JPS5842854A

JPS5842854A - ベルト式自動変速機

Info

Publication number: JPS5842854A
Application number: JP14152881A
Authority: JP
Inventors: Nobuo Abu; 阿武　信夫; Kiyoshi Kimura; 清木村
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1981-09-07
Filing date: 1981-09-07
Publication date: 1983-03-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明はベルト式自動変速機の改良に係シ、特に駆動側
プーリ全構成する一要素としてめ可動フェースの背面側
にウェイトローラを嵌合収納すべき溝を複数放射状に形
成するとともに、これら溝間に複数の空間部を設け、こ
れら空間部の任意の複数にスプリングを配設することに
より、スペースの有効利用を図シ、装置の大型化を伴う
ことなく所期の目的を達し得るようにしたベルト式自動
変速機に関する。

ベルト式自動変速機にあっては、ウェイトローラの遠心
力負担を軽減し、これらウェイトローラの小型、軽量化
を図り、変速機能の低下を伴うことなく装置を小型、コ
ンパクト化するため、可動フェースを固定フェース側に
、即ちプーリの拡径方向に押圧付勢するスプリングを設
けることが提案される。

ところで、上記スプリングを設けることは、即ち部品点
数の増加を来たし、これらスプリングの配設位置によっ
ては装置の大型化を伴い、これらスプリングの効能とし
ての装置の小型、コンパクト化を相殺し兼ねない。

本発明者等は斯る自動変速機における上記スプリングの
配設位ｅ＋合理的に設定すべく本発明を成したもので、
その目的とする処は、駆動側可動フェースの背面側にウ
ェイトローラを嵌合収納すべき溝を複数放射状に形成す
るとともに、これら溝間に複数の空間部を設け、これら
空間部の任意の複数に可動フェースを固定フェース側へ
常時押圧付勢するスプリングを配設することによシ、ス
ペースの有効利用を図り、装置の大型化を伴うことなく
所期の目的を達成し得るようにしたベルト式自動変速機
を提供するにある。

以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基づいて詳述
する。

第１図は本発明に係る自動変速機の横断側面図、第２図
左半部は第１図Ａ−Ａ線断面図、同図右半部は第１図Ｂ
−Ｂ線断面図である。

第１図中１は駆動軸で、これの一方の延出端ｌ　ａ　ｌ
ｌ？ｌ：’ｔｔｌ可変プーリ２が配設されており、他端
１ｂは例えば原動機（図示せず）の出力軸に連結されて
いる。プーリ２は軸端に嵌着された皿状の固定フェース
３と、該固定フェース３と対面する如く軸１上で軸方向
に摺動自在に設けられた皿状の可動フェース４とから成
る。可動フェース４Ｆｉ軸７に軸心に対して平行、且つ
摺動自在に取り付けられ、これ４の反固定フェース側の
背面４ａには第２図左半部に示す如く複数の（図示例で
は６個）の係合溝４ｂ・・・が等ピッチで放射状に形成
されており、各係合溝４ｂ内にはウェイトローラ５が半
径方向に摺動自在に係合しており、各ウェイトローラ５
は可動フェース４の背面４ａとこれを塞ぐ如く設けられ
たランププレート６間で保持゛されている。ランププレ
ート６は軸方向をスリーブ７．８にて拘束されて定位置
に保持され、これ６の周縁部には第２図左半部に示す如
く複数（本実施例でＦｉ３個。ただし２個は図に表われ
ていない。）の切欠部６ａ・・・が形成され、各切欠部
６ａには合成樹脂等でＵ字状に成形されたガイド部材９
が嵌着されている。一方、可動フェース４の背面４ａ側
の周縁部からに前記ランププレート６の切欠部６ａ・・
・の設置位置に一致して複数のリブ４ｃ・・・が半径方
向内方に同かつて一体成形されており、各リブ４ｃＨこ
れと対応するランププレート６の切欠部６ａに嵌着され
た前記ガイド部材９に軸方向に摺動自在に係合している
。斯くして可動フェニス４はランププレート６に対し゛
て軸方向に摺動自在、且つこれ６と一体に回転すべく保
合している。

又可動フェース４の背面４ａの係合溝４ｂ・・・間には
第２図左半部に示す如く略三角形状の空間部４ｄが複数
段けられ、各空間部４ｄには第１図に示す如く環状のス
プリング受は座４ｅが形成され、該受は座４ｅの中央位
置からランププレート６側に向かって丸棒状のスプリン
グガイド４ｂが一体、に突設されている。一方、ランプ
プレート６の可動フェース４に設けた前記骨は座４ｅと
対応する位置には円形溝状のスプリング受は座６ｂが一
体成形され、該受は座６ｂ内には可動フェース４の前記
スプリングガイド４ｆの先部が臨み、これらスプリング
ガイド４ｆと受は座６ｂとは図示の如くΔＳだけオーバ
ーラツプしており、可動フェース４及びランププレート
６に設けた受座４ｅ、　６ｂ間にはスプリング１０がス
プリングガイド４ｆにガイドされて縮装されている。こ
の場合ランププレート６は不動で、可動フェース４が軸
方向に摺動可能であるため、上記スプリング１０・・・
の弾発力は可動フェース４に対してこれ４を固定フェー
ス３側へ、即ちプーリ２の拡径方向に常時押圧付勢する
押圧力として作用する。

一方、被動軸１１は前記駆動軸１と平行に設けられ、被
動軸１１の延出端部１１ａＫＶｔ発進クラッチ１２が設
けられている。即ち、被動軸１１の軸端にはドラム状の
クラッチアウタ１３が設けられ、アウタ１３にはドラム
部り３ａ内壁に接する摩擦保合部材であるクラッチシュ
ー１４が対向する如く設けられている。一方、被動軸１
１の外側には軸受１５，１！ｌ介して固定フェースポス
１６が嵌装され、ポス１６端部には駆動プレート１７が
固設され、プレート１７には上記クラッチシュー１４に
対応する遠心拡開素子１８が設けられている。尚１９は
クラッチダンノ（ラノく−である。

上記固定フェースポス１６の他端部には被動側可変プー
リ２０を構成する皿状の固定フェース２１が固着され、
この固定フェース２１に対向ｆる同じく皿状の可動フェ
ース２２は固定フェースボス１６の外周に軸方向に摺動
自在、且つ周方向／◆＋しに回転可能に嵌合された可動゛フェースポス２３の端部
′に固着されており、該可動フェース２２の内側内端部
と固定フェースポス１６側の駆動プレート１７間にはス
プリング２４が縮装され、該スプリング２４の弾発作用
により可動フェース２２は固定フェース２１側へ、即ち
プーリ径を拡大する側へ常時弾圧付勢されている。そし
て可動フェースボス２３の円周複数箇所にはガイドピン
２５・・・が下方へ突設され、各ガイドピン２５の下部
に回動自在に嵌装されたガイドローラ２６け固定フェー
スボス１６に形成された軸方向に長孔で、周方向に傾斜
したカム溝１６ａに係合しており、このガイドピン２５
のガイドローラ２６を介してのカム溝１６ａとの保合で
可動フェースボス２３及びこれに固着された可動フェー
ス２２は軸方向の移動が可能となる。

而して駆動側プーリ２と被動側プーリ２０間には■ベル
ト２７が張架されている。

次に本変速機の作用について述べる。

第１図は駆動軸１が低速回転している状態を示し、不図
示の原動機等からの動力は駆動軸１、駆動側プーリ２、
■ベルト２７、被動側プーリ２０へと伝達され、被動側
プーリ２０が回転せしめられる。この被動側プーリ２０
と一体に固定フェースボス１６及び可動フェースボス２
３が回転し、更に駆動プレート１７は固定フェースボス
１６とともに回転し、これ１７に設けられた遠心波−開
素子１８はこれに作用する遠心力で拡開され、これに固
着したクラッチシュー１４をクラッチアウタ１３のドラ
ム部ｉ３ａに押圧し、クラッチアウタ１３を介して被動
軸１１を回転せしめる。この場合は前述の如く駆動軸１
の回転速度が低いため、ウェイトローラ５・・・に作用
する遠心力はこれらローラ５・・・を移動せしめて■ベ
ルト２７のプーリ２に対する巻掛径を拡大するには至ら
ず、従って第１図に示す如く駆動側プーリ２の巻掛径は
小さく、被動側プーリ２０のそれは大きく保持され、被
動軸１１の回転は減速され、一方これの回転トルクに増
幅を力る。

、駆動軸１の回転速度が上昇すれば、ウェイトロー２５
・・・はこれらに作用する葎心力によって半径方向外方
へ放射状に移動し、可動フェース４を固定フェース３側
へ押圧する。この場合可動フェース４にはスプリング１
０・・・の作用により常時これ４を固定フェース３側へ
押圧する力が作用しているため、結局可動フェース４に
はスプリング１０・・による押圧力と前記ウェイトロー
ラ５・・・の移動によって発生する押圧力の合力が作用
し、従って、従来のウェイトローラによってのみ押圧力
を発生せしめるものに比し・、ウェイトローラ５・・・
の遠心力負担をスプリング１０・・・の押圧力分だけ軽
減することができる。遠心力の太き姑はウェイトローラ
の重量に比例する故、ウェイトロー２５・・・の遠心力
の負担軽減は、これらウェイトローラ５・・・が小型、
軽量化されることを、更には装置全体が小型、コンパク
ト化されることを意味している。

ところで、本発明においてはスプリング１０・・・を設
けたため、この分部品点数が従来のものに対して増り口
する。【７かしながら、スプリング１０・・・は前述の
如く駆動側プーリ２の可動フェース４に形成された保合
溝４ｂ・・・間の空間部４ｄ・・・を有効に利用して収
納したため、哀プリング１０・・・の付加に伴う装置の
大型化を招くことなぐ所期の目的、即ちウェイトローラ
５・・・の遠心力負担軽減による装置の小型、コンパク
ト化を図ることかできる。

又これらスプリング１０をガイドするスプリングガイド
４ｆの先部Ｆ１ランプグレート６側に形成した受は座６
ｂとの間に軸方向にΔＳだけオー・く−ラップしている
ため、スプリング１０・・・がこれらに作用する遠心力
で周方向に撓み変形しても、スプリング１０・・・が両
受は座４ｅ、６ｂから抜は出ることはない。

而して可動フ゛エース４にスプリング１０・・・による
押圧力とウェイトローラ５・・・の移動に伴って発生す
る押圧力の合力が作用する結果、固定フェース３と可動
フェース４間の間隔は狭められ、プーリ２の境ルト巻掛
径は拡大する。一方、ベルト２７の駆動側プーリ２によ
る拡径引張動により被動ｆ１１プーリ２０にあっては、
ベルト２７は固定フェース２１と可動フェース２２間の
半径方向内方へ喰い込む。これに伴って可動フェース２
２はスプリング２４の弾発力に抗して第１図中、左動し
、ベルト２７のプーリ２０への巻掛径は縮小し、被動軸
１１の回転が増速され、変速が成される。

第３図は本発明の゛変更実施例を示す駆動側プーリの横
断側面図であり、中空円筒状のスプリングガイド１０４
ｆｉランププレート１０６から可動フェース１０４側に
向かって一体的に突設した例を示す。この場合もスプリ
ングガイド１０４ｆの先部は可動フェース１０４に設け
たスプリング受は座１０４ｅに対して軸方向にΔＳ′だ
けオーツ（−ランプしているため、前記同様スプリング
１１０が外れることはない。

尚上記スプリングガイド１０４ｆｉ単体でランゾ°゛グ
レー）１０６と別体に成形した後、ランププレート１０
６の表面に固着してもよい。

以上の説明で明らかな如く本発明によれば、駆動側可動
フェースの背面側にウェイトローラを嵌合収納すべき溝
を複数放射状に形成するとともに、これら溝間に複数の
空間部を設け、これら空間部の任意の複数に可動フェー
スを固定フェース側へ常時押圧付勢すべきスプリングを
配設するようにしたため、スペースの有効利用が図９．
装置の大型化を招くことなく所期の目的、即ちウェイト
ローラの遠心力負担軽減による装置の小型、コンパクト
化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図１ｍは本発明の実施例を示すもので、第１図は本発明
に係る自動変速機の横断側面図、第２同左手部は第１図
Ａ−Ａ線断面図、同図右半部は第１図Ｂ−Ｂ線断面図、
第３図は本発明の変更実施例を示す駆動側プーリの横断
側面図である。尚図面中１は駆動軸、２は駆動側プーリ、３゜２１は固
定フェース、４，２２．１０４Ｕ可動フエース、５はウ
ェイトロー２．１０，２４，１１０はスプリング、１１
は被動軸、１６は固定フェースボス、２０は被動側プー
リ、２３Ｆｉ可動フエースボス、２７は■ベルトである
、特許出願人　本田技研工業株式会社代理人弁理士下田容一部゛同　　　□弁理士　大　橋　邦　彦

Claims

【特許請求の範囲】

駆動軸と被動軸に固定フェースと可動フェースとから構
成される可変ベルトプーリを夫々配設し、これら両プー
リ間に張架されたベルトの各々のプーリに対する有効巻
掛径を駆動プーリ側に設けたウェイトローラに作用する
遠心力で以って変更せしめるようにした自動変速機にお
いて、上記ウェイトローラを可動フェースの背面側に放
射状に形成された複数の溝内に半径方向に摺動自在に嵌
合するとともに、可動フェースの前記溝間に複数の空間
部を設け、これら空間部の任意の複数に可動フェースを
常時固定フェース側へ押圧付勢・するスプリ゛ングを配
設したことを特徴とするベルト式自動変速機。