JP3774008B2 - 車両用ワイパ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車速連動間欠ワイパ機能を備えた車両用ワイパ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用ワイパ制御装置に設けられる車速連動間欠ワイパ機能は、ワイパの間欠払拭動作時におけるインターバル時間(休止時間)を、車両の走行速度が高くなるのに応じて漸次短くする制御を行う構成となっている。このような車速連動間欠ワイパ機能を安価なアナログ方式で実現する場合、一般的には、間欠払拭動作時におけるインターバル時間を調節するためのコンデンサに対する充電時定数を、車両の走行速度が大きい状態時ほど短くなるように自動的に調節する回路構成を採用するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような車速連動間欠ワイパ機能を設ける場合であっても、車両の走行速度がある程度以上高くなったときには、ワイパを連続払拭動作へ自動的に切り換えることが望ましいものである。このような自動切換機能は、インターバル時間を車両の走行速度との比較演算処理により算出するというデジタル方式(マイクロコンピュータを利用した方式)を採用している場合には容易に実現可能であるが、安価なアナログ方式では実現困難であり、この点が未解決の課題となっていた。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイパの間欠払拭動作時におけるインターバル時間を車両の走行速度に応じて自動的に調節するという車速連動間欠ワイパ機能が働いている状態において、車両の走行速度が予め設定された速度より早くなった場合にワイパを連続払拭動作へ自動的に切換える機能を安価なアナログ方式で実現できるようになる車両用ワイパ制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、ワイパの払拭動作開始後から当該ワイパが待機位置へ戻るまでの期間だけ動作されてワイパモータの通電路形成状態を保持する定位置停止スイッチと、ワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ操作された状態時に、前記定位置停止スイッチの動作停止期間に当該定位置停止スイッチを介して充電されると共に、その充電電荷を定位置停止スイッチが動作されたときに放電する間欠払拭モード用コンデンサと、前記ワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ操作された状態で前記間欠払拭モード用コンデンサの端子電圧が所定レベル以上になったときにオンするように設けられ、そのオン状態で前記ワイパモータの通電路を形成するスイッチング手段とを備えた車両用ワイパ制御装置において、
車両の走行状態で周期的にオンオフされるスイッチング素子を備え、そのオンデューティ比が車両の走行速度が大きい状態時ほど高くなるように構成された車速検知回路と、前記スイッチング素子のオン期間に前記間欠払拭モード用コンデンサに充電電流を供給する補助充電回路と、前記ボリュームの抵抗値が最小に設定された状態でオンする連動スイッチと、この連動スイッチがオンされた状態では、前記スイッチング素子のオン期間に当該連動スイッチを介して充電される電圧監視用コンデンサを有し、この電圧監視用コンデンサの端子電圧が所定レベル以上になった状態で前記スイッチング手段を強制的にオンさせる車速監視回路とを備えた構成としたものである(請求項1)。
【0006】
このような構成によれば、ワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ操作された状態では、定位置停止スイッチが動作停止された期間(つまりワイパが待機位置にある期間)において、間欠払拭モード用コンデンサに対して当該定位置停止スイッチを介して充電されるようになる。このような充電に応じて間欠払拭モード用コンデンサの端子電圧が所定レベル以上になったときには、スイッチング手段がオンされてワイパモータの通電路が形成されるため、ワイパの払拭動作が開始される。
【0007】
このようにワイパの払拭動作が開始されたときには、定位置停止スイッチが動作状態となって前記間欠払拭モード用コンデンサの充電電荷が放電されるため、定位置停止スイッチが動作停止された段階で前記スイッチング手段がオフ状態に戻される。これにより、ワイパモータの通電路形成状態が解除されるためワイパの払拭動作が停止される。
【0008】
上記のように定位置停止スイッチが動作停止されたときには、前記間欠払拭モード用コンデンサに再充電されるようになり、所定時間経過後に当該コンデンサの充電レベルが所定レベル以上となったときには、スイッチング手段が再オンされるようになる。従って、これ以降においては、上述したような間欠払拭モード用コンデンサの充電及び放電に応じてワイパモータの通電路が間欠的に形成されるものであり、以てワイパによる間欠払拭動作が継続されるようになる。
【0009】
車両の走行状態では、車速検知回路内のスイッチング素子が周期的にオンオフされ、そのオン期間には、補助充電回路が前記間欠払拭モード用コンデンサに対し充電電流を供給するようになる。この場合、上記スイッチング素子は、車両の走行速度が大きい状態時ほどオンデューティ比が高くなるように構成されているから、その走行速度が高くなるのに応じて間欠払拭モード用コンデンサに対する充電速度が早くなるものである。従って、間欠払拭動作時におけるインターバル時間は、自動車の走行速度が高い場合ほど短くなるものであり、以て車速連動間欠ワイパ機能が得られるようになる。
【0010】
また、上記のようにワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ操作された状態において、連動スイッチがオンされていた場合(ボリュームの抵抗値が最小に設定された場合、つまりインターバル時間が最小に設定された場合)には、車速監視回路が機能するようになる。
【0011】
具体的には、車両の走行状態では、車速検知回路内のスイッチング素子が周期的にオンオフされるようになり、そのオン期間には、車速監視回路内の電圧監視用コンデンサに対し連動スイッチを介して充電されるようになる。この場合、前にも述べたように、上記スイッチング素子のオンデューティ比は車両の走行速度が大きい状態時ほど高くなるから、上記コンデンサの端子電圧は、車両の走行速度が高い場合ほど上昇するようになる。
【0012】
そして、車両の走行速度が大きくなるのに応じて、電圧監視用コンデンサの端子電圧が所定レベル以上となったときには、車速監視回路が前記スイッチング手段を強制的にオンさせるようになる。このため、ワイパが間欠払拭動作された状態で自動車の走行速度がある程度以上大きくなったときには、上記スイッチング手段が間欠払拭モード用コンデンサの充放電と無関係に連続的にオンされて、ワイパモータの通電路が形成された状態が保持されるものであり、以てワイパの連続的な払拭動作が行われる状態へ自動的に切換えられる。
【0013】
従って、ワイパの間欠払拭動作時におけるインターバル時間を車両の走行速度に応じて自動的に調節するという車速連動間欠ワイパ機能が働いている状態において、車両の走行速度が非常に早くなった場合にワイパを連続払拭動作へ自動的に切換えるという機能を、安価なアナログ方式で実現できることになる。
【0014】
この場合、前記車速監視回路を、前記電圧監視用コンデンサの端子電圧が所定レベル以上になった状態でブレークダウンして前記スイッチング手段をオンさせる定電圧ダイオードを含んた構成としても良く(請求項2)、このような構成によれば、車速監視回路を簡単な回路構成で実現できることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車のフロントワイパ制御用の装置に適用した一実施例について図面を参照しながら説明する。
即ち、図1において、ワイパスイッチ1は、図示しない操作レバーの操作に応じて、停止位置OFF、間欠払拭モード位置INT、低速払拭モード位置LO、高速払拭モード位置HIへそれぞれ切換え可能な構成となっている。この場合、ワイパスイッチ1は、接点T1〜T7を備えており、上記した各位置OFF、INT、LO、HIへそれぞれ切換えられた状態では、接点T1〜T7間を、図中に「○−○」印で示すように選択的に接続する。尚、ワイパスイッチ1が間欠払拭モード位置INT及び低速払拭モード位置LO間で切換えられるときには、図中に「×−×」印で示すように接点T1・T4間がショートしない構成となっている。
【0016】
ワイパモータ2は、回転速度を二段階に切り換え可能に設けられたもので、その高速回転端子H及び低速回転端子Lがワイパスイッチ1の接点T2及びT3にそれぞれ接続され、共通端子Cがグランド端子に接続されている。
【0017】
定位置停止スイッチ3は、ワイパが待機位置にあるときに接点(c−b)間をオンした動作停止状態に保持されると共に、ワイパモータ2に一旦通電されてワイパが上記待機位置から移動されたときに接点(c−a)間をオンした動作状態に切換えられる周知構成のものであり、その常開接点aが電源ライン+Bに接続され、常閉接点bがグランド端子に接続される。尚、上記電源ライン+Bは、ヒューズ4及びイグニッションスイッチ5を介して車載バッテリ6のプラス側端子に接続されている(車載バッテリ6のマイナス側端子はグランドされる)。
【0018】
ボリューム7は、ワイパの間欠払拭動作時におけるインターバル時間を調節するためのもので、後述の説明から理解できるように、その抵抗値が大きくなるのに応じてインターバル時間が長くなる。この場合、ボリューム7には、その抵抗値が最小に設定された状態でオンする連動スイッチ7aが設けられている。
【0019】
車速センサ回路8は、自動車の走行速度を示す信号を発生するためのもので、その入力端子8aに図示しない車速センサからの検出パルス列が与えられるようになっている。この車速センサ回路8は、出力端子8b及びグランド端子間に抵抗8c及びnpn形トランジスタ8dのコレクタ・エミッタ間を直列に接続すると共に、そのトランジスタ8dのベースを入力端子8aに抵抗8eを介して接続した構成となっている。尚、上記図示しない車速センサは、例えばホール素子とマグネットとを組み合わせて構成されたもので、自動車走行速度に比例した数の検出パルスを発生するようになっている。
【0020】
制御回路ユニット9は、図示しないプリント配線基板上に形成されたもので、外部回路との接続のために複数個の端子9a〜9kを備えた構成となっている。この場合、前記電源ライン+B及び定位置停止スイッチ3の共通接点cは、制御回路ユニット9の端子9a及び9bにそれぞれ接続される。また、前記ワイパスイッチ1の接点T1、T4、T5及びT7は、制御回路ユニット9の端子9d、9e、9i及び9hにそれぞれ接続される。尚、ワイパスイッチ1の接点T6はグランド端子に接続される。
【0021】
前記ボリューム7は、その両端が制御回路ユニット9の端子9f及び9gにそれぞれ接続され、前記連動スイッチ7aは、その両端が端子9j及び9kにそれぞれ接続される。さらに、前記車速センサ回路8の出力端子8bは端子9cに接続される。
【0022】
さて、以下においては、制御回路ユニット9の内部構成について説明する。 端子9a及び9d間は直接的に接続されており、以て両端子9a及び9d間の接続ラインが電源ライン+B′として機能する構成となっている。
【0023】
ワイパモータ2の通電路を形成するためのリレー10が有するリレースイッチ10aは、常開接点a及び常閉接点bを備えたトランスファ形のもので、その常開接点aは電源ライン+B′に接続され、常閉接点b及び共通接点cは端子9b及び9eにぞれぞれ接続される。また、上記常開接点aは、端子9fに対して抵抗11を介して接続されている。
【0024】
上記リレー10の励磁コイル10bは、一端が電源ライン+B′に接続され、他端がnpnトランジスタ12(本発明でいうスイッチング手段に相当)のコレクタ・エミッタ間を介して端子9iに接続される。尚、この端子9iと電源ライン+B′との間には抵抗13が接続される。また、トランジスタ12のベース・エミッタ間には抵抗14が接続され、当該トランジスタ12のコレクタは、過電圧保護のための図示極性の定電圧ダイオード12aを介してグランド端子に接続される。
【0025】
間欠払拭モード用コンデンサ15は、一端が端子9bに接続され、他端が端子9gに接続される。この端子9gは、前記トランジスタ12のベースに対し、図示極性のダイオード16及び抵抗17を直列に介して接続される。また、端子9g及び9h間には抵抗18が接続される。
【0026】
車速検知回路19は、以下のような構成となっている。即ち、車速検知回路19にあっては、電源ライン+B′と端子9kとの間に、pnp形トランジスタ19a(本発明でいうスイッチング素子に相当)のエミッタ・コレクタ間及び図示極性のダイオード19bを直列に接続すると共に、そのトランジスタ19aのエミッタと端子9cとの間に、抵抗19c、19d、コンデンサ19e及び図示極性のダイオード19fを直列に接続しており、その抵抗19c及び19dの共通接続点をトランジスタ19aのベースに接続している。
【0027】
また、抵抗19c及び19dの直列回路と並列に、抵抗19g及び図示極性のダイオード19hの直列回路を接続し、抵抗19c、19d及びコンデンサ19eの直列回路と並列に、抵抗19iを接続している。
【0028】
このように構成された車速検知回路19にあっては、車速センサ回路8内のトランジスタ8dが間欠的にオンされる状態(自動車の走行状態に相当)では、コンデンサ19eに対する充電動作と放電動作とが交互に行われて、微分パルスを間欠的に発生するものであり、その微分パルスによりトランジスタ19aのオンオフ動作が周期的に行われる。このときのトランジスタ19aのオンデューティ比は、微分パルスの発生周期が短い状態時、つまり自動車の走行速度が高い状態時ほど高くなる。
【0029】
補助充電回路20は、車速検知回路19内のトランジスタ19aのコレクタと端子9fとの間に、図示極性のダイオード20a及び抵抗20bを直列に介して接続した構成となっている。
【0030】
一方、車速監視回路21は以下のような構成となっている。即ち、車速監視回路21にあっては、端子9j及びグランド端子間に抵抗21a及び電圧監視用コンデンサ21bを直列に接続すると共に、それら抵抗21a及び電圧監視用コンデンサ21bの共通接続点を、図示極性の定電圧ダイオード21c、抵抗21d及び図示極性のダイオード21eを介して前記トランジスタ12のベースに接続している。また、電圧監視用コンデンサ21bと並列に抵抗21fを接続している。
【0031】
次に、上記した実施例による作用のうち本発明の要旨に関係した部分についてのみ説明する。
まず、連動スイッチ7aがオフされている状態の作用を説明する。今、イグニッションスイッチ5がオンされ且つワイパスイッチ1が停止位置がOFFへ操作された状態において、定位置停止スイッチ3が接点(c−b)間をオンした動作停止状態にある期間には、間欠払拭モード用コンデンサ15に対し、電源ライン+B′から抵抗11、ボリューム7及び定位置停止スイッチ3の接点(c−b)間を介して正方向(矢印A方向)に充電された状態にある。
【0032】
この状態から、ワイパスイッチ1が間欠払拭モード位置INTへ操作されたときには、電源ライン+B′とグランド端子との間に、抵抗11、ボリューム7、ダイオード16、抵抗17及び14、ワイパスイッチ1の接点T5・T6間の直列回路が接続された状態となり、この場合には間欠払拭モード用コンデンサ15が既に充電された状態にあるため、トランジスタ12が直ちにベースバイアスされてオンするようになる。このようにトランジスタ12がオンしたときにはリレー10の励磁コイル10bに通電されるため、リレースイッチ10aの接点(c−a)間がオンされるようになる。
【0033】
このため、ワイパモータ2の通電路が、電源ライン+Bから上記リレースイッチ10aの接点(c−a)間、ワイパスイッチ1の接点T4・T3間及び当該ワイパモータ2の低速回転端子Lを通じて形成されるようになり、以てワイパの払拭動作が開始される。
【0034】
このようにワイパの払拭動作が開始されたときには、定位置停止スイッチ3が接点(c−a)間をオンした動作状態に切換わる。すると、間欠払拭モード用コンデンサ15の両端が、上記接点(c−a)間、ボリューム7及び抵抗11を介して電源ライン+B及び+B′間に接続された状態となって、当該コンデンサ15の充電電荷が放電されるようになるが、トランジスタ12のオン状態は、抵抗11、ボリューム7、ダイオード16、抵抗17及び14、ワイパスイッチ1の接点T5・T6間を通じてそのまま保持されるため、ワイパモータ2への通電が継続される。
【0035】
このような通電継続に応じてワイパが待機位置まで復帰し、以て定位置停止スイッチ3が接点(c−b)間をオンさせた状態に戻ると、このときには、間欠払拭モード用コンデンサ15の充電電荷が放電されているから、抵抗11及びボリューム7を介して上記コンデンサ15に対する再充電が行われることになる。このようにして、ワイパが待機位置へ復帰した瞬間にコンデンサ15への充電が開始される結果、トランジスタ12のベース電位が低下するようになって、そのトランジスタ12がオフされるため、励磁コイル10bの断電に応じてリレースイッチ10aが接点(c−b)間をオンした状態に復帰し、ワイパモータ2が断電される。
【0036】
尚、この場合には、ワイパモータ2の低速回転端子L及びコモン端子C間が、ワイパスイッチ1の接点T3・T4間、リレースイッチ10aの接点(c−b)間、定位置停止スイッチ3の接点(c−b)間を介して短絡されるようになるから、ワイパモータ2に制動がかけられてワイパが待機位置に確実に停止するようになる。
【0037】
上記のように間欠払拭モード用コンデンサ15に対する充電が開始された後には、所定時間(抵抗11及びボリューム7を通じた充電時定数に応じた時間)が経過して、そのコンデンサ15の端子電圧が所定レベル以上となった段階でトランジスタ12が再オンされることになる。従って、これ以降においては、上述したような間欠払拭モード用コンデンサ15の充電及び放電に応じてワイパモータ2の通電路が間欠的に形成されるものであり、以てワイパによる間欠払拭動作が継続的に行われるようになる。
【0038】
一方、自動車が走行している状態では、車速検知回路19内のトランジスタ19aが微分パルスにより周期的にオンオフされるものであり、そのオン期間には、間欠払拭モード用コンデンサ15に対し、電源ライン+B′から当該トランジスタ19a及び補助充電回路20を通じて充電電流が供給されるようになる。つまり、トランジスタ19aのオン期間には、補助充電回路20内の抵抗20bが抵抗11と並列に接続された状態となるため、間欠払拭モード用コンデンサ15に対する充電時定数が短くなる。
【0039】
この場合、上記トランジスタ19aのオンデューティ比は、自動車の走行速度が高くなるのに応じて高くなる構成となっている。従って、自動車の走行中には、その速度が高くなるのに応じて間欠払拭モード用コンデンサ15に対する充電速度が早くなるものであり、これにより、自動車の走行速度が高い場合ほど間欠払拭動作時におけるインターバル時間が短くなる。
【0040】
以上のように、ワイパスイッチ1が間欠払拭モード位置INTへ操作された状態において、連動スイッチ7aがオフされている場合にはワイパによる間欠払拭動作が行われると共に、そのインターバル時間(休止時間)が自動車の走行速度が高くなるのに応じて自動的に短縮されるという車速連動間欠ワイパ機能が得られることになる。
【0041】
次に、連動スイッチ7aがオンされている状態(ボリュームの抵抗値が最小に設定された状態)でワイパスイッチ1が間欠払拭モード位置INTへ操作された場合の作用について説明する。
【0042】
即ち、自動車の走行状態では、車速検知回路19内のトランジスタ19aが周期的にオンされる期間に、車速監視回路21内の電圧監視用コンデンサ21bに対し、電源ライン+B′から上記トランジスタ19a、ダイオード19b、連動スイッチ7a及び抵抗21aを介して充電されるようになる。このときの電圧監視用コンデンサ21bの端子電圧(充電電位)は、トランジスタ19aのオンデューティ比が高い場合、つまり自動車の走行速度が高い場合ほど上昇するようになる。
【0043】
そして、自動車の走行速度が設定速度(この速度値は抵抗21a及び電圧監視用コンデンサ21bの充電時定数の調節により適宜に設定できる)以上に高くなって、電圧監視用コンデンサ21bの端子電圧が定電圧ダイオード21cのツェナー電圧を越えたときには、当該定電圧ダイオード21cのブレークダウンに応じてトランジスタ12が強制的にオンされるようになる。
【0044】
このため、ワイパが間欠払拭動作された状態で自動車の走行速度が設定速度を越えたときには、上記トランジスタ12が間欠払拭モード用コンデンサ15の充放電と無関係に連続的にオンされるようになって、励磁コイル10bに対する通電状態、つまりリレースイッチ10aの接点(c−a)間がオンされた状態が保持される。この結果、上記接点(c−a)間及びワイパスイッチ1の接点T4・T3間を介してワイパモータ2の通電路が形成された状態が保持されるようになり、ワイパの連続的な払拭動作が行われる状態へ自動的に切換えられる。
【0045】
このような状態から自動車の走行速度が設定速度以下に低下したときには、電圧監視用コンデンサ21bの端子電圧が低下して定電圧ダイオード21cのブレークダウン状態が解除されるため、前記トランジスタ12の強制的なオン状態が解消される。この結果、これ以降は、前述したような間欠払拭モード用コンデンサ15の充電及び放電動作が再開されるようになり、以てワイパが間欠払拭動作される状態に戻されることになる。
【0046】
尚、図2には、本実施例の構成において、連動スイッチ7aのオン状態でワイパの間欠払拭動作が行われた場合における自動車の走行速度とインターバル時間との関係の一例について、ボリューム7の抵抗値をパラメータとして示した。
【0047】
要するに、上記した本実施例の構成によれば、ワイパの間欠払拭動作時におけるインターバル時間を自動車の走行速度に応じて自動的に調節するという車速連動間欠ワイパ機能が働いている状態において、自動車の走行速度が設定速度を越えて早くなった場合にワイパを連続払拭動作へ自動的に切換えるという機能を、電圧監視用コンデンサ21bや定電圧ダイオード21cなどのディスクリート回路部品を利用した安価なアナログ方式で実現できることになる。つまり、上記のような車速連動間欠ワイパ機能を得るために、ディスクリート回路より成る車速検知回路19及び車速監視回路21を追加するだけで済むから、比較演算処理機能を備えたデジタル回路を用いる構成に比べて製造コストの抑制を図り得るようになる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば以上の説明によって明らかなように、車速連動間欠ワイパ機能が働いている状態において、車両の走行速度が予め設定された速度より早くなった場合にワイパを連続払拭動作へ自動的に切換える機能を、インターバル時間調節用のボリュームの抵抗値が最小に設定された状態でオンする連動スイッチを設けると共に、それぞれディスクリート回路により構成できる車速検知回路、補助充電回路、車速監視回路を設けるだけの安価なアナログ方式で実現できるものであり、以て装置全体のコストの低減を促進できるという有益な効果を奏するものである。
【0049】
尚、上記実施例では、間欠払拭モード用コンデンサ15に対し補助充電回路12を通じて供給する充電電流、並びに車速監視回路21内の電圧監視用コンデンサ21bに対し供給する充電電流を、車速検知回路19内のトランジスタ19aを介して流す構成としたが、要は、トランジスタ19aのオン期間に上記各コンデンサ15及び21bに対し充電電流を供給する構成であれば良いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図
【図2】自動車の走行速度とワイパ間欠払拭動作時におけるインターバル時間の関係をを示す特性図
【符号の説明】
図面中、1はワイパスイッチ、2はワイパモータ、3は定位置停止スイッチ、7はボリューム、8は車速センサ回路、9は制御回路ユニット、10はリレー、12はトランジスタ(スイッチング手段)、15は間欠払拭モード用コンデンサ、19は車速検知回路、19aはトランジスタ(スイッチング素子)、20は補助充電回路、21は車速監視回路、21bは電圧監視用コンデンサを示す。

Claims (2)

  1. ワイパの払拭動作開始後から当該ワイパが待機位置へ戻るまでの期間だけ動作されてワイパモータの通電路形成状態を保持する定位置停止スイッチと、
    ワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ操作された状態時に、前記定位置停止スイッチの動作停止期間に当該定位置停止スイッチ及びインターバル時間調節用のボリュームを介して充電されると共に、その充電電荷を定位置停止スイッチが動作されたときに放電する間欠払拭モード用コンデンサと、
    前記ワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ操作された状態で前記間欠払拭モード用コンデンサの端子電圧が所定レベル以上になったときにオンするように設けられ、そのオン状態で前記ワイパモータの通電路を形成するスイッチング手段とを備えた車両用ワイパ制御装置において、
    車両の走行状態で周期的にオンオフされるスイッチング素子を備え、そのオンデューティ比が車両の走行速度が大きい状態時ほど高くなるように構成された車速検知回路と、
    前記スイッチング素子のオン期間に前記間欠払拭モード用コンデンサに充電電流を供給する補助充電回路と、
    前記ボリュームの抵抗値が最小に設定された状態でオンする連動スイッチと、
    この連動スイッチがオンされた状態では、前記スイッチング素子のオン期間に当該連動スイッチを介して充電される電圧監視用コンデンサを有し、この電圧監視用コンデンサの端子電圧が所定レベル以上になった状態で前記スイッチング手段を強制的にオンさせる車速監視回路とを備えたことを特徴とする車両用ワイパ制御装置。
  2. 前記車速監視回路は、前記電圧監視用コンデンサの端子電圧が所定レベル以上になった状態でブレークダウンして前記スイッチング手段をオンさせる定電圧ダイオードを含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用ワイパ制御装置。
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