JPH067950U - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙の先端調整位置合わせのためにプリンタ
に設けられたギャップセンサーの位置調整を容易にする
ことを目的とする。 【構成】 プリンタにおいて、用紙裏面の基準位置マー
クを検知するギャップセンサーに左右位置調整手段を設
け、上記センサーが基準位置マークを検知した時に作動
する表示手段をプリンタ本体表面に取付けるようにし
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリンタにおけるギャップセンサーの位置調整機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

多数の同形式の印刷物を印字する場合、予め印字枠等の共通部分を印刷してあ る連続紙を用いて、各葉毎に異なる部分のみ印字することが行われる。この場合 、プリンタは、用紙の各ページの先端を所定位置にセットしてから、印字を開始 するのであるが、各ページの先端位置を検知するために、「ブラックマーク」等 の名称で呼ばれている用紙の長さ方向の基準位置を示す基準位置マークが、用紙 長さ１頁分毎、或はラベル１枚毎に、用紙の裏面に印刷されており、その基準位 置マークをギャップセンサーで検知して、基準位置マークを所定位置に送紙する ことにより、用紙の各ページ先端を所定位置にセットする。しかし、用紙の裏面 に印刷されている基準位置マークの用紙の幅方向の位置は、用紙によって異なる ので、ギャップセンサーの位置を用紙に合わせて調整しなければならない。その ためギャップセンサーは、用紙の幅方向に位置調整可能にしてあるが、ギャップ センサー１の取付位置は用紙の下方にあり、基準位置マークも用紙の裏面にあり 、どちらも用紙をセットした時にその配置位置を見ることができないために、用 紙をセットした後では、ギャップセンサーの位置調整はできない。そこで従来は 、図３に示すように、ギャップセンサー１のセット位置が用紙をセットした状態 でも把握できるように、センサーと一体的に移動するセンサー位置マーク１０を 用紙の上方に設け、用紙をセットする前に予め基準位置マークの位置を測ってお き、センサー位置調整ノブ５を回して、センサー位置マーク１０が測った位置に 位置するように調整していた。しかし、この方法では、構造が複雑な上、予め基 準位置マークの位置を測らなければならないと云う手間がかかり、しかも、間接 的な調整のために正確性に欠けると云う問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は、用紙の先端調整位置合わせのためにプリンタに設けられたギャップ センサーの位置調整を容易にすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

プリンタにおいて、ギャップセンサーが用紙裏面の基準位置マークを検知した 時に、プリンタ本体に設けたＬＥＤが点灯するようにした。

【０００５】

【作用】

本考案は、ギャップセンサーの検知信号表示手段をプリンタ表面に設け、ギャ ップセンサーが基準位置マークを検知した事を上記表示手段で表示することで、 ギャップセンサーと基準位置マークとの位置関係を認識できるようにし、その検 知信号を利用して、ギャップセンサーの位置を調整すれば、ギャップセンサーを セット用紙に対して適正な位置に容易に調整することができるようになる。

【０００６】

【実施例】

図１に本考案の一実施例を示す。図において、１は光電式のギャップセンサー で、投光素子と受光素子との一対よりなり、その上を通過する用紙からの反射光 の強弱を、その受光素子で検出し、反射光レベルが所定値以下の時、基準位置マ ークありの検知信号を出力する。２はギャップセンサー１の検知信号を表示する ＬＥＤ、３はギャップセンサー１を保持し送紙方向と垂直方向に移動可能に保持 されているギャップセンサー保持台、４はギャップセンサー保持台３を駆動させ るセンサー位置調整シャフトで、保持台３と螺合している送りねじである。５は 位置調整シャフト４を回転させるセンサー位置調整ノブ、６は用紙を送紙させる フィードロール、７はフィードロール６を回転駆動させるフィードロールノブで ある。 用紙をプリンタに差し込み、図２に示すような、用紙裏面の基準位置マークが ギャップセンサー１のセット位置と送紙方向と垂直方向に並ぶように、フィード ロールノブ７で用紙位置を調整する。センサー位置調整ノブ５を回転させて、ギ ャップセンサー１を左右に動かし、ＬＥＤ２の点灯している区間を調査し、ギャ ップセンサー１がＬＥＤ２の点灯区間の中央に位置するように位置調整ノブ５を 回す。このようにして、ギャップセンサー１は用紙裏面の基準位置マークの用紙 の幅方向の中央付近に位置させることができる。

【０００７】 上記実施例では、位置調整ノブ５を手動で回しているが、位置調整ノブ５を回 転させる専用モータを設置するか、用紙駆動用モータ等から１方向性クラッチを 介して連結して、位置調整ノブ５に駆動源を設け、同駆動源をＣＰＵ等により、 制御することにより、ギャップセンサー１の設置位置を自動調整するようにして もよい。その制御方法の一例としては、先ず、基準位置マークＭがギャップセン サー１のセット位置と送紙方向と垂直方向に並ぶように、フィードロールノブ７ で用紙位置を調整した後、ギャップセンサ位置調整スイッチ等のスイッチを押す と、ギャップセンサー１を用紙幅の一端の端まで移動させてから、他端方向に移 動を開始し、ギャップセンサー１が基準位置マークＭを検知した位置から所定距 離移動させてから停止させる。或は、ギャップセンサ位置調整スイッチを押すと 、ギャップセンサー１を用紙幅の一端から他端まで移動し、基準位置マークＭの 検出終了位置で停止して、適当位置例えば基準位置マークの検出開始位置と検出 終了位置との中間位置まで後退して停止させてもよい。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば、用紙をセットした状態において、ギャップセンサーと基準位 置マークとの位置関係を正確に把握すること可能になったことで、ギャップセン サーの位置調整が正確にしかも容易にできるようになった。かつ、用紙表面側に ギャップセンサーと一体的に動くギャップセンサー位置表示用のマークを設ける 必要がないから、機構的に大変簡単になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視図

【図２】用紙に印刷された基準位置マークの一例の説明
斜視図

【図３】一従来例の斜視図

【符号の説明】

１ ギャップセンサー ２ ＬＥＤ ３ ギャップセンサー保持台 ４ センサー位置調整シャフト ５ センサー位置調整ノブ ６ フィードロール ７ フィードロールノブ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】用紙裏面の基準位置マークを検知するギャ
   ップセンサーと、その左右位置調整手段と、プリンタ本
   体表面に取付けられ上記センサーが基準位置マークを検
   知した時に作動する表示手段とを設けたことを特徴とす
   るプリンタ。
2. 【請求項２】上記左右位置調整手段を駆動する駆動手段
   と、上記センサーの基準位置マーク検知信号に対応して
   上記駆動手段を制御する手段とを設けたことを特徴とす
   る請求項１記載のプリンタ。