JP2505346Y2 - 杭沈設完了段階における杭定着有無の判別装置 - Google Patents

杭沈設完了段階における杭定着有無の判別装置

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JP2505346Y2
JP2505346Y2 JP6758193U JP6758193U JP2505346Y2 JP 2505346 Y2 JP2505346 Y2 JP 2505346Y2 JP 6758193 U JP6758193 U JP 6758193U JP 6758193 U JP6758193 U JP 6758193U JP 2505346 Y2 JP2505346 Y2 JP 2505346Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、施工地盤に形成した杭
挿入孔に沈設した杭の下端部分が、杭沈設完了段階にお
いて根固め部に定着状態となっているか否かを判別する
判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】施工地盤に形成した杭挿入孔に杭を沈設
し、その下端部分を根固め部に定着状態とする従来施工
は、図26に示す重機aを用いて杭を沈設すると共に、
該沈設した杭を、杭下端部分が根固め部に定着状態とな
るまでの間保持していた。該重機の概略構成及びそれに
よる杭の保持要領を具体的に説明すれば以下のようであ
る。
【0003】即ち、該重機aは、地盤に立設される高さ
の高い支柱部材bに、ワイヤcに吊下されて上下動する
オーガモータdを設け、該オーガモータdの回転軸に、
杭挿入孔を掘削する掘削ロッド又は杭を回転埋設する杭
挿入ロッドを選択的に連結可能として、両ロッドの使い
分けにより、杭挿入孔掘削作業と杭回転埋設作業の両方
の作業を行うことができるものである。
【0004】そして該杭挿入ロッドeは、その上端がオ
ーガモータdに連結されると共にその下端には、杭fの
頭部f1をチャックするキャップgが設けられている。
該キャップgは、図27に示す如く、杭頭部f1を挿入
させうる下端開放の円筒状をなし、その周壁部には、下
端開口の縦の開穿部hを切欠すると共にその上端に横の
開穿部iを周方向に連設したL字状開穿部jが設けられ
ている。
【0005】又キャップgへの杭頭部挿入により、杭頭
部f1の上端において外方に突出する係合突片kが縦の
開穿部hの上端側に位置せしめられ、然る後キャップg
が正回転F1することにより、係合突片kが横の開穿部
iと係合状態となって杭頭部f1がチャックされるよう
になされている(一点鎖線で示す矢印参照)。逆にキャ
ップgが逆回転F2することにより、係合突片kが横の
開穿部iから外れて、杭頭部f1のチャック状態が解除
されるようになされている。
【0006】然して、オーガモータdに連結された杭挿
入ロッドの下端のキャップgに杭頭部f1をチャックせ
しめて後、オーガモータdを正回転F1(図27)させ
つつ杭挿入孔l内において下降させると、杭fは回転埋
設され、最終的に、杭下端部分f2が根固め部mの所要
位置に挿入状態とされる(図26)。その後、杭下端部
分f2を根固め部mに定着させる目的で、重機によりそ
のまま、杭を所要時間吊下状態で保持することとしてい
た。
【0007】しかしながら、このように重機を用いて杭
を保持する場合には、杭埋設の施工精度が悪い問題があ
り、又重機の効率的な活用が図れない問題があった。即
ち、
【0008】 施工精度に関しての問題点 根固め部に杭下端部分が挿入された杭を、杭頭部が所要
位置に固定状態となるまで保持する時間は、地盤状態に
適合させて設定されなければならない。しかし従来にお
いては、杭挿入孔の掘削や杭の回転埋設に用いられる重
機そのものを、杭の保持に用いていたため、時間当たり
の使用コストが高価に付く重機の作業効率を考慮して、
保持時間は通常約20分程度(経験的に一応の杭定着が
達成されると考えられていた時間)に設定されており、
この時間経過後、オーガモータの逆回転によってキャッ
プを杭頭部から取り外していた。そのため、地盤状態に
よっては杭定着を確実に行いうる場合もあったが、杭が
その後自重で沈下する場合が往々にしてあり、埋設され
た各杭の杭頭部位置が精度よく揃わないことが多かっ
た。
【0009】 重機活用効率上の問題点 前記のように、重機による杭の保持に通常約20分程度
という比較的長い時間を要したのであるが、この時間を
重機本来の仕事(杭挿入孔の掘削や杭の回転埋設)のた
めに活用できれば、重機(そのオペレータを含む)の活
用効率を向上させることができて、その分施工コストの
低減を期しうることとなるのであり、従来の杭保持に
は、施工コストの面からも改善の余地が多分にあった。
【0010】本考案者は、このような従来の問題点の解
決を技術的課題として実願平5−30177号において
例えば次のような構成を有する杭の保持装置を提供し
た。該保持装置nは、図8に示すように杭挿入ロッドe
(但し、該杭挿入ロッドの上部形態は一点鎖線のものと
する)と保持具oとを具える。該杭挿入ロッドeは、重
機のオーガモータdに着脱自在に連結されて垂下するロ
ッド本体pの下端に、杭fの頭部f1をチャックするキ
ャップgを有する。該キャップgは、図27に示すと同
様の構成を有しており、下端開放の円筒状をなし、その
周壁部には、下端開口の縦の開穿部hを切欠すると共に
その上端に横の開穿部iを連設したL字状開穿部jを具
える。又前記保持具oは、図9〜10に示すように、ロ
ッド本体pを周方向に取り囲む囲体qの壁部に押圧ボル
トrの複数本が螺合されてなる。
【0011】かかる保持装置を用いて杭を所要の吊下状
態に保持する要領は、次のようであった。即ち図26に
示すにように、重機のオーガモータに連結されて垂下す
るロッド本体下端のキャップgに杭頭部f1をチャック
せしめて、杭挿入孔l内において杭fを回転埋設し、杭
下端部分f2を根固め部mの所要位置に挿入した後、図
8〜9に示すように、ロッド本体pを周方向に取り囲ん
だ状態にある保持具oを、支持台s及び台座tを介して
地盤に設置し、然る後、各押圧ボルトrを締め付けてボ
ルト先端部uでロッド本体pの周面部vを押圧せしめ、
これによって囲体qとロッド本体pとを一体化し、杭下
端部分が根固め部に定着状態となるまでの間、杭を吊下
状態に保持するものであった。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらかかる保
持装置によるときにも、杭定着に伴う施工能率の面や杭
の施工精度の面において、次のように更に改善の余地が
あった。
【0013】 杭定着に伴う施工能率に関しての改善
点 根固め部に杭下端部分が挿入された杭は、施工地盤によ
っては、該挿入後すぐにチャック状態を解除したとして
も沈下しないことがある。杭が沈下するか否かは、杭頭
部をチャックしたキャップが杭沈設完了段階において地
上に露出する場合には、横の開穿部iにおける係合突片
kの位置を目視することによって容易に判別できた。即
ち、図27に実線で示すように係合突片kが横の開穿部
iの下縁i1に接していると視認できれば、杭がキャッ
プに吊り下がった状態にあり従ってチャック状態を解除
すれば杭が沈下すると判別できる。逆に、同図において
一点鎖線で示すように係合突片kが横の開穿部iの下縁
i1を離れて浮き上がっている(例えば上縁i2に接し
た状態にあること)と視認できれば、杭がキャップに吊
り下がった状態になく従ってチャック状態を解除しても
杭が沈下しないと判別できるからである。
【0014】しかしながら建築物の高層化に伴って大型
の基礎を地下に構築する関係上、杭の沈設完了段階にお
いて、図26に示すようにキャップgが杭挿入孔に隠れ
る場合が多くなってきている。このように隠れた状態に
なると、最早、目視観察によって係合突片の位置を視認
することはできない。つまり杭定着の有無を判別できな
い。それ故、このように隠れた状態となるときは、沈設
杭の全てについて、前記保持具を用いて杭を吊下状態に
保持せざるを得なかった。そしてこのように保持して一
定時間経過した後においては、ロッド本体の逆回転によ
ってキャップを杭頭部から取り外すために、重機がその
場所に戻る必要があった。
【0015】このような保持作業や重機によるキャップ
の取外し作業は、杭沈下のおそれがないときは全く無駄
なものであり、この点に改善点があった。
【0016】 杭の施工精度に関しての改善点 キャップが前記L字状開穿部jを有するときは、係合突
片kが、図27に実線で示すように横の開穿部の下縁i
1に接した状態と、同図に一点鎖線で示すようにその上
縁i2に接した状態となる場合が生ずる。係合突片kが
下縁i1に接する状態は、チャック状態を解除すると杭
が沈下する状態である。逆に係合突片kが上縁i2に接
する状態は、チャックを解除しても杭が沈下しない状態
を示す。このことは、杭下端部分が根固め部に定着状態
となった後において、前記係合突片kの上下位置の差の
分だけ杭頭部の位置が違ったものになることを意味す
る。このように従来工法には施工精度のバラツキがあ
り、杭頭部位置が低い場合については鉄筋コンクリート
で補強しなければらないことにもなった。
【0017】本考案はこのような問題点を解決しうる簡
易な判別装置の提供を目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案は以下の手段を採用する。即ち本考案に係る判別
装置は、上端が重機に吊下される、上下方向に伸縮自在
のロッド5の下端に、杭頭部6を着脱自在にチャックす
るチャック部を設けてなり、該チャック部が杭頭部をチ
ャックして杭が吊下状態となったとき、重力の作用によ
ってロッドが伸長状態となるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0019】本考案に係る判別装置の好ましい態様の一
は、杭頭部6を挿入させる下端開放の筒状をなし、その
周壁部7には、該杭頭部において外方に突設された係合
突片12を該杭頭部の挿入に伴って導入させる導入部1
3と該係合突片12を下方より支持する支持部15とが
設けられてなる杭チャック用のキャップ(前記チャック
部の一態様)2と、該キャップ2の上部において上方に
延設された下ロッド3と、重機に吊下される上ロッド4
とを具えものである。そして下ロッド3は、上ロッド4
に設けた下端開放の挿入孔部29内に挿入せしめられる
挿入軸部17を有するものとし、該挿入軸部17に、挿
入孔部29の周面部に開穿した上下方向に長い案内長孔
30に存する如く支持軸部32を突設し、該支持軸部3
2を案内長孔30において上下動可能とした(即ち上ロ
ッド4と下ロッド3とからなるロッド5が伸縮自在であ
る)ことを特徴とするものである。
【0020】本考案に係る判別装置は、前記とは逆に、
上ロッド4が、下ロッド3に設けた上端開放の挿入孔部
29内に挿入せしめられる挿入軸部17を有するものと
し、該挿入軸部17に、挿入孔部29の周面部に開穿し
た上下方向に長い案内長孔30に存する如く支持軸部3
2を突設し、該支持軸部32を案内長孔30において上
下動可能とする構成としてもよい。
【0021】又本考案に係る判別装置は、上ロッド4
が、下端開放の下孔64の上端に、段差65を介して拡
張する上孔66を連設してなる段付孔67を有するもの
とし、又下ロッド3が、前記下孔64を挿通する挿通軸
部62に、上孔66内で上下動でき且つ前記段差65と
当接しうる係合部71を設けた連結軸部70を有する如
く構成してもよい。この場合は、連結された上下のロッ
ド4,3からなるロッド5が伸縮自在である。
【0022】本考案に係る判別装置は、これとは逆に、
下ロッド3が、上端開放の上孔73の下端に、段差75
を介して拡張する下孔76を連設してなる段付孔77を
有するものとし、又上ロッド4が、前記上孔73を挿通
する挿通軸部62の下端に、下孔76内で上下動でき且
つ前記段差75と当接しうる係合部71を設けた連結軸
部70を有する構成としてもよい。
【0023】又本考案に係る判別装置は、下ロッド3
が、上ロッド4に設けた下端開放の挿入孔部29内に挿
入せしめられる挿入軸部17を有するものとし、該挿入
軸部17には、上下方向に長い長孔80を設け、該長孔
80を挿通する軸83の両端を、挿入孔部29の周面部
に位置固定する如く構成してもよい。この場合、軸91
を介して連結された上ロッド4と下ロッド3とからなる
ロッド5が伸縮自在である。
【0024】本考案に係る判別装置は、これとは逆に、
上ロッド4が、下ロッド3に設けた上端開放の挿入孔部
29内に挿入せしめられる挿入軸部17を有するものと
し、該挿入軸部17には、上下方向に長い長孔80を設
け、該長孔80を挿通する軸83の両端を、挿入孔部2
9の周面部に位置固定する構成としてもよい。
【0025】これらの判別装置において、杭チャック用
のキャップ2は、好ましくは次のように構成するのがよ
い。即ち、その導入部13を、下端開口の縦の開穿部1
0として形成すると共に、該縦の開穿部10の上端に
は、周方向に折曲する横の開穿部11を連設し、該横の
開穿部11の下縁部分を、係合突片12を下方より支持
する支持部15とするのがよい。
【0026】
【作用】然して本考案に係る判別装置によるときは、杭
沈設完了段階においてロッド5が伸長していると視認で
きれば、杭45がチャック部に吊り下がった状態にあり
従って杭が定着状態にないと判別できる。一方ロッド5
が縮小していると視認できれば、杭45がチャック部に
吊り下がった状態にはなく従って杭が定着状態にあると
判別できる。なお杭が定着状態にあるときには、杭沈設
の完了段階においてロッドが定着杭上に載った状態とな
るために、ロッドが縮小するのである。
【0027】特に本考案に係る判別装置が、上ロッド4
に案内長孔30を有し且つ下ロッド3に支持軸部32が
突設されてなるときは、杭沈設完了段階において、支持
軸部32が、地上に露出する案内長孔30の下端側に位
置すると視認できれば、杭45が、係合突片12を介し
てキャップ2に吊り下がった状態にあり従って杭が定着
状態にないと判別できる。一方、支持軸部32が案内長
孔30の上端側に位置すると視認できれば、杭沈設完了
段階において、杭45がキャップ2に吊り下がった状態
にはなく従って杭が定着状態にあると判別できる。なお
杭が定着状態にあるときには、杭沈設の完了段階におい
て下ロッドが係合突片12を介して定着杭上に載った状
態となるために、支持軸部32が案内長孔30の上端側
に位置するのである。
【0028】判別装置1が、上記とは逆に、下ロッド3
に案内長孔30を有し且つ上ロッド4に支持軸部32が
突設されてなるときは、杭沈設完了段階において、支持
軸部32が案内長孔30の上端側に位置すると視認でき
れば、杭45が、係合突片12を介してキャップ2に吊
り下がった状態にあり従って杭が定着状態にないと判別
できる。一方、支持軸部32が案内長孔30の下端側に
位置すると視認できれば、杭沈設完了段階において、杭
45がキャップ2に吊り下がった状態にはなく従って杭
が定着状態にあると判別できる。
【0029】本考案に係る判別装置が、下孔64に段差
65を介して上孔66を連設してなる段付孔67を上ロ
ッド4に有し、且つ下ロッド3が連結軸部70を有する
構成であるときは、上ロッドの下端61と連結軸部の下
端74との間の間隙が広いと視認できれば、杭沈設完了
段階において、杭45がキャップ2に吊り下がった状態
にあり従って杭が定着状態にないと判別できる。一方該
間隙が狭いかゼロであると視認できれば、杭沈設完了段
階において、杭がキャップに吊り下がった状態にはなく
従って杭が定着状態にあると判別できる。なお杭が定着
状態にあるときには、杭沈設の完了段階において下ロッ
ドが係合突片12を介して定着杭上に載った状態となる
ために、間隙が狭いかゼロとなるのである。
【0030】判別装置1が、上記とは逆に、上孔73に
段差75を介して下孔76を連設してなる段付孔77を
下ロッド3に有し、上ロッド4が連結軸部70を有する
構成であるときは、連結軸部の上端78と下ロッドの上
端54との間の間隙が広いと視認できれば、杭沈設完了
段階において、杭45がキャップ2に吊り下がった状態
にあり従って杭が定着状態にないと判別できる。一方該
間隙が狭いかゼロであると視認できれば、杭沈設完了段
階において、杭がキャップに吊り下がった状態にはなく
従って杭が定着状態にあると判別できる。
【0031】本考案に係る判別装置が、長孔80を具備
した挿入軸部17を下ロッド3に有する如く構成されて
いるときは、上ロッドの下端61と挿入軸部下端60と
の間の間隙Gが広いと視認できれば、杭沈設完了段階に
おいて、杭がキャップ2に吊り下がった状態にあり従っ
て杭が定着状態にないと判別できる。一方該間隙が狭い
かゼロであると視認できれば、杭沈設完了段階におい
て、杭がキャップに吊り下がった状態にはなく従って杭
が定着状態にあると判別できる。なお杭が定着状態にあ
るときには、杭沈設の完了段階において下ロッドが係合
突片12を介して定着杭上に載った状態となるために、
間隙が狭いかゼロとなるのである。
【0032】判別装置1が、上記とは逆に、長孔80を
具備した挿入軸部17を上ロッドが有する如く構成され
ているときは、挿入軸部上端58と下ロッドの上端54
との間の間隙Gが広いと視認できれば、杭沈設完了段階
において、杭がキャップ2に吊り下がった状態にあり従
って杭が定着状態にないと判別できる。一方該間隙が狭
いかゼロであると視認できれば、杭沈設完了段階におい
て、杭がキャップに吊り下がった状態にはなく従って杭
が定着状態にあると判別できる。
【0033】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1実施例 図1において本考案に係る判別装置1は、杭チャック用
のキャップ2と、該キャップ(チャック部の一態様)2
の上部において上方に延設された下ロッド3と重機に吊
下される上ロッド4とからなるロッド5と、を具えるも
のである。
【0034】該キャップ2は、図2に示すように、杭頭
部6を挿入させる下端開放の円筒状をなし、その周壁部
7には、90度の角度ピッチでL字状開穿部9を設けて
なる。該L字状開穿部9は、下端開口の縦の開穿部10
を周壁部に切欠すると共にその上端に、周方向に折曲す
る横の開穿部11を連設したL字状に形成されており、
該縦の開穿部10は、杭頭部6において外方に突設され
た係合突片12(図3)を該杭頭部の挿入に伴って導入
させる導入部13となる。又横の開穿部11の下縁部分
は、係合突片12を下方より支持する支持部15とな
る。
【0035】下ロッド3は、下端がキャップ2の上部中
央部位に固定されて上方に比較的長く延設された円柱状
軸部16の上端中央部位に、例えば六角柱状をなす挿入
軸部17を突設してなり、該挿入軸部17の中間部位に
は、その軸線と直交して貫通孔19が設けられている。
【0036】又前記上ロッド4は、図4に示すように、
円柱状軸部20の上端に連結突部21を有しており、該
連結軸部21が、重機のワイヤ23(図1)に吊下され
て上下動するオーガモータ25の回転筒部26に挿入さ
れ、抜き差し自在の固定ピン27の装着によって両者は
連結される。そして、前記円柱状軸部20の軸線に沿っ
て設けられた下端開放の六角形状を呈する挿入孔部29
内には、前記挿入軸部17を挿入可能となされている。
又該挿入孔部29の周面部には、上下方向に長い案内長
孔30,30が対向して設けられており、又前記貫通孔
19には、図5に示すように軸杆31が挿通せしめら
れ、その両端側部分は、対向する案内長孔30,30を
挿通する如く突出する支持軸部32,32とされてい
る。一方の支持軸部の端部には、案内長孔30の溝幅よ
りも径の大なる係合頭部33が膨設されている。又他方
の支持軸部の端部分には、案内長孔30の溝幅よりも径
の大なるスナップリング36が嵌着されている。該係合
頭部33及びスナップリング36が案内長孔30,30
の外側縁部と係合することによって、軸杆31の脱落が
阻止され、同支持軸部32,32は、案内長孔30の長
さの範囲において上下動可能となされている。なお本実
施例においては、図11に示すように、上ロッドの下端
61と挿入軸部17の下端60とが合致した状態におい
て、支持軸部32が案内長孔30の上端38に当接した
状態となるように、案内長孔30の長さが設定されてい
る。
【0037】然して、該実施例に係る判別装置1を用い
て杭定着の有無を判別する要領は次のようである。図1
は、施工地盤に形成した杭挿入孔40に杭を回転埋設し
ている状態を示すものであり、上ロッド4の連結突部2
1(図4)がオーガモータ25の回転筒部26に挿入せ
しめられ且つ前記固定ピン27が装着せしめられて(図
4)、該上ロッド4がオーガモータ25に吊下されてい
る。又下ロッド3が、その支持軸部32が案内長孔30
の下端39と係合して吊下状態にある。そしてキャップ
2には杭頭部6がチャックされている。なお該杭頭部の
チャックは、本実施例においては次のように行われてい
る。即ち図27において一点鎖線の矢印で示すように、
係合突片12を縦の開穿部(導入部13)10に位置合
わせして杭頭部6をキャップ2内に挿入せしめると、こ
の挿入に伴い、係合突片12が縦の開穿部10の上端側
に位置せしめられる。然る後キャップ2を正回転F1す
ることにより、係合突片12が横の開穿部11と係合状
態となって、杭頭部6がキャップ2にチャックされるの
である。
【0038】図1は、杭下端部分42が根固め部43の
所要位置に挿入された杭沈設完了の状態を示すものであ
り、キャップ2が杭挿入孔40に隠れており、上ロッド
4の案内長孔30が地上に露出している。今図6に示す
ように、支持軸部32が案内長孔30の下端に位置する
と視認されれば、係合突片12が支持部15に支持され
て(図7に実線で示す状態)杭45がキャップ2に吊下
状態にあると判別できる。この状態で杭頭部のチャック
状態を解除すると杭は沈下してしまう。そこで図8に示
すように、保持具46を用いて杭を該吊下状態に保持す
る必要がある。図9〜10は保持具46の一例を示すも
のである。該保持具46は、半割筒部47,48の一端
部相互を開閉可能に枢着49してなり、該半割筒部4
7,48の他端部相互を連結ピン50により着脱自在に
連結することによって、前記下ロッド3を挿通せしめる
囲体51を形成できる。該囲体51の壁部には、押圧ボ
ルト52の3本が等角度ピッチで螺合されており、該押
圧ボルト52を締付けることによって、囲体内方に突出
するボルト先端部53が下ロッド3の周面部55を押圧
するようになされている。
【0039】今、下ロッド3を周方向に取り囲む状態に
半割筒部47,48を閉じ且つ該半割筒部の端部相互を
連結ピン50によって連結して囲体51を形成し、これ
を支持台56及び台座57を介して地盤に設置して後に
押圧ボルト52を締め付ける(図10)。これにより、
各押圧ボルト52が下ロッド3の周面部55を押圧した
状態となり、この押圧に伴う摩擦力によって、囲体51
と下ロッド3は一体化し、従って杭45は吊下状態で保
持されるのである。該保持状態において、例えば軸杆3
1を抜き取って下ロッド3を上ロッド4と切り離す。こ
の場合、前記固定ピン27(図4)を抜き取って上ロッ
ド4をオーガモータ25と切り離してもよい。従って重
機は、杭挿入孔の掘削や杭の回転埋設等の本来の作業を
行うことができる。杭を十分な時間保持して杭頭部6が
所定位置に固定状態となった後に、保持具46と下ロッ
ド3との一体化状態を連結ピン50を抜き取って解除
し、図10に一点鎖線で示すように半割筒部47,48
を開いて、保持具46を下ロッド3より取り除く。
【0040】前記とは逆に、支持軸部32が案内長孔3
0の上端側に位置すると視認されたとき(図11に示す
状態)は、杭沈設完了段階において、杭下端部分42が
根固め部43に定着状態にあると判別できる。なお杭が
定着状態にあるときには、杭沈設の完了段階において下
ロッドが係合突片12を介して定着杭上に載った状態と
なるために、支持軸部32が案内長孔30の上端側に位
置するのである。この状態にあるときは、杭頭部のチャ
ック状態を解除しても杭が沈下するおそれがない。従っ
て、キャップ2を逆回転F2(図27)することによ
り、係合突片12を横の開穿部11から外して杭頭部6
のチャック状態を解除することができる。即ちこの場合
は、前記のように保持具を用いて杭を保持する必要がな
いのである。
【0041】前記のようなL字状開穿部9を有する構成
のキャップ2を用いる場合は、横の開穿部11の上下幅
が係合突片12の厚さ(直径)よりも大きいために、係
合突片12が横の開穿部の下縁37に接した状態(図
6)とそれが上縁59に接した状態(図11)とでは、
杭定着後における杭頭部の位置が異なることになる。こ
のように杭頭部の位置にバラツキがあると、低いものに
付いては杭頭部を鉄筋コンクリートで補強しなければな
らないことにもなる。
【0042】そこで、このような杭頭部の位置にバラツ
キが生じないにようにするため、杭沈設完了段階に至る
少し前の段階において、支持軸部32が案内長孔30の
下端39に接した状態にあると視認されたときには、次
のように対処すればよい。即ちこのときは、杭沈設完了
段階においても杭がキャップに吊下状態となる(即ち係
合突片12が横の開穿部11の下縁37に当接状態とな
る)ことが予測できるので、例えば上ロッド4の所要部
位に設けた目印(図示せず)が、施工現場に設定した基
準高さよりも係合突片の上下位置間の距離の分だけ上方
に位置する状態において杭沈設を終了し、前記保持具を
用いて該杭を保持する。これにより、杭保持を要した場
合の杭頭部の位置を、杭保持を要さなかった場合の杭頭
部の位置に略合致させることができる。
【0043】なお、下ロッド3の上端60が地上に露出
する場合は、上ロッドの下端61と挿入軸部下端60と
の間の間隙G(図6)の大小によっても、杭定着の有無
を判別できる。
【0044】第2実施例 図12は、本考案に係る判別装置1の他の実施例を示す
ものであり、前記第1実施例における場合とは逆に、貫
通孔19を有する挿入軸部17が上ロッド4の下側部分
を構成するように設けられている。又下ロッド3の上端
側部分には上端開放の挿入孔部29が設けられており、
該挿入孔部29内に前記挿入軸部17が挿入せしめられ
る。又該挿入孔部29には、上下方向に長い案内長孔3
0,30が対向して設けられており、前記貫通孔19に
は軸杆31が挿通せしめられ、その両端部分は、該案内
長孔30,30を挿通する如く突出する支持軸部32,
32とされている。一方の支持軸部の端部には、係合頭
部33が膨設されている。又他方の支持軸部の端部分に
はスナップリング36が嵌着されている。該係合頭部3
3及びスナップリング36が案内長孔30,30の外側
縁部と係合することによって軸杆31の脱落が阻止さ
れ、支持軸部32,32は、案内長孔30の長さの範囲
において上下動可能となされている。
【0045】そして本実施例においては、図13に示す
ように、下ロッドの上端54と挿入軸部上端58とが合
致した状態において、支持軸部32が案内長孔30の下
端39と当接した状態となるように、案内長孔30の長
さが設定されている。
【0046】該実施例に係る判別装置を用いて杭定着の
有無を判別する要領は前記第1実施例における場合と同
様である。図12は定着していないと判別される場合を
示し、図13は定着していると判別される場合を示す。
【0047】第3実施例 図14〜15は、本考案に係る判別装置の他の実施例を
示すものであり、ロッド5は、上ロッド4と下ロッド3
とを伸縮自在に連結してなる。該上ロッド4は、重機の
ワイヤに吊下されて上下動するオーガモータの回転軸に
連結される連結突部63を上部に具え、その軸線に沿っ
て、下端が開放する下孔(例えば6角形孔)64の上端
に、段差65を介して拡張する上孔(例えば6角形孔)
66を連設した段付孔67が設けられてなる。又下ロッ
ド3は、下端がキャップ2の上部中央部位に固着されて
上方に比較的長く延設された軸部68の上端に連結軸部
70を突設してなる。該連結軸部70は、前記下孔64
を挿通する挿通軸部62に、前記上孔66内で略密接し
て上下動しうる突部69を設けてなる。なお本実施例に
おいては、突部69の外周縁部分(係合部)71が段差
65と当接することにより、上ロッドの下端61と連結
軸部下端74とが離間し、突部69が上孔66の上端側
に位置することによって上ロッドの下端61と連結軸部
下端74とが合致するように各部の寸法が設定されてい
る。
【0048】然して図15に示すように、上ロッドの下
端61と連結軸部下端74との間の間隙が広いと視認で
きれば、杭沈設完了段階において、杭45がキャップ2
に吊り下がった状態にあり従って杭が定着状態にないと
判別できる。一方該間隙が図16に示すように狭いかゼ
ロであると視認できれば、杭沈設完了段階において、杭
がキャップに吊り下がった状態にはなく従って杭が定着
状態にあると判別できる。なお杭が定着状態にあるとき
には、杭沈設の完了段階において下ロッドが係合突片1
2を介して定着杭上に載った状態となるために、間隔が
狭いかゼロとなるのである。
【0049】第4実施例 図17〜18は、本考案に係る判別装置のその他の実施
例を示すものであり、第3実施例における場合とは逆の
態様を有する。下ロッド3は、上端が開放する上孔73
の下端に、段差75を介して拡張する下孔76を連設し
た段付孔77を有する。又上ロッド4の下側部分に連結
軸部70を突設してなる。該連結軸部70は、前記上孔
73を挿通する挿通軸部62に、前記下孔77内で略密
接して上下動しうる突部69を設けてなる。なお本実施
例においては、突部69の外周縁部分(係合部)71が
段差75と当接することにより、連結軸部上端78と下
ロッドの上端60とが離間し、突部69が下孔76の下
端側に位置することによって連結軸部上端78と下ロッ
ドの上端54とが合致するように各部の寸法が設定され
ている。
【0050】該実施例に係る判別装置を用いて杭定着の
有無を判別する要領は前記第3実施例における場合と同
様であり、図17に示すように、連結軸部上端78と下
ロッドの上端60との間の間隙が広いと視認できれば、
杭沈設完了段階において、杭45がキャップ2に吊り下
がった状態にあり従って杭が定着状態にないと判別でき
る。一方該間隙が図18に示すように狭いかゼロである
と視認できれば、杭沈設完了段階において、杭がキャッ
プに吊り下がった状態にはなく従って杭が定着状態にあ
ると判別できる。
【0051】第5実施例 図19〜20は本考案に係る判別装置1のその他の実施
例を示すものであり、上ロッド5に設けた下端開放の挿
入孔部29内に挿入可能な、下ロッド3の上側部分をな
す挿入軸部17に、上下方向に長い長孔80が貫設され
ている。又挿入孔部29には、該長孔80と位置合わせ
して透孔81,81が対向して設けられ、軸82の一端
に係合頭部83を膨設した支持ピンが、位置合わせした
透孔81,81と長孔80に、その一方の透孔側から挿
通せしめられ、他方の透孔から突出する軸部にはスナッ
プリング36が嵌着されている。該係合頭部82及びス
ナップリング36が透孔81,81の外側縁部と係合す
ることによって、支持ピンの脱落が阻止され、挿入軸部
17は前記長孔80の長さの範囲において上下動可能で
ある。特に本実施例においては挿入孔部29の下端部分
29aの内部は稍拡張しており、それに合わせて挿入軸
部17の下端部分87は、該拡張した内面部89と密接
するように太く形成されている。
【0052】該実施例に係る判別装置によるときには、
図20に示すように、上ロッドの下端61と挿入軸部下
端60との間の間隙Gが広いと視認できれば、杭沈設完
了段階において、杭がキャップ2に吊り下がった状態に
あり従って杭が定着状態にないと判別できる。一方該間
隙が図21に示すように狭いかゼロであると視認できれ
ば、杭沈設完了段階において、杭がキャップに吊り下が
った状態にはなく従って杭が定着状態にあると判別でき
る。
【0053】なお本実施例においては、挿入孔部29の
下端部分の内部を拡張し且つ挿入軸部17の下端部分を
太く形成しているため、挿入軸部の付け根部分の剛性が
向上している。従って、施工現場に横たわる杭の頭部側
をワイヤで斜め状態に吊り上げながらその頭部6をキャ
ップ2内に挿入する際に上下ロッドの一体化物が斜め状
態になっても、判別装置の強度的安定を期しうる。
【0054】第6実施例 図22は、図19に示す判別装置を上下逆の態様で設け
た実施例を示すものであり、下ロッド3に設けた上端開
放の挿入孔部29内に挿入可能な、上ロッド5の下側部
分をなす挿入軸部17に、上下方向に長い長孔80が貫
設されている。又挿入孔部29には、前記長孔80と位
置合わせして透孔81,81が対向して設けられ、該透
孔81,81と前記長孔80に、軸82が前記と同様に
挿通せしめられている。
【0055】然して図22に示すように、挿入軸部の上
端58と下ロッドの上端54との間の間隙Gが広いと視
認できれば、杭沈設完了段階において、杭がキャップ2
に吊り下がった状態にあり従って杭が定着状態にないと
判別できる。一方該間隙が図23に示すように狭いかゼ
ロであると視認できれば、杭沈設完了段階において、杭
がキャップ2に吊り下がった状態にはなく従って杭が定
着状態にあると判別できる。
【0056】その他の実施例 図24は、支持軸部32をネジ軸を以て形成し、その先
端93を案内長孔30内に納めた場合を示すものであ
る。該支持軸部32は、溶接手段によって突設してもよ
い。
【0057】又図25は、上ロッド4の挿入孔部29の
左右両側に、上下に長い案内長孔30,30を並設した
場合を示し、該案内長孔には、前記と同様にして支持軸
部32が突設せしめられている。下ロッドにも同様にし
て案内長孔が並設されることがある。又案内長孔の個数
は一個のこともある。
【0058】下ロッド3は、杭頭部の沈設深さによって
は長尺に形成される。その場合は、運搬時等における取
扱いの便宜を考慮して、これを所要長さの短ロッド片の
複数に分割可能としてもよい。
【0059】
【考案の効果】本考案に係る判別装置によるときは、キ
ャップが杭挿入孔に隠れる場合であっても、杭沈設完了
段階において杭頭部のチャック状態が解除されたときに
杭が沈下するか否かを、杭沈設完了に至る少し前の段階
においても容易に判別できる。それ故本考案は以下の如
き優れた効果を奏する。
【0060】 杭が沈下しないと判別できたときは保
持具で杭を保持する必要がないため、杭保持作業は、杭
が沈下する場合に絞って行うことができる。このような
ことから、キャップが杭挿入孔に隠れる場合の全てにつ
いて保持具で杭を保持していた従来工法に比し、無駄な
作業を省略できて施工能率の向上、施工コストの低減を
期しうる。
【0061】 本考案に係る判別装置が、横の開穿部
11の上下幅が係合突片12の厚さよりも大に形成され
たL字状開穿部9を有する図2に示すキャップを用いて
構成された場合も、杭沈設完了に至る前の段階で杭沈下
の恐れがあると判別できたときに、該完了に至る少し前
の時点で杭沈設を終了して杭保持を行うことにより、該
場合における定着杭の頭部位置を、杭沈下の恐れがない
場合と略同位置に揃えることができ、従って杭の沈設施
工精度の向上を期しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を説明する正面図である。
【図2】杭チャック用のキャップとその上部に延設され
た下ロッドを説明する斜視図である。
【図3】杭頭部に設けた係合突片の配置状態を説明する
斜視図である。
【図4】上ロッドを説明する一部欠切斜視図である。
【図5】支持軸部を具える軸杆によって上ロッドと下ロ
ッドとを連結した状態を示す一部欠切斜視図である。
【図6】上ロッドに案内長孔を有し且つ下ロッドに支持
軸部を有する判別装置によって、杭が定着状態にないと
判別できる場合を説明する説明図である。
【図7】係合突片がキャップの支持部に支持された状態
と、該係合突片が支持部から浮き上がった状態を説明す
る説明図である。
【図8】保持具を用いて杭を吊下状態に保持した状態を
示す正面図である。
【図9】保持具を用いて杭を吊下状態に保持した状態を
説明する斜視図である。
【図10】押圧ボルトを締め付けて保持具をロッドに固
定した状態を示す平面図である。
【図11】上ロッドに案内長孔を有し且つ下ロッドに支
持軸部を有する判別装置によって、杭が定着状態にある
と判別できる場合を説明する説明図である。
【図12】下ロッドに案内長孔を有し且つ上ロッドに支
持軸部を有する判別装置によって、杭が定着状態にない
と判別できる場合を説明する説明図である。
【図13】下ロッドに案内長孔を有し且つ上ロッドに支
持軸部を有する判別装置によって、杭が定着状態にある
と判別できる場合を説明する説明図である。
【図14】上ロッドが段付孔を有し、該段付孔内で上下
動できる係合部を具えた連結軸部を下ロッドに有する判
別装置を説明する一部欠切斜視図である。
【図15】図14に示す判別装置によって、杭が定着状
態にないと判別できる場合を説明する説明図である。
【図16】図14に示す判別装置によって、杭が定着状
態にあると判別できる場合を説明する説明図である。
【図17】下ロッドが段付孔を有し、該段付孔内におい
て上下動しうる係合突部を具えた連結軸部を上ロッドに
有する判別装置によって、杭が定着状態にないと判別で
きる場合を説明する説明図である。
【図18】図17に示す判別装置によって、杭が定着状
態にあると判別できる場合を説明する説明図である。
【図19】長孔を具備した挿入軸部を下ロッドに有する
判別装置の一実施例を示す一部欠切斜視図である。
【図20】図19に示す判別装置によって、杭が定着状
態にないと判別できる場合を説明する説明図である。
【図21】図19に示す判別装置によって、杭が定着状
態にあると判別できる場合を説明する説明図である。
【図22】長孔を具備した挿入軸部を上ロッドに有する
判別装置によって、杭が定着状態にないと判別できる場
合を説明する説明図である。
【図23】図22に示す判別装置によって、杭が定着状
態にあると判別できる場合を説明する説明図である。
【図24】支持軸部の他の態様を説明する断面図であ
る。
【図25】挿入孔部の左右両側に案内長孔を並設した場
合を示す正面図である。
【図26】重機によって杭を沈設した状態を説明する説
明図である。
【図27】ロッドの下端に設けられたキャップの構成を
その作用と共に説明する正面図である。
【符号の説明】
1 判別装置 2 キャップ 3 下ロッド 5 上ロッド 6 杭頭部 7 周壁部 10 縦の開穿部 11 横の開穿部 12 係合突片 13 導入部 15 支持部 17 挿入軸部 29 挿入孔部 30 案内長孔 32 支持軸部 62 挿通軸部 64 下孔 65 段差 66 上孔 67 段付孔 70 連結軸部 71 係合部 73 上孔 75 段差 76 下孔 77 段付孔 80 長孔 83 軸

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が重機に吊下される、上下方向に伸
    縮自在のロッド(5)の下端に、杭頭部(6)を着脱自
    在にチャックするチャック部を設けてなり、該チャック
    部が杭頭部をチャックして杭が吊下状態となったとき、
    重力の作用によってロッドが伸長状態となるようにした
    ことを特徴とする杭沈設完了段階における杭定着有無の
    判別装置。
  2. 【請求項2】 杭頭部(6)を挿入させる下端開放の筒
    状をなし、その周壁部(7)には、該杭頭部において外
    方に突設された係合突片(12)を該杭頭部の挿入に伴
    って導入させる導入部(13)と該係合突片(12)を
    下方より支持する支持部(15)とが設けられてなる杭
    チャック用のキャップ(2)と、該キャップ(2)の上
    部において上方に延設された下ロッド(3)と、重機に
    吊下される上ロッド(4)とを具え、 下ロッド(3)は、上ロッド(4)に設けた下端開放の
    挿入孔部(29)内に挿入せしめられる挿入軸部(1
    7)を有するものとし、該挿入軸部(17)には、挿入
    孔部(29)の周面部に開穿した上下方向に長い案内長
    孔(30)に存する如く支持軸部(32)を突設し、該
    支持軸部(32)を案内長孔(30)において上下動可
    能としたことを特徴とする杭沈設完了段階における杭定
    着有無の判別装置。
  3. 【請求項3】 杭頭部(6)を挿入させる下端開放の筒
    状をなし、その周壁部(7)には、該杭頭部において外
    方に突設された係合突片(12)を該杭頭部の挿入に伴
    って導入させる導入部(13)と該係合突片(12)を
    下方より支持する支持部(15)とが設けられてなる杭
    チャック用のキャップ(2)と、該キャップ(2)の上
    部において上方に延設された下ロッド(3)と、重機に
    吊下される上ロッド(4)とを具え、 上ロッド(4)は、下ロッド(3)に設けた上端開放の
    挿入孔部(29)内に挿入せしめられる挿入軸部(1
    7)を有するものとし、該挿入軸部(17)には、挿入
    孔部(29)の周面部に開穿した上下方向に長い案内長
    孔(30)に存する如く支持軸部(32)を突設し、該
    支持軸部(32)を案内長孔(30)において上下動可
    能としたことを特徴とする杭沈設完了段階における杭定
    着有無の判別装置。
  4. 【請求項4】 杭頭部(6)を挿入させる下端開放の筒
    状をなし、その周壁部(7)には、該杭頭部において外
    方に突設された係合突片(12)を該杭頭部の挿入に伴
    って導入させる導入部(13)と該係合突片(12)を
    下方より支持する支持部(15)とが設けられてなる杭
    チャック用のキャップ(2)と、該キャップ(2)の上
    部において上方に延設された下ロッド(3)と、重機に
    吊下される上ロッド(4)とを具え、 上ロッド(4)は、下端開放の下孔(64)の上端に、
    段差(65)を介して拡張する上孔(66)を連設して
    なる段付孔(67)を有する一方、下ロッド(3)は、
    前記下孔(64)を挿通する挿通軸部(62)に、上孔
    (66)内で上下動でき且つ前記段差(65)と当接し
    うる係合部(71)を設けてなる連結軸部(70)を有
    することを特徴とする杭沈設完了段階における杭定着有
    無の判別装置。
  5. 【請求項5】 杭頭部(6)を挿入させる下端開放の筒
    状をなし、その周壁部(7)には、該杭頭部において外
    方に突設された係合突片(12)を該杭頭部の挿入に伴
    って導入させる導入部(13)と該係合突片(12)を
    下方より支持する支持部(15)とが設けられてなる杭
    チャック用のキャップ(2)と、該キャップ(2)の上
    部において上方に延設された下ロッド(3)と、重機に
    吊下される上ロッド(4)とを具え、 下ロッド(3)は、上端開放の上孔(73)の下端に、
    段差(75)を介して拡張する下孔(76)を連設して
    なる段付孔(77)を有する一方、上ロッド(4)は、
    前記上孔(73)を挿通する挿通軸部(62)に、下孔
    (76)内で上下動でき且つ前記段差(75)と当接し
    うる係合部(71)を設けてなる連結軸部(70)を有
    することを特徴とする杭沈設完了段階における杭定着有
    無の判別装置。
  6. 【請求項6】杭頭部(6)を挿入させる下端開放の筒状
    をなし、その周壁部(7)には、該杭頭部において外方
    に突設された係合突片(12)を該杭頭部の挿入に伴っ
    て導入させる導入部(13)と該係合突片(12)を下
    方より支持する支持部(15)とが設けられてなる杭チ
    ャック用のキャップ(2)と、該キャップ(2)の上部
    において上方に延設された下ロッド(3)と、重機に吊
    下される上ロッド(4)とを具え、 下ロッド(3)は、上ロッド(4)に設けた下端開放の
    挿入孔部(29)内に挿入せしめられる挿入軸部(1
    7)を有するものとし、該挿入軸部(17)には、上下
    方向に長い長孔(80)を設け、該長孔(80)を挿通
    する軸(83)の両端を、挿入孔部(29)の周面部に
    位置固定したことを特徴とする杭沈設完了段階における
    杭定着有無の判別装置。
  7. 【請求項7】杭頭部(6)を挿入させる下端開放の筒状
    をなし、その周壁部(7)には、該杭頭部において外方
    に突設された係合突片(12)を該杭頭部の挿入に伴っ
    て導入させる導入部(13)と該係合突片(12)を下
    方より支持する支持部(15)とが設けられてなる杭チ
    ャック用のキャップ(2)と、該キャップ(2)の上部
    において上方に延設された下ロッド(3)と、重機に吊
    下される上ロッド(4)とを具え、 上ロッド(4)は、下ロッド(3)に設けた上端開放の
    挿入孔部(29)内に挿入せしめられる挿入軸部(1
    7)を有するものとし、該挿入軸部(17)には、上下
    方向に長い長孔(80)を設け、該長孔(80)を挿通
    する軸(83)の両端を、挿入孔部(29)の周面部に
    位置固定したことを特徴とする杭沈設完了段階における
    杭定着有無の判別装置。
  8. 【請求項8】 杭チャック用のキャップ(2)の導入部
    (13)を、下端開口の縦の開穿部(10)として形成
    すると共に、該縦の開穿部(10)の上端には、周方向
    に折曲する横の開穿部(11)を連設し、該横の開穿部
    (11)の下縁部分を、係合突片(12)を下方より支
    持する支持部(15)としたことを特徴とする請求項2
    〜7記載の杭沈設完了段階における杭定着有無の判別装
    置。
JP6758193U 1993-10-27 1993-11-24 杭沈設完了段階における杭定着有無の判別装置 Expired - Lifetime JP2505346Y2 (ja)

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