JPH0686293U - Bga型icパッケージ用のicソケット - Google Patents

Bga型icパッケージ用のicソケット

Info

Publication number
JPH0686293U
JPH0686293U JP2706893U JP2706893U JPH0686293U JP H0686293 U JPH0686293 U JP H0686293U JP 2706893 U JP2706893 U JP 2706893U JP 2706893 U JP2706893 U JP 2706893U JP H0686293 U JPH0686293 U JP H0686293U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
spherical
package
socket
bga type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2706893U
Other languages
English (en)
Inventor
正美 福永
Original Assignee
株式会社エンプラス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エンプラス filed Critical 株式会社エンプラス
Priority to JP2706893U priority Critical patent/JPH0686293U/ja
Priority to US08/247,668 priority patent/US5518410A/en
Publication of JPH0686293U publication Critical patent/JPH0686293U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Connecting Device With Holders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 BGA型ICパッケージにおける各球状接続
端子の球面先端相当部を傷付けたり、破損したりする惧
れのないICソケットを提供すること。 【構成】 複数のコンタクトピン41を配したソケット
本体21と、ソケット本体21上に上下方向へ可動的に
保持されて常時,上方へ弾圧され、且つ各コンタクトピ
ン41を受け入れるコンタクト導入部33を形成したフ
ローティングプレート31と、フローティングプレート
31上に位置決めして載置されるBGA型ICパッケー
ジAを下方に押圧する押圧部材27とを少なくとも備
え、フローティングプレート31の各コンタクト導入部
33内で、BGA型ICパッケージAの下向きに突出し
た球状接続端子12を各コンタクトピン41にコンタク
トさせるICソケットであって、各コンタクトピン41
の上端部45に対して、各球状接続端子12での球面先
端相当部12a以外の下側に対応する球面周囲相当部1
2bを受け入れて電気的に接続させるコンタクト部46
を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、BGA(Ball Grid Array) 型ICパッケージと呼ばれる複数の球状 接続端子を備えたICパッケージに用いて好適なICソケットに関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のBGA型ICパッケージは、図1からも明らかな如く、パッ ケージ本体11の底面部11a側に略球状に形成されて下方へ球面先端相当部1 2aを突出した半田からなる球状接続端子12を数多くマトリックス状に配設さ せた構造を有しており、その実装用回路基板への装着に際しては、当該回路基板 面の所定位置にパッケージ本体11を載置させた後、各球状接続端子12の下側 部分,つまり、突出側対応の球面先端相当部12aにおける半田の一部を溶融さ せることによって、夫々に対応した各回路端子に直接,半田付け実装するように している。 このようにBGA型ICパッケージAにあっては、各球状接続端子12の球面 先端相当部12aにおける半田の一部を溶融させることで、実装対象の回路基板 面の各回路端子に直接,半田付け接続させているために、全ての各球状接続端子 12の球面先端相当部12aが一様に揃った状態で下側へ突出していない場合、 即ち、例えば、各球面先端相当部12aの何れかが傷付けられるとか、破損され たりして、たとえ僅かでもその突出長さに高低差があると、単にパッケージ本体 11を回路基板面の所定位置に載置させるのみでは、球面先端相当部12aと回 路端子とに隙間を生じ、結果的に半田付け接続不能乃至は不良となり、必ずしも 良好なコンタクトをなし得なくなって実装作業に支障をきたす惧れがある。
【0003】 一方、この種のBGA型ICパッケージAでは、他の一般的なICパッケージ の場合と全く同様に、その製造後、各球状接続端子12を通して、予め設定され ている種々の性能評価試験を行なうことで、所期通りの作用等が得られるか否か を確認してから出荷するようにしており、このBGA型ICパッケージAにおけ る性能評価試験のためには、所謂、試験用ICソケットを用いる。
【0004】 ここで、上記のように半田からなる球状接続端子を有して、その一部を溶融さ せることにより、回路基板上に直接,実装するようにしたBGA型ICパッケー ジ以外のICパッケージ,即ち、通常の接続端子を備えた一般的なICパッケー ジに適用する試験用ICソケットの概要構成を図8に、又、同上要部の詳細構造 を図9に夫々に示す。 尚、この従来例として挙げた試験用ICソケットは、本考案の出願人が先に提 案した特開平2−309579号公報に所載のものである。
【0005】 これらの図8及び図9に示す装置構成において、一般的なICパッケージCの ための試験用ICソケットDは、ソケット本体51を有しており、当該ソケット 本体51の上面側対応の所定位置部分に凹陥部52を形成すると共に、この凹陥 部52内にあって、ガイドピン53で上下方向へ可動的にガイドされ、且つバネ 54で常時上方に向けて弾圧させたフローティングプレート61が装着されてい る。 又、前記フローティングプレート61には、上面側対応の所定位置部分に対し て、前記ICパッケージCのパッケージ本体81の下部側を位置規制して受け入 れるための位置決め凹部62を形成し、且つ当該位置決め凹部62内でのパッケ ージ本体81の各接続端子82に対応する各位置部分に、上面部側にテーパー状 の受入れガイド部63a,下半部に所要の撓曲余裕空間として作用する空間部6 3bを夫々に形成させたプローブ導入部63を穿設してある。 そして、前記ソケット本体51の凹陥部52内には、前記各プローブ導入部6 3に対応する位置で、上端部にやや径大にされたコンタクト部71aを有して所 要の撓曲弾性を与えた夫々の各ワイヤプローブ71を植設させると共に、当該各 ワイヤプローブ71を空間部63bからプローブ導入部63内に受け入れて、そ のコンタクト部71aを受入れガイド部63a内に所要量だけ突出させた状態に 維持する。 更に、前記ソケット本体51に対しては、この場合、図示省略したが、一端部 側で開閉自在に枢支され、且つ他端部側で適宜に係留保持可能にされて、前記パ ッケージ本体81を上面側から可及的均等に押圧し得るようにさせたカバー押圧 プレート55を設けてある。
【0006】 従って、上記構成による従来の一般的なICパッケージCの試験用ICソケッ トDにおいては、先ず、ソケット本体51のカバー押圧プレート55を開披した 状態のままで、フローティングプレート61の位置決め凹部62内にパッケージ 本体81の下部側を仮に位置決めして装着させ、引続き、カバー押圧プレート5 5を適宜に閉止した状態に保持させる。 即ち、以上の操作により、カバー押圧プレート55によってパッケージ本体8 1に加えられる押圧力のために、位置決め凹部62内へのパッケージ本体81の 下部側の位置決め装着と、フローティングプレート61の各受入れガイド部63 a内に所要量だけ突出された夫々の各ワイヤプローブ71のコンタクト部71a に対する各接続端子82のコンタクトとがなされると共に、バネ54の弾圧力に 抗したフローティングプレート61の押し下げに伴い、図9に点線表示したよう に、各ワイヤプローブ71が自身の弾性に抗し空間部63b内で撓曲されて所要 の接点圧が付与され、このようにして試験用のICソケットDへのICパッケー ジCのセットが完了し、その後、所期通りの一般的なICパッケージCに対する 性能評価試験が行なわれるのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
従来の一般的なICパッケージCの試験用ICソケットDの場合にあっては、 ICパッケージCをセットさせて性能評価試験を行う際に、各ワイヤプローブ7 1のコンタクト部71aに各接続端子82が一旦,圧接された上で、引続き、所 要の接点圧を得べく、これらの各接続端子82面に対する接触部71aの摺接が 所定の圧力下でなされることから、ここでのセット過程において、当該各接続端 子82面が傷付けられるとか、破損される場合がある。
【0008】 このように従来構成の試験用ICソケットDにおいては、ICパッケージCの 各接続端子81面を傷付けたり、破損したりする場合があって、先に述べたBG A型ICパッケージAの試験用ICソケットBとして利用することができないも のであった。即ち、これは、BGA型ICパッケージAの回路基板に対する実装 に際して、各回路端子への一部溶融による半田付け接続を良好且つ効果的になす べく、全ての各球状接続端子12の球面先端相当部12aが、一様に揃った状態 で下側へ突出されていなければならないことを条件にしているためである。
【0009】 本考案は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、その目 的とするところは、BGA型ICパッケージにおける各球状接続端子の球面先端 相当部を傷付けたり、破損したりする惧れのないICソケットを提供することで ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案に係るBGA型ICパッケージ用のICソ ケットは、ICソケットのコンタクトピンにコンタクト孔,乃至はコンタクト凹 部を形成させておき、当該コンタクト孔,乃至はコンタクト凹部に対して、BG A型ICパッケージの下向きに突出された球状接続端子での球面先端相当部以外 の下側部分,具体的には、球面周囲相当部をコンタクトさせるようにしたもので ある。
【0011】 即ち、本考案は、複数の各コンタクトピンを配したソケット本体と、当該ソケ ット本体上に上下方向へ可動的に保持されて常時,上方へ弾圧され、且つ前記各 コンタクトピンを受け入れるコンタクト導入部を形成したフローティングプレー トと、当該フローティングプレート上に位置決めして載置されるBGA型ICパ ッケージを下方に押圧する押圧部材とを少なくとも備え、前記フローティングプ レートの各コンタクト導入部内で、前記BGA型ICパッケージの下向きに突出 した各球状接続端子を各コンタクトピンにコンタクトさせるICソケットであっ て、前記各コンタクトピンの上端部に対して、前記各球状接続端子での球面先端 相当部以外の下側に対応する球面周囲相当部を受け入れて電気的に接続させるコ ンタクト部を形成したことを特徴とするBGA型ICパッケージ用のICソケッ トである。
【0012】 又、本考案は、前記BGA型ICパッケージ用のICソケットにおいて、前記 フローティングプレートには、前記BGA型ICパッケージのパッケージ本体を 位置決めする位置決め片を設け、当該位置決め片の各位置決め面とパッケージ本 体とのクリアランスの値を、前記コンタクト導入部と球状接続端子との寸法差か ら、これらのコンタクト導入部と球状接続端子との位置ずれ誤差を減じた値より も小さく設定したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】
従って、本考案のBGA型ICパッケージ用のICソケットでは、各コンタク トピンの上端部にコンタクト部を形成させ、当該コンタクト部に対して、各球状 接続端子での球面先端相当部以外の下側に対応する球面周囲相当部を受け入れる ようにしてあるために、回路基板面への実装に際して、各回路端子への一部溶融 による半田付け接続をなす各球面先端相当部を傷付けたり、破損したりする惧れ が解消される。 又、フローティングプレートに設ける位置決め片の各位置決め面とパッケージ 本体とのクリアランスの値について、これをコンタクト導入部と球状接続端子と の寸法差から、これらの導入部と球状接続端子との位置ずれ誤差を減じた値より も小さく設定してあるために、フローティングプレート上へのパッケージ本体の 位置決め載置時にあって、各コンタクトピンの上端コンタクト部に対する各球状 接続端子のコンタクト接触が正確になされる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案に係るBGA型ICパッケージ用のICソケットの各別の実施例 につき、図1乃至図7を参照して詳細に説明する。
【0015】 図1は、本考案に適用するBGA型ICパッケージの各球状接続端子を含む基 本形態を概念的に示す側面図である。 図2は、本考案の一実施例を適用したBGA型ICパッケージ用ソケットの概 要構成を半截した状態で示す正面図であり、又、図3は、同上実施例によるIC ソケットとBGA型ICパッケージとの対応関係を模式的に簡略化して示す説明 図、図4は、同上実施例でのICソケットのコンタクトピンとBGA型ICパッ ケージの球状接続端子との押圧接続状態を拡大して示す部分断面図、図5は、図 2に示すICソケットの押圧部材の斜視図である。
【0016】 先ず最初に、図1並びに図3に示す構成において、BGA型ICパッケージA は、先にも述べたように、パッケージ本体11の底面部11a側に略球状をなし て下方へ球面先端相当部12aを突出させた半田等からなる球状接続端子12を マトリックス状に数多く配設させた構造を有しており、この場合,前記底面部1 1aについては、寸法的に長手方向の長さがL(図3で紙面に平行する方向の寸 法),長手方向に直交する方向の幅がW(図3で紙面に直交する方向の寸法,但 し、図示省略)に夫々設定されている。 そして、本実施例の場合にも、従来と同様に、その回路基板への実装に際して は、当該回路基板面の所定位置にパッケージ本体11を載置させた後、各球状接 続端子12での下部先端側範囲に相当する球面先端相当部12aの一部半田を溶 融させることにより、夫々に対応した各回路端子部分に半田付け接続させるので ある。 ここで、本考案においては、前記球状接続端子12に関して、次のように区分 利用する。 即ち、前記したように実装時に一部溶融される球面先端相当部12aについて は、これを性能評価試験のための接続対応部とせずに温存させ、且つこれに代え て、図1に一部拡大して示す如く、中心線の幾分か下側の断面径による球面周囲 部分,つまり、球状接続端子の球径よりも幾分か小径の球面周囲部分から、所定 の断面径による球面先端相当部12aまでの球面周囲相当部12bを接続対応部 として用いるのである。
【0017】 次に、図2乃至図5に示す構成において、前記図1に示すBGA型ICパッケ ージAのための試験用ICソケットBは、ソケット本体21の上面内部側に凹陥 部22を形成させてあり、この凹陥部22内には、バネ24が、一端を当該凹陥 部22内に形成させた突部23aと、他端をフローティングプレート31の下面 に形成させた突部23bとに装着させてあり、当該バネ24は、常時,フローテ ィングプレート31をソケット本体21に対して上方向へ弾圧している状態にあ る。
【0018】 又、前記フローティングプレート31には、上面側対応の所定周囲部分,この 場合は四隅部分に対して、前記パッケージ本体11の底面部11a側を受け入れ て位置決めさせるための複数の位置決め片32を一体に形成すると共に、当該各 位置決め片32の相互に対向する各内壁面(図2,図3で紙面に平行,及び直交 する各方向対応の内壁面)の下部側に各位置決め面32aと、これに続く上部側 に外側へ拡開させた各案内面32bとを夫々に形成させ、且つこれらの各位置決 め片32を四隅部分に配したプレート面上にあっては、前記パッケージ本体11 の各球状接続端子12に対応する夫々の各位置相当部分に、後述する各コンタク トピン41のコンタクト主体部45を夫々に受け入れる各コンタクト導入部33 を穿設してある。 そして、前記各位置決め面32a間の相互間隔については、前記パッケージ本 体11での底面部11aの長さL,幅Wに対応して、これよりもやや大きくした 寸法,つまり、各長手方向の長さ間隔がL+ΔL(図2,図3で紙面に平行する 方向の寸法),長手方向に直交する方向の幅間隔がW+ΔW(図2,図3で紙面 に直交する方向の寸法,但し、図示省略)に夫々設定してあり、且つここでの底 面部11aの長さL,幅Wと、各位置決め面32a間の長さ間隔L+ΔL,幅間 隔W+ΔWとのクリアランス(ΔL,ΔWに対応)については、前記フローティ ングプレート31の各コンタクト導入部33の内法寸法と、球状接続端子12の 直径寸法との差から、当該コンタクト導入部33及び球状接続端子12での設計 上の配置位置に対する製造上の位置ずれ誤差を減じた値よりも小さく設定するも ので、これによってBGA型ICパッケージAをフローティングプレート31上 に載置させる場合には、先ず、パッケージ本体11を位置決め片32の上部に形 成された案内面32bにより案内させ、次いで、位置決め面32aにより位置規 制して行うが、このとき、各球状接続端子12は、フローティングプレート31 に接触することなしに、夫々に対応するコンタクト導入部33内に挿入されるた め、当該挿入時に、接触,摩擦等で傷付けられる惧れはない。
【0019】 又、前記各コンタクトピン41は、導電性が良好で且つ弾性のある金属薄板を 用いることにより、基部側の取出し端子部42,及び固定部43と、撓曲弾性を 有効に引き出すために横方向へ一部屈曲させた中間撓曲部44と、先端部側の横 方向,つまり、この場合は、前記装着されるパッケージ本体11の底面部11a に平行する水平方向に向けて折返し折曲すると共に、中心部にあって、少なくと も上縁側内径が、前記球状接続端子12の球径よりも小さく、且つ球面先端相当 部12aの最大断面径よりも大きい内径のテーパー状コンタクト孔46を穿孔し たコンタクト主体部45とを夫々に賦形して形成する。 一方、前記ソケット本体21の凹陥部22内には、前記各コンタクト導入部3 3の夫々に対応する位置で、前記各コンタクトピン41の固定部43を植設して 配置させると共に、中間撓曲部44を凹陥部22内に臨ませた状態のまま、コン タクト主体部45をコンタクト導入部33内に受け入れて維持させる。 そして、前記のように構成される各コンタクトピン41は、コンタクト導入部 33内に受け入れられると共に、これに当該コンタクトピン41のそれ自体の可 撓的な遊動性が加えられて、テーパー状コンタクト孔46の内面に対する前記球 状接続端子12での球面周囲相当部12bの嵌合接触による電気的コンタクト接 触,換言すると、実装時に一部溶融される球面先端相当部12aをコンタクト孔 46内に受け入れても接触させないままの状態で、所要の電気的接続を容易にな し得るのである。
【0020】 又、前記ソケット本体21に対しては、一方の側,図2の場合は、右側部側に 枢軸ピン25aを取り付けると共に、当該枢軸ピン25aを介してカバープレー ト25を開閉可能とする。 更に、前記枢軸ピン25aには、バネ25bと、図5に示すような押圧プレー ト等の押圧部材27の楕円状孔27aが挿通されており、当該バネ25bの一方 の端部は、押圧部材27の弾圧部27bを前記カバープレート25側へ弾圧する ことによって、弧面状の凹部27cを当該カバープレート25の支持突起25e に圧接させ、これによって押圧部材27を揺動可能にすると共に、当該カバープ レート25を常時,開方向に付勢させた状態にしている。 そして、前記ソケット本体21の左側部側には、枢軸ピン26aで起倒自在に ヒンジさせて、バネ26bにより常時起立方向(係止位置側)に付勢させた係止 レバー26を設けてあり、前記カバープレート25の先端上面部には、案内斜面 25cを経て係止溝25dを形成させ、且つ係止レバー26の右側部には、当該 カバープレート25を閉止した状態で、前記案内斜面25cに案内されて係止溝 25dに係止させる下向きの係止顎26cを形成してある。 尚、本実施例の場合、前記フローティングプレート31の各コンタクト導入部 33,並びに各コンタクトピン41のコンタクト主体部45における夫々の平面 形状に付いては、角型,丸型の何れであってもよい。又、コンタクト主体部45 に形成されるテーパー状コンタクト孔46は、必ずしもテーパー状である必要は なく、先に述べた条件を満たす限りにおいては、ストレート状であっても差し支 えないが、何れにもせよ、上縁内周部を面取りして嵌合接触,乃至はコンタクト 接触される球面周囲相当部12bの表面を毀損する惧れのないようにするのが効 果的である。
【0021】 従って、上記構成による本実施例でのBGA型ICパッケージAの試験用IC ソケットBにおいては、先ず最初に、ソケット本体21における係止レバー26 をバネ26bに抗して解放位置に移動させることで、カバープレート25が押圧 部材27を介し、バネ25bによって開披状態に維持される。そして、このまま の状態で、フローティングプレート31上での各位置決め片32の相互間内にパ ッケージ本体11を投入させるときは、当該パッケージ本体11が、各案内面3 2bに案内されると共に、各位置決め面32a間に落ち込んで自動的に位置決め 規制される。 次いで、前記開披状態にあるカバープレート25をバネ25bに抗して押圧さ せることにより、その下面側に可揺動的に支持された押圧プレート27が、前記 各位置決め面32a間に位置決め規制されているパッケージ本体11を均等に押 圧するために、バネ24に抗してフローティングプレート31を下降させ、且つ 当該パッケージ本体11での各球状接続端子12の球面先端部12aの接触とが なされるのであり、このようにパッケージ本体11を押圧させた状態で、カバー プレート25の係止溝25dに係止レバー26の係止顎26cを係止させ、この ようにして試験用のICソケットBへのBGA型ICパッケージAのセットが完 了し、その後、所期通りのBGA型ICパッケージAに対する性能評価試験を行 なうのである。
【0022】 次に、図6,及び図7は、夫々に前記ICソケットBにおける各コンタクトピ ン41の別例を示す部分斜視図であり、図6に示すコンタクトピン41aでは、 導電性が良好で且つ弾性のある金属線材を用いることによって、上端部の水平方 向を向くコンタクト主体部46対応に、前記球状接続端子12の球径よりも小さ く、且つ球面先端相当部12aの最大断面径よりも大きい内径のコンタクトリン グ46aを環状,又は略環状に形成したものであり、又、図7に示すコンタクト ピン41bでは、同様に、導電性が良好で且つ弾性のある金属線材を用いるか、 或は金属薄板を所要幅で用いることによって、上端部の水平方向を向くコンタク ト主体部46対応に、ここでも前記球状接続端子12の球径よりも小さく、且つ 球面先端相当部12aの最大断面径よりも大きい上縁部寸法で次第に下方へ狭め られるテーパー状コンタクト凹部46b(若しくはコンタクト凹部)を折曲形成 したものである。 即ち、これらのコンタクトリング46aをもつコンタクトピン41a,又はテ ーパー状コンタクト凹部46b(コンタクト凹部)をもつコンタクトピン41b の何れによっても、前記コンタクトピン41の場合と同様,若しくは略同様な作 用効果が得られる。
【0023】 更に、上記実施例では、フローティングプレート31上に載置されるBGA型 ICパッケージAを下方に押圧するのに、図5に示すような押圧部材27を用い ているが、カバープレート25と一体になっていて揺動しない弾性を有するパッ ドとかバネ材,或は非弾性材料で作られた押圧部材などを用いることも、場合に よっては可能である。 このように揺動しない押圧部材を用いると、カバープレート25を閉じるとき に、BGA型ICパッケージAに加えられる押圧力が、枢軸ピン25a側にだけ 加わることになって、当該BGA型ICパッケージAが一時的に傾くことにはな るが、この傾き量が非常に少なければ、フローティングプレート31もまたBG A型ICパッケージAと一緒に傾くことができ、且つコンタクトピン41のコン タクト主体部45と球状接続端子12とが擦れ合う量も少ないので、使用上の問 題はない。
【0024】
【考案の効果】
以上、実施例によって詳述したように、本考案によれば、複数のコンタクトピ ンを配したソケット本体と、ソケット本体上に上下方向へ可動的に保持されて常 時,上方へ弾圧され、且つ各コンタクトピンを受け入れるコンタクト導入部を形 成したフローティングプレートと、フローティングプレート上に位置決めして載 置されるBGA型ICパッケージを下方に押圧する押圧プレート等の押圧部材と を少なくとも備え、フローティングプレートの各コンタクト導入部内で、BGA 型ICパッケージの下向きに突出した球状接続端子を各コンタクトピンにコンタ クトさせるICソケットにおいて、各コンタクトピンの上端部に対して、各球状 接続端子での球面先端相当部以外の下側に対応する球面周囲相当部を受け入れて 電気的に接続させるコンタクト部を形成したので、BGA型ICパッケージの性 能評価試験のためのICソケットへの装着に際して各球状接続端子の球面先端相 当部を傷付けたり、破損したりする惧れが解消されて、BGA型ICパッケージ の回路基板面への実装時に各回路端子に対する各球状接続端子の球面先端相当部 の一部溶融による半田付け接続を良好且つ効果的に行ない得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に適用するBGA型ICパッケージの各
球状接続端子を含む基本形態を概念的に示す側面図であ
る。
【図2】本考案の一実施例を適用したBGA型ICパッ
ケージ用ソケットの概要構成を半截した状態で示す正面
図である。
【図3】同上実施例によるICソケットとBGA型IC
パッケージとの対応関係を模式的に示す説明図である。
【図4】同上実施例におけるICソケットのコンタクト
ピンとBGA型ICパッケージの球状接続端子との押圧
接続状態を拡大して示す部分断面図である。
【図5】同上実施例によるICソケットの押圧部材の一
例を示す斜視図である。
【図6】同上実施例でのICソケットでのコンタクトピ
ンの別例を示す部分断面図である。
【図7】同上実施例でのICソケットでのコンタクトピ
ンの他の別例を示す部分断面図である。
【図8】従来のICソケットへの一般的なICパッケー
ジの装着状態の概要構成を示す縦断正面図である。
【図9】同上従来のICソケットと一般的なICパッケ
ージとの対応関係を拡大して模式的に示す説明図であ
る。
【符号の説明】
A BGA型ICパッケージ 11 パッケージ本体 12 球状接続端子 12a 球状接続端子の球面先端相当部 12b 球状接続端子の球面周囲相当部 B BGA型ICパッケージの試験用ICソケッ
ト 21 ソケット本体 22 凹陥部 23a,23b 突部 24 バネ 25 カバープレート 25a 枢軸ピン 25b バネ 26 係止レバー 27 押圧部材 31 フローティングプレート 32 位置決め片 32a 位置決め面 32b 案内面 33 コンタクト導入部 41,41a,41b コンタクトピン 45,45a,45b コンタクト主体部 46 テーパー状コンタクト孔 46a コンタクトリング 46b テーパー状コンタクト凹部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の各コンタクトピンを配したソケッ
    ト本体と、当該ソケット本体上に上下方向へ可動的に保
    持されて常時,上方へ弾圧され、且つ前記各コンタクト
    ピンを受け入れるコンタクト導入部を形成したフローテ
    ィングプレートと、当該フローティングプレート上に位
    置決めして載置されるBGA型ICパッケージを下方に
    押圧する押圧部材とを少なくとも備え、前記フローティ
    ングプレートの各コンタクト導入部内で、前記BGA型
    ICパッケージの下向きに突出した各球状接続端子を各
    コンタクトピンにコンタクトさせるICソケットであっ
    て、 前記各コンタクトピンの上端部にあって、前記各球状接
    続端子における球面先端相当部以外の下側に対応する球
    面周囲相当部を受け入れて電気的に接続させるコンタク
    ト部を形成したことを特徴とするBGA型ICパッケー
    ジ用のICソケット。
  2. 【請求項2】 前記フローティングプレートには、前記
    BGA型ICパッケージのパッケージ本体を位置決めす
    る位置決め片を設け、当該位置決め片の各位置決め面と
    パッケージ本体とのクリアランスの値を、前記コンタク
    ト導入部と球状接続端子との寸法差から、これらのコン
    タクト導入部と球状接続端子との位置ずれ誤差を減じた
    値よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1に記
    載のBGA型ICパッケージ用のICソケット。
  3. 【請求項3】 前記各コンタクトピンには、導電性が良
    好で且つ弾性のある金属薄板を用い、上端部の水平方向
    を向くコンタクト主体部に、前記球状接続端子の球径よ
    りも小さく、且つ球面先端相当部の最大断面径よりも大
    きい上縁部内径のコンタクト孔を穿孔したことを特徴と
    する請求項1又は2に記載のBGA型ICパッケージ用
    のICソケット。
  4. 【請求項4】 前記各コンタクトピンには、導電性が良
    好で且つ弾性のある金属薄板を用い、上端部の水平方向
    を向くコンタクト主体部に、前記球状接続端子の球径よ
    りも小さく、且つ球面先端相当部の最大断面径よりも大
    きい上縁部寸法のコンタクト凹部を折曲形成したことを
    特徴とする請求項1又は2に記載のBGA型ICパッケ
    ージ用のICソケット。
  5. 【請求項5】 前記各コンタクトピンには、導電性が良
    好で且つ弾性のある金属線を用い、上端部の水平方向を
    向くコンタクト主体部に、前記球状接続端子の球径より
    も小さく、且つ球面先端相当部の最大断面径よりも大き
    い内径のコンタクトリングを環状,又は略環状に形成し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載のBGA型I
    Cパッケージ用のICソケット。
JP2706893U 1993-05-24 1993-05-24 Bga型icパッケージ用のicソケット Pending JPH0686293U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2706893U JPH0686293U (ja) 1993-05-24 1993-05-24 Bga型icパッケージ用のicソケット
US08/247,668 US5518410A (en) 1993-05-24 1994-05-23 Contact pin device for IC sockets

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2706893U JPH0686293U (ja) 1993-05-24 1993-05-24 Bga型icパッケージ用のicソケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0686293U true JPH0686293U (ja) 1994-12-13

Family

ID=12210760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2706893U Pending JPH0686293U (ja) 1993-05-24 1993-05-24 Bga型icパッケージ用のicソケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0686293U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997016874A1 (fr) * 1994-09-09 1997-05-09 Advantest Corporation Prise femelle permettant de mesurer un semi-conducteur a reseau de grille a boules
JP2006234448A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Nec Electronics Corp Icソケット
US11624774B2 (en) 2018-07-27 2023-04-11 Yamaichi Electronics Co., Ltd. IC socket for semiconductor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997016874A1 (fr) * 1994-09-09 1997-05-09 Advantest Corporation Prise femelle permettant de mesurer un semi-conducteur a reseau de grille a boules
JP2006234448A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Nec Electronics Corp Icソケット
JP4647335B2 (ja) * 2005-02-22 2011-03-09 ルネサスエレクトロニクス株式会社 Icソケット
US11624774B2 (en) 2018-07-27 2023-04-11 Yamaichi Electronics Co., Ltd. IC socket for semiconductor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5518410A (en) Contact pin device for IC sockets
JP4251423B2 (ja) ソケット
JP4721582B2 (ja) ソケット
JP2003217774A (ja) コンタクトピン及びicソケット
JPH0324035B2 (ja)
JP3572795B2 (ja) Icソケット
JPH03203181A (ja) Icソケット
JP4845304B2 (ja) ソケット及びこれを備えた電子部品装着装置
EP1049365A2 (en) Socket for electrical parts
JP3755715B2 (ja) 電気部品用ソケット
US20060094280A1 (en) Socket for electrical parts
KR100329144B1 (ko) 전기부품용소켓
US6679715B2 (en) Socket for electrical parts
JPH0686293U (ja) Bga型icパッケージ用のicソケット
JPS63299257A (ja) Ic検査用ソケット
JP3795300B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP3070517B2 (ja) Bga型icパッケージ用のicソケット
US20060094279A1 (en) Socket for electrical parts
JPH0511508Y2 (ja)
JP4062642B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP2986767B2 (ja) Icソケット
JP4041341B2 (ja) 電気部品用ソケット
KR20040029563A (ko) 캐리어 모듈
JP4405015B2 (ja) 電気部品用ソケット
JPH10112365A (ja) Icソケット