JPH06341516A - 四輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents
四輪駆動車の動力伝達装置Info
- Publication number
- JPH06341516A JPH06341516A JP5152774A JP15277493A JPH06341516A JP H06341516 A JPH06341516 A JP H06341516A JP 5152774 A JP5152774 A JP 5152774A JP 15277493 A JP15277493 A JP 15277493A JP H06341516 A JPH06341516 A JP H06341516A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- rear wheel
- output shaft
- shaft
- oil
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/043—Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0482—Gearings with gears having orbital motion
- F16H57/0483—Axle or inter-axle differentials
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、動力伝達装置のレイアウトの制約
を小さくするとともに、センタデフの潤滑性を向上し、
また、従来使用していた部品を大幅に変更することなく
流用し、製造コストを低廉に維持することを目的として
いる。 【構成】 このため、後輪側トランスファアウトプット
シャフト内部に軸方向に延びる貫通孔部を設け、トラン
スファセンタシャフト端部に油量促進部材を設けるとと
もに油量促進部材を貫通孔部内に遊挿し、トランスファ
センタシャフトの回転時にトランスファセンタシャフト
と後輪側トランスファアウトプットシャフトとの回転差
によって油量促進部材を回転させオイルをトランスファ
センタシャフト側に誘引する構成としている。また、油
量促進部材の端部は、トランスファセンタシャフトの出
力側端部部位に設けられた係合孔部に圧入している。
を小さくするとともに、センタデフの潤滑性を向上し、
また、従来使用していた部品を大幅に変更することなく
流用し、製造コストを低廉に維持することを目的として
いる。 【構成】 このため、後輪側トランスファアウトプット
シャフト内部に軸方向に延びる貫通孔部を設け、トラン
スファセンタシャフト端部に油量促進部材を設けるとと
もに油量促進部材を貫通孔部内に遊挿し、トランスファ
センタシャフトの回転時にトランスファセンタシャフト
と後輪側トランスファアウトプットシャフトとの回転差
によって油量促進部材を回転させオイルをトランスファ
センタシャフト側に誘引する構成としている。また、油
量促進部材の端部は、トランスファセンタシャフトの出
力側端部部位に設けられた係合孔部に圧入している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は四輪駆動車の動力伝達
装置に係り、特にトランスファセンタシャフトの出力側
端部にセンタデフを設け、このセンタデフと前輪側トラ
ンスファアウトプットシャフトとを連絡するとともに、
後輪側トランスファアウトプットシャフトの入力側端部
を連絡して設け、このトランスファアウトプットシャフ
トに後輪側スライディングヨークがスプライン嵌合され
た四輪駆動車の動力伝達装置に関する。
装置に係り、特にトランスファセンタシャフトの出力側
端部にセンタデフを設け、このセンタデフと前輪側トラ
ンスファアウトプットシャフトとを連絡するとともに、
後輪側トランスファアウトプットシャフトの入力側端部
を連絡して設け、このトランスファアウトプットシャフ
トに後輪側スライディングヨークがスプライン嵌合され
た四輪駆動車の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動車(4WD車)にあっては、内
燃機関から入力した駆動力をトランスアクスルの出力軸
から推進軸に伝達する動力伝達装置が備えられている。
トランスアクスルは、クラッチ部、変速歯車部、トラン
スファ部等からなる。
燃機関から入力した駆動力をトランスアクスルの出力軸
から推進軸に伝達する動力伝達装置が備えられている。
トランスアクスルは、クラッチ部、変速歯車部、トラン
スファ部等からなる。
【0003】四輪駆動車のトランスアクスルは、車体の
前部に縦置きに設置された内燃機関からの駆動力を断続
するクラッチ部と、歯車が設けられたトランスファセン
タシャフト及び複数の歯車列が設けられたカウンタ軸を
有する変速歯車部と、トランスファセンタシャフトに設
けたドライブスプロケットに捲掛けられたドライブチェ
ーンを有するトランスファ部とからなる。
前部に縦置きに設置された内燃機関からの駆動力を断続
するクラッチ部と、歯車が設けられたトランスファセン
タシャフト及び複数の歯車列が設けられたカウンタ軸を
有する変速歯車部と、トランスファセンタシャフトに設
けたドライブスプロケットに捲掛けられたドライブチェ
ーンを有するトランスファ部とからなる。
【0004】このトランスファ部は、トランスファセン
タシャフトに設けたドライブスプロケットにドライブチ
ェーンが捲掛けられている。このドライブチェーンは、
前記トランスファセンタシャフトと略平行に配設された
前輪側トランスファアウトプットシャフトに設けたドリ
ブンスプロケットに捲掛けられ、トランスファセンタシ
ャフト側からの駆動力を前輪側に伝達するものである。
タシャフトに設けたドライブスプロケットにドライブチ
ェーンが捲掛けられている。このドライブチェーンは、
前記トランスファセンタシャフトと略平行に配設された
前輪側トランスファアウトプットシャフトに設けたドリ
ブンスプロケットに捲掛けられ、トランスファセンタシ
ャフト側からの駆動力を前輪側に伝達するものである。
【0005】この前輪側トランスファアウトプットシャ
フトの外面に外側スプライン歯が形成され、この外側ス
プライン歯にはフロント推進軸に一体的に連結した前輪
側スライディングヨークのフロント結合用管部の内面に
形成した内側スプライン歯が係合され、これにより、前
輪側トランスファアウトプットシャフトにフロント推進
軸が連設されている。
フトの外面に外側スプライン歯が形成され、この外側ス
プライン歯にはフロント推進軸に一体的に連結した前輪
側スライディングヨークのフロント結合用管部の内面に
形成した内側スプライン歯が係合され、これにより、前
輪側トランスファアウトプットシャフトにフロント推進
軸が連設されている。
【0006】一方、トランスファセンタシャフトには、
軸方向に配設された後輪側トランスファアウトプットシ
ャフトが連設されている。この後輪側トランスファアウ
トプットシャフトの外面に外側スプライン歯が形成さ
れ、この外側スプライン歯にはリヤ推進軸に一体的に連
結したリヤスライディングヨークのリヤ結合用管部の内
面に形成した内側スプライン歯が係合され、これによ
り、後輪側トランスファアウトプットシャフトにリヤ推
進軸が連設されている。
軸方向に配設された後輪側トランスファアウトプットシ
ャフトが連設されている。この後輪側トランスファアウ
トプットシャフトの外面に外側スプライン歯が形成さ
れ、この外側スプライン歯にはリヤ推進軸に一体的に連
結したリヤスライディングヨークのリヤ結合用管部の内
面に形成した内側スプライン歯が係合され、これによ
り、後輪側トランスファアウトプットシャフトにリヤ推
進軸が連設されている。
【0007】また、四輪駆動車のトランスファ装置とし
ては、特開昭63−270236号公報に開示される如
く、センタデフ付四輪駆動車用トランスミッションにお
いて、トランスミッションの入力軸に配設された歯車列
によって駆動されるドライブ軸を中空軸に形成し、セン
タデフのデフケースをドライブ軸に係合するとともにデ
フケース内に粘性カップリングを配設し、ドライブ軸の
中空部に前輪駆動用ドライブ軸を介装し、粘性カップリ
ングの出力軸を前輪駆動用ドライブ軸に係合するととも
に粘性カップリングの入力軸にセンタデフの一方のデフ
ギヤを形成し、粘性カップリングのハブをセンタデフの
他方のデフギヤと一体に回動するリヤドライブ軸に係合
してなるものがあった。
ては、特開昭63−270236号公報に開示される如
く、センタデフ付四輪駆動車用トランスミッションにお
いて、トランスミッションの入力軸に配設された歯車列
によって駆動されるドライブ軸を中空軸に形成し、セン
タデフのデフケースをドライブ軸に係合するとともにデ
フケース内に粘性カップリングを配設し、ドライブ軸の
中空部に前輪駆動用ドライブ軸を介装し、粘性カップリ
ングの出力軸を前輪駆動用ドライブ軸に係合するととも
に粘性カップリングの入力軸にセンタデフの一方のデフ
ギヤを形成し、粘性カップリングのハブをセンタデフの
他方のデフギヤと一体に回動するリヤドライブ軸に係合
してなるものがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の四輪
駆動車の動力伝達装置においては、ギヤのハネ掻けによ
る飛沫潤滑、オイル流路による自動滴下、油浴、オイル
ポンプによる強制圧送等の方策によってギヤに噛合部位
等にオイルを供給していた。
駆動車の動力伝達装置においては、ギヤのハネ掻けによ
る飛沫潤滑、オイル流路による自動滴下、油浴、オイル
ポンプによる強制圧送等の方策によってギヤに噛合部位
等にオイルを供給していた。
【0009】しかし、飛沫潤滑や自然滴下では、センタ
デフ等の回転体を有する動力伝達装置の場合に回転体の
内部の潤滑を確実に行うことができず、実用上不利であ
るという不都合があった。
デフ等の回転体を有する動力伝達装置の場合に回転体の
内部の潤滑を確実に行うことができず、実用上不利であ
るという不都合があった。
【0010】また、油浴やオイルポンプによる強制圧送
は、トランスファ内に大なる空間を必要とするため、ト
ランスファ部位の大型化を招く惧れがあり、実用上不利
であるとともに、レイアウト上使用する事ができない場
合があった。
は、トランスファ内に大なる空間を必要とするため、ト
ランスファ部位の大型化を招く惧れがあり、実用上不利
であるとともに、レイアウト上使用する事ができない場
合があった。
【0011】更に、オイルポンプによる強制圧送は、オ
イルポンプやその他の器具及び配管が必要で、製造コス
トが大となり、経済的に不利であるという不都合があっ
た。
イルポンプやその他の器具及び配管が必要で、製造コス
トが大となり、経済的に不利であるという不都合があっ
た。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、トランスファセンタシャ
フトの出力側端部にセンタデフを設け、このセンタデフ
と前輪側トランスファアウトプットシャフトとを連絡す
るとともに後輪側トランスファアウトプットシャフトの
入力側端部を連絡して設け、この後輪側トランスファア
ウトプットシャフトに後輪側スライディングヨークがス
プライン嵌合された四輪駆動車の動力伝達装置におい
て、前記後輪側トランスファアウトプットシャフト外周
とトランスファケース間に第1オイル室を設け、前記後
輪側トランスファアウトプットシャフトの出力側端部部
位と後輪側スライディングヨーク間に第2オイル室を設
け、前記後輪側トランスファアウトプットシャフトと後
輪側スライディングヨークとのスプライン嵌合部位に前
記第1オイル室と第2オイル室とを連絡する連絡通路を
設け、前記後輪側トランスファアウトプットシャフト内
部に軸方向に延びる貫通孔部を設け、前記トランスファ
センタシャフト端部に油量促進部材を設けるとともにこ
の油量促進部材を前記貫通孔部内に遊挿し、前記トラン
スファセンタシャフトの回転時にトランスファセンタシ
ャフトと後輪側トランスファアウトプットシャフトとの
回転差によって前記油量促進部材を回転させ第2オイル
室内のオイルを前記トランスファセンタシャフト側に誘
引する構成としたことを特徴とする。
述の不都合を除去するために、トランスファセンタシャ
フトの出力側端部にセンタデフを設け、このセンタデフ
と前輪側トランスファアウトプットシャフトとを連絡す
るとともに後輪側トランスファアウトプットシャフトの
入力側端部を連絡して設け、この後輪側トランスファア
ウトプットシャフトに後輪側スライディングヨークがス
プライン嵌合された四輪駆動車の動力伝達装置におい
て、前記後輪側トランスファアウトプットシャフト外周
とトランスファケース間に第1オイル室を設け、前記後
輪側トランスファアウトプットシャフトの出力側端部部
位と後輪側スライディングヨーク間に第2オイル室を設
け、前記後輪側トランスファアウトプットシャフトと後
輪側スライディングヨークとのスプライン嵌合部位に前
記第1オイル室と第2オイル室とを連絡する連絡通路を
設け、前記後輪側トランスファアウトプットシャフト内
部に軸方向に延びる貫通孔部を設け、前記トランスファ
センタシャフト端部に油量促進部材を設けるとともにこ
の油量促進部材を前記貫通孔部内に遊挿し、前記トラン
スファセンタシャフトの回転時にトランスファセンタシ
ャフトと後輪側トランスファアウトプットシャフトとの
回転差によって前記油量促進部材を回転させ第2オイル
室内のオイルを前記トランスファセンタシャフト側に誘
引する構成としたことを特徴とする。
【0013】また、トランスファセンタシャフトの出力
側端部にセンタデフを設け、このセンタデフと前輪側ト
ランスファアウトプットシャフトとを連絡するとともに
後輪側トランスファアウトプットシャフトの入力側端部
を連絡して設け、前記後輪側トランスファアウトプット
シャフトに後輪側スライディングヨークがスプライン嵌
合された四輪駆動車の動力伝達装置において、前記後輪
側トランスファアウトプットシャフト外周とトランスフ
ァケース間に第1オイル室を設け、この後輪側トランス
ファアウトプットシャフトの出力側端部部位と後輪側ス
ライディングヨーク間に第2オイル室を設け、前記後輪
側トランスファアウトプットシャフトと後輪側スライデ
ィングヨークとのスプライン嵌合部位に前記第1オイル
室と第2オイル室とを連絡する連絡通路を設け、前記後
輪側トランスファアウトプットシャフト内部に軸方向に
延びる貫通孔部を設け、前記トランスファセンタシャフ
トの出力側端部部位に係合孔部を設け、前記貫通孔部内
に油量促進部材を遊挿するとともにこの油量促進部材の
端部を前記係合孔部に圧入して設けたことを特徴とす
る。
側端部にセンタデフを設け、このセンタデフと前輪側ト
ランスファアウトプットシャフトとを連絡するとともに
後輪側トランスファアウトプットシャフトの入力側端部
を連絡して設け、前記後輪側トランスファアウトプット
シャフトに後輪側スライディングヨークがスプライン嵌
合された四輪駆動車の動力伝達装置において、前記後輪
側トランスファアウトプットシャフト外周とトランスフ
ァケース間に第1オイル室を設け、この後輪側トランス
ファアウトプットシャフトの出力側端部部位と後輪側ス
ライディングヨーク間に第2オイル室を設け、前記後輪
側トランスファアウトプットシャフトと後輪側スライデ
ィングヨークとのスプライン嵌合部位に前記第1オイル
室と第2オイル室とを連絡する連絡通路を設け、前記後
輪側トランスファアウトプットシャフト内部に軸方向に
延びる貫通孔部を設け、前記トランスファセンタシャフ
トの出力側端部部位に係合孔部を設け、前記貫通孔部内
に油量促進部材を遊挿するとともにこの油量促進部材の
端部を前記係合孔部に圧入して設けたことを特徴とす
る。
【0014】
【作用】上述の如く発明したことにより、トランスファ
センタシャフトの回転時には、このトランスファセンタ
シャフトと後輪側トランスファアウトプットシャフトと
の回転差によって油量促進部材を回転させ、第2オイル
室内のオイルをトランスファセンタシャフト側に誘引し
ている。
センタシャフトの回転時には、このトランスファセンタ
シャフトと後輪側トランスファアウトプットシャフトと
の回転差によって油量促進部材を回転させ、第2オイル
室内のオイルをトランスファセンタシャフト側に誘引し
ている。
【0015】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0016】図1〜図3は、この発明の実施例を示すも
のである。図2において、2は四輪駆動車(4WD車)
に設置した内燃機関(図示せず)に連結されるトランス
アクスルである。
のである。図2において、2は四輪駆動車(4WD車)
に設置した内燃機関(図示せず)に連結されるトランス
アクスルである。
【0017】このトランスアクスル2は、クラッチ部
(図示せず)と変速歯車部4とセンタデフ6とトランス
ファ部8と4WD切換部10とを有している。
(図示せず)と変速歯車部4とセンタデフ6とトランス
ファ部8と4WD切換部10とを有している。
【0018】前記変速歯車部4とセンタデフ6とトラン
スファ部8と4WD切換部10は、第1、第2、第3ト
ランスファケース12−1、12−2、12−3によっ
て包囲されている。
スファ部8と4WD切換部10は、第1、第2、第3ト
ランスファケース12−1、12−2、12−3によっ
て包囲されている。
【0019】前記クラッチ部(図示せず)は、内燃機関
(図示せず)側からの駆動力を前記変速歯車部4に対し
て断続するものである。
(図示せず)側からの駆動力を前記変速歯車部4に対し
て断続するものである。
【0020】前記変速歯車部4は、トランスファセンタ
シャフト14に第1ベアリング16を介して係合される
とともに、前記第1トランスファケース12−1に第2
ベアリング18を介して係合するインプットギヤ20
と、前記トランスファセンタシャフト14に第3ベアリ
ング22を介して係合するロアギヤ24と、トランスフ
ァセンタシャフト14に対して略平行に配置されたカウ
ンタ軸26に第4ベアリング28を介して係合されたカ
ウンタギヤ30とを有している。
シャフト14に第1ベアリング16を介して係合される
とともに、前記第1トランスファケース12−1に第2
ベアリング18を介して係合するインプットギヤ20
と、前記トランスファセンタシャフト14に第3ベアリ
ング22を介して係合するロアギヤ24と、トランスフ
ァセンタシャフト14に対して略平行に配置されたカウ
ンタ軸26に第4ベアリング28を介して係合されたカ
ウンタギヤ30とを有している。
【0021】前記インプットギヤ20とロアギヤ24と
の近傍には、変速歯車切換部32が設けられている。
の近傍には、変速歯車切換部32が設けられている。
【0022】また、略中間部位が第5ベアリング34を
介して第2トランスファケース12−2に係合したトラ
ンスファセンタシャフト14の出力側部位には、センタ
デフ6用のピニオンシャフト36がスプライン嵌合され
ている。このピニオンシャフト36には、第1、第2デ
フピニオンギヤ38−1、38−2が取り付けられてい
る。この第1、第2デフピニオンギヤ38−1、38−
2は、デフケース40によって包囲されている。前記デ
フケース40は、第6ベアリング42を介して第3トラ
ンスファケース12−3に係合されている。
介して第2トランスファケース12−2に係合したトラ
ンスファセンタシャフト14の出力側部位には、センタ
デフ6用のピニオンシャフト36がスプライン嵌合され
ている。このピニオンシャフト36には、第1、第2デ
フピニオンギヤ38−1、38−2が取り付けられてい
る。この第1、第2デフピニオンギヤ38−1、38−
2は、デフケース40によって包囲されている。前記デ
フケース40は、第6ベアリング42を介して第3トラ
ンスファケース12−3に係合されている。
【0023】前記第1、第2デフピニオンギヤ38−
1、38−2には、第1、第2デフサイドギヤ44−
1、44−2が夫々噛合している。
1、38−2には、第1、第2デフサイドギヤ44−
1、44−2が夫々噛合している。
【0024】前記第1デフサイドギヤ44−1とトラン
スファ部8を構成するドライブスプロケット46と、4
WD切換部10用の切換歯部48とは、一体的に形成さ
れている。
スファ部8を構成するドライブスプロケット46と、4
WD切換部10用の切換歯部48とは、一体的に形成さ
れている。
【0025】前記ドライブスプロケット46には、ドラ
イブチェーン50が巻掛けられ、このドライブチェーン
50がトランスファセンタシャフト14と略平行に配設
された前輪側トランスファアウトプットシャフト52に
設けられたドリブンスプロケット54に巻掛けられ、ト
ランスファセンタシャフト14側からの駆動力を前輪側
に伝達するものである。前記前輪側トランスファアウト
プットシャフト52には、前輪側スライディングヨーク
56がスプライン嵌合されている。
イブチェーン50が巻掛けられ、このドライブチェーン
50がトランスファセンタシャフト14と略平行に配設
された前輪側トランスファアウトプットシャフト52に
設けられたドリブンスプロケット54に巻掛けられ、ト
ランスファセンタシャフト14側からの駆動力を前輪側
に伝達するものである。前記前輪側トランスファアウト
プットシャフト52には、前輪側スライディングヨーク
56がスプライン嵌合されている。
【0026】また、前記第2デフサイドギヤ44−2
は、後輪側トランスファアウトプットシャフト58の入
力側端部部位に形成されている。この後輪側トランスフ
ァアウトプットシャフト58は、トランスファセンタシ
ャフト14の軸方向に配設されている。この後輪側トラ
ンスファアウトプットシャフト58の外面には、図3に
示す如く、外側スプライン歯60が形成されている。こ
の外側スプライン歯60には、後輪側スライディングヨ
ーク62の結合用管部64の内面に形成した内側スプラ
イン歯66が係合されている。
は、後輪側トランスファアウトプットシャフト58の入
力側端部部位に形成されている。この後輪側トランスフ
ァアウトプットシャフト58は、トランスファセンタシ
ャフト14の軸方向に配設されている。この後輪側トラ
ンスファアウトプットシャフト58の外面には、図3に
示す如く、外側スプライン歯60が形成されている。こ
の外側スプライン歯60には、後輪側スライディングヨ
ーク62の結合用管部64の内面に形成した内側スプラ
イン歯66が係合されている。
【0027】更に、前記後輪側トランスファアウトプッ
トシャフト58外周と第3トランスファケース12−3
間に第1オイル室68を設け、前記後輪側トランスファ
アウトプットシャフト58の出力側端部部位と後輪側ス
ライディングヨーク62間に第2オイル室70を設け、
前記後輪側トランスファアウトプットシャフト58と後
輪側スライディングヨーク62とのスプライン嵌合部位
に前記第1オイル室68と第2オイル室70とを連絡す
る連絡通路72を設け、前記後輪側トランスファアウト
プットシャフト58内部に軸方向に延びる貫通孔部74
を設け、前記トランスファセンタシャフト14の端部に
油量促進部材76を設けるとともに、この油量促進部材
76を前記貫通孔部74内に遊挿し、前記トランスファ
センタシャフト14の回転時にこのトランスファセンタ
シャフト14と後輪側トランスファアウトプットシャフ
ト58との回転差によって前記油量促進部材76を回転
させ第2オイル室70内のオイルを前記トランスファセ
ンタシャフト14側に誘引する構成とする。
トシャフト58外周と第3トランスファケース12−3
間に第1オイル室68を設け、前記後輪側トランスファ
アウトプットシャフト58の出力側端部部位と後輪側ス
ライディングヨーク62間に第2オイル室70を設け、
前記後輪側トランスファアウトプットシャフト58と後
輪側スライディングヨーク62とのスプライン嵌合部位
に前記第1オイル室68と第2オイル室70とを連絡す
る連絡通路72を設け、前記後輪側トランスファアウト
プットシャフト58内部に軸方向に延びる貫通孔部74
を設け、前記トランスファセンタシャフト14の端部に
油量促進部材76を設けるとともに、この油量促進部材
76を前記貫通孔部74内に遊挿し、前記トランスファ
センタシャフト14の回転時にこのトランスファセンタ
シャフト14と後輪側トランスファアウトプットシャフ
ト58との回転差によって前記油量促進部材76を回転
させ第2オイル室70内のオイルを前記トランスファセ
ンタシャフト14側に誘引する構成とする。
【0028】更にまた、前記トランスファセンタシャフ
ト14の出力側端部部位に係合孔部78を設け、前記貫
通孔部74内に油量促進部材76を遊挿するとともに、
この油量促進部材76の端部を前記係合孔部78に圧入
して設けている。
ト14の出力側端部部位に係合孔部78を設け、前記貫
通孔部74内に油量促進部材76を遊挿するとともに、
この油量促進部材76の端部を前記係合孔部78に圧入
して設けている。
【0029】詳述すれば、第6ベアリング42に例えば
シール機能を有するシールベアリングを使用し、第3ト
ランスファケース12−3の内周面部位と、後輪側トラ
ンスファアウトプットシャフト58と、後輪側スライデ
ィングヨーク62の結合用管部64の外周部位とによっ
て第1オイル室68を形成する。
シール機能を有するシールベアリングを使用し、第3ト
ランスファケース12−3の内周面部位と、後輪側トラ
ンスファアウトプットシャフト58と、後輪側スライデ
ィングヨーク62の結合用管部64の外周部位とによっ
て第1オイル室68を形成する。
【0030】また、前記第1、第2オイル室68、70
は、連絡通路72によって連絡されている。この連絡通
路72は、図3に示す如く、後輪側トランスファアウト
プットシャフト58の外側スプライン歯66の一部を欠
落して形成している。
は、連絡通路72によって連絡されている。この連絡通
路72は、図3に示す如く、後輪側トランスファアウト
プットシャフト58の外側スプライン歯66の一部を欠
落して形成している。
【0031】更に、前記後輪側トランスファアウトプッ
トシャフト58内部に軸方向に延びる貫通孔部74を設
ける。この貫通孔部74は、入力側部位が大径に形成さ
れ、この大径部位に第7ベアリング80を介してトラン
スファセンタシャフト14の出力側端部部位が係合され
ている。
トシャフト58内部に軸方向に延びる貫通孔部74を設
ける。この貫通孔部74は、入力側部位が大径に形成さ
れ、この大径部位に第7ベアリング80を介してトラン
スファセンタシャフト14の出力側端部部位が係合され
ている。
【0032】更にまた、前記トランスファセンタシャフ
ト14の出力側端部に係合孔部78を設ける。この係合
孔部78は、前記貫通孔部74と同一軸線上に形成され
ている。この係合孔部78は、連絡孔部82を介してセ
ンタデフ6の内部に連絡されている。
ト14の出力側端部に係合孔部78を設ける。この係合
孔部78は、前記貫通孔部74と同一軸線上に形成され
ている。この係合孔部78は、連絡孔部82を介してセ
ンタデフ6の内部に連絡されている。
【0033】また、前記油量促進部材76は、例えば左
巻の螺旋状に且つ前記係合孔部78と略同一径に形成さ
れており、前記トランスファセンタシャフト14と後輪
側トランスファアウトプットシャフト58との回転差に
よって前記貫通孔部74内でこの貫通孔部74に対して
相対的に回転し、第2オイル室70内のオイルを前記ト
ランスファセンタシャフト14側の係合孔部78内に導
き、このオイルを連絡孔部82を介してセンタデフ6内
に導入するものである。
巻の螺旋状に且つ前記係合孔部78と略同一径に形成さ
れており、前記トランスファセンタシャフト14と後輪
側トランスファアウトプットシャフト58との回転差に
よって前記貫通孔部74内でこの貫通孔部74に対して
相対的に回転し、第2オイル室70内のオイルを前記ト
ランスファセンタシャフト14側の係合孔部78内に導
き、このオイルを連絡孔部82を介してセンタデフ6内
に導入するものである。
【0034】次に、作用について説明する。
【0035】前記トランスファセンタシャフト14の回
転時には、このトランスファセンタシャフト14と後輪
側トランスファアウトプットシャフト58との回転差に
よって油量促進部材76を回転させ、第2オイル室70
内のオイルを前記トランスファセンタシャフト14側の
係合孔部78内に誘引している。
転時には、このトランスファセンタシャフト14と後輪
側トランスファアウトプットシャフト58との回転差に
よって油量促進部材76を回転させ、第2オイル室70
内のオイルを前記トランスファセンタシャフト14側の
係合孔部78内に誘引している。
【0036】詳述すれば、四輪駆動車の通常走行時に
は、前・後輪間において回転差が生じる場合がある。つ
まり、前輪の回転半径に対して後輪の回転半径が大であ
るために前輪の回転数が多くなる場合がある。このよう
な場合(トランスファセンタシャフト14の回転数>後
輪側トランスファアウトプットシャフト58の回転数)
には、トランスファセンタシャフト14の係合孔部78
に圧入された油量促進部材76と後輪側トランスファア
ウトプットシャフト58間に回転差が生じ、油量促進部
材76が後輪側トランスファアウトプットシャフト58
の連絡通路72に対して相対的に回転し、油量促進部材
76を左巻の螺旋状に形成したことによって第2オイル
室70内のオイルを前記トランスファセンタシャフト1
4側の係合孔部78側に導き、この係合孔部78内のオ
イルを遠心力によって連絡孔部82を介してセンタデフ
6内に供給し、このセンタデフ6の第1、第2デフピニ
オンギヤ38−1、38−2と第1、第2デフサイドギ
ヤ44−1、44−2との噛合部位を潤滑している。
は、前・後輪間において回転差が生じる場合がある。つ
まり、前輪の回転半径に対して後輪の回転半径が大であ
るために前輪の回転数が多くなる場合がある。このよう
な場合(トランスファセンタシャフト14の回転数>後
輪側トランスファアウトプットシャフト58の回転数)
には、トランスファセンタシャフト14の係合孔部78
に圧入された油量促進部材76と後輪側トランスファア
ウトプットシャフト58間に回転差が生じ、油量促進部
材76が後輪側トランスファアウトプットシャフト58
の連絡通路72に対して相対的に回転し、油量促進部材
76を左巻の螺旋状に形成したことによって第2オイル
室70内のオイルを前記トランスファセンタシャフト1
4側の係合孔部78側に導き、この係合孔部78内のオ
イルを遠心力によって連絡孔部82を介してセンタデフ
6内に供給し、このセンタデフ6の第1、第2デフピニ
オンギヤ38−1、38−2と第1、第2デフサイドギ
ヤ44−1、44−2との噛合部位を潤滑している。
【0037】これにより、四輪駆動車の動力伝達装置を
大型化することなく形成でき、従来に比してレイアウト
の制約を小さくし得て、実用上有利であるとともに、ト
ランスファセンタシャフト14の遠心力により回転する
センタデフ6内に確実に供給でき、センタデフ6を構成
する第1、第2デフピニオンギヤ38−1、38−2と
第1、第2デフサイドギヤ44−1、44−2との噛合
部位の潤滑性を向上し得て、実用上有利である。
大型化することなく形成でき、従来に比してレイアウト
の制約を小さくし得て、実用上有利であるとともに、ト
ランスファセンタシャフト14の遠心力により回転する
センタデフ6内に確実に供給でき、センタデフ6を構成
する第1、第2デフピニオンギヤ38−1、38−2と
第1、第2デフサイドギヤ44−1、44−2との噛合
部位の潤滑性を向上し得て、実用上有利である。
【0038】また、後輪側トランスファアウトプットシ
ャフト58に設けられた貫通孔部74内に油量促進部材
76を遊挿するとともに、この油量促進部材76の端部
をトランスファセンタシャフト14の出力側端部部位に
設けられた係合孔部78に圧入して設けるのみの構成と
したので、従来使用していた部品を大幅に変更すること
なく流用でき、製造コストを低廉に維持し得て、経済的
に有利である。
ャフト58に設けられた貫通孔部74内に油量促進部材
76を遊挿するとともに、この油量促進部材76の端部
をトランスファセンタシャフト14の出力側端部部位に
設けられた係合孔部78に圧入して設けるのみの構成と
したので、従来使用していた部品を大幅に変更すること
なく流用でき、製造コストを低廉に維持し得て、経済的
に有利である。
【0039】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、後輪側トランスファアウトプットシャフ
ト外周とトランスファケース間に第1オイル室を設け、
後輪側トランスファアウトプットシャフトの出力側端部
部位と後輪側スライディングヨーク間に第2オイル室を
設け、後輪側トランスファアウトプットシャフトと後輪
側スライディングヨークとのスプライン嵌合部位に第1
オイル室と第2オイル室とを連絡する連絡通路を設け、
後輪側トランスファアウトプットシャフト内部に軸方向
に延びる貫通孔部を設け、トランスファセンタシャフト
端部に油量促進部材を設けるとともに油量促進部材を貫
通孔部内に遊挿し、トランスファセンタシャフトの回転
時にトランスファセンタシャフトと後輪側トランスファ
アウトプットシャフトとの回転差によって油量促進部材
を回転させ第2オイル室内のオイルをトランスファセン
タシャフト側に誘引する構成としたので、四輪駆動車の
動力伝達装置を大型化することなく形成でき、従来に比
してレイアウトの制約を小さくし得て、実用上有利であ
るとともに、センタデフに確実にオイルを供給すること
ができ、センタデフの潤滑性を向上し得て、実用上有利
である。
発明によれば、後輪側トランスファアウトプットシャフ
ト外周とトランスファケース間に第1オイル室を設け、
後輪側トランスファアウトプットシャフトの出力側端部
部位と後輪側スライディングヨーク間に第2オイル室を
設け、後輪側トランスファアウトプットシャフトと後輪
側スライディングヨークとのスプライン嵌合部位に第1
オイル室と第2オイル室とを連絡する連絡通路を設け、
後輪側トランスファアウトプットシャフト内部に軸方向
に延びる貫通孔部を設け、トランスファセンタシャフト
端部に油量促進部材を設けるとともに油量促進部材を貫
通孔部内に遊挿し、トランスファセンタシャフトの回転
時にトランスファセンタシャフトと後輪側トランスファ
アウトプットシャフトとの回転差によって油量促進部材
を回転させ第2オイル室内のオイルをトランスファセン
タシャフト側に誘引する構成としたので、四輪駆動車の
動力伝達装置を大型化することなく形成でき、従来に比
してレイアウトの制約を小さくし得て、実用上有利であ
るとともに、センタデフに確実にオイルを供給すること
ができ、センタデフの潤滑性を向上し得て、実用上有利
である。
【0040】また、後輪側トランスファアウトプットシ
ャフト外周とトランスファケース間に第1オイル室を設
け、後輪側トランスファアウトプットシャフトの出力側
端部部位と後輪側スライディングヨーク間に第2オイル
室を設け、後輪側トランスファアウトプットシャフトと
後輪側スライディングヨークとのスプライン嵌合部位に
第1オイル室と第2オイル室とを連絡する連絡通路を設
け、後輪側トランスファアウトプットシャフト内部に軸
方向に延びる貫通孔部を設け、トランスファセンタシャ
フトの出力側端部部位に係合孔部を設け、貫通孔部内に
油量促進部材を遊挿するとともに油量促進部材の端部を
係合孔部に圧入して設けたので、従来使用していた部品
を大幅に変更することなく流用でき、製造コストを低廉
に維持し得て、経済的に有利である。
ャフト外周とトランスファケース間に第1オイル室を設
け、後輪側トランスファアウトプットシャフトの出力側
端部部位と後輪側スライディングヨーク間に第2オイル
室を設け、後輪側トランスファアウトプットシャフトと
後輪側スライディングヨークとのスプライン嵌合部位に
第1オイル室と第2オイル室とを連絡する連絡通路を設
け、後輪側トランスファアウトプットシャフト内部に軸
方向に延びる貫通孔部を設け、トランスファセンタシャ
フトの出力側端部部位に係合孔部を設け、貫通孔部内に
油量促進部材を遊挿するとともに油量促進部材の端部を
係合孔部に圧入して設けたので、従来使用していた部品
を大幅に変更することなく流用でき、製造コストを低廉
に維持し得て、経済的に有利である。
【図1】この発明の実施例を示す四輪駆動車の動力伝達
装置の要部拡大断面図である。
装置の要部拡大断面図である。
【図2】四輪駆動車の動力伝達装置の概略断面図であ
る。
る。
【図3】後輪側トランスファアウトプットシャフトと後
輪側スライディングヨークとのスプライン嵌合部位の断
面図である。
輪側スライディングヨークとのスプライン嵌合部位の断
面図である。
2 トランスアクスル 4 変速歯車部 6 センタデフ 8 トランスファ部 10 4WD切換部 12−1 第1トランスファケース 12−2 第2トランスファケース 12−3 第3トランスファケース 14 トランスファセンタシャフト 26 カウンタ軸 36 ピニオンシャフト 38−1 第1デフピニオンギヤ 38−2 第2デフピニオンギヤ 40 デフケース 44−1 第1デフサイドギヤ 44−2 第2デフサイドギヤ 46 ドライブスプロケット 52 前輪側トランスファアウトプットシャフト 58 後輪側トランスファアウトプットシャフト 60 外側スプライン歯 62 後輪側スライディングヨーク 66 内側スプライン歯 68 第1オイル室 70 第2オイル室 72 連絡通路 74 貫通孔部 76 油量促進部材 78 係合孔部 82 連絡孔部
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】詳述すれば、四輪駆動車の通常走行時に
は、前・後輪間において回転差が生じる場合がある。つ
まり、前輪の回転半径に対して後輪の回転半径が小であ
るために前輪の回転数が多くなる場合がある。このよう
な場合(トランスファセンタシャフト14の回転数>後
輪側トランスファアウトプットシャフト58の回転数)
には、トランスファセンタシャフト14の係合孔部78
に圧入された油量促進部材76と後輪側トランスファア
ウトプットシャフト58間に回転差が生じ、油量促進部
材76が後輪側トランスファアウトプットシャフト58
の連絡通路72に対して相対的に回転し、油量促進部材
76を左巻の螺旋状に形成したことによって第2オイル
室70内のオイルを前記トランスファセンタシャフト1
4側の係合孔部78側に導き、この係合孔部78内のオ
イルを遠心力によって連絡孔部82を介してセンタデフ
6内に供給し、このセンタデフ6の第1、第2デフピニ
オンギヤ38−1、38−2と第1、第2デフサイドギ
ヤ44−1、44−2との噛合部位を潤滑している。
は、前・後輪間において回転差が生じる場合がある。つ
まり、前輪の回転半径に対して後輪の回転半径が小であ
るために前輪の回転数が多くなる場合がある。このよう
な場合(トランスファセンタシャフト14の回転数>後
輪側トランスファアウトプットシャフト58の回転数)
には、トランスファセンタシャフト14の係合孔部78
に圧入された油量促進部材76と後輪側トランスファア
ウトプットシャフト58間に回転差が生じ、油量促進部
材76が後輪側トランスファアウトプットシャフト58
の連絡通路72に対して相対的に回転し、油量促進部材
76を左巻の螺旋状に形成したことによって第2オイル
室70内のオイルを前記トランスファセンタシャフト1
4側の係合孔部78側に導き、この係合孔部78内のオ
イルを遠心力によって連絡孔部82を介してセンタデフ
6内に供給し、このセンタデフ6の第1、第2デフピニ
オンギヤ38−1、38−2と第1、第2デフサイドギ
ヤ44−1、44−2との噛合部位を潤滑している。
Claims (2)
- 【請求項1】 トランスファセンタシャフトの出力側端
部にセンタデフを設け、このセンタデフと前輪側トラン
スファアウトプットシャフトとを連絡するとともに後輪
側トランスファアウトプットシャフトの入力側端部を連
絡して設け、この後輪側トランスファアウトプットシャ
フトに後輪側スライディングヨークがスプライン嵌合さ
れた四輪駆動車の動力伝達装置において、前記後輪側ト
ランスファアウトプットシャフト外周とトランスファケ
ース間に第1オイル室を設け、前記後輪側トランスファ
アウトプットシャフトの出力側端部部位と後輪側スライ
ディングヨーク間に第2オイル室を設け、前記後輪側ト
ランスファアウトプットシャフトと後輪側スライディン
グヨークとのスプライン嵌合部位に前記第1オイル室と
第2オイル室とを連絡する連絡通路を設け、前記後輪側
トランスファアウトプットシャフト内部に軸方向に延び
る貫通孔部を設け、前記トランスファセンタシャフト端
部に油量促進部材を設けるとともにこの油量促進部材を
前記貫通孔部内に遊挿し、前記トランスファセンタシャ
フトの回転時にトランスファセンタシャフトと後輪側ト
ランスファアウトプットシャフトとの回転差によって前
記油量促進部材を回転させ第2オイル室内のオイルを前
記トランスファセンタシャフト側に誘引する構成とした
ことを特徴とする四輪駆動車の動力伝達装置。 - 【請求項2】 トランスファセンタシャフトの出力側端
部にセンタデフを設け、このセンタデフと前輪側トラン
スファアウトプットシャフトとを連絡するとともに後輪
側トランスファアウトプットシャフトの入力側端部を連
絡して設け、前記後輪側トランスファアウトプットシャ
フトに後輪側スライディングヨークがスプライン嵌合さ
れた四輪駆動車の動力伝達装置において、前記後輪側ト
ランスファアウトプットシャフト外周とトランスファケ
ース間に第1オイル室を設け、この後輪側トランスファ
アウトプットシャフトの出力側端部部位と後輪側スライ
ディングヨーク間に第2オイル室を設け、前記後輪側ト
ランスファアウトプットシャフトと後輪側スライディン
グヨークとのスプライン嵌合部位に前記第1オイル室と
第2オイル室とを連絡する連絡通路を設け、前記後輪側
トランスファアウトプットシャフト内部に軸方向に延び
る貫通孔部を設け、前記トランスファセンタシャフトの
出力側端部部位に係合孔部を設け、前記貫通孔部内に油
量促進部材を遊挿するとともにこの油量促進部材の端部
を前記係合孔部に圧入して設けたことを特徴とする四輪
駆動車の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5152774A JPH06341516A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 四輪駆動車の動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5152774A JPH06341516A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 四輪駆動車の動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06341516A true JPH06341516A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15547859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5152774A Pending JPH06341516A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 四輪駆動車の動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06341516A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004278667A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Aisin Seiki Co Ltd | 変速機 |
US7025701B2 (en) * | 2004-03-30 | 2006-04-11 | American Axle & Manufacturing, Inc. | Oil propeller wheel and shaft for power transmission devices |
KR100705102B1 (ko) * | 2004-06-21 | 2007-04-06 | 현대자동차주식회사 | 차량용 차동장치 |
JP2008051319A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Jtekt Corp | 車両用差動装置 |
JP2013530359A (ja) * | 2010-11-12 | 2013-07-25 | シャンドン ゾンタイ ニュー エネルギー グループ カンパニー リミテッド | 中空駆動軸 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP5152774A patent/JPH06341516A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004278667A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Aisin Seiki Co Ltd | 変速機 |
JP4543613B2 (ja) * | 2003-03-14 | 2010-09-15 | アイシン精機株式会社 | 変速機 |
US7025701B2 (en) * | 2004-03-30 | 2006-04-11 | American Axle & Manufacturing, Inc. | Oil propeller wheel and shaft for power transmission devices |
KR100705102B1 (ko) * | 2004-06-21 | 2007-04-06 | 현대자동차주식회사 | 차량용 차동장치 |
JP2008051319A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Jtekt Corp | 車両用差動装置 |
JP4650376B2 (ja) * | 2006-08-28 | 2011-03-16 | 株式会社ジェイテクト | 車両用差動装置 |
JP2013530359A (ja) * | 2010-11-12 | 2013-07-25 | シャンドン ゾンタイ ニュー エネルギー グループ カンパニー リミテッド | 中空駆動軸 |
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