JPH0682131U - 回転埋設杭の保持装置 - Google Patents

回転埋設杭の保持装置

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JPH0682131U
JPH0682131U JP3017793U JP3017793U JPH0682131U JP H0682131 U JPH0682131 U JP H0682131U JP 3017793 U JP3017793 U JP 3017793U JP 3017793 U JP3017793 U JP 3017793U JP H0682131 U JPH0682131 U JP H0682131U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 杭挿入孔に回転埋設され、且つ下端が根固め
部の所要位置に挿入された杭を、その状態を確実に維持
して所要時間吊下状態に保持する。 【構成】 杭挿入ロッド2と保持具5とを具える。杭挿
入ロッド2は、ロッド本体6の下端で杭7の頭部8をチ
ャックする。ロッド本体6はオーガモータ10によって
回転せしめられ、杭挿入孔13に杭7を回転埋設する。
保持具5は、杭の下端部分55が根固め部56の所要位
置に挿入された後、台座3及び支持台4を介して地盤に
設置され、ロッド本体6を保持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、施工地盤に形成した杭挿入孔に杭が回転埋設されて杭下端部分が根 固め部の所要位置に挿入された後、杭頭部が所定位置に固定状態となるまでの間 、杭を吊下状態に保持する回転埋設杭の保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
施工地盤に形成した杭挿入孔に杭を回転埋設する際、杭挿入孔下端に築造され た根固め部の所要位置に杭下端部分が挿入された後、杭頭部が所定位置に固定状 態となるまでの間(即ち、杭下端部分が根固め部に所要に定着状態となるまでの 間)、杭を吊下状態に保持する必要がある。
【0003】 この保持は、従来、図13に示す重機aを用いて行っていた。該重機の概略構 成及びそれによる杭の保持要領を説明すれば以下のようである。
【0004】 即ち、該重機aは、地盤に立設される高さの高い支柱部材bに、ワイヤcに吊 下されて上下動するオーガモータdを設け、該オーガモータdの回転軸に、杭挿 入孔を掘削する掘削ロッド又は杭を回転埋設する杭挿入ロッドを選択的に連結可 能として、両ロッドの使い分けにより、杭挿入孔掘削作業と杭回転埋設作業の両 方の作業を行うことができるものである。
【0005】 そして該杭挿入ロッドeは、その上端がオーガモータdに連結されるとともに その下端には、杭fの頭部f1をチャックするキャップgを具えている。該キャ ップgは、図14に示す如く、杭頭部f1を挿入させうる下方開放の円筒状をな し、その壁部には、縦開口部hの上端に横開口部iを連設したL字状の係止開口 部jが設けられている。
【0006】 そしてキャップgへの杭頭部挿入により、杭頭部f1の上端において外方に突 出する係止ピンkが縦開口部hの上端に位置せしめられ、然る後キャップgが正 回転F1することにより、係止ピンkが横開口部iと係合状態となって杭頭部f 1がチャックされるようになされている。逆にキャップgが逆回転F2すること により、係止ピンkが横開口部iから外れて、杭頭部f1のチャック状態が解除 されるようになされている。
【0007】 然して、オーガモータdに連結された杭挿入ロッドの下端のキャップgに杭頭 部f1をチャックせしめて後、オーガモータdを正回転F1させつつ下降させる と、杭fは回転埋設され、最終的に、杭下端部分f2が根固め部mの所要位置に 挿入状態とされる。
【0008】 その後、杭下端部分f2を根固め部mに定着させる目的で、重機によりそのま ま、杭を所要時間吊下状態で保持することとしていた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このように重機を用いて杭を保持する場合には、杭埋設の施工 精度が悪い問題があり、又重機の効率的な活用が図れない問題があった。即ち、
【0010】 施工精度に関しての問題点 根固め部に杭下端部分が挿入された杭を杭頭部が所要位置に固定状態となるま で保持する時間は、地盤状態に適合させて設定されなければならない。しかし従 来においては、杭挿入孔の掘削や杭の回転埋設に用いられる重機そのものを、杭 の保持に用いていたため、時間当たりの使用コストが高価に付く重機の作業効率 を考慮して、保持時間は通常約20分程度(経験的に一応の杭定着が達成される と考えられていた時間)に設定されており、この時間経過後、オーガモータの逆 回転によってキャップを杭頭部から取り外していた。そのため、地盤状態によっ ては杭定着を確実に行いうる場合もあったが、杭がその後自重で沈下する場合が 往々にしてあり、埋設された各杭の杭頭部位置が精度よく揃わないことが多かっ た。
【0011】 ところで杭の最終埋設状態において、杭頭部をチャックしたキャップが地表に 露出する場合には、横開口部における係止ピンの位置を目視観察することによっ てチャック解除時期を一応推測できた。即ち、図14に示すように係止ピンkが 横開口部の下縁nに接した状態にあれば杭がキャップに吊り下がっていて定着が 不完全であることを推測できた。逆に図14において一点鎖線で示すにように係 止ピンkが横開口部の上縁oに接した状態にあれば、杭がキャップに吊り下がっ た状態になく、従ってチャックを解除しても一応問題がないと見当を付けること ができた。
【0012】 しかしながら、杭の最終埋設状態において、キャップが図13に示す如く杭挿 入孔内に隠れる場合には、横開口部における係止ピンの位置を目視観察すらでき ないために、全く勘に頼ってチャック解除時期を決めなければならなかった。そ のため、チャックを解除したつもりでキャップを引き上げたところ杭までが引き 上げられてしまう最悪の事態を招くこともあった。
【0013】 杭頭部位置が設計通りに設定されていないと、地盤の根切り後に、設計よりも 高い杭については切断を要し逆に低い杭については鉄筋で補強して高価なフーチ ングを構築しなければならない等、著しい不経済があった。
【0014】 重機活用効率上の問題点 前記のように、重機による杭の保持に通常約20分程度という比較的長い時間 を要したのであるが、この時間を重機本来の仕事(杭挿入孔の掘削、杭の回転埋 設)のために活用できれば、重機(そのオペレータを含む)の活用効率を向上さ せることができて、その分施工コストの低減を期しうることとなるのであり、従 来の杭保持には、施工コストの面からも改善の余地が多分にあった。
【0015】 本考案は、このような問題点を解決しうる回転埋設杭の保持装置の提供を目的 とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案は以下の如き手段を採用する。
【0017】 即ち本考案に係る回転埋設杭の保持装置(以下保持装置という)の一は、重機 のオーガモータに着脱自在に連結されて垂下するロッド本体6の下端に、杭7の 頭部8をチャックするチャック装置9を有し、垂直な軸線回りに回転せしめられ る杭挿入ロッド2と、直接又は他の部材を介して地盤に設置されて前記杭挿入ロ ッド2を保持する保持具5とを具え,該保持具5は、前記ロッド本体6を周方向 に取り囲む筒状の囲体22の壁部に、該壁部の内面側で受けられたロッド本体6 の周面部59を押圧する押圧ボルト53の1本あるいは複数本を螺合したことを 特徴とするものである。
【0018】 前記保持装置において保持具5は、ロッド本体6を囲むU字状乃至コ字状をな す囲体22の壁部に、該壁部の内面側で受けられたロッド本体6の周面部59を 押圧する押圧ボルト53の1本あるいは複数本を螺合して構成されることもある 。
【0019】 保持具5を前記囲体22を以て構成する場合、保持具は次のように構成するの が好ましい。その一例としては、半割筒部20,21の一端部分相互を開閉可能 に枢着し、該半割筒部20,21の他端部分相互を着脱自在に連結することによ り、前記ロッド本体6を挿通させる囲体22を形成せしめ、該囲体22の壁部に は、押圧ボルト53の3本以上を所要角度ピッチで螺合し、該押圧ボルトを締付 けることによって、囲体内方に突出するボルト先端部57がロッド本体6の周面 部59を押圧するようにしたものを挙げることができる。又他の例としては、両 端に固定片部61,62を具えた一対の半割筒部63,65を有し、両端の固定 片部相互を着脱自在に連結することにより、前記ロッド本体6を挿通させる囲体 22を形成する如くなされ、又囲体22の壁部には、押圧ボルト53の3本以上 が所要角度ピッチで螺合され、該押圧ボルト53を締付けることによって、囲体 内方に突出するボルト先端部57がロッド本体6の周面部59を押圧するように したものを挙げることができる。
【0020】 上記保持装置において、囲体22の壁部に押圧ボルト53の3本以上を所要角 度ピッチで螺合する構成に代え、次のように、即ち、囲体22の壁部の内面側に 、ロッド本体6の周面部59を受ける突部76を突設し、又囲体22の壁部には 、該突部に周面部59が受けられたロッド本体6に対して螺進退可能に押圧ボル ト53を螺合し、囲体内方に突出するボルト先端部57が、突部に受けられたロ ッド本体の周面部59を押圧するように構成してもよい。
【0021】 上記の各保持装置において、囲体の内方に突出する前記押圧ボルトの先端に、 ロッド本体6の周面部59と面接触状態に当接する湾曲押圧片73を、押圧ボル ト53の軸線回りに回転可能に取り付けるのがよい。
【0022】 保持具5は、支持台4を介して地盤に設置されることがある。この場合、該支 持台4は、ロッド本体6を挟んだ状態で地盤に載置される一対の支持片17,1 7を有するものとし、該支持片17,17に前記保持具5を載置する。又保持具 5は、地盤に載置される台座3と該台座3に載置される支持台4を介して地盤に 設置されることがある。この場合、該台座3は、地盤に設けた杭挿入孔13の開 口端15を挟んで該開口端の周辺に載置される一対の台座片12,12を有する ものとし、又支持台4は、ロッド本体6を挟んで台座片12,12に載置される 一対の支持片17,17を有するものとし、該支持片17,17に前記保持具5 を載置する。
【0023】 上記において支承片17,17は、端部あるいは中間において一体化されてい てもよく、独立していてもよい。このことは、台座片12,12についても同様 である。
【0024】
【作用】 然して、施工地盤に形成した杭挿入孔13に回転埋設されて下端部分55が根 固め部56の所要位置に挿入された杭7を、本考案に係る保持装置1を用いてそ の状態に保持するには、直接又は他の部材を介して保持具5を地盤に設置する。 地盤に設置する際、支持台4を介在させる場合には、その支持片17,17を、 それがロッド本体6を挟む如く地盤に載置する。該支持片17,17を台座3を 介して地盤に設置する場合には、台座片12,12を、それが杭挿入孔13の開 口端を挟む如く該杭挿入孔13の周辺に載置して後、該支持片17,17を、そ れがロッド本体6を挟む如く台座片12,12に載設する。
【0025】 保持具5は、例えば次のようにして地盤に設置する。保持具5が筒状の一体物 であるときは、ロッド本体6をオーガモータ10に連結するに先立って、囲体2 2にロッド本体6を挿通状態としておき、回転埋設の終了段階でそれを地盤に設 置する。保持具5がU字状乃至コ字状を呈するときは、ロッド本体6を挟んだ状 態でこれを地盤に設置する。保持具5が開閉式に構成されている場合は、ロッド 本体6を周方向に取り囲む状態に半割筒部20,21を閉じ且つ該半割筒部の端 部相互を連結して囲体22を形成し、該囲体22にロッド本体6が挿通した状態 にして地盤に設置する。又保持具5が分離式に構成されている場合は、両半割筒 部63,65の湾曲凹面66,66をロッド本体6を挟んで向い合せ且つ該半割 筒部の両端の固定片部相互を連結して囲体22を形成し、該囲体22にロッド本 体6が挿通した状態にして地盤に設置する。
【0026】 このようにして地盤に設置した保持具5による杭の保持態様を次に例示する。
【0027】 〔第1の保持態様〕 囲体22の壁部に押圧ボルト53の3本以上が所要角度ピ ッチで螺合されているときは、該押圧ボルトを締め付けて、囲体内方に突出する ボルト先端部57がロッド本体6の周面部59を押圧した状態とする。この場合 、押圧ボルトの先端に湾曲押圧片73が取付けられているときは、該湾曲押圧片 73がロッド本体6の周面部59を面接触状態に押圧した状態となる。この押圧 に伴う摩擦力によって、囲体22とロッド本体6は一体化し、従って杭7は吊下 状態で保持される。
【0028】 〔第2の保持態様〕 囲体22の内面側に突部76が突設され、該突部76に支 持されたロッド本体6に対して押圧ボルト53を螺進退可能としたときは、突部 76にロッド本体6が受けられた状態で押圧ボルト53を締め付けると、該突部 と押圧ボルトがロッド本体6の周面部59を押圧した状態となる。この場合、押 圧ボルトの先端部に湾曲押圧片73が取付けられているときは、該湾曲押圧片7 3がロッド本体6の周面部59を面接触状態に押圧する。この押圧に伴う摩擦力 によって、囲体22とロッド本体6は一体化し、従って杭7は吊下状態で保持さ れる。
【0029】 杭を十分な時間保持して杭7の頭部8が所定位置に固定状態となった後に、保 持具5とロッド本体6との一体化状態を解除する。保持具5が筒状の一体物とし て形成されている場合は、押圧ボルト53を緩めてチャック装置に載せる。保持 具5がU字状乃至コ字状を呈するときは、押圧ボルト53を緩めてロッド本体6 より取り外す。保持具5が開閉式に構成されている場合は、端部相互の連結状態 を解徐してロッド本体6より取り外す。例えば、図4に示す固定軸52を抜き取 って行う。又保持具5が分離式に構成されている場合は、固定片部相互の連結状 態を解徐してロッド本体6より取り外す。例えば、図8に示すボルト70を抜き 取って行う。支持台4や台座3が使用されている場合はこれも除去して、次の杭 保持作業に備える。
【0030】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第1実施例 図1〜2において本考案に係る保持装置1は、杭挿入ロッド2と台座3と支持 台4と保持具5とを具える。
【0031】 杭挿入ロッド2は、図1に示す如く、円形軸状のロッド本体6の下端に、杭7 の頭部8をチャックするチャック装置(本実施例においては、図14に示すと同 様の構成を有するキャップを以て構成されている)9を設けてなり、その上端部 2aが重機のオーガモータ10に連結されて垂直な軸線回りに回転可能とされて いる。
【0032】 前記台座3は、図2に示す如く、矩形枠11の一側面部両端に台座片12,1 2を平行に突設してなり、該台座片12,12が、地盤に設けられた杭挿入孔1 3の開口端15を挟んだ状態で、該開口端の周辺に設置される。 前記支持台5は、図2に示す如く、矩形枠16の一側面部両端に支持片17, 17を平行に突設してなり、その基端寄り部位及び先端寄り部位において台座片 12,12に載置される。
【0033】 又前記保持具5は、図2〜4に示す如く、半割筒部20,21の一端部相互を 開閉可能に枢着するとともに、該半割筒部20,21の他端部相互を着脱自在に 連結可能とした開閉式のものであり、該連結状態において、前記ロッド本体6を 挿通せしめる囲体22を構成する。
【0034】 一方の半割筒部20は、半割円弧片23の外面部の上下端寄り部位にその周方 向に鍔部25,26を突設してなる。他方の半割筒部21も同様の構成を有し、 半割円弧片27の外面部の上下端に近接させてその周方向に鍔部29,30を突 設してなる。
【0035】 そして、一方の半割筒部20の上下鍔部の一端側の部分31,32が他方の半 割筒部21の上下鍔部の一端側の部分33,35の外側に重なる状態で、両半割 筒部20,21の一端部分相互が嵌合せしめられており、該上下の重なり部分3 6,37は、孔心を共通にして設けられた軸孔を挿通する枢軸39を以て開閉可 能に枢着されている。
【0036】 又、一方の半割筒部20の上下鍔部の他端側の部分40,41が他方の半割筒 部21の上下鍔部の他端側の部分42,43の外側に重なる状態で、両半割筒部 20,21の他端部分相互が嵌合せしめられ、且つ上下の重なり部分45,46 に設けた孔心共通の挿通孔47,48、49,50に、ハンドル51を有する連 結軸52が着脱自在に挿通せしめられることによって、半割筒部20,21の他 端部分相互が着脱自在に連結され(図3)、これによって、ロッド本体6を挿通 せしめる前記囲体22が構成される。
【0037】 又、囲体22の壁部の上下中央部位(半割円弧片の上下中央部位)には、12 0度の角度ピッチで3本の押圧ボルト53,53,53が螺合されている。本実 施例においては、前記一方の半割筒部20に1本の押圧ボルト53が螺合せしめ られ、他方の半割筒部21には2本の押圧ボルト53,53が螺合せしめられて いる。
【0038】 然して、施工地盤に形成した杭挿入孔13に回転埋設されて下端部分55が根 固め部56の所要位置に挿入された杭7を、本実施例に係る保持装置1を用いて その状態に保持するには、保持具5を、台座3と支持台4を介して地盤に設置す る。
【0039】 即ち、台座3を、一対の台座片12,12が杭挿入孔13の開口端15を挟ん だ状態となるように杭挿入孔13の周辺に載置して後、支持台4を、その一対の 支持片17,17がロッド本体6を挟む如く且つ台座片12,12に略直交する 状態や稍斜め状態にして、その基端寄り部位及び先端寄り部位で台座片12,1 2に載置する。
【0040】 その後図5〜6に示す如く、開いた両半割筒部20,21をそれがロッド本体 6を周方向に取り囲んだ状態に閉じて後、該半割筒部の他端部相互を前記連結軸 52で連結して前記囲体22を構成する。該囲体22を支持片17,17に載置 して後、押圧ボルト53,53,53を締め付けると、囲体内方に突出するボル ト先端部57,57,57がロッド本体6の周面部59を押圧することに伴う摩 擦力によって、囲体22とロッド本体6は一体化し、杭7は吊下状態で保持され る。
【0041】第2実施例 図7〜8は、保持具5を分離式に構成した保持装置1の他の実施例を説明する ものである。該分離式の保持具5は、半割円弧片60の両端に固定片部61,6 2を外方に折曲形成した一対の半割筒部63,65の一対を以てなり、湾曲凹面 66,66を内側にして固定片部61,61、62,62を当接させ、且つ該当 接状態の固定片部に設けられている孔心共通の挿通孔にボルト70を挿通し、こ れにナット71を螺合し緊締することにより、ロッド本体6を挿通せしめる囲体 22を構成する。
【0042】 そして一方の半割筒部63の壁部の中央部には1本の押圧ボルト53が螺合さ れるとともに、他方の半割筒部65の壁部の上下中央部位の両端寄りには押圧ボ ルト53,53が夫々螺合されており、囲体22には、3本の押圧ボルト53, 53,53が120度の角度ピッチで螺合された状態となっている。
【0043】 かかる分離式の保持具5を用いて構成された囲体22をH形溝からなる支持片 17,17に載置した後、押圧ボルト53,53,53を締め付けると、囲体内 方に突出するボルト先端部57,57,57がロッド本体6の周面部59を押圧 することに伴う摩擦力によって、囲体22とロッド本体6は一体化し、杭7は吊 下状態で保持される。
【0044】第3実施例 図9は、囲体22の内方に突出する押圧ボルト53の先端に、ロッド本体6の 周面部59と面接触状態に当接する湾曲押圧片73を、例えばボルトを以てなる 取付軸75を介して押圧ボルト53の軸線回りに回転可能に取付けた保持具5の 他の例を説明するものである。該保持具5を具える保持装置によるときは、押圧 ボルト53を締め付けると、湾曲押圧片73がロッド本体の周面部59を面接触 状態に押圧することに伴う摩擦力によって、囲体22とロッド本体6は一体化し 、杭7は吊下状態で保持される。
【0045】第4実施例 図10は、囲体22の壁部の内面側に、ロッド本体6の周面部59を受ける突 部76,76を周方向に間隔をおいて2個突設するとともに、該突部に受けられ たロッド本体6に対して押圧ボルト53を螺進退可能に設けた保持具5の他の例 を説明するものである。該保持具5を具える保持装置によるときは、ロッド本体 6が突部76,76に受けられた状態で押圧ボルト53を締め付けると、囲体内 方に突出するボルト先端部57と突部の先端部77,77がロッド本体6の周面 部59を押圧することに伴う摩擦力によって、囲体22とロッド本体6は一体化 し、杭7は吊下状態で保持される。
【0046】第5実施例 図11は、ロッド本体6を周方向に取り囲む筒状一体のものとして構成された 囲体22の壁部に、該壁部の内面側で受けられた(本実施例においては、湾曲す る突部76で受けられている)ロッド本体6の周面部59を押圧する押圧ボルト 53の1本あるいは複数本を螺合してなる保持具5の他の例を説明するものであ る。該保持具5を具える保持装置によるときは、押圧ボルト53を締め付けると 、ボルト先端部57がロッド本体の周面部59を押圧することに伴う摩擦力によ って、囲体22とロッド本体6は一体化し、杭7は吊下状態で保持される。
【0047】第6実施例 図12は、ロッド本体6を囲むU字状乃至コ字状をなす囲体22の壁部の内面 側に、ロッド本体6の周面部59を受ける湾曲受部を有する突部76を突設する とともに、該突部に受けられたロッド本体6に対して押圧ボルト53を螺進退可 能に設けた保持具5の他の例を説明するものである。該保持具5を具える保持装 置によるときは、押圧ボルト53を締め付けると、ボルト先端部57がロッド本 体の周面部59を押圧することに伴う摩擦力によって、囲体22とロッド本体6 は一体化し、杭7は吊下状態で保持される。
【0048】
【考案の効果】
本考案に係る保持装置によるときは、地盤設置の保持具をロッド本体に装着し て後、押圧ボルトを締付けて囲体とロッド本体を一体化すると、杭下端部分が根 固め部の所要位置に挿入された杭を、その状態を確実に維持して保持することが できる。従って、埋設杭の杭頭部の位置を設計通りに精度よく設定でき、杭の埋 設施工管理を確実に行うことができる。
【0049】 又、杭挿入ロッドが保持具を介して確実に保持されることから、保持された状 態の杭挿入ロッドをオーガモータと切り離すことができる。従って重機は、杭挿 入孔の掘削や杭の回転埋設等の本来の作業を継続して行うことができ、重機の活 用効率の向上が図られて施工能率の向上、施工コストの低減を期しうる。
【0050】 このように本考案に係る保持装置は、構造簡素であって上記のような優れた効 果を奏するのであり、経済的にも実用的にも利点の多いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る保持装置による杭の保持状態を説
明する説明図である。
【図2】保持装置を説明する斜視図である。
【図3】開閉式の保持具を示す斜視図である。
【図4】開閉式の保持具を開いた状態を示す斜視図であ
る。
【図5】開閉式の保持具を用いた場合の、押圧ボルトを
締め付けて囲体とロッド本体を一体化した状態を説明す
る平面図である。
【図6】保持装置による杭の保持状態を拡大して説明す
る説明図である。
【図7】分離式の保持具を説明する斜視図である。
【図8】分離式の保持具を用いた場合の、押圧ボルトを
締め付けて囲体とロッド本体を一体化した状態を示す平
面図である。
【図9】ボルト先端に湾曲押圧片が設けられた囲体を具
える保持具をその使用状態において説明する平面図であ
る。
【図10】ロッド本体を受ける突部が内面部に設けられ
た囲体を具える保持具をその使用状態において説明する
平面図である。
【図11】筒状一体のものとして構成された囲体を具え
る保持具をその使用状態において説明する平面図であ
る。
【図12】U字状乃至コ字状をなす囲体を具える保持具
をその使用状態において説明する平面図である。
【図13】従来における、重機による杭の保持要領を説
明する説明図である。
【図14】従来の杭保持における杭のチャック部を説明
する説明図である。
【符号の説明】
1 保持装置 2 杭挿入ロッド 3 台座 4 支持台 5 保持具 6 ロッド本体 7 杭 8 杭の頭部 9 チャック装置 12 台座片 13 杭挿入孔 15 開口端 17 支持片 20 半割筒部 21 半割筒部 22 囲体 53 押圧ボルト 57 ボルト先端部 59 杭の周面部 61 固定片部 62 固定片部 63 半割筒部 65 半割筒部 73 湾曲押圧片 76 突部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重機のオーガモータに着脱自在に連結さ
    れて垂下するロッド本体6の下端に、杭7の頭部8をチ
    ャックするチャック装置9を有し、垂直な軸線回りに回
    転せしめられる杭挿入ロッド2と、直接又は他の部材を
    介して地盤に設置されて前記杭挿入ロッド2を保持する
    保持具5とを具え、 該保持具5は、前記ロッド本体6を周方向に取り囲む筒
    状の囲体22の壁部に、該壁部の内面側で受けられたロ
    ッド本体6の周面部59を押圧する押圧ボルト53の1
    本あるいは複数本を螺合したことを特徴とする回転埋設
    杭の保持装置。
  2. 【請求項2】 重機のオーガモータに着脱自在に連結さ
    れて垂下するロッド本体6の下端に、杭7の頭部8をチ
    ャックするチャック装置9を有し、垂直な軸線回りに回
    転せしめられる杭挿入ロッド2と、直接又は他の部材を
    介して地盤に設置されて前記杭挿入ロッド2を保持する
    保持具5とを具え、 該保持具5は、前記ロッド本体6を囲むU字状乃至コ字
    状をなす囲体22の壁部に、該壁部の内面側で受けられ
    たロッド本体6の周面部59を押圧する押圧ボルト53
    の1本あるいは複数本を螺合したことを特徴とする回転
    埋設杭の保持装置。
  3. 【請求項3】 重機のオーガモータに着脱自在に連結さ
    れて垂下するロッド本体6の下端に、杭7の頭部8をチ
    ャックするチャック装置9を有し、垂直な軸線回りに回
    転せしめられる杭挿入ロッド2と、直接又は他の部材を
    介して地盤に設置されて前記杭挿入ロッド2を保持する
    保持具5とを具え、 該保持具5は、半割筒部20,21の一端部分相互を開
    閉可能に枢着してなり、該半割筒部20,21の他端部
    分相互を着脱自在に連結することによって、前記ロッド
    本体6を挿通せしめる囲体22を形成でき、該囲体22
    の壁部には、押圧ボルト53の3本以上が所要角度ピッ
    チで螺合されており、該押圧ボルトを締付けることによ
    って、囲体内方に突出するボルト先端部57がロッド本
    体6の周面部59を押圧するようにしたことを特徴とす
    る回転埋設杭の保持装置。
  4. 【請求項4】 重機のオーガモータに着脱自在に連結さ
    れて垂下するロッド本体6の下端に、杭7の頭部8をチ
    ャックするチャック装置9を有し、垂直な軸線回りに回
    転せしめられる杭挿入ロッド2と、直接又は他の部材を
    介して地盤に設置されて前記杭挿入ロッド2を保持する
    保持具5とを具え、 該保持具5は、両端に固定片部61,62を具えた一対
    の半割筒部63,65を有し、両端の固定片部相互を着
    脱自在に連結することによって、前記ロッド本体6を挿
    通せしめる囲体22を形成でき、該囲体22の壁部に
    は、押圧ボルト53の3本以上が所要角度ピッチで螺合
    されており、該押圧ボルト53を締付けることによっ
    て、囲体内方に突出するボルト先端部57がロッド本体
    6の周面部59を押圧するようにしたことを特徴とする
    回転埋設杭の保持装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の杭の保持装置にお
    いて、囲体22の壁部に押圧ボルト53の3本以上を所
    要角度ピッチで螺合する構成に代え、 囲体22の壁部の内面側に、ロッド本体6の周面部59
    を受ける突部76を突設し、又囲体22の壁部には、該
    突部に周面部59が受けられたロッド本体6に対して螺
    進退可能に押圧ボルト53を螺合し、囲体内方に突出す
    るボルト先端部57が、突部に受けられたロッド本体の
    周面部59を押圧するようにした回転埋設杭の保持装
    置。
  6. 【請求項6】 囲体の内方に突出する押圧ボルトの先端
    には、ロッド本体6の周面部59と面接触状態に当接す
    る湾曲押圧片73が、押圧ボルト53の軸線回りに回転
    可能に取り付けられている請求項1〜5記載の回転埋設
    杭の保持装置。
  7. 【請求項7】 保持具5は、支持台4を介して地盤に設
    置されるものとなされ、該支持台4は、ロッド本体6を
    挟んだ状態で地盤に載置される一対の支持片17,17
    を有し、前記保持具5は該支持片17,17に載置され
    る請求項1〜6記載の回転埋設杭の保持装置。
  8. 【請求項8】 保持具5は、地盤に載置される台座3と
    該台座に載置される支持台4を介して地盤に設置される
    ものとなされ、該台座3は、地盤に設けた杭挿入孔13
    の開口端15を挟んで該開口端の周辺に載置される一対
    の台座片12,12を有し、又支持台4は、ロッド本体
    6を挟んで台座片12,12に載置される一対の支持片
    17,17を有し、前記保持具5は該支持片17,17
    に載置される請求項1〜6記載の回転埋設杭の保持装
    置。
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