JPH09226525A - 車両用ワイパ制御装置 - Google Patents

車両用ワイパ制御装置

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Publication number
JPH09226525A
JPH09226525A JP8034648A JP3464896A JPH09226525A JP H09226525 A JPH09226525 A JP H09226525A JP 8034648 A JP8034648 A JP 8034648A JP 3464896 A JP3464896 A JP 3464896A JP H09226525 A JPH09226525 A JP H09226525A
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JP
Japan
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wiper
vehicle
switch
state
turned
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Application number
JP8034648A
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English (en)
Inventor
Takafumi Ichikawa
隆文 市川
Kouki Imaeda
功旗 今枝
Takashi Ukai
隆司 鵜飼
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が走行状態から停止状態となったときに
ワイパの払拭モードを自動的に切換えるという停動機能
を、安価且つ回路構成の大幅な変更が不要な構成により
実現すること。 【解決手段】 車速検知回路7は車両の走行状態で電圧
信号Vsを出力する。ワイパスイッチ9が間欠払拭モー
ド位置INTにある状態では、トランジスタ11が、コ
ンデンサ12の充放電に応じて間欠的にオンされて、そ
のオン期間に励磁コイル10bに通電されるため、リレ
ースイッチ10aの接点(c−a)間を通じてワイパモ
ータ2に通電され、以てワイパの間欠払拭動作が行われ
る。切換スイッチ8がオンされた状態では、車両の走行
時において、車速検知回路7からの電圧信号Vsにより
トランジスタ11が強制的にオンされてワイパの連続払
拭動作が行われるが、車両が走行停止したときには、電
圧信号Vsが消失してトランジスタ11の強制的なオン
状態が解除されるため、ワイパの間欠払拭動作が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両が走行状態か
ら停止状態となったときにワイパの払拭モードを自動的
に切換えるという所謂停動機能を備えた車両用ワイパ制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用ワイパ制御装置に設定さ
れる停動機能は、一般的には、車両が走行状態から停止
状態になったときに、走行状態でのワイパの払拭モード
を一段低い状態へ自動的に切換える構成とされる。具体
的には、高速払拭モードであった場合に低速払拭モード
へ切換え、低速払拭モードであった場合に間欠払拭モー
ドへ切換え、間欠払拭モードであった場合にその間欠払
拭動作の休止期間を延長するという動作を自動的に行う
ようになっている。
【0003】このような停動機能を付加する場合、従来
の車両用ワイパ制御装置では、当該停動機能を、主に高
級車を対象として設けられる払拭角可変ワイパ機能や車
速感応ワイパ機能などのためのマイクロコンピュータを
利用して実現するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成される車両用ワイパ制御装置は、停動機能実
現のためにマイクロコンピュータが必要になる関係上、
ハードウエア構成が高価にならざるを得ず、従って、大
衆車クラスの車両に搭載することが困難になっているの
が実情であった。
【0005】このような問題点に対処するために、停動
機能部分を含む車両用ワイパ制御装置全体をディスクリ
ート回路部品により構成することも考えられているが、
この場合には、回路構成そのものの大幅な変更が必要に
なるという新たな問題点が出てくる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、車両が走行状態から停止状態となっ
たときにワイパの払拭モードを自動的に切換えるという
停動機能を安価な構成により実現できて、大衆車クラス
の車両にも容易に搭載可能になると共に、回路構成の大
幅な変更を不要にできて、この面からも安価にできる車
両用ワイパ制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、ワイパの払拭動作開始後か
ら当該ワイパが待機位置へ戻るまでの期間だけ動作され
てワイパモータの通電路形成状態を保持する定位置停止
スイッチが設けられたワイパを制御するための車両用ワ
イパ制御装置において、動作状態でオンされる常開接点
を有したスイッチング手段と、オンされたときに前記ス
イッチング手段を動作状態に切換えるスイッチング素子
と、前記定位置停止スイッチが動作停止された期間に当
該定位置停止スイッチを介して正方向に充電されると共
に、その充電電荷を定位置停止スイッチが動作されたと
きに放電する間欠払拭モード用コンデンサと、間欠払拭
モード位置へ操作された状態で、前記間欠払拭モード用
コンデンサの端子電圧を前記スイッチング素子に印加す
ることにより当該スイッチング素子をオンさせる第1接
点回路、及びそのオンに応じて動作状態に切換えられる
前記スイッチング手段の常開接点を介して前記ワイパモ
ータの通電路を形成する第2接点回路を有したワイパス
イッチと、車両の走行状態で電圧信号を出力する車速検
知回路と、オンされた状態で前記車速検知回路からの電
圧信号を前記ワイパスイッチの第1接点回路を介して前
記スイッチング素子に与えることにより当該スイッチン
グ素子をオンさせる切換スイッチとを備えた構成とした
のもである。
【0008】このような構成によれば、間欠払拭モード
用コンデンサは、定位置停止スイッチが動作停止された
期間(つまりワイパが待機位置にある期間)において、
その定位置停止スイッチを介して正方向に充電された状
態にある。
【0009】また、切換スイッチがオフされている状態
において、ワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ操作
された場合には、そのワイパスイッチが有する第1接点
回路が、上記間欠払拭モード用コンデンサの端子電圧を
前記スイッチング素子に印加することにより、当該スイ
ッチング素子をオンさせるようになり、斯様なオンに応
じてスイッチング手段が動作状態に切換えられる。
【0010】このため、上記スイッチング手段の常開接
点がオンされるのに応じて、上記常開接点及びワイパス
イッチの第2接点回路を介してワイパモータの通電路が
形成されるようになり、ワイパの払拭動作が開始され
る。
【0011】このようにワイパの払拭動作が開始された
ときには、定位置停止スイッチが動作状態となって前記
間欠払拭モード用コンデンサの充電電荷が放電されるた
め、定位置停止スイッチが動作停止された段階で前記ス
イッチング素子がオフ状態に戻されて、スイッチング手
段が動作停止されるようになり、これに応じてスイッチ
ング手段の常開接点を介したワイパモータの通電路形成
状態が解除される。
【0012】上記のように定位置停止スイッチが動作停
止されたときには、前記間欠払拭モード用コンデンサが
正方向に再充電されるようになり、所定時間経過後に当
該コンデンサの充電レベルが所定レベル以上となったと
きには、ワイパスイッチの第1接点回路が、上記間欠払
拭モード用コンデンサの端子電圧によりスイッチング素
子を再オンさせるようになる。従って、これ以降におい
ては、上述したような間欠払拭モード用コンデンサの充
電及び放電に応じてワイパモータの通電路が間欠的に形
成されるものであり、以てワイパによる間欠払拭動作が
継続されるようになる。
【0013】以上のように、ワイパスイッチが間欠払拭
モード位置へ操作された状態において、切換スイッチが
オフされている場合にはワイパによる間欠払拭動作が行
われることになる。
【0014】これに対して、ワイパスイッチが間欠払拭
モード位置へ操作された状態において、切換スイッチが
オンされている場合には、以下のような動作が行われ
る。つまり、車両が走行している状態では、車速検知回
路から電圧信号が継続的に出力されるようになり、この
場合において、上記のように切換スイッチがオンされて
いたときには、その電圧信号が、ワイパスイッチの第1
接点回路を介して前記スイッチング素子に与えらえるた
め、当該スイッチング素子が強制的にオンされるように
なる。
【0015】このため、車両の走行状態では、上記スイ
ッチング素子が間欠払拭モード用コンデンサの充放電と
無関係に連続的にオンされるようになって、スイッチン
グ手段の動作状態、つまり当該スイッチング手段の常開
接点がオンされた状態が保持される。この結果、上記常
開接点及びワイパスイッチの第2接点回路を介してワイ
パモータの通電路が形成された状態が保持されるように
なり、ワイパの連続的な払拭動作が行われる。
【0016】この状態から車両が停止したときには、車
速検知回路からの電圧信号が消失して前記スイッチング
素子の強制的なオン状態が解消されるため、これ以降
は、前述したような間欠払拭モード用コンデンサの充電
及び放電動作が再開されるようになり、以てワイパが間
欠払拭動作される状態に戻されることになる。
【0017】上記のように、切換スイッチがオンされ、
且つワイパスイッチが間欠払拭モード位置へ操作された
状態においては、車両の走行状態ではワイパの連続払拭
動作が行われると共に、車両の停止状態ではワイパが間
欠払拭動作状態へ自動的に変更されるという停動機能が
得られるものである。
【0018】従って、上記停動機能を安価なディスクリ
ート回路部品のみにより実現できるようになって製造コ
ストを抑制できるものであり、結果的に大衆車クラスの
車両に対し容易に搭載可能となる。また、斯様な停動機
能を得るために、車両の走行状態で電圧信号を発生する
車速検知回路と、上記電圧信号をスイッチング素子に選
択的に与えるための切換スイッチとを外付けの回路とし
て追加するだけで済むから、回路構成の大幅な変更を不
要にできて、この面からも製造コストの抑制を図り得る
ようになる。
【0019】この場合、請求項2記載の発明のように、
前記車速検知回路を、車両の走行速度が高い状態時ほど
大きな電流レベルとなる車速信号を出力するように構成
すると共に、その車速信号を、前記定位置停止スイッチ
が動作停止された期間において前記間欠払拭モード用コ
ンデンサの正方向充電に供するように接続する構成とし
ても良いものである。
【0020】この構成によれば、ワイパが間欠払拭動作
されている状態において、間欠払拭モード用コンデンサ
に対する充電速度が、車両の走行速度が高い場合ほど早
くなる。この結果、間欠払拭動作時における払拭動作の
インターバル時間が、車両の走行速度が高い場合ほど短
くなり、実用上において有益となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1を参照しながら説明する。即ち、図1において、
ワイパ制御装置1は、端子1a〜1hを備えており、端
子1aはワイパモータ2の高速回転端子Hに接続され、
端子1bは当該ワイパモータ2の低速回転端子Lに接続
される。また、端子1cはイグニッションスイッチ3を
介して車載バッテリ4のプラス側端子に接続される。こ
の場合、車載バッテリ4のマイナス側端子及びワイパモ
ータ2の共通端子Cはグランド端子に接続される。
【0022】さらに、端子1dは周知構成の定位置停止
スイッチ5の共通接点cに接続され、端子1eはウオッ
シャポンプモータ6を介して端子1cに接続され、端子
1fはグランド端子に接続される。また、端子1gは、
後述する車速検知回路7の端子7aに接続され、端子1
hは、後述する切換スイッチ8の接点T10に接続され
る。
【0023】この場合、上記定位置停止スイッチ5は、
ワイパが待機位置にあるときに接点(c−b)間をオン
した動作停止状態に保持されると共に、ワイパモータ2
に一旦通電されてワイパが上記待機位置から移動された
ときに接点(c−a)間をオンした動作状態に切換えら
れるものであり、その常開接点aが端子1cに接続さ
れ、常閉接点bがグランド端子に接続される。
【0024】上記ワイパ制御装置1には、ワイパスイッ
チ9、ワイパモータ2の通電路を形成するためのリレー
10(本発明でいうスイッチング手段に相当)、このリ
レー10の動作を制御するためのnpn形トランジスタ
11(本発明でいうスイッチング素子に相当)、ワイパ
の間欠払拭モード時におけるインターバル時間を決定す
る間欠払拭モード用コンデンサ12、間欠払拭動作時に
インターバル時間を調節するためのボリューム13、ウ
オッシャスイッチ14などが設けられる。
【0025】上記ワイパスイッチ9は、図示しない操作
レバーの操作に応じて、停止位置OFF、間欠払拭モー
ド位置INT、低速払拭モード位置LO、高速払拭モー
ド位置HIへそれぞれ切換え可能な構成となっている。
この場合、ワイパスイッチ9は、接点T1〜T7を備え
ており、上記した各位置OFF、INT、LO、HIへ
それぞれ切換えられた状態では、接点T1〜T7間を、
図中に「○−○」印で示すように選択的に接続する。
尚、ワイパスイッチ9が間欠払拭モード位置INT及び
低速払拭モード位置LO間で切換えられるときには、図
中に「×−×」印で示すように接点T1・T4間がショ
ートしない構成となっている。
【0026】また、ワイパスイッチ9において、間欠払
拭モード位置INTへ操作された状態で互いに接続され
た状態となる接点T5・T6間が本発明でいう第1接点
回路に相当し、同じく互いに接続された状態となる接点
T3・T4間が本発明でいう第2接点回路に相当する。
【0027】ワイパスイッチ9の接点T1と端子1cと
の間には電源ライン+Bが接続されるものであり、この
電源ライン+Bは端子1gにも接続される。ワイパスイ
ッチ9の接点T2及びT3は、それぞれ端子1a及び1
bに接続され、接点T4は、前記リレー10が有するリ
レースイッチ10aの共通接点cに接続される。尚、上
記リレースイッチ10aは、常開接点a及び常閉接点b
を備えたトランスファ形のもので、その常閉接点bは、
端子1dに直接的に接続され、常開接点aは、電源ライ
ン+Bに接続されると共に、上記端子1dに対して、抵
抗15、インターバル時間調節用の前記ボリューム13
及び間欠払拭モード用コンデンサ12を直列に介して接
続される。
【0028】ワイパスイッチ9の端子T5は、端子1h
に直接的に接続されると共に、前記ボリューム13及び
間欠払拭モード用コンデンサ12の共通接続点に対し
て、抵抗16及び図示極性のダイオード17を直列に介
して接続される。端子T6は、抵抗18を介してグラン
ド端子(端子1f)に接続されると共に、前記トランジ
スタ11のベースに接続される。また、端子T7は開放
状態とされる。
【0029】上記トランジスタ11のコレクタは、前記
リレー10の励磁コイル10bを介して電源ライン+B
に接続され、エミッタはグランド端子(端子1f)に接
続される。尚、トランジスタ11のコレクタ・エミッタ
間には過電圧保護のための図示極性の定電圧ダイオード
19が接続される。
【0030】前記ウインドウオッシャスイッチ14は、
オン位置ONへ操作された期間のみ接点T8及びT9間
を橋絡するモーメンタリ形のもので、その接点T8は端
子1eに接続され、接点T9はグランド端子(端子1
f)に接続される。
【0031】タイマ回路20は、ウオッシャポンプモー
タ6の動作に連動してワイパによる払拭動作を所定時間
だけ実行するためのもので、そのタイマ要素としてコン
デンサ20aを備えて成り、次のような構成とされてい
る。
【0032】即ち、タイマ回路20にあっては、電源ラ
イン+Bとグランド端子(端子1f)との間に、pnp
形トランジスタ20bのエミッタ・コレクタ間、充電用
の抵抗20c及び上記コンデンサ20aを直列に接続す
ると共に、抵抗20c及びコンデンサ20aの共通接続
点を、放電用の抵抗20dを介して前記トランジスタ1
1のベースに接続している。
【0033】また、電源ライン+Bと端子1eとの間
に、抵抗20e及び20fを直列に接続し、これら抵抗
20e及び20fの共通接続点を上記トランジスタ20
bのベースに接続している。尚、この場合において、充
電用の抵抗20cを通じたコンデンサ20aの充電時定
数は比較的小さな値に設定されるが、放電用の抵抗20
d及び18を通じたコンデンサ20aの放電時定数は比
較的大きな値に設定される。
【0034】前記切換スイッチ8は、前記ワイパスイッ
チ9内に組み込まれた状態、若しくは当該ワイパスイッ
チ9とは独立した状態で設けられるものであり、オン位
置ONへ操作された状態で接点T10及びT11間を橋
絡した状態を保持する構成となっており、その接点T1
0は、前述したようにワイパスイッチ9の端子1hに接
続され、接点T11は車速検知回路7の端子7bに接続
される。
【0035】尚、切換スイッチ8をワイパスイッチ9内
に組み込む場合には、例えば、インターバル時間調節用
のボリューム13が最小抵抗値位置(インターバル時間
が最も短くなる位置)へ操作されるのに連動して、当該
切換スイッチ8が接点T10・T11間を接続したオン
状態に切換えられる構成とすることができる。
【0036】しかして、以下においては、車速検知回路
7の構成について説明する。即ち、車速検知回路7は、
前記端子7a、7bの他に端子7c、7dを有し、その
端子7cは、周知構成の車速センサを構成するリードス
イッチ21を介してグランド端子に接続され、端子7d
はグランド端子に直接的に接続される。
【0037】端子7aは、抵抗22及び図示極性の定電
圧ダイオード23の直列回路を介してグランド端子(端
子7d)に接続されており、その定電圧ダイオード23
のカソードからは定電圧電源ライン+Vccが引き出され
ている。上記定電圧電源ライン+Vccと端子7cとの間
には、抵抗24、25、微分パルス発生用のコンデンサ
26及び図示極性のダイオード27が直列に接続され
る。また、定電圧電源ライン+Vccと上記抵抗25及び
コンデンサ26の共通接続点との間には、抵抗28及び
図示極性のダイオード29の直列回路が接続され、定電
圧電源ライン+Vccと前記ダイオード27のアノードと
の間には抵抗30が接続される。
【0038】さらに、定電圧電源ライン+Vccとグラン
ド端子(端子7d)との間には、pnp形トランジスタ
31のエミッタ・コレクタ間、図示極性のダイオード3
2、抵抗33及び積分用コンデンサ34の直列回路が接
続される。上記トランジスタ31のベースは抵抗24及
び25の共通接続点に接続される。また、抵抗33及び
コンデンサ34の直列回路と並列に抵抗35が接続さ
れ、抵抗33及び35の共通接続点は、抵抗36を介し
て端子7bに接続される。
【0039】この場合、コンデンサ34と共に積分回路
を構成する充電用の抵抗33の抵抗値は比較的小さい値
に設定され、同じく放電用の抵抗35の抵抗値は比較的
大きい値に設定される。
【0040】このように構成された車速検知回路7にあ
っては、リードスイッチ21が間欠的にオンされる状態
(車両の走行状態)では、コンデンサ26に対し抵抗2
4及び25を通じて充電される動作と、その充電電荷が
ダイオード29などを通じて放電される動作とが交互に
行われて、微分パルスが間欠的に発生するものであり、
その微分パルスによりトランジスタ31のオンオフ動作
が反復して行われる。
【0041】このとき、トランジスタ31のオン期間に
は、コンデンサ34に対し抵抗33を通じて比較的小さ
い時定数で充電されるようになる。また、トランジスタ
31のオフ期間には、コンデンサ34の充電電荷が抵抗
35を通じて放電されるようになるが、その放電時定数
は比較的大きな値に設定されているため、結果的に、車
両走行状態では、コンデンサ34の端子電圧は、定電圧
電源ライン+Vccの電位レベル近くまで上昇することに
なり、端子7bから電圧信号Vsが出力されることにな
る。
【0042】また、リードスイッチ21がオフされたま
まの状態(車両の停止状態)では、トランジスタ31が
オフ状態に保持されるため、コンデンサ34の充電電荷
が抵抗33及び35を通じて放電された状態となって、
前記電圧信号Vsが消失することになる。
【0043】次に、上記構成の作用のうち、本発明の要
旨に関係した部分についてのみ説明する。まず、切換ス
イッチ8がオフされている状態の作用を説明する。今、
イグニッションスイッチ3がオンされた状態において、
定位置停止スイッチ5が接点(c−b)間をオンした動
作停止状態にある期間には、間欠払拭モード用コンデン
サ12に対し、電源ライン+Bから抵抗15、ボリュー
ム13及び定位置停止スイッチ5の接点(c−b)間を
通じて正方向(矢印A方向)に充電された状態にある。
【0044】この状態から、ワイパスイッチ9が間欠払
拭モード位置INTへ操作されたときには、間欠払拭モ
ード用コンデンサ12が既に充電された状態にあるた
め、電源ライン+Bの出力が、抵抗15、ボリューム1
3、ダイオード17、抵抗16、ワイパスイッチ9の接
点T5・T6間を通じてトランジスタ11のベースに直
ちに与えられることにより、そのトランジスタ11がオ
ンされる。すると、斯様なオンに応じてリレー10の励
磁コイル10bに通電されて、リレースイッチ10aの
接点(c−a)間がオンされるようになる。
【0045】このため、ワイパモータ2の通電路が、上
記接点(c−a)間、ワイパスイッチ9の接点T4・T
3間及び当該ワイパモータ2の低速回転端子Lを通じて
形成されるようになり、以てワイパの払拭動作が開始さ
れる。
【0046】このようにワイパの払拭動作が開始された
ときには、定位置停止スイッチ5が接点(c−a)間を
オンした動作状態に切換わる。従って、間欠払拭モード
用コンデンサ12の両端が、上記接点(c−a)間、ボ
リューム13及び抵抗15を介して電源ライン+Bの両
端に接続された状態となって、当該コンデンサ12の充
電電荷が放電されるようになるが、トランジスタ11の
オン状態は、抵抗15、ボリューム13、ダイオード1
7、抵抗16及びワイパスイッチ9の接点T5・T6間
などを通じてそのまま保持されるため、ワイパモータ5
への通電が継続される。
【0047】このような通電継続に応じてワイパが待機
位置まで復帰し、以て定位置停止スイッチ5が接点(c
−b)間をオンさせた状態に戻ると、このときには、間
欠払拭モード用コンデンサ12の充電電荷が放電されて
いるから、抵抗15及びボリューム13を介して上記コ
ンデンサ12に対する再充電が行われることになる。こ
のようにして、ワイパが待機位置へ復帰した瞬間にコン
デンサ12への充電が開始される結果、トランジスタ1
1のベース電位が低下するようになって、そのトランジ
スタ11がオフされるため、励磁コイル10の断電に応
じてリレースイッチ10aが接点(c−b)間をオンし
た状態に復帰し、ワイパモータ2が断電される。
【0048】尚、この場合には、ワイパモータ2の低速
回転端子L及びコモン端子C間が、ワイパスイッチ9の
接点T3・T4間、リレースイッチ10aの接点(c−
b)間、定位置停止スイッチ5の接点(c−b)間を介
して短絡されるようになるから、ワイパモータ2に制動
がかけられてワイパが待機位置に確実に停止するように
なる。
【0049】上記のように間欠払拭モード用コンデンサ
12に対する充電が開始された後には、所定時間(抵抗
15及びボリューム13を通じた充電時定数に応じた時
間)が経過して、そのコンデンサ12の端子電圧が所定
レベル以上となった段階でトランジスタ11が再オンさ
れることになる。従って、これ以降においては、上述し
たような間欠払拭モード用コンデンサ12の充電及び放
電に応じてワイパモータ2の通電路が間欠的に形成され
るものであり、以てワイパによる間欠払拭動作が行われ
る。
【0050】以上のように、ワイパスイッチ9が間欠払
拭モード位置INTへ操作された状態において、切換ス
イッチ8がオフされている場合にはワイパによる間欠払
拭動作が行われることになる。
【0051】次に、切換スイッチ8がオンされている状
態でワイパスイッチ9が間欠払拭モード位置INTへ操
作された場合の作用について説明する。今、車両が走行
している状態では、車速検知回路7から電圧信号Vsが
継続的に出力されるようになり、この場合において、上
記のように切換スイッチ8がオンされていたときには、
その電圧信号Vsが、当該切換スイッチ8、ワイパスイ
ッチ9の接点T5・T6間を介してトランジスタ11の
ベースに与えらえるため、当該トランジスタ11が強制
的にオンされるようになる。
【0052】このため、車両の走行状態では、上記トラ
ンジスタ11が間欠払拭モード用コンデンサ12の充放
電と無関係に連続的にオンされるようになって、励磁コ
イル10bに対する通電状態、つまりリレースイッチ1
0aの接点(c−a)間がオンされた状態が保持され
る。この結果、上記接点(c−a)間及びワイパスイッ
チ9の端子T4・T3間を介してワイパモータ2の通電
路が形成された状態が保持されるようになり、ワイパの
連続的な払拭動作が行われる。
【0053】このような状態から車両が停止したときに
は、車速検知回路7からの電圧信号Vsが消失して前記
トランジスタ11の強制的なオン状態が解消されるた
め、これ以降は、前述したような間欠払拭モード用コン
デンサ12の充電及び放電動作が再開されるようにな
り、以てワイパが間欠払拭動作される状態に戻されるこ
とになる。
【0054】上記のように、切換スイッチ8がオンさ
れ、且つワイパスイッチ9が間欠払拭モード位置INT
へ操作された状態においては、車両の走行状態ではワイ
パの連続払拭動作が行われると共に、車両の停止状態で
はワイパの間欠払拭動作が行われる状態へ自動的に変更
されるという停動機能が得られるものである。
【0055】従って、上記停動機能をコンデンサ、トラ
ンジスタなどの安価なディスクリート回路部品のみによ
り実現できるようになって製造コストを抑制できるもの
であり、結果的に大衆車クラスの車両に対し容易に搭載
可能となる。また、斯様な停動機能を得るために、車両
の走行状態で電圧信号Vsを発生する車速検知回路7
と、上記電圧信号Vsをトランジスタ11に選択的に与
えるための切換スイッチ8とを外付けの回路として追加
するだけで済んで、ワイパスイッチ9の接点構成や内部
回路構成に変更を加える必要がなくなる。従って、回路
構成の大幅な変更を不要にできて、この面からも製造コ
ストの抑制を図り得るようになる。
【0056】図2には本発明の第2実施例が示されてお
り、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ
説明する。即ち、本実施例では、図2に示すように、ワ
イパ制御装置1′に端子1iが追加され、車速検知回路
7′に端子7eが追加されるものである。この場合、ワ
イパ制御装置1′において、上記端子1iは、間欠払拭
モード用コンデンサ12及びボリューム13の共通接続
点に接続される。また、車速検知回路7′において、上
記端子7eは、トランジスタ31のコレクタ(ダイオー
ド32のアノード)に対し、図示極性のダイオード37
及び抵抗38を直列に介して接続される。尚、端子7b
と抵抗36との間には図示極性のダイオード39が接続
される。
【0057】このように構成された車速検知回路7′に
あっては、車両の走行に応じてトランジスタ31がオン
される毎に、定電圧電源ライン+Vccから当該トランジ
スタ31、抵抗38及びダイオード37を通じて電流が
流れるものであり、従って、端子7eからは、車両の走
行速度が高い状態時ほど大きな電流レベルとなる車速信
号Isが出力されることになる。尚、端子7bから電圧
信号Vsが出力される点は第1実施例と同じである。
【0058】ここで、上記端子7eはワイパ制御装置
1′側の端子1iに接続されるものであり、従って、当
該端子7eからの車速信号Isは、定位置停止スイッチ
5が動作停止された期間において、当該定位置停止スイ
ッチ5の接点(c−b)間を通じて間欠払拭モード用コ
ンデンサ12の正方向充電に供されることになる。
【0059】このような構成とした本実施例によれば、
車両の走行状態では、車速検知回路7′から車両の走行
速度が高い状態時ほど大きな電流レベルとなる車速信号
Isが出力されると共に、間欠払拭モード用コンデンサ
12が、定位置停止スイッチ5が動作停止された期間に
おいて上記のような車速信号Isにより充電されること
になるから、その充電速度は、車両の走行速度が高い場
合ほど早くなる。この結果、ワイパの間欠払拭動作時に
おける払拭動作のインターバル時間が、車両の走行速度
が高い場合ほど短くなり、実用上において有益となる。
【0060】尚、上記した各実施例では、スイッチング
手段として機械的なリレーを使用する構成としたが、電
子リレーなどのような他のスイッチング手段を利用して
も良い。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、ディスクリート回路部品のみを使用して簡
易な停動機能を実現することにより、安価に製造できる
ものであり、これにより大衆車クラスの車両にも容易に
搭載可能になるという有益な効果が得られるものであ
る。また、上記のような停動機能を得るために、車両の
走行状態で電圧信号を発生する車速検知回路と、上記電
圧信号をスイッチング素子に選択的に与えるための切換
スイッチとを外付けの回路として追加するだけで済むよ
うになって回路構成の大幅な変更を不要にできるもので
あり、この面からも安価にできるという効果も得られる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す回路構成図
【図2】本発明の第2実施例を示す回路構成図
【符号の説明】
図面中、1、1′はワイパ制御装置、2はワイパモー
タ、3はイグニッションスイッチ、5は定位置停止スイ
ッチ、7、7′は車速検知回路、8は切換スイッチ、9
はワイパスイッチ、10はリレー(スイッチング手
段)、11はトランジスタ(スイッチング素子)、12
は間欠払拭モード用コンデンサ、14はウオッシャスイ
ッチを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパの払拭動作開始後から当該ワイパ
    が待機位置へ戻るまでの期間だけ動作されてワイパモー
    タの通電路形成状態を保持する定位置停止スイッチが設
    けられたワイパを制御するための車両用ワイパ制御装置
    において、 動作状態でオンされる常開接点を有したスイッチング手
    段と、 オンされたときに前記スイッチング手段を動作状態に切
    換えるスイッチング素子と、 前記定位置停止スイッチが動作停止された期間に当該定
    位置停止スイッチを介して正方向に充電されると共に、
    その充電電荷を定位置停止スイッチが動作されたときに
    放電する間欠払拭モード用コンデンサと、 間欠払拭モード位置へ操作された状態で、前記間欠払拭
    モード用コンデンサの端子電圧を前記スイッチング素子
    に印加することにより当該スイッチング素子をオンさせ
    る第1接点回路、及びそのオンに応じて動作状態に切換
    えられる前記スイッチング手段の常開接点を介して前記
    ワイパモータの通電路を形成する第2接点回路を有した
    ワイパスイッチと、 車両の走行状態で電圧信号を出力する車速検知回路と、 オンされた状態で前記車速検知回路からの電圧信号を前
    記ワイパスイッチの第1接点回路を介して前記スイッチ
    ング素子に与えることにより当該スイッチング素子をオ
    ンさせる切換スイッチとを備えたことを特徴とする車両
    用ワイパ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記車速検知回路は、車両の走行速度が
    高い状態時ほど大きな電流レベルとなる車速信号を出力
    するように構成されると共に、その車速信号を、前記定
    位置停止スイッチが動作停止された期間において前記間
    欠払拭モード用コンデンサの正方向充電に供するように
    接続されることを特徴とする請求項1記載の車両用ワイ
    パ制御装置。
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