JPH0674268U - ねじ締付機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トーションバーと一体構造となしたねじ締付
機の開発。 【構成】 ねじ締付機のヘッド部に、トーションバーを
一体に取付けた構造。 【効果】 ねじの締付作業性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、トーションバーを一体に組付けてなる手動式ねじ締付工具に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えばボルト・ナットを締付けるための手動式ねじ締付工具としてトルクレン チ、あるいはラチェットレンチ等の手動式ねじ締付工具が公知であるが、そのボ ルト・ナットが、被締付体である装置等における狭まい個所に位置されていて、 そのボルト・ナットを回動（締付け等）せしめるための手動式ねじ締付工具の挿 入又はその手動式ねじ締付工具による回動操作が困難である場合には、トーショ ンバーを使用するねじ締付けが行なわれる。

【０００３】 すなわち図１（イ）、（ロ）は従来のラチェット式トルクレンチ１とトーショ ンバー２の夫々を示すものであって、そのラチェット式トルクレンチ１は、内部 にトルク制御機構（公知）を具備せしめている柄１−１と、この柄１−１の先端 部において軸支されているヘッド１−２と、このヘッド１−２の内部に組込まれ ているラチェット１−３と、このラチェット１−３と一体に形成されている角ド ライブ軸１−４を有している。またトーションバー２は、その一端に、前記角ド ライブ軸１−４が嵌合される角孔２−１と、他端には、ソケット（図示せず）が 嵌合される角ドライブ軸２−２が形成されているものである。

【０００４】 そして前記トルクレンチ１にトーションバー２を接続使用するには、図２に示 すように、トルクレンチ１の角ドライブ軸１−４に、トーションバー２の角孔２ −１を嵌入し、さらにそのトーションバー２の角ドライブ軸２−２に所定のソケ ット（図示せず）を嵌合して目的とするボルト・ナット等のねじ類を締着するも のである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のように、トルクレンチ１の角ドライブ軸１−４に、トーショ ンバー２の角孔２−１を嵌入してトルクレンチ１とトーションバー２とを連結す るとき、その角ドライブ軸１−４と、トーションバー２の角孔２−１との間に僅 かな間隙（ガタ）を生じるために、トルクレンチ１に連結したトーションバー２ にあっては、例えば図２で示すように、角θの軸振れが生じて、これが原因で、 ねじの締付作業性が悪いという欠点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案はかかる従来の欠点に着目してなされたもので、トーションバーを一体 的に組付けてなる手動式ねじ締付工具を開発し、これによって手動式ねじ締付工 具のヘッド部と、トーションバーとの間でガタを生ぜしめることがなく、従って トーションバーを使用する締付作業性を向上せしめることができる手動式ねじ締 付工具を提供することにある。

【０００７】

【実施例】

以下に本考案を、図面に示す実施例に基いて詳細に説明する。

【０００８】 図３において、１１はラチェット式のトルクレンチであって、このトルクレン チ１１には、内部に公知のトルク制御機構を内蔵するハンドル部１１−１と、そ のハンドル部１１−１先端に軸支連結されているヘッド部１１−２と、このヘッ ド部１１−２の内部に組込まれているラチェット機構１１−３を有している。ま たこのラチェット機構１１−３には、そのラチェット機構１１−３の軸方向に延 びるトーションバー１１−４がラチェット機構１１−３と一体に形成されている 。

【０００９】 このトーションバー１１−４の先端にはソケット（図示せず）を係合せしめる ための角軸１１−５に形成されているものである。

【００１０】 なお上記トーションバー１１−４の構造は、軽量化のため、中空に形成したも のであるが、これに限られるものではなく、軽量化を期待するものでなければ例 えば図４に示すように中実材であってもよい。

【００１１】 このように、本実施例は、トルクレンチのヘッド部１１−２に、内蔵されてい るラチェット１１−３と、トーションバー１１−４とを一体構造となしたもので あるから、トーションバーを必要とするねじ締付け作業時にあっては、このトル クレンチを使用することでねじの締付作業が容易となり、また従来のように、ト ルクレンチヘッド部とトーションバーとの連結部におけるガタを生じることがな いので、ねじ締付作業が円滑に、しかもその締付作業性が大幅に向上されるもの である。

【００１２】 なお上記実施例では、トルクレンチを用いたねじ締付機で説明したが、トルク 制御機構を有しないレンチにおいても上記トーションバーを一体となしたねじ締 付機を提供することができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案は、トルク制御機構を具備するか又は具備しない手動式ね じ締付工具のヘッド部に、トーションバーを一体に取付けてなるねじ締付機であ るから、これによれば、トーションバーを必要とするねじの締付作業が容易とな り、また従来のように、トルクレンチヘッド部とトーションバーとの連結部にお けるガタを生じることがないので、ねじ締付作業が円滑に、しかもその締付作業 性が大幅に向上されるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（イ）従来例のラチェット式トルクレンチの側
面図。 （ロ）従来例のトーションバーの側面図。

【図２】従来例の作用説明図。

【図３】本考案実施例のねじ締付機を示した側面図。

【図４】本考案他の実施例のねじ締付機を示した側面
図。

【符号の説明】

１１…トルクレンチ １１−１…ハンドル部 １１−２…ヘッド部 １１−３…ラチェット
機構 １１−４…トーションバー １１−５…角軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 トルク制御機構を具備するかまたは具備
   しない手動式ねじ締付工具のヘッド部に、トーションバ
   ーを一体に取付けてなることを特徴とするねじ締付機。