JPH0681364U - 額縁の絵枠固定具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライバーによるねじ締めを不要にし、迅速
且つ容易に額縁に絵を固定できる額縁の絵枠固定具を提
供する。 【構成】 額縁３の金具溝３０に脱着自在に係止される
基板１０に細長の掛止片１２を設け、同掛止片に開口部
２２を挿入して金属板２０を取付け、開口部２２の部分
を傾斜させ、又金属板２０の先端部に突起２３を設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、絵を張り付けた絵枠を額縁に脱落がないように保持する額縁の絵枠 固定具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、絵を張り付けた木製の絵枠を固定するには、額縁に取付けられた部材を 介して又は額縁に直接絵の絵枠押え金具をねじで取付けることによってなされて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の絵枠固定構造では、ドライバーを使ってねじ締め作業を多数個所行わね ばならず、手間・時間がかかるという問題点があった。 本考案が解決しようとする課題は、従来の問題点を解消し、絵枠の額縁を何ら 工具を使わずに迅速且つ容易に固定できる額縁の絵枠固定具を提供することにあ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決した本考案の要旨は、枠支持金具と枠押え金具とからなり、 枠支持金具は額縁の内側フレーム部に脱着自在に係止できる係止部を有する基板 に細長の掛止片を設け、同掛止片の先端を折曲させた構成を有し、又枠押え金具 は細長の金具板の一方の端部を傾斜状に折曲させ、同傾斜部に枠支持金具の掛止 片を挿入できる掛止片板厚より僅か大きい巾の開口部を設け、又金具板の他端付 近に絵枠押え突起を設けた構成を有し、枠押え金具の開口部に枠支持金具の掛止 片を挿入した絵枠固定具にある。

【０００５】

【作用】

本考案では、先ず本考案の絵枠固定具の枠支持金具を額縁の内側に取付ける。 次に、枠押え金具を掛止片の上方に位置させ、絵を額縁の取付位置に入れる。そ の後絵枠固定具の枠押え金具の開口部に近い個所を掛止片の基端方向に押し込む 。これによって、枠押え金具は掛止片に沿って摺動して下降し、枠押え金具の絵 枠押え突起は絵枠に当接する。絵枠押え突起が絵枠に当接すると、枠押え金具は 少し回転し安定する。これでもって絵枠は固定される。

【０００６】 絵枠が外れる方向に移動しようとすると、枠押え金具は図中時計まわりに回転 し、開口部の周縁が掛止片に係合して、これ以上の回転及び上方への移動がなく なり、絵枠は外れることがない。

【０００７】 絵枠（絵）を額縁から外す時は、枠押え金具の突起のある先端を指で押すと、 枠押え金具は突起の接触点まわりに、図中反時計まわりに回転し、傾斜部が水平 に近い状態となり、絵枠をそのまま外す方向（図中上方向）に持ち上げると、枠 押え金具は掛止片に沿って上昇し、掛止片で反転され、絵枠はそのまま上方向に 外せる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は実施例の額縁に絵を装着する状態を示す断面図、図２は実施例の絵を固 定した状態を示す断面図、図３は実施例の枠支持金具を示す正面図、図４は実施 例の枠支持金具を示す平面図、図５は実施例の枠支持金具を示す側面図、図６は 実施例の枠押え金具を示す平面図、図７は図６のＡ−Ａ線における断面図である 。

【０００９】 図中、１は枠支持金具、２は枠押え金具、３は額縁、４は絵、５は絵４を張り 付ける絵枠である。又、１０〜１３は枠支持金具１の構成部分で、１０は基板、 １１は額縁３の金具溝３０に挿入される基板１０の係止部、１２は掛止片、１３ は同掛止片１２の折曲部である。又、２０〜３０は枠押え金具２に関する構成で 、２０は細長の金属板、２１は同金属板の一端を傾斜させた傾斜部、２２は同傾 斜部２１に設けた開口部、２３は金属板２０の他端部に設けた円状の突起、３０ ，３１は額縁３に関する構成で、３０は金具溝、３１は絵設置段部である。

【００１０】 この実施例では、本実施例の枠支持金具１の基板１０の両端の係止部１１を額 縁３の金具溝３０に挿入し、固定する。その後、枠押え金具２を枠支持金具１の 掛止片１２の上端まで持ち上げ、垂直の状態にして絵４の絵枠５を額縁３の絵設 置段部３１に嵌入する（図１参照）。

【００１１】 その後、枠押え金具２の基端を方向Ｂに押し込むと、枠押え金具２は掛止片１ ２に沿って下降し、枠押え金具２の突起２３が額縁３に当たって、枠押え金具２ は開口部２２を中心に少し時計方向に回転した状態となる。この状態で枠押え金 具２は絵枠５と突起２３との接点、傾斜部２１の開口部２２の二点の開口部周縁 で接触し、ロック状態になって安定的に絵枠５を保持する（図２参照）。

【００１２】 絵枠固定具を外す場合は、枠押え金具２の先端を方向Ｃに押圧すれば枠押え金 具２はこの先端まわりに反時計まわりに少し回転し、傾斜部２１と掛止片１２と は直角状態となり、この状態の枠押え金具２を持ち上げれば容易に上昇し、その 上端で時計まわりに回転させることで図１の状態に戻る。この状態で絵４を持ち 上げれば絵４を額縁３から容易に外せる。

【００１３】

【考案の効果】

以上の様に、本考案によれば、ドライバー等の工具を使ってねじを締める操作 を必要とせず、手でもって容易且つ迅速に絵を額縁に固定できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の額縁に絵を装着する状態を示す断面図
である。

【図２】実施例の絵を固定した状態を示す断面図であ
る。

【図３】実施例の枠支持金具を示す正面図である。

【図４】実施例の枠支持金具を示す平面図である。

【図５】実施例の枠支持金具を示す側面図である。

【図６】実施例の枠押え金具を示す平面図である。

【図７】図６のＡ−Ａ線における断面図である。

【符号の説明】

１ 枠支持金具 ２ 枠押え金具 ３ 額縁 ４ 絵 ５ 絵枠 １０ 基板 １１ 係止部 １２ 掛止片 １３ 折曲部 ２０ 金属板 ２１ 傾斜部 ２２ 開口部 ２３ 突起 ３０ 金具溝 ３１ 絵設置段部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠支持金具と枠押え金具とからなり、枠
   支持金具は額縁の内側フレーム部に脱着自在に係止でき
   る係止部を有する基板に細長の掛止片を設け、同掛止片
   の先端を折曲させた構成を有し、又枠押え金具は細長の
   金具板の一方の端部を傾斜状に折曲させ、同傾斜部に枠
   支持金具の掛止片を挿入できる掛止片板厚より僅か大き
   い巾の開口部を設け、又金具板の他端付近に絵枠押え突
   起を設けた構成を有し、枠押え金具の開口部に枠支持金
   具の掛止片を挿入した絵枠固定具。