JPH0684775B2 - Ｖベルト式自動変速機 - Google Patents
Ｖベルト式自動変速機Info
- Publication number
- JPH0684775B2 JPH0684775B2 JP60016484A JP1648485A JPH0684775B2 JP H0684775 B2 JPH0684775 B2 JP H0684775B2 JP 60016484 A JP60016484 A JP 60016484A JP 1648485 A JP1648485 A JP 1648485A JP H0684775 B2 JPH0684775 B2 JP H0684775B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- pulley plate
- movable pulley
- automatic transmission
- type automatic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H9/00—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members
- F16H9/02—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion
- F16H9/04—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes
- F16H9/12—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes engaging a pulley built-up out of relatively axially-adjustable parts in which the belt engages the opposite flanges of the pulley directly without interposed belt-supporting members
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動二輪車や雪上車などに用いられるＶベルト
式自動変速機に関するものである。
式自動変速機に関するものである。
〔従来の技術〕 Ｖベルト式自動変速機は、駆動側プーリと従動側プーリ
との間にＶベルトを掛け渡したものであり、前記駆動側
プーリおよび従動側プーリは、それぞれ回転軸に対して
固定された固定プーリプレートとこの固定プーリプレー
トに対向してベルト溝を形成し軸線方向に進退自在な可
動プーリプレートとを有している。そして、前記駆動側
プーリの可動プーリプレートを、この可動プーリプレー
トの背面および周壁に係接し駆動側プーリに伴って回転
するウェイトの遠心力で押動することによって、Ｖベル
トとプーリとのかみ合い半径を連続的に変化させるよう
に構成されている。
との間にＶベルトを掛け渡したものであり、前記駆動側
プーリおよび従動側プーリは、それぞれ回転軸に対して
固定された固定プーリプレートとこの固定プーリプレー
トに対向してベルト溝を形成し軸線方向に進退自在な可
動プーリプレートとを有している。そして、前記駆動側
プーリの可動プーリプレートを、この可動プーリプレー
トの背面および周壁に係接し駆動側プーリに伴って回転
するウェイトの遠心力で押動することによって、Ｖベル
トとプーリとのかみ合い半径を連続的に変化させるよう
に構成されている。
特に、このＶベルト式自動変速機は、無段階でスムーズ
な変速比が得られることや構造が簡単であることなどか
ら、近年、スクータをはじめとしてファミリーバイクや
実用バイク、あるいは雪上車などに広く使用されてい
る。
な変速比が得られることや構造が簡単であることなどか
ら、近年、スクータをはじめとしてファミリーバイクや
実用バイク、あるいは雪上車などに広く使用されてい
る。
ところで、この種のＶベルト式自動変速機は、回転軸の
回転数の変動に応じて絶えずウェイトが摺動して変速が
行われるため、ウェイトの摩耗が問題となる。このた
め、従来、実開昭55−152900号公報に開示されているよ
うに、可動プーリプレートの背面側にグリース溜めを形
成し、グリース等の潤滑剤によって、可動プーリプレー
トの背面を摺動する際の摩耗を抑制するようにしてい
る。
回転数の変動に応じて絶えずウェイトが摺動して変速が
行われるため、ウェイトの摩耗が問題となる。このた
め、従来、実開昭55−152900号公報に開示されているよ
うに、可動プーリプレートの背面側にグリース溜めを形
成し、グリース等の潤滑剤によって、可動プーリプレー
トの背面を摺動する際の摩耗を抑制するようにしてい
る。
しかしながら、従来のこの種Ｖベルト式自動変速機にお
いては、カム部材の外周に設けられ可動プーリプレート
の内周面に突設された係合部に係合する摺動子をナイロ
ンなどの樹脂材から形成し、この摺動子をグリースで潤
滑しているため、ウェイトの偏摩耗が低減できないとい
う不具合があった。これは、グリースは信頼性に乏し
く、可動プーリプレートの円滑な移動が困難となるから
である。その結果、ウェイトは円滑な摺動や転動が妨げ
られ偏摩耗が促進される。
いては、カム部材の外周に設けられ可動プーリプレート
の内周面に突設された係合部に係合する摺動子をナイロ
ンなどの樹脂材から形成し、この摺動子をグリースで潤
滑しているため、ウェイトの偏摩耗が低減できないとい
う不具合があった。これは、グリースは信頼性に乏し
く、可動プーリプレートの円滑な移動が困難となるから
である。その結果、ウェイトは円滑な摺動や転動が妨げ
られ偏摩耗が促進される。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、ウェイ
トの偏摩耗が低減できるＶベルト式自動変速機を提供す
るものである。本発明に係るＶベルト式自動変速機は、
ウェイトを、円筒状重量調整部材と、この重量調整部材
の外周部を覆う自己潤滑性を有する材料とから形成する
と共に、カム部材の外周に設けられ可動プーリプレート
の内周面に突設された係合部に係合する摺動子を自己潤
滑性を有する材料によって形成したものである。
トの偏摩耗が低減できるＶベルト式自動変速機を提供す
るものである。本発明に係るＶベルト式自動変速機は、
ウェイトを、円筒状重量調整部材と、この重量調整部材
の外周部を覆う自己潤滑性を有する材料とから形成する
と共に、カム部材の外周に設けられ可動プーリプレート
の内周面に突設された係合部に係合する摺動子を自己潤
滑性を有する材料によって形成したものである。
本発明によれば、自己潤滑性を有する材料によりウェイ
トおよび摺動子が潤滑され、グリース等の潤滑剤が不要
になって可動プーリプレートの移動が円滑になる。
トおよび摺動子が潤滑され、グリース等の潤滑剤が不要
になって可動プーリプレートの移動が円滑になる。
以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。第
１図は本発明に係るＶベルト式自動変速機の要部を示す
断面図、第２図は第１図のII−II線断面図で、これらの
図において符号１で示すものはスクータ等のユニットス
イング式エンジンを示す。このエンジン１は前方に配設
されたエンジン本体２と、後方に配設され減速機を介し
て後輪側プーリ軸に接続された図示しない後輪軸と、前
記エンジン本体２の動力をクランク軸３から遠心クラッ
チを介して前記後輪側プーリ軸に伝達するＶベルト式自
動変速機４とが伝動ケース５により一体に保持され、後
輪を懸架する懸架装置の一構成要素として機能してい
る。5aは伝導ケース５に備えられたファンケースであ
る。
１図は本発明に係るＶベルト式自動変速機の要部を示す
断面図、第２図は第１図のII−II線断面図で、これらの
図において符号１で示すものはスクータ等のユニットス
イング式エンジンを示す。このエンジン１は前方に配設
されたエンジン本体２と、後方に配設され減速機を介し
て後輪側プーリ軸に接続された図示しない後輪軸と、前
記エンジン本体２の動力をクランク軸３から遠心クラッ
チを介して前記後輪側プーリ軸に伝達するＶベルト式自
動変速機４とが伝動ケース５により一体に保持され、後
輪を懸架する懸架装置の一構成要素として機能してい
る。5aは伝導ケース５に備えられたファンケースであ
る。
前記Ｖベルト式自動変速機４は、クランク軸３に支承さ
れたクランク側プーリ６と、前記後輪側プーリ軸にカラ
ーを介して回転自在に支承された後輪側プーリと、これ
らプーリ間に掛け渡されたＶベルト７などから構成され
ている。
れたクランク側プーリ６と、前記後輪側プーリ軸にカラ
ーを介して回転自在に支承された後輪側プーリと、これ
らプーリ間に掛け渡されたＶベルト７などから構成され
ている。
前記クランク側プーリ６は、クランク軸３に固定された
固定プーリプレート6aと、この固定プーリプレート6aに
対向してベルト溝を形成し軸線方向に進退自在な可動プ
ーリプレート6bとを有している。これら両プレート部材
は、例えばアルミニウム材や鉄材あるいはステンレス鋼
材などから傘状に形成され、可動プーリプレート6bは外
周縁に軸線方向後方に突出する周壁が一体に突設されて
いる。
固定プーリプレート6aと、この固定プーリプレート6aに
対向してベルト溝を形成し軸線方向に進退自在な可動プ
ーリプレート6bとを有している。これら両プレート部材
は、例えばアルミニウム材や鉄材あるいはステンレス鋼
材などから傘状に形成され、可動プーリプレート6bは外
周縁に軸線方向後方に突出する周壁が一体に突設されて
いる。
８は前記可動プーリプレート6bの背面側に位置してクラ
ンク軸３上に固定されたカム部材で、このカム部材８
は、例えば鋼板などプレス加工材から傘状に形成され、
可動プーリプレート6bとの間に後述するウェイトを収納
するウェイト収納空間Ｓを形成している。また、外周に
は複数個の切欠き部９が円周方向に等間隔をおいて設け
られている。
ンク軸３上に固定されたカム部材で、このカム部材８
は、例えば鋼板などプレス加工材から傘状に形成され、
可動プーリプレート6bとの間に後述するウェイトを収納
するウェイト収納空間Ｓを形成している。また、外周に
は複数個の切欠き部９が円周方向に等間隔をおいて設け
られている。
10は前記切欠き部９に嵌合されカム部材８の外周に嵌脱
自在に設けられた複数個の摺動子で、この摺動子10は第
３図に拡大して示すように、鞍型状に形成され外側には
前記切欠き部９に嵌合する嵌合溝11が形成され、内側に
は可動プーリプレート6bの内周面に一体に突設された係
合部12に対応した形状の係合面13が形成されている。係
合部12は円周方向に等間隔をおいて配置されている。前
記摺動子10はこの係合部12にこれを跨ぐように摺動自在
に係合されており、カム部材８に対して可動プーリプレ
ート6bを案内するとともに、これら両部材が一体となっ
て回転するように円周方向に連結している。
自在に設けられた複数個の摺動子で、この摺動子10は第
３図に拡大して示すように、鞍型状に形成され外側には
前記切欠き部９に嵌合する嵌合溝11が形成され、内側に
は可動プーリプレート6bの内周面に一体に突設された係
合部12に対応した形状の係合面13が形成されている。係
合部12は円周方向に等間隔をおいて配置されている。前
記摺動子10はこの係合部12にこれを跨ぐように摺動自在
に係合されており、カム部材８に対して可動プーリプレ
ート6bを案内するとともに、これら両部材が一体となっ
て回転するように円周方向に連結している。
摺動子10を形成する材料としては、自己潤滑性を有する
材料であって固体潤滑剤が混入された繊維強化樹脂が用
いられている。詳述すれば、この場合の樹脂は、ナイロ
ン樹脂，ポリアセタール樹脂（POM），ポリテトラフル
オルエチレン樹脂（PTFE），ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂（PBT），ポリプロピレン樹脂（PP），ポリエチ
レン樹脂（PE），もしくはフェノール樹脂，ポリイミド
樹脂などとされる。繊維はガラス繊維，カーボン繊維，
もしくはアラミド繊維（例えばデュポン社製のケブラー
繊維）などとされる。固体潤滑剤はポリテトラフルオル
エチレン樹脂（PTFE），黒鉛，二硫化モリブデン（M0 S
2）などとされる。但し、前記PTFEは母材がPTFEの場合
は使用しない。具体的には、例えば次の表に示すような
材料とされる。
材料であって固体潤滑剤が混入された繊維強化樹脂が用
いられている。詳述すれば、この場合の樹脂は、ナイロ
ン樹脂，ポリアセタール樹脂（POM），ポリテトラフル
オルエチレン樹脂（PTFE），ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂（PBT），ポリプロピレン樹脂（PP），ポリエチ
レン樹脂（PE），もしくはフェノール樹脂，ポリイミド
樹脂などとされる。繊維はガラス繊維，カーボン繊維，
もしくはアラミド繊維（例えばデュポン社製のケブラー
繊維）などとされる。固体潤滑剤はポリテトラフルオル
エチレン樹脂（PTFE），黒鉛，二硫化モリブデン（M0 S
2）などとされる。但し、前記PTFEは母材がPTFEの場合
は使用しない。具体的には、例えば次の表に示すような
材料とされる。
14はウェイトであり、前記カム部材８と可動プーリプレ
ート6bとの間に円周方向に間隔をおいて複数個介装され
ており、これら両部材のカム面15,16によって径方向に
摺動かつ転動自在に挾持されている。換言すれば、ウェ
イト14はウェイト収納空間Ｓ内に収納され、可動プーリ
プレート6bおよびカム部材８の両カム面15,16に係接さ
れている。これらカム面15,16は、クランク側プーリ６
の回転に伴うウェイト14の遠心力で、可動プーリプレー
ト6bを押動しＶベルト７との噛み合い半径を変化させる
ように、外径方向に向かって対向間隔が漸次狭小となる
ように形成されている。
ート6bとの間に円周方向に間隔をおいて複数個介装され
ており、これら両部材のカム面15,16によって径方向に
摺動かつ転動自在に挾持されている。換言すれば、ウェ
イト14はウェイト収納空間Ｓ内に収納され、可動プーリ
プレート6bおよびカム部材８の両カム面15,16に係接さ
れている。これらカム面15,16は、クランク側プーリ６
の回転に伴うウェイト14の遠心力で、可動プーリプレー
ト6bを押動しＶベルト７との噛み合い半径を変化させる
ように、外径方向に向かって対向間隔が漸次狭小となる
ように形成されている。
前記ウェイト14は、第４図に縦断面を拡大して示すよう
に、金属材製円筒体からなり貫通穴17aの穴径を変える
ことにより重量を変えることができる重量調整部材17
と、この重量調整部材17の外周部を覆う自己潤滑性を有
する材料14aとから形成されている。この自己潤滑性を
有する材料14aとしては、例えば上述した前記固体潤滑
剤が混入された繊維強化樹脂や、潤滑油を含浸させた多
孔質材などから形成されている。
に、金属材製円筒体からなり貫通穴17aの穴径を変える
ことにより重量を変えることができる重量調整部材17
と、この重量調整部材17の外周部を覆う自己潤滑性を有
する材料14aとから形成されている。この自己潤滑性を
有する材料14aとしては、例えば上述した前記固体潤滑
剤が混入された繊維強化樹脂や、潤滑油を含浸させた多
孔質材などから形成されている。
前記カム部材８は、外径が可動プーリプレート6bの周壁
の内径よりも小さく形成されており、カム部材８の外周
縁と可動プーリプレート6bの内周縁との間には、前記ウ
ェイト収納空間Ｓを外部に連通する間隙ｇが設けられて
いる。この間隙ｇは、第１図中鎖線で示すトップ時に、
カム部材８と可動プーリプレート6bとが軸線方向におい
て離間し最大となるように設定されている。
の内径よりも小さく形成されており、カム部材８の外周
縁と可動プーリプレート6bの内周縁との間には、前記ウ
ェイト収納空間Ｓを外部に連通する間隙ｇが設けられて
いる。この間隙ｇは、第１図中鎖線で示すトップ時に、
カム部材８と可動プーリプレート6bとが軸線方向におい
て離間し最大となるように設定されている。
このように構成されたＶベルト式自動変速機において
は、可動プーリプレート6bを案内し、かつ可動プーリプ
レート6bとカム部材８とを円周方向に連結する摺動子10
を、固体潤滑剤が混入された繊維強化樹脂から形成した
から、摺動子10は潤滑効果が大きな固体潤滑剤で潤滑さ
れ摩耗が低減されるとともに、充填された繊維によって
耐熱変形性や衝撃吸収性などの機械的強度が向上され温
度上昇に伴う熱変形量が少なくされている。すなわち、
摺動子10は繊維で強化し、かつ固体潤滑剤で潤滑して従
来のグリースで潤滑する場合に比較して温度上昇を抑え
ることによって、効果的に熱変形が防止されている。
は、可動プーリプレート6bを案内し、かつ可動プーリプ
レート6bとカム部材８とを円周方向に連結する摺動子10
を、固体潤滑剤が混入された繊維強化樹脂から形成した
から、摺動子10は潤滑効果が大きな固体潤滑剤で潤滑さ
れ摩耗が低減されるとともに、充填された繊維によって
耐熱変形性や衝撃吸収性などの機械的強度が向上され温
度上昇に伴う熱変形量が少なくされている。すなわち、
摺動子10は繊維で強化し、かつ固体潤滑剤で潤滑して従
来のグリースで潤滑する場合に比較して温度上昇を抑え
ることによって、効果的に熱変形が防止されている。
したがって、可動プーリプレート6bとカム部材８との間
にがたつきが生じるのを防止し、可動プーリプレート6b
を円滑に移動させることができるから、ウェイト14を円
滑に摺動かつ転動させることができる。
にがたつきが生じるのを防止し、可動プーリプレート6b
を円滑に移動させることができるから、ウェイト14を円
滑に摺動かつ転動させることができる。
実施例においては、カム部材８の外周縁と可動プーリプ
レート6bの内周縁との間に、間隙ｇが設けられているた
め、この間隙ｇから外部の空気をウェイト収納空間Ｓ内
に流通させ、外気でウェイト14および可動プーリプレー
ト6bを冷却することができる。特に、ウェイト14の重量
調整部材17を円筒状に形成して貫通穴17aを設けたか
ら、ウェイト14を円柱状に形成する場合に較べて貫通穴
17aの壁面の分だけ放熱面積が増えることになり、ウェ
イト14をより一層効率よく冷却することができる。この
とき、Ｖベルト７の熱は冷却された可動プーリプレート
6bに伝達されるため、この可動プーリプレート6bを介し
てＶベルト７も同時に冷却されることになる。
レート6bの内周縁との間に、間隙ｇが設けられているた
め、この間隙ｇから外部の空気をウェイト収納空間Ｓ内
に流通させ、外気でウェイト14および可動プーリプレー
ト6bを冷却することができる。特に、ウェイト14の重量
調整部材17を円筒状に形成して貫通穴17aを設けたか
ら、ウェイト14を円柱状に形成する場合に較べて貫通穴
17aの壁面の分だけ放熱面積が増えることになり、ウェ
イト14をより一層効率よく冷却することができる。この
とき、Ｖベルト７の熱は冷却された可動プーリプレート
6bに伝達されるため、この可動プーリプレート6bを介し
てＶベルト７も同時に冷却されることになる。
その結果、ウェイト14やＶベルト７などの部材が高温に
なるのを防止し、劣化や摩耗を低減することができる。
なるのを防止し、劣化や摩耗を低減することができる。
なお、実験によれば、表に示したいずれの実施例におい
ても、ウェイト14および摺動子10の摩耗量が少なくなっ
ている。特に、繊維として炭素繊維を充填した繊維強化
樹脂から摺動子10を形成した第１および第３実施例にお
いては、炭素繊維に自己潤滑性があるため効果が顕著と
なっている。
ても、ウェイト14および摺動子10の摩耗量が少なくなっ
ている。特に、繊維として炭素繊維を充填した繊維強化
樹脂から摺動子10を形成した第１および第３実施例にお
いては、炭素繊維に自己潤滑性があるため効果が顕著と
なっている。
以上説明したように本発明によれば、ウェイトを、円筒
状重量調整部材と、この重量調整部材の外周部を覆う自
己潤滑性を有する材料とから形成すると共に、カム部材
の外周に設けられ可動プーリプレートのの内周面に突設
された係合部に係合する摺動子を自己潤滑性を有する材
料によって形成したため、自己潤滑性を有する材料によ
りウェイトおよび摺動子が潤滑され、グリース等の潤滑
剤が不要になる。
状重量調整部材と、この重量調整部材の外周部を覆う自
己潤滑性を有する材料とから形成すると共に、カム部材
の外周に設けられ可動プーリプレートのの内周面に突設
された係合部に係合する摺動子を自己潤滑性を有する材
料によって形成したため、自己潤滑性を有する材料によ
りウェイトおよび摺動子が潤滑され、グリース等の潤滑
剤が不要になる。
したがって、摺動子は摩耗され難くなって可動プーリプ
レートをがたつくことなく円滑に移動させることができ
るから、ウェイトの偏摩耗が低減できる。その結果、ウ
ェイトの寿命の延長化もできる。しかも、ウェイトが潤
滑不良となることがなく、上述したように摺動子が円滑
に移動することによる効果と相俟ってウェイトの移動が
より一層円滑になる。
レートをがたつくことなく円滑に移動させることができ
るから、ウェイトの偏摩耗が低減できる。その結果、ウ
ェイトの寿命の延長化もできる。しかも、ウェイトが潤
滑不良となることがなく、上述したように摺動子が円滑
に移動することによる効果と相俟ってウェイトの移動が
より一層円滑になる。
また、ウェイトは円筒状重量調整部材の穴径を変えるこ
とにより重量を調整することが可能であるので、Ｖベル
ト式自動変速機の特性を変更するに当たりきわめて容易
に行うことができる。
とにより重量を調整することが可能であるので、Ｖベル
ト式自動変速機の特性を変更するに当たりきわめて容易
に行うことができる。
さらに、グリース等の潤滑剤が不要にになると、これに
伴って従来のＶベルト式自動変速機で用いていた潤滑剤
流出防止用カバーを不要とすることができる。このた
め、カム部材と可動プーリプレートとの間のウェイト収
納空間に外部から外気が流入し易くなるから、この外気
によりウェイトや可動プーリプレートを空冷することが
可能になる。特に、ウェイトの重量調整部材をその軸心
部に貫通穴が穿設された円筒状に形成したため、重量調
整部材を円柱状に形成する場合にに較べてこの貫通穴の
壁面の分だけ放熱面積が増えることになり、ウェイトを
より一層効率よく冷却することができる。
伴って従来のＶベルト式自動変速機で用いていた潤滑剤
流出防止用カバーを不要とすることができる。このた
め、カム部材と可動プーリプレートとの間のウェイト収
納空間に外部から外気が流入し易くなるから、この外気
によりウェイトや可動プーリプレートを空冷することが
可能になる。特に、ウェイトの重量調整部材をその軸心
部に貫通穴が穿設された円筒状に形成したため、重量調
整部材を円柱状に形成する場合にに較べてこの貫通穴の
壁面の分だけ放熱面積が増えることになり、ウェイトを
より一層効率よく冷却することができる。
第１図は本発明に係るＶベルト式自動変速機の要部を示
す断面図、第２図は第１図のII−II線断面図、第３図は
摺動子を拡大して示す斜視図、第４図はウェイトを拡大
して示す縦断面図である。 ４……Ｖベルト式自動変速機、6a……固定プーリプレー
ト、6b……可動プーリプレート、７……Ｖベルト、８…
…カム部材、10……摺動子、14……ウェイト。
す断面図、第２図は第１図のII−II線断面図、第３図は
摺動子を拡大して示す斜視図、第４図はウェイトを拡大
して示す縦断面図である。 ４……Ｖベルト式自動変速機、6a……固定プーリプレー
ト、6b……可動プーリプレート、７……Ｖベルト、８…
…カム部材、10……摺動子、14……ウェイト。
Claims (1)
- 【請求項１】固定プーリプレートに対向してベルト溝を
形成する可動プーリプレートとカム部材との間に介装さ
れたウェイトを備えたＶベルト式自動変速機において、
前記ウェイトを、円筒状重量調整部材と、この重量調整
部材の外周部を覆う自己潤滑性を有する材料とから形成
すると共に、前記カム部材の外周に設けられ前記可動プ
ーリプレートの内周面に突設された係合部に係合する摺
動子を自己潤滑性を有する材料によって形成したことを
特徴とするＶベルト式自動変速機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60016484A JPH0684775B2 (ja) | 1985-02-01 | 1985-02-01 | Ｖベルト式自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60016484A JPH0684775B2 (ja) | 1985-02-01 | 1985-02-01 | Ｖベルト式自動変速機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61180056A JPS61180056A (ja) | 1986-08-12 |
| JPH0684775B2 true JPH0684775B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=11917557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60016484A Expired - Lifetime JPH0684775B2 (ja) | 1985-02-01 | 1985-02-01 | Ｖベルト式自動変速機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0684775B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02295573A (ja) * | 1989-05-09 | 1990-12-06 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 低飛距離ゴルフボール |
Family Cites Families (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS431961Y1 (ja) * | 1964-07-04 | 1968-01-27 | ||
| JPS431962Y1 (ja) * | 1964-07-13 | 1968-01-27 | ||
| US3634750A (en) * | 1970-04-23 | 1972-01-11 | Westinghouse Electric Corp | Regulator apparatus responsive to generator output power factor and voltage |
| JPS53108142A (en) * | 1977-03-03 | 1978-09-20 | Toray Ind Inc | Wear-resistant material |
| JPS557848A (en) * | 1978-07-01 | 1980-01-21 | Riken Corp | Sliding component |
| JPS5635853A (en) * | 1979-08-28 | 1981-04-08 | Nippon Denso Co Ltd | Power transmission system |
| JPS5673254A (en) * | 1979-11-14 | 1981-06-17 | Nippon Denso Co Ltd | Power transmission gear |
| JPS5839868A (ja) * | 1981-09-04 | 1983-03-08 | Honda Motor Co Ltd | ベルト式自動変速機 |
| JPS5842854A (ja) * | 1981-09-07 | 1983-03-12 | Honda Motor Co Ltd | ベルト式自動変速機 |
| JPS58122058U (ja) * | 1982-02-15 | 1983-08-19 | 本田技研工業株式会社 | 遠心式ベルト変速装置 |
| JPS5962770A (ja) * | 1982-10-01 | 1984-04-10 | Yamaha Motor Co Ltd | Ｖベルト無段変速機 |
| JPS5984990A (ja) * | 1982-11-05 | 1984-05-16 | Oiles Ind Co Ltd | 摺動部材用フエノ−ル樹脂組成物 |
-
1985
- 1985-02-01 JP JP60016484A patent/JPH0684775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61180056A (ja) | 1986-08-12 |
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