JP3265169B2 - クランク装置の駆動量変更機構 - Google Patents

クランク装置の駆動量変更機構

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JP3265169B2
JP3265169B2 JP29203895A JP29203895A JP3265169B2 JP 3265169 B2 JP3265169 B2 JP 3265169B2 JP 29203895 A JP29203895 A JP 29203895A JP 29203895 A JP29203895 A JP 29203895A JP 3265169 B2 JP3265169 B2 JP 3265169B2
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正紀 安野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はクランク装置の駆動量
変更機構に関するものであり、さらに詳しくは駆動軸の
回転をクランク、リンクおよびロッカーアームを介して
織機の開口装置などの駆動対象に伝達するクランク装置
における駆動量変更技術の改良に関するものである。な
おこの明細書において「厚さ方向」とは駆動軸の軸心と
平行な方向をいう。
【0002】
【従来の技術】上記のような型式の駆動量変更機構一例
としては、特開平7−133545号に開示されたもの
がある。この従来技術においては、駆動軸に連結された
クランクに駆動軸の軸心を中心とする渦巻状の連結溝を
形成し、この渦巻状連結溝にリンクの一端を回転可能に
係合締結し、同リンクの他端を駆動対象側のロッカーア
ームに連結し、ロッカーアームには揺動位置錠止手段を
付設したものである。
【0003】駆動量の変更に際しては、錠止手段により
ロッカーアームを駆動軸とともに揺動を錠止した状態
で、クランクの渦巻状溝に対するリンクの締結を解除す
る。ついで駆動軸とともにリンクを低速回転させて、渦
巻状溝に対するリンクの係合締結位置を移動させること
により連結角度を変更して、有効クランク半径を変化さ
せて、駆動量を変更するものである。
【0004】また他の従来技術例においては、駆動軸に
固定されたクランク円盤上のピンに扇形片を回動可能に
軸支して締結ボルト、ナットによりクランク円盤に対す
る姿勢を固定できるようにする。さらにこの扇形片に駆
動対象側のリンクの一端を連結してやるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが前者の従来技
術の場合には、クランク円盤への渦巻状溝の機械加工に
よる形成が非常に難しく、正確な溝加工が非常に困難で
ある。すなわち製造コストの点で問題があるばかりでな
く、クランク装置としての動作上の精度にも問題があ
る。
【0006】また後者の従来技術の場合には、駆動量の
変更作業がかなり煩雑となる。すなわちクランク円盤と
扇形片との間の連結角度の変更には両部材の厚さ方向に
挿通させた締結ボルトを弛緩締結させる必要がある。と
ころが締結ボルトの回転方向がリンクの延在方向と平行
であるので、作業時のリンクの姿勢いかんでは作業が非
常にやり難いものとなる。
【0007】加えてクランク円盤と扇形片とリンクとが
重複配置され、さらにこの重複方向に締結ボルトが延在
しているが故に、厚さ方向にナット分だけ突出した構造
となる。このためクランク装置が厚さ方向にスペースを
取られる構成となり、省スペース上好ましくない。特
に、織機の電動開口装置のように各綜絖枠が専用の駆動
モータにより駆動され、綜絖枠1枚につき1個のクラン
ク装置が連結されているような場合には、クランク装置
が重複配置されるために装置が全体として大型化してし
まい好ましくないのである。
【0008】かかる従来技術の実情に鑑みてこの発明の
目的は、機械加工および駆動量変更作業が容易で構造的
にもコンパクトな駆動量変更機構を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、クランクを駆動軸に連結される第1のクランク要
素と該第1のクランク要素の駆動軸との連結位置から偏
心した位置で第1のクランク要素と連結される第2のク
ランク要素とにより構成し、第1のクランク要素と第2
のクランク要素とを、一方のクランク要素に形成された
軸と他方のクランク要素に形成された割締め構造とによ
り、連結角度を変更可能に連結し、前記クランクを、第
2のクランク要素における第1のクランク要素との連結
位置から偏心した位置で、リンクに連結したことを要旨
とする。
【0010】
【作用】割締め構造を弛めることにより、両クランク要
素間の連結角度を変更し、もって駆動対象に対する駆動
量を変更する。
【0011】
【実施例】図1〜図2に示すのはこの発明の駆動量変更
機構の一例であって、第1のクランク要素3は駆動軸1
に同心状に固定されている。この駆動軸1は駆動モータ
ーの出力軸であってもよいし、出力軸に適宜な伝導機構
を介して連結されたものであってもよい。駆動軸1への
固定は割締め部31にネジボルト32を螺入締結するこ
とにより行われる。この第1のクランク要素3には軸方
向に突出する連結軸33が偏心した位置に形成されてい
る。
【0012】この連結軸33には第2のクランク要素5
が嵌挿されており、割締め部51にネジボルト52を螺
入締結することにより、相対位置関係が固定されてい
る。またこの第2のクランク要素5には軸方向に突出す
る連結ピン53が偏心した位置に形成されている。
【0013】この連結ピン53にはリンク7が嵌挿され
ており、割締め部51にネジボルト52を螺入締結する
ことにより、相対位置関係が固定されている。リンク7
は図示しない駆動対象に適宜連結されている。
【0014】図6に両クランク要素3、5の相対位置関
係を示す。駆動軸1の軸心Aと連結軸33の軸心Bとを
結ぶ直線と該軸心Bと連結ピン53の軸心Cとを結ぶ直
線との交差角度を連結角度θといい、これにより両者の
相対位置関係を表示している。すなわち連結角度θを変
更することにより駆動量を変更することができるのであ
る。
【0015】駆動量すなわち両クランク要素3、5の連
結角度を変更するには、第2のクランク要素5の割締め
部51を弛めて、第1のクランク要素3に対して第2の
クランク要素5を自由に回動できるようにする。この際
図5に示すように、第1のクランク要素3の連結軸33
の端面と第2のクランク要素5の端面とに適宜なマーク
を付しておけば、これらのマークを基準として容易かつ
正確に連結角度の変更を行うことができる。両クランク
要素3、5の連結角度(相対位置関係)が決まったら、
再び割締め部51を締めてやればよい。
【0016】この発明の場合2個のクランク要素が厚さ
方向に重複している点は従来のものと違いないが、それ
らの連結角度(相対位置関係)を固定するための割締め
部がクランク要素の厚さ方向ではなく厚さ方向と直交方
向に延在している点、および割締め部の緊弛に用いるネ
ジボルトも同直交方向に延在している点が、従来技術と
は大きく異なるのである。すなわちクランク要素の厚さ
方向に構造が拡大しないのである。
【0017】この故にこの発明は例えば織機の開口装置
などに有利に応用されるものである。すなわち図4に示
すように織機の開口装置においては、それぞれの綜絖枠
19がロッカーアーム17、リンク15およびクランク
装置13を介して専用の駆動モーター11に連結されて
いる。しかも複数の綜絖枠19に対応するクランク装置
13がクランクの厚さ方向に重複配置されている。した
がってこの発明の応用により個々のクランク装置13の
厚さ方向の構造が拡大しないということは、全体として
はかなり厚さ方向のスペースが省かれるということにな
り、その利するところは誠に大なのである。
【0018】
【発明の効果】クランク装置の連結に割締め構造を利用
しているので、製造に当って特殊な機械加工を必要とし
ない。また製造が容易なので加工精度の点でも高いもの
が得られる。
【0019】また割締め部の締結用ネジボルトが装置の
厚さ方向と直交する方向に延在しているので、クランク
要素の位置に拘わらず連結角度変更作業が容易に行なえ
る。さらにクランク要素に適宜なマークを施しておけ
ば、連結角度変更作業が一段と容易かつ正確となる。
【0020】上記した締結用ネジボルトの延在方向の故
に、装置の厚さ方向に構造が大型化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の駆動量変更機構の一例を分解状態で
示す斜視図である。
【図2】同じく組立て状態で示す側面図である。
【図3】同じく組立て状態で示す断面図である。
【図4】この発明を織機の開口装置に応用した場合の、
全体の構成を示す斜視図である。
【図5】両クランク要素の連結角度(相対位置関係)の
変更を示す側面図である。
【図6】両クランク要素の連結角度(相対位置関係)の
変更を示す説明図である。
【符号の説明】
1 駆動軸 3 第1のクランク要素 31 割締め部 32 ネジボルト 33 連結軸 5 第2のクランク要素 51 割締め部 52 ネジボルト 53 連結ピン 7 リンク 11 駆動モーター 13 クランク装置 15 リンク 17 ロッカーアーム 19 綜絖枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−105961(JP,A) 特開 平6−306723(JP,A) 実開 昭63−199178(JP,U) 実開 昭60−185673(JP,U) 実開 平1−70884(JP,U) 実開 平5−66081(JP,U) 実開 昭63−133488(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 3/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸の回転をクランク、リンクおよびロ
    ッカーアームを介して駆動対象に伝達するクランク装置
    において、該クランクが、駆動軸に連結される第1のク
    ランク要素と、該第1のクランク要素の駆動軸との連結
    位置から偏心した位置で第1のクランク要素と連結され
    第2のクランク要素により構成されており、前記第
    1のクランク要素と第2のクランク要素とは、一方のク
    ランク要素に形成された軸と他方のクランク要素に形成
    された割締め構造とにより、連結角度を変更可能に連結
    されており、前記クランクは、第2のクランク要素にお
    ける第1のクランク要素との連結位置から偏心した位置
    で、リンクと連結されていることを特徴とするクランク
    装置の駆動量変更機構。
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