JPH0642101Y2 - 軸受の接続構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、分解、清掃が容易で、ケーシングの中心に軸
受支持体の回転軸を一致させるのに熟練を要しない軸受
の接続構造に関する。

一般に、粉砕機や攪拌機等の軸受において、被処理物が
変更される場合、ケーシング及び軸受の内周壁に付着結
合している固形物、有害な微生物等を除去し、清掃する
必要がある。

しかしながら、従来の軸受においては、ケーシングと軸
受支持体との接続にはフランジを使用しているため、着
脱に数本のボルトとナットを取りずす必要があり、その
作業が面倒であった。

又、ケーシングの中心に軸受支持体の回転軸を一致させ
るのに熟練を要する多くの問題点を有していた。

本考案は、かかる従来の軸受の接続構造の問題点を解決
するもので、分解、清掃が容易で、ケーシングの中心に
軸受支持体の回転軸を一致させるのに熟練を要しない軸
受の接続構造を提供することを目的とする。

以下、本考案の１実施例を添付の図面により説明する。

第１図は、本考案の軸受の接続構造を用いた粉粒体の攪
拌装置を示す縦断面図を示す。第３図は第１図の要部
（Ｃ部）拡大図を示す。

第１図において、１はケーシングで、その開口縁部外周
壁には、第３図に示す如くテーパ状の肩部3aを有するフ
ランジ4aが取り付けられている。又２は軸受支持体で、
その中心部を回転軸９が貫通し、回転自在に設けられて
いる。そして該軸受支持体２は、前記ケーシングの外周
壁に取り付けられたフランジ4aとほぼ同外径を有し、そ
の外周部にはテーパ状の肩部3bを設けてフランジ4bとし
ての機能を保持している。

又軸受支持体２には、ケーシング１の開口縁部と係合す
る段部５が設けてあり、該段部５を第１図に示す如く、
ケーシング１の開口縁部に係合させることによって、ケ
ーシングの中心に軸受支持体の回転軸を一致させるのに
熟練を要しない。

次に、前記２つのフランジ4a、4bを突き合わせてケーシ
ング１と軸受支持体２を接続するのに用いられるクラン
プ８としては、テーパ状のくぼみ部を内周のほぼ全長に
沿って有し、それぞれが略半円形の一対の半輪7a、7bか
らなるクランプが挙げられる。

例えば、第２図は第１図で示すクランプの正面図である
が、それぞれ内周面にテーパ状のくぼみ部6a、6bを設け
た２つの半輪7a、7bからなり、この２つの半輪の一端を
ヒンジピン11にて回動自在に軸着し、その他端にボルト
12を取り付けてナット13にて固定し、ナット13の回動に
より、突き合わされた２つのフランジを強固に締め付け
る如くなっているクランプが挙げられる。

又、上記において、２つの半輪の両端にそれぞれボルト
を取り付けてナットにて固定し、締め付ける如くなった
クランプ（図示せず）を用いてもよい。

又、第４図に示す如く、２つの半輪7a、7bの一端をヒン
ジピン11にて回動自在に軸着され、他端は挺子14の操作
で迅速かつ均一にフランジ4a、4bを締め付けることがで
きると共に締め付け力の調整も容易で締め付け状態を保
持したまま増締めすることができるクランプ（実公昭52
-36129号）が挙げられる。

本考案は以上の如き構成を有するものであるから、ケー
シングの開口縁部外周壁に設けたフランジ4aと、軸受支
持体２のフランジ4bをパッキン10を介し（又は介するこ
となく）突き合わせ、フランジ外周の肩部3a、3bに、ク
ランク８のテーパ状のくぼみ部6a、6bを嵌合させ、半輪
の一端又は両端を締め付けると、該テーパ状のくぼみ部
6a、6bがフランジ4a、4bのテーパ状の肩部3a、3bに周方
向の締め付け力として作用する結果、この締め付け力は
フランジ面に垂直な締め付け力に変換され、両フランジ
4a、4bがパッキン10を介して（又は介することなく）強
力に締め付けられる。又、軸受支持体２の段部５が、ケ
ーシング１の開口縁部に係合（密嵌）する。

従って、本考案によればケーシング１と軸受支持体２の
着脱が簡単な操作で行い得るから、分解、清掃が容易で
あり、またケーシングの中心に軸受支持体の回転軸を一
致させるのに熟練を要しない等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の軸受の接続構造を用いた粉粒体の攪
拌装置を示す縦断面図、第２図は第１図で示すクランプ
８の正面図、第３図は第１図の要部（Ｃ）拡大図、第４
図は本考案の軸受の接続構造に用いられる他のクランプ
８の斜視図を示す。 １……ケーシング、２……軸受支持体、3a、3b……テー
パ状の肩部、4a、4b……フランジ、５……段部、6a、6b
……テーパ状のくぼみ部、7a、7b……半輪、８……クラ
ンプ、９……回転軸、10……パッキン、11……ヒンジピ
ン、12……ボルト、13……ナット、14……挺子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】相互に一体的に接続されるケーシング１と
   軸受支持体２において、一方のケーシング１の開口縁部
   外周壁にはテーパ状の肩部3aを有するフランジ4aを設
   け、他方の軸受支持体２の外周部には該フランジ4aとほ
   ぼ同外径でテーパ状の肩部3bを有するフランジ4bを設
   け、更に該ケーシング１の開口縁部と係合する段部５を
   設けて、前記２つのフランジ4a、4bを突き合わせるとと
   もに、該軸受支持体２の段部５を該ケーシング１の開口
   縁部に係合させ、前記２つの肩部3a、3bに対し、テーパ
   状のくぼみ部6a、6bを内周のほぼ全長に沿って有するそ
   れぞれが略半円形の一対の半輪7a、7bからなるクランプ
   ８の、該テーパ状のくぼみ部6a、6bを嵌合し、該半輪の
   一端又は両端を締め付け、又はゆるめることにより、前
   記ケーシング１と軸受支持体２とを着脱自在としたこと
   を特徴とする軸受の接続構造。