JPH067832Y2 - 籾摺選別装置 - Google Patents

籾摺選別装置

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JPH067832Y2
JPH067832Y2 JP11708888U JP11708888U JPH067832Y2 JP H067832 Y2 JPH067832 Y2 JP H067832Y2 JP 11708888 U JP11708888 U JP 11708888U JP 11708888 U JP11708888 U JP 11708888U JP H067832 Y2 JPH067832 Y2 JP H067832Y2
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秋人 武田
哲夫 唐岩
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、籾摺機構にて籾を脱した後の摺落米(玄米
と籾との混合物)から玄米のみを選別して取り出すよう
にした穀粒の籾摺選別装置に関するものである。
〔従来の技術とその解決すべき課題〕
籾を籾摺機構にて脱した後の摺落米を、胴内周面に凹
所が多数形成された横置き式の回転する選別胴内に入
れ、該選別胴内に配設した玄米受樋にて玄米を受けるよ
うに構成した、所謂横置き回転式選別装置は、実開昭5
8−119890号公報や、特開昭60−110343
号公報により知られている。
この種の籾摺選別装置では、選別胴内における供給側に
供給した摺落米が選別胴の回転によってある高さまで掬
上げられたのち底面に落下する流動を繰り返す流動層を
形成しながら排出側に移動する途次において、摺落米の
うちの玄米は選別胴内周面の凹所に嵌った状態で高い位
置まで掬上げられた後落下し、摺落米のうち籾は凹所に
不完全に嵌った状態で掬上げられるので前記玄米よりも
低い高さ位置から落下するという運動を行うことを利用
して、高い高さ位置から落下する玄米を玄米受樋にて受
けて外部に仕上げ米として取り出すようにするものであ
る。
そしてその選別精度および選別処理能力は、種々の原因
に影響されるが、籾を脱した後の摺落米における玄米
の率(脱率)と、選別胴の回転数と、選別胴内に溜る
摺落米の量(以下胴内量という)の大小に因ることが多
い。
即ち、脱率が低いと、選別胴内に供給される摺落米中
の玄米量が元々少ないことになり、流動層を厚くしても
選別胴内周の凹所に嵌る玄米の確率が低下し、選別精度
および選別処理能力は少しも向上しない。従って、脱
率も一定以上に設定することが必要となる。
また、選別胴の回転数が大きいと、当該選別胴内周面の
凹所に嵌って掬上げられる作用が活発になり、且つ選別
胴の上方に掬上げられる高さも高くなり、玄米受樋に入
る玄米量も増大する。しかし、回転数が大き過ぎると、
玄米受樋に入る籾の混入率が高くなり、玄米受樋から外
部に取り出す仕上げ米中に混入する籾量が多くなり、所
謂選別精度が低下する。
反対に、回転数が小さいと前記掬上げ作用が低下し、玄
米受樋にて受けられる仕上げ米量が極めて少なくなり選
別能力が低下する。従って選別胴の回転数を大幅に変動
させることは選別精度と選別処理能力の双方に悪影響を
与えるので、一定の範囲内の変動に限るべきである。
一方、選別胴内における胴内量が少ない場合、つまり摺
落米の流動層の厚さが薄い場合には、籾が選別胴の回転
によって踊り上る現象が発生することにより、玄米受樋
内に入る籾の数が増大して仕上げ米の選別精度が低下す
るので、胴内量ひいては流動層の厚さを所定の回転数に
対応して一定のものにする必要がある。
しかも胴内量が少ない場合には玄米受樋に入るべき玄米
量も少なくなり、選別能力(選別処理量)も極端に減少
することになるので、胴内量をある程度増大させること
も必要となる。
従って、選別精度を高い状態で維持しつつ選別能力を向
上させるには、脱率を一定以上に大きくすること、選
別胴内の胴内量を多めに所定範囲内になるように設定す
ること、選別胴の回転数もなるべく低下させないように
する制御が必要となる。
このような制御を実行するに際して、前記脱機構と選
別機構とを一つの駆動モータで駆動させていると、該駆
動モータに掛かる負荷は大きくなり勝ちである。
この場合、設定胴内量を少なくするように変更制御する
ことは、前述の理由により、選別精度も選別能力も共に
低下する要因となるので好ましくない。
そこで、従来では、駆動モータの負荷モニター(電流計
等)を観察しながら、手動または自動にて設定脱率を
低くするようにしていた。
しかしながら、脱率を低い側に設定することは、玄米
受樋に入る玄米の率も低下し、籾の混入率が高くなっ
て、所謂選別精度が低下する方向の制御となるという問
題があった。
これらの事情を考慮して、例えば特開昭60−840号
公報では、玄米受樋で受けて外部に取り出される仕上げ
米中の籾の混入率を検出し、この混入率の大小に応じて
選別胴の駆動モータの回転数を制御する一方、駆動モー
タの回転数が設定値以上になると、脱機構への籾供給
を停止するように制御することを開示している。
この構成によると、籾の混入率が高いときには、玄米受
樋に入る穀粒を少なくすることで選別精度を上昇させな
ければならないから、駆動モータの回転数低下させるも
のであり、反対に籾の混入率が低い状態では、駆動モー
タの回転数を高めて、選別処理量を増大させようとする
ものである。
そして、籾混入率が高いときに駆動モータの回転数を低
下させると、選別されずに選別胴内に溜る摺落米の量が
ますます増大し、駆動モータに掛かる負荷が増大するの
で、この先行技術においては、当該駆動モータの回転数
が規定値以上になると、脱機構への籾供給を停止させ
て選別胴への摺落米の供給を無くすることを狙ってい
る。
このように、籾の混入率に応じて選別胴の回転数を増減
させる制御と、脱機構に対する籾供給を停止すること
は、一つの駆動モータで脱機構及び選別機構を駆動す
る場合に、当該駆動モータに掛かる負荷を低減させるこ
とはできるが、駆動モータを最高の効率で常時安定して
働かせることにはならない。つまり、駆動モータに過負
荷のかかる状態と余裕が有り過ぎる状態とが交互に招来
するので、効率が悪いという問題があった。
本考案は、選別胴内に配置する玄米受樋に隣接して、選
別胴における摺落米の掬上げ側に設けた仕上調整板を、
玄米受樋に入る籾量を制限するために上下回動調節でき
るように構成していることに着目して、前記従来の不都
合を解消し、籾摺選別装置を効率良く作動させることを
目的とするために提案されたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため、本考案は、籾摺機構と、選別胴内周面に形成
された多数の凹所にて玄米を掬上げて該選別胴内に配置
の玄米受樋に受ける方向に回転する横置き式選別機構と
を一つの駆動モータにて駆動するように構成し、前記選
別胴における掬上げ側には玄米受樋に入る籾量を調節す
る仕上調整板を上下回動調節自在に設け、さらに、前記
脱機構に対する脱率制御装置と、選別胴内に配置さ
れた胴内量センサーの検出に応じて前記脱機構に供給
する籾供給量を制御する制御装置と、前記玄米受樋にて
受けて外部に取り出す仕上げ米中の籾混入率を検出する
籾混入率センサーとを設けて成る籾摺選別装置におい
て、前記駆動モータの負荷電流等の負荷検出センサーと
前記仕上調整板とを、負荷が規定値以上になると、仕上
調整板を上向き方向に作動させるように関連させたもの
である。
〔考案の作用・効果〕
本考案に従えば、選別胴内に配置された胴内量センサー
の検出に応じて前記脱機構に供給する籾供給量を制御
するので、選別精度と選別処理能力が十分発揮される程
度に胴内量を設定することができる。
また、選別胴内に設けた玄米受樋にて受けられた穀粒
(仕上げ米)中の籾の混入率は籾混入率センサーにて検
出できるものであり、この検出結果から通常の運転状態
では、選別胴の掬上げ側に配置した仕上調整板を上下回
動調節させて玄米受樋に入る籾の混入率をなるべく少な
くなる方向(仕上げ精度を向上させる方向)に制御す
る。
そして、負荷検出センサーで前記脱機構と選別機構と
を駆動させる一つの駆動モータの負荷状態を検出し、こ
の負荷が規定値以上であるときには、仕上調整板を上向
き回動させて(いわゆる閉じ方向に作動させて)玄米受
樋に入る籾の混入率を低減させるのであるから、外部に
取り出す仕上げ米中の籾は少なく、玄米量が多くなり、
所謂選別精度が低下しない。
この場合、仕上調整板を閉じ方向に作動させることによ
り、選別胴に溜る摺落米の量つまり胴内量が増大すると
きには、脱機構への籾供給量を低減させるので、当該
脱機構での負荷も減少するので、駆動モータが過負荷
になることがない。
また、従来のように選別胴の回転数を低減させるのでは
ないから、駆動モータに過負荷と余裕が有り過ぎる状態
との交互の現象が生じることがない。
つまり、本考案によれば、駆動モータを過負荷の状態で
はなく、常時最高の効率で、且つ連続的に安定して駆動
させることができると共に、選別精度も選別処理能力も
低下させることがないという優れた効果を奏するのであ
る。
〔実施例〕
以下実施例について説明すると、図において、籾摺選別
装置は、横に長い箱型の風選装置1、該風選装置1の左
上面に載置した籾摺機構2、及び前記風選装置1の右上
面に載置した回転式選別機構3によって全体が構成され
ている。
前記籾摺機構2は、籾供給ホッパー5付きケース4と、
該ケース4内に設けた一対の脱ロール6,7と、該脱
ロール6,7と前記籾供給ホッパー5との間に設けた
手動開閉式のシャッター8と、籾供給量調節弁9と、リ
ードロール10とを備えており、前記籾供給量調節弁9
はアクチェータ11にて回動操作され、また、ポテンシ
ョメータ11aにより籾供給量調節弁9の回動角度を検
出することで、単位時間当たりの籾供給量を検出するこ
とができるように構成されている。
前記風選装置1は、その左端部に吸引排塵フアン12
を、右端側面に大気空気の取入口13を、そして略中途
部に横断流フアン14を各々備えると共に、前記大気空
気取入口13から横断流フアン14を経て吸引排塵フア
ン12に至る風路15,16が形成され、風路16の途
中には、前記籾摺機構2から落下する摺落米に対する摺
落米風選部17が、風路15中には、前記回転式選別機
構3からの玄米に対する玄米風選部18が各々設けられ
ている。
前記摺落米風選部17によって籾殻を風選した後の摺落
米は、螺旋コンベヤ付き摺落米樋19からバケット式の
コンベヤ20にて前記回転式選別機構3に送られる一
方、前記玄米風選部18にて仕上げ風選された玄米は螺
旋コンベヤ付き玄米樋21からバケット式のコンベヤ2
2にて機外に取り出される。
一方、前記回転式選別機構3は、箱状ケース23内に横
置きした回転式の選別胴24を備え、選別胴24は、前
記箱状ケース23の内面から突出する左右一対のコロ2
5,25にて回転自在に支持され、後述の変速機構39
を介して選別胴24は第4図の矢印A方向に回転する。
この選別胴24は、前記籾摺機構2より遠い一端部が開
放型の供給側24aに、籾摺機構2に近い他端部が開放
型の排出側24bに各々形成され、且つ、選別胴24の
内面には、玄米が嵌まる程度の大きさの凹部27が多数
個凹み形成されている。
更に、前記選別胴24内には、玄米受樋等の各種受樋が
当該選別胴の軸方向に延びるように配設されている。す
なわち選別胴24内には、内部に螺旋コンベヤ29を有
する玄米受樋28が、前記箱状ケース23に支持される
ように各々設けられると共に、この玄米受樋28の一側
(第4図で左側)つまり選別胴24内における摺落米の
掬上げ側の部位に同じく内部に螺旋コンベヤ30aを有
する混合米受樋30が前記玄米受樋28と平行に装架さ
れている。
符号31は玄米受樋28に飛び込む玄米量(ひいては籾
の混入量)を調節する仕上調整板であり、該仕上調整板
31の回動支軸の一端には、アクチェータ31aを設け
てその回動角度を調節できるように構成する。
玄米飛び位置センサーSEは、前記玄米受樋28におけ
る左右両側板のうち、摺落米の掬上げ側と反対側(第4
図で右側)であって供給側24a寄り位置の側板28a
上面に上下適宜間隔で配設された圧電センサーから成
り、選別胴24にて掬上げられて玄米受樋28内に飛び
込む穀粒が前記側板28aのどの高さ位置に寄り多くの
量が当たるかを検出すことにより、所定の胴内量のとき
の玄米受樋28に入る仕上げ米量の大小を推察すること
ができ、選別処理能力(選別性能)の大小を観察するこ
とができるものであり、前記飛び位置センサーSEにお
ける所定の位置に多くの穀粒が当たるように、中央制御
装置60を介して後述の変速機構39にて選別胴24の
回転数を制御するものである。
符号33は選別胴24内の摺落米の層厚さを検出してい
わゆる胴内量を検出するためのセンサー板で、センサー
板33の回動支軸にはポテンショメータ等の胴内量セン
サー33aが取付く。この胴内量センサー33にて検出
された値により、胴内量が多過ぎれば、前記脱機構2
における籾供給量調節弁9の回動角度を閉める方向(脱
ロール6,7方向に入る籾量が少なくなる方向)にア
クチェータ11を作動させ、反対に胴内量が少な過ぎる
ときには、籾供給量調節弁9の回動角度を開ける方向に
作動させるように制御するのであり、このコントロール
は中央制御装置60で実行する。
前記摺落米に対するバケット式のコンベヤ20の側面に
は、当該バケット式コンベヤ20にて持ち上げた摺落米
が流下するようにした供給通路32を設け、該供給通路
32の下端を前記選別胴24における混合米受樋30の
一端部内に臨むようにした供給シュートに接続する。
なお、前記混合米受樋30における他端部には、選別胴
24の供給側24a内への混合米供給口を設ける。
また、前記選別胴24における玄米受樋28の一端部
を、出口シュート34を介して前記玄米風選部18への
供給樋に連通する。
前記選別胴24における排出側24bの内周面には、内
向きに突出する環状の堰板を設けると共に、排出側24
bの端部には、内面に複数枚の羽根36を突設し、該排
出側24bの端部内の上部に配設した籾受けシュート3
8を、前記籾摺機構2における籾供給ホッパー5内に連
通する。
前記籾摺機構2の一対の脱ロール6,7、風選別装置
1および選別機構3は一つの駆動モータ37により駆動
される。即ち、前記脱ロール6,7及び風選別装置1
における摺落米樋19や玄米樋21における各螺旋コン
ベア、バケット式コンベア20、22は駆動モータ37
からベルト等を介して回転駆動する一方、選別機構3に
おけるコロ25や玄米受樋28並びに混合米受樋30に
おける各螺旋コンベア29,30aなどは第4図及び第
5図に示す変速機構39を介して駆動される。
この変速機構39は、選別胴24に対するコロ25の軸
25aに設けたプーリ40と駆動モータ37からベル
ト、プーリを介して駆動する駆動軸41に設けた割りプ
ーリ42と、両プーリ40、42間に巻掛けるベルト4
3と、割りプーリ42の幅寸法を増減調節する変速制御
手段44とから成り、割りプーリ42は軸41に位置固
定的に固定した固定円錐車42aと軸41に沿って摺動
自在な可動円錐車42bとから成り、軸41に各々遊嵌
する位置固定カム44と摺動カム45とは、固定カム4
4の傾斜面に摺動カム45の一方の斜面を接当させ他の
面を可動円錐車42bに押圧接当することにより固定円
錐車42aとの間隔を増減調節すれば、選別胴24の回
転速度(単位時間当たりの回転数)を増減調節(変速)
することができる。
この場合、前記摺動カム45は駆動ねじ軸46に回転不
能且つ摺動自在にのみ被嵌したナット47に一端が取付
くリンク機構48にて回動角度調節自在に連結され、駆
動ねじ軸46は制御サーボモータ49にて駆動される歯
車対を介して正逆回転作動させる。
そしてポテンショメータ50にて前記ナット47の位置
を検出することにより、当該ポテンショメータ50の出
力信号から前記選別胴24の回転数(変速位置)を検出
することができる。
第2図に示す符号51は前記一対の脱ロール6,7の
間隔寸法(e)を遠近調節するための隙間調節駆動手段
で、一方の脱ロール7は前記駆動モータ37にて回転
駆動される位置固定のもので、他方の脱ロール6はピ
ン52枢着されたリンク53に取付き、該リンク53に
螺合したねじ杆54を歯車を介してパルスモータ等の制
御モータ55にて正逆回転駆動することにより、脱ロ
ール6の円周面を脱ロール7の円周面に押圧する閉め
きる状態から適宜寸法(e)(例えば1mm〜1.5mm)
だけ離して予め設定した脱率にて脱作業できるよう
に制御できる。
なお、ねじ杆54は手動によっても回動することができ
る。
第3図の符号56は前記籾摺機構2にて脱された後の
摺落米から脱率を検出するための脱率検出センサー
で、摺落米が回転式選別機構3に入るまでの経路、例え
ば、コンベア20または供給通路32等の任意の箇所に
設けられる。
該脱率検出センサー56は、着脱自在な蓋付きのケー
ス57内に傾斜配設された検出樋58の下端側に設けら
れた赤外線またはそれに近い赤色の光を照射する投光器
56aとその光が被検査物である摺落米を透過した後の
透過光を受光する受光器56bとから成る所謂透過式セ
ンサーであり、摺落米中の玄米と籾との透過率の相違に
より、玄米であるか、籾であるかを判別し、且つその粒
数を適宜単位時間ごとにカウントしてマイクロコンピュ
ータ等の中央制御装置60における演算により、脱率
を検出するものである。
この脱検出センサー56にて得られた脱率が、予め
設定器(図示せず)にて設定された脱率になるように
前記隙間調節手段51における脱ロール6,7の間隔
を遠近調節するようなフィードバック制御は前記中央制
御装置60で実行するものである。
なお、符号61は前記供給通路32から分岐した供給
管、62は供給管61からの摺落米を検出樋58上端へ
と導くホッパー、63は検出樋58下端から放出された
摺落米を前記供給通路32に戻す受け管である。
さらに符号64は、くず米の単位時間当たりの流量また
は粒数を検出するためのくず米検出センサーで、該くず
米検出センサー64は、前記脱率検出センサー56と
同様に光を照射する投光器64aと、くず米を透過した
後の透過光を受光する受光器64bとから成る透過式セ
ンサーであり、該くず米検出センサー64は、前記検出
樋58の下方に略平行状に配設されたくず米検出樋65
の下端側に配設され、検出樋58に設けた孔66からく
ず米のみが落下し、くず米検出樋65にて受けられたく
ず米はその下端から放出される。
符号67は、前記玄米受樋28にて受けて外部に取り出
す仕上げ米中の籾の混入率を検出する籾混入率センサー
で、該籾混入率センサー67は、前記選別機構3で選別
された穀粒(仕上げ米)を玄米樋21及びコンベア22
を介して外部に取り出す通通路中に設けるものであり、
例えば第1図及び第4図に示すように、コンベア22上
端からの適宜量の仕上げ米を分岐管69を介して同じく
コンベア22上端に連設する放出管68に戻すように構
成し、この分岐管69の途中に前記脱率検出センサー
56と同様に構成された光透過式等の籾混入率センサー
67を設け、外部に取り出される仕上げ米中の籾の混入
率を検出し、該籾混入率が中央制御装置60に関連させ
た設定器(設定混入率を設定変更できる)に記憶させた
所定率以上であるときには、前記仕上調整板31を上向
き回動させて、選別胴24にて掬上げられる摺落米中の
籾が仕上調整板31の上端を越えないようにし、玄米受
樋28に玄米が多く入り、籾が入り難くくするように角
度調節し、反対に所定率以下であるときには、所定混入
率になるように仕上調整板31を若干下向き回動させて
籾の混入をある程度許すように制御する。この制御も中
央制御装置60にてコントロールされる。
また符号70は、前記脱機構2及び回転式選別機構3
を駆動する駆動モータ37の負荷に応じて増大する電流
値を検出するための負荷検出センサーで、該負荷検出セ
ンサー70にて検出された負荷が規定値以上であるとき
には、中央制御装置60のコントロールにより前記仕上
調整板31を閉じる方向(上向き回動方向)に適宜角度
回動作動させるものであり、負荷が規定値以下になる
と、前記仕上調整板31の回動作動は通常の籾混入率セ
ンサー67に検出結果に委ねられるようにするものであ
る。
この構成により、籾供給ホッパー5に籾を入れ、籾摺機
構2において脱された摺落米は、その直下の摺落米風
選部17において籾殻が除かれたのち、摺落米樋19に
入り、ここからバケット式コンベヤ20にて供給シュー
ト32の上端に送られ、回転選別胴24における混合米
受樋30における他端部に入ったのち、混合米受樋30
の一端部の混合米供給口30aから選別胴24内におけ
る供給側24aに供給される。
選別胴24内に供給された摺落米は、選別胴の回転によ
り或る高さまで掬上げられたのち底部に落下する流動を
繰り返し、或る厚さの流動層を形成しつつ排出側24b
に向かうように移送される。この流動移送の途次におい
て摺落米中の玄米は凹部27に嵌った状態で比較的高い
位置まで持ち上げられたのち落下し、摺落米のうち籾は
前記玄米より低い位置より落下する運動を行うことによ
り、玄米受樋28には殆ど玄米のみで若干籾が入った仕
上げ米が、混合米受樋30には掬上げられたが前記玄米
受樋28で受けられなかった玄米と一緒に籾が入ること
になる。
玄米受樋28に入った仕上げ米は、出口シュート34を
介して玄米風選部18に送られ、ここで小米が除かれる
ように仕上げ選別されたのち、バケット式コンベヤ22
にて機外に取り出される一方、混合米受樋30に入った
若干の籾入り玄米は、前記籾摺機構2からの摺落米と共
に、再び選別胴24内における供給側24aに供給され
て再度選別操作される。
また、選別胴24内をその排出側24bに向かって移動
する摺落米は、その途中において玄米が前記のように玄
米受樋28及び混合米受樋30に入るように選別される
ことにより、排出側24bに近付くにつれて殆ど籾のみ
となり、両回転選別胴24の排出側24bからの排出籾
は、籾受けシュート38に流入し、脱機構2における
籾供給ホッパー5内に戻る。
この選別作業中、通常の負荷状態、即ち脱率検出セン
サー56による検出結果が設定脱率となるように脱
ロール6,7間の隙間を保持しつつ駆動モータ37にて
一対の脱ロール6,7を回転駆動する一方、胴内量セ
ンサー33aの検出結果から設定胴内量となるように籾
供給量調節弁9の開き角度を調節すると共に、所定の胴
内量のときには、仕上調整板31の上向き角度を調節し
て、玄米受樋28により多くの玄米が入るように調節し
つつ、選別胴24の回転数も所定値で高い値に設定して
運転する。この状態でコンベア22から外部に取り出さ
れる仕上げ米中の籾混入率を籾混入率センサー67にて
検出し、仕上げ米中の籾混入率が設定値となるように前
記仕上調整板31の回動角度を変更させるのである。
従って、通常運転の状態では、前記脱機構2及び回転
式選別機構3を駆動する一つの駆動モータ37は高い回
転速度で、且つ負荷も規定値範囲の高い側で安定的に運
転されることになり、運転効率がよい。
そして、前記駆動モータ37の負荷が規定値以上になる
と、仕上調整板31を閉じる方向に回動させる。
これにより、玄米受樋28に入る籾の混入率を低下させ
ないので、外部に取り出す仕上げ米中の籾は少なく、玄
米量が多くなり、所謂選別精度が低下しない。
この場合、仕上調整板を閉じ方向に作動させることによ
り、選別胴に溜る摺落米の量つまり胴内量が増大すると
きには、脱機構への籾供給量を低減させるので、当該
脱機構での負荷も減少するので、駆動モータが過負荷
になることがない。
また、従来のように選別胴の回転数を低減させるのでは
ないから、駆動モータに過負荷と余裕が有り過ぎる状態
との交互の現象が生じることがない。
つまり、この構成によれば、駆動モータを過負荷の状態
ではなく、常時最高の効率で、且つ連続的に安定して駆
動させることができると共に、選別精度も選別処理能力
も低下させることがないという優れた効果を奏するので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は籾摺選別装置全
体の断面図、第2図は籾摺機構の断面図、第3図は脱
率検出センサーの側面図、第4図は制御のブロック図と
共に示す変速機構、仕上調整板、胴内量センサー、籾混
入率センサー等の図、第5図は第4図におけるV−V視
断面図である。 2……籾摺機構、3……回転式選別機構、5……籾供給
ホッパー、6,7……脱ロール、9……籾供給量調節
弁、11,31a……アクチェータ、20,22……コ
ンベア、24……回転選別胴、25……コロ、27……
凹所、28……玄米受樋、30……混合米受樋、31…
…仕上調整板、33……センサー板、33a……胴内量
センサー、37……駆動モータ、39……変速機構、4
9,55……制御モータ、51……隙間調節駆動手段、
56……脱率検出センサー、60……中央制御装置、
58……検出樋、67……籾混入率センサー、70……
負荷検出センサー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】籾摺機構と、選別胴内周面に形成された多
    数の凹所にて玄米を掬上げて該選別胴内に配置の玄米受
    樋に受ける方向に回転する横置き式選別機構とを一つの
    駆動モータにて駆動するように構成し、前記選別胴にお
    ける掬上げ側には玄米受樋に入る籾量を調節する仕上調
    整板を上下回動調節自在に設け、さらに、前記脱機構
    に対する脱率制御装置と、選別胴内に配置された胴内
    量センサーの検出に応じて前記脱機構に供給する籾供
    給量を制御する制御装置と、前記玄米受樋にて受けて外
    部に取り出す仕上げ米中の籾混入率を検出する籾混入率
    センサーとを設けて成る籾摺選別装置において、前記駆
    動モータの負荷電流等の負荷検出センサーと前記仕上調
    整板とを、負荷が規定値以上になると、仕上調整板を上
    向き方向に作動させるように関連させたことを特徴とす
    る籾摺選別装置。
JP11708888U 1988-09-06 1988-09-06 籾摺選別装置 Expired - Lifetime JPH067832Y2 (ja)

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