JPH0725358U - 捩り振動低減装置 - Google Patents

捩り振動低減装置

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JPH0725358U
JPH0725358U JP5726693U JP5726693U JPH0725358U JP H0725358 U JPH0725358 U JP H0725358U JP 5726693 U JP5726693 U JP 5726693U JP 5726693 U JP5726693 U JP 5726693U JP H0725358 U JPH0725358 U JP H0725358U
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JP
Japan
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friction
damping force
friction damping
torsional vibration
friction surface
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Pending
Application number
JP5726693U
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English (en)
Inventor
政徳 神田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦減衰力発生手段の摩擦面での放熱効率を
高める。常時安定した摩擦減衰力を得る。 【構成】 エンジン側に結合されるドライブプレート1
a,1bとトルクコンバータ5側に結合されるドリブン
プレート2とをトーションスプリング3によって結合す
る。ドライブプレート1bに周方向に沿う長孔24を形
成し、この長孔24に摩擦ブロック9を遊挿する。摩擦
ブロック9の軸方向の端部をコンバータカバー6に接触
させて、コンバータカバー6上に摩擦面26を設定す
る。ドライブプレート1a,1bとドリブンプレート2
とが設定角度以上相対回動すると、長孔24の端部が摩
擦ブロック9を変位させ、このとき摩擦面26で摩擦減
衰力を発生する。摩擦面26で発生した熱は熱容量の大
きいトルクコンバータ5の内部に吸収される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のエンジンと自動変速機の間の動力伝達部に用いられる捩り 振動低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の捩り振動低減装置として、従来、例えば、図5,図6に示すようなも のが案出されている。
【0003】 この捩り振動低減装置は、入力部材である一対のドライブプレート1a,1b と、出力部材であるドリブンプレート2とをトーションスプリング3を介して回 動方向で弾性的に連結すると共に、両ドライブプレート1a,1bの内周縁部を エンジンのクランクシャフト4に固定し、ドリブンプレート2の外周縁部をトル クコンバータ5のコンバータカバー6に固定している。そして、この装置におい ては、エンジンと自変速機の間の捩り振動は基本的にトーションスプリング3の 吸振作用によって低減するのであるが、低トルク域での大振幅の振動をより速や かに低減するために、ドライブプレート1a,1bとドリブンプレート2との間 に摩擦減衰力発生手段7を設けてある。この摩擦減衰力発生手段7は、ドリブン プレート2の内周縁部に形成した周方向に沿う長孔8に、周方向に遊びを持たせ て高摩擦係数の摩擦ブロック9を遊挿し、この摩擦ブロック9の軸方向の各端面 を、一方のドライブプレート1aと、他方のドライブプレート1bに掛止された リテーナプレート10とに摩擦接触させ、ドライブプレート1a,1bとドリブ ンプレート2が設定角度以上相対回動したときに摩擦ブロック9が摩擦減衰力を 発生するようになっている。つまり、ドライブプレート1a,1bとドリブンプ レート2の相対回動角度が設定角度に満たない範囲では長孔8が摩擦ブロック9 に当接しないが、相対回動角度が設定角度以上になると、長孔8の端部が摩擦ブ ロック9に当接して摩擦ブロック9を周方向に変位させるようになり、このとき 、摩擦ブロック9がドライブプレート1a並びにリテーナプレート10との間で 摺動して摩擦減衰力を発生する。尚、11は、リテーナプレート10と他方のド ライブプレート1bの間に介装されて、摩擦面に所定の摩擦荷重を付与するばね 材であり、12は、トーションスプリング3,3を周方向に沿って直列に作用さ せるための遊動子である。
【0004】 この類似技術は、例えば特公昭59−26823号公報等に示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の捩り振動低減装置の場合、摩擦減衰力発生手段7の摩擦面をドライ ブプレート1aとリテーナプレート10の各内側面上に設定しているが、これら のプレートは薄板状の金属から成り熱容量が比較的小さいため、ドライブプレー ト1a,1bとドリブンプレート2の設定角度以上の相対回動が長時間つづくと 、摩擦熱によって摩擦ブロック9やこれに近接する部材が高温になり易く、その ために摩擦減衰特性が変動することが考えられる。このため、従来では熱によっ ても摩擦減衰特性の変動のないような構成部品の材質選定が難しかった。
【0006】 そこで本考案は、摩擦減衰力発生手段の摩擦面での放熱効率を高めて、常時安 定した摩擦減衰力を得ることができ、しかも、構成部品の材質選定の自由度の高 い捩り振動低減装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述した課題を解決するための手段として、エンジンのクランクシャ フトに固定された入力部材と、トルクコンバータのコンバータカバーに結合され た出力部材と、この入力部材と出力部材とを回動方向で弾性的に連結するトーシ ョンスプリングと、前記入力部材と出力部材の相対回動時に摩擦減衰力を発生す る摩擦減衰力発生手段とを備えた捩り振動低減装置において、前記摩擦減衰力発 生手段の摩擦面をコンバータカバー上に設定するようにした。
【0008】
【作用】 摩擦面がコンバータカバー上に設定してあるため、摩擦面で発生した熱は、作 動油が充填され熱容量の大きいトルクコンバータの内部に吸収される。
【0009】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図1〜図4に基づいて説明する。尚、図5,図6に 示した従来のものと同一部分には同一符号を用いるものとする。
【0010】 図面において、13は、エンジンのクランクシャフト4に固定された入力部材 であり、14は、トルクコンバータ5のコンバータカバー6に固定された出力部 材である。
【0011】 入力部材13は、内周縁部がクランクシャフト4の端面にボルト15によって 共締め固定された一対のドライブプレート1a,1bと、両ドライブプレート1 a,1bの外周縁部相互を結合するストップピン16と、一方のドライブプレー ト1aの外周端に溶接されたエンジン始動用のリングギヤ17とから構成されて おり、出力部材14は、両ドライブプレート1a,1b間に相対回動可能に介装 された状態で外周縁部がトルクコンバータ5のコンバータカバー6にボルト18 によって結合固定されたドリブンプレート2と、ドリブンプレート2の内周縁部 に軸方向移動可能に掛止された環状のリテーナプレート10と、リテーナプレー ト10とドリブンプレート2の間に介装されてリテーナプレート10を軸方向に 付勢する皿ばね等のばね材11とから構成されている。
【0012】 前記ドリブンプレート2には、周方向に沿う窓19が複数個形成されていて、 これらの各窓19に入れ子型のトーションスプリング3,3が直列配置の状態で 収容されている。これに対し、前記一方のドライブプレート1aには、ドリブン プレート2の各窓19の端部に対応するようにドライブピース20がリベット止 めされ、他方のドライブプレート1bには、ドリブンプレート2の各窓19に対 応して同様の窓21が形成されていおり、ドライブプレート1a,1bとドリブ ンプレート2を組み付けた状態において各窓19内のトーションスプリング3, 3の端部がドライブピース20と窓21とに当接するようになっている。したが って、入力部材13と出力部材14とはトーションスプリング3を介して回動方 向で弾性的に結合されている。また、両ドライブプレート1a,1bの間には、 このドライブプレート1a,1bとドリブンプレート2に対して相対回動可能に 環状の遊動子12が介装されており、この遊動子12に形成された複数の突起2 2が前記各窓19内のトーションスプリング3,3間に介装されて、トーション スプリング3,3を円周方向に沿って直列に作用させるようになっている。尚、 ドリブンプレート2の外周縁部には、前記ストップピン6が遊挿されるストッパ 孔23が形成されていて、ストップピン6とストッパ孔23の当接によって入力 部材13と出力部材14の相対回動角度を規制するようになっている。
【0013】 トルクコンバータ5側のドライブプレート1bは、内周縁部に周方向に沿う長 孔24が複数個形成されており、この各長孔24に高摩擦係数の摩擦ブロック9 が周方向に所定の遊びをもって遊挿されている。この摩擦ブロック9は、前記リ テーナプレート10とばね材11と共に摩擦減衰力発生手段25を構成するもの で、その軸方向の端面がトルクコンバータ5のコンバータカバー6の端面とリテ ーナプレート10の側面とに摩擦接触している。そして、この摩擦ブロック9は 、前記ばね材11によって所定の摩擦荷重を付与されており、入力部材13と出 力部材14とが設定角度θ以上相対回動したときに、長孔24の端部との当接に よって周方向の変位を開始し、このとき、コンバータカバー6とリテーナプレー ト10の各摩擦面26,27と摺動して大摩擦減衰力を発生するようになってい る。尚、リテーナプレート10はその外周縁部に軸方向に延出する爪28を備え ており、この爪28を図3に示すようにドリブンプレート2の掛止溝29に挿入 することにより、軸方向移動可能な状態でドリブンプレート2と一体化されてい る。また、ドライブプレート1bの長孔24の端部には、図4に示すようにフラ ンジ部30が形成されており、摩擦ブロック9に対してはこのフランジ部30に よって面接触するようになっている。さらにまた、ドリブンプレート2とドライ ブプレート1aの内周縁部間には、低摩擦係数の摩擦材によって形成されたスラ ストリング31が介装され、入力部材13と出力部材14の相対回動時にこのス ラストリング31が両プレート2,1a間で比較的小さい摩擦減衰力を発生する ようになっている。
【0014】 また、トルクコンバータ5は、コンバータカバー6と一体に形成されたポンプ インペラー32と、出力軸(図示せず。)にスプライン嵌合されたタービンハブ 33と、ポンプインペラー32に対向する位置でタービンハブ33に結合された タービンランナ34と、コンバータカバー6内の油圧変化(制御油圧)によって タービンハブ33とコンバータカバー6とを直結するロックアップピストン35 とを備え、ロックアップ解除時にはコンバータカバー6内の作動油を、ロックア ップ時にはロックアップピストン35を夫々介してコンバータカバー6から出力 軸へとトルクを伝達するようになっている。
【0015】 この捩り振動低減装置は以上のような構成であるため、エンジンの駆動トルク は、クランクシャフト4から入力部材13、トーションスプリング3、出力部材 14を順次介してコンバータカバー6に伝達される。そして、このとき動力伝達 系の捩り振動はこの装置により次のようにして低減される。
【0016】 トルクコンバータ5のロックアップ時のように入力部材13と出力部材14の 相対回動角度が設定角度θよりも小さい間は、スラストリング31による比較的 小さな摩擦減衰力が発生し、捩り振動は、トーションスプリング3による吸振作 用とこの摩擦減衰力の作用とによって低減される。
【0017】 また、エンジン始動時のように入力部材13と出力部材の相対回動角度が設定 角度θ以上に大きくなると、長孔24の端部と摩擦ブロック9の当接に伴って前 記スラストリング31の摩擦減衰力に加えて摩擦力発生手段25による大きな摩 擦減衰力が発生し、捩り振動はトーションスプリング3による吸振作用とこれら の摩擦減衰力の作用とによって低減される。
【0018】 この捩り振動低減装置の場合、摩擦減衰力発生手段25の一方の摩擦面26を コンバータカバー6上に設定し、この摩擦面26で発生した熱をトルクコンバー タ5で放熱するようにしているため、摩擦面26の放熱効率が極めて良く、長時 間の摩擦摺動がつづいても摩擦面26が過熱されることがない。つまり、トルク コンバータ5は内部に作動油を充填してあり熱容量が非常に大きいために、摩擦 面26で発生した熱は即時にコンバータカバー6内に吸収され、摩擦摺動が長時 間つづいても摩擦面26が過熱されるような事態にはならない。したがって、こ の捩り振動低減装置を採用した場合には、温度上昇に伴う摩擦減衰特性の変動が 生じなくなるうえ、摩擦ブロック9やこれに近接する他の部品の過熱がなくなる ことから構成部品の材質選定の自由度も高まる。
【0019】
【考案の効果】
以上のように本考案は、摩擦減衰力発生手段の摩擦面をコンバータカバー上に 設定して、摩擦面で発生した熱が熱容量の大きいトルクコンバータに伝達される ようにしたため、摩擦面での放熱効率が高まり、その結果、摩擦熱の影響を受け ずに常時安定した摩擦減衰力を得ることができる。そして、本考案においては、 上記のように摩擦面が過熱されにくいため、熱による影響を考える必要がなくな る分、構成部品の部材選定の自由度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図2のA−A線に沿う
断面図。
【図2】同実施例を示す部分破断正面図。
【図3】同実施例を示す正面図。
【図4】同実施例を示す図2のB−B線に沿う断面図。
【図5】従来の技術を示す部分破断正面図。
【図6】図5のC−C線に沿う断面図。
【符号の説明】
3…トーションスプリング、 4…クランクシャフト、 5…トルクコンバータ、 6…コンバータカバー、 13…入力部材、 14…出力部材、 25…摩擦減衰力発生手段、 26…摩擦面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクシャフトに固定され
    た入力部材と、トルクコンバータのコンバータカバーに
    結合された出力部材と、この入力部材と出力部材とを回
    動方向で弾性的に連結するトーションスプリングと、前
    記入力部材と出力部材の相対回動時に摩擦減衰力を発生
    する摩擦減衰力発生手段とを備えた捩り振動低減装置に
    おいて、前記摩擦減衰力発生手段の摩擦面をコンバータ
    カバー上に設定したことを特徴とする捩り振動低減装
    置。
JP5726693U 1993-10-25 1993-10-25 捩り振動低減装置 Pending JPH0725358U (ja)

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JP5726693U JPH0725358U (ja) 1993-10-25 1993-10-25 捩り振動低減装置

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JP (1) JPH0725358U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000002313A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Unisia Jecs Corp 捩じりダンパ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000002313A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Unisia Jecs Corp 捩じりダンパ

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