量部および重量%であ
る。
生成物はCHNおよびIR分析により同定した。なお、下記
の収率は無水物に対するものである。
の収率は無水物に対するものである。
実施例1 攪拌器および還流装置を備えたガラス製反応器内の蒸留
水2,000部中に市販のテトラクロロフタル酸無水物429部
を分散する。
水2,000部中に市販のテトラクロロフタル酸無水物429部
を分散する。
上記懸濁液を60℃に加熱した後、100%純粋ヒドラジン7
5部を20〜30分かけて徐々に添加し、反応混合物を100℃
に加熱する。次に、1,000部の蒸留水を添加し、混合物
をさらに10時間,100℃に維持する。こうして得られた懸
濁液を冷却し、ブフナー漏斗上で濾過する。残留物を中
性pHになるまで水洗いし、110〜120℃で真空乾燥する
と、白色の生成物が97%以上の収率で得られる。この生
成物の元素およびIR分析の結果、以下の構造であること
が確認された: CHN元素分析 測定値 理論値 C% 32.3 32.5 H% 0.7 0.7 N% 9.0 9.5 実施例2 実施例1と同じ操作であるが、市販のクロレンド酸無水
物1.445部を4,000部の水中に分散させる。
5部を20〜30分かけて徐々に添加し、反応混合物を100℃
に加熱する。次に、1,000部の蒸留水を添加し、混合物
をさらに10時間,100℃に維持する。こうして得られた懸
濁液を冷却し、ブフナー漏斗上で濾過する。残留物を中
性pHになるまで水洗いし、110〜120℃で真空乾燥する
と、白色の生成物が97%以上の収率で得られる。この生
成物の元素およびIR分析の結果、以下の構造であること
が確認された: CHN元素分析 測定値 理論値 C% 32.3 32.5 H% 0.7 0.7 N% 9.0 9.5 実施例2 実施例1と同じ操作であるが、市販のクロレンド酸無水
物1.445部を4,000部の水中に分散させる。
この懸濁液のpHは2.5である。
上記懸濁液に100%純粋ヒドラジン水和物60gを徐々に添
加し、98℃に加熱する。
加し、98℃に加熱する。
98℃の温度下で10時間反応させた後、混合物を冷却し、
生成物を濾過により分離する。
生成物を濾過により分離する。
残留物を中性pHまで洗浄し、110〜120℃で真空乾燥す
る。その結果、90%以上の収率で灰色の生成物が得ら
れ、元素およびIR分析により、この生成物は下記の構造
であることが確認された: CHN元素分析 測定値 理論値 C% 27.9 28.1 H% 1.7 1.1 N% 7.3 7.3 実施例3 攪拌器付き6lオートクレーブ中で、4,000部の水中にテ
トラブロモフタル酸無水物1,392部を分散させる。分散
液のpHは1.5である。
る。その結果、90%以上の収率で灰色の生成物が得ら
れ、元素およびIR分析により、この生成物は下記の構造
であることが確認された: CHN元素分析 測定値 理論値 C% 27.9 28.1 H% 1.7 1.1 N% 7.3 7.3 実施例3 攪拌器付き6lオートクレーブ中で、4,000部の水中にテ
トラブロモフタル酸無水物1,392部を分散させる。分散
液のpHは1.5である。
上記混合物を60℃にし、100%純粋ヒドラジン水和物225
部を少しずつ添加する。この懸濁液を加圧下で125℃に
加熱し、この温度を10時間維持する。
部を少しずつ添加する。この懸濁液を加圧下で125℃に
加熱し、この温度を10時間維持する。
この反応時間後、混合物を冷却し、生成物を濾過により
分離する。
分離する。
残留物を中性pHになるまで洗浄し110〜120℃で真空乾燥
する。その結果、90%以上の収率で黄色い生成物が得ら
れる。元素およびIR分析により、この生成物は下記構造
を有することが確認された。
する。その結果、90%以上の収率で黄色い生成物が得ら
れる。元素およびIR分析により、この生成物は下記構造
を有することが確認された。
CHN分析 測定値 理論値 C% 19.58 20.1 H% 0.32 0.4 N% 5.68 5.9 実施例4 実施例3と同様の操作を行うが、100モル%過剰のヒド
ラジン水和物を用いる。その結果、実施例3と同じ生成
物が収率97.4%で得られた。
ラジン水和物を用いる。その結果、実施例3と同じ生成
物が収率97.4%で得られた。
実施例5 攪拌器を備えた4lのオートクレーブで、水2,600部中に
市販のテトラブロモフタル酸無水物883部を分散させ
る。この混合物を攪拌しながら170℃にするが、これに
対応する圧力は7.6〜8バールである。
市販のテトラブロモフタル酸無水物883部を分散させ
る。この混合物を攪拌しながら170℃にするが、これに
対応する圧力は7.6〜8バールである。
攪拌下の上記懸濁液中に、蒸留水200部で100%希釈した
純粋ヒドラジン水和物53部をポンプを用いて徐々に導入
する(TBPA/HHモル比:1.8)。
純粋ヒドラジン水和物53部をポンプを用いて徐々に導入
する(TBPA/HHモル比:1.8)。
反応媒体をさらに6時間170℃に維持した後、冷却、濾
過し、生成物を洗浄する。100〜110℃で真空乾燥するこ
とによって下記のものを含む白色の生成物が95%の収率
で得られた。
過し、生成物を洗浄する。100〜110℃で真空乾燥するこ
とによって下記のものを含む白色の生成物が95%の収率
で得られた。
N,N′−ビス(テトラブロモフタルイミド) 85% N−アミノトテトラブロモフタルイミド 14% テトラブロモフタル酸無水物 3% 実施例6 プラスチック用の難燃剤としての本発明による生成物の
効果を次のような手順でテストした。
効果を次のような手順でテストした。
遊星歯車形すなわち“筒”形混合機を用いて、粉末また
は粒状の樹脂と、テスト用難燃剤および必要な添加剤
(三酸化アンチモン、パラフィン)とを下記の表に表示
した割合で混合した。この混合物を均質化後、脱気孔を
備えた(二軸、一軸または“バス(Buss)型”)押出機
を用いて押出した。押出温度は各ポリマーの融点と関連
した樹脂メーカーが指定した温度とした。得られたコン
パウンドを、必要に応じて粉砕し、適当な温度下で射出
圧縮成形機により測定用試験片を作った。次に、これら
試験片に対して、3.2mmと1.6mmでの耐火性標準試験UL94
(NF規格T51072)および酸素指数OV%(NF規格T51071)
を実施した。
は粒状の樹脂と、テスト用難燃剤および必要な添加剤
(三酸化アンチモン、パラフィン)とを下記の表に表示
した割合で混合した。この混合物を均質化後、脱気孔を
備えた(二軸、一軸または“バス(Buss)型”)押出機
を用いて押出した。押出温度は各ポリマーの融点と関連
した樹脂メーカーが指定した温度とした。得られたコン
パウンドを、必要に応じて粉砕し、適当な温度下で射出
圧縮成形機により測定用試験片を作った。次に、これら
試験片に対して、3.2mmと1.6mmでの耐火性標準試験UL94
(NF規格T51072)および酸素指数OV%(NF規格T51071)
を実施した。
下記の表Aに、ポリブチレンテレフタレート(TMNO-ORG
ATER,本出願人により商品化されたペレット)を用いて
得られた結果をまとめた。
ATER,本出願人により商品化されたペレット)を用いて
得られた結果をまとめた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 73/10 NTF 9285−4J C08K 5/34 KBF 7242−4J C09K 21/10 8318−4H
Claims (8)
- 【請求項1】ヒドラジンとハロゲン化ジカルボン酸無水
物との縮合によるハロゲン化イミドの製造方法におい
て、 上記の縮合反応を水性媒質中で、温度40〜225℃で、無
水物/ヒドラジンのモル比が2未満となる条件下で行う
ことを特徴とする方法。 - 【請求項2】上記反応を140℃以上の温度下で、加圧下
で行う請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】上記反応をpH7以下の無水物の水性分散液
または水溶液中で行う請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】下記の式の無水物またはその混合物を用い
る請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法: または (ここで、 Xは臭素または塩素原子を表し、 mは2〜4の整数であり、 nおよびpは0〜2の整数を示す) - 【請求項5】テトラブロモフタル酸無水物、テトラクロ
ロフタル酸無水物、クロレンド酸無水物またはブロメン
ド酸無水物あるいはこれら無水物の混合物を用いる請求
項4に記載の方法。 - 【請求項6】ヒドラジンを水和物またはヒドラジニウム
塩の形態で用いる請求項1〜5のいずれか一項に記載の
方法。 - 【請求項7】無水物/ヒドラジンのモル比が1以上且つ
2未満である請求項1〜6のいずれか一項に記載の方
法。 - 【請求項8】無水物/ヒドラジンのモル比がほぼ1に等
しい請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR8710586 | 1987-07-24 | ||
FR8710586A FR2618430B1 (fr) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | Procede de preparation d'imides halogenes et leur application comme agents d'ignifugation |
Related Child Applications (1)
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