JPH0685948U - 捩り振動低減装置 - Google Patents

捩り振動低減装置

Info

Publication number
JPH0685948U
JPH0685948U JP2725593U JP2725593U JPH0685948U JP H0685948 U JPH0685948 U JP H0685948U JP 2725593 U JP2725593 U JP 2725593U JP 2725593 U JP2725593 U JP 2725593U JP H0685948 U JPH0685948 U JP H0685948U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction
output member
friction block
input member
torsional vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2725593U
Other languages
English (en)
Inventor
達也 森下
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP2725593U priority Critical patent/JPH0685948U/ja
Publication of JPH0685948U publication Critical patent/JPH0685948U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力部材と出力部材の相対回動角度が設定角
度よりも小さい範囲ではトーションスプリングによる充
分な吸振作用を得る。相対回動角度が設定角度以上の範
囲では摩擦ブロックによる大きな摩擦減衰作用を得る。 【構成】 入力部材12と出力部材2とをトーションス
プリング3を介して回動方向で連結する。出力部材2に
周方向に沿う長孔4を形成し、長孔4に、入力部材12
に摩擦接触する摩擦ブロック24を遊挿する。摩擦ブロ
ック24の径方向内方と外方の各面に低摩擦係数の摩擦
材24bを配設する。入出力部材12,2間の相対回動
角度が設定角度よりも小さい範囲で、長孔4と摩擦ブロ
ック24が摺接することがあるが、摩擦ブロック24の
摺接部が低摩擦係数の摩擦材24bで形成されているた
め、このとき発生する摩擦減衰力は比較的小さなものと
なる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のエンジンと変速機の間の動力伝達部等に用いられる捩り振 動低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の動力伝達系に用いられる捩り振動低減装置は、エンジン側に結合され る入力部材と変速機側に結合される出力部材とを所定角度相対回動できるように 組み付けると共に、エンジン側から変速機側に入力される捩り振動をトーション スプリングの吸振作用によって低減させるようになっている。そして、最近では 捩り振動をより速やかに低減させるために、入力部材と出力部材の間に、両者が 設定角度以上相対回動したときに大きな摩擦減衰力を発生する機構を備えたもの が開発されている。
【0003】 この種の捩り振動低減装置としては、従来、例えば、図3,図4に示すような ものが案出されている。
【0004】 この捩り振動低減装置は、入力部材である一対のドライブプレート1a,1b の間に円板状の出力部材2を配置して、このドライブプレート1a,1bと出力 部材2をトーションスプリング3によって回動方向で弾性的に連結すると共に、 出力部材2の内周縁部に周方向に沿う長孔4を複数個形成して、この各長孔4に 摩擦ブロック5を周方向移動可能に遊挿させてある。各摩擦ブロック5は、ばね 材6によって摩擦荷重を付与された状態で一方のドライブプレート1aと、他方 のドライブプレート1bに掛止されたリテーナプレート7とに常時接触しており 、捩り振動の入力によってドライブプレート1a,1bと出力部材2が設定角度 以上相対回動すると、長孔4の端部が摩擦ブロック5に当接して摩擦ブロック5 とドライブプレート1a及びリテーナプレート7との間で大摩擦減衰力を発生す るようになっている。尚、図中8は、複数のトーションスプリング3を周方向に 沿って直列に作用させるための遊動子であり、9は、ドライブプレート1a,1 bが結合されたクランクシャフト、10は、出力部材2が結合されたトルクコン バータのコンバータカバーである。
【0005】 尚、この類似技術は、例えば、特開昭64−30945号公報等に示されてい る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の捩り振動低減装置においては、ドライブプレート1a, 1bと出力部材2が設定角度以上相対回動したときに大きな摩擦減衰作用が得ら れるよう、摩擦ブロック5を高摩擦係数の摩擦材によって形成するようにしてい るため、摩擦ブロック5が径方向にずれた場合や摩擦ブロック5に大きな遠心力 が作用する場合に、摩擦ブロック5の径方向の側面と長孔4との摺接により大き な摩擦力が発生してしまう。このため、ドライブプレート1a,1bと出力部材 2の相対回動角度が小さく大摩擦減衰作用を必要としない状況下でこの摩擦ブロ ック5と長孔4による大きな摩擦力が起き、この摩擦力がトーションスプリング による吸振作用を低下させることが考えられる。
【0007】 そこで本考案は、入力部材と出力部材の相対回動角度が設定角度以上になった 場合にのみ大摩擦減衰力を発生するようにして、入出力部材間の相対回動角度に 応じて捩り振動を効果的に低減させることのできる捩り振動低減装置を提供しよ うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述した課題を解決するための手段として、入力部材と出力部材とを トーションスプリングを介して回動方向で弾性的に連結する一方で、前記入力部 材と出力部材のうちの一方側の部材に周方向に沿う長孔を形成し、この長孔に、 他方側の部材に摩擦接触する摩擦ブロックを周方向移動可能に遊挿して、入力部 材と出力部材の設定角度以上の相対回動時に摩擦ブロックと他方の部材の間で大 摩擦減衰力を発生するようにした捩り振動低減装置において、摩擦ブロックの、 前記長孔との摺接部位に低摩擦係数の摩擦材を配設するようにした。
【0009】
【作用】
入力部材と出力部材の相対回動角度が小さい間は、捩り振動は主にトーション スプリングの吸振作用によって低減される。このとき、摩擦ブロックの径方向の ずれ等によって長孔が摩擦ブロックに摺接することがあるが、摩擦ブロックの摺 接部位には低摩擦係数の摩擦材が配設されているため、発生する摩擦減衰力は小 さなものとなる。また、入力部材と出力部材が設定角度以上相対回動すると、長 孔の端部が摩擦ブロックに当接して摩擦ブロックと他方の部材の間で大摩擦減衰 力を発生する。このとき、捩り振動はトーションスプリングの吸振作用とこの大 摩擦減衰力の作用とによって低減される。
【0010】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図1,図2に基づいて説明する。尚、図3,図4に 示した従来のものと同一部分には同一符号を用いるものとする。
【0011】 図面は、エンジンのクランクシャフト9とトルクコンバータ11のコンバータ カバー10との連結部に本考案にかかる捩り振動低減装置を用いた例を示すもの で、図中12は、クランクシャフト9側に結合された入力部材であり、2は、コ ンバータカバー10側に結合された出力部材である。
【0012】 入力部材12は、内周縁部がクランクシャフト9の端面にボルト13によって 共締め固定された一対のドライブプレート1a,1bと、両ドライブプレート1 a,1bの外周縁部相互を結合するストップピン14と、一方のドライブプレー ト1aの外周端に溶接されたエンジン始動用のリングギヤ15と、他方のドライ ブプレート1bの内周縁部に掛止された環状のリテーナプレート7と、リテーナ プレート7とドライブプレート1bの間に介装されてリテーナプレート7を軸方 向に付勢する皿ばね等のばね材6とから構成されている。尚、リテーナプレート 7はその外周縁部に軸方向に延出する複数の爪30を備え、この爪30が他方の ドライブプレート1bに形成された掛止孔31に夫々軸方向移動可能に挿入され ている。
【0013】 これに対し、出力部材2は一枚の環状板によって構成され、前記両ドライブプ レート1a,1bの間に相対回動可能に収容されると共に、ドライブプレート1 bを貫通する複数のボルト16によってコンバータカバー10の端面に結合され ている。この出力部材2の外周縁部には、前記ストップピン14が遊挿されるス トッパ孔17が形成されており、ストップピン14とストッパ孔17の当接によ って入出力部材12,2間の相対回動角度を規制するようになっている。また、 出力部材2には周方向に沿う窓18が複数個形成され、これらの各窓18に入れ 子型のトーションスプリング3,3が直列配置の状態で収容されている。そして 、出力部材2とドライブプレート1bの間には、両者に対して相対回動可能に環 状の遊動子8が介装されており、この遊動子8に形成された複数の突起19が各 窓18内のトーションスプリング3,3間に介装されて、トーションスプリング 3,3を円周方向に沿って直列に作用させるようになっている。ここで、前記一 方のドライブプレート1aには、出力部材2の各窓18の端部に対応するように ドライブピース20がリベット止めされ、他方のドライブプレート1bには、出 力部材2の各窓18に対応して同様の窓21が形成されており、入力部材12と 出力部材2を組み付けた状態において各窓18内のトーションスプリング3,3 の端部がドライブピース20と窓21とに当接するようになっている。したがっ て、入力部材12と出力部材2はトーションスプリング3を介して回動方向で弾 性的に連結されている。尚、ドライブプレート1a,1bにはボルト16に対応 する長孔22が複数個形成されていて、入力部材12と出力部材2の相対回動時 に、ボルト16の頭部やコンバータカバー10側の螺合用突起23がドライブプ レート1a,1bに干渉しないようになっている。
【0014】 また、出力部材2の内周縁部には周方向に沿う長孔4が複数個形成されており 、この各長孔4には、軸方向の端面がドライブプレート1aとリテーナプレート 7とに摩擦接触する摩擦ブロック24が周方向移動可能に遊挿されている。この 摩擦ブロック24は本考案の要部を成すもので、基本形状を成す高摩擦係数の摩 擦材24aの径方向内方面及び外方面に低摩擦係数の摩擦材24bが接合された 構造となっている。このため、この摩擦ブロック24は、ドライブプレート1a とリテーナプレート7に対して高摩擦係数の摩擦材24a部分で接触するが(摩 擦材24b部分も接触する。)、長孔4に対しては低摩擦係数の摩擦材24b部 分だけで接触する。また、摩擦ブロック24は長孔4に対して周方向の遊びがあ り、図2に示すような初期状態から入力部材12と出力部材2が設定角度θ以上 相対回動したときに、長孔4の端部が摩擦ブロック24に当接して摩擦ブロック 24を出力部材2と一体に回動させるようになっている。したがって、摩擦ブロ ック24は、入力部材12と出力部材2が設定角度θ以上相対回動すると、ドラ イブプレート1a及びリテーナプレート7との間で大摩擦減衰力を発生する。
【0015】 さらにまた、ドライブプレート1aと出力部材2、出力部材2とドライブプレ ート1bの各内周縁部間には、低摩擦係数の摩擦材によって形成されたスラスト リング25a,25bが夫々介装され、入力部材12と出力部材2の相対回動時 にこのスラストリング25a,25bが隣接する部材との間で比較的小さい摩擦 減衰力を発生するようになっている。
【0016】 尚、図中26は、コンバータカバー10と一体に形成されたポンプインペラー 、27は、出力軸(図示せず。)にスプライン嵌合されたタービンハブ、28は 、ポンプインペラー26と対向する位置でタービンハブ27に結合されたタービ ンランナ、29は、コンバータカバー10内の油圧変化によってコンバータカバ ー10とタービンハブ27とを直結する直結クラッチである。
【0017】 この捩り振動低減装置は以上のような構成であるため、エンジンの駆動トルク は、クランクシャフト9から入力部材12、トーションスプリング3、出力部材 2を順次介してトルクコンバータ11のコンバータカバー10へと伝達される。 そして、このとき、動力伝達系の捩り振動はこの捩り振動低減装置により次のよ うにして低減される。
【0018】 直結クラッチの結合時のように入力部材12と出力部材2の相対回動角度が設 定角度θよりも小さい間は、スラストリング25a,25bによる比較的小さな 摩擦減衰力が発生し、捩り振動は、トーションスプリング3による吸振作用とこ の小さな摩擦減衰力の作用によって低減される。また、このとき、摩擦ブロック 24が径方向にずれていたり、摩擦ブロック24に大きな遠心力が作用したりす ると、摩擦ブロック24と長孔4が強接触状態で摺接することがあるが、摩擦ブ ロック24は長孔4に対して低摩擦係数の摩擦材24b部分で接触しているため 、発生する摩擦力は小さなものとなる。このため、この際に発生する摩擦減衰力 がトーションスプリング3による吸振作用を低下させることはなく、捩り振動は 確実に低減される。
【0019】 また、エンジン始動時のように入力部材12と出力部材2の相対回動角度が設 定角度θ以上に大きくなると、長孔4の端部が摩擦ブロック24に当接し、摩擦 ブロック24とドライブプレート1a及びリテーナプレート7との間で大きな摩 擦減衰力を発生する。そして、捩り振動は、トーションスプリング3による吸振 作用とこの大摩擦減衰力の作用とによって確実に低減される。
【0020】 尚、この考案の実施例は以上で述べたものに限るものでなく、例えば、低摩擦 係数の摩擦材24bを摩擦ブロック24の径方向内方面と外方面のいずれか一方 側にのみ配設するようにしても良く、また、長孔4を入力部材側に形成して、こ の長孔4に遊挿される摩擦ブロック24を出力部材側に摩擦接触させるようにし ても良い。さらに、この捩り振動低減装置の適用場所も、自動変速機を備えた動 力伝達系に限らず、手動変速機を備えた動力伝達系であっても良い。
【0021】
【考案の効果】
以上のように本考案は、入力部材と出力部材とをトーションスプリングを介し て回動方向で弾性的に連結する一方で、入力部材と出力部材のうちの一方側の部 材に周方向に沿う長孔を形成し、この長孔に、他方側の部材に摩擦接触する摩擦 ブロックを周方向移動可能に遊挿し、この摩擦ブロックの、長孔との摺接部位に 低摩擦係数の摩擦材を配設するようにしたため、摩擦ブロックが径方向にずれた り、摩擦ブロックに大きな遠心力が作用しても長孔と摩擦ブロックの摺接によっ て大きな摩擦力が発生することが無い。このため、入力部材と出力部材の相対回 動角度が設定角度よりも小さい範囲ではトーションスプリングによる充分な吸振 作用を得ることができ、相対回動角度が設定角度以上の範囲では摩擦ブロックと 他方の部材との摺接による大きな摩擦減衰作用を得ることができる。したがって 、本考案によれば、入力部材と出力部材の回動方向の相対変位に応じて捩り振動 を効果的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図2のA−A線に沿う
断面図。
【図2】同実施例を示す部分破断正面図。
【図3】従来の技術を示す部分破断正面図。
【図4】同技術を示す図3のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
2…出力部材、 3…トーションスプリング、 4…長孔、 12…入力部材、 24…摩擦ブロック、 24b…摩擦材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材と出力部材とをトーションスプ
    リングを介して回動方向で弾性的に連結する一方で、前
    記入力部材と出力部材のうちの一方側の部材に周方向に
    沿う長孔を形成し、この長孔に、他方側の部材に摩擦接
    触する摩擦ブロックを周方向移動可能に遊挿して、入力
    部材と出力部材の設定角度以上の相対回動時に摩擦ブロ
    ックと他方の部材の間で大摩擦減衰力を発生するように
    した捩り振動低減装置において、摩擦ブロックの、前記
    長孔との摺接部位に低摩擦係数の摩擦材を配設したこと
    を特徴とする捩り振動低減装置。
JP2725593U 1993-05-25 1993-05-25 捩り振動低減装置 Pending JPH0685948U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2725593U JPH0685948U (ja) 1993-05-25 1993-05-25 捩り振動低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2725593U JPH0685948U (ja) 1993-05-25 1993-05-25 捩り振動低減装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0685948U true JPH0685948U (ja) 1994-12-13

Family

ID=12215974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2725593U Pending JPH0685948U (ja) 1993-05-25 1993-05-25 捩り振動低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0685948U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1176339B1 (en) Torque fluctuation absorbing apparatus having structure for reducing misalignment of torque limiter during assembling thereof
US4846323A (en) Flywheel assembly
EP0717211B1 (en) Flexible plate for transmitting torque
JPH04249654A (ja) クラッチ及びダンパアセンブリ
US5885160A (en) Torsion damping device having circumferentially acting resilient members of different stiffness
US5186292A (en) Torque converter and clutch with compliance interface
US7264102B2 (en) Clutch driven disc with wave washer
JPH0732247U (ja) 捩り振動低減装置
JP3638620B2 (ja) トルク変動吸収装置
JPH01316525A (ja) クラッチ・アセンブリ
JP2004100726A (ja) ダンパー機構付きトルクリミッタ装置の組み付け方法
JPH0685948U (ja) 捩り振動低減装置
JPH0626524A (ja) 軸 受
JPH11182576A (ja) ストップピン及びダンパーディスク組立体
JP3056641B2 (ja) 捩り振動低減装置及び組立方法
JP2602895Y2 (ja) 捩り振動低減装置
JP3523320B2 (ja) 捩り振動低減装置
JPH05288239A (ja) 自動変速機の動力伝達装置
JP3204833B2 (ja) クラッチディスク組立体
JPH0639154Y2 (ja) トルク変動吸収装置
JPH0623787Y2 (ja) トルク変動吸収装置
JPH0620926Y2 (ja) トルク変動吸収装置
JPH0714243U (ja) 捩り振動低減装置
JPH0649949Y2 (ja) トルク変動吸収装置
JPH0645722Y2 (ja) トルク変動吸収装置