JPH09226524A - 車両用ワイパ制御装置 - Google Patents

車両用ワイパ制御装置

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Publication number
JPH09226524A
JPH09226524A JP8033299A JP3329996A JPH09226524A JP H09226524 A JPH09226524 A JP H09226524A JP 8033299 A JP8033299 A JP 8033299A JP 3329996 A JP3329996 A JP 3329996A JP H09226524 A JPH09226524 A JP H09226524A
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JP
Japan
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wiper
vehicle
switch
intermittent
state
Prior art date
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Application number
JP8033299A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Ichikawa
隆文 市川
Kouki Imaeda
功旗 今枝
Takashi Ukai
隆司 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車速連動間欠ワイパ機能が働いている状態に
おいて、車両の走行速度が予め設定された速度より早く
なった場合にワイパを連続払拭動作へ自動的に切換える
機能を安価なアナログ方式で実現すること。 【解決手段】 車速検知回路7は、車両の走行速度が高
い状態時ほど大きな電流レベルとなる電流信号Isを出
力すると共に、車両の走行速度が設定速度を越えたとき
には電圧信号Vsを出力する。電流信号Isは、ワイパ
の間欠払拭動作状態(ワイパスイッチ9が間欠払拭モー
ド位置INTにある状態)でのインターバル期間におい
て、定位置停止スイッチ5の接点(c−b)間がオンさ
れた期間に間欠払拭モード用コンデンサ12に正方向充
電するようになり、以てインターバル時間を短縮する作
用を果たす。電圧信号Vsは、トランジスタ11を間欠
払拭モード用コンデンサ12の充放電と無関係に連続的
にオンさせて、ワイパの連続的な払拭動作が行われるよ
うに切換える作用を果たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパの間欠払拭
動作時におけるインターバル時間を車両の走行速度に応
じて自動的に調節するという車速連動間欠ワイパ機能を
備えた車両用ワイパ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用ワイパ制御装置におい
て、車速連動間欠ワイパ機能を安価なアナログ方式で実
現する場合には、間欠払拭動作時におけるインターバル
時間を調節するためのコンデンサに対する充電時定数
を、車両の走行速度が大きい状態時ほど短くなるように
自動的に調節する回路構成が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的には、ワイパを
間欠払拭動作させた状態(降雨量が比較的少ない状態)
での走行中であっても、車両の走行速度が非常に早くな
った場合には、ワイパを連続払拭動作へ切換えることが
望ましい場合がある。このような自動切換機能は、高価
なデジタル方式を採用すれば容易に実現可能であるが、
従来構成のような安価なアナログ方式では、車両の走行
速度が非常に早くなった状態時においてワイパを間欠払
拭動作状態から連続払拭動作状態へ自動的に切換える構
成を実現することが困難であり、この点が未解決の課題
となっていた。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ワイパの間欠払拭動作時におけるイ
ンターバル時間を車両の走行速度に応じて自動的に調節
するという車速連動間欠ワイパ機能が働いている状態に
おいて、車両の走行速度が予め設定された速度より早く
なった場合にワイパを連続払拭動作へ自動的に切換える
機能を安価なアナログ方式で実現できるようになる車両
用ワイパ制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ワイパの払拭動作開始後から当該ワイパが
待機位置へ戻るまでの期間だけ動作されてワイパモータ
の通電路形成状態を保持する定位置停止スイッチが設け
られたワイパを制御するための車両用ワイパ制御装置に
おいて、動作状態でオンされる常開接点を有したスイッ
チング手段と、オンされたときに前記スイッチング手段
を動作状態に切換えるスイッチング素子と、前記定位置
停止スイッチが動作停止された期間に当該定位置停止ス
イッチを介して正方向に充電されると共に、その充電電
荷を定位置停止スイッチが動作されたときに放電する間
欠払拭モード用コンデンサと、間欠払拭モード位置へ操
作された状態で、前記間欠払拭モード用コンデンサの端
子電圧を前記スイッチング素子に印加することにより当
該スイッチング素子をオンさせる第1接点回路、及びそ
のオンに応じて動作状態に切換えられる前記スイッチン
グ手段の常開接点を介して前記ワイパモータの通電路を
形成する第2接点回路を有したワイパスイッチと、車両
の走行速度が高い状態時ほど大きなレベルとなる電流信
号及び電圧信号をそれぞれ出力するように設けられ、上
記電流信号を、前記定位置停止スイッチが動作停止され
た期間において前記間欠払拭モード用コンデンサの正方
向充電に供するように接続される車速検知回路と、この
車速検知回路からの電圧信号が予め設定されたレベルを
越えたときのみ当該電圧信号を前記ワイパスイッチの第
1接点回路を介して前記スイッチング素子に与えること
により当該スイッチング素子をオンさせる電圧検知手段
とを備えた構成としたものである(請求項1)。
【0006】このような構成によれば、間欠払拭モード
用コンデンサは、定位置停止スイッチが動作停止された
期間(つまりワイパが待機位置にある期間)において、
その定位置停止スイッチを介して正方向に充電された状
態にある。
【0007】この状態から、ワイパスイッチが間欠払拭
モード位置へ操作された場合には、そのワイパスイッチ
が有する第1接点回路が、上記間欠払拭モード用コンデ
ンサの端子電圧を前記スイッチング素子に印加すること
により、当該スイッチング素子をオンさせるようにな
り、斯様なオンに応じてスイッチング手段が動作状態に
切換えられる。
【0008】このため、上記スイッチング手段の常開接
点がオンされるのに応じて、その常開接点及びワイパス
イッチの第2接点回路を介してワイパモータの通電路が
形成されるようになり、ワイパの払拭動作が開始され
る。
【0009】このようにワイパの払拭動作が開始された
ときには、定位置停止スイッチが動作状態となって前記
間欠払拭モード用コンデンサの充電電荷が放電されるた
め、定位置停止スイッチが動作停止された段階で前記ス
イッチング素子がオフ状態に戻されて、スイッチング手
段が動作停止されるようになり、これに応じてスイッチ
ング手段の常開接点を介したワイパモータの通電路形成
状態が解除される。
【0010】上記のように定位置停止スイッチが動作停
止されたときには、前記間欠払拭モード用コンデンサが
正方向に再充電されるようになり、所定時間経過後に当
該コンデンサの充電レベルが所定レベル以上となったと
きには、ワイパスイッチの第1接点回路が、上記間欠払
拭モード用コンデンサの端子電圧によりスイッチング素
子を再オンさせるようになる。従って、これ以降におい
ては、上述したような間欠払拭モード用コンデンサの充
電及び放電に応じてワイパモータの通電路が間欠的に形
成されるものであり、以てワイパによる間欠払拭動作が
継続されるようになる。
【0011】車両の走行状態では、車速検知回路から、
車両の走行速度が高い状態時ほど大きなレベルとなる電
流信号及び電圧信号がそれぞれ出力されるものであり、
これら各信号のうち、電流信号は、前記定位置停止スイ
ッチが動作停止された期間において前記間欠払拭モード
用コンデンサの正方向充電に供されるようになる。
【0012】従って、車両走行中においては、間欠払拭
モード用コンデンサに対する充電速度が、車両の走行速
度が高い場合ほど早くなるものであり、これにより、間
欠払拭動作時におけるインターバル時間が車両の走行速
度が高い場合ほど短くなるという車速連動間欠ワイパ機
能が得られるようになる。
【0013】また、前記車速検知回路から出力される電
圧信号が予め設定されたレベルを越えた場合、つまり、
車両の走行速度が予め設定された速度より早くなった場
合には、電圧検知手段が、当該電圧信号を前記ワイパス
イッチの第1接点回路を介して前記スイッチング素子に
与えることにより当該スイッチング素子をオンさせるよ
うになる。
【0014】このため、ワイパが間欠払拭動作された状
態で車両の走行速度が設定レベルを越えたときには、ス
イッチング素子が間欠払拭モード用コンデンサの充放電
と無関係に連続的にオンされるようになって、スイッチ
ング手段の動作状態、つまり当該スイッチング手段の常
開接点がオンされた状態が保持される。この結果、上記
常開接点及びワイパスイッチの第2接点回路を介してワ
イパモータの通電路が形成された状態が保持されるよう
になり、ワイパの連続的な払拭動作が行われた状態へ自
動的に切換えられる。
【0015】従って、ワイパの間欠払拭動作時における
インターバル時間を車両の走行速度に応じて自動的に調
節するという車速連動間欠ワイパ機能が働いている状態
において、車両の走行速度が非常に早くなった場合にワ
イパを連続払拭動作へ自動的に切換えるという機能を、
安価なアナログ方式で実現できることになる。
【0016】この場合、前記電圧検知手段からの電圧信
号を前記スイッチング素子に対し選択的に与えるための
切換スイッチを備えた構成とすることができ(請求項
2)、このような構成によれば、前述した車速連動間欠
ワイパ機能が働いている状態において、車両の走行速度
が非常に早くなった場合にワイパを連続払拭動作へ自動
的に切換える機能を、必要に応じて無効化できるように
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照しながら説明する。即ち、図1において、ワ
イパ制御装置1は、端子1a〜1iを備えており、端子
1aはワイパモータ2の高速回転端子Hに接続され、端
子1bは当該ワイパモータ2の低速回転端子Lに接続さ
れる。また、端子1cはイグニッションスイッチ3を介
して車載バッテリ4のプラス側端子に接続される。この
場合、車載バッテリ4のマイナス側端子及びワイパモー
タ2の共通端子Cはグランド端子に接続される。
【0018】さらに、端子1dは周知構成の定位置停止
スイッチ5の共通接点cに接続され、端子1eはウオッ
シャポンプモータ6を介して端子1cに接続され、端子
1fはグランド端子に接続される。端子1g及び1i
は、後述する車速検知回路7の端子7a及び7bにそれ
ぞれ接続され、端子1hは、後述する切換スイッチ8の
接点T10に接続される。
【0019】この場合、上記定位置停止スイッチ5は、
ワイパが待機位置にあるときに接点(c−b)間をオン
した動作停止状態に保持されると共に、ワイパモータ2
に一旦通電されてワイパが上記待機位置から移動された
ときに接点(c−a)間をオンした動作状態に切換えら
れるものであり、その常開接点aが端子1cに接続さ
れ、常閉接点bがグランド端子に接続される。
【0020】上記ワイパ制御装置1には、ワイパスイッ
チ9、ワイパモータ2の通電路を形成するためのリレー
10(本発明でいうスイッチング手段に相当)、このリ
レー10の動作を制御するためのnpn形トランジスタ
11(本発明でいうスイッチング素子に相当)、ワイパ
の間欠払拭モード時におけるインターバル時間を決定す
る間欠払拭モード用コンデンサ12、間欠払拭動作時に
インターバル時間を調節するためのボリューム13、ウ
オッシャスイッチ14などが設けられる。
【0021】上記ワイパスイッチ9は、図示しない操作
レバーの操作に応じて、停止位置OFF、間欠払拭モー
ド位置INT、低速払拭モード位置LO、高速払拭モー
ド位置HIへそれぞれ切換え可能な構成となっている。
この場合、ワイパスイッチ9は、接点T1〜T7を備え
ており、上記した各位置OFF、INT、LO、HIへ
それぞれ切換えられた状態では、接点T1〜T7間を、
図中に「○−○」印で示すように選択的に接続する。
尚、ワイパスイッチ9が間欠払拭モード位置INT及び
低速払拭モード位置LO間で切換えられるときには、図
中に「×−×」印で示すように接点T1・T4間がショ
ートしない構成となっている。
【0022】また、ワイパスイッチ9において、間欠払
拭モード位置INTへ操作された状態で互いに接続され
た状態となる接点T5・T6間が本発明でいう第1接点
回路に相当し、同じく互いに接続された状態となる接点
T3・T4間が本発明でいう第2接点回路に相当する。
【0023】ワイパスイッチ9の接点T1と端子1cと
の間には電源ライン+Bが接続されるものであり、この
電源ライン+Bは端子1gにも接続される。ワイパスイ
ッチ9の接点T2及びT3は、それぞれ端子1a及び1
bに接続され、接点T4は、前記リレー10が有するリ
レースイッチ10aの共通接点cに接続される。尚、上
記リレースイッチ10aは、常開接点a及び常閉接点b
を備えたトランスファ形のもので、その常閉接点bは、
端子1dに直接的に接続され、常開接点aは、電源ライ
ン+Bに接続されると共に、上記端子1dに対して、抵
抗15、インターバル時間調節用の前記ボリューム13
及び間欠払拭モード用コンデンサ12を直列に介して接
続される。
【0024】ワイパスイッチ9の端子T5は、端子1h
に直接的に接続されると共に、前記ボリューム13及び
間欠払拭モード用コンデンサ12の共通接続点に対し
て、抵抗16及び図示極性のダイオード17を直列に介
して接続される。この場合、上記ボリューム13及び間
欠払拭モード用コンデンサ12の共通接続点は、端子1
iにも直接的に接続される。さらに、端子T6は、抵抗
18を介してグランド端子(端子1f)に接続されると
共に、前記トランジスタ11のベースに接続される。ま
た、端子T7は開放状態とされる。
【0025】上記トランジスタ11のコレクタは、前記
リレー10の励磁コイル10bを介して電源ライン+B
に接続され、エミッタはグランド端子(端子1f)に接
続される。尚、トランジスタ11のコレクタ・エミッタ
間には過電圧保護のための図示極性の定電圧ダイオード
19が接続される。
【0026】前記ウインドウオッシャスイッチ14は、
オン位置ONへ操作された期間のみ接点T8及びT9間
を橋絡するモーメンタリ形のもので、その接点T8は端
子1eに接続され、接点T9はグランド端子(端子1
f)に接続される。
【0027】タイマ回路20は、ウオッシャポンプモー
タ6の動作に連動してワイパによる払拭動作を所定時間
だけ実行するためのもので、そのタイマ要素としてコン
デンサ20aを備えて成り、次のような構成とされてい
る。
【0028】即ち、タイマ回路20にあっては、電源ラ
イン+Bとグランド端子(端子1f)との間に、pnp
形トランジスタ20bのエミッタ・コレクタ間、充電用
の抵抗20c及び上記コンデンサ20aを直列に接続す
ると共に、抵抗20c及びコンデンサ20aの共通接続
点を、放電用の抵抗20dを介して前記トランジスタ1
1のベースに接続している。
【0029】また、電源ライン+Bと端子1eとの間
に、抵抗20e及び20fを直列に接続し、これら抵抗
20e及び20fの共通接続点を上記トランジスタ20
bのベースに接続している。尚、この場合において、充
電用の抵抗20cを通じたコンデンサ20aの充電時定
数は比較的小さな値に設定されるが、放電用の抵抗20
d及び18を通じたコンデンサ20aの放電時定数は比
較的大きな値に設定される。
【0030】前記切換スイッチ8は、例えば、前記ワイ
パスイッチ9内に組み込まれた状態で設けられるもので
あり、オン位置ONへ操作された状態で接点T10及び
T11間を橋絡した状態を保持する構成となっており、
その接点T10は、前述したようにワイパスイッチ9の
端子1hに接続され、接点T11は車速検知回路7の端
子7cに接続される。
【0031】尚、ワイパスイッチ9内に切換スイッチ8
を組み込む場合には、例えば、インターバル時間調節用
の前記ボリューム13が最大抵抗値位置(インターバル
時間が最長となる位置)へ操作されるのに連動して、当
該切換スイッチ8が接点T10及びT11間を橋絡した
オン状態を呈する構成とすれば良い。
【0032】しかして、以下においては、車速検知回路
7の構成について説明する。即ち、車速検知回路7は、
前記端子7a、7b、7cの他に端子7d、7eを有
し、その端子7dは、周知構成の車速センサを構成する
リードスイッチ21を介してグランド端子に接続され、
端子7eはグランド端子に直接的に接続される。
【0033】端子7aには補助電源ライン+B′が接続
されるものであり、この補助電源ライン+B′と端子7
dとの間には、抵抗22、23、微分パルス発生用のコ
ンデンサ24及び図示極性のダイオード25が直列に接
続される。また、補助電源ライン+B′と上記抵抗23
及びコンデンサ24の共通接続点との間には、抵抗26
及び図示極性のダイオード27の直列回路が接続され、
補助電源ライン+B′と前記ダイオード25のアノード
との間には抵抗28が接続される。
【0034】さらに、補助電源ライン+B′とグランド
端子(端子7e)との間には、pnp形トランジスタ2
9のエミッタ・コレクタ間、図示極性のダイオード3
0、抵抗31の直列回路が接続され、この抵抗31と並
列に、抵抗32及び積分用コンデンサ32の直列回路が
接続される。この場合、上記トランジスタ29のベース
は抵抗22及び23の共通接続点に接続される。
【0035】そして、上記抵抗32及びコンデンサ33
の共通接続点は、抵抗34及び図示極性の定電圧ダイオ
ード35(本発明でいう電圧検知手段に相当)を介して
端子7cに接続される。また、トランジスタ29のコレ
クタ(ダイオード30のアノード)は、端子7cに対
し、図示極性のダイオード36及び抵抗37を直列に介
して接続される。
【0036】このように構成された車速検知回路7にあ
っては、リードスイッチ21が間欠的にオンされる状態
(車両の走行状態)では、コンデンサ24に対する充電
動作と放電動作とが交互に行われて、微分パルスが間欠
的に発生するものであり、その微分パルスによりトラン
ジスタ29のオンオフ動作が反復して行われる。
【0037】このとき、トランジスタ29の単位時間当
たりのオンオフ回数は、車両の走行速度が早い場合ほど
多くなり、また、トランジスタ29のオン期間には、コ
ンデンサ33に対しダイオード30など通じて充電され
ると共に、トランジスタ29のオフ期間には、コンデン
サ33の充電電荷が抵抗32、31を通じて放電される
ようになる。この場合、上記コンデンサ33の端子電圧
は本発明でいう電圧信号として作用するものであり、そ
の電圧信号は、車両の走行速度が早い場合ほど高い値を
呈する。そして、上記電圧信号のレベルが定電圧ダイオ
ード35のツェナー電圧を越えたとき、つまり車両の走
行速度が設定速度を越えたときには、当該定電圧ダイオ
ード35がブレークダウンして端子7cから電圧信号V
sが出力されることになる。
【0038】また、車速検知回路7にあっては、車両の
走行に応じてトランジスタ29がオンされる毎に、補助
電源ライン+B′から、当該トランジスタ29、ダイオ
ード36及び抵抗37を通じて電流が流れるものであ
り、従って、端子7bからは、車両の走行速度が高い状
態時ほど大きな電流レベルとなる電流信号Isが出力さ
れることになる。
【0039】次に、上記構成の作用のうち、本発明の要
旨に関係した部分についてのみ説明する。まず、切換ス
イッチ8がオフされている状態の作用を説明する。今、
イグニッションスイッチ3がオンされた状態において、
定位置停止スイッチ5が接点(c−b)間をオンした動
作停止状態にある期間には、間欠払拭モード用コンデン
サ12に対し、電源ライン+Bから抵抗15、ボリュー
ム13及び定位置停止スイッチ5の接点(c−b)間を
通じて正方向(矢印A方向)に充電された状態にある。
【0040】この状態から、ワイパスイッチ9が間欠払
拭モード位置INTへ操作されたときには、間欠払拭モ
ード用コンデンサ12が既に充電された状態にあるた
め、電源ライン+Bの出力が、抵抗15、ボリューム1
3、ダイオード17、抵抗16、ワイパスイッチ9の接
点T5・T6間を通じてトランジスタ11のベースに直
ちに与えられることにより、そのトランジスタ11がオ
ンされる。すると、斯様なオンに応じてリレー10の励
磁コイル10bに通電されて、リレースイッチ10aの
接点(c−a)間がオンされるようになる。
【0041】このため、ワイパモータ2の通電路が、上
記接点(c−a)間、ワイパスイッチ9の接点T4・T
3間及び当該ワイパモータ2の低速回転端子Lを通じて
形成されるようになり、以てワイパの払拭動作が開始さ
れる。
【0042】このようにワイパの払拭動作が開始された
ときには、定位置停止スイッチ5が接点(c−a)間を
オンした動作状態に切換わる。従って、間欠払拭モード
用コンデンサ12の両端が、上記接点(c−a)間、ボ
リューム13及び抵抗15を介して電源ライン+Bの両
端に接続された状態となって、当該コンデンサ12の充
電電荷が放電されるようになるが、トランジスタ11の
オン状態は、抵抗15、ボリューム13、ダイオード1
7、抵抗16及びワイパスイッチ9の接点T5・T6間
などを通じてそのまま保持されるため、ワイパモータ2
への通電が継続される。
【0043】このような通電継続に応じてワイパが待機
位置まで復帰し、以て定位置停止スイッチ5が接点(c
−b)間をオンさせた状態に戻ると、このときには、間
欠払拭モード用コンデンサ12の充電電荷が放電されて
いるから、抵抗15及びボリューム13を介して上記コ
ンデンサ12に対する再充電が行われることになる。こ
のようにして、ワイパが待機位置へ復帰した瞬間にコン
デンサ12への充電が開始される結果、トランジスタ1
1のベース電位が低下するようになって、そのトランジ
スタ11がオフされるため、励磁コイル10の断電に応
じてリレースイッチ10aが接点(c−b)間をオンし
た状態に復帰し、ワイパモータ2が断電される。
【0044】尚、この場合には、ワイパモータ2の低速
回転端子L及びコモン端子C間が、ワイパスイッチ9の
接点T3・T4間、リレースイッチ10aの接点(c−
b)間、定位置停止スイッチ5の接点(c−b)間を介
して短絡されるようになるから、ワイパモータ2に制動
がかけられてワイパが待機位置に確実に停止するように
なる。
【0045】上記のように間欠払拭モード用コンデンサ
12に対する充電が開始された後には、所定時間(抵抗
15及びボリューム13を通じた充電時定数に応じた時
間)が経過して、そのコンデンサ12の端子電圧が所定
レベル以上となった段階でトランジスタ11が再オンさ
れることになる。従って、これ以降においては、上述し
たような間欠払拭モード用コンデンサ12の充電及び放
電に応じてワイパモータ2の通電路が間欠的に形成され
るものであり、以てワイパによる間欠払拭動作が継続的
に行われるようになる。
【0046】しかして、車両の走行状態では、車速検知
回路7から、車両の走行速度が高い状態時ほど大きなレ
ベルとなる電流信号Is及び電圧信号Vsがそれぞれ出
力されるものであり、これら各信号Is及びVsのう
ち、電流信号Isは、定位置停止スイッチ5が動作停止
された期間(間欠払拭動作のインターバル期間)におい
て、当該定位置停止スイッチ5の接点(c−b)間を通
じて前記間欠払拭モード用コンデンサ12の正方向充電
に供されるようになる。
【0047】従って、車両走行中においては、間欠払拭
モード用コンデンサ12に対する充電速度が、車両の走
行速度が高い場合ほど早くなるものであり、これによ
り、間欠払拭動作時におけるインターバル時間が車両の
走行速度が高い場合ほど短くなる。
【0048】以上のように、ワイパスイッチ9が間欠払
拭モード位置INTへ操作された状態において、切換ス
イッチ8がオフされている場合にはワイパによる間欠払
拭動作が行われると共に、車速連動間欠ワイパ機能が得
られることになる。
【0049】次に、切換スイッチ8がオンされている状
態でワイパスイッチ9が間欠払拭モード位置INTへ操
作された場合の作用について説明する。今、車両が走行
している状態において、車速検知回路7内のコンデンサ
33の端子電圧が定電圧ダイオード35のツェナー電圧
を越えたとき、つまり車両の走行速度が設定速度を越え
たときには、当該定電圧ダイオード35のブレークダウ
ンに応じて端子7cから電圧信号Vsが出力される。こ
の場合、上記のように切換スイッチ8がオンされていた
ときには、上記電圧信号Vsが、当該切換スイッチ8、
ワイパスイッチ9の接点T5・T6間を介してトランジ
スタ11のベースに与えらえるため、当該トランジスタ
11が強制的にオンされるようになる。
【0050】このため、ワイパが間欠払拭動作された状
態で車両の走行速度が設定レベルを越えたときには、上
記トランジスタ11が間欠払拭モード用コンデンサ12
の充放電と無関係に連続的にオンされるようになって、
励磁コイル10bに対する通電状態、つまりリレースイ
ッチ10aの接点(c−a)間がオンされた状態が保持
される。この結果、上記接点(c−a)間及びワイパス
イッチ9の端子T4・T3間を介してワイパモータ2の
通電路が形成された状態が保持されるようになり、ワイ
パの連続的な払拭動作が行われる状態へ自動的に切換え
られる。
【0051】このような状態から車両の走行速度が設定
レベル以下に低下したときには、車速検知回路7からの
電圧信号Vsが消失して前記トランジスタ11の強制的
なオン状態が解消されるため、これ以降は、前述したよ
うな間欠払拭モード用コンデンサ12の充電及び放電動
作が再開されるようになり、以てワイパが間欠払拭動作
される状態に戻されることになる。
【0052】要するに、上記した本実施例の構成によれ
ば、ワイパの間欠払拭動作時におけるインターバル時間
を車両の走行速度に応じて自動的に調節するという車速
連動間欠ワイパ機能が働いている状態において、車両の
走行速度が設定速度を越えて早くなった場合にワイパを
連続払拭動作へ自動的に切換えるという機能を、間欠払
拭モード用コンデンサ12などのディスクリート回路部
品を利用した安価なアナログ方式で実現できることにな
る。
【0053】また、上記のような車速連動間欠ワイパ機
能を得るために、ワイパスイッチ9の接点構成や内部回
路構成に変更を加えることなく、車両の走行状態で電圧
信号Vsを発生する車速検知回路7と、上記電圧信号V
sをトランジスタ11に選択的に与えるための切換スイ
ッチ8とを、外付けの回路として追加するだけで済むか
ら、回路構成の大幅な変更を不要にできて、この面から
も製造コストの抑制を図り得るようになる。
【0054】また、切換スイッチ8が設けられているか
ら、上述したような車速連動間欠ワイパ機能が働いてい
る状態において、車両の走行速度が非常に早くなった場
合にワイパを連続払拭動作へ自動的に切換える機能を、
必要に応じて無効化できるようになるものであり、実際
の使用上において便利になる。
【0055】尚、上記した実施例では、スイッチング手
段として機械的なリレーを使用する構成としたが、電子
リレーなどのような他のスイッチング手段を利用しても
良い。車速検知回路7内の補助電源ライン+B′の出力
電圧は、定電圧ダイオードなどを利用して安定化する構
成としても良く、また、切換スイッチ8は必要に応じて
設ければ良いものである。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、車両の走行速度が高い状態時ほど大きなレ
ベルとなる電圧信号を出力する車速検知回路を設けると
共に、この車速検知回路からの電圧信号が予め設定され
たレベルを越えたときのみ、ワイパモータへの通電を司
るスイッチング素子を当該電圧信号により連続的にオン
させる電圧検知手段を設ける構成としたから、ワイパの
間欠払拭動作時におけるインターバル時間を車両の走行
速度に応じて自動的に調節するという車速連動間欠ワイ
パ機能が働いている状態において、車両の走行速度が予
め設定された速度より早くなった場合にワイパを連続払
拭動作へ自動的に切換える機能を安価なアナログ方式で
実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図
【符号の説明】
1はワイパ制御装置、2はワイパモータ、3はイグニッ
ションスイッチ、5は定位置停止スイッチ、7は車速検
知回路、8は切換スイッチ、9はワイパスイッチ、10
はリレー(スイッチング手段)、11はトランジスタ
(スイッチング素子)、12は間欠払拭モード用コンデ
ンサ、14はウオッシャスイッチ、35は定電圧ダイオ
ード(電圧検知手段)を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパの払拭動作開始後から当該ワイパ
    が待機位置へ戻るまでの期間だけ動作されてワイパモー
    タの通電路形成状態を保持する定位置停止スイッチが設
    けられたワイパを制御するための車両用ワイパ制御装置
    において、 動作状態でオンされる常開接点を有したスイッチング手
    段と、 オンされたときに前記スイッチング手段を動作状態に切
    換えるスイッチング素子と、 前記定位置停止スイッチが動作停止された期間に当該定
    位置停止スイッチを介して正方向に充電されると共に、
    その充電電荷を定位置停止スイッチが動作されたときに
    放電する間欠払拭モード用コンデンサと、 間欠払拭モード位置へ操作された状態で、前記間欠払拭
    モード用コンデンサの端子電圧を前記スイッチング素子
    に印加することにより当該スイッチング素子をオンさせ
    る第1接点回路、及びそのオンに応じて動作状態に切換
    えられる前記スイッチング手段の常開接点を介して前記
    ワイパモータの通電路を形成する第2接点回路を有した
    ワイパスイッチと、 車両の走行速度が高い状態時ほど大きなレベルとなる電
    流信号及び電圧信号をそれぞれ出力するように設けら
    れ、上記電流信号を、前記定位置停止スイッチが動作停
    止された期間において前記間欠払拭モード用コンデンサ
    の正方向充電に供するように接続される車速検知回路
    と、 この車速検知回路からの電圧信号が予め設定されたレベ
    ルを越えたときのみ当該電圧信号を前記ワイパスイッチ
    の第1接点回路を介して前記スイッチング素子に与える
    ことにより当該スイッチング素子をオンさせる電圧検知
    手段とを備えたことを特徴とする車両用ワイパ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電圧検知手段からの電圧信号を前記
    スイッチング素子に対し選択的に与えるための切換スイ
    ッチを備えたことを特徴とする請求項1記載の車両用ワ
    イパ制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103010163A (zh) * 2012-11-13 2013-04-03 中国重汽集团济南动力有限公司 一种雨刮控制系统及电机控制方法

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