JPH0682457U - トランスファの潤滑装置 - Google Patents
トランスファの潤滑装置Info
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- JPH0682457U JPH0682457U JP028542U JP2854293U JPH0682457U JP H0682457 U JPH0682457 U JP H0682457U JP 028542 U JP028542 U JP 028542U JP 2854293 U JP2854293 U JP 2854293U JP H0682457 U JPH0682457 U JP H0682457U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トランスファの差動機構の摺動面に潤滑油を
確実に導いてこの摺動面を有効に潤滑することができ
る。 【構成】 フィン46がトランスファのデフケース28
に軸線方向に潤滑油を掻き込むように取付けられ、また
油穴48がデフケース28に差動機構の回転中心に向か
うようにサイドギヤ36とデフピニオンとの噛み合い部
に向けて傾斜して延びている。フィン46によって軸線
方向に掻き込まれた潤滑油は、傾斜する油穴48に容易
に導入される。
確実に導いてこの摺動面を有効に潤滑することができ
る。 【構成】 フィン46がトランスファのデフケース28
に軸線方向に潤滑油を掻き込むように取付けられ、また
油穴48がデフケース28に差動機構の回転中心に向か
うようにサイドギヤ36とデフピニオンとの噛み合い部
に向けて傾斜して延びている。フィン46によって軸線
方向に掻き込まれた潤滑油は、傾斜する油穴48に容易
に導入される。
Description
【0001】
本考案は、四輪駆動車の前輪と後輪とにエンジンからの駆動力を分配するトラ ンスファの潤滑装置に関し、特にトランスファの差動機構の内部摺動面を潤滑す るトランスファの潤滑装置の改良に関するものである。
【0002】
四輪駆動車の前輪と後輪とにエンジンからの駆動力を分配するトランスファは 、トランスミッションから動力を受け取るインプットギヤ、アイドラギを介して 駆動されるアウトプトギヤとこのアウトプットギヤから差動機構を介して動力が 分配されるフロントドライブシャフトとリヤドライブシャフトから成っている。 差動機構は、アウトプットギヤによって駆動されるデフケースと、このデフケー スからスパイダを介して駆動されるピニオンと、このピニオンに噛み合ってフロ ントドライブシャフト及びリヤドライブシャフトをそれぞれ駆動する前後のサイ ドギヤとから成っている。
【0003】 この差動機構において、前後のサイドギヤはワッシャを介してデフケースの内 面に係合する立上がり部を有し、このサイドギヤの立上がり部がデフケースとの 係合部分で摺動するので、この摺動面を潤滑することが要求される。
【0004】 従来技術では、この摺動面を潤滑するために、図4に示すように、差動機構の デフケース28の側面に取付けられたフィン46’によって掻き込まれる潤滑油 をデフケースの径方向に延びる油穴48’を通して差動機構の摺動面43’に導 いてこの摺動面を潤滑していた。尚、図4には摺動面43’はデフケース28の 肩部28aとサイドギヤ36の立上がり部であるのが示されている。
【0005】
しかし、デフケースの径方向に延びる油穴に潤滑油を導入するためにデフケー スのフィンが潤滑油を回転軸線に直角の径方向に吸引することはきわめて困難で あり、このため差動機構の摺動面が焼き付けを起こす虞があってこの摺動面を有 効に潤滑することができない欠点があった。
【0006】 本考案の目的は、上記の欠点を回避し、トランスファの差動機構の摺動面に潤 滑油を確実に導いてこの摺動面を有効に潤滑することができるトランスファの潤 滑装置を提供することにある。
【0007】
本考案は、上記の課題を解決するために、トランスミッションから動力を受け 取るトランスファのアウトプトギヤとこのアウトプットギヤから差動機構を介し て動力が分配されるフロントドライブシャフトとリヤドライブシャフトから成る トランスファの差動機構のデフケースと前後の回転部との間に潤滑油を供給して この差動機構の内部を潤滑するトランスファの潤滑装置において、差動機構のデ フケースの側面に取付けられ潤滑油を軸線方向に呼び込むフィンと、デフケース 内を貫通して設けられデフケースと接触する前後の回転部との間の摺動面に差動 機構の回転中心に向けて傾斜して延びる油穴とから成っていることを特徴とする トランスファの潤滑装置を提供することにある。
【0008】
このように、デフケースに設けられた油穴が差動機構の回転中心に向けて傾斜 して延びていると、デフケースに取付けられたフィンは、潤滑油を差動機構の径 方向ではなく、軸線方向に掻き込めばよいので、潤滑油の導入が容易となって差 動機構の摺動面に有効に潤滑油を供給することができ、従って差動機構の摺動面 を確実に潤滑することができる。
【0009】
本考案の実施例を図面を参照して詳細にのべると、図1は本考案に係る潤滑装 置10を備えたトランスファ12を示し、このトランスファ12は、図示しない トランスミッションから動力を受け取るインプットギヤ14とこのインプットギ ヤ14に噛み合うアイドラギヤ16とこのアイドラギヤ16に噛み合うアウトプ ットギヤ18とを収納しているトランスファケース20とから成っている。この トランスファケース20は、その中間ケース20Aとこの中間ケース20Aの開 いた前端面と後端面とをそれぞれ閉じるように取付けられたフロントカバー20 Bとリヤカバー20Cとから成っている。
【0010】 アウトプットギヤ18には差動機構26が組み込まれている。この差動機構2 6は、デフケース28とスパイダ30とデフピニオン32とを含み、このデフピ ニオン32から前後のサイドギヤ34、36を介してフロントドライブシャフト 38及びリヤドライブシャフト40にそれぞれ接続されている。尚、図1におい て符号44、44’はデフケース28を支持するテーパローラベアリングである 。
【0011】 従って、トランスミッションからの駆動トルクは、インプットギヤ14、アイ ドラギヤ16を介してアウトプットギヤ18に伝達され、このアウトプットギヤ 18からデフケース28を介してスパイダ30を回転し、スパイダ30からデフ ピニオン32に伝達される。フロントドライブシャフト38は、デフピニオン3 2からサイドギヤ34を介して駆動され、またリヤドライブシャフト40は、デ フピニオン32からサイドギヤ36を介して駆動される。
【0012】 図1及び図2に示すように、サイドギヤ34、36は、デフピニオン32に噛 み合うように径方向の外向きに立上がる立上がり部34a、36aを有し、この 立上がり部34a、36aの外面はワッシャ42を介してデフケース28の肩部 28aに係合して摺動面43となっている。
【0013】 本考案の潤滑装置10は、図2及び図3に示すように、差動機構26のデフケ ース28の側面に取付けられ潤滑油を軸線方向に呼び込むフィン46と、デフケ ース28内を貫通して設けられデフケース28の肩部28aとサイドギヤ34( 及び36)の立上がり部34a(及び36a)との摺動面44に差動機構26の 回転中心に向かうようにサイドギヤ34(及び36)とデフピニオン32との噛 み合い部に向けて傾斜して延びる油穴48とから成っている。
【0014】 次に、本考案のトランスファの潤滑装置10の動作をのべると、トランスファ 12がトランスミッションから動力が伝達されると、インプットギヤ14、アイ ドラギヤ16を介してアウトプットギヤ18が駆動され、差動機構26のデフケ ース28、デフピニオン32及びサイドギヤ34、36を介してフロントドライ ブシャフト28及びリヤドライブシャフト40に動力が分配されて四輪駆動され る。
【0015】 また、デフケース28が回転すると、それに一体のフィン46が回転するので 、デフケース28に設けられて差動機構26の回転中心に向けて傾斜して延びて いる油穴48にフィン46から掻き込まれる軸線方向の潤滑油が導入されて差動 機構26の摺動面43に有効に潤滑油が供給される。
【0016】
本考案によれば、上記のように、デフケースに軸線方向に潤滑油を掻き込むよ うにフィンを取付け、またデフケースに差動機構の回転中心に向けて傾斜して延 びる油穴を設けて、フィンによって軸線方向に掻き込まれた潤滑油を傾斜する油 穴に導入するようにしたので、差動機構の径方向に潤滑油を掻き込む場合に比べ て潤滑油の導入が容易となって差動機構の摺動面に有効に潤滑油を供給すること ができ、従って差動機構の摺動面を確実に潤滑することができる実益がある。
【図1】本考案に係る潤滑装置を備えたトランスファの
断面図である。
断面図である。
【図2】本考案の潤滑装置の要部の拡大断面図である。
【図3】本考案の潤滑装置の要部の拡大正面図である。
【図4】従来の潤滑装置の要部の拡大断面図である。
10 トランスファの潤滑装置 12 トランスファ 14 インプットギヤ 16 アイドラギヤ 18 アウトプットギヤ 20 トランスファケース 20A 中間ケース 20B フロントカバー 20C リヤカバー 26 差動機構 28 デフケース 30 スパイダ 32 デフピニオン 34 サイドギヤ 34a 立上がり部 36 サイドギヤ 36a 立上がり部 38 フロントドライブシャフト 40 リヤドライブシャフト 42 ワッシャ 44 ローラベアリング 44’ ローラベアリング 46 フィン 48 油穴
Claims (1)
- 【請求項1】 トランスミッションから動力を受け取る
トランスファのアウトプトギヤと前記アウトプットギヤ
から差動機構を介して動力が分配されるフロントドライ
ブシャフトとリヤドライブシャフトから成るトランスフ
ァの前記差動機構のデフケースと前後の回転部との間に
潤滑油を供給して前記差動機構の内部を潤滑するトラン
スファの潤滑装置において、前記差動機構のデフケース
の側面に取付けられ潤滑油を軸線方向に呼び込むフィン
と、前記デフケース内を貫通して設けられ前記デフケー
スと接触する前後の回転部との間の摺動面に前記差動機
構の回転中心に向けて傾斜して延びる油穴とから成って
いることを特徴とするトランスファの潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993028542U JP2605989Y2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | トランスファの潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993028542U JP2605989Y2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | トランスファの潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682457U true JPH0682457U (ja) | 1994-11-25 |
JP2605989Y2 JP2605989Y2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=12251557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993028542U Expired - Fee Related JP2605989Y2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | トランスファの潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605989Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10138777A (ja) * | 1996-11-13 | 1998-05-26 | Hino Motors Ltd | インタアクスルデフの潤滑装置 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP1993028542U patent/JP2605989Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10138777A (ja) * | 1996-11-13 | 1998-05-26 | Hino Motors Ltd | インタアクスルデフの潤滑装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2605989Y2 (ja) | 2000-09-04 |
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