JP4173053B2 - 射出成形樹脂歯車、射出成形樹脂スプロケット、射出成形樹脂プーリ、射出成形樹脂ローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種自動車部品,産業機械,精密機械等の動力伝達装置に使用される射出成形樹脂歯車、及びこの射出成形樹脂歯車、射出成形樹脂スプロケット、射出成形樹脂プーリ、射出成形樹脂ローラ等の射出成形樹脂回転体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、モータ等の駆動源から駆動力を受けて作動する自動車部品には、軽量化や作動音の静粛化等を目的とし、射出成形により形成された樹脂製歯車が多く使用されるようになっている。
【0003】
図17は、このような射出成形樹脂歯車50の縦断面図である。また、図18は、図17の射出成形樹脂歯車50を左側から見た図(左側面図)である。これら図17及び図18に示す射出成形樹脂歯車50は、同一形状のキャビティ内に溶融樹脂を1箇所又は複数箇所(図18においては3箇所)のピンポイントゲート51から射出することにより成形されるようになっている。
【0004】
しかし、図18に示すように、3箇所のピンポイントゲート51から樹脂をキャビティ内に射出した場合、各ピンポイントゲート51から射出された樹脂は、矢印で示すように隣り合うピンポイントゲート51,51との間のほぼ中間部で合流し、ウェブ52にウェルドライン53が生じる。このウェルドライン53が射出成形品(射出成形樹脂歯車50)に発生すると、歯形精度に悪影響を及ぼすだけでなく、歯車の強度にも悪影響を及ぼす場合がある。とりわけ、射出する材料がガラス繊維や炭素繊維を配合した強化プラスチックの場合には、歯車強度が40〜60%も低下することが知られている。
【0005】
そこで、図19に示すように、ゲートをリング状ゲート54にし、リング状ゲート54から射出された樹脂がキャビティ内を内周端から径方向外方へ向かって放射状に流れるようにし、図18に示すようなウェルドライン53の発生を防止するようにした射出成形技術が開発された。そして、その射出成形技術が繊維強化プラスチック製の歯車の成形に多く採用されている。
【0006】
しかしながら、リング状ゲート54を使用して射出成形する場合は、射出成形後にゲート内に残留する樹脂材料がピンポイントゲート51を使用して射出成形した場合よりも多くなり、ピンポイントゲート51を使用して射出成形した場合よりも無駄になる樹脂材料(製品として使用されないで、製品から切り離される樹脂材料)が多くなるため、樹脂材料の歩留まり率が低下する。その結果、リング状ゲート54で射出成形した製品(射出成形樹脂歯車50)は、ピンポイントゲート51で射出成形した製品(射出成形樹脂歯車50)よりも製品価格が高騰し、特に、射出成形用の樹脂材料として高価な強化繊維入り樹脂を使用すると、ピンポイントゲート51で射出成形した製品との価格差がより顕著になるという不具合があった。
【0007】
しかも、リング状ゲート54で射出成形した製品(射出成形樹脂歯車50)は、リング状ゲート54を切り離した後、リング状ゲート54の切り離し痕を機械加工して削り落とす作業が必要になり、加工コストがピンポイントゲート51で射出成形した製品(射出成形樹脂歯車50)よりも嵩むという問題を有していた。尚、ピンポイントゲート51を使用した射出成形樹脂歯車50は、ピンポイントゲート51の開口面積が小さく、射出成形後の離型時にピンポイントゲート51が製品(射出成形樹脂歯車50)から切断し易いため、ピンポイントゲート51の切り離し痕が目立ちにくく、後加工が不要となるという利点を有している。
【0008】
このような従来技術の不具合を解消するため、図20に示すように、強化繊維入りの樹脂材料を複数のピンポイントゲート60から射出して成形される歯車61において、複数の肉盗み62と径方向リブ63を形成し、各径方向リブ63,63間で且つ一つ置きの位置にピンポイントゲート60を配置して、このピンポイントゲート60からキャビティ内に射出された溶融樹脂の流れを分流制御し、樹脂材料の配向性を平均化させ、形状・寸法精度の向上を図るようにした技術が開発された(特許文献1参照)。
【0009】
また、図21及び図22に示すように、歯車70の両面において、歯に直近する歯形部71内側に、射出成形工程中に発生する充填時間差及び圧力差を減少させる高分子材料流動規制機構72を形成する技術が開発された。この技術によれば、ピンポイントゲート73から射出された樹脂材料は、その流れが高分子材料流動規制機構72に到達すると、内圧が上昇し、圧力の低い未充填部に流動し、高分子材料流動規制機構72の全周に渡って充填して、内圧が均一になった時点で歯外形に向かって流動するようになっている。尚、この高分子材料流動規制機構72は、歯形部71の内側に隣接して形成された溝であり、その溝深さが連続又は断続的に変化するようになっている。
【0010】
【特許文献1】
特公平2−44701号公報(第1頁,第1図乃至第4図参照)
【特許文献2】
特開平8−132542号公報(第2頁,図1乃至図2参照)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された技術は、いずれも、図18で例示したような、歯55が形成されるリム56と軸が嵌合される軸支持部57とを接続するウェブ52において、隣接するピンポイントゲート51,51から射出される樹脂の流れの合流部に生じるウェルドライン53を十分に減少させることができず、近年市場から要求されている程度のウェブ52の強度や歯形精度を満足し得るものではなかった。
【0012】
そこで、本発明は、ピンポイントゲートを使用して射出成形樹脂歯車(射出成形樹脂回転体)を成形する場合においても、ウェルドラインの発生を効果的に抑え、ウェブ内における強化繊維入り樹脂の配向性を全周に渡って揃え、樹脂の流れがリムに到達する前に、径方向の樹脂の流動速度を均一化して、ウェブの強度を高強度化すると共に、成形精度を高精度化することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、外周に歯が形成されるリムと、軸に嵌合される軸支持部と、これらリムと軸支持部を径方向に接続するウェブとを備えており、前記ウェブの一方の側面側に対向するように配置されたピンポイントゲートから射出される強化繊維入りの樹脂で形成された射出成形樹脂歯車に関するものである。そして、前記ウェブの一方の側面のうちで、前記ピンポイントゲートが配置される近傍の位置には、前記ピンポイントゲートから射出された前記強化繊維入りの樹脂の径方向への流れを絞って邪魔をし、前記ピンポイントゲートから射出された前記強化繊維入りの樹脂の流れの径方向への移動速度を前記ピンポイントゲートと前記リムの間で均一化する樹脂流動速度調整溝が形成されている。また、前記樹脂流動速度調整溝は、前記ピンポイントゲートから径方向に向かう位置に配置されて前記強化繊維入りの樹脂の流れを最も大きく絞る第1溝部と、この第1溝部から溝深さを漸減するように周方向に延びる一対の第2溝部と、からなっている。そして、前記ピンポイントゲートが前記ウェブの周方向に沿って複数箇所に配置され、前記ピンポイントゲートのそれぞれに対応するように前記樹脂流動速度調整溝が形成され、隣り合うピンポイントゲートの少なくとも周方向中間位置において、前記樹脂流動速度調整溝が切り上がるように構成されたことを特徴としている。
【0015】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の発明の次のような点に特徴を有するものである。すなわち、前記軸支持部と前記リムとの間の前記ウェブには、前記ピンポイントゲート、前記樹脂流動速度調整溝、環状溝の順で径方向内方から外方へ向かって形成されている。そして、前記環状溝は、前記リムよりも径方向内方に離れて位置し、前記リムと同心円状に連続して形成されている。
【0016】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ピンポイントゲートの径方向内方側の位置に、前記環状溝とは別の環状溝を形成し、前記ピンポイントゲートを前記樹脂流動速度調整溝と前記別の環状溝で径方向に挟むようにしたことを特徴としている。
【0017】
また、請求項4の発明は、径方向外方の筒状部と、軸に嵌合される軸支持部と、これら筒状部と軸支持部を径方向に接続する円板状部とを備え、前記円板状部の一方の側面側に対向するように配置されたピンポイントゲートから射出される強化繊維入りの樹脂で形成された射出成形樹脂スプロケット、射出成形樹脂プーリ、又は射出成形樹脂ローラに関するものである。そして、前記円板状部の一方の側面のうちで、前記ピンポイントゲートが配置される近傍の位置には、前記ピンポイントゲートから射出された前記強化繊維入りの樹脂の径方向への流れを絞って邪魔をし、前記ピンポイントゲートから射出された前記強化繊維入りの樹脂の流れの径方向への移動速度を前記ピンポイントゲートと前記リムの間で均一化する樹脂流動速度調整溝が形成されている。また、前記樹脂流動速度調整溝は、前記ピンポイントゲートから径方向に向かう位置に配置されて前記強化繊維位置の樹脂の流れを最も大きく絞る第1溝部と、この第1溝部から溝深さを漸減するように周方向に延びる一対の第2溝部と、からなっている。そして、前記ピンポイントゲートが前記円板状部の周方向に沿って複数箇所に配置され、前記ピンポイントゲートのそれぞれに対応するように前記樹脂流動速度調整溝が形成され、隣り合うピンポイントゲートの少なくとも周方向中間位置において、前記樹脂流動速度調整溝が切り上がるように構成されたことを特徴としている。
【0019】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、次のような特徴を有している。すなわち、前記軸支持部と前記リムとの間の前記円板状部には、前記ピンポイントゲート、前記樹脂流動速度調整溝、環状溝の順で径方向内方から外方へ向かって形成されている。そして、前記環状溝が前記リムと同心円状に一定の深さで連続して形成されている。
【0020】
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の発明において、前記ピンポイントゲートの径方向内方側の位置に、前記環状溝とは別の環状溝を形成し、前記ピンポイントゲートを前記樹脂流動速度調整溝と前記別の環状溝で径方向に挟むようにしたことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0022】
[第1の実施の形態]
(射出成形樹脂歯車の形状)
図1〜図3は、本発明の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車1を示すものである。このうち、図1は、射出成形樹脂歯車1の縦断面図(図2のA−A線に沿って切断して示す断面図)であり、図2は、図1の射出成形樹脂歯車1の左側面図(X方向から見た図)である。また、図3は、図2の射出成形樹脂歯車1のB−B線に沿って切断して示す樹脂流動速度調整溝の拡大断面図である。尚、図1において、点線で示す斜線部は射出成形樹脂歯車1を成形するためのキャビティ2の概略を表している。
【0023】
これらの図に示す射出成形樹脂歯車1は、例えば、ポリアセタール,ポリアミド,ポリフェニレンスルフィド,ポリブチレンテレフタレート等の樹脂材料に強化繊維(ガラス繊維又は炭素繊維等)を配合した樹脂を射出成形してなるものである。
【0024】
この射出成形樹脂歯車1は、軸3に嵌合される軸穴4を中心部に有する略筒状の軸支持部5と、この軸支持部5の軸方向一端側から半径方向外方に向かって延びる略円板状のウェブ6と、このウェブ6の外周端に形成された略円環状のリム7と、を備えている。そして、この射出成形樹脂歯車1のリム7の外周には、使用目的に合致した歯形形状の歯8が形成されている。
【0025】
軸支持部5とリム7を径方向に接続するウェブ6の側面(図1の左側面)6aには、軸支持部5と同心円状に、略円環状の内側周方向溝(別の環状溝)10,樹脂流動速度調整溝11及び略円環状の外側周方向溝(環状溝)12が順に形成されるようになっている。
【0026】
樹脂流動速度調整溝11は、ウェブ6の周方向に6箇所等間隔に配置されるピンポイントゲート13の径方向外方位置に、ピンポイントゲート13に対応するように6箇所等間隔に形成されている。この樹脂流動速度調整溝11は、ピンポイントゲート13の近傍位置において最も深く形成された第1溝部14と、この第1溝部14から溝深さを漸減するように周方向に延びる一対の第2溝部15,15と、からなっている。すなわち、樹脂流動速度調整溝11は、第1溝部14を中心にして、その第1溝部14の両側にそれぞれ第2溝部15,15が形成されている。そして、この樹脂流動速度調整溝11の第1溝部14は、ピンポイントゲート13から径方向外方へ延びる直線L1上に位置するようになっている。また、第2溝部15,15は、その切り上がり位置が隣り合う樹脂流動速度調整溝11の第2溝部15から離間した位置となるように形成されている。尚、この隣り合う樹脂流動速度調整溝11の間隔(樹脂流動速度調整溝11が形成されていない部分)は、強化繊維の配向性や樹脂の流動速度等を考慮して適宜変更できる。
【0027】
この樹脂流動速度調整溝11は、ピンポイントゲート13に最も近い部分が第1溝部14であり、この第1溝部14によって最も顕著に樹脂の流れが絞られ、樹脂の流れの速度が低下させられる。また、樹脂流動速度調整溝11の第2溝部15,15は、ピンポイントゲート13から周方向に離れるにしたがって溝深さが漸減するため、樹脂の流れの絞りの程度がピンポイントゲート13から離れるにしたがって減少するようになっており、樹脂の流れの速度を低下させる率がピンポイントゲート13から離れるにしたがって漸減するようになっている。これにより、ピンポイントゲート13から射出された樹脂は、図6に示すように、樹脂流動速度調整溝11よりも径方向外方位置であって、外側周方向溝12に到達するまでの位置において、径方向への流動速度が大略均一化する。そして、隣り合うピンポイントゲート13から射出された樹脂が合流する箇所(隣り合うピンポイントゲート13,13の中間位置)における樹脂の流動速度は、樹脂流動速度調整溝11を通過した後の樹脂の流動速度とほぼ同様の大きさとなり、樹脂内の強化繊維の配向もほぼ揃うようになる。
【0028】
尚、樹脂流動速度調整溝11は、図3に示すように、同一の溝深さの第1溝部14と、この第1溝部14の端部から離れるにしたがって溝深さを漸減する第2溝部15,15とからなり、第2溝部15の端部が側面6aに直交するように起立している。そして、第1溝部14の底面が側面6aと平行の平面であり、第2溝部15の底面が傾斜面である。しかし、樹脂流動速度調整溝11は、この図3に示す態様に限定されるものではなく、図4や図5に示すような態様にしてもよい。すなわち、図4に示す樹脂流動速度調整溝11は、図3に示した樹脂流動速度調整溝11の第2溝部15を側面6aまでそのまま延ばした形状であって、断面形状が等脚台形を上下逆転したような形状を呈している。また、図5に示す樹脂流動速度調整溝11は、溝の長手方向(図5の左右方向)の略中央が最も溝深さが深い断面略円弧形状を呈しており、溝深さが最も深い部分が図4に示す第1溝部14に相当し、その第1溝部14から溝深さを漸減するように円弧状に切り上がる部分が図4に示す第2溝部15,15に相当する。
【0029】
その後、ピンポイントゲート13から射出された樹脂が外側周方向溝12を通過する際に、樹脂の流れが周方向全域に渡り均一に絞られることになり、この外側周方向溝12を通過することにより、径方向外方へ向かう樹脂の流れの速度がより一層均一化する。
【0030】
また、ピンポイントゲート11から射出された樹脂が内側周方向溝10を通過する際に、樹脂の流れが周方向全域に渡り均一に絞られることになり、ピンポイントゲート13から径方向内方へ向かう流れの速度の均一化が図られる。
【0031】
外側周方向溝12及び内側周方向溝10は、本実施の形態においては溝幅が樹脂流動速度調整溝11とほぼ同一の寸法に形成され、また溝深さが樹脂流動速度調整溝11の第1溝部14の溝深さと同一の寸法に形成されている。このうち外側周方向溝12は、ピンポイントゲート13から径方向外方に向かう樹脂の流れを樹脂流動速度調整溝11の外側で、且つ、リム7よりも十分に径方向内方よりの位置において絞り、径方向外方へ向かう樹脂の流れを揃えて、径方向外方へ向かう樹脂の流動速度の均一化を図る機能を有している。また、内側周方向溝10は、ピンポイントゲート13から径方向内方へ向かう樹脂の流れを絞り、径方向内方へ向かう樹脂の流れを揃えて、径方向内方へ向かう樹脂の流動速度の均一化を図る機能を有している。
【0032】
尚、これら外側周方向溝12と内側周方向溝10は、歯車の形状等に応じてキャビティ2内に射出される樹脂の流れの状態が異なるので、実際の樹脂の流れに応じて、その溝幅及び溝深さを樹脂流動速度調整溝11の溝幅及び溝深さとは異なる寸法にしてもよい。また、外側周方向溝12と内側周方向溝10は、その周方向位置に応じて、適宜、溝幅や溝深さを変化させるようにしてもよい。すなわち、ピンポイントゲート13から射出された樹脂の径方向への流れの速度に差があると、樹脂のキャビティ2内での充填速度が不均一になり、溶融樹脂の冷却速度に差が生じ、真円度が悪くなって、歯形が高精度で形成されなくなるため、外側周方向溝12や内側周方向溝10の溝幅や溝深さを適宜に変化させて、樹脂の径方向への流動速度の均一化を図ることが好ましい。
【0033】
(射出成形樹脂歯車の成形状態の概略説明)
このような構成の本実施の形態によれば、図6及び図7に示すように、射出成形樹脂歯車1を形成するためのキャビティ2内に開口するピンポイントゲート13から射出された樹脂は、キャビティ2内の空間をほぼ放射状に流動した後、径方向に流動することになるが、ピンポイントゲート13から径方向と直交する方向寄りに流動する樹脂の流れが隣り合うピンポイントゲート13との周方向中間位置において、隣り合うピンポイントゲート13から射出された樹脂と合流し、その合流部において径方向外方又は径方向内方へ向かって流動することになる。このピンポイントゲート13からキャビティ2内に射出された樹脂は、射出成形樹脂歯車1の回転中心CLからピンポイントゲート13を結ぶ径方向の直線L1方向の速度成分が大きいほど速くなるため、ピンポイントゲート13から周方向に離れるにしたがって、直線L1方向の速度成分が小さくなって遅くなる。
【0034】
しかしながら、本実施の形態によれば、直線L1方向の速度成分が大きい樹脂の流れは、樹脂流動速度調整溝11を形成するためにキャビティ2内に突出させた樹脂流動速度調整溝用突起16の第1溝部用突起部分で大きく絞られ、直線L1方向への流動速度が遅くなる。また、ピンポイントゲート13から遠くなるにしたがって直線L1方向の速度成分が小さくなっている樹脂の流れは、樹脂流動速度調整溝用突起16の第2溝部用突起部分がピンポイントゲート13から離れるにしたがって突起高さを漸減させるようになっているため、第2溝部用突起部分によって絞られる程度が漸減する。また、隣り合うピンポイントゲート13から射出された樹脂が合流する部分においては、樹脂流動速度調整溝用突起16が形成されていないため、樹脂の流れが隣り合う樹脂流動速度調整溝用突起16によって円滑に誘導される。
【0035】
その結果、ピンポイントゲート13からキャビティ2内に射出された樹脂は、その径方向外方への流動速度が樹脂流動速度調整溝用突起16によってコントロールされることになり、その径方向外方への流動速度が揃い、径方向外方へ向かう流れの速度が均一化する。また、隣り合うピンポイントゲート13,13間の樹脂の合流部においては、隣り合う流動速度調整溝用突起16,16によって樹脂の流れが円滑に径方向に案内され、樹脂の流れが整流されるため、ウェルドラインが早期に(合流後まもなく)消滅し(メルド化し)、強化繊維の配向性が周方向の他部に近い状態になり、樹脂流動速度調整溝用突起16(樹脂流動速度調整溝11)がウェブ6の径方向内方位置にない場合(例えば、特許文献2の従来技術)に比較して、ウェブ6の引っ張り強度が向上する。
【0036】
キャビティ2内を樹脂流動速度調整溝用突起16よりも径方向外方に到達した樹脂の流れは、円環状の外側周方向溝用突起17により周方向の各位置で均一に絞られるため、周方向の各位置における樹脂の流動速度に多少のばらつきがあったとしても(樹脂流動速度調整溝用突起16のみでは樹脂の流動速度の均一化が不十分であったとしても)、この外側周方向溝用突起17を通過することにより周方向の各位置における流動速度の差が小さくなって、リム7に到達する前のウェブ6内において十分に流動速度が均一化する。
【0037】
また、ピンポイントゲート13からキャビティ2内に射出されて径方向内方へ向かう樹脂は、軸支持部5よりも径方向外方に位置する円環状の内側周方向溝用突起18によって絞られるため、周方向の各位置における流動速度の差が小さく抑えられ、ピンポイントゲートの径方向内方側に内側周方向溝10を形成しない樹脂歯車を射出成形する場合に比較し、流れの速度が周方向の全域に渡って均質化する。
【0038】
以上のようにして成形された射出成形樹脂歯車1は、金型のキャビティ2で冷却された後、キャビティ2の内部から取り出されることになるが、この金型からの離型時において、ピンポイントゲート13が側面6aから切り離されることになる。しかしながら、ピンポイントゲート13を切り離すことにより、射出成形樹脂歯車1の側面6aに残る切り離し痕が機械加工を施す必要がないほど綺麗であるため、リング状ゲートで射出成形する場合に比較して、ゲートの切り離し痕を機械加工する必要がない分、生産効率を高めることができ、生産コストを低減できて、安価な射出成形樹脂歯車を提供できる。また、本実施の形態の射出成形樹脂歯車1は、ピンポイントゲート13を使用して射出成形するため、リング状ゲートを使用して射出成形する場合に比較して、高価な強化繊維入り樹脂の歩留まりを良くすることができ、この点においても製品価格の低廉化を図ることが可能になる。
【0039】
(実施の形態の効果)
以上のように、本実施の形態の射出成形樹脂歯車1は、ピンポイントゲート13から射出された樹脂がキャビティ2内を径方向外方へ向かって流動する際に、樹脂流動速度調整溝11の部分(樹脂流動速度調整溝用突起16)によって樹脂の流動速度が均一化され、この樹脂流動速度調整溝11の部分を通過した樹脂が外周側周方向溝12の部分(外側周方向溝用突起17)を通過する際に更に流動速度の均一化が図られるため、外周側に歯8が形成されるリム7に到達する前のウェブ6内において樹脂の流動速度が均一化される。その結果、本実施の形態の射出成形樹脂歯車1は、リム7及び歯8の冷却速度が均一化し、リム7及び歯8の冷却時における収縮量が周方向において均一化して、真円度等の歯車精度が向上するため、高精度の動力伝達が可能になる。
【0040】
また、本実施の形態の射出成形樹脂歯車1は、ピンポイントゲート13からキャビティ2内に射出された樹脂の径方向内方への流れの速度が、内側周方向溝10の部分(内側周方向溝用突起18)によって均一化されるため、キャビティ2内の軸支持部5に対応する部分に充填される樹脂の速度が均一化し、軸支持部5の冷却速度が均一化して、形状精度のよい軸支持部5が形成される。すなわち、本実施の形態の射出成形樹脂歯車1は、軸3に嵌合される軸支持部5の形状精度が良く、且つ、歯8の形状精度がよいため、単に歯の高精度化を図る場合に比較して、歯車精度をより一層高精度することができる。
【0041】
また、本実施の形態の射出成形樹脂歯車1は、隣り合うピンポイントゲート13,13間の樹脂の合流部においては、隣り合う樹脂流動速度調整溝11,11によって樹脂の流れが円滑に径方向に案内され、樹脂の流れが整流されるため、ウェルドラインが早期に(合流後まもなく)消滅し(メルド化し)、強化繊維の配向性が周方向の他部に近い状態になり、ウェブ6の引っ張り強度が向上する。
【0042】
尚、本実施の形態において、内側周方向溝10、樹脂流動速度調整溝11,外側周方向溝12のそれぞれをウェブ6の径方向に一箇所形成するようになっているが、これに限られず、必要に応じて、それぞれを適宜ウェブ6の径方向に複数箇所形成するようにしてもよい。
【0043】
[第2の実施の形態]
図8及び図9に示すように、射出成形樹脂歯車1は、内側周方向溝10を形成しなくても、要求される軸支持部5の精度を確保できる場合、内側周方向溝10を省略し、樹脂流動速度調整溝11及び外側周方向溝12のみを形成するようにしてもよい。
【0044】
[第3の実施の形態]
図10及び図11に示すように、射出成形樹脂歯車1は、樹脂流動速度調整溝11によって径方向外方へ向かう樹脂の流動速度を十分に均一化することができ、且つ、内側周方向溝10を形成しなくても、要求される軸支持部5の精度を確保できる場合、内側周方向溝10及び外側周方向溝12を省略し、樹脂流動速度調整溝11のみを形成するようにしてもよい。
【0045】
[第4の実施の形態]
図12に示すように、射出成形樹脂歯車1は、内側周方向溝10に変えて、樹脂流動速度調整溝11と同様の内側樹脂流動速度調整溝11Aを形成してもよい。すなわち、内側樹脂流動速度調整溝11Aは、ピンポイントゲート13の径方向外側に形成される樹脂流動速度調整溝11と同様の構造になっており、ピンポイントゲート13の近傍において最も溝深さが深い第1溝部14Aが形成され、この第1溝部14Aの周方向両側位置にピンポイントゲート13から遠ざかるにしたがって溝深さを漸減する第2溝部15A,15Aがそれぞれ形成されている。
【0046】
[第5の実施の形態]
射出成形樹脂歯車1は、図1に示すような、ウェブ6がリム7の幅方向の一端側に形成される態様に限定されるものでなく、図13に示すように、ウェブ6がリム7の幅方向略中央部に形成される態様にも適用できる。また、射出成形樹脂歯車1は、図14に示すように、ウェブ6の両側面にほぼ対称に内側周方向溝10,樹脂流動速度調整溝11及び外側周方向溝12を形成してもよい。尚、図14において、ウェブ6の一方の側面6b側の内側周方向溝10,樹脂流動速度調整溝11及び外側周方向溝12をウェブ6の他方の側面6a側の内側周方向溝10,樹脂流動速度調整溝11及び外側周方向溝12に対して径方向にずらして形成するようにしてもよい。
【0047】
[第6の実施の形態]
また、射出成形樹脂歯車1として、図15に示すものは、ウェブ6の一方の側面6b側から軸方向に突出する筒状の軸支持部5の外周に、小径の第2の歯20が加工されており、リム7の外周側に大径の第1の歯8が形成されている。そして、ウェブ6の他方の側面6aには、径方向内方から外方に向かって内側周方向溝10,樹脂流動速度調整溝11及び外側周方向溝12が順に形成されるようにしてもよい。
【0048】
[第7の実施の形態]
また、射出成形樹脂歯車1として、図16に示すものは、樹脂流動速度調整溝11の第2溝部15の切り上がり端部が隣り合う他の樹脂流動速度調整溝11の第2溝部15の切り上がり端部と一致するように形成されたものであり、本実施の形態のように樹脂流動速度調整溝11の形成領域を拡げてもよい。
【0049】
[第8の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態は、ピンポイントゲート13を周方向に等間隔に6箇所形成する態様を例示したが、これに限られず、歯車の外形寸法等に応じて、最適な個数のピンポイントゲート13を配置するようにしてもよい。
【0050】
[第9の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態は、ピンポイントゲート13の径方向外方に樹脂流動速度調整溝11を形成する態様を例示したが、これに限られず、最も形状精度を必要とする箇所とピンポイントゲート13との間に樹脂流動速度調整溝が位置するようにするのが好ましい。
【0051】
[第10の実施の形態]
本発明は、上述の各実施の形態のような射出成形樹脂回転体としての射出成形樹脂歯車に適用できることはもちろんのこと、上述のような射出成形樹脂歯車1に限定されるものではなく、径方向外方の筒状部と、軸に嵌合される軸支持部と、これら筒状部と軸支持部を径方向に接続する円板状部と、を備えた射出成形樹脂スプロケット、射出成形樹脂プーリ、射出成形樹脂ローラ等の射出成形樹脂回転体にも広く適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ピンポイントゲートを使用して射出成形樹脂歯車(射出成形樹脂回転体)を成形する場合においても、ウェルドラインの発生を効果的に抑え、ウェブ内における強化繊維入り樹脂の配向性を全周に渡って揃えて、樹脂の流れがリムに到達する前に、径方向の樹脂の流動速度を均一化して、ウェブの強度を高強度化すると共に、射出成形時における冷却速度を均一化して収縮差を抑えて、成形精度を高精度化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車の縦断面図(図2のA−A線に沿って切断して示す断面図)である。
【図2】図1の射出成形樹脂歯車の左側面図(図1のX方向から見た図)である。
【図3】図2のB−B線に沿って切断して示す拡大断面図であり、樹脂流動速度調整溝の第1例を示す拡大断面図である。
【図4】図3に対応する拡大断面図であり、樹脂流動速度調整溝の第2例を示す拡大断面図である。
【図5】図3に対応する拡大断面図であり、樹脂流動速度調整溝の第3例を示す拡大断面図である。
【図6】樹脂の流れ状態を説明するために、射出成形樹脂歯車の左側面図の一部を拡大して示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車を成形するためのキャビティの模式的断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車の縦断面図(図9のC−C線に沿って切断して示す図)である。
【図9】図8の射出成形樹脂歯車の左側面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車の縦断面図(図9のC−C線に沿って切断して示す図)である。
【図11】図10の射出成形樹脂歯車の左側面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車の左側面図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車の第1例を示す縦断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車の第2例を示す縦断面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車の縦断面図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態に係る射出成形樹脂歯車の左側面図である。
【図17】第1の従来例を示す射出成形樹脂歯車の縦断面図(図18のE−E線に沿って切断して示す断面図)である。
【図18】第1の従来例を示す射出成形樹脂歯車の左側面図である。
【図19】第2の従来例を示す射出成形樹脂歯車の左側面図である。
【図20】第3の従来例を示す射出成形樹脂歯車の左側面図である。
【図21】第4の従来例を示す射出成形樹脂歯車の左側面図である。
【図22】図21のF−F線に沿って切断して示す断面図である。
【符号の説明】
1……射出成形樹脂歯車(射出成形樹脂回転体)、3……軸、5……軸支持部、6……ウェブ(円板状部)、6a……側面、7……リム(筒状部)、8……歯、10……内側周方向溝(別の環状溝)、11……樹脂流動速度調整溝、12……外側周方向溝(環状溝)、13……ピンポイントゲート、14……第1溝部、15……第2溝部
Claims (6)
- 外周に歯が形成されるリムと、軸に嵌合される軸支持部と、これらリムと軸支持部を径方向に接続するウェブと、を備え、
前記ウェブの一方の側面側に対向するように配置されたピンポイントゲートから射出される強化繊維入りの樹脂で形成された射出成形樹脂歯車であって、
前記ウェブの一方の側面のうちで、前記ピンポイントゲートが配置される近傍の位置には、前記ピンポイントゲートから射出された前記強化繊維入りの樹脂の径方向への流れを絞って邪魔をし、前記ピンポイントゲートから射出された前記強化繊維入りの樹脂の流れの径方向への移動速度を前記ピンポイントゲートと前記リムの間で均一化する樹脂流動速度調整溝が形成され、
前記樹脂流動速度調整溝は、前記ピンポイントゲートから径方向に向かう位置に配置されて前記強化繊維入りの樹脂の流れを最も大きく絞る第1溝部と、この第1溝部から溝深さを漸減するように周方向に延びる一対の第2溝部と、からなっており、
前記ピンポイントゲートが前記ウェブの周方向に沿って複数箇所に配置され、前記ピンポイントゲートのそれぞれに対応するように前記樹脂流動速度調整溝が形成され、隣り合うピンポイントゲートの少なくとも周方向中間位置において、前記樹脂流動速度調整溝が切り上がるように構成された、
ことを特徴とする射出成形樹脂歯車。 - 前記軸支持部と前記リムとの間の前記ウェブには、前記ピンポイントゲート、前記樹脂流動速度調整溝、環状溝の順で径方向内方から外方へ向かって形成され、
前記環状溝は、前記リムよりも径方向内方に離れて位置し、前記リムと同心円状に連続して形成されたことを特徴とする請求項1記載の射出成形樹脂歯車。 - 前記ピンポイントゲートの径方向内方側の位置に、前記環状溝とは別の環状溝を形成し、前記ピンポイントゲートを前記樹脂流動速度調整溝と前記別の環状溝で径方向に挟むようにしたことを特徴とする請求項2に記載の射出成形樹脂歯車。
- 径方向外方の筒状部と、軸に嵌合される軸支持部と、これら筒状部と軸支持部を径方向に接続する円板状部と、を備え、
前記円板状部の一方の側面側に対向するように配置されたピンポイントゲートから射出される強化繊維入りの樹脂で形成された射出成形樹脂スプロケット、射出成形樹脂プーリ、又は射出成形樹脂ローラであって、
前記円板状部の一方の側面のうちで、前記ピンポイントゲートが配置される近傍の位置には、前記ピンポイントゲートから射出された前記強化繊維入りの樹脂の径方向への流れを絞って邪魔をし、前記ピンポイントゲートから射出された前記強化繊維入りの樹脂の流れの径方向への移動速度を前記ピンポイントゲートと前記リムの間で均一化する樹脂流動速度調整溝が形成され、
前記樹脂流動速度調整溝は、前記ピンポイントゲートから径方向に向かう位置に配置されて前記強化繊維位置の樹脂の流れを最も大きく絞る第1溝部と、この第1溝部から溝深さを漸減するように周方向に延びる一対の第2溝部と、からなっており、
前記ピンポイントゲートが前記円板状部の周方向に沿って複数箇所に配置され、前記ピンポイントゲートのそれぞれに対応するように前記樹脂流動速度調整溝が形成され、隣り合うピンポイントゲートの少なくとも周方向中間位置において、前記樹脂流動速度調整溝が切り上がるように構成された、
ことを特徴とする射出成形樹脂スプロケット、射出成形樹脂プーリ、又は射出成形樹脂ローラ。 - 前記軸支持部と前記リムとの間の前記円板状部には、前記ピンポイントゲート、前記樹 脂流動速度調整溝、環状溝の順で径方向内方から外方へ向かって形成され、
前記環状溝が前記リムと同心円状に一定の深さで連続して形成されたことを特徴とする請求項4記載の射出成形樹脂スプロケット、射出成形樹脂プーリ、又は射出成形樹脂ローラ。 - 前記ピンポイントゲートの径方向内方側の位置に、前記環状溝とは別の環状溝を形成し、前記ピンポイントゲートを前記樹脂流動速度調整溝と前記別の環状溝で径方向に挟むようにしたことを特徴とする請求項5に記載の射出成形樹脂スプロケット、射出成形樹脂プーリ、又は射出成形樹脂ローラ。
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