JPH0682159A - 乾燥処理装置 - Google Patents

乾燥処理装置

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JPH0682159A
JPH0682159A JP4237370A JP23737092A JPH0682159A JP H0682159 A JPH0682159 A JP H0682159A JP 4237370 A JP4237370 A JP 4237370A JP 23737092 A JP23737092 A JP 23737092A JP H0682159 A JPH0682159 A JP H0682159A
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drying
heating
heater
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Tatsuo Fujita
龍夫 藤田
Takeshi Tomizawa
猛 富澤
Kunihiro Ukai
邦弘 鵜飼
Jiro Suzuki
次郎 鈴木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥処理の均一性と被乾燥物から発生する水
蒸気の凝縮性能を高めることができる乾燥処理装置を提
供すること。 【構成】 被乾燥物1を収納する被乾燥物収納部2と、
収納された被乾燥物1を加熱する上部ヒーター7及び下
部ヒーター26と、被乾燥物収納部2の外部に設けら
れ、加熱により被乾燥物1から発生する水蒸気を凝縮液
化させる凝縮部4と、被乾燥物収納部2を回転させるモ
ーター16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品、工業材料、生ご
み、産業廃棄物等の被乾燥物を加熱乾燥処理する乾燥処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、乾燥処理装置は加熱源の種類に
より、燃焼熱を用いる方式、マイクロ波を用いる方式、
電気ヒーターを用いる方式等が挙げられる。ここで燃焼
熱を用いる乾燥処理装置はガス燃料、液体燃料等を用い
るため、装置全体が複雑で大型になり、安全性にも難点
がある。マイクロ波を用いる乾燥処理装置はマイクロ波
が被乾燥物中の水分に選択的に吸収されるため、含水率
の高い被乾燥物の乾燥処理には適しているが、安全性、
制御性にやや難点がある。これらに対し、電気ヒーター
を用いる乾燥処理装置は安全性、制御性が優れており、
装置としても小型、低コスト化を図りやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の電気ヒーターを用いる乾燥処理装置にも以
下に示すような課題がある。すなわち、熱伝導により被
乾燥物を加熱するため、被乾燥物を均一に乾燥し難く、
被乾燥物が加熱面に付着したり、加熱面から離れた位置
にある被乾燥物の乾燥が不十分であることが多かった。
特に被乾燥物が生ごみの場合には、下部に煮汁が残るこ
とになり、非衛生的である。また、被乾燥物から発生し
た水蒸気が排出後に結露し、室内外を汚染することがあ
る。
【0004】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、乾燥処理の均一性と被乾燥物から発生する水蒸気の
凝縮性能を高めることができる乾燥処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被乾燥物を収
納する被乾燥物収納部と、収納された被乾燥物を加熱す
る加熱手段と、被乾燥物収納部の外部に設けられ、加熱
により被乾燥物から発生する水蒸気を液化させる液化手
段と、被乾燥物収納部を移動させる駆動手段とを備えた
乾燥処理装置である。
【0006】
【作用】本発明は、被乾燥物を被乾燥物収納部に収納
し、加熱手段が収納された被乾燥物を加熱し、駆動手段
が被乾燥物収納部を移動させ、液化手段が加熱により被
乾燥物から発生する水蒸気を液化させる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明をその実施例を示す図面に基
づいて説明する。
【0008】(実施例1)図1は、本発明にかかる実施
例1の乾燥処理装置の断面図である。すなわち、乾燥処
理装置には、被乾燥物1を収納する被乾燥物収納部2が
設けられ、その外側には円筒状断熱容器3が設けられ、
更に円筒状断熱容器3の外側には被乾燥物1から発生す
る水蒸気を凝縮、液化するための凝縮部4が設けられて
いる。又、被乾燥物収納部2の内面には突出部5が設け
られ、内面全体にはテフロンコーティングが施されてい
る。ここで円筒状断熱容器3として内部を減圧した金属
性の容器を用いた。凝縮部4の上部には被乾燥物1を出
し入れするために凝縮部蓋6が設けられ、凝縮部蓋6の
内側面には上部ヒーター7が設置されている。凝縮部蓋
6は開閉可能なようにヒンジ8により凝縮部4上端部に
連結され、凝縮部蓋6下面周囲には、被乾燥物1から発
生する水蒸気9がもれないように蓋パッキン10が設け
られ、又、上部ヒーター7近傍には、温度を検出するた
めの上部温度検出器11が取り付けられ、凝縮部4の外
部には、その外面を空冷するための送風ファン12が送
風ファン支持具13により取り付けられている。
【0009】一方、被乾燥物収納部2の下部には、着脱
可能な接続部15が設けられ、その接続部15には回転
軸14が連結されている。回転軸14は凝縮部4の底面
部に設けられた回転軸受け21に支持され、端部は接続
軸受け18によりモーター16のモーター軸17に連結
されている。又、モーター16は凝縮部4の底面部に設
けられたモーター支持具19に取り付けられている。本
実施例では、回転軸14を鉛直面に対して約45度傾斜
させているが、傾斜角度は40〜90度が望ましい。
又、凝縮水20がモーター16側へもれないように回転
軸14と回転軸受け21の間には、Oリング22が設け
られている。更に、凝縮部4の底面内部には、円筒状断
熱容器3と回転軸14とを支持するために、断熱性の優
れた材質で形成された支持台23が設置され、円筒状断
熱容器3と支持台23との間には支持パッキン24、支
持シート25が設けられている。又、支持台23と被乾
燥物収納部2との間には下部ヒーター26が設けられ、
その下部ヒーター26は支持台23を貫通しているヒー
ター支持部26aにより、凝縮部4の底面内部に取り付
けられている。又、下部ヒーター26近傍には、温度を
検出するための下部温度検出器27が設けられている。
本実施例では、上部ヒーター7とともに下部ヒーター2
6も設けたが、下部ヒーター26は特に設けなくてもよ
い。
【0010】一方、被乾燥物収納部2の上端部には、被
乾燥物収納部2が回転するときの回転補助具として、円
筒状断熱容器3の内面に接するコロ28が設けられ、被
乾燥物収納部2の上部には開口部の内径を小さくするよ
うに内容器リング29が設けられている。凝縮部4の下
端部には凝縮水流出部30が設けられており、凝縮水流
出部30には下向きに凝縮水排出通路34が取り付けら
れている。凝縮水排出通路34の途中には、被乾燥物1
から発生するガス(臭気を含む)を吸引するために、ガ
ス吸引管32が連結されている。ガス吸引管32にはガ
ス中の臭気などを吸着するための触媒装置33が連結さ
れ、その触媒装置33にはガスを吸引するための吸気フ
ァン31が連結されている。
【0011】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0012】まず、凝縮部蓋6を開けて被乾燥物1を被
乾燥物収納部2に投入した後、凝縮部蓋6を閉じる。そ
の後上部ヒーター7を作動させると、加熱された上部ヒ
ーター7周囲の空気が徐々に下方に移動し、被乾燥物1
を上方から加熱し始める。被乾燥物1の温度が上昇する
と、やがて水蒸気9が発生して被乾燥物1は乾燥してい
く。このとき、上部ヒーター7の温度制御は上部温度検
出器11の検出結果に基づいて行なう。また、上部ヒー
ター7とともにモーター16を作動させ、被乾燥物収納
部2を傾斜させた状態で回転させることにより、被乾燥
物1を撹はんするとともに回転により被乾燥物収納部2
内の過熱蒸気の対流を促進し、上部ヒーター7の熱を有
効に被乾燥物1に伝え、被乾燥物1の乾燥を均一化す
る。この回転による効果は回転軸14を鉛直面に対して
40〜90度、傾斜させた場合が顕著である。この回転
によって被乾燥物収納部2が過熱されることがないた
め、被乾燥物収納部2に対する被乾燥物1の付着を抑制
することができ、更に、被乾燥物収納部2の内面にテフ
ロンコーティングを施すことにより、汚れの付着を抑制
できるとともに洗浄も容易となる。
【0013】一方、上部ヒーター7、モーター16とと
もに送風ファン12を作動させ、凝縮部4の外面を空冷
する。凝縮部4の外面を空冷することにより、被乾燥物
1から発生した水蒸気9の大半を凝縮部4の内面で結露
させ凝縮水20とし、凝縮部4下端部の凝縮水流出部3
0から排出する。凝縮水流出部30からは下水道の経路
に詰まりが発生するような固形分は排出されないため、
環境に悪影響を与えることがない。又、被乾燥物1から
発生するガス(臭気を含む)は、吸気ファン31により
吸引することによって、触媒装置33を通過させ臭気等
を除去した後、吸気ファン31の下流側に排出する。
【0014】ここで、被乾燥物1を上方から加熱する上
部ヒーター7とともに被乾燥物1を下方から加熱する下
部ヒーター26も作動させることにより、上方から対流
により被乾燥物1を加熱するとともに下方から熱伝導に
より被乾燥物1を加熱することができるため、均一乾燥
を促進することができる。下部ヒーター26の併用によ
り、凝縮部4内の温度分布も均一化することができる。
下部ヒーター26の温度制御は下部温度検出器27の検
出結果に基づいて行なうため、下部ヒーター26を上部
ヒーター7と異なる制御方法で作動させ、制御モードの
最適化を図ることも可能となる。下部ヒーター26が過
熱すると被乾燥物1が被乾燥物収納部2内面に付着しや
すくなるため、付着が抑制できる温度に下部ヒーター2
6を制御する。
【0015】また上述のように、被乾燥物収納部2と凝
縮部4との間に円筒状断熱容器3を設置することによ
り、被乾燥物1からの放熱を抑制し、乾燥処理における
高効率化を達成することができる。すなわち、水蒸気の
凝縮性能を高めようとして凝縮部4外面の空冷を強化す
ると、被乾燥物1からの放熱損失が増大しやすいが、円
筒状断熱容器3の設置により、凝縮性能の向上と高効率
化を両立させることが可能となる。
【0016】更に、被乾燥物収納部2の内面に突出部5
を設けることにより、被乾燥物収納部2内の過熱蒸気を
撹はんし、対流熱伝達特性を向上させ、被乾燥物1を効
率良く乾燥することができ、被乾燥物1の撹はんも促進
され、伝熱性能は一層、向上する。
【0017】(実施例2)図2は、本発明にかかる実施
例2の乾燥処理装置の断面図である。図2において、実
施例1と異なる点は、被乾燥物収納部2を断熱容器35
(壁面内部を減圧した金属性の容器)とし、円筒状断熱
容器3、支持パッキン24、支持シート25、下部ヒー
ター26、下部温度検出器27が不要となる点である。
又、支持台23は支持筒36に小型化している。
【0018】動作については実施例1とほぼ同様である
が、被乾燥物収納部に断熱容器35を用いているため、
被乾燥物1の加熱は下方より上方から行なうのが効果的
となる。実施例2は装置として、構造を簡潔化できると
ともに小型化を図ることが可能となる。
【0019】なお、上記実施例では、被乾燥物収納部2
の移動に回転を利用し、駆動手段にモーター16を用い
たが、これに限らず、被乾燥物1や過熱蒸気を撹伴でき
ればよく、例えば移動に振動を利用し、駆動手段に振動
装置などを用いてもよい。
【0020】また、上記実施例では、断熱性部材に内部
を減圧した金属性の容器でできた円筒状断熱容器3を用
いたが、これに限らず、他の断熱性部材を用いてもよ
い。あるいは又、特になくてもよい。
【0021】また、上記実施例では、加熱手段に通常の
ヒーターを用いたが、これに限らず、例えばセラミック
スヒーター、赤外線ランプ等を用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、被乾燥物収納部の外部に設けられ、加熱により
被乾燥物から発生する水蒸気を液化させる液化手段と、
被乾燥物収納部を移動させる駆動手段とを備えているの
で、乾燥処理の均一性と被乾燥物から発生する水蒸気の
凝縮性能を高めることができるという長所を有する。
【0023】また、被乾燥物収納部を断熱容器とするこ
とにより、装置として、著しく小型、簡素化を図ること
ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施例1の乾燥処理装置の断面
図である。
【図2】本発明にかかる実施例2の乾燥処理装置の断面
図である。
【符号の説明】
1 被乾燥物 2 被乾燥物収納部 3 円筒状断熱容器 4 凝縮部(液化手段) 7 上部ヒーター 12 送風ファン 16 モーター 26 下部ヒーター 31 吸気ファン 33 触媒装置
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾燥物を収納する被乾燥物収納部と、
    収納された前記被乾燥物を加熱する加熱手段と、前記被
    乾燥物収納部の外部に設けられ、加熱により前記被乾燥
    物から発生する水蒸気を液化させる液化手段と、前記被
    乾燥物収納部を移動させる駆動手段とを備えたことを特
    徴とする乾燥処理装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段は、前記被乾燥物収納部を回転
    させるものであって、その回転軸が傾斜していることを
    特徴とする請求項1記載の乾燥処理装置。
  3. 【請求項3】 加熱手段は、前記被乾燥物収納部の上部
    近傍及び/又は下部近傍に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の乾燥処理装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記被乾燥物収納部と前記液化手
    段の間に断熱性部材が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の乾燥処理装置。
  5. 【請求項5】 被乾燥物収納部は、断熱性部材で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の乾燥処理装
    置。
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