JPH0677363B2 - 磁気テープカセット装置 - Google Patents

磁気テープカセット装置

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JPH0677363B2
JPH0677363B2 JP5199344A JP19934493A JPH0677363B2 JP H0677363 B2 JPH0677363 B2 JP H0677363B2 JP 5199344 A JP5199344 A JP 5199344A JP 19934493 A JP19934493 A JP 19934493A JP H0677363 B2 JPH0677363 B2 JP H0677363B2
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マルチン ベイエルスベルヘン ファン ヘネホーウェン コルネリス
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープカセットと
協働する磁気テープカセット装置であって、前記カセッ
トがお互いに平行な第一と第二の主壁と、2個の側壁
と、後壁と、第一主壁にまで後方に延在する前部開口
と、2個のリールハブとを有するハウジングを具え、第
一主壁は磁気テープカセット装置の駆動スピンドルが貫
通して前記リールハブに連結することができるようにな
す2個のスピンドル開口をもち、磁気テープがリールハ
ブに巻かれこのテープの一部が前部開口を横切って延在
しており;更に閉鎖位置と開放位置間を動きかつ主部分
を含む前部カバーを具え、前記主部分は前部カバーの閉
鎖位置において前部開口と、前部開口を横切って延在す
る磁気テープ部分と、ハウジングの各側壁に夫々隣接し
て位置しかつ前記側壁に枢着される側部フランジとをお
おい;ハウジングの外側に位置しかつハウジングの第一
主壁に隣接して位置する主部分を含む摺動板を具え、前
記摺動板はハウジング上を摺動案内されて、摺動板が前
部カバーを閉鎖位置にラッチングしかつ摺動板の主部分
が第一主壁まで後方に延在している前部開口をおおう閉
鎖位置から前部カバーをアンラッチングしかつ磁気テー
プカセット装置のテープ取出し手段を通すために前部開
口に近づくことを可能にする開放位置へ後壁に向かって
第一主壁と平行に動くようにハウジング上を摺動案内さ
れ、摺動板はカセットを磁気テープカセット装置の装入
装置内に挿入するとき閉鎖位置から開放位置へ動き、カ
セットを前記装入装置から取出すときに開放位置から閉
鎖位置へ動く如く構成した磁気テープカセット装置にに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,235,395 号明細書に開示さ
れている型式の磁気テープカセットはV-2000カセットと
称されるが、この既知のカセットは前部で前部カバーに
よりかつ2個の主壁の側部分で摺動板によりおおわれる
前部開口をもつ。前部カバーと摺動板の閉鎖位置におい
てカセットはこうしてごみの侵入や機械的損傷から保護
される。上記ごみの侵入や機械的損傷は前部開口を横切
って延在する磁気テープのぴんと張った部分に特に有害
である。閉鎖位置において、摺動板は前部カバー用のラ
ッチング部材を構成する。この結果前部カバーは、使用
者がカセットを取扱っている間偶発的に開くことはでき
ない。しかしながら、摺動板は閉鎖位置から後方に向か
って自由に変位することができるので、摺動板が後方へ
摺動した後、前部カバーは使用者によって偶然に揺動開
放されることが起り得る。この結果前部開口を横切って
延在する磁気テープ部分が損傷を受ける可能性がある。
更に、ごみがカセットハウジング内部に侵入することが
起り得る。というのは特定の条件の下では、既知のカセ
ットの内部は2個の主壁の開口の位置で完全にシールさ
れていないからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁気
テープカセットを完全に閉鎖することができ、またカセ
ットの閉鎖に使用される部品を閉鎖位置に有効にラッチ
ングすることができる如き本文冒頭に規定した如き種類
の磁気テープカセット装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、前記カセットの摺動板はラッチング部分
と作動部分を含む少なくとも1つのラッチング部材によ
って閉鎖位置にラッチングされ、摺動板の主部分はこの
摺動板の主部分の前縁から後方に延在するスロット又は
みぞを具え、作動部分は摺動板の閉鎖位置でスロット又
はみぞ内にその後端近くで突入するように配置されてお
り;前記装入装置はアンラッチング部材(33)を含み、こ
のアンラッチング部材はラッチング部材の作動部分を作
動させるべくカセットを前記装入装置に挿入する間に摺
動板の主部分中のスロット又はみぞに入ってこれを通過
することに特徴を有する。
【0005】本発明によれば、カセット挿入中、アンラ
ッチング部材が摺動板のスロット又はみぞに入り、摺動
板を有効にアンラッチングして、この板を閉鎖位置から
開放位置へ移動可能となす。本発明の磁気テープカセッ
ト装置に使用する磁気テープカセットは磁気オーディ
オ、ビデオ及びデータレコーダに使用するのに適してい
る。本発明装置の構造は小形カセットに有利に使用でき
るので、本発明は特に、磁気テープを取出して回転ドラ
ムに巻付けるようになった、ディジタルオーディオレコ
ーディング用の磁気テープカセットに適している。
【0006】本発明の好適実施例は、前記アンラッチン
グ部材は斜角を付した前縁と後縁をもち、前記前縁は摺
動板が閉鎖位置にあるとき挿入中に作動部分に接触し、
前記後縁は摺動板が開放位置にあるとき取出し中に作動
部分に接触することを特徴とする。
【0007】本発明の好適実施例は、アンラッチング部
材は装入装置の底に不動状態に配置したアンラッチング
突出部を含むことを特徴とする。
【0008】本発明の他の好適実施例は、アンラッチン
グ部材(33)は装入装置の底に配置したアンラッチング突
条を含むことを特徴とする。本発明の更に他の好適実施
例は、装入装置は突出部を含み、前記突出部はアンラッ
チングの後摺動板の主部分の前縁に衝合し、そしてカセ
ット挿入中前記板を後壁に向かって押圧することを特徴
とする。以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳述
する。
【0009】
【実施例】第1,2図に示す磁気テープカセットは本発
明の磁気テープカセット装置に使用するものであり、2
個の平行な実質的に長方形の主壁、即ち第一主壁2
(第2図)と第二主壁3(第1図)をもつハウジング1
からなる。主壁2はハウジングの底壁をなし、2個の円
形のスピンドル開口4を形成されている。第2図はその
右側の開口のみを示す。他方の主壁3は孔無しである。
カセットハウジング1は2個の側壁5と後壁6をもち、
前部に開口7をもち、この開口7は底部において第一主
壁2まで延在し、仕切り8によってハウジング1の内部
と分離している。摺動板9は第一主壁2上を摺動し、主
部分10と2個の側部分11を有し、この主部分は第一主壁
2に対し、この壁の平面と平行な平面内で衝合し、また
2個の側部分11は主部分に接続し、夫々各側壁5に隣接
する。各側部分11はその内側にリッジ部11a を具え、こ
のリッジ部は隣接した側壁5の外側のみぞ12内に摺動嵌
合して、摺動板9を案内し、同時にそれをハウジング1
に連結する。かくて、摺動板は、底部にあるカセットハ
ウジングの前部開口をおおう第2図の実線で示す開放位
置と破線で示す閉鎖位置の間をカセットハウジングに対
して摺動する。この開放位置においては前部開口は図示
していない磁気テープカセット装置のテープ取出し手段
のこの開口への入込みを可能にするために底部に露出さ
せられる。摺動板9は、その内側に、突出部13を有し、
この突出部は後壁6と直角の方向に第一主壁2中のスロ
ット(図示せず)内を摺動し、前記突出部には引張ばね
14の一端を連結し、このばねの他端は第一主壁2の内側
に固定し、引張ばね14は摺動板9を閉鎖位置に向かって
押圧する弾力手段を構成する。摺動板9の主部分10には
2個の孔15があり、これらの孔は摺動板の開放位置にお
いて(第2図)主壁2中の開口4と同軸にあり、磁気テ
ープカセット装置の図示していない駆動スピンドルを開
口4を通してカセットハウジングに入れられるようにな
している。
【0010】ハウジング1の内部では、2個のリールハ
ブ16,17が、主壁と直角に延在する軸線の回りに回転す
るように両主壁2,3間に支持される。磁気テープ18は
リールハブに巻かれ、テープ部分18a は前部開口7を横
切ってぴんと張って延在する。仕切り8は両端に円筒状
に彎曲した凸面のテープ案内8aを形成され、その左側テ
ープ案内は第2図に示す。各テープ案内8aと、その前端
の隣接した側壁5の部分は通路19に隣接し、この通路を
通して磁気テープ18はハウジジング1の内部から出て、
前部開口7を横切って延在する。カセットを使用しない
ときは、即ちカセットが磁気テープカセット装置に挿入
されないときには、前部開口7、この開口を横切って延
在する磁気テープ部分18a および2個の通路19はすべて
前部カバー20によって前部におおわれる。このカバーは
細長い主部分21と、この主部分の両端にある2個の側部
フランジ22からなる。側部フランジ22は旋回ピン22a に
よりハウジングの夫々の側壁5に枢着する。第1図に示
す如く、前部カバーの主部分21はその上縁に沿ってフラ
ンジ又はリップ部21a をもち、これはカバーを閉じたと
き、ハウジング1の第二主壁3と接触しかつこれと同一
面をなす。同様に、前部カバーが閉じたとき、その側部
フランジ22は摺動板9の側部分11と実質的に接触しかつ
それと同一面をなす。かくて、磁気テープカセットは正
確に閉鎖される。
【0011】主壁3に隣接してハウジング1内にある細
長いブレーキ板23は壁3の平面と平行な平面内を動き、
かつばね24によって後壁6に向かって押圧される。この
ばねは仕切り8に支えられる。ブレーキ板23は、使用さ
れていないとき、ばね24の作用によってリールハブ16,1
7 の周面に押当って、リールハブの回転を妨げ、テープ
18がカセットハウジングの前部開口7を横切ってぴんと
張られることを保証する。ブレーキ板23はカセットハウ
ジングを横切って側壁から側壁まで延在し、これらの壁
に隣接した所に直角曲がりの側部分25をもちこれらの側
部分は各々、隣接した側壁5中のスロット(図示せず)
を貫通する突出部26を具える。突出部26はこれらのスロ
ット内を摺動し、摺動板9の側部分11によって、この板
の閉鎖位置において、おおわれる。かくて、突出部26
は、摺動板9が閉ざされたとき、作動されない。しか
し、摺動板が第2図に示す開放位置に摺動せしめられた
とき、突出部26はさらされ、前部カバー20の側部フラン
ジ22の縁部分22a と協働し、この結果ブレーキ板23は前
部カバー20が開放位置へ旋回したとき、フランジ22によ
って前方へ動かされる。かくて、前部カバー20が揺動し
て開くとき、ブレーキ板23はリールハブ16,17 から外さ
れる。
【0012】第1図に示す如く、摺動板9の閉鎖位置に
おいては、摺動板の各側部分11の縁部分11b は前部カバ
ー20の隣接した側部フランジ22の縁部分22b と接触し、
前部カバーが閉鎖位置にラッチング( 掛止) されるよう
になす。摺動板9は第2図の実線で示す開放位置に向か
って後方へ摺動するとき、その板の側部分11は後ろへ動
いて、カバーフランジ22を旋回運動するように釈放し、
前部カバーはアンラッチング (掛止解除) され、このカ
バーが揺動して開くようにされる。
【0013】第一主壁2中に2個のラッチング部材27が
配置され、その右側のラッチング部材のみを第2図に示
す。ラッチング部材27は、主壁に直角にかつリールハブ
16,17 の回転軸線を含む平面に直角に延在しかつリール
ハブ16,17 から等距離にある平面に対し鏡面対称関係に
配置する。ラッチング部材27は主壁2と一体に形成し、
各々、側壁5の1つの近くでこの主壁中の関連する孔34
内にかつその側壁に接する通路19の後ろまで短い距離に
わたり位置する。各ラッチング部材27は弾力性アーム28
を含み、このアームは主壁2の平面内にありかつ摺動板
9の移動方向に延在する。このアームは後端で主壁2に
連結し、前端にはラッチング部分29 (第3図)と作動
部分30 (第4図)を形成され、これらの部分29,30 は一
体の突出部としてアーム28上に並んで配列され、夫々第
3,4図に示す如く両方ともその外側(下側)で第一主
壁2の平面から突出する。第3図に示す如く、摺動板9
の閉鎖位置で、各ラッチング部材のラッチング部分29は
摺動板9の内面のみぞ31により形成される関連した孔の
端壁31a と協働する。このみぞ31は後壁6と直角の方向
に延在して板9を閉鎖位置にラッチングする。摺動板9
の開放位置において、ラッチング部分29は第6図に示す
如く摺動板9の主部分10の前縁10a と協働して、この板
をこの位置にラッチングさせる。上記両機能を正しく行
わせ、摺動板9を閉鎖位置と開放位置に確実にラッチン
グさせるために、各ラッチング部材のラッチング部分29
の前面と後面、即ち摺動板と協働する面は摺動板と主壁
2の平行な平面と直角をなして延在する。好適にはラッ
チング部分は長方形状をもつ。摺動板9の閉鎖位置で
は、各ラッチング部材27の作動部分30は摺動板9の主部
分10中の関連したスロット32内に突入する。スロット32
は板9の前縁から後方に延在し、部分30は前記板の閉鎖
位置でスロットの後端近くに位置する。カセットが磁気
テープカセット装置内に滑り込まされるとき、各スロッ
ト32は該装置に具えたアンラッチング部材、例えば第5
図に示すピン33を受入れ、カセットが前方に動くにつれ
て、夫々の作動部分30がこの部材に掛合し、その上を摺
動してそれにより持上げられ、部分30は丸い輪郭をも
ち、このためそれはアンラッチング部材上を円滑に摺動
することができる。ラッチング部材27の弾力性アーム28
に生じる片寄りによってこれらの部材のラッチング部分
29は摺動板9中のみぞの外に持上げられて、前記板をア
ンラッチングさせる。アーム28のばね力はアームの長さ
と厚さの選択によって決めることができる。更に、アー
ム28と部分29,30 を使用することに依り、摺動板9をラ
ッチングさせるための追加の部品は必要でないことは明
らかである。
【0014】前述の如く、磁気テープカセットを使用し
ないとき、摺動板9は閉鎖位置にあり、カセットハウジ
ングの底壁2中の開口4をおおう。それはまた底部にあ
るハウジングの前部開口7を閉鎖させ、このため磁気テ
ープ18の部分18a にはカセットハウジングの下側から近
づくことはできない。前部において、テープ部分18a
は閉じた前部カバー20の主部分21によりおおわれ、上側
においては、有効な遮へいが前部カバー20の上部フラン
ジとカセットハウジングの主壁3の間の接触によって与
えられる。ラッチング部材27は、ラッチング部分29が第
3図に示す位置にあるとき、摺動板9が動けなくなるこ
とを確実にする。カセットが磁気テープカセット装置内
にないとき、摺動板9のアンラッチングは非常に困難で
ある。その理由は、2個のラッチング部材を設けたこと
及び作動部分30が比較的狭いスロット32内に位置するこ
とに依って、これらの作動部分を指又はその爪で押し下
げることが困難であることにある。かくて本発明のカセ
ットは摺動板9の偶発的な開放を防止する程度が究めて
高い。摺動板のラッチングによって、前部カバー20はラ
ッチングされ、この結果前部カバーは偶発的に開放され
ることがない。前部カバーと摺動板を互いにラッチング
させることによって、ブレーキ板23が偶発的に作動され
ることはできず、このためリールハブはその回転が望ま
しくないときには回転することができないということが
保証される。
【0015】かくて、摺動板9と前部カバー20を閉じた
とき、本発明に使用する磁気テープカセットは、ごみや
ほこりの侵入や、カセット内の磁気テープを損傷させる
機械的作用を有効に防止する完全に閉鎖されたユニット
を構成する。磁気テープ部分18a は、露出した位置にあ
るため、カセットを使用していないときには極めて良く
保護されなければならない。前述の如く、磁気テープの
この部分は、ヘッドドラム中の回転磁気ヘッドによる記
録又は読取りを可能となすために、該装置のテープ取出
し手段がテープ18を取出してこれを該装置のヘッドドラ
ムの回りに通すため、カセットが該磁気テープカセット
装置に挿入されるときカセットハウジングの前部開口7
で露出される必要がある。回転ヘッドドラムで運転する
かかる装置にはビデオレコーダがある;別例としては、
デジタル形の記録及び/又は再生信号を用いるオーディ
オ又はデータレコーダがある。後者の型式のレコーダ用
には、比較的小さな長さの磁気テープのみが必要とされ
る。上記磁気テープカセットは特にこの目的に適してい
る。その理由は、使用される部品が極めて小形であるか
らである。
【0016】上記磁気テープカセットを本発明の磁気テ
ープカセット装置内に装入するためには、カセットを該
装置内の裝入機構に挿入する必要がある。この場合、該
装置に前部で開くいわゆる“レターボックス”を具え
る。カセットの挿入中、裝入機構に定置して配置される
該装置のアンラッチング部材がカセットの前部カバー20
の主部分21の下縁の凹所21b を通してカセットの摺動板
9のスロット32に入る (第1図)。前記凹所21b は前部
カバーが閉鎖位置にあるときスロット32と一線に整列す
る。ピン33の代わりにアンラッチング部材はカセットを
挿入する装入機構の底部に設けたうね状部とすることが
できる。第5図に示す如くかつ前述の如く該装置のアン
ラッチング部材の挿入中、ラッチング部材27の作動部分
30はアーム28のばね力に抗して上がり、このため前記ア
ームは片寄って、ラッチング突出部29を摺動板9中のみ
ぞ31から離脱させて前記板をアンラッチングさせる。そ
のときアンラッチング部材33は板9中のスロット32の後
部端壁に衝合し、この結果カセットを更に挿入するとき
摺動板9はアンラッチング部材33によって留められて、
カセットハウジング1の前部開口7の底部を露出させ
る。この動きの間ばね14は更に緊張せしめられる。それ
らが摺動板9の主部分10の前縁10a を通るにつれて、ラ
ッチング部分29はラッチング部材27のアーム28のばね力
の作用下で縁10a上にスナップ嵌合して第6図に示す位
置にくる。この位置において、2個のラッチング部分29
は、摺動板9が正しい位置を占め、この位置にラッチン
グされることを確実ならしめる。かくて、アンラッチン
グ部材は、アンラッチング部材がカセットの作用位置に
おいて引込められるように、摺動板が開放位置にあると
きにもはや負荷されない。最終位置において、摺動板は
後壁6から小さな距離をおいた第一主壁2の隆起部分に
衝合する。この位置で孔15は第一主壁2の開口4に近づ
くことを可能にする。かくて、磁気テープカセット装置
の駆動スピンドルはリールハブに容易に掛合でき、又は
カセットはこれらの駆動スピンドル上に装入機構によっ
て下ろすことができる。
【0017】前述の如く、前部カバー20は、摺動板の後
方移動によってアンラッチングされる。該装置の挿入機
構の下向き移動の結果、前部カバーは既知の仕方では第
2図に示す位置へ揺動して開き、ブレーキ板23はばね24
の力に抗して前部カバーの側部フランジ22により前方へ
動かされ、リールハブ16,17 を開放する。この時点から
該装置のテープ取出しピン又は同様の手段は、これはこ
のときカセットハウジングの前部開口7内に突入してい
るが、カセットから磁気テープ18のループを取出し、こ
れをヘッドドラムの回りに通すことができる。今や、こ
のテープへの記録又はテープ18からの記録の再生を行な
うことが可能である。
【0018】カセットが該装置から取出されるとき、ラ
ッチング部材27の作動部分30は該装置のアンラッチング
部材33によって再び持上げられ、この結果ラッチング部
分29は摺動板9の主部分10の前部縁10a から離脱せしめ
られて、前記板をアンラッチングさせる。次いでばね14
は第3,4図に示す位置へ摺動板を戻し、前記位置でそ
れはラッチング部分29によって自動的にラッチングされ
る。摺動板9が閉鎖位置へ戻る前に、前部カバー20は、
重力とばね24によってブレーキ板23に加えられる力の結
合作用下で閉鎖位置へ揺動して戻される。前部カバー20
は摺動板9が閉鎖位置へ戻されるとき、摺動板の側部分
11によって再び閉鎖位置にラッチングされる。
【0019】第7,8図に示す磁気テープカセットの第
二実施例は第一実施例で既に示されかつそれと同じ参照
数字を付された多くの部品からなる。この第二実施例で
は、2個のラッチング部材35の各々は弾力性アーム36を
含み、このアームは長方形のラッチング部分37と作動部
分38を具え、この作動部分はラッチング部分37上にあり
かつピラミッド形輪郭をもつ。摺動板39の閉鎖位置で、
ラッチング部分37は各々板39の内面の孔40の壁に衝合
し、この板39をラッチングする。作動部分38は板39中の
関連したみぞ41に突入する。このみぞ41は第一実施例中
のスロット32と同じ方向に延在する。孔40はみぞ41の底
壁に位置し、この底壁中のもう1 つの孔42は摺動板39の
前縁近くに位置する。板39の開放位置において、ラッチ
ング部分37は孔42の壁に衝合し,この板をラッチングす
る。好適には、みぞ41の側壁は前部カバー20の主部分21
に向かってトンネル形をなして末広がり状に拡開する
が、主部分21はみぞ41と一線に整列した凹所21b を具え
る。第7,8図に示すカセットの挿入中、みぞ41は該カ
セット装置のアンラッチング部材33を受入れる。各アン
ラッチング部材は孔40に隣接してみぞ41内にある作動部
分38を持上げる。同時に該カセット装置上のピン(図示
せず)が板39の前縁に衝合し、この板を後壁に向かって
押圧する。この力に依って、ピラミッド形輪郭をもつ部
分38は孔40の縁上を滑らかに摺動し、アーム36は部分38
が孔40の壁から外れるまで片寄らされる。この結果、摺
動板39はラッチング部材35から、アンラッチングされる
ことになる。カセットを更に挿入すると、板39の内側
は、部分37,38 がアーム36のばね力の作用下において孔
42内にスナップ嵌入するまで、部分38の先端上を摺動す
る。第7図に示す板39のこの位置で、ラッチング部分37
は、摺動板39が正しく位置して、ラッチングされること
を確実にする。カセットが該カセット装置から取出され
るとき、各作動部分38は該装置のアンラッチング部材33
によって再び持上げられ、この結果部分37, 38は板39を
アンラッチングすべく孔42の壁から離脱せしめられる。
次いでばね14は第8図に示す位置へ板39を戻す。この位
置においては、この板は部分37, 38が孔40内にスナップ
嵌入したとき自動的にラッチングされる。作動部分38が
比較的狭いみぞ41内に配置されかつ部分38が摺動板39の
平面上に延在しないので、作動部分38を指又は指の爪で
押下げるのは困難であり、それ故カセットが該カセット
装置内にないときに摺動板39をアンラッチングすること
は極めて困難である。かくてこの実施例のカセットは摺
動板39の偶発的開放を防止する程度が極めて高い。
【0020】カセットの他の実施例 (図示せず) として
は、2個のラッチング部材27,35 の代わりに、唯1個の
ラッチング部材27又は35をもちいることができる。
閉鎖位置に摺動板をラッチングするために各ラッチング
部材のラッチング部分29又は37を使うこともでき
る。摺動板の磁気テープカセット装置のアンラッチング
部材によって開放位置に保持することができる。別法と
して、摺動板は、第7,8図のカセットの第二実施例に
関して説明したピンによって開放位置に保持することが
できる。前記ピンはカセットが挿入されるとき摺動板を
後壁に向かって押圧する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気テープカセット装置に使用する磁
気テープカセットの斜視図で、閉鎖位置にある前部カバ
ーと摺動板を示す図である。
【図2】第1図のカセットの下側の一部切除した斜視図
で、開放位置にある前部カバーと摺動板を示す図であ
る。
【図3】第2図の線III −III 上でとった拡大断面図
で;閉鎖位置にラッチングされた摺動板を示す図であ
る。
【図4】第2図の線IV−IV上でとった断面図で、第3図
と同じ位置にある摺動板を示す図である。
【図5】第2図の線IV−IV上でとった断面図で、磁気テ
ープカセット装置のアンラッチング手段によって持上げ
られたラッチング部材の作動部分を示す図である。
【図6】第2図の線III −III 上でとった断面図で、ラ
ッチング部材のラッチング部分によって開放位置にラッ
チングされた摺動板を示す図である。
【図7】磁気テープカセットのもう1つの実施例の下側
の、一部分切除した斜視図で、開放位置にある前部カバ
ーと摺動板を示す図である。
【図8】第7図の線VIII−VIII上でとった拡大断面図
で、閉鎖位置にラッチングされた摺動板を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 第一主壁 3 第二主壁 4 円形開口 5 側壁 6 後壁 7 前部の開口 8 仕切り 9 摺動板 10 主部分 11 側部分 12 みぞ 13 突出部 14 引張ばね 15 孔 16,17 リールハブ 18 磁気テープ 19 通路 20 前部カバー 21 主部分 22 側部フランジ 23 ブレーキ板 24 ばね 26 突出部 27 ラッチング部材 28 アーム 29 ラッチング部材 30 作動部分 31 みぞ 32 スロット 33 ピン又はアンラッチング部材 35 ラッチング部材 36 弾力性アーム 37 ラッチング部分 38 作動部分 39 摺動板 40 孔 41 みぞ
フロントページの続き (72)発明者 ヨン コルネリウス ヨゼフ オリエロー ク オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (72)発明者 コルネリス マルチン ベイエルスベルヘ ン ファン ヘネホーウェン オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープカセットと協働する磁気テー
    プカセット装置であって、前記カセットがお互いに平行
    な第一と第二の主壁(2,3)と、2個の側壁(5)
    と、後壁(6)と、第一主壁(2)にまで後方に延在す
    る前部開口(7)と、2個のリールハブ(16,17)とを
    有するハウジング(1)を具え、第一主壁(2)は磁気
    テープカセット装置の駆動スピンドルが貫通して前記リ
    ールハブ(16,17)に連結することができるようになす
    2個のスピンドル開口(4)をもち、磁気テープ(18)が
    リールハブに巻かれこのテープの一部(18a) が前部開口
    (7)を横切って延在しており;更に閉鎖位置と開放位
    置間を動きかつ主部分(21)を含む前部カバー(20)を具
    え、前記主部分は前部カバー(20)の閉鎖位置において前
    部開口(7)と、前部開口を横切って延在する磁気テー
    プ部分(18a) と、ハウジング(1)の各側壁(5)に夫
    々隣接して位置しかつ前記側壁に枢着される側部フラン
    ジ(22)とをおおい;ハウジング(1)の外側に位置しか
    つハウジングの第一主壁(2)に隣接して位置する主部
    分(10)を含む摺動板(9;39)を具え、前記摺動板はハ
    ウジング(1)上を摺動案内されて、摺動板が前部カバ
    ー(20)を閉鎖位置にラッチングしかつ摺動板(9;39)
    の主部分(10)が第一主壁(2)まで後方に延在している
    前部開口(7)をおおう閉鎖位置から前部カバー(20)を
    アンラッチングしかつ磁気テープカセット装置のテープ
    取出し手段を通すために前部開口(7)に近づくことを
    可能にする開放位置へ後壁(6)に向かって第一主壁
    (2)と平行に動くようにハウジング(1)上を摺動案
    内され、摺動板(9;39)はカセットを磁気テープカセ
    ット装置の装入装置内に挿入するとき閉鎖位置から開放
    位置へ動き、カセットを前記装入装置から取出すときに
    開放位置から閉鎖位置へ動く如く構成した磁気テープカ
    セット装置において、前記カセットの摺動板(9;39)
    はラッチング部分(29;37)と作動部分(30;38)を含
    む少なくとも1つのラッチング部材(27;35)によって
    閉鎖位置にラッチングされ、摺動板(9;39)の主部分
    (10)はこの摺動板(9;39)の主部分(10)の前縁(10a)
    から後方に延在するスロット又はみぞ(32;41)を具
    え、作動部分(30;38)は摺動板(9;39)の閉鎖位置
    でスロット又はみぞ(32;41)内にその後端近くで突入
    するように配置されており;前記装入装置はアンラッチ
    ング部材(33)を含み、このアンラッチング部材はラッチ
    ング部材(27;35)の作動部分を作動させるべくカセッ
    トを前記装入装置に挿入する間に摺動板(9;39)の主
    部分(10)中のスロット又はみぞ(32;41)に入ってこれ
    を通過することを特徴とする磁気テープカセット装置。
  2. 【請求項2】 前記アンラッチング部材(33)は斜角を付
    した前縁と後縁をもち、前記前縁は摺動板(9;39)が
    閉鎖位置にあるとき挿入中に作動部分(30;38)に接触
    し、前記後縁は摺動板(9;39)が開放位置にあるとき
    取出し中に作動部分(30;38)に接触することを特徴と
    する請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】アンラッチング部材(33)は装入装置の底に
    不動状態に配置したアンラッチング突出部を含むことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 アンラッチング部材(33)は装入装置の底
    に配置したアンラッチング突条を含むことを特徴とする
    請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 装入装置は突出部を含み、前記突出部は
    アンラッチングの後摺動板(9;39)の主部分(10)の前
    縁(10a) に衝合し、そしてカセット挿入中前記板を後壁
    (6)に向かって押圧することを特徴とする請求項1か
    ら4の何れか1項に記載の装置。
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