JPH05288239A - 自動変速機の動力伝達装置 - Google Patents
自動変速機の動力伝達装置Info
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- JPH05288239A JPH05288239A JP8921592A JP8921592A JPH05288239A JP H05288239 A JPH05288239 A JP H05288239A JP 8921592 A JP8921592 A JP 8921592A JP 8921592 A JP8921592 A JP 8921592A JP H05288239 A JPH05288239 A JP H05288239A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0221—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
- F16H2045/0226—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
- F16H2045/0231—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers arranged in series
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0221—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
- F16H2045/0252—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means having a damper arranged on input side of the lock-up clutch
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0278—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch comprising only two co-acting friction surfaces
Abstract
(57)【要約】
【目的】 動力伝達系の捩り方向の共振時に構成部材に
かかる過大トルクと、直結クラッチ結合後に入力される
小振幅の捩り振動を低減する。 【構成】 ドライブプレート２ａ、２ｂと出力部材７と
を圧縮ばね１６ａ、１６ｂによって弾性的に連係し、出
力部材７を、トルクコンバータ９のコンバータハウジン
グ１０に固定する。出力部材７に、出力部材７と環状プ
レート２２の相対回動によって摩擦を発生する摩擦板２
０、２１を設け、環状プレート２２に、ドライブプレー
ト２ａ、２ｂ側のストップピン５と当接可能な爪２６
ａ、２６ｂを設ける。ドライブプレート２ａ、２ｂと出
力部材７が所定角度以上相対回動したときだけ、環状プ
レート２２がストップピン５を介して動き、摩擦板２
０、２１部分で摩擦減衰力を発生する。
かかる過大トルクと、直結クラッチ結合後に入力される
小振幅の捩り振動を低減する。 【構成】 ドライブプレート２ａ、２ｂと出力部材７と
を圧縮ばね１６ａ、１６ｂによって弾性的に連係し、出
力部材７を、トルクコンバータ９のコンバータハウジン
グ１０に固定する。出力部材７に、出力部材７と環状プ
レート２２の相対回動によって摩擦を発生する摩擦板２
０、２１を設け、環状プレート２２に、ドライブプレー
ト２ａ、２ｂ側のストップピン５と当接可能な爪２６
ａ、２６ｂを設ける。ドライブプレート２ａ、２ｂと出
力部材７が所定角度以上相対回動したときだけ、環状プ
レート２２がストップピン５を介して動き、摩擦板２
０、２１部分で摩擦減衰力を発生する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンから自動変速
機に動力を伝達するための装置に関する。
機に動力を伝達するための装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車等の自動変速機に用いられるトル
クコンバータとして、ポンプとタービンの速度比が所定
値以下になった場合に、ポンプとターンビンを直接結合
することによって動力伝達効率の低下を抑える所謂直結
クラッチを備えたものがある。このようなトルクコンバ
ータを備えた自動変速機の場合、直結クラッチでポンプ
とタービンを結合すると、エンジンのトルク変動に伴う
捩り振動が自動変速機側に伝達されてしまうため、この
振動を低減する機構を備えた動力伝達装置を通してエン
ジンと結合するようにしている。
クコンバータとして、ポンプとタービンの速度比が所定
値以下になった場合に、ポンプとターンビンを直接結合
することによって動力伝達効率の低下を抑える所謂直結
クラッチを備えたものがある。このようなトルクコンバ
ータを備えた自動変速機の場合、直結クラッチでポンプ
とタービンを結合すると、エンジンのトルク変動に伴う
捩り振動が自動変速機側に伝達されてしまうため、この
振動を低減する機構を備えた動力伝達装置を通してエン
ジンと結合するようにしている。
【０００３】この種の動力伝達装置は、エンジン側に結
合される入力部材とトルクコンバータ側に結合される出
力部材とを所定角度相対回動出来るように組み付け、こ
れら両者を圧縮ばねによって回動方向に弾性的に連係し
た構造となっていて、直結クラッチの結合後に入力され
る捩り振動を、入力部材と出力部材の相対回動に伴って
生じる圧縮ばねの吸振作用によって低減する。
合される入力部材とトルクコンバータ側に結合される出
力部材とを所定角度相対回動出来るように組み付け、こ
れら両者を圧縮ばねによって回動方向に弾性的に連係し
た構造となっていて、直結クラッチの結合後に入力され
る捩り振動を、入力部材と出力部材の相対回動に伴って
生じる圧縮ばねの吸振作用によって低減する。
【０００４】尚、この類似技術は、例えば、実開昭５７
−１００６５３号公報等に示されている。
−１００６５３号公報等に示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の動力伝達装置の場合、エンジン−動力伝達装置−ト
ルクコンバータ系（以下、動力伝達系と呼ぶ）の捩り方
向の共振に特別な対策を講じていないため、エンジンの
回転数がアイドル回転数以下の所定値において存在する
動力伝達系の捩り振動の共振点を通過する際に、入力部
材と出力部材の相対回動が大きくなって過大トルクが圧
縮ばねや入力部材、出力部材等にかかり、それが異音の
発生の原因となり易い。
来の動力伝達装置の場合、エンジン−動力伝達装置−ト
ルクコンバータ系（以下、動力伝達系と呼ぶ）の捩り方
向の共振に特別な対策を講じていないため、エンジンの
回転数がアイドル回転数以下の所定値において存在する
動力伝達系の捩り振動の共振点を通過する際に、入力部
材と出力部材の相対回動が大きくなって過大トルクが圧
縮ばねや入力部材、出力部材等にかかり、それが異音の
発生の原因となり易い。
【０００６】また、動力伝達系の捩り方向の共振の対策
としては、圧縮ばねや入力部材、出力部材等にかかる過
大トルクを低減させるために、入力部材と出力部材の間
に、両者の相対回動に伴って摩擦減衰力を発生する摩擦
発生手段を設ける等が考えられるが、この場合、捩り共
振時の過大トルクを低減させる摩擦減衰力は相当に大き
なものでなければならないため、摩擦発生手段を設けた
ことにより、直結クラッチ結合後の入力振動のような小
振幅の振動に対して圧縮ばねによる吸振作用が得られに
くくなるという不具合を招く。尚、摩擦発生手段によっ
て捩り振動を減衰する技術は、例えば、特開昭６２−１
９６４３６号公報等に示されている。
としては、圧縮ばねや入力部材、出力部材等にかかる過
大トルクを低減させるために、入力部材と出力部材の間
に、両者の相対回動に伴って摩擦減衰力を発生する摩擦
発生手段を設ける等が考えられるが、この場合、捩り共
振時の過大トルクを低減させる摩擦減衰力は相当に大き
なものでなければならないため、摩擦発生手段を設けた
ことにより、直結クラッチ結合後の入力振動のような小
振幅の振動に対して圧縮ばねによる吸振作用が得られに
くくなるという不具合を招く。尚、摩擦発生手段によっ
て捩り振動を減衰する技術は、例えば、特開昭６２−１
９６４３６号公報等に示されている。
【０００７】そこで本発明は、動力伝達系の捩り方向の
共振時に構成部材にかかる過大トルクを低減することが
出来、しかも、直結クラッチ結合後に入力される小振幅
の捩り振動をも低減することが出来る自動変速機の動力
伝達装置を提供しようとするものである。
共振時に構成部材にかかる過大トルクを低減することが
出来、しかも、直結クラッチ結合後に入力される小振幅
の捩り振動をも低減することが出来る自動変速機の動力
伝達装置を提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、入力部材と出力部材とが圧
縮ばねを介して回動方向で弾性的に連係され、前記出力
部材が、直結クラッチを内蔵したトルクコンバータのコ
ンバータハウジングに固定される自動変速機の動力伝達
装置において、前記入力部材と出力部材の間に、両者が
所定角度以上相対回動すると摩擦減衰力を発生する摩擦
発生手段を設けるようにした。
解決するための手段として、入力部材と出力部材とが圧
縮ばねを介して回動方向で弾性的に連係され、前記出力
部材が、直結クラッチを内蔵したトルクコンバータのコ
ンバータハウジングに固定される自動変速機の動力伝達
装置において、前記入力部材と出力部材の間に、両者が
所定角度以上相対回動すると摩擦減衰力を発生する摩擦
発生手段を設けるようにした。
【０００９】
【作用】直結クラッチの結合後のエンジンからの入力振
動のような小振幅の捩り振動が入力された場合、入力部
材と出力部材とが所定角度以上に相対回動しないため、
摩擦発生手段は摩擦減衰力を発生しない。この場合、圧
縮ばねが小振幅の捩り振動を低減する。動力伝達系の捩
り方向の共振によって入力部材と出力部材とが所定角度
以上に相対回動した場合には、摩擦発生手段が摩擦減衰
力を発生し、この摩擦減衰力が構成部材にかかる過大ト
ルクを低減する。
動のような小振幅の捩り振動が入力された場合、入力部
材と出力部材とが所定角度以上に相対回動しないため、
摩擦発生手段は摩擦減衰力を発生しない。この場合、圧
縮ばねが小振幅の捩り振動を低減する。動力伝達系の捩
り方向の共振によって入力部材と出力部材とが所定角度
以上に相対回動した場合には、摩擦発生手段が摩擦減衰
力を発生し、この摩擦減衰力が構成部材にかかる過大ト
ルクを低減する。
【００１０】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図１、図２に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【００１１】図面において、１は、エンジンのクランク
シャフトであり、このクランクシャフト１の端部には入
力部材としてのドライブプレート２ａがレインフォース
プレート３と共にボルト４で固定されている。そして、
ドライブプレート２ａにはストップピン５でこれと対を
成す別のドライブプレート２ｂが所定間隔をもって結合
されており、さらにドライブプレート２ａの外周側には
図外のスタータモータのピニオンギヤに噛合するリング
ギヤ６が溶接されている。
シャフトであり、このクランクシャフト１の端部には入
力部材としてのドライブプレート２ａがレインフォース
プレート３と共にボルト４で固定されている。そして、
ドライブプレート２ａにはストップピン５でこれと対を
成す別のドライブプレート２ｂが所定間隔をもって結合
されており、さらにドライブプレート２ａの外周側には
図外のスタータモータのピニオンギヤに噛合するリング
ギヤ６が溶接されている。
【００１２】また、７は、略円盤状に形成された出力部
材であり、この出力部材７は、その内周端７ａが前記レ
インフォースプレート３の外周部にベアリング８を介し
て支持されると共に、プレート部７ｂが前記一対のドラ
イブプレート２ａ、２ｂの間に相対回動可能に収容され
ている。そして、プレート部７ｂの外周域にはリム７ｃ
が設けられ、このリム７ｃの内周側に後述する摩擦発生
手段４０が設けられるようになっている。また、プレー
ト部７ｂは、その外周よりの複数箇所が、自動変速機の
トルクコンバータ９を構成するコンバータハウジング１
０にボルト１１によって結合され、出力部材７がこのコ
ンバータハウジング１０と常時一体に回転するようにな
っている。尚、ドライブプレート２ａ、２ｂの各外周よ
り部分には周方向溝１２が複数個形成され、これらによ
りボルト１１の頭部やコンバータハウジング１０の結合
用の突部１３がドライブプレート２ａ、２ｂに接触しな
いようになっている。さらに、プレート部７ｂの外周よ
りの複数箇所には周方向に長いストッパ孔１４が形成さ
れ、このストッパ孔１４に、ドライブプレート２ａ、２
ｂを結合する前記ストップピン５が遊挿されている。こ
のストッパ孔１４は、出力部材７とドライブプレート２
ａ、２ｂの相対回動角度を規制するもので、出力部材７
とドライブプレート２ａ、２ｂが所定角度相対回動した
際に、ストッパ孔１４の端部がストップピン５と当接す
るようになっている。また、プレート部７ｂには周方向
に沿って湾曲する窓１５が複数個形成され、この各窓１
５に入れ子型の圧縮ばね１６ａ、１６ｂが直列配置の状
態で収容されている。
材であり、この出力部材７は、その内周端７ａが前記レ
インフォースプレート３の外周部にベアリング８を介し
て支持されると共に、プレート部７ｂが前記一対のドラ
イブプレート２ａ、２ｂの間に相対回動可能に収容され
ている。そして、プレート部７ｂの外周域にはリム７ｃ
が設けられ、このリム７ｃの内周側に後述する摩擦発生
手段４０が設けられるようになっている。また、プレー
ト部７ｂは、その外周よりの複数箇所が、自動変速機の
トルクコンバータ９を構成するコンバータハウジング１
０にボルト１１によって結合され、出力部材７がこのコ
ンバータハウジング１０と常時一体に回転するようにな
っている。尚、ドライブプレート２ａ、２ｂの各外周よ
り部分には周方向溝１２が複数個形成され、これらによ
りボルト１１の頭部やコンバータハウジング１０の結合
用の突部１３がドライブプレート２ａ、２ｂに接触しな
いようになっている。さらに、プレート部７ｂの外周よ
りの複数箇所には周方向に長いストッパ孔１４が形成さ
れ、このストッパ孔１４に、ドライブプレート２ａ、２
ｂを結合する前記ストップピン５が遊挿されている。こ
のストッパ孔１４は、出力部材７とドライブプレート２
ａ、２ｂの相対回動角度を規制するもので、出力部材７
とドライブプレート２ａ、２ｂが所定角度相対回動した
際に、ストッパ孔１４の端部がストップピン５と当接す
るようになっている。また、プレート部７ｂには周方向
に沿って湾曲する窓１５が複数個形成され、この各窓１
５に入れ子型の圧縮ばね１６ａ、１６ｂが直列配置の状
態で収容されている。
【００１３】１７は、出力部材７とドライブプレート２
ｂの間に、両者に対して相対回動可能に介装された遊動
子であり、この遊動子１７は、環状に形成された基部１
７ａと、この基部１７ａから出力部材７側に屈曲して径
方向外方に突出する複数のアーム１７ｂとから構成さ
れ、各アーム１７ｂが、出力部材７の各窓１５内に収容
された圧縮ばね１６ａ、１６ｂの間に介装されている。
ｂの間に、両者に対して相対回動可能に介装された遊動
子であり、この遊動子１７は、環状に形成された基部１
７ａと、この基部１７ａから出力部材７側に屈曲して径
方向外方に突出する複数のアーム１７ｂとから構成さ
れ、各アーム１７ｂが、出力部材７の各窓１５内に収容
された圧縮ばね１６ａ、１６ｂの間に介装されている。
【００１４】また、両ドライブプレート２ａ、２ｂの前
記出力部材７の各窓１５に対応する位置には周方向に沿
って湾曲する同様な窓１８、１９が夫々形成され、この
各窓１８、１９に前記各窓１５内に収容された圧縮ばね
１６ａ、１６ｂの端部が当接している。したがって、入
力部材としての両ドライブプレート２ａ、２ｂと出力部
材７は圧縮ばね１６ａ、１６ｂを介して回動方向に弾性
的に連係されている。尚、遊動子１７は、出力部材７と
ドライブプレート２ｂに対し相対回動可能となっている
ため、出力部材７とドライブプレート２ａ、２ｂが相対
回動すると、各窓１５に収容された圧縮ばね１６ａ、１
６ｂは遊動子１７を介して直列に作用する。
記出力部材７の各窓１５に対応する位置には周方向に沿
って湾曲する同様な窓１８、１９が夫々形成され、この
各窓１８、１９に前記各窓１５内に収容された圧縮ばね
１６ａ、１６ｂの端部が当接している。したがって、入
力部材としての両ドライブプレート２ａ、２ｂと出力部
材７は圧縮ばね１６ａ、１６ｂを介して回動方向に弾性
的に連係されている。尚、遊動子１７は、出力部材７と
ドライブプレート２ｂに対し相対回動可能となっている
ため、出力部材７とドライブプレート２ａ、２ｂが相対
回動すると、各窓１５に収容された圧縮ばね１６ａ、１
６ｂは遊動子１７を介して直列に作用する。
【００１５】一方、前記摩擦発生手段４０は、環状に形
成された一対の摩擦板２０、２１と、この摩擦板２０、
２１の間に介装される環状プレート２２と、両摩擦板２
０、２１を出力部材７のプレート部７ｂ方向に付勢する
皿ばね２３と、この皿ばね２３と摩擦板２１の間に介装
されるリテーナプレート２４とによって構成されてお
り、皿ばね２３はリム７ｃの端面に固定された環状の押
さえプレート２５によってトルクコンバータ９側の端面
が支持されている。摩擦板２０、２１は、皿ばね２３の
弾発力により、プレート部７ｂと環状プレート２２、環
状プレート２２とリテーナプレート２４に夫々一定の圧
力で接触し、環状プレート２２と出力部材７の間に相対
回動が生じた場合にこれらの各接触部間に摩擦を発生す
るようになっている。また、環状プレート２２はその内
周部に対を成す爪２６ａ、２６ｂが複数組形成されお
り、ドライブプレート２ａ、２ｂと出力部材７が所定角
度相対回動したときに、これらの爪２６ａ、２６ｂがス
トップピン５と当接して環状プレート２２がドライブプ
レート２ａ、２ｂと一体回動するようになっている。し
たがって、この摩擦発生手段４０は、ドライブプレート
２ａ、２ｂと出力部材７が所定角度以上相対回動する
と、摩擦板２０、２１部分で摩擦減衰力を発生する。
尚、摩擦板２０、２１は出力部材７の外周側に設けられ
て周方向の接触面積が大きく確保されているため、皿ば
ね２３のばね力を極端に大きくしなくても充分な摩擦減
衰力が得られる。
成された一対の摩擦板２０、２１と、この摩擦板２０、
２１の間に介装される環状プレート２２と、両摩擦板２
０、２１を出力部材７のプレート部７ｂ方向に付勢する
皿ばね２３と、この皿ばね２３と摩擦板２１の間に介装
されるリテーナプレート２４とによって構成されてお
り、皿ばね２３はリム７ｃの端面に固定された環状の押
さえプレート２５によってトルクコンバータ９側の端面
が支持されている。摩擦板２０、２１は、皿ばね２３の
弾発力により、プレート部７ｂと環状プレート２２、環
状プレート２２とリテーナプレート２４に夫々一定の圧
力で接触し、環状プレート２２と出力部材７の間に相対
回動が生じた場合にこれらの各接触部間に摩擦を発生す
るようになっている。また、環状プレート２２はその内
周部に対を成す爪２６ａ、２６ｂが複数組形成されお
り、ドライブプレート２ａ、２ｂと出力部材７が所定角
度相対回動したときに、これらの爪２６ａ、２６ｂがス
トップピン５と当接して環状プレート２２がドライブプ
レート２ａ、２ｂと一体回動するようになっている。し
たがって、この摩擦発生手段４０は、ドライブプレート
２ａ、２ｂと出力部材７が所定角度以上相対回動する
と、摩擦板２０、２１部分で摩擦減衰力を発生する。
尚、摩擦板２０、２１は出力部材７の外周側に設けられ
て周方向の接触面積が大きく確保されているため、皿ば
ね２３のばね力を極端に大きくしなくても充分な摩擦減
衰力が得られる。
【００１６】また、２７は、出力軸２８にスプライン嵌
合されたトルクコンバータ９のタービンハブであり、こ
のタービンハブ２７のフランジ部２７ａにはタービンラ
ンナ２９が固定され、ボス部２７ｂには直結クラッチ
（ピストン）３０が軸方向スライド可能に嵌合されてい
る。直結クラッチ３０には複数の爪３１が形成され、こ
の爪３１が前記フランジ部２７ａの外周側に設けられた
溝３２と係合している。このため、直結クラッチ３０は
タービンハブ２１と共に一体に回転する。そして、この
直結クラッチ３０は、ポンプインペラ３３とタービンラ
ンナ２９の速度比が所定値以下になって直結クラッチ３
０の背面側の油圧力Ｐ1が正面側の油圧力Ｐ2よりも大き
くなると、図１中左側方向へスライドしてコンバータハ
ウジング１０の内側壁１０ａに結合される（ロックアッ
プする）ようになっている以上のような構成であるた
め、エンジンの駆動トルクは、クランクシャフト１から
ドライブプレート２ａ、２ｂ、圧縮ばね１６ａ、１６
ｂ、出力部材７を順次介してトルクコンバータ９に伝達
され、さらにトルクコンバータ９から出力軸２８に伝達
される。
合されたトルクコンバータ９のタービンハブであり、こ
のタービンハブ２７のフランジ部２７ａにはタービンラ
ンナ２９が固定され、ボス部２７ｂには直結クラッチ
（ピストン）３０が軸方向スライド可能に嵌合されてい
る。直結クラッチ３０には複数の爪３１が形成され、こ
の爪３１が前記フランジ部２７ａの外周側に設けられた
溝３２と係合している。このため、直結クラッチ３０は
タービンハブ２１と共に一体に回転する。そして、この
直結クラッチ３０は、ポンプインペラ３３とタービンラ
ンナ２９の速度比が所定値以下になって直結クラッチ３
０の背面側の油圧力Ｐ1が正面側の油圧力Ｐ2よりも大き
くなると、図１中左側方向へスライドしてコンバータハ
ウジング１０の内側壁１０ａに結合される（ロックアッ
プする）ようになっている以上のような構成であるた
め、エンジンの駆動トルクは、クランクシャフト１から
ドライブプレート２ａ、２ｂ、圧縮ばね１６ａ、１６
ｂ、出力部材７を順次介してトルクコンバータ９に伝達
され、さらにトルクコンバータ９から出力軸２８に伝達
される。
【００１７】そして、エンジンがアイドル回転数以上の
回転数で回転し、かつ、ポンプインペラ３３とタービン
ランナ２９の速度比が所定値以上である場合には、直結
クラッチ３０が作動しないため、クランクシャフト１か
らドライブプレート２ａ、２ｂに入力された捩り振動は
主にトルクコンバータ９の粘性流体による減衰作用によ
って低減される。
回転数で回転し、かつ、ポンプインペラ３３とタービン
ランナ２９の速度比が所定値以上である場合には、直結
クラッチ３０が作動しないため、クランクシャフト１か
らドライブプレート２ａ、２ｂに入力された捩り振動は
主にトルクコンバータ９の粘性流体による減衰作用によ
って低減される。
【００１８】また、ポンプインペラ３３とタービンラン
ナ２９の速度比が所定値以下になって直結クラッチ３０
が作動した場合には、ドライブプレート２ａ、２ｂに入
力された捩り振動はドライブプレート２ａ、２ｂと出力
部材７の間に介装した圧縮ばね１６ａ、１６ｂによって
低減される。尚、この場合、ドライブプレート２ａ、２
ｂに入力される捩り振動は比較的小振幅のものであるた
め、ドライブプレート２ａ、２ｂと出力部材７は所定角
度以上相対回動せず、したがって、摩擦発生手段４０は
摩擦減衰力を発生しない。
ナ２９の速度比が所定値以下になって直結クラッチ３０
が作動した場合には、ドライブプレート２ａ、２ｂに入
力された捩り振動はドライブプレート２ａ、２ｂと出力
部材７の間に介装した圧縮ばね１６ａ、１６ｂによって
低減される。尚、この場合、ドライブプレート２ａ、２
ｂに入力される捩り振動は比較的小振幅のものであるた
め、ドライブプレート２ａ、２ｂと出力部材７は所定角
度以上相対回動せず、したがって、摩擦発生手段４０は
摩擦減衰力を発生しない。
【００１９】さらにまた、エンジンの回転数がアイドル
回転数以下の所定値になって動力伝達系（エンジン−動
力伝達装置Ａ−トルクコンバータ９系）の捩り振動の共
振点を通過する場合には、共振作用によってドライブプ
レート２ａ、２ｂと出力部材７の間の相対回動角度が所
定角度以上になると、ストップピン５と環状プレート２
２の爪２６ａ（或は、２６ｂ）とが当接して摩擦発生手
段４０の摩擦板２０、２１部分で摩擦減衰力を発生する
ようになる。このため、動力伝達系の捩り方向の共振に
よってドライブプレート２ａ、２ｂ、圧縮ばね１６ａ、
１６ｂ、出力部材７等の構成部材にかかる過大トルクは
この摩擦減衰力によって確実に低減される。したがっ
て、この過大トルクに起因した異音の発生等の問題は起
こらない。
回転数以下の所定値になって動力伝達系（エンジン−動
力伝達装置Ａ−トルクコンバータ９系）の捩り振動の共
振点を通過する場合には、共振作用によってドライブプ
レート２ａ、２ｂと出力部材７の間の相対回動角度が所
定角度以上になると、ストップピン５と環状プレート２
２の爪２６ａ（或は、２６ｂ）とが当接して摩擦発生手
段４０の摩擦板２０、２１部分で摩擦減衰力を発生する
ようになる。このため、動力伝達系の捩り方向の共振に
よってドライブプレート２ａ、２ｂ、圧縮ばね１６ａ、
１６ｂ、出力部材７等の構成部材にかかる過大トルクは
この摩擦減衰力によって確実に低減される。したがっ
て、この過大トルクに起因した異音の発生等の問題は起
こらない。
【００２０】尚、本発明の実施例は以上で説明したもの
に限るものでなく、例えば、図３、図４に示すもののよ
うに、環状の摩擦板２０、２１を複数の分割片ａ、ｂ、
ｃ…によって構成して、これらの分割片ａ、ｂ、ｃ…を
環状プレート２２の両面に接着（図４中、３４は接着剤
を示す。）して用いるようにしても良い。この場合、摩
擦板２０と２１は環状プレート２２に接着された状態で
夫々出力部材７とリテーナプレート２４に摩擦接触する
ため、摩擦摺動に伴って生じる剪断応力に対して剛性が
高まり、耐久性が向上する。また、この実施例のものの
場合、摩擦板２０、２１を複数の分割片ａ、ｂ、ｃ…に
よって構成するために、一体に形成するものに比較して
材料歩留りが良いという利点もある。
に限るものでなく、例えば、図３、図４に示すもののよ
うに、環状の摩擦板２０、２１を複数の分割片ａ、ｂ、
ｃ…によって構成して、これらの分割片ａ、ｂ、ｃ…を
環状プレート２２の両面に接着（図４中、３４は接着剤
を示す。）して用いるようにしても良い。この場合、摩
擦板２０と２１は環状プレート２２に接着された状態で
夫々出力部材７とリテーナプレート２４に摩擦接触する
ため、摩擦摺動に伴って生じる剪断応力に対して剛性が
高まり、耐久性が向上する。また、この実施例のものの
場合、摩擦板２０、２１を複数の分割片ａ、ｂ、ｃ…に
よって構成するために、一体に形成するものに比較して
材料歩留りが良いという利点もある。
【００２１】
【発明の効果】以上のように本発明は、入力部材と出力
部材の間に、両者が所定角度以上相対回動すると摩擦減
衰力を発生する摩擦発生手段を設け、動力伝達系の捩り
方向の共振等によって入力部材と出力部材が所定角度以
上相対回動した場合にだけ摩擦減衰力を生じるようにし
たため、動力伝達系の捩り方向の共振時に構成部材にか
かる過大トルクを確実に低減することが出来るうえ、直
結クラッチ結合後に入力される小振幅の捩り振動をも低
減することが出来る。
部材の間に、両者が所定角度以上相対回動すると摩擦減
衰力を発生する摩擦発生手段を設け、動力伝達系の捩り
方向の共振等によって入力部材と出力部材が所定角度以
上相対回動した場合にだけ摩擦減衰力を生じるようにし
たため、動力伝達系の捩り方向の共振時に構成部材にか
かる過大トルクを確実に低減することが出来るうえ、直
結クラッチ結合後に入力される小振幅の捩り振動をも低
減することが出来る。
【図１】本発明の一実施例を示す図２のＡ−Ａ線に沿う
断面図。
断面図。
【図２】同実施例を示す正面図。
【図３】本発明の他の実施例を示す正面図。
【図４】同実施例を示す断面図。
２ａ…ドライブプレート（入力部材）、 ７…出力部材、 ９…トルクコンバータ、 １０…コンバータハウジング、 １６ａ，１６ｂ…圧縮ばね、 ３０…直結クラッチ、 ４０…摩擦発生手段、 Ａ…動力伝達手段。
Claims (1)
- 【請求項１】 入力部材と出力部材とが圧縮ばねを介し
て回動方向で弾性的に連係され、前記出力部材が、直結
クラッチを内蔵したトルクコンバータのコンバータハウ
ジングに固定される自動変速機の動力伝達装置におい
て、前記入力部材と出力部材の間に、両者が所定角度以
上相対回動すると摩擦減衰力を発生する摩擦発生手段を
設けたことを特徴とする自動変速機の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8921592A JPH05288239A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 自動変速機の動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8921592A JPH05288239A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 自動変速機の動力伝達装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05288239A true JPH05288239A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=13964502
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8921592A Pending JPH05288239A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 自動変速機の動力伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05288239A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015014360A (ja) * | 2013-06-04 | 2015-01-22 | 株式会社エクセディ | ダンパ装置及びトルクコンバータのロックアップ装置 |
| US9732835B2 (en) | 2013-07-11 | 2017-08-15 | Exedy Corporation | Lockup device for torque converter |
| US9784352B2 (en) | 2013-06-04 | 2017-10-10 | Exedy Corporation | Lock-up device for torque converter |
| US10030740B2 (en) | 2013-06-04 | 2018-07-24 | Exedy Corporation | Lock-up device for torque converter |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP8921592A patent/JPH05288239A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015014360A (ja) * | 2013-06-04 | 2015-01-22 | 株式会社エクセディ | ダンパ装置及びトルクコンバータのロックアップ装置 |
| US9784352B2 (en) | 2013-06-04 | 2017-10-10 | Exedy Corporation | Lock-up device for torque converter |
| US10030740B2 (en) | 2013-06-04 | 2018-07-24 | Exedy Corporation | Lock-up device for torque converter |
| US9732835B2 (en) | 2013-07-11 | 2017-08-15 | Exedy Corporation | Lockup device for torque converter |
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