JPH0685158U - 車両用ワイパ制御装置 - Google Patents

車両用ワイパ制御装置

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JPH0685158U
JPH0685158U JP6711693U JP6711693U JPH0685158U JP H0685158 U JPH0685158 U JP H0685158U JP 6711693 U JP6711693 U JP 6711693U JP 6711693 U JP6711693 U JP 6711693U JP H0685158 U JPH0685158 U JP H0685158U
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wiper
switch
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規之 鈴木
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 間欠払拭モード及び連続払拭モードの他にミ
ストモードによる払拭動作を行い得る構成とする場合
に、ワイパスイッチに対しミストモード専用の接点を追
加する必要をなくすこと。 【構成】 ワイパスイッチ6には、オフ位置OFFと間
欠モード位置INTとの間に、操作レバーの操作期間の
み有効となるミストモード位置MISTを設定する。ワ
イパスイッチ6をミストモード位置MISTに切換えた
期間には、トランジスタ29、21、18が順次オンし
てリレーコイル8aに通電され、リレースイッチ8が接
点(c−a)間をオンする。これにより、ワイパモータ
7がワイパスイッチ6などを介して通電されてワイパの
払拭動作が行われる。ワイパスイッチ6を間欠モード位
置INTに切換えたときには、トランジスタ32がオン
してトランジスタ21のオンを無効化すると共に、トラ
ンジスタ24がオンしてコンデンサ17の充放電により
前記トランジスタ24、18がオンオフする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワイパのミスト払拭動作を行い得るようにした車両用ワイパ制御装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用ワイパ制御装置においては、一般的には、レバーコンビネ−ションスイ ッチから回動可能に突出された操作レバー(或いは操作レバーの先端にその軸心 回りに回動可能に設けられた操作ノブ)の回動操作に応じて、オフ位置から間欠 払拭モード位置、低速払拭モード位置及び高速払拭モード位置へ順次切換えられ るワイパスイッチを設ける構成となっている。また、車両用ワイパ制御装置にお いては、霧雨などが降っている状態では、ワイパの払拭動作頻度が不必要に高く なる場合があるため、ワイパを1回だけ払拭動作させるというミスト払拭動作を 行い得る構成を採用したものも一般的になっている。
【0003】 このようなミスト払拭動作機能を有した車両用ワイパ制御装置においては、従 来より、操作レバーを通常の回動操作方向と異なる方向(例えば手前側)へ回動 操作できるように構成し、その方向への回動操作によりミストモードへ切換える と共に、操作レバーの回動操作が解除された場合には当該操作レバーを元の位置 へ自動復帰させる構成とすることが行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、ミストモードへ切換える場合に操作レバーを通常の回動操作方 向と異なる方向へ回動させる構成では、ワイパスイッチに対してミストモードの ための専用接点を追加せねばならず、このためワイパスイッチの構造の複雑化が 避けられないという問題点があった。
【0005】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、間欠払拭モード 及び連続払拭モードの他にミストモードによる払拭動作を行い得るように構成す る場合に、ワイパスイッチに対しミストモード専用の接点を追加する必要がなく なって、そのワイパスイッチの構造が複雑化する事態を防止できるという有益な 効果を奏する車両用ワイパ制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、操作部材の操作に応じてオフ位置から間 欠払拭モード位置及び連続払拭モード位置へ順次切換えられると共に上記操作部 材を各操作位置に保持するように構成されたワイパスイッチと、ワイパの払拭動 作開始後から当該ワイパが待機位置へ戻るまでの期間だけ動作されてワイパモー タの通電路を前記ワイパスイッチを介して形成した状態を保持する定位置停止ス イッチとを備えた車両用ワイパ制御装置において、前記ワイパスイッチにおける 前記オフ位置及び間欠払拭モード位置間に、前記操作部材が操作されている期間 のみ有効になると共に操作解除後には操作部材を自動復帰させるミストモード位 置を設定した上で、前記ワイパスイッチが前記間欠払拭モード位置へ切換えられ た状態時にコンデンサの充放電に応じて間欠的にオンオフされる第1のスイッチ ング手段と、この第1のスイッチング手段のオンに応じて前記ワイパモータの通 電路を前記ワイパスイッチを介して形成すると共に、この後に上記第1のスイッ チング手段がオフしたときにはワイパモータの通電路を前記ワイパスイッチ及び 定位置停止スイッチを介して形成する第2のスイッチング手段と、前記ワイパス イッチが前記ミストモード位置へ切換えられた状態で動作すると共に、その動作 期間中は前記第1のスイッチング手段を前記コンデンサの充放電と無関係にオン 状態に保持する第3のスイッチング手段と、前記ワイパスイッチが前記間欠払拭 モード位置へ切換えられた状態で動作すると共に、その動作期間中は前記第3の スイッチング手段の動作を強制的に停止させる第4のスイッチング手段とを設け る構成としたものである(請求項1)。
【0007】 この場合、前記ワイパスイッチが前記間欠払拭モード位置へ切換えられたとき に、前記定位置停止スイッチが動作状態となるまでの所定の遅延時間だけ前記第 4のスイッチング手段の動作を禁止する遅延手段を設ける構成とすることもでき る(請求項2)。
【0008】 また、上記遅延手段は、前記第4のスイッチング手段の動作を強制的に停止さ せた状態を前記ワイパスイッチが前記間欠払拭モード位置から他の位置へ切換え られた後においても所定時間だけ保持するように構成することもできる(請求項 3)。
【0009】 さらに、請求項1と同様のワイパスイッチ及び定位置停止スイッチを備えた車 両用ワイパ制御装置において、前記ワイパスイッチにおける前記オフ位置及び間 欠払拭モード位置間に、前記操作部材が操作されている期間のみ有効になると共 に操作解除後には操作部材を自動復帰させるミストモード位置を設定した上で、 動作状態で前記ワイパモータの通電路を前記ワイパスイッチを介して形成すると 共に動作停止状態でワイパモータの通電路をワイパスイッチ及び前記定位置停止 スイッチを介して形成する第1のスイッチング手段と、前記ワイパスイッチが前 記ミストモード位置及び間欠払拭モード位置へ切換えられた各状態で動作すると 共に、その動作状態で前記第1のスイッチング手段を動作状態に切換える第2の スイッチング手段と、前記定位置停止スイッチが動作された状態で充電されるコ ンデンサと、前記定位置停止スイッチの動作停止状態で前記コンデンサの充電電 荷を放電する放電回路と、前記コンデンサの端子電圧が所定レベル以上ある状態 で動作するように設けられ、その動作状態で前記第2のスイッチング手段を強制 的にオフする第3のスイッチング手段と、前記ワイパスイッチが前記ミストモー ド位置へ切換えられた状態で動作すると共に、その動作状態で前記コンデンサの 充電電流及び放電電流をカットオフする第4のスイッチング手段とを設ける構成 とすることもできる(請求項4)。
【0010】
【作用】
請求項1記載の装置では、ワイパスイッチをミストモードに切換える場合には 、操作部材をオフ位置からミストモード位置へ操作するものであり、この場合、 その操作が解除されたときには操作部材が自動復帰されてワイパスイッチがオフ 位置へ戻される。上記のようにワイパスイッチがミストモード位置へ切換えられ た期間には、これに応じて動作状態を呈する第3のスイッチング手段が、第1の スイッチング手段を間欠払拭モード用のコンデンサの充放電とは無関係にオン状 態に保持するようになる。このように第1のスイッチング手段がオンされると、 第2のスイッチング手段がワイパモータの通電路をワイパスイッチを介して形成 するようになるため、ワイパの払拭動作が開始される。
【0011】 このようなワイパの払拭動作の開始後において、操作部材の操作が解除されて ワイパスイッチがオフ位置へ戻されたときには、第3のスイッチング手段が動作 停止されるのに応じて第1のスイッチング手段がオフされるが、そのオフ後にお いても、第2のスイッチング手段が、ワイパモータの通電路を、前記ワイパスイ ッチ及びワイパの払拭動作の開始に応じて動作状態を呈する定位置停止スイッチ を介して形成するため、ワイパの払拭動作が継続される。そして、斯様な払拭動 作によりワイパが待機位置まで戻ったときには、定位置停止スイッチの動作状態 が解除されてワイパモータが断電されるようになる。
【0012】 従って、操作部材をミストモード位置へ一旦操作した後にその操作を解除すれ ば、ワイパが1回だけ払拭動作を行うというミスト払拭動作が行われるものであ るが、この場合には、ワイパスイッチにおけるオフ位置及び間欠払拭モード位置 間にミストモード位置を設定するだけで済むから、ミストモードのための専用接 点を追加する必要がなくなるものである。
【0013】 また、ワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ切換えられた状態では、第4の スイッチング手段が動作されて第3のスイッチング手段の動作を強制的に停止さ せるから、第1のスイッチング手段が間欠払拭モード用のコンデンサの充放電に 応じて間欠的にオンオフされるようになり、これに応じた第2のスイッチング手 段の動作によりワイパが間欠的に払拭動作を行うようになる。
【0014】 請求項2に記載の構成では、ワイパスイッチがオフ位置から間欠払拭モード位 置へ切換えられる途中でミストモード位置を通る場合において、遅延手段が、定 位置停止スイッチが動作状態となるまでの所定の遅延時間だけ第4のスイッチン グ手段が動作されることを禁止するようになるから、ワイパスイッチがミストモ ード位置を通る段階で第3のスイッチング手段が動作されてワイパの払拭動作が 確実に開始されることになる。この後、ワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ 切換えられた状態では、定位置停止スイッチが動作状態となるのに応じて第4の スイッチング手段の動作禁止状態が解除されて、当該第4のスイッチング手段の 動作に応じたワイパの間欠払拭動作が確実に行われる。
【0015】 また、請求項3に記載の構成では、ワイパスイッチが間欠払拭モード位置から オフ位置へ切換えられる途中でミストモード位置を通る場合において、遅延手段 が、第4のスイッチング手段の動作を強制的に停止させた状態を所定時間だけ保 持するから、ミスト払拭動作が不必要に行われる虞がなくなる。
【0016】 請求項4記載の装置においても、ワイパスイッチをミストモードに切換える場 合には、操作部材をオフ位置からミストモード位置へ操作するものであり、その 操作が解除されたときには操作部材が自動復帰されてワイパスイッチがオフ位置 へ戻される。上記のようにワイパスイッチがミストモード位置へ切換えられたと きには、第2のスイッチング手段が動作されるため、その動作に応じて第1のス イッチング手段が動作状態に切換えられる。
【0017】 また、ワイパスイッチがミストモード位置へ切換えられたときには、第4のス イッチング手段が動作されて、コンデンサの充電電流及び放電電流がカットオフ された状態、つまりコンデンサの機能が無効化された状態となるから、第3のス イッチング手段が動作されることがなく、その第3のスイッチング手段によって 前記第2のスイッチング手段が強制的にオフされることはない。従って、第2の スイッチング手段により第1のスイッチング手段が動作状態に切換えられた状態 が保持されるため、その第1のスイッチング手段及びワイパスイッチを介したワ イパモータの通電路が形成されて、ワイパの払拭動作が開始される。
【0018】 このようなワイパの払拭動作の開始後において、操作部材の操作が解除されて ワイパスイッチがオフ位置へ戻されたときには、第2のスイッチング手段がオフ されるのに応じて第1のスイッチング手段が動作停止状態に切換えられるが、そ の動作停止状態では、当該第1のスイッチング手段が、ワイパモータの通電路を 前記ワイパスイッチ及びワイパの払拭動作の開始に応じて動作状態を呈する定位 置停止スイッチを介して形成するため、ワイパの払拭動作が継続される。そして 、斯様な払拭動作によりワイパが待機位置まで戻ったときには、定位置停止スイ ッチの動作状態が解除されてワイパモータが断電されるようになる。
【0019】 従って、この場合においても、操作部材をミストモード位置へ一旦操作した後 にその操作を解除すれば、ワイパが1回だけ払拭動作を行うというミスト払拭動 作が行われるものであって、ワイパスイッチにおけるオフ位置及び間欠払拭モー ド位置間にミストモード位置を設定するだけで済むようになるから、ミストモー ドのための専用接点を追加する必要がなくなるものである。
【0020】 一方、ワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ切換えられた状態でも、その切 換途中でワイパスイッチが一時的にミストモードに切換えられるため、第2のス イッチング手段が動作されるのに応じて第1のスイッチング手段が動作状態に切 換えられ、これに応じてワイパモータの通電路が形成されて、ワイパの払拭動作 が開始される。但し、このようにワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ切換え られた状態では、第4のスイッチング手段が動作されることがないから、コンデ ンサの充電電流及び放電電流がカットオフされることはなく、コンデンサの端子 電圧が所定レベル以上となった場合には第3スイッチング手段がオンされるよう になる。
【0021】 上述のようにしてワイパの払拭動作が開始されるのに応じて定位置停止スイッ チが動作状態となった場合には、コンデンサに充電されてその端子電圧が所定レ ベル以上に上昇するため、第3のスイッチング手段が動作されるようになる。す ると、第2のスイッチング手段が強制的にオフされるのに応じて第1のスイッチ ング手段が動作停止状態に切換えられるが、その動作停止状態では、当該第1の スイッチング手段が、ワイパモータの通電路をワイパスイッチ及び定位置停止ス イッチを介して形成するため、ワイパの払拭動作が継続される。そして、斯様な 払拭動作によりワイパが待機位置まで戻ったときには、定位置停止スイッチの動 作状態が解除されてワイパモータが断電されるようになる。
【0022】 上記のように定位置停止スイッチの動作が停止されたときには、放電回路を通 じたコンデンサの放電が開始されるようになり、これに応じてコンデンサの端子 電圧が所定レベルより低くなったときには、第3のスイッチング手段がオフされ るのに伴って第2のスイッチング手段及び第1のスイッチング手段が順次動作状 態に復帰するから、上述したようなワイパの払拭動作が再開される。つまり、ワ イパの払拭動作は、コンデンサの充放電に応じて間欠的に行われるものであり、 その払拭動作の休止時間は、コンデンサの放電時定数に応じて定まる。
【0023】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例について図1、図2を参照しながら説明する。 図2には、自動車において周知のレバーコンビネ−ションスイッチ1の一部が 裏側から見た状態で示されている。この図2において、ワイパ用の操作レバー2 (本考案でいう操作部材に相当)は、その途中部位がレバーコンビネ−ションス イッチ1のベース1aに軸2aを介して回動可能に支持され、以て先端側のノブ 2bの操作に応じてオフ位置OFF、ミストモード位置MIST、間欠払拭モー ドとしての間欠モード位置INT、連続払拭モード位置としてのローモード位置 LO及びハイモード位置HIへ夫々回動可能に構成されている。
【0024】 この場合、操作レバー2の基端側には、圧縮コイルばね3により突出方向へ付 勢された節度ピン4が設けられていると共に、ベース1a側には上記節度ピン4 が嵌まり込む4個の節度用凹部5a〜5dを備えた節度部材5が一体に設けられ ており、操作レバー2は、節度ピン4が節度用凹部5a〜5dに嵌まり込んだ各 状態で前記オフ位置OFF、間欠モード位置INT、ローモード位置LO、ハイ モード位置HIに保持される構成となっている。
【0025】 さらに、節度部材5においては、オフ位置OFFに対応した節度用凹部5aの 斜面における隣の節度用凹部5b(間欠モード位置INTに対応)と接する頂部 部分に急傾斜部5eが形成されており、操作レバー2は、節度ピン4が上記急傾 斜部5eに当接した状態で前記ミストモード位置MISTに存する構成となって いる。従って、操作レバー2をオフ位置OFFからミストモード位置MISTへ 回動操作するときには、その操作に必要な力が、節度ピン4の急傾斜部5eに対 する当接に応じて増大するようになるから、そのときの操作感をもって操作レバ ー2がミストモード位置MISTへ操作された旨が分かることになる。また、操 作レバー2をミストモード位置MISTまで回動操作した状態において、その操 作を解除したときには、操作レバー2がオフ位置OFFへ自動復帰することにな る。
【0026】 ベース1aに取り付けられたワイパスイッチ6は、操作レバー2の回動に連動 するスライダ(図示せず)を有し、そのスライダの移動に応じて後述のような切 換動作が行われるようになっている。
【0027】 図1には電気的構成が示されており、以下これについて説明する。 即ち、前記ワイパスイッチ6は、端子T1〜T7を有し、操作レバー2が停止 モード位置OFF、ミストモード位置MIST、間欠モード位置INT、ローモ ード位置LO、ハイモード位置HIへ操作された状態で、端子T1〜T7間を図 示の如く選択的に接続するようになっている。尚、ワイパスイッチ6が間欠モー ド位置INT及びローモード位置LO間で切換えられるときには端子T1・T4 間がショートしない構成となっている。
【0028】 この場合、ワイパスイッチ6の端子T1は、電源ライン+Bに接続され、端子 T2はワイパモータ7の高速回転端子Hに接続され、端子T3はワイパモータ7 の低速回転端子Lに接続され、さらに、端子T4は、請求項1記載の考案でいう 第2のスイッチング手段に相当したリレースイッチ8の常閉側接点(c−b)間 を介して定位置停止スイッチ9の共通接点cに接続される。また、ワイパスイッ チ6の端子T5は、カソードが互いに接続されたダイオード10、11の共通接 続点に接続され、端子T6は抵抗12を介して電源ライン+Bに接続され、端子 T7はアース端子に接続される。
【0029】 尚、上記電源ライン+Bは、イグニッションスイッチ13を介して車載バッテ リ14のプラス側端子に接続されたものである。また、上記定位置停止スイッチ 9は、ワイパモータ7に付随して設けられた周知構成のものであり、ワイパが所 定の待機位置にあるときに接点(c−b)間をオンした動作状態に切換えられる と共に、ワイパが上記待機位置から移動されたときに接点(c−a)間をオンし た動作停止状態に切換えられる。このとき、定位置停止スイッチ9にあっては、 その接点aが電源ライン+Bに接続され、接点bがアース端子に接続されている 。また、ワイパモータ7の共通端子Cもアース端子に接続されている。
【0030】 前記リレースイッチ8にあっては、その常開側の接点aが電源ライン+Bに接 続されており、その接点aと常閉側の接点bとの間には、抵抗15、可変抵抗1 6及びワイパの間欠払拭周期用のコンデンサ17が直列に接続される。
【0031】 このリレースイッチ8を駆動するための励磁コイル8aは、一端が電源ライン +Bに接続され、他端がnpn形トランジスタ18(請求項1記載の考案でいう 第1のスイッチング手段に相当)のコレクタ・エミッタ間を介してアース端子に 接続されている。尚、トランジスタ18は、そのベース・エミッタ間に抵抗19 が接続されていると共に、コレクタ・エミッタ間に過電圧保護用の図示極性の定 電圧ダイオード20が接続されている。
【0032】 上記トランジスタ18のベースに対しては、電源ライン+Bが、pnp形トラ ンジスタ21(請求項1記載の考案でいう第3のスイッチング手段に相当)のエ ミッタ・コレクタ間、抵抗22及び図示極性のダイオード23を介して接続され ていると共に、前記可変抵抗16及びコンデンサ17の共通接続点が、pnp形 トランジスタ24のエミッタ・コレクタ間、抵抗25及び図示極性のダイオード 26を介して接続されている。また、このトランジスタ24のベースは抵抗27 を介して前記ダイオード10のアノードに接続されている。 尚、請求項1記載の考案でいう第3のスイッチング手段の動作状態とは、上記 トランジスタ21のオン状態を指している。
【0033】 トランジスタ21のベースは、抵抗28及びnpn形トランジスタ29のコレ クタ・エミッタ間を介してアース端子に接続されており、このトランジスタ29 のベースはワイパスイッチ6の端子T6に接続されている。尚、トランジスタ2 9のベース・エミッタ間には抵抗30が接続される。
【0034】 トランジスタ21のエミッタ・ベース間には、遅延手段としての遅延タイマ3 1の一部を構成するpnp形トランジスタ32(請求項1記載の考案でいう第4 のスイッチング手段に相当)のエミッタ・コレクタ間が接続されている。上記遅 延タイマ31は、トランジスタ32のエミッタ・ベース間に抵抗33を接続する と共に、この抵抗33と並列にコンデンサ34及び抵抗35の直列回路を接続し 、さらに、上記コンデンサ34及び抵抗35の共通接続点を、抵抗36を介して 前記ダイオード11のアノードに接続することにより構成されている。 尚、請求項1記載の考案でいう第4のスイッチング手段の動作状態とは、上記 トランジスタ32のオン状態を指している。
【0035】 次に上記構成の作用について説明する。 イグニッションスイッチ13がオンされた状態では、電源ライン+Bに対して 車載バッテリ14から給電されるようになる。この場合、ワイパスイッチ6がオ フ位置OFFにあってワイパが待機位置に停止されている状態では、定位置停止 スイッチ9が接点(c−b)間をオンした状態にあるため、コンデンサ17が、 電源ライン+Bから抵抗15、可変抵抗16及び定位置停止スイッチ9の接点( c−b)間を介して充電されるようになり、そのコンデンサ17の端子電圧が電 源ライン+Bの電位レベルまで上昇した状態に保持される。
【0036】 この状態から、ワイパスイッチ6が操作されるのに応じて、以下に述べるよう な動作制御が行われる。 (1)ワイパスイッチ6がオフ位置OFFからミストモード位置MISTへ切 換えられたとき… このときには、ワイパスイッチ6においては、それまで接続状態にあった端子 T6・T7間が遮断され、端子T3・T4間のみの接続状態が保持される。この ように端子T6・T7間が遮断されると、トランジスタ29に対し電源ライン+ Bから抵抗12を通じてベース電流が供給されるようになって、そのトランジス タ29がオンされるため、トランジスタ21及び18が順次オンされるようにな る。
【0037】 すると、励磁コイル8aに通電されてリレースイッチ8の接点(c−a)間が オンされるため、電源ライン+Bから上記接点(c−a)間、ワイパスイッチ6 の端子T4・T3間、ワイパモータ7の低速回転端子L及び共通端子C間を介し てアース端子に至る通電路が形成され、ワイパモータ7が比較的低速で回転され るようになる。これによりワイパによるウインドガラスの低速払拭動作が開始さ れると共に、これに連動して定位置停止スイッチ9が接点(c−a)間をオンし た状態に切換わる。
【0038】 ここで、ワイパスイッチ6は、操作レバー2の回動操作状態が継続されている 期間のみミストモード位置MISTに保持されるものであり、その操作が解除さ れたときにはオフ位置OFFへ自動復帰するようになっている。従って、上記の ようにワイパの払拭動作が開始された後に、操作レバー2の操作を解除した場合 には、ワイパスイッチ6がオフ位置OFFへ戻されるのに応じてトランジスタ2 9、21及び18が順次オフされて励磁コイル8aが断電されるため、リレース イッチ8が接点(c−b)間オン状態に復帰し、その後のワイパモータ7への通 電は定位置停止スイッチ9の接点(c−a)間を通じて維持される。そして、こ のような通電継続に応じてワイパが待機位置まで復帰し、以て定位置停止スイッ チ9が接点(c−b)間をオンさせた状態に戻ったときにワイパモータ7が断電 停止されるようになる。
【0039】 尚、この場合には、ワイパモータ7の低速回転端子L及び共通端子C間が、ワ イパスイッチ6の端子T3・T4間、リレースイッチ8及び定位置停止スイッチ 9の各接点(c−b)間を介して短絡されるようになるから、ワイパモータ7に 制動がかけられてワイパが待機位置に確実に停止するようになる。
【0040】 また、ワイパの払拭動作開始後に操作レバー2のミストモード位置MISTへ の回動操作を継続した場合には、トランジスタ18のオンに伴う励磁コイル8a への通電状態が継続されてリレースイッチ8が接点(c−a)間オン状態に保持 されるから、ワイパモータ7への通電が継続されてワイパの低速払拭動作が反復 されることになる。
【0041】 (2)ワイパスイッチ6が間欠モードINTへ切換えられたとき… ワイパスイッチ6がオフ位置OFFから間欠モード位置INTへ切換えられる 場合には、その切換の途中でミストモード位置MISTを通るため、前述のよう にトランジスタ29、21及び18が順次オンされて励磁コイル8aに通電され るようになり、ワイパの低速払拭動作が直ちに開始される。
【0042】 また、ワイパスイッチ6が間欠モード位置INTへ切換えられたときには、ワ イパスイッチ6の端子T3・T4間及びT5・T7間がそれぞれ接続された状態 となる。このとき遅延タイマ31においては、コンデンサ34及び抵抗36の時 定数に応じた第1の遅延時間τ1が経過するまでの間だけトランジスタ32のオ ンを禁止し、その遅延時間τ1が経過したときに初めてトランジスタ32をオン させる。このようにトランジスタ32がオンされると、トランジスタ21が強制 的にオフされるため、そのトランジスタ21を通じたトランジスタ18へのベー ス電流の供給が停止される。
【0043】 ここで、上記第1の遅延時間τ1は、ワイパの払拭動作開始に応じて定位置停 止スイッチ9が接点(c−a)間をオンするまでの遅れ時間より若干長い時間に 設定されている。この場合、定位置停止スイッチ9の接点(c−a)間がオンさ れたときには、コンデンサ17におけるトランジスタ24側の電位が、電源電圧 分だけ持ち上がるようになって、そのコンデンサ17からトランジスタ24を通 じてトランジスタ18のベース電流が供給されることになる。従って、前述のよ うにトランジスタ21のオフされたとしても、トランジスタ18のオン状態が維 持されるようになる。そして、この後にワイパが一往復して定位置停止スイッチ 9の接点(c−b)間がオンされたときには、コンデンサ17におけるトランジ スタ24側の電位が電源電圧分だけ立ち下がるようになり、これに応じてトラン ジスタ18がオフされるものであり、以てワイパによる1回分の払拭動作が確実 に行われることになる。
【0044】 上述のように払拭動作を開始したワイパが待機位置まで復帰し、以て定位置停 止スイッチ9が接点(c−b)間をオンさせた状態に戻ったときには、放電状態 にあるコンデンサ17に対して、抵抗15、可変抵抗16及び上記接点(c−b )間を介して再充電されるようになる。
【0045】 このようにコンデンサ17の充電が開始された後には、その端子電圧が所定レ ベル以上になった段階でトランジスタ24がオンされるため、トランジスタ18 が再オンされるようになり、前述のようにしてワイパモータ7に再通電されるよ うになる。従って、これ以降は、定位置停止スイッチ9の接点(c−a)間がオ ンすることに応じたコンデンサ17の放電動作、これに伴うトランジスタ24及 び18のオフ動作、コンデンサ17の充電動作などが反復されるものであり、こ れによりワイパの間欠払拭動作が行われる。尚、このようなワイパの間欠払拭周 期は、可変抵抗16の抵抗値を設定変更することにより所定範囲内で調節できる ことになる。
【0046】 また、上記のようなコンデンサ17に対する充電期間中(ワイパの払拭動作が 休止された期間中)において、ワイパスイッチ6が間欠モード位置INTから一 旦オフ位置OFFへ戻された後に再度間欠モード位置INTへ戻されたときには 、遅延タイマ31に設定された第1の遅延時間τ1が経過するまでの間はトラン ジスタ32のオンが禁止されるから、ワイパの払拭動作が確実に開始されること になる。
【0047】 一方、ワイパスイッチ6を上記のような間欠モード位置INTからオフ位置O FFへ切換操作する場合には、その切換の途中でミストモード位置MISTを通 る。しかし、このときには、トランジスタ32のオン状態が、コンデンサ34と 抵抗33及び35との時定数に応じた第2の遅延時間τ2だけ継続されることに なって、その間はトランジスタ21のオフ状態が強制的に保持されるから、ワイ パスイッチ6がミストモード位置MISTを通ることに伴うトランジスタ29の オン時においてもトランジスタ18がオンすることはない。従って、ワイパスイ ッチ6を間欠モード位置INTからオフ位置OFFへ切換操作する際にワイパの 払拭動作が行われてしまう虞がなくなる。
【0048】 (3)ワイパスイッチ6がローモード位置LOへ切換えられたとき… このときには、ワイパスイッチ6の端子T1・T3間が接続された状態となる ため、電源ライン+Bから上記端子T1・T3間、ワイパモータ7の低速回転端 子L及び共通端子C間を介してアース端子に至る通電路が形成されるようになり 、これによりワイパモータ7が比較的低速で回転されてワイパの低速払拭動作が 行われる。
【0049】 (4)ワイパスイッチ6がハイモード位置HIへ切換えられたとき… このときには、ワイパスイッチ6の端子T1・T2間が接続された状態となる ため、電源ライン+Bから上記端子端子T1・T2間、ワイパモータ7の高速回 転端子H及び共通端子C間を介してアース端子に至る通電路が形成されるように なり、これによりワイパモータ7が比較的高速で回転されてワイパの高速払拭動 作が行われる。
【0050】 しかして、上記した本実施例によれば、操作レバー2を利用してミストモード による払拭動作を行い得るように構成する場合に、ワイパスイッチ6におけるオ フ位置OFF及び間欠モード位置INT間にミストモード位置MISTを設定す るだけで済むものである。具体的には、ワイパスイッチ6がミストモード位置M ISTに切換えられたときには、当該ワイパスイッチ6がオフ位置OFFにある ときに接続状態にあった端子T6・T7間が開放される構成とするだけで良いも のである。従って、本実施例によれば、従来構成のようにミストモードのための 専用接点を追加する必要がなくなって、そのワイパスイッチ6の構造が複雑化す る虞がなくなるものである。
【0051】 また、ワイパスイッチ6がオフ位置OFFから間欠モード位置INTへ切換え られる途中でミストモード位置MISTを通ることになるが、この場合には、遅 延タイマ31が、定位置停止スイッチ9の接点(c−b)間がオンされるまでの 時間より長く設定された第1の遅延時間τ1だけトランジスタ18のオン状態を 保持するようになるから、ワイパスイッチ6がミストモード位置MISTを通る 段階でワイパの払拭動作が確実に開始されることになる。
【0052】 さらに、ワイパスイッチ6が間欠モード位置INTからオフ位置OFFへ切換 えられる途中でミストモード位置MISTを通ることになるが、この場合には、 遅延タイマ31が、トランジスタ32を第2の遅延時間τ2だけオン状態に保持 して、その間はトランジスタ18がオンされることを禁止するから、ミスト払拭 動作が不必要に行われる虞がなくなるものである。
【0053】 尚、上記第1実施例では、第3のスイッチング手段として設けられたトランジ スタ21のオン状態でトランジスタ19をオンさせる構成としたが、オフ状態で トランジスタ19をオン状態に保持する構成の第3のスイッチング手段を設ける ことも可能である。また、上記実施例では、第4のスイッチング手段として設け られたトランジスタ32のオン状態でトランジスタ21を強制的にオフさせる構 成としたが、オフ状態でトランジスタ21を強制的にオフさせる構成の第4のス イッチング手段を設けることも可能である。
【0054】 図3には本考案の第2実施例の電気的構成が示されており、以下これについて 前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。 図3において、ワイパスイッチ6′は、端子T1〜T6を有し、操作レバー2 が停止モード位置OFF、ミストモード位置MIST、間欠モード位置INT、 ローモード位置LO、ハイモード位置HIへ操作された状態で、端子T1〜T7 間を図示の如く選択的に接続するようになっている。尚、ワイパスイッチ6′が 間欠モード位置INT及びローモード位置LO間で切換えられるときには端子T 3・T5間がショートしない構成となっている。
【0055】 この場合、ワイパスイッチ6′の端子T1はワイパモータ7の高速回転端子H に接続され、端子T2はワイパモータ7の低速回転端子Lに接続され、端子T3 は、請求項4記載の考案でいう第1のスイッチング手段に相当したリレースイッ チ37の常閉側接点(c−b)間を介して定位置停止スイッチ9の共通接点cに 接続される。また、ワイパスイッチ6′の端子T4は抵抗38を介してダイオー ド39のアノードに接続され、端子T5は電源ライン+Bに接続され、端子T6 は抵抗40〜43を直列に介してアース端子に接続される。 尚、請求項4記載の考案でいう第1のスイッチング手段の動作状態とは、上記 リレースイッチ37が常開側接点(c−a)間をオンした状態を指している。
【0056】 前記定位置停止スイッチ9の共通接点c(リレースイッチ37の常閉接点b) は、図示極性のダイオード44、ワイパの間欠払拭周期用のコンデンサ45及び 抵抗46を介してアース端子に接続される。上記コンデンサ45のプラス側端子 は、抵抗47a、可変抵抗47b、抵抗47cを直列に接続して成る放電回路4 7及び前記抵抗43を介してアース端子に接続される。
【0057】 リレースイッチ37の常開側接点aは、電源ライン+Bに接続されており、こ のリレースイッチ37を駆動するための励磁コイル37aは、一端が電源ライン +Bに接続され、他端がnpn形トランジスタ48(請求項4記載の考案でいう 第2のスイッチング手段に相当)のコレクタ・エミッタ間及び前記抵抗43を介 してアース端子に接続されている。上記トランジスタ48のベース・エミッタ間 にはベースバイアス用の抵抗49が接続されており、また、トランジスタ48の コレクタとアース端子との間には過電圧保護用の図示極性の定電圧ダイオード5 0が接続されている。さらに、上記トランジスタ48のベースに対しては、前記 ダイオード39のカソードが接続されている。 尚、請求項4記載の考案でいう第2のスイッチング手段の動作状態とは、上記 トランジスタ48のオン状態を指している。
【0058】 ダイオード39のアノードとトランジスタ48のエミッタとの間には、請求項 4記載の考案でいう第3のスイッチング手段に相当したnpn形トランジスタ5 1のコレクタ・エミッタ間が接続されている。そして、このトランジスタ51の ベースには、前記放電回路47内の可変抵抗47b及び抵抗47cの共通接続点 が接続されている。 尚、請求項4記載の考案でいう第3のスイッチング手段の動作状態とは、上記 トランジスタ51のオン状態を指している。
【0059】 前記抵抗40及び41の共通接続点は、図示極性のダイオード52を介して定 位置停止スイッチ9の共通接点cに接続される。前記充電回路47内の抵抗47 a及び可変抵抗47bの共通接続点は、npn形トランジスタ53(請求項4記 載の考案でいう第4のスイッチング手段に相当)のコレクタ・エミッタ間及び前 記抵抗43を介してアース端子に接続されている。また、このトランジスタ53 のベースには前記抵抗41及び42の共通接続点が接続される。 尚、請求項1記載の考案でいう第4のスイッチング手段の動作状態とは、上記 トランジスタ53のオン状態を指している。
【0060】 次に上記構成の作用について説明する。 イグニッションスイッチ13がオンされた状態では、電源ライン+Bに対して 車載バッテリ14から給電されるようになる。この場合、ワイパスイッチ6′が オフ位置OFFにあってワイパが待機位置に停止されている状態では、定位置停 止スイッチ9が接点(c−b)間をオンした状態にあるため、コンデンサ45に 対し上記接点(c−b)間を介した充電電流が供給されることはない。また、ワ イパスイッチ6′がオフ位置OFFにある状態では、その端子T5・T6間が接 続された状態となるため、トランジスタ53に対し電源ライン+Bから端子T5 ・T6間、抵抗40、ダイオード52、定位置停止スイッチ9の接点(c−b) 間によりアースされ、そのトランジスタ53のベース電流が供給されず、トラン ジスタ53はオフしている。
【0061】 この状態から、ワイパスイッチ6′が操作されるのに応じて、以下に述べるよ うな動作制御が行われる。 (1)ワイパスイッチ6′がオフ位置OFFからミストモード位置MISTへ 切換えられたとき… このときには、ワイパスイッチ6′においては、端子T2・T3間、端子T4 ・T5・T6間が接続された状態となる。すると、励磁コイル37aに通電され てリレースイッチ37の接点(c−a)間がオンされるため、電源ライン+Bか ら上記接点(c−a)間、ワイパスイッチ6′の端子T3・T2間、ワイパモー タ7の低速回転端子L及び共通端子C間を介してアース端子に至る通電路が形成 され、ワイパモータ7が比較的低速で回転されるようになる。これによりワイパ によるウインドガラスの低速払拭動作が開始されると共に、これに連動して定位 置停止スイッチ9が接点(c−a)間をオンした状態に切換わるようになる。従 って、電源ライン+Bから端子T5・T6間、抵抗40、ダイオード52、定位 置停止スイッチ9の接点(c−b)間によってオフとなっていたトランジスタ5 3はオンとなる。
【0062】 尚、このように定位置停止スイッチ9の接点(c−a)間がオンされた場合に は、その接点(c−a)間、ダイオード44などを介してコンデンサ45に対す る充電電流が流れ得る状態になるが、その充電電流は前述のようにオン状態にあ るトランジスタ53によってカットオフされるから、コンデンサ45の端子電圧 が上昇することはない。
【0063】 ここで、ワイパスイッチ6′は、操作レバー2の回動操作状態が継続されてい る期間のみミストモード位置MISTに保持されるものであり、その操作が解除 されたときにはオフ位置OFFへ自動復帰するようになっている。従って、上記 のようにワイパの払拭動作が開始された後に、操作レバー2の操作を解除した場 合には、ワイパスイッチ6′がオフ位置OFFへ戻されるのに応じてトランジス タ48がオフすることになる。この結果、励磁コイル37aが断電されるため、 リレースイッチ37が接点(c−b)間オン状態に復帰し、その後のワイパモー タ7への通電は定位置停止スイッチ9の接点(c−a)間を通じて維持される。 そして、このような通電継続に応じてワイパが待機位置まで復帰し、以て定位置 停止スイッチ9が接点(c−b)間をオンさせた状態に戻ったときにワイパモー タ7が断電停止されるようになる。
【0064】 尚、この場合には、ワイパモータ7の低速回転端子L及び共通端子C間が、ワ イパスイッチ6′の端子T2・T3間、リレースイッチ37及び定位置停止スイ ッチ9の各接点(c−b)間を介して短絡されるようになるから、ワイパモータ 7に制動がかけられてワイパが待機位置に確実に停止するようになる。
【0065】 また、ワイパの払拭動作開始後に操作レバー2のミストモード位置MISTへ の回動操作を継続した場合には、トランジスタ48のオンに伴う励磁コイル37 aへの通電状態が継続されてリレースイッチ37が接点(c−a)間オン状態に 保持されるから、ワイパモータ7への通電が継続されてワイパの低速払拭動作が 反復されることになる。
【0066】 (2)ワイパスイッチ6′が間欠モードINTへ切換えられたとき… ワイパスイッチ6′がオフ位置OFFから間欠モード位置INTへ切換えられ る場合には、その切換の途中でミストモード位置MISTを通るため、前述のよ うにトランジスタ48がオンされて励磁コイル37aに通電されるようになり、 ワイパの低速払拭動作が直ちに開始される。
【0067】 最終的にワイパスイッチ6′が間欠モード位置INTへ切換えられたときには 、ワイパスイッチ6′の端子T2・T3間及びT4・T5間がそれぞれ接続され た状態となるが、このときにはトランジスタ53がオンされることがないため、 コンデンサ45の充電電流及び放電電流がカットオフされることはない。
【0068】 上述のようにしてワイパの払拭動作が開始されたときには、定位置停止スイッ チ9が接点(c−a)間をオンするようになるから、その接点(c−a)間及び ダイオード44などを介してコンデンサ45に充電されるようになり、これに応 じてコンデンサ45の端子電圧が所定レベル以上に上昇するため、トランジスタ 51がオンされることになる。すると、トランジスタ48が強制的にオフされる のに応じて励磁コイル37aが断電されて、リレースイッチ37が接点(c−b )間オン状態に復帰するが、この状態では、ワイパモータ7の通電路が、定位置 停止スイッチ9の接点(c−a)間、上記リレースイッチ37の接点(c−b) 間及びワイパスイッチ6′の端子T2・T3間を介して形成されるため、ワイパ の払拭動作が継続される。そして、斯様な払拭動作によりワイパが待機位置まで 戻ったときには、定位置停止スイッチ9が接点(c−b)間オン状態に復帰され てワイパモータ7が断電されるようになる。
【0069】 上述のように定位置停止スイッチ9が接点(c−b)間をオンさせた状態に復 帰したときには、コンデンサ45の充電電荷が放電回路47を通じて放電開始さ れるようになり、これに応じてコンデンサ45の端子電圧が所定レベルより低く なったときには、トランジスタ51がオフされるのに伴ってトランジスタ48が オンされるから、励磁コイル37aに再通電されてリレースイッチ37が接点( c−a)間をオンさせるようになり、これに応じて上述したようなワイパの払拭 動作が再開される。従って、これ以降は、定位置停止スイッチ9の接点(c−a )間がオンすることに応じたコンデンサ45の充電動作、定位置停止スイッチ9 の接点(c−b)間がオンすることに応じたコンデンサ45の充電動作などが反 復されるものであり、これによりワイパの間欠払拭動作が行われる。尚、このよ うなワイパの間欠払拭周期は、放電回路47内の可変抵抗47bの抵抗値を設定 変更することにより所定範囲内で調節できることになる。
【0070】 (3)ワイパスイッチ6′がローモード位置LOへ切換えられたとき… このときには、ワイパスイッチ6′の端子T5・T2間が接続された状態とな るため、電源ライン+Bから上記端子T5・T2間、ワイパモータ7の低速回転 端子L及び共通端子C間を介してアース端子に至る通電路が形成されるようにな り、これによりワイパモータ7が比較的低速で回転されてワイパの低速払拭動作 が行われる。
【0071】 (4)ワイパスイッチ6′がハイモード位置HIへ切換えられたとき… このときには、ワイパスイッチ6′の端子T5・T1間が接続された状態とな るため、電源ライン+Bから上記端子端子T5・T1間、ワイパモータ7の高速 回転端子H及び共通端子C間を介してアース端子に至る通電路が形成されるよう になり、これによりワイパモータ7が比較的高速で回転されてワイパの高速払拭 動作が行われる。
【0072】 従って、上記した本実施例においても、操作レバー2をミストモード位置へ一 旦操作した後にその操作を解除すれば、ワイパが1回だけ払拭動作を行うという ミスト払拭動作が行われるものであって、ワイパスイッチ6′におけるオフ位置 OFF及び間欠払拭モード位置INT間にミストモード位置MISTを設定する だけで済むようになるから、ミストモードのための専用接点を追加する必要がな くなるものであ、前記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
【0073】
【考案の効果】
以上の説明によって明らかなように、請求項1及び4にそれぞれ記載の車両用 ワイパ制御装置によれば、間欠払拭モード及び連続払拭モードの他にミストモー ドによる払拭動作を行い得るように構成する場合に、ワイパスイッチにおけるオ フ位置及び間欠払拭モード位置間に、操作部材が操作されている期間のみ有効に なると共に操作解除後には操作部材を自動復帰させるミストモード位置を設定す るなどの構成を採用することにより、ワイパスイッチに対しミストモード専用の 接点を追加する必要がなくなるものであり、これにてワイパスイッチの構造が複 雑化する事態を防止できるという有益な効果を奏するものである。
【0074】 また、請求項2及び3に記載の車両用ワイパ制御装置によれば、ワイパスイッ チをオフ位置と間欠払拭モード位置との間で切換える途中においてミストモード 位置を通ることにより起こり得るワイパ払拭動作の不都合を確実に防止できると いう実用的な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す電気回路構成図
【図2】ワイパスイッチ及びその関連構造を説明するた
めの要部の横断面図
【図3】本考案の第2実施例を示す電気回路構成図
【符号の説明】
図面中、1はレバーコンビネ−ションスイッチ、2は操
作レバー(操作部材)、6、6′はワイパスイッチ、7
はワイパモータ、8はリレースイッチ(第2のスイッチ
ング手段)、9は定位置停止スイッチ、16は可変抵
抗、17はコンデンサ、18はトランジスタ(第1のス
イッチング手段)、21はトランジスタ(第3のスイッ
チング手段)、31は遅延タイマ(遅延手段)、32は
トランジスタ(第4のスイッチング手段)、37はリレ
ースイッチ(第1のスイッチング手段)、45はコンデ
ンサ、47は放電回路、48はトランジスタ(第2のス
イッチング手段)、51はトランジスタ(第3のスイッ
チング手段)、53はトランジスタ第4のスイッチング
手段)を示す。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部材の操作に応じてオフ位置から間
    欠払拭モード位置及び連続払拭モード位置へ順次切換え
    られると共に上記操作部材を各操作位置に保持するよう
    に構成されたワイパスイッチと、ワイパの払拭動作開始
    後から当該ワイパが待機位置へ戻るまでの期間だけ動作
    されてワイパモータの通電路を前記ワイパスイッチを介
    して形成した状態を保持する定位置停止スイッチとを備
    えた車両用ワイパ制御装置において、 前記ワイパスイッチにおける前記オフ位置及び間欠払拭
    モード位置間に、前記操作部材が操作されている期間の
    み有効になると共に操作解除後には操作部材を自動復帰
    させるミストモード位置を設定した上で、 前記ワイパスイッチが前記間欠払拭モード位置へ切換え
    られた状態時にコンデンサの充放電に応じて間欠的にオ
    ンオフされる第1のスイッチング手段と、 この第1のスイッチング手段のオンに応じて前記ワイパ
    モータの通電路を前記ワイパスイッチを介して形成する
    と共に、この後に上記第1のスイッチング手段がオフし
    たときにはワイパモータの通電路を前記ワイパスイッチ
    及び定位置停止スイッチを介して形成する第2のスイッ
    チング手段と、 前記ワイパスイッチが前記ミストモード位置へ切換えら
    れた状態で動作されるように設けられ、その動作期間中
    は前記第1のスイッチング手段を前記コンデンサの充放
    電と無関係にオン状態に保持する第3のスイッチング手
    段と、 前記ワイパスイッチが前記間欠払拭モード位置へ切換え
    られた状態で動作されるように設けられ、その動作期間
    中は前記第3のスイッチング手段の動作を強制的に停止
    させる第4のスイッチング手段とを備えたことを特徴と
    する車両用ワイパ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイパスイッチが前記間欠払拭モー
    ド位置へ切換えられたときに、前記定位置停止スイッチ
    が動作状態となるまでの所定の遅延時間だけ前記第4の
    スイッチング手段の動作を禁止する遅延手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用ワイパ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記遅延手段は、前記第4のスイッチン
    グ手段の動作を強制的に停止させた状態を前記ワイパス
    イッチが前記間欠払拭モード位置から他の位置へ切換え
    られた後においても所定時間だけ保持するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の車両用ワイパ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 操作部材の操作に応じてオフ位置から間
    欠払拭モード位置及び連続払拭モード位置へ順次切換え
    られると共に上記操作部材を各操作位置に保持するよう
    に構成されたワイパスイッチと、ワイパの払拭動作開始
    後から当該ワイパが待機位置へ戻るまでの期間だけ動作
    されてワイパモータの通電路を前記ワイパスイッチを介
    して形成した状態を保持する定位置停止スイッチとを備
    えた車両用ワイパ制御装置において、 前記ワイパスイッチにおける前記オフ位置及び間欠払拭
    モード位置間に、前記操作部材が操作されている期間の
    み有効になると共に操作解除後には操作部材を自動復帰
    させるミストモード位置を設定した上で、 動作状態で前記ワイパモータの通電路を前記ワイパスイ
    ッチを介して形成すると共に動作停止状態でワイパモー
    タの通電路をワイパスイッチ及び前記定位置停止スイッ
    チを介して形成する第1のスイッチング手段と、 前記ワイパスイッチが前記ミストモード位置及び間欠払
    拭モード位置へ切換えられた各状態で動作するように設
    けられ、その動作状態で前記第1のスイッチング手段を
    動作状態に切換える第2のスイッチング手段と、 前記定位置停止スイッチが動作された状態で充電される
    コンデンサと、 前記定位置停止スイッチの動作停止状態で前記コンデン
    サの充電電荷を放電する放電回路と、 前記コンデンサの端子電圧が所定レベル以上ある状態で
    動作するように設けられ、その動作状態で前記第2のス
    イッチング手段を強制的にオフする第3のスイッチング
    手段と、 前記ワイパスイッチが前記ミストモード位置へ切換えら
    れた状態で動作するように設けられ、その動作状態で前
    記コンデンサの充電電流及び放電電流をカットオフする
    第4のスイッチング手段とを備えたことを特徴とする車
    両用ワイパ制御装置。
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JP2006273018A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Tokai Rika Co Ltd 車両用ワイパスイッチ

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