JPS61163821A - Ｖベルト式自動変速機用ウエイトの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動二輪車や雪上車などに用いられるＶベルト
式自動変速機用ウェイトの製造方法に関するものである
。

〔従来の技術〕

Ｖベルト式自動変速機は、駆動側プーリと従動側プーリ
との間にＶベルトを掛は渡したものであり、前記駆動側
プーリおよび従動側プーリは、それぞれ回転軸に対して
固定された固定プーリプレートとこの固定プーリプレー
トに対向してベルト溝を形成し軸線方向に進退自在な可
動プーリプレートとを有している。そして、前記駆動側
プーリの可動プーリプレートを、この可動プーリプレー
トの背面および周壁に係接し駆動側プーリに伴って回転
するウェイトの遠心力で押動することによって、Ｖベル
トとプーリとのかみ合い半径を連続的に変化させるよう
に構成されている。

特に、このＶベルト式自動変速機は、無段階でスムーズ
な変速比が得られることや構造が簡単であることなどか
ら、近年、スクータをはじめとしてファミリーバイツや
実用バイツ、あるいは雪上車などに広く使用されている
。

ところで、この種の変速機のウェイトは、回転軸の回転
数の変動に応じて、絶えず可動プーリプレートを押動し
てＶベルトとのかみ合い半径を変化させるものであるか
ら、可動プーリプレートの背面を円滑に移動し、かつ、
可動プーリプレートを摩耗させない必要がある。そのた
め、従来、ウェイトは樹脂から円筒状に形成されたもの
が一般的であり、このウェイトの外周面に設けられた一
個のエツジゲートから樹脂を注入する方法により製造さ
れている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような製造方法では、ウェイトの摺
動および転勤面となる外周面にばりが残ることがある。

そのため、このぼりによって、ウェイトの円滑な摺動お
よび転勤が妨げられるという不具合があり、偏摩耗の原
因となっている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、円滑に
摺動および転勤できるウェイトが製造できるＶベルト式
自動変速機用ウェイトの製造方法を提供するものである
。本発明に係るウェイトの製造方法は、ウェイトを円筒
状に形成するとともに、その−量目端面にピンポイント
ゲートを設け、このゲートから樹脂を注入するものであ
る。

〔作用〕

本発明においては、樹脂を端面から軸線方向に注入する
ことにより、摺動および転勤面となる外　　□周面にば
りが残るのを防止する。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。第
１図は本発明に係るウェイトの製造方法に用いられる金
型を示す断面図、第２図は第１図のｎ−ｎ線断面図、第
３図は本発明に係る方法が実施されたウェイトが備えら
れたＶベルト式自動変速機の要部を示す断面図で、これ
らの図において符号１で示すものはスクータ等のユニッ
トスイング式エンジンを示す。このエンジン１は前方に
配設されたエンジン本体２と、後方に配設され減速機を
介して後輪側プーリ軸に接続された図示しない後輪軸と
、前記エンジン本体２の動力をクランク軸３から遠心ク
ラッチを介して前記後輪側プーリ軸に伝達するＶベルト
式自動変速機４とが伝動ケース５により一体に保持され
、後輪を懸架する懸架装置の一構成要素として機能して
いる。

前記Ｖベルト式自動変速機４は、クランク軸３に支承さ
れたクランク側プーリ６と、前記後輪側ブーり軸にカラ
ーを介して回転自在に支承された後輪側プーリと、これ
らプーリ間に掛は渡されたＶベルト７などから構成され
ている。

前記クランク側プーリ６は、クランク軸３に固定された
固定プーリプレート６ａと、この固定プーリプレート６
ａに対向してベルト溝を形成し軸線方向に進退自在な可
動プーリプレート６ｂとを有している。

８ばウェイトであり、第４図に縦断面を拡大して示すよ
うに円筒状に形成され内側に鉄や真鍮などの金属材から
なる円筒状の重量調整部材９が設けられている。１０は
前記可動プーリプレート６ｂの背面側に位置してクラン
ク軸３上に固定されたカム部材である。前記ウェイト８
は、これら可動プーリプレート６ｂとカム部材１０との
間に介装され、両部材のカム面によって径方向に摺動か
つ転勤自在に挟持されている。前記カム面は、クランク
側プーリ６の回転に伴うウェイト８の遠心力で、可動ブ
ーリプレー）６ｂを押動しＶベルト７との噛み合い半径
を変化させるように、外径方向に向かって対向間隔が漸
次狭小となるように形成されている。

１１は可動プーリプレート６ｂとカム部材１０との間に
介装され、カム部材１０に対して可動ブーリプレー）６
ｂを案内するガイド部材である。

なお、第３図中鎖線はＶベルト式自動変速機４のトップ
時における状態を示す。

上述したＶベルト式自動変速機のウェイト８を製造する
場合は、まず金型１２および重量調整部材９を加工し、
金型１２に形成されたキャビティ１３の内側に重量調整
部材９を保持した後に、前記キャビティ１３内に樹脂を
注入する。

この製造方法について詳述すると、まず下部金型１２ａ
と上部金型１２ｂとを加工してこれら部材間に円筒状を
呈するキャビティ１３を形成するとともに、金属材を加
工して重量調整部材９を円筒状に形成する。そして、重
量調整部材９を下部金型１２ａの突出部１４に挿嵌して
キャビティ１３の内側に保持する。ここで、重量調整部
材９は軸線方向の長さがキャビティ１３より短く形成さ
れており、段部１５によって外表面がキャビティ１３に
囲繞された状態に保持さ゛れている。

次いで、溶融した樹脂をピンポイントゲート、本実施例
においては３個のピンポイントゲート１６．１６・・か
らキャビティ１３内に注入した後、前記樹脂を冷却して
固化させることによりキャビティ１３内にウェイト８を
形成する。前記ピンポイントゲート１６，１６・・は、
上部金型１２ｂの内頂面に等間隔に設けられ、上部金型
１２ｂと上部金型アダプタ１７との間に形成されたラン
ナ１８に連通されている。すなわち、ウェイト８は円筒
状に形成され、ウェイト８の一開口端面８ａのうち軸線
と直交する面を形成する部分に３個のビンポイントゲ−
）１６．１６・・が等間隔に設けられている。

ランナ１８にはスプルー１９の一端が開口されるととも
に、この開口に対向して低温な樹脂を受けるコールドス
ラグウェル２０が凹設されている。

したがって、前記溶融した樹脂は図示しないノズル等に
よりスプル１９からランナ１８に供給され、コールドス
ラグウェル２０で低温な部分が除かれた後、ピンポイン
トゲート１６．１６・・から注入されている。

注入する樹脂としては、樹脂単体や、この樹脂に固体潤
滑材および繊維を充填した繊維強化樹脂などとされる。

詳述すれば、この場合の樹脂は、ナイロン樹脂。

ポリアセクール樹脂（ＰＯＭ）　、ポリテトラフルオル
エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）　、ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂（ＰＢＴ）　、ポリプロピレン樹脂（ＰＰ）　
、ポリエチレン樹脂（ＰＲ）　、　もしくはフェノール
樹脂、ポリイミド樹脂などとされる。充填する繊維とし
ては、ガラス繊維、カーボン繊維、もしくはアラミド繊
維（例えばデュポン社製のケブラー繊維）などとされろ
。また、固体潤滑材としては、ポリテトラフルオルエチ
レン樹脂（ＰＴＦＩＩり　、黒鉛、二硫化モリブデン（
ＭａＳｚ　）などとされる。但し、前記ＰＴＦＥＳは母
材がＰＴＦＥの場合は使用しない。

このように構成されたＶベルト式自動変速機用ウェイト
の製造方法においては、溶融した樹脂をスプルー１９か
らランナ１８に供給すると、この樹脂はランナ１８の先
端部において三等分され、ピンポイントゲート１６，１
６・・を介してウェイト８の一開口端面８ａとなる部分
からキャビティ１３内に流入する。そして、キャビティ
１３内に充填された樹脂は、冷却固化されるとキャビテ
ィ１３に対応した形状に形成されるため、ウェイト８を
製造することができる。

したがって、樹脂をウェイト８の端面８ａから軸線方向
に注入することにより製造することができ、従来のよう
にゲートが外周面に設けられていないから、ウェイト８
の摺動および転勤面となる外周面にばりが残るようなこ
とがない。また、ピンポイントゲート１６，１６・・を
介して注入するようにしているから、ウェイト８の端面
８ａにばりが残るようなこともない。

なお、上記実施例においては、ウェイト８の成形時に重
量調整部材９をインサート成形した例について説明した
が、成形後に圧入等により固定することもできる。また
、ピンポイントゲートは、−個であっても同様な作用効
果を得ることができ、上述したウェイト８の端面８ａの
うち軸線と直交する面に設けるほか、この面の外側の軸
線に対して傾斜している面に設けることもできる。要す
るに開口中心から距離が第４図中ｔで示すウェイト８の
肉厚の範囲内であればよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、ウェイトを円筒状
に形成するとともに、その−関口端面にピンポイントゲ
ートを設け、このゲートから樹脂を注入したから、ウェ
イトの摺動および転勤面となる外周面にばりが残るのを
防止することができる。

したがって、ウェイトの外周面を円滑な面に形成し、ウ
ェイトの摺動および転勤を円滑にすることができる。そ
のため、偏置ｔｌが低減できるから、寿命の延長化も期
待できる、

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るウェイトの製造方法に用いられる
金型を示す断面図、第２図は第１図の■−ｎ線断面図、
第３図は本発明に係る方法が実施されたウェイトが備え
られたＶベルト式自動変速機の要部を示す断面図、第４
図はウェイトを拡大して示す縦断面図である。 ４・・・・Ｖベルト式自動変速機、６ａ・・・・固定プ
ーリプレート、６ｂ・・・・可動プーリプレート、８・
・・・ウェイト、８ａ・・・・端面、９・・・・重量調
整部材、１０・・・・カム部材、１２ａ・・・・下部金
型、１２ｂ・・・・上部金型、１３・・・・キャビティ
、１６・・・・ピンポイントゲート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定プーリプレートに対向してベルト溝■形成する可動
   プーリプレートとカム部材との間に■装されたウェイト
   を備えたＶベルト式自動変速機の前記ウェイトの製造方
   法であって、このウェイトを円筒状に形成するとともに
   、その一開口端面にピンポイントゲートを設け、このゲ
   ートから樹脂を注入してなるＶベルト式自動変速機用ウ
   ェイトの製造方法。