JPH0745027B2 - 穀粒選別機における制御装置 - Google Patents

穀粒選別機における制御装置

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JPH0745027B2
JPH0745027B2 JP23563787A JP23563787A JPH0745027B2 JP H0745027 B2 JPH0745027 B2 JP H0745027B2 JP 23563787 A JP23563787 A JP 23563787A JP 23563787 A JP23563787 A JP 23563787A JP H0745027 B2 JPH0745027 B2 JP H0745027B2
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rice
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cylinder
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、籾を脱機構で脱し、次いで脱後の摺落
米(籾と玄米の混合物)から玄米のみを選別して取り出
すようにした穀粒の選別制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
脱後の摺落米から玄米を選別するには、揺動式の選別
機構を使用しているのが多かったが、この揺動式の選別
機構は、大型であり振動及び騒音が大きい等の欠点を有
することから、最近では、内周面に多数個の凹所を形成
した横向きの回転式の選別胴内に玄米受樋を設けて成る
回転式選別機構を使用することが行なわれている。
そして、この回転式選別機構は、選別胴内における供給
側に供給した摺落米(籾と玄米の混合物)が、選別胴の
回転によって或る高さまで掻き上げられたのち底面に落
下する流動を繰り返し、流動層を形成しながら排出側に
移動する途次において、摺落米のうち玄米は凹所に嵌ま
った状態で高い位置まで持ち上げられたのち落下し、摺
落米のうち籾は凹所に嵌まっても前記玄米よりも低い高
さ位置から落下する運動を行うことを利用して、高い位
置から落下する玄米を玄米受樋に受けて取り出すもので
ある。
この種の回転式選別機構において、その選別精度を高い
状態に維持するためには、当該回転式選別機構における
回転選別胴内には、一定量の摺落米が必要である。
すなわち、選別胴内における摺落米の量(以下胴内量と
いう)が少ない場合、つまり摺落米の流動層の厚さが薄
い場合には、籾が選別胴の回転によって踊り上がる現象
が発生することにより、玄米受樋に入る籾の数が増大す
ることになるから、玄米の選別精度が低下する。
この場合、選別胴内にその胴内量の多少を検出するため
の胴内量センサーを設け、この胴内量センサーにより、
選別胴の回転数を増減させる制御を行うことを特開昭60
−110343号公報等にて提案している。
また、その選別胴の回転数が大きいと前記高い位置まで
掻揚げられて飛ぶ玄米は、選別胴内の玄米受樋における
側板のうち選別胴による摺落米の掻揚げ側と反対側の側
板における高い位置に多くの量の玄米が飛行して来て到
達する。その状態では、玄米受樋に玄米と共に籾も入り
易いので、玄米の選別精度が低下することになる。
反対に選別胴の回転数が小さいと、前記反対側板におけ
る低い位置に玄米が飛行して来て落下するから、当該玄
米受樋に入る玄米量が少なくなって玄米の選別能力が低
下することになる。
そこで、玄米受樋に入る玄米の量が多いものでありなが
ら、籾の入る量を低減し、選別精度を向上させつつ選別
能力を最大にすべく、先行技術としての実開昭58−1198
90号公報や特開昭59−222281号公報は、前記玄米受樋に
おける後ろ側板に、当該玄米受樋内への玄米の飛び込み
状態を検出する目標穀粒感知センサーを設け、この目標
穀粒感知センサー玄米が多く当たるように選別胴の回転
数の増減制御をすることを提案している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、前記目標穀粒感知センサーに多くの玄米が当
たっているか否かだけで選別胴の回転速度の制御を実行
していると、次のような不都合が生じる。
即ち、作業者の希望により、選別胴の回転速度の微調節
を実行したいと思うときや、胴内量が減少して来たとき
それに応じて前記の回転速度を微調節したいと希望する
とき、従来の技術では、前記目標穀粒感知センサーの位
置を変更(複数の穀粒感知センサーを玄米受樋に設け、
このうちのいずれかのセンサーが目標穀粒感知センサー
となるように作業者が設定器により変更)させることに
より、選別胴の回転速度を変更すると、微調節でなく大
幅な速度変更となったり、制御の応答性が悪くなるおそ
れが生じる。
また、前記の目標穀粒感知センサーによる自動制御を中
断して完全な手動でセンサーの回転速度の調節を実行す
るときには、作業者が未熟であると、著しく不具合な回
転速度に調整さるおそれもある。
本発明は、これらの問題を解決することを目的とするも
のである。
〔問題を解決するための手段〕
この目的を達成するために本発明は、脱機構と、内周
面に多数個の凹所を形成した横向き回転式の選別胴内に
玄米受樋を設けた回転式選別機構とを備え、前記選別胴
の回転速度の変速手段を備えて成る籾摺穀粒選別機にお
いて、前記変速手段に指令する設定速度変更ボタンが押
されていない間は、前記選別胴の回転により飛行して来
る穀粒の多くが玄米受樋に設けた目標穀粒感知センサー
に当たるように、選別胴の回転速度を前記変速手段を介
して自動制御するように構成する一方、前記設定速度変
更ボタンを押すと、前記自動制御時における変速手段の
変速設定位置を基準にして選別胴の回転速度の増減変動
を微調節する構成としたものである。
〔発明の作用・効果〕
このように、選別胴内の玄米受樋に設けた穀粒の感知セ
ンサーのうちの目標穀粒感知センサーへの玄米の当たり
を基準にして選別胴の回転速度の増減を自動制御してい
る場合には、変速手段に対する変速位置変更指令は大幅
に変わることはない。
そして、作業者の希望等により速度変更を実行する場合
には、設定速度変更ボタンを押すことにより、前記自動
制御中の変速手段に対する変速位置を基準にして、それ
から適宜の大きさだけ増速又は減速側に移行するよう
に、いわゆる微調節するので、従来のごとく完全な手動
に切り替えた場合や、目標穀粒感知センサーの設定を変
更した場合のように、自動制御中の基準値から大幅にし
かも急激に変動することがなく、選別制御を大幅に乱す
おそれも無くなる。
従って、作業者による微調節の操作の後の自動制御への
復帰も迅速となり、しかもその自動制御中の基準値への
復帰も迅速且つ容易となる。
さらに、回転速度の自動制御を前記微調節に切り替える
ことにより、自動制御における標準状態から大幅に変動
することなく、作業者の好みに合わすことができるとい
う効果も有するのである。
〔実施例〕
以下実施例を図面について説明すると、籾摺選別機は、
横に長い箱型の風選装置1、該風選装置1の左上面に載
置した脱機構2、及び前記風選装置1の右上面に載置
した回転式選別機構3によって全体が構成されている。
前記脱機構2は、籾供給ホッパー5付きケース4と、
該ケース4内に設けられた左右一対の脱ロール6とを
備えている。
前記風選装置1は、大気を吸引する圧風フアン7と、排
塵フアン8と、該両フアン7,8の間に設けた摺落米用風
選部9及び玄米用風選部10とから成り、その摺落米風選
部9は、前記脱機構2の略直下に位置して脱後の摺
落米から籾殻を風選別するもので、この風選によって籾
殻を除いた摺落米は、螺旋コンベヤ12付き摺落米樋11か
らバケットコンベヤ13にて前記回転式選別機構3に送ら
れる。また、前記玄米用風選部10は、前記回転式選別機
構3で選別された玄米を更に仕上げ風選別するもので、
風選後の仕上げ玄米は、螺旋コンベヤ15付き玄米樋14か
らバケットコンベヤ16にて、機外に取り出される。
一方、前記回転式選別機構3は、箱型ケース17内に上下
二段に横設した回転式の選別胴35,36を備え、該両選別
胴35,36は、前記箱型ケース17の内面から突出する左右
一対のローラ19,19にて各々回転自在に支持され、且
つ、これらローラ19,19を、前記風選装置1に設けたモ
ータ40から変速手段41を介して、第2図に矢印Aで示す
方向に回転駆動されている。
変速手段41は、第3図及び第4図に示すように、選別胴
36におけるローラ19の軸19aに設けたプーリ42と、モー
タ40の駆動軸に設けた割りプーリ43との間に巻掛けする
ベルト44と、割りプーリ43の幅を増減制御する変速制御
手段45とから成り、前記割りプーリ43は、軸46に位置固
定的に固着した固定円錐車43aと軸46にに沿って摺動自
在な可動円錐車43bとから成り、軸46に遊嵌する位置固
定カム47と傾斜面にて接当して可動円錐車43bの側俸を
固定円錐車43a側に押圧するように軸46に遊嵌した摺動
カム48は、駆動ねじ軸50に回転不能且つ摺動自在にのみ
被嵌したナット52に一端が取付くリンク機構49にて回転
角度調節自在に連結され、駆動ねじ軸50は制御サーボモ
ータ51にて駆動される歯車対を介して正逆回転駆動され
る一方、ポテンショメータ53にて前記ナット52の前後移
動距離ひいては可動円錐車43bの固定円錐車43aに対する
遠近距離に応じて変動するローラ19の回転速度を信号と
して取り出すことができるものである。
この変速制御手段45の駆動制御は後述の制御装置54によ
る。
なお、上下両選別胴35,36の回転数を同じにするため、
前記選別胴35に対するローラ19の軸19aと他方の選別胴3
6に対するローラ19の軸19aとの間の同径のプーリと巻掛
けベルト(図示せず)により回転力を伝達するものであ
る。
前記両選別胴35,36は、前記脱機構2より遠い一端部
を供給側35a,36aに、脱機構2に近い他端部を排出側3
5b,36bに各々形成され、且つ、その各々の内面には、玄
米が嵌まる程度の大きさの凹所21が多数個凹み形成され
ている。
更に、前記両選別胴35,36内には、螺旋コンベヤ23付き
玄米受樋22が、その両端を前記箱型ケース17に支持して
各々設けられていると共に、該玄米受樋22の左側、つま
り各選別胴35,36内における摺落米の掻き上げ側の部位
に螺旋コンベヤ25付き摺落米受樋24が各々並設されてい
る。なお、これら各樋22,24における螺旋コンベヤ23,25
は、回転速度可変式のモータ20によって同時に回転駆動
される。
前記バケットコンベヤ13から送られる来る摺落米は、シ
ュート26を介して前記両摺落米受樋24に略等しい量づつ
入り、該両摺落米受樋24によって送られたのちその終端
の供給口24aから、両選別胴35,36内における供給側35a,
36aに供給される一方、前記両選別胴35,36における玄米
受樋22内に入った玄米は、シュート27に合流したのち前
記玄米用風選部10に流下するように構成されている。
また、前記両選別胴35,36の排出側35b,36bには、その内
面に複数枚の籾掻き揚げ羽根28を設けると共に、前記脱
機構2における籾供給ホッパー5との間に、籾還元シ
ュート29を装架して、前記籾掻き揚げ羽根28によって掻
き揚げた籾を籾供給ホッパー5に還流するように構成す
る。
前記両選別胴35,36内の好ましくは供給側35a,36aには、
当該選別胴35,36内における摺落米の量を検出するため
のセンサー板30が回動自在に各々設けられ、このセンサ
ー板30には、当該センサー板30の回動角度によって各選
別胴35,36内における摺落米の流動の厚さ、つまり選別
胴35,36内における摺落米の量(胴内量)を検出するた
めの胴内量センサー31が連結されている。
なお、前記両選別胴35,36内の玄米受樋22における左右
両側板のうち左側、つまり、各選別胴内における摺落米
の掻き上げ側に位置する前側板22aの上端には、仕上調
節板32が、各選別胴35,36の円周方向に自在に揺動回動
するように軸33を介して取付けられ、この両仕上調節板
32は、各々アクチェータ34にて回動するように構成され
ている。
一方、前記玄米受樋22における左右両側板のうち左側、
つまり、各選別胴35,36内における摺落米の掻き上げ側
とは反対側に位置する後ろ側板22bは、選別胴の内面に
接近するように延び、該後ろ側板22bの上面には、複数
個(実施例では5個)の穀粒感知センサーSE1,SE2,SE3,
SE4,SE5を、上下方向に適宜ピッチの間隔で設ける。な
お、穀粒感知センサーの代表の符号をSEにて表示する。
この各穀粒感知センサーSE1,SE2,SE3,SE4,SE5は、圧電
素子にて構成され、且つ、これら、各穀粒感知センサー
SE1,SE2,SE3,SE4,SE5、及び前記センサー板30は、各選
別胴35,36における供給側35a,36aの部位に配設されてい
る。
マイクロコンピュータの制御装置54は、中央制御回路55
とROM(読み出し専用メモリ)56とRAM(ランダムアクセ
スメモリ)57とインターフェース58から成る。前記各選
別胴35,36ごとの穀粒感知センサーSE1,SE2,SE3,SE4,SE5
のセットは入力マルチプレクサ59からAD変換器60を経て
インターフェース58に接続し、また、作業者が微調節を
希望するとき操作する設定速度変更ボタン装置61(後に
述べる)もインターフェース58に接続する。
前記胴内量センサー31は演算増幅回路,いわゆるOPアン
プ62からAD変換器63を経てインターフェース58に接続す
る。
そして、穀粒感知センサーSE1,SE2,SE3,SE4,SE5のいず
れか一つを目標穀粒感知センサーとして選定し、そのセ
ンサーからの信号、胴内量センサー31及びポテンショメ
ータ53からの信号を入力として、前記各選別胴35,36に
対して後述のごとく変則制御手段45のナット52の進退
量、ひいては両選別胴の回転速度、又は必要に応じて前
記仕上調節板32の回動角度を制御する。
しかして、籾の脱選別作業に際して、脱 機構2にお
ける籾供給ホッパー5に籾を供給すると、籾供給ホッパ
ー5内の籾は、脱ロール6間に流下して脱され、脱
後の摺落米は、その直下の摺落米風選部9において籾
殻が除かれたのち、バケットコンベヤ13、シュート26及
び摺落米受樋24を介して両選別胴35,36内における供給
側35a,36aに供給される。
このようにして両選別胴35,36内における供給側に供給
された摺落米は、両選別胴35,36の回転により或る高さ
まで掻き上げられたのち底面に落下する流動を繰り返す
流動層を成形した状態で、排出側35b,36bに向って移送
される。この流動移送の途次において摺落米中の玄米
は、凹所21に嵌まった状態で比較的高い位置まで持ち上
げて落下し、摺落米のうち籾は前記玄米よりも低い位置
より落下する運動を行うことにより、玄米受樋22には玄
米のみが、摺落米受樋24には玄米と籾とが入ることにな
る。
玄米受樋22に入った玄米は、シュート27に合流したのち
前記玄米用風選部10に流下し、ここで小米が除かれるよ
うに仕上げ選別されたのち、バケットコンベヤ16にて機
外に取り出される。
一方、摺落米受樋24に入った玄米及び籾は、摺落米風選
部9からの摺落米と共に、両選別胴35,36内に戻って再
び選別が行なわれる。
また、両選別胴35,36内をその排出側35b,36bに向って流
動しながら移動する摺落米は、玄米が玄米受樋22に入る
ように除かれることにより、前記排出側に近付くにつれ
て殆ど籾のみとなり、前記籾掻き揚げ羽根28によって掻
き揚げられたのち籾還元シュート29を介して脱機構2
における籾供給ホッパー5に還流して再度の脱作用が
行なわれるのである。
そして、この脱および穀粒選別作業に際して、選別す
べき対象である穀粒の種類、例えば米と麦との相違に応
じて、穀粒(玄米)が多く当たる箇所に対応させて目標
穀粒感知センサーを予め設定し、両選別胴35,36の回転
速度は、以下のフローチャートにより制御するものであ
る。
以下、第5図〜第8図のフローチャートを詳しく説明す
る。
制御処理のスタートに続くステップS1において、選別胴
35,36の回転速度に対応する前記変速手段41における割
プーリ43の可動円錐車43bの位置(この位置を変更する
ことにより変速手段41の変速比が変わって選別胴35,36
の回転速度を増減変速できる)を示すポテンショメータ
53の出力としての記憶基準値(R)及びこの記憶基準値
(R)に対して微調節する調節値(r)並びにSUBフラ
ッグを各々零にする初期化を行う。
なお、SUBフラッグは後述の微調節のための設定速度変
更ボタン装置61における「高」のボタン61aまたは
「低」のボタン61bを押したとき、「1」となり、解除
ボタン61cを押すと零に戻る。
ステップS2では胴内量センサー31により胴内量(Q)を
読み込む。ステップS3にて前記胴内量(Q)が選別胴に
よる穀粒選別可能な最低限量(A)より大きいか否かを
判別し、最低限量(A)より少ない(no)のときには、
制御サーボモータ51を駆動して選別胴35,36の回転速度
を最低にし、玄米受樋22や摺落米受樋24にて穀粒を受け
ずに選別胴に摺落米が速やかに所定量蓄積されるまで待
つ。
胴内量(Q)が選別胴による穀粒選別可能な最低限量
(A)より大きいとき(yes)には、ステップS5にて後
述の処理における割プーリ43の可動円錐車43bの位置
に対応するポテンショメータ53の検出回数(N)が所定
値、例えばN=5より大きいか否かを判別する。
検出回数(N)が5回より多いとき(yes)では、ステ
ップS6にて胴内量(Q)が標準値(B)より低いか否か
の判別を行い、標準値(B)以上である(yes)のとき
には、ステップS7にて第6図に示す目標穀粒感知センサ
ーによる穀粒選別の自動制御の処理を実行する。
処理ではステップS8にて前記複数の穀粒感知センサー
SE1,SE2,SE3,SE4,SE5(後ろ側板22bにおいて下側から若
い番号順に並んでいる)のうち玄米が最も多く衝突して
いるセンサーであるかを検出し、その穀粒感知センサー
SEが目標穀粒感知センサーTSEの設置位置より低い位置
にあるときにはステップS9にてyesとなり、選別胴の回
転速度を増速させるべく制御サーボモータ51を駆動す
る。反対に、ステップS10にて玄米が最も多く当たる穀
粒感知センサーSEが目標穀粒感知センサーTSEの設置位
置より高い位置にあると判断するときには、選別胴の回
転速度を減速させ、いずれにしても、目標穀粒感知セン
サーTSEに多くの玄米が当たるように制御する。
このように、目標穀粒感知センサーTSEに多くの玄米が
当っている状態において、ステップS11にて割プーリ43
の可動円錐車43bの位置ひいてはこれに対応するポテン
ショメータ53の出力値(Pn)を複数回(実施例ではN=
5)読み込み、ステップS12にてその複数回の出力値(P
n)の平均値を演算し、この平均値を記憶基準値(R)
として記憶し、ステップS2に戻るループを繰り返す。
このように、通常の前記処理の自動制御では、目標穀
粒感知センサーTSEに多くの玄米が当たるように選別胴
の回転速度を制御する一方、前記記憶基準値(R)はN
数回ごとの出力値(Pn)の平均値の演算を繰り返してラ
ッチ状態に保持し、順次古いものを新しいものに更新し
て記憶させる。
この自動制御の途中において、作業者の希望により選別
胴の回転速度の微調節を実行するときには、設定速度変
更ボタン装置61における「高」のボタン61aまたは
「低」のボタン61bを押し、ステップS13にて微調節の制
御に入ったか否かを判別し、ステップS14にて処理に
入る。
処理では、ステップS15にて「高」、「低」いずれの
ボタンが押されたか判別し、「高」のボタン61aを押し
たときには、一回押すごとに、前記記憶基準値(R)に
対して微調節する調節値(r)を適宜の値(r0=0.5〜
0.3など)だけ増大するようにシフトさせる。反対に
「低」のボタン61bを一回押すごとに、調節値(r)を
適宜の値(r0)だけ減少するように置き換える(シフト
させる)。
このシフト後の調節値(r)が零であるか否かをステッ
プS16で判別し、r=0であれば前記処理の自動制御
時における記憶基準値(R)の変化がないのと同じであ
るから、 SUBフラッグ=0とし、ステップS2に返る。
rが零でないときには、SUBフラッグ=1とし、次のス
テップS17にて処理に移る。処理では、ステップS18
にて微調節時における割プーリ43の可動円錐車43bの位
置ひいてはこれに対応するポテンショメータ53の出力値
(P)を検出し、この出力値(P)が前記記憶基準値
(R)に前記調節値(r)を加えた値(R+r)より大
きいか否かをステップS18にて判別し、P<R+rであ
ればステップS19にて選別胴の回転速度を増速させるよ
うに、即ちP=R+rとなるように制御サーボモータ51
を駆動して選別作業を実行するのであり、反対にステッ
プS20にてP>R+rとすれば、ステップS21にて選別胴
の回転速度を減速させるように、即ちP=R+rとなる
ように制御サーボモータ51を駆動して選別作業を実行す
るのであり、ステップS18及びステップS20の両方でnoの
ときはP=R+r、つまり現実の変速手段41の変速位置
と微調節すべき設定変速位置とが一致しているから、制
御サーボモータ51を作動させないのである。
なお、この「高」のボタン61aまたは「低」のボタン61b
を一回押すごとに、前記記憶基準値(R)に対して微調
節する調節値(r)を増大または減少するようにシフト
するので、例えば、「高」のボタン61aを一回押した後
に「低」のボタン61bを三回押せば、当該「低」のボタ
ン61bを二回押したのと同じ結果となる。また、これら
の微調節のシフトの状態は数字等の表示部61bに該当箇
所が点灯することで作業者に知らせる。また、解除ボタ
ン61cを押すと、微調節の制御か解除されて元の自動制
御に戻すことができる。
なお、前記ステップS6において、胴内量(Q)が標準値
(B)より少ないと判別するときには、ステップS22に
て胴内量センサー31により胴内量の標準値に対する不足
量を求め、この不足量に大じてその関数f(Q)を演算
し(予め計算式は記憶されている)、前記微調節におけ
る調節値(r)をr−f(Q)に置き換えた後、処理
を実行すれば良い。
前記処理の自動制御時における記憶基準値(R)は、
選別制御における適正な回転速度に対応するものである
から、作業者がその希望によりその回転速度を変更した
い場合に、設定速度変更ボタンを押すことにより、処理
及びが実行できる結果、選別胴の回転速度を変速さ
せる変速手段41の変速設定の指令を実行する制御サーボ
モータ51を駆動させ、前記適正な回転速度を基準にして
微小な調節値の増減による回転速度の微調節ができ、何
等の規制のない完全な手動操作による場合のような、回
転速度の大幅な変動を防止して自動制御時の適正値への
復帰も迅速に行うことができるのである。
なお、選別胴35,36の増速制御に加えて仕上調節板32を
第2図に一点鎖線で示すように下向き回動し、反対に選
別胴の減速制御に加えて、仕上調節板32を第3図に二点
鎖線で示すように上向きに回動するようにすれば、各選
別胴内における胴内量が多い場合において玄米受樋22に
入る玄米の量をより多くすることができる一方、選別胴
内における胴内量が少ない場合において玄米受樋22に籾
が入ることをより低減することができるのである。
また、本発明の制御は、脱された摺落米を略等分づつ
2つの選別胴に供給し、各選別胴内の玄米受樋に受けら
れずに残った摺落米(その中には籾が多く混合してい
る)を再度脱機構に戻して循環させる形式のものや、
上下2つの選別胴のうち上位置の選別胴にて選別されな
かった摺落米を下位置の選別胴に供給してここで再度の
選別作用を受けさせる形式のもの、さらには一つの選別
胴を有する形式のものにも適用できることは云うまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は籾摺選別機の縦断正面図、第2図は本発明によ
る実施例制御装置の制御回路図を含めて示す第1図のII
−II視拡大断面図、第3図は変速手段の平面図、第4図
は第3のIV−IV視側面図、第5図は本発明の制御のフロ
ーチャート、第6図は処理のフローチャート、第7図
は処理のフローチャート、第8図は処理のフローチ
ャートである。 1……風選装置、2……脱機構、3……回転式選別機
構、35,36……選別胴、20……モータ、21……凹所、22
……玄米受樋、22b……玄米受樋の後ろ側板、30……セ
ンサー板、31……胴内量センサー、32……仕上調節板、
40……モータ、41……変速手段、42……プーリ、43……
割りプーリ、44……ベルト、45……変速制御手段、47…
…位置固定カム、48……摺動カム、49……リンク機構、
SE1,SE2,SE3,SE4,SE5……穀粒感知センサー、51……制
御サーボモータ、54……制御装置、58……中央制御回
路、61……設定速度変速ボタン装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱機構と、内周面に多数個の凹所を形成
    した横向き回転式の選別胴内に玄米受樋を設けた回転式
    選別機構とを備え、前記選別胴の回転速度の変速手段を
    備えて成る籾摺穀粒選別機において、前記変速手段に指
    令する設定速度変更ボタンが押されていない間は、前記
    選別胴の回転により飛行して来る穀粒の多くが玄米受樋
    に設けた目標穀粒感知センサーに当たるように、選別胴
    の回転速度を前記変速手段を介して自動制御するように
    構成する一方、前記設定速度変更ボタンを押すと、前記
    自動制御時における変速手段の変速設定位置を基準にし
    て選別胴の回転速度の増減変動を微調節することを特徴
    とする穀粒選別機における制御装置。
JP23563787A 1987-09-18 1987-09-18 穀粒選別機における制御装置 Expired - Lifetime JPH0745027B2 (ja)

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