JPH061041U - 車両用ワイパ制御装置 - Google Patents

車両用ワイパ制御装置

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JPH061041U
JPH061041U JP4236792U JP4236792U JPH061041U JP H061041 U JPH061041 U JP H061041U JP 4236792 U JP4236792 U JP 4236792U JP 4236792 U JP4236792 U JP 4236792U JP H061041 U JPH061041 U JP H061041U
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switch
turned
wiper
mist
transistor
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JP4236792U
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Inventor
隆司 中埜
隆文 市川
Original Assignee
株式会社東海理化電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミストスイッチのオン操作期間が極端に短い
場合でもワイパブレードによる払拭動作を確実に開始さ
せる。 【構成】 時延回路28内のトランジスタ29は、ミス
トスイッチ3のオンに伴い瞬時にオンすると共に、ミス
トスイッチ3のオフ後にコンデンサ33、抵抗32、3
1及び30の放電時定数に応じた比較的長い時間が経過
したときにオフする。トランジスタ29がオンすると、
励磁コイル10に通電されてリレースイッチ8の接点
(c−a)間がオンし、ワイパモータ6の通電路が形成
される。このような通電路形成状態は、ミストスイッチ
3のオフ後においても、定位置停止スイッチ7の常開接
点(c−a)間を通じて継続し、その後にワイパブレー
ドが待機位置まで復帰して定位置停止スイッチ7が常閉
接点(c−b)間をオンさせた状態に戻ったときに解除
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動復帰形のミストスイッチのワンタッチ操作に応じてワイパブレ ードによる払拭動作を行うようにした車両用ワイパ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
良く知られているように、車両用ワイパ制御装置においては、ワイパブレード が所定の待機位置以外にあるときにオンされる常開接点を有した定位置停止スイ ッチを設け、ワイパスイッチが停止位置に切換えられた後においても、上記常開 接点がオンしている期間は当該常開接点を介してワイパモータの通電路を形成し た状態を保持する構成となっている。
【0003】 自動復帰形のミストスイッチのワンタッチ操作に応じてワイパブレードによる 払拭動作を行うミスト動作は、上記のような定位置停止スイッチによるワイパモ ータの通電路保持機能を利用したものであるが、このようなミスト動作を行い得 るようにする場合、従来の車両用ワイパ制御装置では、ミストスイッチを介して ワイパモータの通電路を直接的に形成する構成、或はミストスイッチのオンに応 じて動作されるリレースイッチを介してワイパモータの通電路を形成する構成が 採用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の車両用ワイパ制御装置は、ミストスイッチのオン期間のみワイパモ ータの通電路が形成される構成であるため、ミストスイッチが所謂チョン押しさ れる場合のように、そのオン操作期間が不十分な場合(例えば1/10秒以下) には、当該オン操作に応じたワイパモータへの通電開始後に、定位置停止スイッ チの常開接点がオンする前にミストスイッチがオフされてしまうことがある。と ころが、このような状態時には、ワイパブレードが待機位置から若干角度だけ回 動されたまま停止されるという現象が発生することになるため、ミストスイッチ を再度オン操作する必要が生ずるものであり、従って従来構成の車両用ワイパ制 御装置は、操作性が十分に高いとはいえないものであった。
【0005】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ミストスイッチ のオン操作期間が極端に短い場合でもワイパブレードによる払拭動作を確実に開 始させ得るようになり、これにて操作性の向上を実現できるようになる車両用ワ イパ制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、ワイパブレードが待機位置以外にあると きにオンされる常開接点を有した定位置停止スイッチを備え、ワイパモータに対 する断電指令後においても前記常開接点を通じて当該ワイパモータの通電路を形 成した状態を保持するようにした車両用ワイパ制御装置において、前記ワイパモ ータの通電路を形成するためのスイッチング素子と、自動復帰形のミストスイッ チと、このミストスイッチがオンされたときに前記定位置停止スイッチの常開接 点がオンするまでの所定時間だけ前記スイッチング素子をオンさせた状態に保持 する時延回路とを設ける構成としたものである。
【0007】
【作用】
ミストスイッチがオンされたときには、時延回路が、定位置停止スイッチの常 開接点がオンするまでの所定時間だけスイッチング素子をオンさせた状態に保持 するようになり、斯様なスイッチング素子のオンに応じてワイパモータの通電路 が形成されて、ワイパブレードによる払拭動作が開始される。また、スイッチン グ素子のオフ後においても、ワイパモータの通電路が定位置停止スイッチの常開 接点を通じて保持されるようになり、その後にワイパブレードが待機位置まで復 帰したときに上記常開接点がオフしてワイパモータが断電される。従って、ミス トスイッチのオン時には、上述のように定位置停止スイッチの常開接点がオンさ れる時点までスイッチング素子のオン状態が保持される結果、ミストスイッチの オン操作期間が極端に短い場合でもワイパブレードによる払拭動作が確実に行わ れるようになる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を自動車のフロントワイパに適用した第1実施例について図1を 参照しながら説明する。 電気回路構成を示す図1において、端子T1〜T7を有したワイパスイッチ1 は、図示しない操作レバーの操作に応じて、停止モード位置OFF、間欠モード 位置INT、ローモード位置LO、ハイモード位置HIへ夫々切換可能に構成さ れており、これらの位置OFF、INT、LO、HIへ切換えられた各状態では 、端子T1〜T7間を図示の如く選択的に接続するようになっている。
【0009】 常開形のウオッシャスイッチ2は、図示しないウオッシャノブが操作された状 態でのみオンする自動復帰形に構成されている。同じく常開形のミストスイッチ 3は、例えば前記図示しない操作レバーが特定の方向へ操作された状態でのみオ ンする自動復帰形に構成されている。
【0010】 電源ライン+Bは、ヒューズ4a、イグニッションスイッチ4を介して車載バ ッテリ5のプラス側端子に接続されており、前記ワイパスイッチ1の端子T1は 、この電源ライン+Bに接続されている。
【0011】 ワイパモータ6は、図示しないフロントウインドガラスを払拭動作させるため のもので、これはコモン端子C、高速回転端子H及び低速回転端子Lを有した周 知構成のものである。この場合、ワイパモータ6にあっては、コモン端子Cがア ース端子に接続されていると共に、高速回転端子H及び低速回転端子Lがワイパ スイッチ1の端子T2、T3に夫々接続されている。
【0012】 定位置停止スイッチ7は、ワイパモータ6に付随して設けられた周知構成のも のであり、ワイパブレードが所定の待機位置にあるときに常閉接点(c−b)間 をオンした定位置検知状態に切換えられると共に、ワイパブレードが上記待機位 置以外にあるときに常開接点(c−a)間をオンした動作検知状態に切換えられ る。このとき、定位置停止スイッチ7にあっては、その接点aが電源ライン+B に接続され、接点bがアース端子に接続され、さらに共通接点cがワイパスイッ チ1の端子T4に対し、本考案でいうスイッチング素子に相当したリレースイッ チ8の常閉側接点(c−b)間を介して接続されている。尚、このリレースイッ チ8の常開接点aは電源ライン+Bに接続されている。
【0013】 ウインドウオッシャ液噴射手段を構成するポンプモータ9は、自動車において 周知構成のウオッシャポンプを駆動してフロントウインドガラスにウインドウオ ッシャ液を噴射するためのもので、電源ライン+Bとウオッシャスイッチ2の一 端側との間に接続されている。このとき、ウオッシャスイッチ2の他端側は、グ ランドラインGNDに接続されており、このグランドラインGNDはアース端子 に接続されている。
【0014】 前記リレースイッチ8を駆動するための励磁コイル10は、一端が電源ライン +Bに接続され、他端がnpn形トランジスタ11のコレクタ・エミッタ間を介 してグランドラインGNDに接続されている。尚、上記トランジスタ11には、 そのベース・エミッタ間に抵抗12が接続され、コレクタ・エミッタ間には過電 圧保護用の図示極性の定電圧ダイオード13が接続されている。
【0015】 インターバル制御回路14は、間欠モード時におけるワイパブレードの間欠払 拭周期を決定するためのもので、次のような構成となっている。 つまり、インターバル制御回路14は、ワイパスイッチ1の端子T5と定位置 停止スイッチ7の共通接点cとの間に、計時要素としてのコンデンサ15を接続 し、同端子T5と電源ライン+B(リレースイッチ8の接点a)との間に、イン ターバル時間調節用の可変抵抗16及び抵抗17を直列に接続し、ワイパスイッ チ1の端子T6と前記トランジスタ11のベースとの間に、図示極性のダイオー ド18及び抵抗19を直列に接続して成る。尚、端子T7と電源ライン+Bとの 間には、ワイパスイッチ1が停止モード位置OFFにある状態で上記コンデンサ 15に充電するための抵抗15aが接続されている。
【0016】 連動運転回路20は、ウオッシャスイッチ2のオン操作後に所定の遅延時間が 経過したときにワイパブレードを駆動するためのものであり、これは次のような 構成となっている。
【0017】 即ち、連動運転回路20にあっては、ウオッシャスイッチ2及びポンプモータ 9の共通接続点と電源ライン+Bとの間に、抵抗21及び遅延時間決定用のコン デンサ22を直列に接続すると共に、そのコンデンサ22と並列に抵抗23を接 続している。また、電源ライン+BとグランドラインGNDとの間に、pnp形 トランジスタ24のエミッタ・コレクタ間、抵抗25及びワイパ連動時の動作時 間を確保するためのコンデンサ26を直列に接続している。さらに、前記抵抗2 1及びコンデンサ22の共通接続点をトランジスタ24のベースに接続すると共 に、前記抵抗25及びコンデンサ26の共通接続点を前記トランジスタ11のベ ースに対し抵抗27を介して接続している。
【0018】 さて、以下においては、前記ミストスイッチ3に対応して設けられた時延回路 28について説明する。 即ち、時延回路28においては、npn形トランジスタ29のコレクタを前記 トランジスタ11のコレクタに接続すると共に、そのエミッタをアース端子に接 続している。また、このトランジスタ29のベースを、抵抗30を介してアース 端子に接続すると共に、抵抗31、32及びコンデンサ33の直列回路を介して アース端子に接続しており、上記抵抗31、32の共通接続点をミストスイッチ 3を介して電源ライン+Bに接続している。
【0019】 従って、コンデンサ33は、ミストスイッチ3のオン期間において抵抗32を 通じて充電されると共に、その充電電荷がミストスイッチ3のオフ期間において 抵抗32、31及び30を通じて放電されるものであり、この場合の充電時定数 は、十分に小さい値(例えば1/100秒オーダー)に設定されており、また、 放電時定数は、比較的大きな値(例えば、ワイパモータ6への通電開始後に定位 置停止スイッチ7の常開接点(c−a)間がオンされるまでの時間(通常1/1 0秒程度)より大きい値に設定されている。
【0020】 次に上記構成の作用について説明する。 イグニッションスイッチ4のオン状態では、電源ライン+Bに対し車載バッテ リ5から給電されるようになる。この場合、ワイパスイッチ1がオフモード位置 OFFにある状態では、その端子T3及びT4間、T5及びT7間が接続された 状態にあり、また、ワイパブレードが所定の待機位置にあった場合には定位置停 止スイッチ7が常閉接点(c−b)間をオンした状態にあるため、インターバル 制御回路14内のコンデンサ15が、電源ライン+Bから抵抗15a、上記定位 置停止スイッチ7の常閉接点(c−b)間を介して充電されるようになり、その コンデンサ15の端子電圧は電源ライン+Bの電圧レベルまで上昇する。
【0021】 このような充電状態から、ワイパスイッチ1が操作されるのに応じて、以下に 述べるような動作制御が行われる。
【0022】 ワイパスイッチ1が間欠モード位置INTへ切換えられたとき… このときには、ワイパスイッチ1の端子T3及びT4間、T5及びT6間が夫 々接続された状態となり、また、コンデンサ15は前述のように充電された状態 にあるため、トランジスタ11のベース電位が、電源ライン+Bの出力電圧によ って、抵抗17、可変抵抗16、端子T5及びT6間、ダイオード18、抵抗1 9を通じて直ちに上昇するようになり、そのトランジスタ11がオンされる。
【0023】 すると、励磁コイル10に通電されてリレースイッチ8の接点(c−a)間が オンされるため、電源ライン+Bから上記接点(c−a)間、ワイパスイッチ1 の端子T4及びT3間、ワイパモータ6の低速回転端子L及びコモン端子C間を 介してグランドラインGNDに至る通電路が形成され、ワイパモータ6が比較的 低速で回転されるようになる。これによりワイパブレードによるウインドガラス の払拭動作が開始され、これに連動して定位置停止スイッチ7が常開接点(c− a)間をオンした状態に切換わる。
【0024】 このため、コンデンサ15の両端が、定位置停止スイッチ7の常開接点(c− a)間、可変抵抗16、抵抗17を介して電源ライン+Bの両端に接続された状 態となって、当該コンデンサ15の充電電荷が放電されるようになるが、トラン ジスタ11のオン状態は、ワイパスイッチ1の端子T5及びT6間、ダイオード 18などを通じてそのまま保持されてワイパモータ6への通電が継続される。
【0025】 このような通電継続に応じてワイパブレードが待機位置まで復帰し、以て定位 置停止スイッチ7が常閉接点(c−b)間をオンさせた状態に戻ると、このとき にはコンデンサ15の充電電荷が放電されているから、抵抗17及び可変抵抗1 6を介して上記コンデンサ15に対する再充電が行われることになる。このよう にワイパブレードが待機位置へ復帰した瞬間にコンデンサ15への充電が開始さ れる結果、トランジスタ11のベース電位が低下するようになって、そのトラン ジスタ11がオフされるため、励磁コイル10が断電されてリレースイッチ8が 接点(c−b)間をオンした状態に復帰するようになり、ワイパモータ6が断電 停止される。
【0026】 尚、この場合には、ワイパモータ6の低速回転端子L及びコモン端子C間が、 ワイパスイッチ1の端子T3及びT4間、リレースイッチ8の接点(c−a)間 、定位置停止スイッチ7の常閉接点(c−b)間を介して短絡されるようになる から、ワイパモータ6に制動がかけられてワイパブレードが待機位置に確実に停 止するようになる。
【0027】 また、上述のようにコンデンサ15に対する充電が開始された後には、その端 子電圧が所定レベル以上になった段階でトランジスタ11が再オンされることに なる。このため、これ以降は、前述したようなワイパモータ6の通断電に応じた ワイパブレードによる払拭動作及び待機位置への停止動作が反復して行われるも のであり、以てワイパの間欠払拭動作が行われる。尚、このようなワイパの間欠 払拭動作の周期は、コンデンサ16、可変抵抗17及び抵抗18の充電時定数に よって決まるものであり、従って、その間欠払拭動作周期は可変抵抗17によっ て調節できることになる。
【0028】 ワイパスイッチ1がローモード位置LOへ切換えられたとき… このときには、ワイパスイッチ1の端子T1及びT3間が接続された状態とな るため、電源ライン+Bから上記端子端子T1及びT3間、ワイパモータ6の低 速回転端子L及びコモン端子C間を介してグランドラインGNDに至る通電路が 形成されるようになり、これによりワイパモータ6が比較的低速で回転されてワ イパブレードの低速払拭動作が行われる。
【0029】 ワイパスイッチ1がハイモード位置HIへ切換えられたとき… このときには、ワイパスイッチ1の端子T1及びT2間が接続された状態とな るため、電源ライン+Bから上記端子端子T1及びT2間、ワイパモータ6の高 速回転端子H及びコモン端子C間を介してグランドラインGNDに至る通電路が 形成されるようになり、これによりワイパモータ6が比較的高速で回転されてワ イパブレードの高速払拭動作が行われる。
【0030】 一方、ウオッシャスイッチ2がオン操作されたときには、以下に述べるような 動作制御が行われる。 即ち、ウオッシャスイッチ2がオン操作されたときには、そのオン操作と同時 に、ポンプモータ9に対し当該ウオッシャスイッチ2を介して通電されるように なり、これにより図示しないウオッシャポンプが駆動されてフロントガラスにウ インドウオッシャ液が噴射されるようになる。
【0031】 このとき、特に、ワイパスイッチ1が停止モード位置OFFにあった場合、或 はワイパスイッチ1が間欠モード位置INTにある状態でワイパブレードが待機 位置にあった場合(ワイパブレードの間欠払拭動作が休止されている場合)には 、連動運転回路20が機能するようになる。
【0032】 具体的には、連動運転回路20においては、ウオッシャスイッチ2のオン操作 に応じてコンデンサ22に対する充電が抵抗21を通じて行われるようになり、 このときの充電時定数τ1 に応じた遅延時間が経過してコンデンサ22における 抵抗21側の端子電圧が所定レベルまで下降したときにトランジスタ24がオン される。すると、コンデンサ26がトランジスタ24及び抵抗25を通じて充電 されると共に、このときの充電時定数τ2 に応じた所定時間経過後にトランジス タ11がオンされるため、励磁コイル10に通電されてリレースイッチ8が接点 (c−a)間をオンするようになる。尚、上記抵抗25を介したコンデンサ26 の充電時定数τ2 は十分に小さくなるように設定されている。
【0033】 このとき、ワイパスイッチ1が停止モード位置OFFにある場合、並びに間欠 モード位置INTにある場合には、そのワイパスイッチ1が端子T3及びT4間 を接続した状態にあるから、ワイパモータ6に上記リレースイッチ8の接点(c −a)間、端子T4及びT3間などを介して通電されるようになり、これに応じ てワイパブレードの払拭動作がウオッシャポンプの駆動後に所定の遅延時間(τ 1 +τ2 )が経過したときに開始されることになる。
【0034】 この後、ウオッシャスイッチ2のオン操作が解除されたときには、ポンプモー タ9が断電されてウインドウオッシャ液の噴射が停止されると共に、トランジス タ24がオフされるようになる。このようにトランジスタ24がオフしたときに は、コンデンサ26の充電電荷が抵抗27及び12を介して放電されるようにな り、そのコンデンサ26の端子電圧が所定レベル以下に下がるまでの間はトラン ジスタ11がオン状態に保持される。このため、リレースイッチ8は、ウオッシ ャスイッチ2のオン操作が解除された後においても所定時間だけ接点(c−a) 間をオンした状態に保持され、これによりウインドウオッシャ液の噴射停止後に おいてもワイパブレードによる払拭動作が複数回行われることになる。
【0035】 さて、ワイパスイッチ1が停止モード位置OFFにある状態、或はワイパスイ ッチ1が間欠モード位置INTにある場合においてワイパブレードが待機位置に ある状態で、ミストスイッチ3がワンタッチ操作されたときには、時延回路28 が機能するようになる。
【0036】 即ち、時延回路28にあっては、ミストスイッチ3が上記ワンタッチ操作によ りオンされた瞬間にトランジスタ29がオンすると共に、コンデンサ33がきわ めて短い時間(1/100秒オーダー)で充電される。このようにトランジスタ 29がオンされると、トランジスタ29を通じて励磁コイル10に通電されてリ レースイッチ8の接点(c−a)間がオンされるため、前述同様にしてワイパモ ータ6が比較的低速で回転されるようになって、ワイパブレードによるウインド ガラスの払拭動作が開始される。
【0037】 この場合、ミストスイッチ3がオフされた後には、コンデンサ33の充電電荷 の放電が比較的大きい時定数(1/10秒以上)で行われるようになり、従って トランジスタ29は、ミストスイッチ3のオフ後においても所定時間だけオン状 態に保持されることになり、その間はリレースイッチ8の接点(c−a)間もオ ン状態に保持される。
【0038】 上述のように開始された払拭動作は、ミストスイッチ3がオフされた後におい ても、定位置停止スイッチ7の常開接点(c−a)間を通じて前述同様に継続さ れるものであり、その後にワイパブレードが待機位置まで復帰して定位置停止ス イッチ7が常閉接点(c−b)間をオンさせた状態に戻ったときに停止されるよ うになる。
【0039】 しかして、上記した構成の本実施例においては、ミストスイッチ3のワンタッ チ操作に応じてワイパブレードによる払拭動作が開始されたときには、時延回路 28が、リレースイッチ8の接点(c−a)間をオンさせた状態を、定位置停止 スイッチ7の常開接点(c−a)間がオンするまでの所要時間より長い時間(1 /10秒以上)保持するようになるものであり、従って、ミストスイッチ3のオ ン操作期間が極端に短い場合でもワイパブレードによる払拭動作が確実に行われ るようになる。
【0040】 図2には本考案の第2実施例が示されており、以下、これについて前記第1実 施例と異なる部分のみ説明する。 即ち、この第2実施例は、第1実施例おける時延回路28中のトランジスタ2 9の機能を、トランジスタ11にて兼用した点に特徴を有するもので、この実施 例における時延回路34は、一端側がアース端子に接続されたコンデンサ35の 他端側を、抵抗36及びミストスイッチ3を介して電源ライン+Bに接続すると 共に、抵抗36及びミストスイッチ3の共通接続点を、抵抗37及び図示極性の ダイオード38を介してトランジスタ11のベースに接続している。
【0041】 この場合、抵抗36を介したコンデンサ35の充電時定数は、十分に小さい値 (1/100秒オーダー)に設定され、また、抵抗36、37、ダイオード38 及び抵抗12を介したコンデンサ35の放電時定数は、比較的大きな値(1/1 0秒より大きい値)に設定されている。尚、この実施例では、トランジスタ11 のベースと抵抗27との間には、逆流阻止用の図示極性のダイオード39が介在 される。
【0042】 このような構成とした本実施例によれば、ワイパスイッチ1が停止モード位置 OFFにある状態、或はワイパスイッチ1が間欠モード位置INTにある場合に おいてワイパブレードが待機位置にある状態で、ミストスイッチ3がワンタッチ 操作されたときには、そのオンに応じて時延回路34が機能して、トランジスタ 11をきわめて短い時間(1/100秒オーダー)でオンさせるようになり、こ れに応じてリレースイッチ8の接点(c−a)間がオンされて、ワイパブレード によるウインドガラスの払拭動作が開始される。また、ミストスイッチ3がオフ された後には、コンデンサ35の充電電荷が比較的大きい時定数(1/10秒以 上)で放電されるため、トランジスタ11は、ミストスイッチ3のオフ後におい ても所定時間だけオン状態に保持されることになり、その間はリレースイッチ8 の接点(c−a)間もオン状態に保持されて、上記払拭動作が前記第1実施例と 同様に行われるようになる。
【0043】 従って、本実施例においても第1実施例と同様の効果を奏するものであり、特 に本実施例によれば、他の部品に比べて比較的コスト高なトランジスタ11を時 延回路34に必要なスイッチング要素として兼用する構成としたから、全体のコ ストダウンを実現できるようになる。 図3には本考案の第3実施例が示されており、以下、これについて前記第1及 び第2実施例と異なる部分のみ説明する。
【0044】 即ち、この第3実施例は、第2実施例おける時延回路34中のコンデンサ35 及び抵抗36の機能を、連動運転回路20内のコンデンサ26及び抵抗25にて 兼用した点に特徴を有するもので、この実施例における時延回路40は、抵抗3 7及びミストスイッチ3の共通接続点を、トランジスタ24のコレクタに接続し ている。この場合、抵抗25を介したコンデンサ26の充電時定数は、十分に小 さい値(1/100秒オーダー)に設定される。
【0045】 このような構成とした本実施例においても、ワイパスイッチ1が停止モード位 置OFFにある状態、或はワイパスイッチ1が間欠モード位置INTにある場合 においてワイパブレードが待機位置にある状態で、ミストスイッチ3がワンタッ チ操作されたときには、そのオンに応じて時延回路40が機能して、トランジス タ11をきわめて短い時間(1/100秒オーダー)でオンさせるようになり、 これに応じてリレースイッチ8の接点(c−a)間がオンされて、ワイパブレー ドによるウインドガラスの払拭動作が開始される。また、ミストスイッチ3がオ フされた後には、ウオッシャスイッチ2がオン操作された場合のワイパ連動機能 と同様に、ワイパブレードによる払拭動作が複数回行われることになる。
【0046】 従って、本実施例においても第1及び第2実施例と同様の効果を奏するもので あり、特に本実施例によれば、部品点数を減らすことができるから、一層のコス トダウンを図り得るようになる。
【0047】
【考案の効果】
本考案によれば以上の説明によって明らかなように、ミストスイッチのワンタ ッチ操作に応じた払拭動作を、ワイパブレードが待機位置以外にあるときにオン される定位置停止スイッチの機能を利用して行うようにした車両用ワイパ制御装 置において、ミストスイッチのオン操作期間が極端に短い場合でもワイパブレー ドによる払拭動作を確実に開始させ得るようになり、これにて操作性の向上を実 現できるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す全体の回路構成図
【図2】本考案の第2実施例を示す図1相当図
【図3】本考案の第3実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
図中、1はワイパスイッチ、2はウオッシャスイッチ、
3はミストスイッチ、6はワイパモータ、7は定位置停
止スイッチ、8はリレースイッチ(スイッチング素
子)、9はウオッシャモータ、14はインターバル制御
回路、20は連動運転回路、28、34、40は時延回
路を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパブレードが待機位置以外にあると
    きにオンされる常開接点を有した定位置停止スイッチを
    備え、ワイパモータに対する断電指令後においても前記
    常開接点を通じて当該ワイパモータの通電路を形成した
    状態を保持するようにした車両用ワイパ制御装置におい
    て、 前記ワイパモータの通電路を形成するためのスイッチン
    グ素子と、 自動復帰形のミストスイッチと、 このミストスイッチがオンされたときに前記定位置停止
    スイッチの常開接点がオンするまでの所定時間だけ前記
    スイッチング素子をオンさせた状態に保持する時延回路
    とを設けたことを特徴とする車両用ワイパ制御装置。
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