JPH0714243U - 捩り振動低減装置 - Google Patents

捩り振動低減装置

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JPH0714243U
JPH0714243U JP4370693U JP4370693U JPH0714243U JP H0714243 U JPH0714243 U JP H0714243U JP 4370693 U JP4370693 U JP 4370693U JP 4370693 U JP4370693 U JP 4370693U JP H0714243 U JPH0714243 U JP H0714243U
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JP
Japan
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friction
friction block
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torsional vibration
input member
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Application number
JP4370693U
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English (en)
Inventor
政徳 神田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を増加させずに、摩擦ブロックの摩
擦面に摩擦荷重を付与する。 【構成】 入力部材14と出力部材2をトーションスプ
リング3を介して回動方向で弾性的に連結する。出力部
材2に、永久磁石で形成した摩擦ブロック25を回動方
向で掛止させる。摩擦ブロック25を磁力でもって入力
部材14に接触させる。摩擦ブロック25の摩擦面に
は、入力部材14に対する磁着力が摩擦荷重として働
く。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のエンジンと変速機の間の動力伝達部等に用いられる捩り振 動低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の動力伝達系に用いられる捩り振動低減装置は、エンジン側に結合され る入力部材と変速機側に結合される出力部材とをトーションスプリングを介して 回動方向で弾性的に組み付け、トーションスプリングの吸振作用によって動力伝 達系の捩り振動を低減させるようになっている。そして、最近では捩り振動をよ り速やか低減させるために、入力部材と出力部材の間に、両者の相対回動時に摩 擦減衰力を発生する機構を備えたものが開発されている。
【0003】 この種の捩り振動低減装置としては、従来、例えば、図3,図4に示すような ものが案出されている。
【0004】 この捩り振動低減装置は、入力部材である一対のドライブプレート1a,1b の間に円板状の出力部材2を配置して、このドライブプレート1a,1bと出力 部材2をトーションスプリング3によって回動方向で弾性的に連結すると共に、 出力部材2の内周縁部に周方向に沿う長孔4を形成して、この長孔4に摩擦ブロ ック5を周方向移動可能に遊挿させてある。摩擦ブロック5は、一方のドライブ プレート1aと、他方のドライブプレート1bに掛止されたリテーナプレート6 とに摩擦接触し、リテーナプレート6とドライブプレート1bの間に介装された ばね材7によって摩擦面に所定の荷重が付与されている。尚、リテーナプレート 6は軸方向に延出する爪8を備え、この爪8を他方のドイブプレート1bの掛止 孔9に挿入することにより、ドイブプレート1bに軸方向移動可能に掛止されて いる。また、摩擦ブロック5は長孔4に対して周方向に所定の遊びを設けてあり 、ドライブプレート1a,1bと出力部材2が設定角度以上相対回動すると、長 孔4の端部が摩擦ブロック5に当接し、摩擦ブロック5が出力部材2と一体回動 して摩擦減衰力を発生するようになっている。したがって、この捩り振動低減装 置にあっては、ドライブプレート1a,1bと出力部材2の相対回動角度が小さ い範囲では、主にトーションスプリング3の吸振作用によって捩り振動を低減し 、ドライブプレート1a,1bと出力部材2の相対回動角度が大きくなると、ト ーションスプリング3の吸振作用に加えて摩擦ブロック5の摩擦減衰作用が働い てこれらによって捩り振動を速やかに低減する。尚、図中10は、複数のトーシ ョンスプリング3を周方向に沿って直列に作用させるための遊動子であり、11 は、ドライブプレート1a,1bが結合されたクランクシャフト、12は、出力 部材2が結合されたトルクコンバータのコンバータカバーである。
【0005】 尚、この類似技術は、例えば、特開昭64−30945号公報等に示されてい る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の捩り振動低減装置においては、摩擦ブロック5の摩擦面 に所定の荷重を付与するために、ドライブプレート1bの内側にリテーナプレー ト6とばね材7を組み付けるようにしているため、部品点数が多く、組付作業や 部品管理が煩雑であるという不具合がある。
【0007】 そこで本考案は、部品点数の増加を招くことなく、摩擦ブロックによる安定し た摩擦減衰力を得ることのできる捩り振動低減装置を提供しようとするものであ る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述した課題を解決するための手段として、入力部材と出力部材をト ーションスプリングを介して回動方向で弾性的に連結し、この入力部材と出力部 材のうちの一方側の部材に摩擦ブロックを回動方向で掛止させ、この摩擦ブロッ クを所定の摩擦荷重をもって他方側の部材に接触させて成る捩り振動低減装置に おいて、前記摩擦ブロックを永久磁石で形成して、その磁力でもって前記他方側 の部材に接触させるようにした。
【0009】
【作用】
摩擦ブロックの摩擦面には、他方側の部材に対する磁着力が摩擦荷重として働 く。
【0010】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図1,図2に基づいて説明する。尚、図3,図4に 示した従来のものと同一部分には同一符号を用いるものとする。
【0011】 図面は、エンジンのクランクシャフト11とトルクコンバータ13のコンバー タカバー12との連結部に本考案にかかる捩り振動低減装置を用いた例を示すも ので、図中14は、クランクシャフト11側に結合された入力部材であり、2は 、コンバータカバー12側に結合された出力部材である。
【0012】 入力部材14は、内周縁部がクランクシャフト11の端面にボルト15によっ て共締め固定された金属製の一対のドライブプレート1a,1bと、両ドライブ プレート1a,1bの外周縁部相互を結合するストップピン16と、一方のドラ イブプレート1aの外周端に溶接固定されたエンジン始動用のリングギヤ17と 、一方のドライブプレート1aの内側面にリベット止めされた複数のドライブピ ース18とから構成されている。
【0013】 これに対し、出力部材2は一枚の環状板によって構成され、前記両ドライブプ レート1a,1bの間に相対回動可能に収容されると共に、ドライブプレート1 bを貫通する複数のボルト19によってコンバータカバー12の端面に結合され ている。この出力部材2の外周縁部には、前記ストップピン16が遊挿されるス トッパ孔20が形成されており、ストップピン16とストッパ孔20の当接によ って入力部材14と出力部材2の相対回動を規制するようになっている。また、 出力部材2には周方向に沿う窓21が複数個形成され、これらの各窓21に入れ 子型のトーションスプリング3,3が直列配置の状態で収容されている。ここで 、前記ドライブピース18は出力部材2の各窓21の端部に対応するように配置 されており、他方のドライブプレート1bには各窓21に対応して同様の窓22 が形成されている。そして、これらドライブピース18と窓22の端部は、入力 部材14と出力部材2を組み付けた状態においてトーションスプリング3の端面 に当接している。したがって、入力部材14と出力部材2はトーションスプリン グ3を介して回動方向で弾性的に連結されている。尚、窓21内のトーションス プリング3,3は、ドライブプレート1a,1bと出力部材2の間に回動可能に 介装された遊動子10により、周方向に沿って直列に作用するようになっている 。
【0014】 また、出力部材2の内周縁部には周方向に沿う切欠き窓24が複数個形成され ており、この各切欠き窓24には、本考案の要部を成す摩擦ブロック25が周方 向移動可能に遊挿されている。この摩擦ブロック25は永久磁石によって形成さ れており、その磁着力によってドライブプレート1a、または、1bの内側面に 接触している。このため、摩擦ブロック25の摩擦面には、ドライブプレート1 a、または、1bに対する自身の磁着力が摩擦荷重として働く。また、摩擦ブロ ック25は切欠き窓24に対して周方向の遊びがあり、図2に示すような初期状 態から入力部材14と出力部材2が設定角度θ以上相対回動したときに、切欠き 窓24の端部が摩擦ブロック25に当接して摩擦ブロック25を出力部材2と一 体に回動させるようになっている。したがって、摩擦ブロック25は入力部材1 4と出力部材2が設定角度θ以上相対回動したときに、ドライブプレート1a, 1bとの間で摩擦減衰力を発生する。
【0015】 尚、図中26は、コンバータカバー12と一体に形成されたポンプインペラー 、27は、出力軸(図示せず。)にスプライン嵌合されたタービンハブ、28は 、ポンプインペラー26と対向する位置でタービンハブ27に結合されたタービ ンランナ、29は、コンバータカバー12内の油圧変化によってコンバータカバ ー12とタービンハブ27とを直結する直結クラッチである。
【0016】 この捩り振動低減装置は以上のような構成であるため、エンジンの駆動トルク は、クランクシャフト11からドライブプレート1a,1b、トーションスプリ ング3、出力部材2を順次介してトルクコンバータ13へと伝達される。そして 、このとき動力伝達系の捩り振動はこの捩り振動低減装置により次のようにして 低減される。
【0017】 直結クラッチ29の結合時のように入力部材14と出力部材2の相対回動角度 が設定角度θよりも小さい間は、摩擦ブロック25が切欠き窓24内を遊動する のみで切欠き窓24の端部と当接しないため、捩り振動はトーションスプリング 3による吸振作用のみによって低減される。
【0018】 また、エンジン始動時のように入力部材14と出力部材2の相対回動角度が設 定角度θ以上に大きくなると、切欠き窓24の端部が摩擦ブロック25に当接し 、摩擦ブロック25とドライブプレート1a、たまは、1bとの間で大きな摩擦 減衰力が発生する。そして、捩り振動は、トーションスプリング3による吸振作 用とこの摩擦ブロック25による摩擦減衰作用とによって速やかに低減される。
【0019】 この捩り振動低減装置の場合、摩擦ブロック25を永久磁石によって形成する ことにより、摩擦ブロック25の摩擦面に、ドライブプレート1a、または、1 bに対する自身の磁着力が摩擦荷重として働くようにしているため、摩擦荷重を 付与するための別体の部品を要することなく安定した摩擦減衰力を得ることがで きる。したがって、従来のものと同様の摩擦減衰性能を維持したまま部品点数を 確実に削減することができ、その結果、組付作業や部品管理を簡素化することが 可能である。
【0020】 尚、この考案の実施例は以上で述べたものに限るものでなく、例えば、上記実 施例では、入力部材14と出力部材2が設定角度θ以上相対回動したときに摩擦 ブロック25が出力部材2と一体回動するものについて示したが、摩擦ブロック 25が出力部材2と常時一体回動するものであっても良い。また、この捩り振動 低減装置の適用場所も、自動変速機を備えた動力伝達系に限らず、手動変速機を 備えた動力伝達系であっても良い。
【0021】
【考案の効果】
以上のように本考案は、入力部材と出力部材をトーションスプリングを介して 回動方向で弾性的に連結し、この入力部材と出力部材のうちの一方側の部材に、 永久磁石で形成した摩擦ブロックを回動方向で掛止させ、この摩擦ブロックを磁 力でもって他方側の部材に接触させることで、摩擦ブロックの摩擦面に、他方側 の部材に対する自身の磁着力が摩擦荷重として働くようにしたため、部品点数の 増加を招くことなく安定した摩擦減衰力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図2のA−A線に沿う
断面図。
【図2】同実施例を示す部分破断正面図。
【図3】従来の技術を示す部分破断正面図。
【図4】同技術を示すB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
2…出力部材、 3…トーションスプリング、 14…入力部材、 25…摩擦ブロック。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材と出力部材をトーションスプリ
    ングを介して回動方向で弾性的に連結し、この入力部材
    と出力部材のうちの一方側の部材に摩擦ブロックを回動
    方向で掛止させ、この摩擦ブロックを所定の摩擦荷重を
    もって他方側の部材に接触させて成る捩り振動低減装置
    において、前記摩擦ブロックを永久磁石で形成して、そ
    の磁力でもって前記他方側の部材に接触させたことを特
    徴とする捩り振動低減装置。
JP4370693U 1993-08-10 1993-08-10 捩り振動低減装置 Pending JPH0714243U (ja)

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JP4370693U JPH0714243U (ja) 1993-08-10 1993-08-10 捩り振動低減装置

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JP4370693U Pending JPH0714243U (ja) 1993-08-10 1993-08-10 捩り振動低減装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102996706A (zh) * 2012-11-26 2013-03-27 北京航空航天大学 压电-干摩擦复合型减振装置

Cited By (1)

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